JP2000008309A - 土木構造及びその施工方法 - Google Patents

土木構造及びその施工方法

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JP2000008309A
JP2000008309A JP11111018A JP11101899A JP2000008309A JP 2000008309 A JP2000008309 A JP 2000008309A JP 11111018 A JP11111018 A JP 11111018A JP 11101899 A JP11101899 A JP 11101899A JP 2000008309 A JP2000008309 A JP 2000008309A
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joint
concrete
inducing
concrete body
adhesive layer
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JP11111018A
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English (en)
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Masayuki Fujii
真之 藤井
Shuichi Suzuki
秀一 鈴木
Kazutoshi Nishinakamura
和利 西中村
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KENSETSU KIKAKU CONSULTANT KK
Hayakawa Rubber Co Ltd
Original Assignee
KENSETSU KIKAKU CONSULTANT KK
Hayakawa Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート舗装の表面に溝を必要とせず、
雨水等の浸入に対しても強度が十分に保たれる土木構築
物を得る。 【解決手段】 下地基盤1と、下地基盤1上に敷設され
ているコンクリート体12と、コンクリート体内に埋設
されている細長い収縮目地誘発目地材3とを備えている
土木構造を施工する。収縮目地誘発目地材3が、芯材1
6と、芯材上に設けられている粘着層14とを備えてい
る。粘着層14が、芯材のコンクリート体の表面側に設
けられており、粘着層がコンクリート体に対して密着す
る高分子材料から形成されている。下地基盤1上に生コ
ンクリートを打設し、この際生コンクリート内に収縮目
地誘発目地材3が埋設されるようにする。生コンクリー
トを養生してコンクリート体12を生成させ、この際粘
着層14からコンクリート体12の表面にかけて収縮目
地4を生じさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下地基盤上にコン
クリートが敷設されている土木構造、特に、コンクリー
トの内部に収縮目地誘発目地材が設けられ、収縮目地が
形成されている土木構造に関する。
【0002】
【従来の技術】舗装道路、トンネル、擁壁等の土木構築
物において、ひび割れ誘発技術が採用されている。
【0003】例えば、コンクリートにて舗装道路を施工
する場合、「コンクリート標準示方書」の「舗装編」に
準拠して、収縮目地を設ける必要がある。図8は、従来
の一例の舗装道路を、収縮目地誘発目地材の横断面の方
向に切断した横断面図である。この舗装道路は、路盤1
上に予め設けられた収縮目地誘発目地材8の上に、コン
クリート舗装12を積層することで敷設される。コンク
リート舗装12の表面側には、収縮目地誘発目地材8に
対向する位置に、コンクリート舗装12の表面部分がカ
ッターによって削り取られ、溝9が形成される。収縮目
地10は、路盤1上に設けられた収縮目地誘発目地材8
から、溝9に向かって発生する。収縮目地10が形成さ
れた後、溝9に注入目地材11を充填することで、路面
の凹凸を修復し、収縮目地10内への水の浸入を防止し
ている。
【0004】かかる舗装道路では、止水材等を充填して
止水性を確保する位置を極力少なくするため、コンクリ
ート舗装12内の収縮目地10が収縮目地誘発目地材8
からコンクリート舗装12の表面の所定位置に向かって
集中して発生するように、コンクリート舗装12の表面
側に溝9を形成し、溝9を収縮目地誘発目地材8に対向
させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる溝9は、注入目
地材11が充填された後でも、路面上に凹凸を残すこと
があり、非常に危険である。このため、溝9は比較的安
全な箇所にしか形成できないし、溝9に注入目地材11
