JPH0756358A - 感光性平版印刷版の処理方法及び装置 - Google Patents

感光性平版印刷版の処理方法及び装置

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JPH0756358A
JPH0756358A JP19055193A JP19055193A JPH0756358A JP H0756358 A JPH0756358 A JP H0756358A JP 19055193 A JP19055193 A JP 19055193A JP 19055193 A JP19055193 A JP 19055193A JP H0756358 A JPH0756358 A JP H0756358A
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近司 大石
Masatoshi Kaneko
雅俊 金子
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少量の洗浄液で現像処理後の感光性平版印刷
版の洗浄処理を行う場合に、長期に亘ってメンテナンス
を不要とし、かつ、後行程での悪影響を解消する感光性
平版印刷版の処理方法及び装置を得る。 【構成】 装置の運転開始時、すなわち、朝一番でメイ
ン電源をオンし、運転スイッチをオンして現像槽18内
の現像液等を温調する時間中にポンプ304を駆動させ
て、吐出ノズル300から水洗水を吐出するようにして
いる。なお、このポンプ304の駆動に伴い、水洗部2
4の搬送ローラ52、53の回転を開始するようになっ
ている。吐出ノズル300からの水洗水の吐出によっ
て、前日まで使用していた受け皿62内の水洗水をオー
バフローさせ、新鮮な水洗水が貯留されることになる。
この水洗水の入れ替えは、シリケート系のカス等が淀
み、後行程でのガム液の塗布ムラを発生させることを防
止すると共に、受け皿62内での長時間放置による固化
を防止している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、処理量に応じて洗浄液
を供給して、現像処理後の感光性平版印刷版を洗浄処理
する、所謂メータリング方式の洗浄処理部を備えた感光
性平版印刷版の処理方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シート材、例えば感光性平版印刷版(以
下「PS版」という)を処理する感光性平版印刷版処理
装置(以下「PS版プロセッサー」という)では、焼付
装置等で画像が記録されたPS版が、このPS版プロセ
ッサーへ送られ現像槽内を搬送されながら現像液に浸漬
され、或いは現像液が画像記録面(表面)に吹きつけら
れる等の種々の方法によって画像記録面に現像液が供給
され現像処理される。
【0003】現像処理されたPS版は、水洗部で水洗水
によって水洗された後(洗浄処理)、不感脂化処理部で
ガム液が塗布されて版面保護され(不感脂化処理)、次
いで乾燥処理される。
【0004】ところが、水洗部では、搬送ローラ間で多
量の水洗水をスプレーで版面に吹付けるので、多量の水
洗水を必要とし、その結果、水洗水を貯留するタンクや
水洗水を短時間で多量に供給するポンプ等が必要とな
る。なお、PS版の裏面側も確実に水洗水が行き届くよ
うにする必要があり、水洗水の消費量がさらに多くな
る。
【0005】これを解消するために、水洗水を貯留して
おき、循環ポンプによってPS版の上方から噴射してP
S版の表面(上面)を処理すると共に、貯留された水洗
水にPS版を支持するローラの一部を浸漬し、ローラの
回転によってPS版の裏面(下面)を処理することが提
案されている(特開昭63−167366号公報参
照)。
【0006】また、新鮮な水洗水を貯蔵槽に貯蔵してお
き、ポンプによってPS版が水洗ゾーンを通過する間の
み所定の流量で水洗水を水洗ゾーンへ供給すると共に水
洗処理後の水洗水は廃液槽へ廃棄すること提案されてい
る(特開昭62−34165号)。
【0007】このように、PS版の処理装置では、設計
のコンセプトが水洗水の使用量をできるだけ少量にする
ように方向づけられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水洗水
が少量である場合、PS版の処理量が少ないと、前工程
である現像工程から水洗槽へPS版に付着して持ち込ま
れる現像の量が少ないため、二酸化炭素の影響で経時的
なpHの低下が著しく見られ、水洗槽内にシリケート系
(ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム)のカス(ケイ酸
アルミニウム)として析出し易くなる(pH10以下で
発生)。シリケート系のカスは、後工程でのガム液吐出
パイプの吐出口に詰まりガム液のPS版への塗布に悪影
響を及ぼしたり、水洗槽内に固化して、メンテナンス作
業が低下するといった問題点が生じる。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、少量の洗浄液
(例えば、水)で現像処理後の感光性平版印刷版の洗浄
処理を行う場合に、長期に亘ってメンテナンスを不要と
し、かつ、後工程での悪影響を解消することができる感
光性平版印刷版の処理方法及び装置を得ることが目的で
ある。
【0010】また、上記目的に加え、装置運転中又は非
運転中で洗浄液の主たる供給先を例えば水洗部又は現像
部等に変更可能とし、それぞれへの供給量を所定量に維
持することができる感光性平版印刷版の処理装置を得る
ことが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、洗浄液を供給して感光性平版印刷版の上面を洗浄す
ると共に、前記感光性平版印刷版の下面側に配置され洗
浄液が貯留された受け皿に一部が浸漬されたローラによ
って洗浄液を汲み上げ、前記感光性平版印刷版の下面を
洗浄する感光性平版印刷版の処理方法であって、所定の
時期に前記受け皿内の洗浄液を新しい洗浄液に入れ替え
ることを特徴としている。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、前記所定
の時期が、運転開始時であることを特徴としている。
【0013】請求項3に記載の発明は、現像液によって
現像処理された感光性平版印刷版を搬送する搬送路上方
に第1の洗浄液供給口を備え前記感光性平版印刷版の処
理量に応じて前記第1の洗浄液供給口から洗浄液を感光
性平版印刷版上に供給する洗浄液供給手段と、前記感光
性平版印刷版の下面側に配置され、貯留される洗浄液に
前記感光性平版印刷版を支持するローラの一部を浸漬す
る受け皿と、前記受け皿へ洗浄液を供給する第2の洗浄
液供給口を備え所定の時期に前記第2の洗浄液供給口か
ら所定量の洗浄液を前記受け皿へ供給する第2の洗浄液
供給手段と、を有し、前記第2の洗浄液供給手段によっ
て供給される洗浄液によって前記受け皿内に貯留される
洗浄液を新しい洗浄液に入れ替えることを特徴としてい
る。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、前記所定
の時期が、運転開始時であることを特徴としている。
【0015】請求項5に記載の発明は、前記第2の洗浄
液供給手段による洗浄液の供給中に前記ローラを回転さ
せる駆動手段を有している。
【0016】請求項6に記載の発明は、前記第2の洗浄
液供給口へ洗浄液を送る配管には、オリフィスが組み込
まれており、該オリフィスは前記第2の洗浄液供給手段
から前記受け皿への単位時間当たりの洗浄液供給量を一
定に調整することを特徴としている。
【0017】請求項7に記載の発明によれば、前記第2
