JPH0754869A - トルク伝達カップリング - Google Patents
トルク伝達カップリングInfo
- Publication number
- JPH0754869A JPH0754869A JP6215228A JP21522894A JPH0754869A JP H0754869 A JPH0754869 A JP H0754869A JP 6215228 A JP6215228 A JP 6215228A JP 21522894 A JP21522894 A JP 21522894A JP H0754869 A JPH0754869 A JP H0754869A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- trochoidal
- rotor
- housing
- displacer
- casing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 230000008878 coupling Effects 0.000 title claims abstract description 29
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 title claims abstract description 29
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 title claims abstract description 29
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 title claims description 11
- 239000012530 fluid Substances 0.000 claims abstract description 8
- 230000033001 locomotion Effects 0.000 claims description 6
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims description 2
- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims description 2
- 238000007789 sealing Methods 0.000 claims description 2
- 238000005086 pumping Methods 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000009977 dual effect Effects 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 2
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 2
- 230000004308 accommodation Effects 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
- 229920002545 silicone oil Polymers 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D31/00—Fluid couplings or clutches with pumping sets of the volumetric type, i.e. in the case of liquid passing a predetermined volume per revolution
- F16D31/04—Fluid couplings or clutches with pumping sets of the volumetric type, i.e. in the case of liquid passing a predetermined volume per revolution using gear-pumps
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
- Hydraulic Motors (AREA)
- Retarders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な手段で製造可能で、小型にも拘らず、
高性能値を実現して調整も容易なカップリング。 【構成】 ハウジングケーシング１と回転子３との間
に、該ハウジングケーシングのトロコイド面９と該回転
子のトロコイド面１１との間で案内されて、内部チャン
バをハウジングケーシング１と回転子３に対してそれぞ
れ外側チャンバ部６と内側チャンバ部５に分割する、ト
ロコイドケーシング形のディスプレーサ４を配設し、チ
ャンバ部（５、６）が、スロットル開口部７を介して互