を充填した後、定期的に、あるいは必要に応じて補修す
る必要があった。しかも、かかる溝9を設けた舗装道路
では、注入目地材11が劣化したり、コンクリート舗装
12が動いたりすることで、この溝9の部分で、注入目
地材11とコンクリート舗装12との間に隙間が生じる
ことがあり、著しく危険である。
【0006】また、溝9と収縮目地誘発目地材8の間に
発生する収縮目地10は、コンクリート舗装12の厚さ
が大きくなると、一本ではなくなり、分岐して発生する
可能性がある。この場合、コンクリート舗装の一部が欠
落する危険がある。
【0007】しかも、路面上を流れる雨水等が、路面の
溝9とコンクリート舗装12との間に発生した隙間に浸
入して、路盤1にまで達し、路盤1内の土を収縮目地1
0の付近で著しくぬかるませることがある。かかる舗装
道路では、路面上を車等が通過すると、ぬかるんだ土が
圧縮と解放とを繰り返され、収縮目地10を通って路面
上に噴出する、いわゆる噴泥現象が生じる。この噴泥現
象によって、収縮目地10付近の土が減少し、コンクリ
ート舗装12と路盤1との間に空隙が生じる。
【0008】かかる路面及び路盤からのコンクリート舗
装への浸透水は、コンクリート舗装が連続鉄筋コンクリ
ート舗装版からなる場合、舗装中の連続鉄筋を腐食さ
せ、これによる鉄筋の切断を生じさせる。
【0009】このようにして空隙が生じた舗装道路は、
強度が十分に保てなくなり、空隙部等に車が通ることで
破壊され易くなる。
【0010】本発明の課題は、コンクリート舗装等の土
木構造において、収縮目地を形成する場合に、コンクリ
ート体の表面に溝を設ける必要なしに、コンクリート体
の所定位置に確実にひび割れを誘発させることである。
【0011】また、本発明の課題は、コンクリート舗装
等の土木構造において、収縮目地を形成する場合に、雨
水等の浸入に対しても強度が十分に保たれる土木構造を
得ることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、下地基盤と下
地基盤上に敷設されているコンクリート体とコンクリー
ト体内に埋設されている細長い収縮目地誘発目地材とを
備えている土木構造であって、収縮目地誘発目地材が、
芯材とこの芯材上に設けられている粘着層とを備えてお
り、芯材のコンクリート体の表面側に粘着層が設けられ
ており、粘着層がコンクリート体に対して密着する高分
子材料から形成されており、前記粘着層から前記コンク
リート体の前記表面にかけて収縮目地が発生しているこ
とを特徴とする。
【0013】また、本発明は、路盤と、前記路盤上の、
連続鉄筋が長手方向に埋設されている連続鉄筋コンクリ
ート舗装版と、前記連続鉄筋コンクリート舗装版上に設
けられている舗装層とを有する舗装構造であって、前記
連続鉄筋の上側と下側とに、それぞれ、請求項1−7の
いずれか一つの請求項に記載の前記収縮目地誘発目地材
が埋設されており、上側の前記収縮目地誘発目地材と前
記舗装層の表面に外側クラックが生じており、下側の前
記収縮目地誘発目地材と前記路盤との間に内側クラック
が生じていることを特徴とする。
【0014】さらに、本発明は、下地基盤と下地基盤上
に敷設されているコンクリート体とコンクリート体内に
埋設されている細長い収縮目地誘発目地材とを備えてい
る土木構造を施工する方法であって、収縮目地誘発目地
材が、芯材とこの芯材上に設けられている粘着層とを備
えており、芯材のコンクリート体の表面側に粘着層が設
けられており、粘着層がコンクリート体に対して密着す
る高分子材料から形成されており、下地基盤上に生コン
クリートを打設し、この際生コンクリート内に収縮目地
誘発目地材が埋設されるようにし、生コンクリートを養
生してコンクリート体を生成させ、この際粘着層からコ
ンクリート体の表面にかけて収縮目地を生じさせること
を特徴とする。
【0015】本発明者は、コンクリート体上に溝を必要
とせず、雨水等が下地基盤に浸入しない土木構造を得る
ために、種々の形態の土木構造を検討した。その結果、
本発明者は、収縮目地誘発目地材に、芯材とこの芯材上
に設けられている粘着層とを設け、粘着層を芯材のコン
クリート体の表面側に設け、粘着層をコンクリート体に
対して密着する高分子材料から形成することによって、
コンクリート体の表面側に溝を設けることなく、雨水等
が下地基盤に浸入するのを防止できることを見いだし
た。
【0016】即ち、コンクリート体に対して密着する高
分子材料製の粘着層を、細長い誘発目地材のコンクリー
ト体表面側に設けることにより、水等の下地基盤内への
浸入を防止する。このため、本発明の土木構築物では、
土木構築物の表面の収縮目地部分を注入目地材等で止水
する必要がなく、収縮目地のひび割れから外気や水が浸
入しても、外気及び水が、粘着層とコンクリート体との
界面で阻止される。したがって、本発明の土木構築物で
は、下地基盤が外気及び水にさらされないので、土木構
造の強度と安全性とを保持し、その寿命を長くすること