の洗浄液供給口へ洗浄液を送る配管は、洗浄液が貯留さ
れたタンクから現像液が貯留される現像槽へ前記洗浄液
を現像希釈水として案内供給する本管から分岐されて配
設されており、該分岐部よりも下流側の本管にはバルブ
が取付けられ、現像液の仕込み時に前記現像槽への現像
希釈水の供給をするために前記バルブが開かれることを
特徴としている。
【0018】請求項8に記載の発明によれば、前記請求
項7に記載の感光性平版印刷版の処理装置において、前
記現像槽内の液面レベルを検出する現像槽液面検出セン
サと、前記受け皿からオーバフローした洗浄液を前記現
像槽への運転中における補充希釈水として利用するため
に貯留する中間タンクの液面レベルを検出する中間タン
ク液面センサと、前記処理装置の運転中は前記バルブを
閉止するように指示しかつ非運転中は前記バルブを開放
するように指示する指示手段と、前記タンクからの洗浄
液の供給を前記バルブの閉止中は前記中間タンクの液面
レベルを所定レベルに維持するように制御し、前記バル
ブの開放中は前記現像槽の液面レベルを所定レベルに維
持するように制御する供給制御手段と、を有することを
特徴としている。
【0019】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、例えば現像処
理が終了した感光性平版印刷版は、洗浄される。ここ
で、供給された洗浄液は感光性平版印刷版の表面を処理
した後、幅方向両端部から落下して受け皿へと至る。受
け皿内の洗浄液にローラの一部が浸漬する。このため、
ローラの回転によって洗浄液が汲み上げられ、感光性平
版印刷版の表裏両面側へと送られる。これにより、感光
性平版印刷版の裏面側が処理される(以下、メータリン
グ方式という。)。
【0020】上記メータリング方式によれば、洗浄液は
少量でよくなり、洗浄液の消費量を軽減できると共に洗
浄液を貯留するタンクや送液ポンプも小型化できるた
め、装置自体をコンパクトにすることができる。
【0021】この少量の洗浄液としたことによるデメリ
ットとして、受け皿内にシリケート系のカスが析出して
淀むことが考えられる。このため、感光性平版印刷版の
処理のための洗浄液の供給とは別に所定の時期に洗浄液
を供給し、受け皿内の洗浄液を新しい洗浄液に入れ替え
るようにしている。これにより、受け皿内の洗浄液にシ
リケート系のカスが析出、固化する前に廃棄することが
できる。また、受け皿内の洗浄液にシリケート系のカス
が析出したとしても、カスを含む洗浄液を廃棄すること
ができるため受け皿のメンテナンス性を向上することが
できる。また、このカスが例えば後行程のガム液吐出パ
イプの吐出口に詰まってガム液のPS版への塗布に悪影
響を及ぼすこともなくなる。
【0022】請求項2に記載の発明によれば、所定の時
期を運転開始時、例えば現像液の温度を処理可能な温度
に上げるまでの間とすることにより、洗浄液の入れ替え
作業時間を別途とる必要がなく、作業効率を低下させる
ことがない。
【0023】請求項3に記載の発明によれば、所定の時
期になると、第2の洗浄液供給手段が作動して第2の洗
浄液供給口を通って洗浄液が受け皿へと案内される。こ
の洗浄液の供給は、第1の洗浄液供給手段による供給と
は全く別の洗浄液供給口から行われるため、その供給量
(流量)は任意に設定することができる。
【0024】これにより、受け皿内の洗浄液は新しい洗
浄液に入れ替えられ、シリケート系のカスの析出を防止
でき、たとえカスが析出したとしてもカスを含む洗浄液
を廃棄することができる。
【0025】請求項4に記載の発明によれば、所定の時
期を例えば原稿堰の温度をPS版が処理可能な温度に上
げるまでの間とすることにより、洗浄液の入れ替え作業
時間を別途とる必要がなく、作業効率を低下させること
がない。
【0026】請求項5に記載の発明によれば、第2の洗
浄液供給手段による洗浄液供給中、すなわち、受け皿内
の洗浄液の入れ替え中に駆動手段によってローラを回転
させるようにしたため、入れ替え効率が向上し、入れ替
えのための洗浄液の供給量を軽減することができる。
【0027】請求項6に記載の発明によれば、第2の洗
浄液供給口へ洗浄液を送る配管途中にオリフィスを設け
ることにより、受け皿への単位時間当たりの洗浄液供給
量を一定量に調整することができる。従って、第2の洗
浄液供給手段を例えば、現像槽で現像液を仕込むために
水を供給する配管と共用することができる。この仕込み
は一般に3〜4ヶ月に1回程度であり、途中にバルブを
設けることにより、何ら支障なく共用とすることができ
る。
【0028】また、バルブの開閉に拘らず第2の洗浄液
供給口への流量は一定となるため、洗浄液の受け皿への
供給量制御を単純に時間で設定することができ、制御が
容易となる。
【0029】請求項7に記載の発明によれば、洗浄液は
タンクに貯留されており、このタンクから現像槽へ本管
が配設されている。この本管によって、現像液の仕込み
時に洗浄液を希釈水として供給する。この本管から分岐
させて、第2の洗浄液供給口へ洗浄液を送る配管を設け
ており、かつ、この分岐部よりも下流側の本管にバルブ
を設け、通常はこのバルブを閉じておくことにより、洗
浄液は第2の洗浄液供給口へ案内される。ここで、現像
液の仕込み時には、バルブを開くことによって、主とし
て洗浄液は現像槽へ供給される。すなわち、バルブの開
閉によって洗浄液の供給先を容易に変更することができ
る。
【0030】請求項8に記載の発明によれば、装置が運
転中の場合、本管に設けられたバルブを閉止するように
指示する。この指示に従い、手動又は自動でバルブを閉
じることにより、運転中は洗浄液の供給先は水洗部のみ
となる。ここで、水洗部には、前記受け皿からオーバフ
ローした洗浄液を前記現像槽への補充希釈水として利用
するために貯留する中間タンクが設けられている。供給
制御手段では、運転中は中間タンクに設けられた中間タ
ンク液面センサからの信号に応じて、中間タンク内の液
面レベルを所定レベルに維持するように洗浄液供給量を
制御する。
【0031】一方、非運転中の場合には、本管に設けら
れたバルブを開くように指示する。この指示に従い、手
動又は自動でバルブを開けることにより、非運転中は、
主として洗浄液の供給先は現像部方向となる。供給制御
手段では、非運転中は現像槽に設けられた現像槽液面セ
ンサからの信号に応じて、現像槽内の液面レベルを所定
レベルに維持するように洗浄液供給量を制御する。
【0032】このように、現像槽への現像希釈水として
の洗浄液の供給量と、現像槽への補充希釈水として中間
タンクに貯留する洗浄液の供給量を制御しているため、
洗浄液を過剰に供給することなく、各槽(現像槽、中間
タンク)の液面レベルを所定レベルに維持することがで
きる。
【0033】
【実施例】図1及び図2には、本実施例に係る感光性平
版印刷版の処理装置(以下「PS版プロセッサー」と言
う)10が示されている。PS版プロセッサー10は、
図示しない焼付装置によって画像が焼付けられた感光性
平版印刷版(以下「PS版」と言う)12をこのPS版
プロセッサー10で現像処理した後に乾燥するようにな
っている。
【0034】図1に示されるように、PS版プロセッサ
ー10は、内部の処理部が外板パネル14で覆われてい
る。外板パネル14には、PS版12(図2参照)を内
方へ送り込むための挿入台16が取り付けられている。
PS版12は、この挿入台16に載置されて挿入台16
の奥側の開口から外板パネル14内部へ挿入される。
【0035】挿入台16に隣接して、操作パネル17が
設けられている。この操作パネル17には、キー操作部
17A及び表示部17Bが配設され、オペレータはこの
操作パネル17上のキー操作部17Aを操作することに
より、装置の運転状態を指示すると共に表示部17Bの