いに対になって接続される一方で、溢れ出る流体に対し
ては互いに略封止され、ハウジングケーシング１のトロ
コイド面９はディスプレーサ４より一つ多くトロコイド
歯を有し、ディスプレーサ４は回転子３のトロコイド面
１１より一つ多くトロコイド歯を有するカップリング。
高性能値を実現して調整も容易なカップリング。 【構成】 ハウジングケーシング１と回転子３との間
に、該ハウジングケーシングのトロコイド面９と該回転
子のトロコイド面１１との間で案内されて、内部チャン
バをハウジングケーシング１と回転子３に対してそれぞ
れ外側チャンバ部６と内側チャンバ部５に分割する、ト
ロコイドケーシング形のディスプレーサ４を配設し、チ
ャンバ部（５、６）が、スロットル開口部７を介して互
いに対になって接続される一方で、溢れ出る流体に対し
ては互いに略封止され、ハウジングケーシング１のトロ
コイド面９はディスプレーサ４より一つ多くトロコイド
歯を有し、ディスプレーサ４は回転子３のトロコイド面
１１より一つ多くトロコイド歯を有するカップリング。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は駆動部と被動部との間で
トルクを伝達するためのカップリングであって、前記二
つの部の間に配設されて二つのトルク伝達部の相対回転
移動に抗して作用する液圧変移系統を有し、内側がトロ
コイド形のハウジングケーシングと二枚のハウジングカ
バーとから成るハウジングと、前記ハウジング内で回転
可能に保持される外側がトロコイド形の回転子とを備
え、前記ハウジングと前記回転子とがそれぞれ前記トル
ク伝達部の一方に接続されると共に、液体を少なくとも
部分的に充填して封止された内部チャンバを形成する、
カップリングに関する。
トルクを伝達するためのカップリングであって、前記二
つの部の間に配設されて二つのトルク伝達部の相対回転
移動に抗して作用する液圧変移系統を有し、内側がトロ
コイド形のハウジングケーシングと二枚のハウジングカ
バーとから成るハウジングと、前記ハウジング内で回転
可能に保持される外側がトロコイド形の回転子とを備
え、前記ハウジングと前記回転子とがそれぞれ前記トル
ク伝達部の一方に接続されると共に、液体を少なくとも
部分的に充填して封止された内部チャンバを形成する、
カップリングに関する。
【０００２】
【従来の技術】上述した類型のカップリング、二つの回
転部品間の係止トルクを速度差の関数として生成するた
めに、自動車及び陸上機械装置の動力伝達経路で使用さ
れている。第一の用途は、差動動作の場合互いに対して
回転する二つの部品間にカップリングを配設した、差動
装置に関する。このカップリングにより、該差動装置は
部分的な係止効果を有する。
転部品間の係止トルクを速度差の関数として生成するた
めに、自動車及び陸上機械装置の動力伝達経路で使用さ
れている。第一の用途は、差動動作の場合互いに対して
回転する二つの部品間にカップリングを配設した、差動
装置に関する。このカップリングにより、該差動装置は
部分的な係止効果を有する。
【０００３】第二の用途は、複数の被動車軸を備えた自
動車の動力伝達経路に関するものであり、カップリング
は動力伝達経路に直接組み込まれている。その結果、あ
る車軸と堅固に駆動された別の車軸との間で速度差が生
じた場合のみトルクがそれぞれの動力伝達経路に負荷さ
れ、そうでない場合には、該車軸は自動車により牽引さ
れる。
動車の動力伝達経路に関するものであり、カップリング
は動力伝達経路に直接組み込まれている。その結果、あ
る車軸と堅固に駆動された別の車軸との間で速度差が生
じた場合のみトルクがそれぞれの動力伝達経路に負荷さ
れ、そうでない場合には、該車軸は自動車により牽引さ
れる。
【０００４】上述した類型のカップリングは、日本国特
許第４−２７２６９号から公知である。
許第４−２７２６９号から公知である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】この種のカップリング
は、ハウジングが差動キャリヤと一体となるように、差
動装置に接続され、回転子は、車軸の一つに回転不能に
取り付けられている。差動装置の車軸間の差動動作は全
て、カップリングのハウジングと回転子との間の相対移
動となる。封入した粘性流体を移動させることにより、
また、回転子とハウジングとの間の封止ギャップを通過
するリターン流の結果、差動に対する部分的な係止効果
を生成することができる。カップリングの係止効果は、
ハウジングと回転子との間の許容誤差を介してのみ調整
可能であるが、これは、標準製造精度を考えると、不正
確な調整方法と言える。
は、ハウジングが差動キャリヤと一体となるように、差
動装置に接続され、回転子は、車軸の一つに回転不能に
取り付けられている。差動装置の車軸間の差動動作は全
て、カップリングのハウジングと回転子との間の相対移
動となる。封入した粘性流体を移動させることにより、
また、回転子とハウジングとの間の封止ギャップを通過
するリターン流の結果、差動に対する部分的な係止効果