ができる。
【0017】更に、本発明者は、収縮目地誘発目地材
を、コンクリート体の収縮に追従して変形可能なように
することによって、限られた数の収縮目地をコンクリー
ト体内に集中して発生させることができることを見出し
た。この所定の形態の誘発目地材によれば、コンクリー
ト体上に溝がなくても、コンクリート体の表表面のほぼ
所望の位置に収縮目地を生じさせることができる。収縮
目地が現れるコンクリート体表面は、収縮目地誘発目地
材に対向して溝が設けられていないことが好ましく、特
に好ましくは実質的に平坦な表面である。コンクリート
体の実質的に平坦な表面とは、積極的に凹部を形成しな
い場合を意味しており、通常の表面の凹凸は許容され
る。
【0018】このように、本発明の好適な態様では、誘
発目地材から発生する収縮目地をコンクリート体の表面
の所定位置に誘導するために、溝のような凹凸を土木構
造の表面に形成する必要がない。このため、かかる本発
明の好適な例では、誘発目地材と対向する位置に溝を設
ける必要がなく、作業性に優れ、安全面や耐久性に優れ
た土木構造を得ることができる。
【0019】また、本発明者は、コンクリート体として
連続鉄筋コンクリート舗装版を用いた場合、この連続鉄
筋コンクリート舗装版上に溝を必要とせず、雨水等が下
地基盤に浸入しない舗装構造を得るために、種々の形態
の舗装構造を検討した。その結果、本発明者は、収縮目
地誘発目地材に、芯材とこの芯材上に設けられている粘
着層とを設け、粘着層を芯材の連続鉄筋コンクリート舗
装版の表面側と路盤側に設け、粘着層を連続鉄筋コンク
リート舗装版に対して密着する高分子材料から形成する
ことによって、連続鉄筋コンクリート舗装版の表面側と
路盤側に溝を設けることなく、雨水等が路盤に浸入した
り、路盤から地下水等が浸入するのを防止できることを
見いだした。
【0020】かかる舗装構造では、収縮目地誘発目地材
の芯材上に粘着層が設けられているため、この粘着層が
連続鉄筋コンクリート舗装版のコンクリートに密着する
ことによって、浸透水を遮断する。したがって、かかる
舗装構造では、路面から浸入する雨水等の浸透水や、路
盤から浸入する地下水等が連続鉄筋に達することがない
ため、浸透水等による鉄筋の腐食や切断が防止される。
【0021】本発明の土木構造は、舗装道路の他、トン
ネル、擁壁が好ましい。下地基盤は、舗装道路の場合に
は路盤であるが、トンネル、擁壁の場合には1次腹工
面、地盤である。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の特に好適な態様において
は、収縮目地誘発目地材が、下地基盤と平行かつ収縮目
地誘発目地材の長手方向と垂直な第一の方向へのコンク
リート体の収縮に追従する第一の部分と、第一の方向に
対して反対の第二の方向へのコンクリート体の収縮に追
従する第二の部分とを備えている。この場合において、
特に好ましくは、収縮目地誘発目地材が、第一の部分と
第二の部分とを結合する結合部分を備えており、コンク
リート体の収縮に応じて、結合部分において、第一の部
分と第二の部分とがなす角が大きくなるように、収縮目
地誘発目地材が変形する。
【0023】図1及び図2は、本発明のこの態様の土木
構造を、収縮目地誘発目地材の横断面の方向に切断した
横断面図である。図1は、下地基盤1上に生コンクリー
ト2を打設した直後の土木構造の状態を示す横断面図で
ある。図2は、コンクリート体内に収縮目地が形成され
た土木構造の横断面図である。
【0024】下地基盤1上に収縮目地誘発目地材3を載
置し、その上に生コンクリート2を打設する。図2で
は、生コンクリート2が硬化し、コンクリート体12が
形成されている。収縮目地誘発目地材3は、芯材16と
粘着層14とからなり、この芯材16は、板状体からな
り、芯材16のコンクリート体12の表面側に粘着層1
4が設けられている。収縮目地誘発目地材3は、第一の
部分3bと、第二の部分3cと、結合部分3aとを備え
ている。
【0025】生コンクリート2を養生してコンクリート
体12を形成する際に、生コンクリート2の全体が収縮
する。この際、収縮目地誘発目地材3の周辺では、下地
基盤1と平行かつ収縮目地誘発目地材3の長手方向と垂
直な第一の方向Aへと、コンクリートが収縮し、かつ、
第一の方向とは反対の第二の方向Bへとコンクリートが
収縮する。
【0026】このとき、粘着層14はコンクリートと反
応して密着しているので、コンクリートの収縮に追従し
て引っ張られ、この結果、第一の部分3bと第二の部分
3cとが互いに反対の方向C,Dへと向かって引っ張ら
れ、結合部分3aにおける角度が広がるように変形す
る。これによって、コンクリートの収縮が、収縮目地誘
発目地材3Aの両側で生じやすくなり、収縮目地4が生
成する。
【0027】これに対して、例えば図8に示すような収
縮目地誘発目地材8では、コンクリートが矢印Kのよう