表示内容を見ることにより装置の運転状態を把握するこ
とができる。なお、この操作パネル17は、図4に示す
水洗水供給制御装置350に接続されている。
【0036】外板パネル14の内部には、図2に示され
る如く、PS版12を現像処理するための現像槽18及
び現像槽18からオーバーフローした現像液を回収する
オーバーフロー管20を備えた現像部22と、PS版1
2に付着した現像液を水洗して水洗処理する水洗部24
と、水洗後のPS版12にガム液を塗布して不感脂化処
理するフィニッシャー部26と、が配設されている。
【0037】また、現像槽18には、現像液の液面レベ
ルを検出するレベルセンサ352が配設され、現像液の
液面位を検出するようになっている。このレベルセンサ
352は、図4に示される如く、水洗水供給制御装置3
50に接続されており、現像液が所定のレベル以下のと
きと、所定のレベルを超えたときとで異なる信号を出力
するようになっている。
【0038】なお、水洗部24には、水洗槽28が配設
され、フィニッシャー部26には、ガム液槽30が配設
されている。
【0039】外板パネル14には、スリット状の挿入口
102及び排出口104がそれぞれ設けられ、挿入口1
02は、前記挿入台16の奥側開口と対応して設けられ
ている。一方、排出口104は、図1に示される如く、
フィニッシャー部26の下流側に設けられた乾燥部31
の入口と対応して設けられている。
【0040】外板パネル14の上面には、現像部22と
水洗部24との間にPS版12を挿入するリエントリー
用挿入口(副挿入口)150が設けられている。この副
挿入口150からは、現像処理を除く処理を行うための
PS版12の挿入口とされている。
【0041】この副挿入口150には、仕切板としてブ
レード152が配設されている。ブレード152は、ゴ
ム製で先端部が副挿入口150の案内支持面とされる外
板パネル14に接触され、基部がブラケット154を介
して外板パネル14の裏面側に固定されている。このた
め、副挿入口150は、ブレード152によって閉塞さ
れた状態となる。ここで、リエントリーされるPS版1
2が副挿入口150から挿入されると、ブレード152
は弾性変形してこのPS版12の挿入を妨げることはな
い。
【0042】乾燥部31は、図示しない多数のローラに
よって、フィニッシャー部26から送り出されたPS版
12(図2参照)を搬送しながら、このPS版12の両
面に温風を吹きつけて乾燥するようになっている。乾燥
されたPS版12は、PS版プロセッサー10から排出
されて、例えば、PS版12を立て掛けて貯版するスト
ッカー(図示省略)等に排出される。
【0043】図2に示される如く、現像部22の現像槽
18へのPS版12の挿入側には、一対の搬送ローラ3
2が配設されており、この一対の搬送ローラ32の間に
画像が焼付けられたPS版12が挿入口102から挿入
されるようになっている。一対の搬送ローラ32は、P
S版12を水平方向に対して15°の角度で現像槽18
へ向けて送り出すようになっている。
【0044】搬送ローラ32の下流側近傍には、ゴム製
ブレード106が取付けられている。ブレード106
は、その先端部が現像部22の現像槽18の側壁に接触
されており、基部がブラケット156を介して外板パネ
ル14に取付けられている。ブラケット156は、固定
部156Aと固定部に蝶ねじ158で取付けられたスラ
イド部156Bとによって構成され、ブレード106は
スライド部156Bに固着されている。このため、ブレ
ード106は、蝶ねじ158を緩めスライド部156B
を固定部156Aに対してスライドさせることにより、
先端部を現像槽18の側壁から離反させることができる
構成となっている。
【0045】ここで、通常はブレード106の先端は、
現像槽18の側壁へ接触されており、PS版12が挿入
口102へ搬送されてくると、このPS版12の搬送時
の押圧力によってブレード106は、弾性力に抗して拡
開される構成となっている。このため、PS版12を円
滑に現像部22へ送り込むことができる。
【0046】また、この挿入口102の近傍には、PS
版12の有無を検出するセンサ108が取付けられてい
る。このセンサ108によってPS版12が装置内に存
在することが認識できる。
【0047】現像槽18は上方が開口され底部中央部が
下方に向けて突出された略逆山形状とされている。この
現像槽18内には、ポンプ160が設けられ、このポン
プ160によって現像槽18内の現像液が吸い出され、
後述のスプレーパイプ44、172から噴出されるよう
になっている。これにより、現像槽18内に貯留された
現像液は循環されるようになっている。この循環中に現
像液の疲労度(現像液の交流インピーダンス)を計測す
る計測器162を通過するようになっており、現像液の
疲労度が検出される。また、現像槽18には、ポンプ1
64を介して現像補充原液タンク166から補充原液が
供給されるようになっている。
【0048】現像槽18内には、上流側にガイド板16
8、下流側に多数のガイドローラ34及び回転ブラシロ
ーラ170が配設されている。これらのガイドローラ3
4及び回転ブラシローラ170は、現像槽18の一対の
側板の間に回転可能に掛け渡されている。
【0049】前記ガイド板168の上方には、比較的大
径のガイドローラ36が、ガイドローラ34の上方に
は、回転ブラシローラ38、70及びガイドローラ40
が各々配設され、現像槽18の一対の側板の間に回転可
能に支持されている。
【0050】また、現像槽18内の中央部には、PS版
12の表面をスクイズする機能を備えた一対の絞りロー
ラ42が配設されている。これらのガイドローラ34、
36、40、回転ブラシローラ38及び絞りローラ42
には、図示しない駆動手段の駆動力が伝達されて回転
し、PS版12を一定速度で搬送する。
【0051】なお、現像槽18の底部近傍では、一対の
絞りローラ42、これに隣接する複数のガイドローラ3
4、ガイド板168によって、PS版12を300〜3
50mmの曲率半径で搬送するように配置されている。し
たがって、一対の搬送ローラ32に挟持搬送されて現像
槽18へ挿入されたPS版12は、ガイド板168とガ
イドローラ36との間を通って斜めに搬送され、絞りロ
ーラ42の間へ挿入される。絞りローラ42は、PS版
12の感光層側(図2の紙面上方側)から現像液中に溶
出した老廃物をその表面から除去し、老廃物がPS版1
2の移動と共に下流側へ搬送されないように隔離する。
【0052】絞りローラ42から送り出されたPS版1
2は、ガイドローラ34によって斜め上方へ向けられ、
回転ブラシローラ38、170、ガイドローラ40によ
って案内されて現像槽18から排出される。これによっ
て、PS版12は無理な力が加えられことなく滑らかに
かつ確実に現像液に浸漬されながら搬送される。このと
き回転ブラシローラ38、170によりPS版12の表
面と裏面がこすられて、現像が促進される。
【0053】絞りローラ42の下流側の最も接近したス
プレーパイプ44はその外周に弾性回転部材が複数個軸
支された串型ローラ形状とされ、PS版12を案内する
役目も有しており、弾性回転部材の間にパイプの外周と
内部とを連通するで吐出口(図示省略)が設けられてい
る。また、ガイド板168の下方には、スプレーパイプ
172が配設されている。スプレーパイプ172は中空
パイプの外周面に軸方向に沿って内部と連通する図示し
ない多数の吐出口が設けられ、軸方向が搬送路の幅方向
に沿うように配置されている。これらのスプレーパイプ
172及びスプレーパイプ44は、現像液を現像槽18
の底面に向けて吐出するようになっており、新鮮な現像
液が速やかに現像槽18全体に行き渡るようになってい
る。
【0054】現像槽18の最下流側には、前記オーバフ