を生成することができる。カップリングの係止効果は、
ハウジングと回転子との間の許容誤差を介してのみ調整
可能であるが、これは、標準製造精度を考えると、不正
確な調整方法と言える。
【０００６】従って、本発明の目的は、簡単な手段で製
造可能で、小型にも拘らず、高性能値を実現して調整も
容易な、カップリングを提供することにある。
造可能で、小型にも拘らず、高性能値を実現して調整も
容易な、カップリングを提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段及び作用】この目的は、前
記ハウジングケーシングと前記回転子との間に、該ハウ
ジングケーシングのトロコイド面と該回転子のトロコイ
ド面との間で案内されて、前記内部チャンバをハウジン
グケーシングと回転子に対してそれぞれ外側チャンバ部
と内側チャンバ部に分割する、トロコイドケーシング形
のディスプレーサを配設し、前記チャンバ部は、スロッ
トル開口部を介して互いに対になって接続される一方
で、溢れ出る流体に対しては互いに略封止され、前記ハ
ウジングケーシングのトロコイド面はディスプレーサよ
り一つ多くトロコイド歯を有し、ディスプレーサは回転
子のトロコイド面より一つ多くトロコイド歯を有する、
ことにより達成される。
記ハウジングケーシングと前記回転子との間に、該ハウ
ジングケーシングのトロコイド面と該回転子のトロコイ
ド面との間で案内されて、前記内部チャンバをハウジン
グケーシングと回転子に対してそれぞれ外側チャンバ部
と内側チャンバ部に分割する、トロコイドケーシング形
のディスプレーサを配設し、前記チャンバ部は、スロッ
トル開口部を介して互いに対になって接続される一方
で、溢れ出る流体に対しては互いに略封止され、前記ハ
ウジングケーシングのトロコイド面はディスプレーサよ
り一つ多くトロコイド歯を有し、ディスプレーサは回転
子のトロコイド面より一つ多くトロコイド歯を有する、
ことにより達成される。
【０００８】このように、ハウジングの内側トロコイド
面と回転子の外側トロコイド面によりディスプレーサが
付勢案内される、二重トロコイドポンプ組立体が提供さ
れる。スロットル開口部は、いずれの場合でも、一つの
ポンピングチャンバ部と一つの吸込チャンバ部を、一方
がその最大容積を呈するとき他方がその最小容積を呈す
るように、互いに接続する。かかるカップリングの利点
は、トルク伝達力が増大したため、低圧レベルで作動さ
せることができることにある。トロコイド面の滑らない
転がり移動により、高粘度オイル、特にシリコーン油を
使用することができるが、この利点は、最小限の温度依
存性にある。
面と回転子の外側トロコイド面によりディスプレーサが
付勢案内される、二重トロコイドポンプ組立体が提供さ
れる。スロットル開口部は、いずれの場合でも、一つの
ポンピングチャンバ部と一つの吸込チャンバ部を、一方
がその最大容積を呈するとき他方がその最小容積を呈す
るように、互いに接続する。かかるカップリングの利点
は、トルク伝達力が増大したため、低圧レベルで作動さ
せることができることにある。トロコイド面の滑らない
転がり移動により、高粘度オイル、特にシリコーン油を
使用することができるが、この利点は、最小限の温度依
存性にある。
【０００９】スロットル開口部の設計には二通りの方法
がある。一つは、ディスプレーサの壁部に開口部を直接
設ける方法であり、もう一つは、ハウジングの外部溝を
介して接続を行う方法である。前者の場合、接続される
二つのチャンバ部は、ディスプレーサの内側と外側でデ
ィスプレーサに隣接して同一の周方向位置にある。後者
の場合、接続される二つのチャンバ部は、径方向に対向
して、両者ともディスプレーサの外側に位置決めされて
いるか、或いは、両者ともディスプレーサの内側に位置
決めされているかのいずれかである。
がある。一つは、ディスプレーサの壁部に開口部を直接
設ける方法であり、もう一つは、ハウジングの外部溝を
介して接続を行う方法である。前者の場合、接続される
二つのチャンバ部は、ディスプレーサの内側と外側でデ
ィスプレーサに隣接して同一の周方向位置にある。後者
の場合、接続される二つのチャンバ部は、径方向に対向
して、両者ともディスプレーサの外側に位置決めされて
いるか、或いは、両者ともディスプレーサの内側に位置
決めされているかのいずれかである。
【００１０】スロットル開口部の前者の実施例の設計
は、極めて簡単である。第二の実施例は、スロットル開
口部を制御可能とし、カップリングの一定のトルク特性
を速度差の関数として設定することができる。固定した
スロットル孔に加えて、更に、単純化のために以下スロ
ットル開口部と呼ぶスロットル手段を、流動規制弁、制
御弁又はかかる場合に作動液として使用する電気流動流
体用の特殊弁の形で、設けてもよい。
は、極めて簡単である。第二の実施例は、スロットル開
口部を制御可能とし、カップリングの一定のトルク特性
を速度差の関数として設定することができる。固定した
スロットル孔に加えて、更に、単純化のために以下スロ
ットル開口部と呼ぶスロットル手段を、流動規制弁、制
