JPH0756161B2 - コンクリート構造物打継部の止水工法 - Google Patents

コンクリート構造物打継部の止水工法

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JPH0756161B2
JPH0756161B2 JP2907293A JP2907293A JPH0756161B2 JP H0756161 B2 JPH0756161 B2 JP H0756161B2 JP 2907293 A JP2907293 A JP 2907293A JP 2907293 A JP2907293 A JP 2907293A JP H0756161 B2 JPH0756161 B2 JP H0756161B2
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JP
Japan
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concrete
water
concrete structure
water stop
stop plate
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JP2907293A
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知義 加藤
壯一郎 大蔵
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Hayakawa Rubber Co Ltd
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Hayakawa Rubber Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート構造物打
継部の止水工法に係り、特にコンクリート構造物打継部
の外側に粘着材層と先端の拡開した逆楔状突起とをもっ
た止水板を固定し、この止水板の一方の半分を覆って先
打コンクリートを打設し、この固化をまって、止水板の
残り半分を覆って後打ちコンクリートを打設し、コンク
リート構造物打継部の外部に発生する滞溜水、伏流水が
先打ちコンクリートと後打ちコンクリートとの打継部を
通って内部に通水することを防止する止水工法に関する
ものである。補強シートに突設した逆楔状突起のアンカ
ー効果と貼着された粘着材層とコンクリートとの接着効
果とにより止水を行うことを目的としたコンクリート構
造物打継部の止水工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート構造物打継部は、コ
ンクリート相互の接着が良くないため、止水板が使用さ
れ、一般的には、塩化ビニール樹脂止水板、ゴム製止水
板、金属製止水板などの止水板が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの止水板は、コ
ンクリート構造物において、コンクリート構造物打継部
のほぼ中央部に埋設し、外部からの浸入水を止水する方
法が一般的であるが、複雑に交叉するコンクリート補強
鉄筋組立てのあとに、止水板の埋設を行うため、所定の
位置に確実に埋設することが困難を極め、止水板周辺に
打設されるコンクリートは、十分に止水板周辺にまわり
きれずに空隙を生じ易く、漏水の原因となることが多
い。
【0004】又、止水板は、コンクリート構造物打継部
のほぼ中央部に埋設されるため、コンクリート構造物の
外側面と止水板との間に埋設されたコンクリート補強鉄
筋は、外部からの浸入水により腐蝕を受ける状態にさら
されているなどの欠点があった。
【0005】従来の止水板として実開昭51−56004 号公
報に記載の如きものが知られている。この考案の止水板
はコンクリート構造体の外側に発生する地下水はコンク
リート構造体の中央で止水を行う考想の下に考えられた
もので、この止水板の施工法は次の通りである。
【0006】(1) 先打ち側コンクリートを打設し、打設
コンクリートの硬化以前にコンクリート構造物の中央へ
止水板の1/2幅を埋め込む。 (2) 後打ち側コンクリートを打設し、コンクリート構造
体を構築する。
【0007】この止水板の施工上の欠点は次の点にあ
る。 (1) 止水板はコンクリート構造体の中央に固定するた
め、地下水はコンクリート構造体の1/2幅まで透水す
る。 (2) 止水板は後打ちコンクリート打設前に倒れないよう
対策が必要。
【0008】本発明は、従来のかかる欠点を解消するた
めに発明されたもので、コンクリート構造物打継部の外
側に本発明に使用する止水板を固定することによって、
打継部の外部に発生する滞溜水、又は伏流水を、止水板
によって打継部内部に流入しないようにし、打継部の完
全な止水構造を施工できるようにしたことを特徴とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、合成樹脂又は
合成ゴムを基材とした補強シートの片面に所望の間隔を
おいて複数個の先端の拡開した逆楔状突起を突設し、該
突起間に粘着材層を粘着形成し、この上に保護フィルム
を貼着した止水板を、コンクリート構造物である人工壁
の外側にコンクリート用釘により固定する工程と、前記
止水板の保護フィルムを剥離し、止水板の1/2幅の位
置まで先打ち側コンクリートを打設し硬化させる工程
と、前記止水板の残り半分の側に後打ち側コンクリート
を打設しコンクリート構造物の構築を行う工程との結合
を特徴とするコンクリート構造物の打継部の止水工法。
【0010】
【実施例】本発明に使用する止水板の構成を以下図面に
基づいてさらに詳細に説明する。図1ないし図4は、本
発明に使用する止水板の構成を部分切断したもので、止
水板は先端の拡開した逆楔状突起2a,2bおよび補強
シート端部3a,3bを備えた補強シート1に、粘着材
層4を貼着し、さらにこの粘着材層4の表面に、保護フ
ィルム5a,5bを貼着し、止水板は平板状に形成した
ものである。
【0011】本発明の構成要素の1つである補強シート
1は、天然ゴム又はスチレンブタジエンブチルゴム,ブ