に収縮するときに、収縮目地誘発目地材が変形しない。
こうした収縮目地誘発目地材は通常は三角柱状の木材か
らなる。しかし、木材はコンクリート体と強固に接着す
るため、養生中の生コンクリートが動きにくくなり、目
地材8がコンクリートの収縮に対して抵抗する傾向があ
る。このため、誘発目地材8の直上にひび割れ10が集
中しにくく、多数のひび割れが生成する傾向がある。従
って、ひび割れを所定の場所にだけ集中させるために
は、収縮目地誘発目地材8に対向する位置に予め溝9を
設けることが必要不可欠であった。これによって、溝9
の両側でコンクリートが矢印Jのように収縮することか
ら、溝9と収縮目地誘発目地材8との間にひび割れ10
が集中する。
【0028】なお、図2においては、収縮目地誘発目地
材3Aの内側にもコンクリート体12Aが生成するが、
コンクリート体12Aは芯材16には密着しないので、
両者の間に隙間が生じやすい。
【0029】図1,2においては、図8の例とは異な
り、収縮目地誘発目地材3が変形することによって、コ
ンクリートの収縮が目地材3の両側に集中することを阻
害しない。生コンクリートの養生中には、生コンクリー
トが目地材の第一の部分および第二の部分の表面形状に
沿って移動しやすく、結合部分からコンクリート体内に
収縮目地が発生しやすい。即ち、変形可能な誘発目地材
は、生コンクリートの養生に伴う動きを許容するように
追従して、収縮目地誘発目地材の先端から収縮目地を集
中して発生させやすい。従って、目地材3の頂点3aか
ら直上へと向かって収縮目地4が発生しやすいし、溝を
設ける必要がない。
【0030】しかも、粘着層14は、生コンクリート2
の収縮に追従し、コンクリート体12と密着するので、
土木構造の表面から収縮目地4を通ってくる水等が下地
基盤1内に浸入するのを阻止する。
【0031】図3は、本発明の他の例の土木構造を幅方
向に切断した横断面図である。図4は、誘発目地材13
の斜視図である。この土木構造では、フランジ部13
d,13eを有する誘発目地材5が用いられている。
【0032】図3及び図4に示す誘発目地材13も、芯
材16と粘着層14とからなり、芯材16は、板状体か
らなり、第一の部分13b、第二の部分13c、これら
の結合部分13aを備えている。13a,13b,13
cは、全体として、略三角形の山形をなしている。第一
の部分および第二の部分の各すそ野に、それぞれ細長い
平板形状のフランジ部分13d,13eが形成されてい
る。
【0033】芯材16のうち、コンクリート体12の表
面側に粘着層14が設けられている。粘着層14は、第
一の部分13b、第二の部分13c、結合部分13aの
表面の全体を覆っており、フランジ部13d,13eの
一部を覆っている。
【0034】前述したように、生コンクリートが収縮し
ていく過程で、第一の部分と第二の部分とが広がるよう
に変形すると、これに応じて、各フランジ部13d,1
3eも、矢印E,Fのように、下地基盤1の上で、互い
に遠ざかるように変形する。この土木構造によれは、前
述した効果に加え、生コンクリートの打設時や、コンク
リートの収縮時に、収縮目地誘発目地材13が転倒した
り、傾斜したりするのを効果的に防止できる。この観点
から、フランジ部は、収縮目地誘発目地材の横断面の方
向において両側に設けられていることが特に好ましい。
【0035】図5は、本発明の更に他の例の土木構造を
幅方向に切断した横断面図である。本実施形態の収縮目
地誘発目地材23も、芯材16と粘着層14とからな
る。芯材16は、板状体からなる。目地材23は、第一
の部分23b,23f、第二の部分23c,23g、第
一の部分と第二の部分との結合部分23aを備えてい
る。第一の部分23fおよび第二の部分23gの各すそ
野に、それぞれ細長い平板形状のフランジ部分23d,
23eが形成されている。
【0036】芯材16のうち、コンクリート体12の表
面側に粘着層14が設けられている。粘着層14は、第
一の部分23b,23f、第二の部分23c,23gの
全体を覆っている。
【0037】コンクリートが収縮していくときに、23
b,23cの周辺では矢印C,Dのようにコンクリート
が収縮し、23f,23gの周辺で矢印G,Hのように
コンクリートが収縮する。これに応じて、第一の部分2
3b,23f、第二の部分23c,23gが変形する。
この際、23f,23gが、下地基盤1に対してほぼ垂
直になるようにすることで、収縮目地誘発目地材23の
コンクリートへの追従が一層容易になる。なお、第一の
部分23f、第二の部分23gは、下地基盤1に対し
て、垂直であることが特に好ましい。
【0038】また、生コンクリートが収縮していく過程
で、第一の部分と第二の部分とが広がるように変形する
と、これに応じて、各フランジ部23d,23eも、矢
印E,Fのように、下地基盤1の上で、互いに遠ざかる
ように変形する。
【0039】本発明にかかる誘発目地材は、第一の部分