御弁又はかかる場合に作動液として使用する電気流動流
体用の特殊弁の形で、設けてもよい。
【００１１】この組立体のトルクは、スロットル開口部
のスロットル断面積の二乗に反比例する。従って、スロ
ットル断面積を僅かに変えることにより、収容トルクを
相当程度まで変更することができ、その結果、カップリ
ングは容易に制御可能となる。カップリングの作動原理
は、搬送体積流の絞りに依拠するので、トルクは作動液
の粘度に間接的に従属するだけである。スロットル断面
積を適切に設計することにより、広範囲に亘る作動液の
粘度に対して、スロットル開口部の抵抗係数を略一定に
維持することが可能となる。その結果、収容トルクに対
する粘度延いては温度の影響を低減することができる。
ハウジングと回転子との間の速度差は、収容トルクに二
次式の形で作用するので、速度差の関数としての優れた
カップリング特性が得られる。
のスロットル断面積の二乗に反比例する。従って、スロ
ットル断面積を僅かに変えることにより、収容トルクを
相当程度まで変更することができ、その結果、カップリ
ングは容易に制御可能となる。カップリングの作動原理
は、搬送体積流の絞りに依拠するので、トルクは作動液
の粘度に間接的に従属するだけである。スロットル断面
積を適切に設計することにより、広範囲に亘る作動液の
粘度に対して、スロットル開口部の抵抗係数を略一定に
維持することが可能となる。その結果、収容トルクに対
する粘度延いては温度の影響を低減することができる。
ハウジングと回転子との間の速度差は、収容トルクに二
次式の形で作用するので、速度差の関数としての優れた
カップリング特性が得られる。
【００１２】スロットル開口部をスロットルダイヤフラ
ムとスロットル溝の組合せとして設けるならば、トルク
を、一次成分と二次成分の和として得ることができる。
かくして、スロットルダイヤフラムとスロットル溝を適
切に寸法決めすることにより、大幅且つ自由に調節可能
なトルク特性を得ることが可能となる。
ムとスロットル溝の組合せとして設けるならば、トルク
を、一次成分と二次成分の和として得ることができる。
かくして、スロットルダイヤフラムとスロットル溝を適
切に寸法決めすることにより、大幅且つ自由に調節可能
なトルク特性を得ることが可能となる。
【００１３】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明の一実施
例を説明する。図１は、各部品を回転軸線に沿って分解
した、カップリングを示す。該カップリングは、断面内
側がトロコイド形のハウジングケーシング１と、共働し
てハウジングの一部を形成する二枚のハウジングカバー
２、２’とを備えている。該ハウジングは、その内部で
回転可能に支持された回転子３を収容する。該回転子
は、外側がトロコイド形の断面を有し、軸受ピン８、
８′を介して、ハウジングカバーの軸受孔１０、１０′
に支持されている。一方の軸受ピンは、伝動歯１２を有
する。ハウジングカバー２、２′及び回転子３と共に、
ハウジングケーシング１は、ディスプレーサ４を案内す
る内部チャンバを形成している。該ディスプレーサの断
面は、トロコイド形ケーシングの形状を呈する。該ディ
スプレーサ４の壁部には、複数のスロットル開口部７を
設けている。
例を説明する。図１は、各部品を回転軸線に沿って分解
した、カップリングを示す。該カップリングは、断面内
側がトロコイド形のハウジングケーシング１と、共働し
てハウジングの一部を形成する二枚のハウジングカバー
２、２’とを備えている。該ハウジングは、その内部で
回転可能に支持された回転子３を収容する。該回転子
は、外側がトロコイド形の断面を有し、軸受ピン８、
８′を介して、ハウジングカバーの軸受孔１０、１０′
に支持されている。一方の軸受ピンは、伝動歯１２を有
する。ハウジングカバー２、２′及び回転子３と共に、
ハウジングケーシング１は、ディスプレーサ４を案内す
る内部チャンバを形成している。該ディスプレーサの断
面は、トロコイド形ケーシングの形状を呈する。該ディ
スプレーサ４の壁部には、複数のスロットル開口部７を
設けている。
【００１４】図２は、前記カップリングの横断面を示
す。ハウジングケーシング１の、内側にトロコイド形の
表面９は、内側及び外側の表面が類似したディスプレー
サ４より数が一つだけ多い「歯」即ち「軸」を有する。
一方、ディスプレーサ４は、回転子３の、外側にトロコ
イド形の表面１１より、一つだけ多い「歯」即ち「軸」
を有する。ハウジングケーシングと回転子との間に相対
的な速度差が生じた場合には、トロコイド形ケーシング
状に形成されたディスプレーサ４は、偏心的に両者の速
度差の１／２の速度で、外側がトロコイド形の回転子３
と内側がトロコイド形のハウジングケーシング１との間
の内部チャンバ内で、回転する。ディスプレーサ４は、
内部チャンバを、複数の外側チャンバ部６と、複数の内
側チャンバ部５とに分割する。ディスプレーサ４は、ス
ロットル開口部７を有するので、径方向に重複して周方
向に位置決めされた外側吸込チャンバ部６ｂは、内側ポ