ロー管20が配設され、現像液の液面が所定のレベルを
超えると、現像液を廃液タンク184へ案内して廃棄す
るようになっている。
【0055】現像槽18内の現像液表面には、液面蓋5
0が配置されている。この液面蓋50は回転ブラシロー
ラ38とこれに隣接したガイドローラ40に対応する部
分が略円弧状に突出され、現像液表面と空気との接触を
できるだけ少なくするため現像液面に密着され、現像液
の増減に応じて上下するように、この液面蓋50のPS
版12の搬送方向の両端が図示しない側板にスライド可
能な構造によって取付けられている。材質としてはポリ
塩化ビニル、ポリエチレン、ポリアミド等の軽量な材質
が選ばれる。
【0056】この液面蓋50の搬送方向下流側端には、
ブレード174の先端が接触されている。このブレード
174はゴム製でブラケット176を介して外板パネル
14に固定されている。このブレード174によって液
面蓋50の搬送方向下流端から露出する現像液の液面
と、液面蓋50の上方との間が仕切られ、前記挿入口1
02の近傍のブレード106(現像槽18の側壁と接触
した状態)とによって、液面蓋50の上方は外気とは完
全に隔離されることになり、現像液の蒸発を抑制するこ
とができる。
【0057】現像槽18の搬送方向の最下流側には、P
S版12を挟持して搬送すると共に、PS版12の表面
から現像液を絞り取るローラ対54が配置されている。
【0058】一方、PS版プロセッサー10には、現像
部22の下流側に水洗部24の水洗槽28が配設されて
いる。水洗槽28の上方には、2対の搬送ローラ52、
53(以下、必要に応じて上流側ローラ対52、下流側
ローラ対53とし、区別して説明する。)が配設されて
いる。これらの搬送ローラ52、53は、図示しない側
板に回転可能に支持されており、駆動部55(図4参
照)の駆動力が伝達されて回転するようになっており、
現像部22から送られたPS版12の搬送路を形成して
いる。
【0059】ここで、現像部22から送られるPS版1
2の先端部は上流側ローラ対52の下側ローラの上部に
当接するように案内されるようになっている。また、上
流側ローラ対52から排出されるPS版12の先端部は
下流側ローラ対53の下側ローラの上部に当接するよう
に案内されるようになっている。
【0060】水洗槽28は現像槽18と隣接する側壁が
現像槽18の側壁と密着されている。この水洗槽28の
底部には、配管200の一端が連通されており、この配
管200の他端開口は中間タンク202へ収容されてい
る。中間タンク202は、水洗部24で水洗処理され、
後述する受け皿62から溢れ出た水洗水が貯留されてい
る。この中間タンク202はPS版プロセッサー10の
機枠外の側方下部、機枠内下部、機枠外下部等の加熱さ
れた現像液が貯留された現像槽18、PS版プロセッサ
ー10に続いて接続される乾燥部等から発生する熱の影
響を受けない位置に置かれる。
【0061】また、中間タンク202には、水洗水の液
面レベルを検出するレベルセンサ354が配設され、水
洗水の液面位を検出するようになっている。このレベル
センサ354は、図4に示される如く、水洗水供給制御
装置350に接続されており、水洗水が所定のレベル以
下のときと、所定のレベルを超えたときとで異なる信号
を出力するようになっている。
【0062】下流側ローラ対53の上流側、かつ搬送路
よりも上側には、リンス液供給手段としてのスプレーパ
イプ56が配設されており、このスプレーパイプ56
は、下流側ローラ対53の軸線に沿って配設され、その
上側ローラの中央部に対応する位置に内部と連通する吐
出口が設けられている。スプレーパイプ56からは、水
洗水タンク178からポンプ180によって汲み上げら
れた水洗水が下流側ローラ対53の上側ローラに滴下さ
れ、下流側ローラ対53の上側ローラが回転することに
よって、PS版12の表面に水洗水が速やかに拡がり、
PS版12の表面が水洗水によって洗浄される。また、
PS版12の表面を洗浄した後の水洗水はPS版12の
幅方向両端部から後述する受け皿62へ落下する構成と
なっている。
【0063】以下、図3に従い、受け皿62の詳細な構
造を説明する。図3に示される如く、上流側ローラ対5
2の下側ローラの下半分を収容する円弧状の内周面を有
する第1の槽64と、下流側ローラ対53の下側ローラ
の下半分を収容する円弧状の内周面を有する第2の槽6
6と、を備えておりそれぞれ独立して水洗水が貯留され
る構造となっている。
【0064】前記スプレーパイプ56の吐出口から滴下
され、PS版12の表面洗浄し終えた水洗水は、第2の
槽66の長手方向両端部から流入されることになる。
【0065】この第1の槽64と第2の槽66との間に
は、矩形状の中間槽68が設けられている。中間槽68
と第2の槽66とを仕切る仕切り壁70には、長手方向
中央部に切欠部72が形成されている。この切欠部72
からは第2の槽66から水洗水がオーバフローされるよ
うになっている。すなわち、第2の槽66内の水洗水
は、長手方向両端部(水洗水流入側)から中央部(水洗
水排出側)への流路が形成され、水洗水の滞留が防止さ
れている。
【0066】また、中間槽68と第1の槽64とを仕切
る仕切り壁74には、長手方向両端部にそれぞれ切欠部
76が形成されている。このため、前記切欠部76から
流入した水洗水は中間槽68の両端部へと案内され、切
欠部76から第1の槽64へオーバフローされるように
なっている。
【0067】第1の槽64の上流側縦壁部の中央部に
は、切欠部77が形成されており、第1の槽64の長手
方向両端部から流入した水洗水が中央部へ案内され、切
欠部77から案内パイプ206の開口に廃液されるよう
になっている。
【0068】すなわち、水洗水は、図3の鎖線で示すよ
うな流れとなり、受け皿62内で滞留されることがな
く、第1の槽64で処理した後PS版12の表面と裏面
を処理した比較的新鮮な水洗水を第2の槽66に貯留す
ると共にPS版12の表面と裏面を処理した比較的汚れ
た水洗水を第1の槽64から速やかに排出させることが
できる。
【0069】ここで、受け皿62の切欠部77に対応し
て案内パイプ206の一端開口が配設されている。この
案内パイプ206の中間部は水洗槽28の底部に沿って
配設され、他端開口が前記配管200の一端まで延長さ
れている。すなわち、受け皿62からオーバフローされ
た水洗水はそのほとんどが水洗槽28を介さず、直接配
管200へ案内され、中間タンク202へ送り込まれる
構造となっている。
【0070】また、この中間タンク202と現像槽18
とは、ポンプ186を介して連通されており、ポンプ1
86の駆動によって、中間タンク202内の水洗水が現
像槽18へ案内され、現像槽18に補充原液を供給する
際の希釈水として利用可能となっている。
【0071】搬送ローラ52、53の下側のローラの下
部は、受け皿62に収容されている。受け皿62には、
前記落下した水洗水が貯留されるようになっており、下
側のローラで汲み上げられて、PS版12の裏面を洗浄
すると共に上側の搬送ローラ52、53が乾くのを抑え
ている。
【0072】また、この汲み上げられた水洗水は、前述
の如く、PS版12に先端部がそれぞれ下側ローラに当
接するため、当接前に汲み上げられ、上側ローラと下側
ローラとの接触部で滞留している水洗水をPS版12の
表面の先端部に確実に供給できるので、先端部付近の幅
方向に不均一に水洗水が付着することを防止できること
になり、PS版12の先端部から確実に水洗処理するこ
とができるようになっている。
【0073】スプレーパイプ56から滴下され、PS版
12の表面上を幅方向へ拡散した水洗水は、PS版12
の幅方向両端部から下方の受け皿62へ落ち、この受け
皿62から汲み上げられた水洗水によってPS版12の