と第二の部分とを有するものには限られない。誘発目地
材が芯材と粘着層とを有していれば、この粘着層が、収
縮目地内を通ってくる水等の下地基盤内への浸入を阻止
する。
【0040】また、本発明にかかる誘発目地材は、第一
の部分と第二の部分との間が中実である場合も含んでい
る。
【0041】図6は、本発明に係る他の例の土木構造を
示す断面図である。この収縮目地誘発目地材33は、平
板状の突出部33bを備えている。突出部33bの両側
には、それぞれ、細長い平板形状のフランジ部33c,
33dが形成されている。芯材16は、平板形状の突出
部33において、粘着層14によって被覆されている。
【0042】かかる形態の誘発目地材は、突出部が平板
形状を有しているため、先端33aから上方へと向かっ
て、収縮目地が比較的に生成しやすい。ただし、図2−
図5の各実施形態と比べると、誘発目地材とコンクリー
ト体の平坦な表面との間で、複数の収縮目地4,4A等
が生じ易い。しかし、コンクリート体表面から収縮目地
を通ってくる水等は、誘発目地材の粘着層により遮蔽さ
れる。また、平板形状の突出部は、生コンクリートの打
設時に倒れやすい欠点があるが、フランジ部33c,3
3dを設けることによって、突出部の転倒、傾斜を抑制
できる。
【0043】コンクリートに対して密着する高分子材料
製の粘着層としては、特に、ブチルゴム製の粘着剤から
なるシートを芯材に対して張りつけたものが好ましい。
ブチルゴム系粘着剤は、コンクリートとの接着性が高い
からである。このコンクリート接着性のブチルゴムは、
例えば、鹿島建設技術研究所年報第35号(昭和62年
6月15日)41−48頁に記載されているが、未架橋
のブチルゴム、例えばポリイソブチレンとポリイソプレ
ンとの共重合体からなり、ブチルゴム中の活性基(カル
ボキシル基など)がコンクリート中の金属水酸化物とイ
オン反応し、化学的結合を形成し、この化学的結合が、
ブチルゴムとコンクリートとの物理的接触と相まって、
アンカー作用によって止水を行う。
【0044】収縮目地誘発目地材の芯材は、生コンクリ
ートの打設時の流動によって著しく変形しないような剛
性を有していることが好ましく、養生時の生コンクリー
トの変形に追従する柔軟性を有していることが好まし
い。かかる芯材としては、具体的に、亜鉛曳き鉄板等を
例示することができる。また、芯材が板状体である場合
には、その厚さは2.3−4.5mmであることが好ま
しい。
【0045】一般に、コンクリート体に有効な断面欠損
を発生させるには、コンクリート体の厚さに対して、誘
発目地材の長さが、20〜30%以上必要であると言わ
れている。もし、本発明にかかる誘発目地材の長さが、
収縮目地の誘発に対して十分ではない場合には、本発明
の収縮目地誘発目地材とは別に、コンクリート体の表面
側に、表面側誘発目地材を埋設することができる。
【0046】このようにして設けられる表面側誘発目地
材は、コンクリート体に収縮目地を生じさせるという観
点からは、異物として埋設されていれば十分なので、芯
材のみからなっていてもよい。しかし、ひび割れがこの
表面側誘発目地材に沿っても発生するので、このひび割
れからの漏水等を一層完全に防止するという観点から、
表面側誘発目地材の芯材を、コンクリート体と密着する
粘着層で被覆することが特に好ましい。
【0047】本発明では、収縮目地誘発目地材を下地基
盤上に直接接触するように設けることが好ましいが、収
縮目地誘発目地材の傾斜、転倒を防止できる限り、コン
クリート体の内部に、下地基盤から離れた位置に埋設で
きる。
【0048】本発明にかかる収縮目地誘発目地材は、連
続鉄筋コンクリート舗装版に用いることができる。連続
鉄筋コンクリート舗装版は、コンクリート舗装に特有の
目地をなくすために考案された構造である。図9は、従
来の一例の舗装構造を長手方向に切断した横断面図であ
る。図9では、連続鉄筋コンクリート舗装版61の上
に、アスファルト舗装層又は透水性若しくは吸音性舗装
層62が設けられている。かかる舗装版61は、連続鉄
筋(主筋)63と組み立て用鉄筋(配筋)64とを用い
ることにより、コンクリート版の打設初期の強度増加及
び乾燥に起因する収縮によるクラック発生を抑制する。
【0049】連続鉄筋コンクリート舗装版61は、平坦
な路面と強力な支持力を確保するためのものであるが、
コンクリート硬化と乾燥の過程での収縮によって、ヘア
クラック65を発生させる。ヘアクラック65は、連続
鉄筋による収縮拘束作用により、舗装版61の不規則な
位置に不規則な形状で分散された状態で発生する。かか
るヘアクラック65は、0.1mm程度の隙間に留める
限り、直ちに水等が浸入するものではないため問題では
ない。
【0050】しかし、かかる連続鉄筋コンクリート舗装
版では、連続鉄筋の収縮拘束力が弱いと、クラックの開
きが大きくなる。このため、クラックの開きを小さく
し、分散したヘアクラックに留めるためには、連続した