ンピングチャンバ部５ａに接続され、外側ポンピングチ
ャンバ部６ａは、内側吸込チャンバ部５ｂに接続され
る。
す。ハウジングケーシング１の、内側にトロコイド形の
表面９は、内側及び外側の表面が類似したディスプレー
サ４より数が一つだけ多い「歯」即ち「軸」を有する。
一方、ディスプレーサ４は、回転子３の、外側にトロコ
イド形の表面１１より、一つだけ多い「歯」即ち「軸」
を有する。ハウジングケーシングと回転子との間に相対
的な速度差が生じた場合には、トロコイド形ケーシング
状に形成されたディスプレーサ４は、偏心的に両者の速
度差の１／２の速度で、外側がトロコイド形の回転子３
と内側がトロコイド形のハウジングケーシング１との間
の内部チャンバ内で、回転する。ディスプレーサ４は、
内部チャンバを、複数の外側チャンバ部６と、複数の内
側チャンバ部５とに分割する。ディスプレーサ４は、ス
ロットル開口部７を有するので、径方向に重複して周方
向に位置決めされた外側吸込チャンバ部６ｂは、内側ポ
ンピングチャンバ部５ａに接続され、外側ポンピングチ
ャンバ部６ａは、内側吸込チャンバ部５ｂに接続され
る。
【００１５】なお、本発明においては、種々変更可能で
あり、例えば前記スロットル開口部７の横断面が、制御
素子により、変更可能であるカップリングとすることが
できる。また、前記スロットル開口部７を、前記ディス
プレーサ４の壁部に設けた構成のカップリングとするこ
とができる。
あり、例えば前記スロットル開口部７の横断面が、制御
素子により、変更可能であるカップリングとすることが
できる。また、前記スロットル開口部７を、前記ディス
プレーサ４の壁部に設けた構成のカップリングとするこ
とができる。
【００１６】更に、前記スロットル開口部７を、前記ハ
ウジングケーシング１とハウジングカバー２の制御溝も
しくは回転子３或いは制御溝及び回転子３に設けたこと
を特徴とするカップリングとすることができる。
ウジングケーシング１とハウジングカバー２の制御溝も
しくは回転子３或いは制御溝及び回転子３に設けたこと
を特徴とするカップリングとすることができる。
【００１７】
【発明の効果】以上述べたように、本発明はハウジング
ケーシングと回転子との間に、該ハウジングケーシング
のトロコイド面と該回転子のトロコイド面との間で案内
されて、前記内部チャンバをハウジングケーシングと回
転子に対してそれぞれ外側チャンバ部と内側チャンバ部
に分割する、トロコイドケーシング形のディスプレーサ
を配設し、前記チャンバ部は、スロットル開口部を介し
て互いに対になって接続される一方で、溢れ出る流体に
対しては互いに略封止され、前記ハウジングケーシング
のトロコイド面はディスプレーサより一つ多くトロコイ
ド歯を有し、ディスプレーサは回転子のトロコイド面よ
り一つ多くトロコイド歯を有する構成である。
ケーシングと回転子との間に、該ハウジングケーシング
のトロコイド面と該回転子のトロコイド面との間で案内
されて、前記内部チャンバをハウジングケーシングと回
転子に対してそれぞれ外側チャンバ部と内側チャンバ部
に分割する、トロコイドケーシング形のディスプレーサ
を配設し、前記チャンバ部は、スロットル開口部を介し
て互いに対になって接続される一方で、溢れ出る流体に
対しては互いに略封止され、前記ハウジングケーシング
のトロコイド面はディスプレーサより一つ多くトロコイ
ド歯を有し、ディスプレーサは回転子のトロコイド面よ
り一つ多くトロコイド歯を有する構成である。
【００１８】このように、ハウジングの内側トロコイド
面と回転子の外側トロコイド面によりディスプレーサが
付勢案内される、二重トロコイドポンプ組立体が提供さ
れる。スロットル開口部は、いずれの場合でも、一つの
ポンピングチャンバ部と一つの吸込チャンバ部を、一方
がその最大容積を呈するとき他方がその最小容積を呈す
るように、互いに接続するので、トルク伝達力が増大し
たため、低圧レベルで作動させることができる。また、
トロコイド面の滑らない転がり移動により、高粘度オイ
ルを使用することができ、最小限の温度依存性を発揮す
ることができるものである。従って、本発明によれば、
小型にも拘らず、高性能値を実現して調整も容易な、カ
ップリングを提供することがでる。
面と回転子の外側トロコイド面によりディスプレーサが
付勢案内される、二重トロコイドポンプ組立体が提供さ
れる。スロットル開口部は、いずれの場合でも、一つの
ポンピングチャンバ部と一つの吸込チャンバ部を、一方
がその最大容積を呈するとき他方がその最小容積を呈す
るように、互いに接続するので、トルク伝達力が増大し
たため、低圧レベルで作動させることができる。また、
トロコイド面の滑らない転がり移動により、高粘度オイ
ルを使用することができ、最小限の温度依存性を発揮す
ることができるものである。従って、本発明によれば、
小型にも拘らず、高性能値を実現して調整も容易な、カ
ップリングを提供することがでる。
【図１】本発明のトルク伝達カップリングの各部品の分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図２】図１に示したカップリングの要部断面図であ
