JPH0755769B2 - 群管理制御エレベ−タの呼び登録装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は群管理制御エレベータの呼び登録装置に関す
る。

（従来の技術） 最近の技術の発達により、エレベータ乗場で音声認識等
を用いて行先階呼びを登録する装置が開発されつつあ
る。従来の群管理エレベータシステムでは、昇・降方向
別乗場呼登録装置により乗場呼びが登録されると、即座
に最適機を割当て乗場に方向別にホールランターンを点
灯させて、サービス予約の表示を行なっている。そし
て、やがてサービスかごが乗場に到着してドアが開する
と、利用者はかごに乗込んで行先階を登録するようにし
ている。

しかるに、最近の乗場で行先階を登録するシステムで
は、乗場で各機に共通の行先階登録装置により乗場呼び
が登録されると、即座に最適機を割当て当該割当てを受
けたかごが乗場に到着し、利用者のかご内への乗車の有
無にかかわらず、自動的にかご内の行先階を登録し、行
先階を表示して、やがて行先階に到着する。従って、利
用者が乗車しなくても行先階呼びが登録されてしまい、
無駄な運転が行なわれることになる。特に出勤時の出発
基準階や昼食時の食堂階からの出発需要が多い時間帯
に、多数の行先階が登録された場合はかごに乗り切れ
ず、この乗り切れない人の押した無駄となる呼びをも自
動登録した。従ってエレベータはこの無駄呼びにも応答
することとなり、一周時間が増大し、輸送力が低下する
と共に長待ち呼びの発生を増加させていた。

また無駄呼びを発生しない様にするため乗場行先呼をか
ごへ自動登録することを止めると、無駄停止はなくなる
が目的階へ行く迄の操作回数が乗場とかごとで２回とな
り、乗場に行先釦を設置すること自体意味がなくなって
しまう。

（本発明が解決しようとする問題点） 行先釦が設置されている階からの出発需要が多く、エレ
ベータに乗り切れない状態が発生すると、乗り切れなか
った人の呼び迄も割当かごに転送するために、無駄な停
止が増えて一周時間が増加し、従って、輸送力の低下と
共に待時間が増大する。

本発明は、利用者が出発階から目的階へ行く迄にエレベ
ータを操作する回数を１回としながら、かつ無駄停止を
なくしてエレベータの操作性向上と共に、運転効率を向
上して利用者へのサービスを向上する。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段及び作用） 複数の階床に対してサービスするエレベータを複数台併
設し、これら複数台のエレベータに対して共通に各階若
しくは特定階の乗場に設けた行先階登録装置により登録
された行先階呼びに応動し当該乗場をサービスするのに
最適なエレベータを選択して割当て、当該割当てを受け
たエレベータが当該乗場への到着に応動して行先階を登
録してかご内表示部に表示する群管理制御エレベータの
呼び登録装置で、前記行先階登録装置を設置した階から
のエレベータ需要が多いことを検出する需要検出手段
と、この需要検出手段の出力に応動し前記行先階登録装
置の全行先階を登録表示すると共に行先階を登録する機
能を阻止する手段とを備えることにより、エレベータの
需要が多い場合は、行先階の呼び登録をかごがその階床
に到着した時点で自動的に登録しないようにして、乗切
れない乗客が登録した行先階へはかごを停止させない。

（発明の実施例） 第２図に本発明のエレベータの呼び登録装置の行先階登
録釦の操作盤の表示及びかご内のかご呼釦の表示等説明
するための図である。第２図（ａ）は出発階が２階であ
る場合の乗場操作盤であり〜は行先階登録釦であり
階床数字が表示されている。また『行先階のボタンを押
して下さい』を常時点灯する本図では５階,7階,8階の行
先呼が登録されており、サービスエレベータが乗場に到
着すると乗車時に第２図（ｂ）の如くサービスエレベー
タのかご内に自動的に転送登録する。（この一連に渡る
詳細な構成及び作用は特願昭59−176259に詳しく説明さ
れている。） 第２図（ｃ）は、出勤時昼食時等高需要時の出発階又は
食堂階の登録釦である。この時間帯には出発階からの需
要が多いため〜の行先階登録釦を常時点灯させてい
る。これらの呼びはサービスエレベータ到着時にもかご
呼を転送することなく、かご内に乗車してからかご呼を
押す。またこのときにはかご内の操作盤には『行先階の
ボタンを押して下さい』旨の表示を行なう。この表示器
はランプ等で照光するフィルムで構成される。