タジエンゴム,EPDM,クロロプレンゴム等の合成ゴ
ムの加硫ゴム,EVA,ポリスチレン,ポリエチレン等
の合成樹脂がある。
【0012】粘着材層4は、粘着性物質によって形成さ
れるもので、感圧性あるいは自着性を有するものが好ま
しく、天然ゴム,スチレンブタジエンゴム,クロロプレ
ンゴム,ブチルゴム,ブタジエンゴム,EPDM等の合
成ゴムおよびこれらの再生ゴムを主原料とし、粘着附与
剤,軟化剤,無機質充填剤,安定剤を配合した非加硫ゴ
ムが用いられる。
【0013】保護フィルム5a,5bは、粘着材層4を
保護するために貼着するもので、シリコーン加工紙,ポ
リエチレンシート,ポリプロピレンシート等の表面にシ
リコーン加工を施した離型フィルムが用いられる。
【0014】本発明による止水工法は、図5(A),
(B),(C)に示すように事前に構築された人工壁7
の表面にそわせながら、補強シート3の端部3a,3b
をコンクリート壁用釘8を使用して人工壁7に堅固に固
定する。人工壁とは連続地中壁工法によって構築された
コンクリート人工壁をいう。ここで保護フィルム5a,
5bを粘着材層4より剥離して、生コンクリートを打設
し、先打ち側コンクリート壁9を形成し、この先打ちコ
ンクリート壁9の固結をまって、後打ちコンクリート壁
10を打設する。この場合、先打ち側コンクリート壁9と
後打ち側コンクリート10との間に生ずる打継部6の止水
を行う必要があるので、止水板1を人工壁7に釘止めし
ておき、生コンクリートを先打ちと後打に分けて打設す
ることによって、先端の拡開した逆楔状突起2a,2b
が、生コンクリート硬化後の構造物の中に堅固に埋設さ
れ、アンカー効果を生じ、さらに、粘着材層4は、粘着
材層内に含有される粘着性樹脂の作用により、コンクリ
ート構造物と密着するので、先打ち側コンクリート壁9
と後打ち側コンクリート壁10との間に生ずる打継部6に
対し十分な止水効果を発揮するものである。
【0015】本発明による止水工法は、鉄骨又は鉄筋コ
ンクリート構造物において他の業種である配筋作業の事
前に取付作業を行うもので、他の業種の影響を受けるこ
となく安全に取付作業ができる。
【0016】又、止水板1は、事前に、墨出しによって
定められたコンクリート構造物打継部6の位置に、補強
シート端部3a,3bを釘8で固定するので、正確且つ
確実に打設コンクリートは止水板の周辺に充填されて水
密される。
【0017】本発明の止水板による施工法を図5につい
て次に述べる。図5(A)は人工壁7に本発明の止水板
1を固定する状態を示すもので、所定の打継部6をまた
いで被覆するよう釘8により止水板1をコンクリート人
工壁面7に固定する。
【0018】図5(B)はコンクリート人工壁7の表面
に止水板1を固定した後、先打ち側コンクリート9を打
設した状態を示し、打継部6が外側より止水板1により
仕切られている状態を示す。
【0019】図5(C)は図5(B)に更に後打ち側コ
ンクリート10を打設しコンクリート構造体の構築が終了
した状態を示す。図5(C)において、人工壁7と先打
ち側コンクリート9との間、及び人工壁7と後打ち側コ
ンクリート10との間は、コンクリート壁とコンクリート
壁との間は完全接合がなされないので、地下水11がその
隙間12に侵入する。従って、既にコンクリートの打設に
より固化した人工壁7と先打ち側コンクリート9及び後
打ち側コンクリート10との間の打継部6に水が侵入しな
いように止水する必要がある。
【0020】本発明の止水工法によると、止水板1の1
側に逆楔状突起2a,2bを設けると共に、粘着材層4
を被着することにより、打設されるコンクリート9,10
との間に逆楔状突起2a,2bによるアンカー効果と、
粘着材層4の粘着効果とにより、止水板1とコンクリー
ト層9,10との間に強固な結合を行い、接着によりコン
クリート構造物打継部の止水を行うようにしたものであ
る。
【0021】
【発明の効果】本発明の止水工法は、コンクリート構造
物打継部の外側に固定した逆楔状突起2a,2bのアン
カー効果と、粘着材層4の密着性効果とにより、堅固に
埋設し、コンクリート構造物の外部に発生する滞溜水、
伏流水が、コンクリート構造物内部に直接透水すること
を防止する特徴を持ったものであり、優れた止水効果を
発揮する止水工法を提供できる工業上大なる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の各実施例を示す断面図であ
る。
【図2】図2は、本発明の各実施例を示す断面図であ
る。
【図3】図3は、本発明の各実施例を示す断面図であ
る。
【図4】図4は、本発明の各実施例を示す断面図であ
る。
【図5】図5(A),(B),(C)は、コンクリート
構造体に本発明の一実施例の止水板を施工する順序工程
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 補強シート 2a,2b 先端の拡開した逆楔状突起 3a,3b 補強シート端部 4 粘着材層 5a,5b 保護フィルム 6 コンクリート構造物打継部 7 人工壁 8 釘 9 先打ち側コンクリート 10 後打ち側コンクリート 11 地下水 12 隙間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂又は合成ゴムを基材とした補強
    シートの片面に所望の間隔をおいて複数個の先端の拡開
    した逆楔状突起を突設し、該突起間に粘着材層を粘着形
    成し、この上に保護フィルムを貼着した止水板を、コン
    クリート構造物である人工壁の外側にコンクリート用釘
    により固定する工程と、前記止水板の保護フィルムを剥
    離し、止水板の1/2幅の位置まで先打ち側コンクリー
    トを打設し硬化させる工程と、前記止水板の残り半分の
    側に後打ち側コンクリートを打設しコンクリート構造物
    の構築を行う工程との結合を特徴とする止水工法。
JP2907293A 1993-02-18 1993-02-18 コンクリート構造物打継部の止水工法 Expired - Lifetime JPH0756161B2 (ja)

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