る。
る。
１ ハウジングケーシング ２、２′ ハウジングカバー ３ 回転子 ４ ディスプレーサ ５ 内側チャンバ部 ６ 外側チャンバ部 ７ スロットル開口部 ８、８′ 軸受ピン ９ ハウジングケーシングのトロコイド面 １０、１０′ 軸受孔 １１ 回転子のトロコイド面 １２ 伝動歯
Claims (1)
- 【請求項１】 駆動部と被動部との間でトルクを伝達す
るためのカップリングであって、 前記二つの部の間に配設されて二つのトルク伝達部の相
対回転移動に抗して作用する、液圧変移系統を有し、 内側がトロコイド形のハウジングケーシング（１）と二
枚のハウジングカバー（２、２′）とから成る、ハウジ
ングと、 前記ハウジング内で回転可能に保持される外側がトロコ
イド形の回転子（３）と、 を備え、 前記ハウジングと前記回転子とが、それぞれ前記トルク
伝達部の一方に接続されると共に、液体を少なくとも部
分的に充填して封止された内部チャンバ（５）を形成す
る、 カップリングにおいて、 前記ハウジングケーシング（１）と前記回転子（３）と
の間に、該ハウジングケーシング（１）のトロコイド面
（９）と該回転子（３）のトロコイド面（１１）との間
で案内されて、前記内部チャンバをハウジングケーシン
グ（１）と回転子（３）に対してそれぞれ外側チャンバ
部（６）と内側チャンバ部（５）に分割する、トロコイ
ドケーシング形のディスプレーサ（４）を配設し、 前記チャンバ部（５、６）が、スロットル開口部（７）
を介して互いに対になって接続される一方で、溢れ出る
流体に対しては互いに略封止され、 前記ハウジングケーシング（１）のトロコイド面（９）
はディスプレーサ（４）より一つ多くトロコイド歯を有
し、ディスプレーサ（４）は回転子（３）のトロコイド
面（１１）より一つ多くトロコイド歯を有する、 ことを特徴とするカップリング。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| DE43-27-892-2 | 1993-08-19 | ||
| DE4327892A DE4327892C1 (de) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | Kupplung zur drehzahldifferenzabhängigen Übertragung von Drehmomenten |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0754869A true JPH0754869A (ja) | 1995-02-28 |
| JP2715368B2 JP2715368B2 (ja) | 1998-02-18 |
Family
ID=6495544
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6215228A Expired - Lifetime JP2715368B2 (ja) | 1993-08-19 | 1994-08-18 | トルク伝達カップリング |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5518095A (ja) |
| JP (1) | JP2715368B2 (ja) |
| DE (1) | DE4327892C1 (ja) |
| FR (1) | FR2709159B1 (ja) |
Families Citing this family (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2807713B1 (fr) * | 2000-04-18 | 2002-06-14 | Margarint Zamfiroiu | Roue perfectionnee de transmission d'un couple moteur |
| KR20050052520A (ko) * | 2002-10-03 | 2005-06-02 | 더 팀켄 컴퍼니 | 가변 점성의 유체를 포함하는 클러치 |
| DE10335322B3 (de) * | 2003-08-01 | 2005-05-19 | Gkn Driveline International Gmbh | Steuerbare Kupplung |
| US7070032B2 (en) * | 2004-04-16 | 2006-07-04 | Borgwarner Inc. | Hydrodynamic coupling apparatus |
| DE102005006232B3 (de) * | 2005-02-10 | 2006-11-23 | Gkn Driveline International Gmbh | Sperrkupplung mit Steuerung durch magnetorheologisches Fluid |
