JPH0756153B2 - 水洗便器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は水洗便所の臭気を脱臭する装置を備えた水洗便
器に関するものである。

従来の技術 一般に水洗便器の脱臭は活性炭など臭気吸着剤を使った
脱臭装置を備えたものが多い。

発明が解決しようとする問題点 従来の活性炭など臭気吸着剤を使った脱臭装置を備えた
水洗便器では臭気吸着剤の有効期間は６カ月〜１年程度
であり、その都度取替えの必要があった。又、取替えず
に放置しておくと吸着剤に吸着された臭気は常温で脱着
して臭気が出てくる欠点があった。

問題点を解決するための手段 本発明は従来の技術の欠点をなくし、臭気吸着剤は使わ
ないて脱臭し、吸着剤の取替えの手間や費用がかかわら
ず、臭気の再放出がない水洗便器である。

即ち、送風ファンと送風ファンの送風通路に電気ヒータ
ーとメッシュ状触媒を配置し、送風ファンの吸気側は水
洗便器内に開口した水洗便器である。又、送風ファンは
正，逆回転回路を有している。

作 用 本発明は前記のような構成であり、電気ヒーターによっ
て加熱された触媒中を空気が通過し、空気中の臭気成分
は高熱（200〜400℃）に触れて分解し、脱臭される。

従って、活性炭など脱臭剤は使用していないので、取替
えの手間や費用がかからず、臭気成分が吸着剤から脱着
してくる心配もない。更に、送風ファンを逆転させて水
洗便器側に送風すれば温風による乾燥作用も発揮する。

実 施 例 第１図は本発明における一実施例の水洗便器の断面図で
ある。第２図，第３図はそれぞれ電気ヒーター部分の実
施例を示す断面図である。第３図は回路図である。

第１図，第２図，第４図において、１は水洗便器本体、
２は便座、３は蓋である。４は制御室で、内部はファン
ケース４を形成しており、送風ファン５と電気ヒーター
６が図の如く設けられている。７は電気ヒーター６に接
して設けたメッシュ状触媒である。８は送風ファンの回
転方向を切替える切替スイッチである。９は送風時間を
制御するタイムスイッチ（第４図）である。

次に動作について説明すると通常、用便中又は用便後は
一定時間タイムスイッチ９により送風ファン５、電気ヒ
ーター６に通電されるので、便器中の空気は送風ファン
５により吸引されて電気ヒーター６側へ吐出される。第
１図中矢印ａで示す。この間、空気中の臭気成分は加熱
されたメッシュ状触媒６（約200〜400℃）に触れて分解
されて脱臭される。又、用便後、切替スイッチ８を切替
えて送風ファン５を逆転すると、加熱された空気は第１
図中点線の矢印ｂで示すように便器側に吐出されて、乾
燥作用を発揮する。

第３図は電気ヒーター部の第２の実施例であり、触媒
７′は直接に電気ヒーター５の表面に焼付けてある。こ
の第２の実施例の場合、触媒の温度が高くとれる特徴が
ある。尚、第２図，第３図の実施例ではセラミック型の
電気ヒーターを示しているが、ニクロム線型の電気ヒー
ターでもよい。

発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、臭気吸着剤など
使用せず、触媒により臭気成分の分解をするので、従来
のような吸着剤の取替えの手間や費用がかからない。

更に、送風ファンは逆回路させることにより、温風を水
洗便器側に送り込むことができるので乾燥用にも使用で
きるなど有用な水洗便器が提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明における一実施例の水洗便器の断面図、
第２図，第３図はそれぞれ電気ヒーター部分の実施例を
示す断面図、第４図は回路図である。 １……水洗便器本体、２……便座、３……蓋、４……制
御室、５……送風ファン、６……電気ヒーター、７……
触媒、８……切替スイッチ。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】送風ファンと、この送風ファンの送風通路
   に電気ヒーターおよびメッシュ状触媒を配置し、前記送
   風ファンの吸気側は水洗便器内に開口した水洗便器。
2. 【請求項２】送風ファンは正，逆回転回路を有する特許
   請求の範囲第（１）項記載の水洗便器。
3. 【請求項３】電気ヒーターが表面に触媒を焼付けた電気
   ヒーターである特許請求の範囲第（１）項、または第
   （２）項記載の水洗便器。