裏面が処理される構成となっている。受け皿62から溢
れた水洗水は水洗槽28へ案内される。水洗槽28に
は、オーバフロー管182が配設され、所定の液面を超
えると、廃液タンク184へ廃棄される。
【0074】ここで、図5に示される如く、受け皿62
の上方には、ローラ対53の軸線方向両端部に対応して
それぞれ吐出ノズル300が設けられている。この吐出
ノズル300は、前記スプレーパイプ56の配管とは別
の配管302の一端が分岐されて接続されている。ま
た、この配管302の他端は、前記水洗水タンク178
へ配設されている。
【0075】配管302の途中には、ポンプ304が介
在されており、このポンプ304の駆動によって、水洗
水タンク178内の水洗水が汲み上げられ、吐出ノズル
300から吐出されるようになっている。吐出ノズル3
00から吐出される水洗水(新鮮水)は、第2の槽66
へ流入されるようになっており、この流入によって、受
け皿62に貯留されていた水洗水が追い出されて切欠部
77からオーバフローすることになる。
【0076】ポンプ304の下流側には、分岐管306
が取付けられており、配管303は前記吐出ノズル30
0へと至る配管302と、現像槽18へ水を供給するた
めの配管308とに分岐されている。
【0077】ここで、分岐管306における吐出ノズル
300へと至る配管302側には、所定のオリフィス3
06Aが組み込まれており、流量制限されている(1500
cc/min)。このオリフィス306Aにより、ポンプ30
4の能力に拘らず、一定の流量で吐出ノズル300から
水洗水を吐出することができ、ポンプ304の駆動時間
を制御することにより、所望の吐出量を得ることが可能
となる。なお、ポンプ304の駆動によって、配管30
8と配管302とに流れる水洗水の比率は、配管30
8:配管302=4:1に設定されている。
【0078】前記現像槽18への配管308の途中に
は、バルブ310が設けられ、通常は閉状態とされてい
る。現像槽18に貯留される現像液は所定期間(約3〜
4カ月)毎に入れ替えを行う必要があり、このときに現
像原液に対する所定の比率で希釈水として水洗水タンク
178から水が供給されるようになっている。なお、こ
のバルブ310の開状態、閉状態に拘らず、配管302
への流量は一定である。
【0079】図4に示される如く、水洗水供給制御装置
350には、前述の操作パネル17、現像槽18及び中
間タンク202のそれぞれのレベルセンサ352、35
4が接続されている。
【0080】また、この水洗水供給制御装置350に
は、ポンプ304が接続されており、水洗水を現像槽1
8又は中間タンク202へ供給する際の供給量を制御す
るようになっている。
【0081】すなわち、水洗水供給制御装置350で
は、運転中(感光材料処理中)では、前記バルブ310
を閉じる旨の表示を操作パネル17の表示部17Bへ表
示すると共に、オペレータによってバルブ310を閉じ
るためにキー操作部17A上の実行キーが操作され、レ
ベルセンサ354によって中間タンク202内の液面レ
ベルを所定のレベルに維持するように制御する。
【0082】また、非運転中(非稼働中)では、前記バ
ルブ310を開ける旨の表示を操作パネル17の表示部
17Bへ表示すると共に、オペレータによってバルブ3
10を開けるためにキー操作部17A上の実行キーが操
作されることにより、レベルセンサ352によって現像
槽18内の液面レベルを所定のレベルに維持するように
制御する。
【0083】なお、受け皿62及び中間タンク202に
貯留されている水洗水を入れ替える作業が必要な場合に
は、水洗水供給制御装置350に接続された入れ替え制
御部312へ信号を出力する。
【0084】図4に示される如く、水洗水入れ替え制御
部312には、入力系として運転スイッチ314、クリ
アスイッチ316及び設定キー318が接続されてお
り、出力系として、ポンプ304、搬送ローラ52、5
3の駆動部55が接続されている。また、設定キー31
8では、入れ替え作業周期、ポンプ304の作動時間等
が設定可能となっており、本実施例では、装置の運転開
始時、すなわち、朝一番でメイン電源をオンし、運転ス
イッチ314をオンして現像槽18内の現像液の温度を
PS版12を処理可能な温度に上昇させる時間中にポン
プ304を駆動させて、吐出ノズル300から搬送ロー
ラ53の上側ローラに水洗水を吐出するようにしてい
る。なお、このポンプ304の駆動に伴い、水洗部24
の搬送ローラ52、53の回転を開始するようになって
おり、搬送ローラ52、53が時計回りに回転するので
受け皿62内の水洗水の流れがスムーズになり、受け皿
62内の水洗水の入れ替え効率を高めている。
【0085】この吐出量は前記受け皿62内に貯留され
ている水洗水が入れ替わる程度の量とされ、約1リット
ルである。これを、ポンプ304の作動時間で示すと、
吐出ノズル300からの吐出流量は、前述の如く1500cc
/minであるため、約40秒ということになる。
【0086】この吐出ノズル300からの水洗水の吐出
によって、前日まで使用していた受け皿62内の水洗水
をオーバフローさせ、新鮮な水洗水が貯留されることに
なる。
【0087】不感脂化処理部であるフィニッシャー部2
6の搬送路上下に設けられたスプレーパイプ82、18
8からはガム液槽30からポンプ104によって送られ
たガム液が吐出されるが、この水洗水の入れ替えは、受
け皿62内の水洗水に生じたシリケート系(ケイ酸ナト
リウム、ケイ酸カリウム)のカス(ケイ酸アルミニウ
ム)等がPS版12によってガム液槽30内のガム液に
送り込まれて、さらにポンプ194によってスプレーパ
イプ82、188に送られ、スプレーパイプ82、18
8の図示しない吐出口に詰まってガム液の塗布ムラを発
生させることを防止すると共に、受け皿62内での長時
間放置によるシリケート系のカスの固化を防止してい
る。
【0088】なお、受け皿62内の水洗水のpHが10
以下になると、このシリケート系のカスが発生し易くな
るが、現像槽18から持ち込まれる現像液が二酸化炭素
によって劣化されず新鮮なうちは、水洗水のpHは10
以上に保たれる。
【0089】また、この入れ替えは、運転スイッチ31
4のオン時に自動的に行われるようになっているが、ク
リアスイッチ316を操作することによって、入れ替え
作業中(ポンプ304の駆動中)であっても、休止する
ことができるようになっている。
【0090】図2に示される如く、不感脂化処理部であ
るフィニッシャー部26のガム液槽30の上方には、一
対の搬送ローラ78が設けられている。下流側ローラ対
53によって送り出されたPS版12は、この搬送ロー
ラ78へ案内されるようになっている。この場合、下流
側ローラ対53の上側ローラ及び下側ローラの軸を結ぶ
線が垂線に対して時計周り方向に約10°傾斜されてい
る。これにより、フィニッシャー部26によるPS版1
2の搬送は搬送方向に沿って徐々に低くなる傾斜面とさ
れ、PS版12上に吹付けられたガム液の流れを一定方
向としている。
【0091】ここで、ガム液槽30の水洗槽24側の側
壁は、水洗槽24の側壁と密着されている。すなわち、
現像槽18、水洗槽24及びガム液槽30は互いに密着
したことになり、各槽の液面を含む空間は前記ブレード
106、174、152等と共に各槽によって密閉され
た空間となる。
【0092】また、搬送ローラ78の上流側には、搬送
路の上下方向にスプレーパイプ82、188が配設され
ている。これらのスプレーパイプ82、188には外周
に内部と連通する吐出口(図示省略)が設けられてい
る。このスプレーパイプ82、188からは、ガム液槽
30からポンプ194によって送られたガム液が吐出さ
れ、PS版12の表面及び裏面に供給される。なお、こ