| DE102005021945B3 (de) * | 2005-05-12 | 2007-02-01 | Gkn Driveline International Gmbh | Hydrostatische Sperrkupplung |
| DE102005053555B3 (de) * | 2005-11-08 | 2007-08-02 | Gkn Driveline International Gmbh | Kugelrampenanordnung mit variabler Steigung der Kugelrillen |
| WO2014175474A1 (ko) * | 2013-04-23 | 2014-10-30 | Kim Woo Kyun | 3중 트로코이달 로터를 갖는 2단 터빈 유니트 |
| CN104019151B (zh) * | 2014-06-11 | 2016-08-24 | 浙江师范大学 | 阻尼式磁流变离合器 |
| CN105782279B (zh) * | 2014-06-11 | 2017-12-26 | 浙江师范大学 | 一种阻尼式磁流变离合器 |
| CN104019153B (zh) * | 2014-06-11 | 2016-05-11 | 浙江师范大学 | 连通磁流变离合器 |
| CN104019152B (zh) * | 2014-06-11 | 2016-05-11 | 浙江师范大学 | 活塞式磁流变离合器 |
| CN111891961A (zh) * | 2020-08-05 | 2020-11-06 | 董大奔 | 一种用于变压器安装的吊装设备绞车组件防坠机构 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4658583A (en) * | 1984-06-11 | 1987-04-21 | Trw Inc. | Double staged, internal rotary pump with flow control |
| JPS62177321A (ja) * | 1986-01-27 | 1987-08-04 | Honda Motor Co Ltd | 動力伝達装置 |
Family Cites Families (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US1341846A (en) * | 1918-04-22 | 1920-06-01 | Ellick H Gollings | Rotary power device |
| US2300626A (en) * | 1941-04-26 | 1942-11-03 | Reconstruction Finance Corp | Power amplifier |
| DE887289C (de) * | 1948-10-16 | 1956-06-14 | Theodor Klatte | Hydraulisches Getriebe |
| US3050167A (en) * | 1959-05-22 | 1962-08-21 | Speed Flow Inc | Variable speed and torque transmitting fluid clutches |
| US3150491A (en) * | 1963-05-03 | 1964-09-29 | Thomas Company Inc | Variable power transmitting hydraulic apparatus |
| DE2031508C3 (de) * | 1970-06-25 | 1973-10-04 | Fuerstlich Hohenzollernsche Huettenverwaltung Laucherthal, 7481 Laucherthal | Hydrostatische Kupplung |
| JPS5493760A (en) * | 1978-01-07 | 1979-07-25 | Toyota Motor Corp | Fluid coupling |
| JPS563326A (en) * | 1979-06-25 | 1981-01-14 | Toyota Motor Corp | Power transmission device |
| JPH0447469Y2 (ja) * | 1984-11-08 | 1992-11-10 | ||
| JPH07111211B2 (ja) * | 1984-12-28 | 1995-11-29 | 埼玉機器株式会社 | 送風フアン用駆動力伝達装置 |
| DE3709262A1 (de) * | 1987-03-20 | 1988-09-29 | Wilhelm Ebrecht | Hydraulische kupplung |
| JPS6428026A (en) * | 1987-07-23 | 1989-01-30 | Daihatsu Motor Co Ltd | Four-wheel drive power transmission gear |