鉄筋を多量に利用して、拘束力を大きくする必要があ
り、そのためにコスト上昇の問題がある。
【0051】さらに、分散したヘアクラック65は自然
発生であるため、その位置や形状が特定されず、ヘアク
ラック65からの雨水もしくは、融雪水、凍結防止剤等
の溶液の浸入および路盤66からの浸透水の浸入も、舗
装版61の耐用年数(30年以上)の期間内では十分に
予測される。
【0052】かかる浸入水、浸透溶液は、連続鉄筋に腐
触を発生させ、長期にわたると、鉄筋の不規則位置で、
錆によるコンクリートの破損、鉄筋そのものの破損等に
よって、鉄筋の持つ抑止力を失わせるものとなる。その
結果、舗装の基本的な破壊に至らしめる。
【0053】また、図9に示すように、ヘアクラック6
5上に浸水防止を目的としたアスファルト舗装層又は透
水性若しくは吸音性舗装層62の設置を行う場合、コン
クリート舗装版61の感温伸縮、交通荷重による撓みに
より、ヘアクラック65上のアスファルト舗装層62等
に伝播したクラック67が発生し、浸水防止が不可能と
なる。
【0054】連続鉄筋コンクリート舗装版は、路面の構
造上の連続性と長期の耐久性を目的とする優れた舗装で
あり、ヘアクラックからの浸水による鉄筋の発錆を有効
に防止しなければならない。
【0055】本発明にかかる収縮目地誘発目地材は、連
結鉄筋コンクリート舗装版に、ヘアクラックを定位置に
発生させ、そのヘアクラックの形状を単純な直線形とな
るように誘導すると共に、ヘアクラックから浸入する水
や溶液が、連続鉄筋に達しないようにし、連続鉄筋コン
クリート舗装版の耐久性を著しく向上させることができ
る。
【0056】本発明では、連続鉄筋コンクリート舗装版
のコンクリートの硬化乾燥収縮によるヘアクラックの位
置とその形状を直線状に発生誘導させ、そのクラックへ
の浸水防止を機能させるため、図7に示すように、収縮
目地誘発目地材を連続鉄筋コンクリート舗装版の内部に
設置することができる。図7は、本発明の一例の舗装構
造を、収縮目地誘発目地材の横断面の方向に切断した横
断面図である。
【0057】図7に示すように、連続鉄筋コンクリート
舗装版41の内部には、連続鉄筋(主筋)42a,42
bと組み立て用鉄筋(配筋)43a,43bと収縮目地
誘発目地材44,45とを用いる。収縮目地誘発目地材
44,45は、それぞれ、横断面で見て、2つずつのウ
イング部44a,44b,45a,45bと1つずつの
山状部44c,45cとを備えた芯材46,47からで
きている。連続鉄筋コンクリート舗装版1の表面は、ア
スファルト舗装や透水性舗装層48等によって覆われて
いる。
【0058】収縮目地誘発目地材44,45の上部山状
部44cと下部山状部45cとは、クラック発生誘導機
能を有する。また、ウイング部44a,44bの上面と
ウイング部45a,45bの下面と上部山状部44cと
下部山状部45dとは、止水機能を発揮するように粘着
層49,50で覆われている。
【0059】図7に示すように、かかる収縮目地誘発目
地材44,45は、連続鉄筋コンクリート舗装版1の最
上部の連続鉄筋42aの上側と最下部の連続鉄筋42b
の下側に設ける。
【0060】この場合、最上部の連続鉄筋42a上に設
けられた上側誘発目地材44では、上部山状部44cの
第一の部分44d及び第二の部分44eの少なくとも一
方がコンクリートの収縮に追従してウイング部44a側
の方向(第一の部分の変形方向)J及び44b側の方向
(第二の部分の変形方向)Kの少なくとも一方にひらく
ことによって、上部山状部44cから舗装版41の表面
に単一の規則的な外側クラック(収縮目地)51が発生
する。この外側クッラク51からは、舗装版41の表面
側の水や溶液が浸入してくるが、ウイング部44a,4
4bの上面と上部山状部44cとが粘着層49で覆われ
ているため、連続鉄筋42aに達することはない。
【0061】下側誘発目地材45は、上側誘発目地材4
4の上下を入れ換えたようにして配置してある。上側誘
発目地材44と同様にして、下側誘発目地材45の下部
山状部45dからは、路盤66に向かって単一の規則的
な内側クラック(収縮目地)52が発生する。この内側
クッラク52から浸入してくる路盤66側の水や溶液
は、この下側誘発目地材45の粘着層50によって、鉄
筋に達することはない。
【0062】かかる連続鉄筋コンクリート舗装版41で
は、図7に示すように、ウイング部44a,44b,4
5a,45bを、コンクリートの剥離を防げるように、
コンクリートの被りを十分にとれる広さとすることがで
きる。また、ウイング部44a,44b,45a,45
bの周りには、コンクリートが剥離するのを防止できる
ように、端部補強筋53を配設することができる。
【0063】また、複数の上側誘発目地材及び下側誘発
目地材を幅方向に並べて用いる場合には、図7に示すよ
うに、一方の誘発目地材の組合せ54と他方の誘発目地
材の組合せ55との間を適切な間隔Lになるように設定