のスプレーパイプ82の周囲には案内板84が取付けら
れ、PS版12の搬送を案内すると共に、汲み上げられ
たガム液を間接的にPS版12へ吹き付けるようにして
いる。
【0093】一方、スプレーパイプ188とPS版12
の搬送との間には、案内板86が搬送路に沿って配設さ
れている。この案内板86の上流側端部は略直角に屈曲
されて縦壁部86Aが形成され、全体として略L字型と
されている。この縦壁部86Aに対応して、縦壁部86
Aと平行な縦壁部88Aを有するクランク状のブラケッ
ト88が配設されている。このブラケット88の縦壁部
88A及び底板部88B及び案内板86の縦壁部86A
により縦溝90が形成されている。この縦溝90には、
前記スプレーパイプ188から吐出されるガム液が縦壁
部86Aに設けられた孔から流入され、上端開口から溢
れ出る構成となっている、溢れ出たガム液は案内板86
の上面に沿って流れ、PS版12の裏面側の処理がなさ
れる。
【0094】なお、縦溝部90の底部には、硬質のスポ
ンジ92が設けられ、ガム液の漏れを防止している。
【0095】搬送ローラ78は、PS版12を挟持して
搬送すると共に、PS版12の表面を不感脂化処理する
ためにスプレーパイプ82によって供給されたガム液を
スクイズするようになっている。PS版12の表面から
スクイズされたガム液は、ガム液槽30に回収される。
ガム液槽30内のガム液は、ポンプ194によって循環
されるようになっている。また、このガム液槽30に
は、オーバフロー管196が設けられ、ガム液が所定の
液面を超えると廃液タンク184へ案内され廃棄される
構成となっている。
【0096】また、下側の搬送ローラ78の下部はガム
液槽30に貯留されたガム液に浸されており、PS版1
2の裏面側は、下側の搬送ローラ78が、ガム液槽30
からガム液を汲み上げることにより、塗布処理を行って
いる。これによって、搬送ローラ78がガム液を持ち出
してPS版12の裏面の不感脂化処理を行うと共に上側
の搬送ローラ78の乾きが抑えられ、搬送ローラ78の
表面に処理液の成分が析出しないようになっている。
【0097】このフィニッシャー部26での処理が終了
したPS版12は、ケーシング100の排出口104を
通過して、前記乾燥部31へ送り出されるようになって
いる。
【0098】排出口104には、ケーシング100に沿
って上下移動可能なシャッター92が取付けられてい
る。シャッター92は、その幅方向両側が図示しないガ
イド溝に案内されており、上端には把手92Aが取付け
られている。このシャッター92は、装置休止中は排出
口104を遮蔽するように配置され(図2の想像線参
照)、センサ108の下をPS版12が通過した信号に
応じてPS版の通過に支障がないようにシャッター92
を自動的に持ち上げるか又は装置運転開始時にオペレー
タが把手92Aを把持し、持ち上げることによって、排
出口104が開放される構造である。
【0099】以下に本実施例の作用を説明する。図示し
ない焼付装置等によって画像が記録されたPS版12
は、挿入台16に載置されこの挿入台16の奥側へ送り
込まれる。これにより、PS版12は挿入口102へと
至る。
【0100】また、このPS版12の先端が挿入口10
2を通過すると、センサ108によってこれを検出し、
タイマをスタートさせる。このタイマーは、水洗部24
のスプレーパイプ56からの水洗水の滴下開始と停止の
タイミングを計るものである。
【0101】ケーシング100内に挿入されたPS版1
2は、まず、現像部22に送られる。PS版プロセッサ
ー10はPS版12が挿入されると、搬送ローラ32に
よって現像槽18へ送り込まれる。搬送ローラ32によ
って送り込まれるPS版12は、その搬送時の押圧力で
ブレード106をその弾性力に抗して拡開させる。この
ため、PS版12は円滑に現像部22へと搬送される。
【0102】PS版12はガイド板168に案内されて
水平に対して15°の角度で送り出され、ガイドローラ
34等によって現像槽18内を搬送される。
【0103】しかる後に、PS版12の感光層側表面と
裏面は、回転ブラシ38と170でこすられて現像が促
進され、非画像部分の感光層が除去される。
【0104】現像処理されたPS版12は、水洗部24
へ送られ、搬送ローラ52、53によって挟持搬送され
る。この際、PS版12は搬送ローラ52の下側ローラ
に当接するように案内されているため、この下側ローラ
の回転によって受け皿62から汲み上げられた水洗水が
下側ローラに当接したPS版12の表面へ周り込み、P
S版12の先端部表面に、液溜まりをつくることができ
る。これにより、PS版12の先端から確実に水洗処理
を行うことができ搬送ローラ52の下側ローラによって
受け皿62から持ち出される水洗水によってPS版12
の裏面が洗浄される。
【0105】その後、タイマにより計測した時間が所定
時間となると、PS版12は下流側ローラ対53に到達
したと判断され、PS版12の表面はスプレーパイプ5
6から下流側ローラ対53の上側ローラに滴下される新
しい水洗水によって洗浄され、裏面は受け皿62から下
流側ローラ対53のうち下側のローラによって持ち出さ
れる水洗水によって洗浄される。
【0106】ここで、スプレーパイプ56への配管途中
に殺菌剤注入部を設けて水洗水の流量に応じて所定の比
率で殺菌剤を水洗水に混入するようにしてもよい。
【0107】スプレーパイプ56から滴下されPS版1
2の幅方向両端部に至った水洗水は表面上から落下して
受け皿62の第2の槽66へと至る。この受け皿62の
第2の槽66には、PS版12の長手方向両端部から流
入される。流入された水洗水は、第2の槽66の中央部
へ流れ込み、切欠部72からオーバフローされ、中間槽
68へ流れ込む。この中間槽68には、第1の槽64と
の仕切り壁74の長手方向両端部に切欠部76が形成さ
れているため、中間槽68の中央部から流入した水洗水
は長手方向両端部へ流れ出し、切欠部76を介して第1
の槽64へ流入される。この第1の槽64及び第2の槽
66に貯留されている水洗水をそれぞれの下側ローラの
回転によって汲み上げ、PS版12の裏面側の洗浄を行
う。第1の槽64の上流側縦壁部にはその中央部に切欠
部77が形成されているため、第1の槽64内では、水
洗水が両端部から中央部へ流れ、前記切欠部77からオ
ーバフローされる。
【0108】オーバフローされる水洗水は、そのほとん
どが案内パイプ206を通過して直接配管200へ送り
込まれる。すなわち、水洗槽28を介さずに中間タンク
202へと排出される。
【0109】受け皿62から溢れた水洗水は、案内パイ
プ206から中間タンク202へ送られるが、大部分は
ポンプ186によって現像槽18へ供給される。
【0110】水洗処理が終了すると、PS版12は、ガ
イドローラ80に案内されて不感脂化処理部であるフィ
ニッシャー部26へ送られ、搬送ローラ78によって挟
持搬送される。ここで、スプレーパイプ82、188か
ら吐出されるガム液によって不感脂化処理される。この
とき、搬送ローラ対53の上下ローラの軸を結ぶ線が垂
線に対して傾斜されているため、PS版12の搬送路が
搬送方向に沿って徐々に低い位置となるように傾斜され
る。このため、ガム液の流れ方向を一定とすることがで
きる。
【0111】フィニッシャー部26から排出されたPS
版12は、ケーシング100の排出口104へと至る。
【0112】次に、図7のフローチャートに従い、水洗
水の供給経路及び供給量の制御ルーチンを説明する。
【0113】まず、ステップ400では、運転中か否か
が判断され、肯定判定、すなわち運転中と判断された場
合は、ステップ402へ移行して、ポンプ304が作動
している場合は停止させ、フラグGをリセット(0)