| FR2623581B1 (fr) * | 1987-11-25 | 1991-09-27 | Valeo | Systeme de commande automatique d'un embrayage d'accouplement de deux arbres rotatifs |
| CA2029609C (en) * | 1990-11-13 | 1995-01-03 | Eric Cozens | Pulse tuned optimized positive displacement porting |
-
1993
- 1993-08-19 DE DE4327892A patent/DE4327892C1/de not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-08-18 JP JP6215228A patent/JP2715368B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1994-08-19 US US08/292,884 patent/US5518095A/en not_active Expired - Fee Related
- 1994-08-19 FR FR9410144A patent/FR2709159B1/fr not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4658583A (en) * | 1984-06-11 | 1987-04-21 | Trw Inc. | Double staged, internal rotary pump with flow control |
| JPS62177321A (ja) * | 1986-01-27 | 1987-08-04 | Honda Motor Co Ltd | 動力伝達装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2715368B2 (ja) | 1998-02-18 |
| FR2709159B1 (fr) | 1997-10-24 |
| FR2709159A1 (fr) | 1995-02-24 |
| US5518095A (en) | 1996-05-21 |
| DE4327892C1 (de) | 1995-03-30 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2715368B2 (ja) | トルク伝達カップリング | |
| US5305858A (en) | Rotary shock absorber having vanes with radial flow clearance | |
| EP0639730B1 (en) | Limited slip differential | |
| US6332522B1 (en) | Hydraulic coupling for vehicle drivetrain | |
| JPS62286838A (ja) | トルク伝達装置 | |
| JP3974998B2 (ja) | 車両用油圧機械式無段変速機 | |
| US4371002A (en) | Hydrostatic steering system | |
| JP2504322Y2 (ja) | ４輪駆動用駆動連結装置 | |
| WO2017013932A1 (ja) | ポンプ装置 | |
| US5145464A (en) | Centrifugal cvt oil pressure control device | |
| JPH06341479A (ja) | ダッシュポット | |
| US5117956A (en) | Hydraulic transmission coupling apparatus | |
| US20180258963A1 (en) | Hydraulic rotary actuator with built-in mechanical position feedback | |
| JP3031614B2 (ja) | オイルダンパ及びその部品組立方法 | |
| JP2002535580A (ja) | 回転数差に関係する温度補償付き液体クラツチ | |
| JPH01250662A (ja) | オイル密封式駆動連結装置 | |
| JPS6388328A (ja) | トルク伝達装置 | |
| JP2523749Y2 (ja) | ４輪駆動用駆動連結装置 | |
| JP2701448B2 (ja) | 回転差感応型差動制限装置 | |
| JP2701449B2 (ja) | 回転差感応型差動制限装置 | |
| JP3205597B2 (ja) | 静油圧式無段変速機 | |
| JPH01250624A (ja) | 駆動連結装置 | |
| JPH02159423A (ja) | 油圧式動力伝達継手 | |
| JP3007451B2 (ja) | 油圧式動力伝達装置 | |
| JP2931705B2 (ja) | 油圧式動力伝達継手 |