して配置する。間隔Lは、一方の誘発目地材と他方の誘
発目地材との間に不規則なクラックの発生が起きないよ
うな十分な長さとすることができる。
【0064】さらに、図7に示すように、アスファルト
等のような舗装層48には、表面に溝56を設け、溝5
6と上部クラック51を連絡させ、カットシール等の注
入目地材57を溝56に注入することができる。
【0065】また、かかる連続鉄筋コンクリート舗装版
では、上側誘発目地材の下側及び下側誘発目地材の上側
に、それぞれ、内部誘発目地材を配置して、これらの内
部誘発目地材から発生し、互いに連絡して形成される内
部クラックを、直線状に誘発し発生させることができ
る。なお、図7に示す舗装構造では、上側誘発目地材4
4の芯材44cと下側誘発目地材45の芯材45cの間
に内部クラック58が誘発されている。
【0066】かかる連続鉄筋コンクリート舗装版では、
クラックを定位置に発生させ、その形状を単一の直線に
することができる。また、クラックに浸入する水や溶液
を、収縮目地誘発目地材の粘着層によって阻止すること
ができる。
【0067】鉄筋量とクラックの大きさ、間隔は直線的
に関係しているので、本発明にかかる誘発目地材を用い
ることによって、所定の位置で、定形のクラックを誘導
し、発生させる特性と浸水防止の効果が得られ、コンク
リートを拘束して大きな隙間のクラックの発生を防止す
るために必要な連続鉄筋の量を減ずることができるとと
もに、鉄筋の発錆を防止し、長期にわたって耐久性のあ
る舗装を実現することができる。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、コンクリート舗装等の
土木構造において、収縮目地を形成する場合に、コンク
リート体の表面に溝を設ける必要なしに、コンクリート
体の所定位置に確実にひび割れを誘発させることができ
る。また、コンクリート舗装等の土木構造において、収
縮目地を形成する場合に、雨水等の浸入に対しても強度
が十分に保たれる土木構造が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 生コンクリート2中に収縮目地誘発目地材3
を埋設した状態を示す横断面図である。
【図2】 コンクリート体12中に収縮目地誘発目地材
3Aが埋設されており、収縮目地4が形成されている状
態を示す横断面図である。
【図3】 コンクリート体12中に収縮目地誘発目地材
13が埋設されており、収縮目地4が形成されている状
態を示す横断面図である。
【図4】 図3の収縮目地誘発目地材13を示す斜視図
である。
【図5】 コンクリート体12中に収縮目地誘発目地材
23が埋設されており、収縮目地4が形成されている状
態を示す横断面図である。
【図6】 コンクリート体12中に収縮目地誘発目地材
33が埋設されており、収縮目地4が形成されている状
態を示す横断面図である。
【図7】 本発明の一例の舗装構造を、収縮目地誘発目
地材の横断面の方向に切断した横断面図である。
【図8】 従来の一例の舗装道路を、収縮目地誘発目地
材の横断面の方向に切断した横断面図である。
【図9】 従来の舗装構造を長手方向に切断した横断面
図である。
【符号の説明】
1 下地基盤 2 生コンクリート 3,13,23,33 収縮目地誘発目地材 3a,13a,23a 結合部分 3b,13b,23b,23f,44d 第一の部分 3c,13c,23c,23g,44e 第二の部分 3A 変形後の収縮目地誘発目地材 4,10 収縮目地 9,56 溝 11,57 注入目地材 12,12A コンクリート体 13d,13e,23d,23e,33c,33d フ
ランジ部 14 粘着層 16 芯材 41 連続鉄筋コンクリート舗装版 42a,42b,63 連続鉄筋 43a,43b,64 組み立て用鉄筋 44,45 収縮目地誘発目地材 44a,44b,45a,45b ウイング部 44c,45c 山状部 46,47 芯材 48,62 舗装層 44c 上部山状部 45c 下部山状部 49,50 粘着層 51 外側クラック 52 内側クラック 53 端部補強筋 54,55 誘発目地材の組合せ 58 内部クラック 61 従来の連続鉄筋コンクリート舗装版 65 ヘアクラック 66 路盤 67 クラック A 下地基盤と平行かつ収縮目地誘発目地材の長手方向
と垂直な第一の方向 B 第一の方向と反対の第二の方向 C,G,J 第一の部分の変形方向 D,H,K 第二の部分の変形方向 E,F フランジ部の変形方向 L 誘発目地材の組合せの間隔

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下地基盤と前記下地基盤上に敷設されて
    いるコンクリート体と前記コンクリート体内に埋設され
    ている細長い収縮目地誘発目地材とを備えている土木構
    造であって、 前記収縮目地誘発目地材が、芯材とこの芯材上に設けら