し、ステップ404へ移行する。
【0114】ステップ404では、フラグFがリセット
されているか否かが判断され、肯定判定されると、ステ
ップ406へ移行してバルブ310を閉止する旨のメッ
セージを操作パネル17の表示部17Bへ表示する。こ
の表示を見て、オペレータは、手動によりバルブ310
を閉止する。閉止作業が完了、或いは既に閉止されてい
る場合には、操作パネル17のキー操作部17Aの実行
キーを操作することにより、ステップ408において肯
定判定され、ステップ410へ移行する。なお、ステッ
プ408で否定判定された場合には、ステップ400へ
戻る。
【0115】ステップ410では、前記表示が消灯さ
れ、次いでステップ412でフラグFをセット(1)
し、ステップ414へ移行する。
【0116】ステップ414では、中間タンク202に
設けられたレベルセンサ354からの信号に応じて中間
タンク202内の水洗水のレベルを読み込む。次のステ
ップ416では、この読み込まれたレベルが所定のレベ
ルより低いか否かが判断され、低いと判断された場合は
ステップ418へ移行してポンプ304を作動させ、ス
テップ400へ戻る。これにより、水洗水が配管302
に案内され、吐出ノズル300から吐出され、受け皿6
2を介して中間タンク202へ供給される。
【0117】ステップ416で所定レベルより高いと判
断された場合は、ステップ420へ移行してポンプ30
4を停止させ、ステップ400へ戻る。ステップ400
で運転中の状態が継続されている場合は、ステップ40
2、404へ移行するが、ステップ404では既にバル
ブ310が閉止されているため、否定判定となりステッ
プ414へ移行し、再度中間タンク202内の水洗水の
レベルが読み込まれ、ポンプ304の制御が繰り返し行
われる。
【0118】一方、ステップ400で運転中の状態から
非運転中の状態に変わると、ステップ400からステッ
プ422へ移行する。このステップ422では、ポンプ
304が作動している場合にはこれを停止させ、フラグ
Fをリセットし、ステップ424へ移行する。
【0119】ステップ424では、現像槽18への現像
液の仕込みが必要か否かが判断され、不要の場合には、
ステップ400へ戻る。
【0120】ステップ424において、仕込みが必要と
判定(肯定判定)された場合には、ステップ426でフ
ラグGがリセットされているか否かが判断され、肯定判
定されると、ステップ428へ移行してバルブ310を
開放する旨のメッセージを操作パネル17の表示部17
Bへ表示する。この表示を見て、オペレータは、手動に
よりバルブ310を開放する。開放作業が完了、或いは
既に開放されている場合には、操作パネル17のキー操
作部17Aの実行キーを操作することにより、ステップ
430において肯定判定され、ステップ432へ移行す
る。なお、ステップ430で否定判定された場合には、
ステップ400へ戻る。
【0121】ステップ432では、前記表示が消灯さ
れ、次いでステップ434でフラグGをセット(1)
し、ステップ436へ移行する。
【0122】ステップ436では、現像槽18に設けら
れたレベルセンサ352からの信号に応じて現像槽18
内の現像液のレベルを読み込む。次のステップ438で
は、この読み込まれたレベルが所定のレベルより低いか
否かが判断され、低いと判断された場合はステップ44
0へ移行してポンプ304を作動させ、ステップ400
へ戻る。これにより、現像液が配管308に案内され、
現像槽18へ供給される。
【0123】ステップ438で所定レベルより高いと判
断された場合は、ステップ442へ移行してポンプ30
4を停止させ、ステップ400へ戻る。ステップ400
で非運転中の状態が継続されている場合は、ステップ4
22、424、426へ移行するが、ステップ426で
は既にバルブ304が開放されているため、否定判定と
なりステップ436へ移行し、再度現像槽18内の現像
液のレベルが読み込まれ、ポンプ304の作動と停止の
制御が繰り返し行われる。
【0124】このように、装置の運転中又は非運転中に
おいて、中間タンク202又は現像槽18の液面レベル
を検出し、所定のレベルとなるように制御しているた
め、現像槽18及び中間タンク202内に常に適正な量
を貯留させておくことができる。
【0125】なお、上述のバルブ310は手動動作によ
って開閉するものを適用したが、電磁弁等を用いて水洗
水供給制御装置350からの信号で自動でバルブ310
2を開閉するようにしてもよい。この場合、バルブ31
0の弁体の開閉の各位置を検出するセンサを設け、開閉
の状態を認識することが好ましい。
【0126】ところで、本装置において、1日の処理が
終了した場合、受け皿62内に水洗水が貯留されたまま
放置されることになる。PS版12の表面を処理した後
この受け皿62内に貯留される水洗水は、現像槽18内
の現像液が持ち込まれてpHが10以下になるが、この
現像液を含む水洗水は、PS版12の裏面を処理し、ま
た空気にさらされて放置されるので、二酸化炭素の影響
によりpHが低下し、シリケート系のカスが析出するこ
とがあった。そこで、本実施例では、朝一番の運転スイ
ッチのオン時に受け皿62内にそれまで貯留されている
古い水洗水を排除するのに新鮮な水洗水を送り込むよう
にした。
【0127】以下、図6のタイムチャートに従い、その
作動を説明する。メインスイッチを投入し、運転スイッ
チ314をオンすると、装置は現像槽18内の現像液を
適温とするための温調処理を実行する。この温調処理が
終了した時点で、前述した通常の現像処理が可能とな
る。
【0128】この温調時間中に、ポンプ304を駆動さ
せると共に水洗部24の搬送ローラ52、53を回転さ
せる。このポンプ304の駆動によって、水洗水タンク
178から水洗水が汲み上げられるが、バルブ310が
閉じられているため、水洗水は、オリフィス306Aを
介して吐出ノズル300側の配管302へ流入する。こ
こで、オリフィス306Aを通過することによって、水
洗水の流量が制限(1500cc/min)されており、一定の流
量で吐出ノズル300から吐出される。なお、本実施例
では、このポンプ304の作動時間を40秒に設定したた
め、吐出ノズル300から吐出される水洗水は、約1リ
ットルとなる。なお、前記バルブ410が開放された状
態でもオリフィス306Aにより、配管302への流量
は一定に維持できる。
【0129】吐出ノズル300から搬送ローラ53の上
側ローラに吐出された水洗水は、受け皿62の第2の槽
66へ流入される。このとき、搬送ローラ52、53が
時計回りに回転されているため、受け皿62内の水洗水
は、順次第2の槽66、中間槽68、第1の槽64へと
流動し、効率的にオーバフローされる。この結果、前日
の稼働終了時から貯留されていた受け皿62内の水洗水
が排出され、吐出ノズル300から吐出される新鮮な水
洗水を受け皿62へ貯留することができる。
【0130】ポンプ304の駆動開始から40秒が経過す
ると、ポンプ304は停止され、かつ搬送ローラ52、
53も停止される。この受け皿62内の水洗水の入れ替
え時間は、前記温調時間よりも短いため、水洗水の入れ
替え行程を導入したことによる、作業効率の低下は全く
ない。この際、ポンプ304の停止後、所定時間経過し
てから搬送ローラ52、53の回転を停止するようにし
てもよい。
【0131】なお、この入れ替え作業を途中で中止する
場合には、クリアキーを操作することによってポンプ3
04の駆動、搬送ローラ52、53の回転を停止させる
ことができる(図6の想像線参照)。
【0132】このように、受け皿62内の水洗水をPS
版12の処理稼働前に入れ替えることにより、受け皿6
2の洗浄が行え、かつ、現像槽18から持ち込まれる現
像液成分の二酸化炭素による劣化によって析出するシリ