第１図は本発明の一実施例の構成を示した図である。本
図に於いて３は乗場行先階登録装置でありマイクロコン
ピュータとそれに付ずいする部品より構成され、乗場の
行先釦のスイッチ信号を入力し、その階のランプ又はLE
Dを点灯して登録された旨表示する。そして登録した行
先呼を同じくマイクロプロセッサーとそれに付ずいする
素子とから構成される群管理制御用マイコン４に伝達す
る。さらに出勤時又は昼食時にオン動作するタイムスイ
ッチ10から信号を入力し、オン動作中は３階〜８階迄の
行先釦を常時点灯させておく。さらに『行先階の釦を押
して下さい』のランプ表示８を点灯させる。10は時刻に
より無電圧接点がメイクするプログラムタイムスイッチ
等により構成する。群管理制御用マイコン４は各号機よ
りかごの状態を常時検出しており、行先呼を入力してUP
/DN方向の呼に変換し、UP/DN呼別に割当号機を選択して
各号機に割当呼を出力し、図示しないホールランタン等
を点灯し、乗場に表示すると共に、エレベータをサービ
スさせる。各号機制御装置5A〜５（Ｎ）（但しＮはエレ
ベータの台数に相当する。）は、かごの状態を群管理マ
イコン４に伝送すると共に各かごの操作盤6A及び表示器
9Aをコントロールしている。群管理制御用マイコン４は
サービスエレベータが到着し、乗車を検出すると、各号
機制御装置5A〜５（Ｎ）に対し行先呼を転送し、そのか
ご呼に応じてエレベータは運転する。

出勤時や昼食時のタイムスイッチ10が閉成すると、群管
理制御マイコン４は、それを検知して出発階の上昇方向
のサービスエレベータとして応答させ、サービスエレベ
ータ到着時にも、行先呼を自動登録しない様にする。こ
の時にはかご操作盤付近の表示灯9A〜９（Ｎ）『行先階
の釦を押して下さい』を表示する。従って出勤時や昼食
時はエレベータの利用者は乗場で行先呼を押すのではな
く、かごへ乗車した後目的階をかご呼として登録するこ
とになる。

かご操作盤の表示灯「行先階の釦を押して下さい。」は
音声による放送と併用すると、一層効果を増す。

〔発明の効果〕

以上説明した通り本発明の群管理制御エレベータの呼び
登録装置によれば、出勤時の出発階や昼食時の食堂階か
らの需要が多い時には乗場の行先釦は点灯しており、
『行先階のボタンを押して下さい』の表示も消灯してお
り、かつまた、かご内には『行先階のボタンを押して下
さい』の表示があるので、乗客は平常時の様に乗場で行
先階を押すのではなくかご内で行先階を押すことにな
り、エレベータの操作盤の操作回数は１回を維持しなが
ら乗り切れない人の無駄呼をなくし、操作性を維持する
と共に、１周時間を短縮して待時間の短縮すると共に、
輸送力の向上に役立つ。

またエレベータ乗場が混雑している時は、乗場で操作し
にくいのであるが、乗場での操作は必要なくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の構成を示した図、第２図は
本発明の作用を説明するための図である。 ３…乗場行先階登録マイコン ４…群管理制御用マイコン ５…エレベータ制御盤、６…かご操作盤 ７…乗場行先釦、８…乗場の表示器 ９…かごの表示器 10…タイムスイッチ（需要検出手段）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の階床に対してサービスするエレベー
   タを複数台併設し、これら複数台のエレベータに対して
   共通に各階若しくは特定階の乗場に設けた先行階登録装
   置により登録された先行階呼びに応動し当該乗場をサー
   ビスするのに最適なエレベータを選択して割当て、当該
   割当てを受けたエレベータが当該乗場への到着に応動し
   て行先階を登録してかご内表示部に表示する群管理制御
   エレベータの予備登録装置において、前記行先階登録装
   置を設置した階からのエレベータ需要が多いことを検出
   する需要検出手段と、この需要検出手段の出力に応動し
   前記行先階登録装置の全行先階を登録表示すると共に行
   先階を登録する機能を阻止する手段とを備えたことを特
   徴とする群管理制御エレベータの呼び登録装置。