    れている粘着層とを備えており、前記芯材の前記コンク
    リート体の表面側に前記粘着層が設けられており、前記
    粘着層が前記コンクリート体に対して密着する高分子材
    料から形成されており、前記粘着層から前記コンクリー
    ト体の前記表面にかけて収縮目地が発生していることを
    特徴とする、土木構造。
  2. 【請求項2】 前記収縮目地が前記粘着層から前記コン
    クリート体の実質的に平坦な表面にかけて発生している
    ことを特徴とする、請求項1記載の土木構造。
  3. 【請求項3】 前記収縮目地誘発目地材が前記コンクリ
    ート体の収縮に追従して変形可能であることを特徴とす
    る、請求項1または2記載の土木構造。
  4. 【請求項4】 前記収縮目地誘発目地材が、前記下地基
    盤と平行かつ前記収縮目地誘発目地材の長手方向と垂直
    な第一の方向への前記コンクリート体の収縮に追従する
    第一の部分と、前記第一の方向に対して反対の第二の方
    向への前記コンクリート体の収縮に追従する第二の部分
    とを備えていることを特徴とする、請求項3記載の土木
    構造。
  5. 【請求項5】 前記収縮目地誘発目地材が、前記第一の
    部分と第二の部分とを結合する結合部分を備えており、
    前記コンクリート体の収縮に応じて、前記結合部分にお
    いて前記第一の部分と前記第二の部分とがなす角が大き
    くなるように前記収縮目地誘発目地材が変形することを
    特徴とする、請求項4記載の土木構造。
  6. 【請求項6】 前記芯材が板状体からなることを特徴と
    する、請求項3−5のいずれか一つの請求項に記載の土
    木構造。
  7. 【請求項7】 前記収縮目地誘発目地材が、前記下地基
    盤上によって支持されているフランジ部を備えているこ
    とを特徴とする、請求項1−6のいずれか一つの請求項
    に記載の土木構造。
  8. 【請求項8】 路盤と、前記路盤上の、連続鉄筋が長手
    方向に埋設されている連続鉄筋コンクリート舗装版と、
    前記連続鉄筋コンクリート舗装版上に設けられている舗
    装層とを有する舗装構造であって、 前記連続鉄筋の上側と下側とに、それぞれ、請求項1−
    7のいずれか一つの請求項に記載の前記収縮目地誘発目
    地材が埋設されており、上側の前記収縮目地誘発目地材
    と前記舗装層の表面に外側クラックが生じており、下側
    の前記収縮目地誘発目地材と前記路盤との間に内側クラ
    ックが生じていることを特徴とする、舗装構造。
  9. 【請求項9】 下地基盤と前記下地基盤上に敷設されて
    いるコンクリート体と前記コンクリート体内に埋設され
    ている細長い収縮目地誘発目地材とを備えている土木構
    造を施工する方法であって、 前記収縮目地誘発目地材が、芯材とこの芯材上に設けら
    れている粘着層とを備えており、前記芯材の前記コンク
    リート体の表面側に前記粘着層が設けられており、前記
    粘着層が前記コンクリート体に対して密着する高分子材
    料から形成されており、前記下地基盤上に生コンクリー
    トを打設し、この際前記生コンクリート内に前記収縮目
    地誘発目地材が埋設されるようにし、前記生コンクリー
    トを養生して前記コンクリート体を生成させ、この際前
    記粘着層から前記コンクリート体の表面にかけて収縮目
    地を生じさせることを特徴とする、施工方法。
  10. 【請求項10】 前記生コンクリートを養生するとき
    に、前記収縮目地誘発目地材を前記コンクリート体の収
    縮に追従して変形させることを特徴とする、請求項9記
    載の施工方法。
  11. 【請求項11】 前記収縮目地誘発目地材が第一の部分
    と第二の部分とを備えており、前記第一の部分を、前記
    下地基盤と平行かつ前記収縮目地誘発目地材の長手方向
    と垂直な第一の方向への前記コンクリート体の収縮に追
    従して変形させ、前記第二の部分を、前記第一の方向に
    対して反対の第二の方向への前記コンクリート体の収縮
    に追従して変形させることを特徴とする、請求項10記
    載の施工方法。
  12. 【請求項12】 前記収縮目地誘発目地材が、前記第一
    の部分と第二の部分とを結合する結合部分を備えてお
    り、前記コンクリート体の収縮に応じて、前記結合部分
    において前記第一の部分と前記第二の部分とがなす角が
    大きくなるように前記収縮目地誘発目地材を変形させる
    ことを特徴とする、請求項11記載の施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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