ケート系のカスを除去することができる。従って、PS
版12によってガム液槽30内のガム液中に送り込まれ
たシリケート系のカスがポンプ194によって、スプレ
ーパイプ82、188に送られ図示しない吐出口に詰ま
ってガム液塗布時に塗布ムラが生じるようなことが防止
され、かつ、受け皿62にこのシリケート系のカスが固
化するようなことがなくなり、受け皿62のメンテナン
スを軽減することができる。
【0133】また、入れ替え時の水洗水量をオリフィス
306Aを用いることによって、ポンプ304の駆動時
間制御を容易に設定することができるため、無駄な水洗
水を用いることがなく、メータリング方式の水洗処理の
効果である、水洗水の使用量削減効果を維持することが
できる。
【0134】なお、本実施例では、受け皿62内の水洗
水の入れ替え作業を、朝一番の運転スイッチオン時に設
定したが、この作業は一日の作業の終了時でも稼働時間
中であってもよい。また、一日毎に行わず、複数日毎に
定期的に行っても、また不定期に行ってもよい。すなわ
ち、入れ替え作業は、各ユーザのPS版12の処理量に
よって定めればよく、作業時期は限定されるものではな
い。
【0135】また、1回の水洗水の吐出量を約1リット
ル、また、流量1500cc/minとしたが、これらの量は受け
皿62の容量に基づいて定めればよい。
【0136】また、受け皿62内の水洗水の入れ替えの
ためのポンプ304の駆動及び搬送ローラ52、53の
回転は、運転スイッチ314がオンされたとき自動的に
同時に開始されてもよいし、手動走査により適切な時期
に開始するようにしてもよい。
【0137】また、吐出ノズル300から吐出される洗
浄液は、本実施例のように水であってもよいし、pHを
10以上に保つ成分、例えば現像液を含んでもよいし、
消泡剤等を含んでもよい。
【0138】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る感光性平
版印刷版の処理方法及び装置は、少量の洗浄液(例え
ば、水)で現像処理後の感光性平版印刷版の洗浄処理を
行う場合に、長期に亘ってメンテナンスを不要とし、か
つ、後行程での悪影響を解消することができるという優
れた効果を有する。
【0139】また、上記効果に加え、装置運転中又は非
運転中において洗浄液の主たる供給先を例えば水洗部又
は現像部等に変更可能とし、それぞれへの供給量を所定
量に維持することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るPS版プロセッサーの斜視図で
ある。
【図2】本実施例に係るPS版プロセッサーの概略構成
図である。
【図3】受け皿の斜視図である。
【図4】液面レベル制御及び水洗水入れ替え制御のブロ
ック図である。
【図5】水洗水入れ替えのための配管系統図である。
【図6】水洗水入れ替えのためのタイムチャートであ
る。
【図7】水洗水の供給経路及び供給量の制御フローチャ
ートである。
【符号の説明】
10 PS版プロセッサー 12 PS版 22 現像部 24 水洗部 52 上流側ローラ対(ローラ) 53 下流側ローラ対(ローラ) 62 受け皿 178 水洗水タンク(洗浄液タンク) 300 吐出ノズル 302 配管(第2の配管) 304 ポンプ(供給手段) 310 バルブ 350 水洗水供給制御装置 352、354 レベルセンサ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄液を供給して感光性平版印刷版の上
    面を洗浄すると共に、前記感光性平版印刷版の下面側に
    配置され洗浄液が貯留された受け皿に一部が浸漬された
    ローラによって洗浄液を汲み上げ、前記感光性平版印刷
    版の下面を洗浄する感光性平版印刷版の処理方法であっ
    て、 所定の時期に前記受け皿内の洗浄液を新しい洗浄液に入
    れ替えることを特徴とする感光性平版印刷版の処理方
    法。
  2. 【請求項2】 前記所定の時期が、運転開始時であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の感光性平版印刷版の処理
    方法。
  3. 【請求項3】 現像液によって現像処理された感光性平
    版印刷版を搬送する搬送路上方に第1の洗浄液供給口を
    備え前記感光性平版印刷版の処理量に応じて前記第1の
    洗浄液供給口から洗浄液を感光性平版印刷版上に供給す
    る洗浄液供給手段と、 前記感光性平版印刷版の下面側に配置され、貯留される
    洗浄液に前記感光性平版印刷版を支持するローラの一部
    を浸漬する受け皿と、 前記受け皿へ洗浄液を供給する第2の洗浄液供給口を備
    え所定の時期に前記第2の洗浄液供給口から所定量の洗
    浄液を前記受け皿へ供給する第2の洗浄液供給手段と、 を有し、前記第2の洗浄液供給手段によって供給される
    洗浄液によって前記受け皿内に貯留される洗浄液を新し
    い洗浄液に入れ替えることを特徴とする感光性平版印刷
    版の処理装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の時期が、運転開始時であるこ
    とを特徴とする請求項3記載の感光性平版印刷版の処理
    装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の洗浄液供給手段による洗浄液
    の供給中に前記ローラを回転させる駆動手段を有する請
    求項3又は請求項4記載の感光性平版印刷版の処理装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第2の洗浄液供給口へ洗浄液を送る
    配管には、オリフィスが組み込まれており、該オリフィ
    スは前記第2の洗浄液供給手段から前記受け皿への単位
    時間当たりの洗浄液供給量を一定に調整することを特徴
    とする請求項3乃至請求項5記載の何れか1項記載の感
    光性平版印刷版の処理装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の洗浄液供給口へ洗浄液を送る
    配管は、洗浄液が貯留されたタンクから現像液が貯留さ
    れる現像槽へ前記洗浄液を現像希釈水として案内供給す
    る本管から分岐されて配設されており、該分岐部よりも
    下流側の本管にはバルブが取付けられ、現像液の仕込み
    時に前記現像槽への現像希釈水の供給をするために前記
    バルブが開かれることを特徴とする請求項3乃至請求項
    6の何れか1項記載の感光性平版印刷版の処理装置。
  8. 【請求項8】 前記請求項7に記載の感光性平版印刷版
    の処理装置において、 前記現像槽内の液面レベルを検出する現像槽液面検出セ
    ンサと、 前記受け皿からオーバフローした洗浄液を前記現像槽へ
    の運転中における補充希釈水として利用するために貯留
    する中間タンクの液面レベルを検出する中間タンク液面
    センサと、 前記処理装置の運転中は前記バルブを閉止するように指
    示しかつ非運転中は前記バルブを開放するように指示す
    る指示手段と、 前記タンクからの洗浄液の供給を前記バルブの閉止中は
    前記中間タンクの液面レベルを所定レベルに維持するよ
    うに制御し、前記バルブの開放中は前記現像槽の液面レ
    ベルを所定レベルに維持するように制御する供給制御手
    段と、 を有することを特徴とする感光性平版印刷版の処理装
    置。
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