JPH0754844A - 潤滑剤含有ポリマによる潤滑リニアガイド装置 - Google Patents

潤滑剤含有ポリマによる潤滑リニアガイド装置

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JPH0754844A
JPH0754844A JP5195952A JP19595293A JPH0754844A JP H0754844 A JPH0754844 A JP H0754844A JP 5195952 A JP5195952 A JP 5195952A JP 19595293 A JP19595293 A JP 19595293A JP H0754844 A JPH0754844 A JP H0754844A
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JP
Japan
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rolling
rolling element
slider
lubricant
groove
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JP5195952A
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English (en)
Inventor
Shunichi Yabe
俊一 矢部
Takeshi Namimatsu
健 並松
Atsuhiro Yamamoto
篤弘 山本
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】リニアガイド装置のスライダの内部の転動体に
対して長期にわたり安定して潤滑剤を自動的に供給でき
る長寿命の潤滑剤含有ポリマによる潤滑リニアガイド装
置を提供する。 【構成】リニアガイド装置のスライダ2内に、転動体B
に接触させて潤滑剤含有ポリマ部材を配設する。その潤
滑剤含有ポリマ部材から潤滑剤が経時的に徐々にしみ出
して転動体Bに自動的に供給され、その転動体Bの転動
により転動体が接触する負荷転動体転動路21,22に
もくまなく均一に供給される。そのため、長期間にわた
り良好な潤滑が可能になった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リニアガイド装置に係
り、特に、その構成部品であるスライダ内を転動する多
数の転動体に対して長期にわたり潤滑剤を自動的に供給
することを可能とした潤滑剤含有ポリマによる潤滑方式
のリニアガイド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的に使用されるリニアガイド
装置としては、例えば図11に示すように、外面に転動
体転動溝3を有して軸方向に延びる案内レール1と、そ
の案内レール1を跨いで組み付けられたスライダ2を備
えたものが知られている。スライダ2はスライダ本体2
Aとその両端部に取り付けられたエンドキャップ2Bと
からなり、スライダ本体2Aは両袖部4の内側面に案内
レール1の転動体転動溝3に対向する転動体転動溝が形
成されるとともに、袖部肉厚部を軸方向に貫通する転動
体戻し路を有している。一方、エンドキャップ2Bは、
スライダ本体2Aの転動体転動溝とこれに平行な転動体
戻し路とを連通させる湾曲路を有しており、それらの転
動体転動溝と転動体戻し路と両端の湾曲路とで転動体の
循環回路が形成されている。その転動体の循環回路内に
は転動体である多数の転動体が装填され、スライダ2の
転動体転動溝内の転動体は保持器で保持して脱落しない
ようにしてある。
【0003】案内レール1に組み付けたスライダ2は、
対向する両転動体転動溝内の転動体の転動を介して案内
レールに沿い滑らかに移動し、その移動中、転動体はス
ライダ内の転動体循環路を無限循環する。なお、図12
に示すように、スライダ2には、防塵のために両端にサ
イドシール 、下面にアンダーシール6が装着されてい
る。
【0004】また、スライダ2の内部には、グリースニ
ップル7からグリースや潤滑油が充填されて、転動する
転動体の潤滑が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな潤滑剤として潤滑油またはグリースをそのまま用い
た潤滑方式のリニアガイド装置は、特に高温環境で使用
されるような場合に、スライダ内に充填されているそれ
ら潤滑剤が流動して外部に流出してしまうため消耗が早
く、短期間に補給を繰り返さなければならないという問
題点があった。
【0006】そこで、本発明は、このような従来の問題
点に着目してなされたものであり、リニアガイド装置の
スライダの内部の転動体に対して長期にわたり安定して
潤滑剤を自動的に供給できる長寿命の潤滑剤含有ポリマ
による潤滑リニアガイド装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明は、外面に転動体転動溝を有して軸方向に延びる案
内レールと、その案内レールに組み付けられるとともに
前記転動体転動溝に対向する負荷転動体転動溝及びこの
負荷転動体転動溝の両端部に湾曲路を介して連結された
転動体戻し路を有するスライダと、そのスライダの前記
負荷転動体転動溝に保持器で保持されるとともに前記湾
曲路及び転動体戻し路を経て循環可能にスライダに装填
された多数の転動体とを備えたリニアガイド装置に係
り、潤滑剤含有ポリマ部材を前記転動体に接触させて前
記スライダに配設したことを特徴とする。
【0008】ここで、前記潤滑剤含有ポリマ部材は、ス
ライダの前記転動体戻し路を形成する孔に挿入して用い
るチューブであって、転動体戻し路と潤滑剤の供給限と
を兼ねたものとすることができる。また、前記潤滑剤含
有ポリマ部材は、スライダの前記転動体戻し路の内壁の
一部を構成すると共に潤滑剤の供給限を兼ねたものとす
ることもできる。
【0009】また、前記潤滑剤含有ポリマ部材は、スラ
イダの前記湾曲路の一部を構成すると共に潤滑剤の供給
限を兼ねたものとすることができる。また、前記潤滑剤
含有ポリマ部材は、スライダの前記負荷転動体転動溝に
転動体を保持する保持器であって、転動体の保持と潤滑
剤の供給限を兼ねたものとすることができる。
【0010】以下に、本発明の潤滑剤含有ポリマ部材に
ついて詳しく説明する。本発明のリニアガイド装置に使
用する潤滑剤含有ポリマ部材は、ポリエチレン,ポリプ
ロピレン,ポリブチレン,ポリメチルペンテン等の基本
的に同じ化学構造を有するポリα−オレフィン系ポリマ
ーの群から選定したポリマに、潤滑剤としてポリα−オ
レフィン油のようなパラフィン系炭化水素油、ナフテン
系炭化水素油、鉱油、ジアルキルジフェニルエーテル油
のようなエーテル油、フタル酸エステル・トリメリット
酸エステルのようなエステル油等の何れかを混合して加
熱溶融した後、所定の型に注入して加圧しながら冷却固
化させて成形したものであり、予め酸化防止剤,錆止め
剤,摩耗防止剤,あわ消し剤,極圧剤等の各種の添加剤
を加えたものでもよい。
【0011】上記ポリマの群は、基本構造は同じでその
平均分子量が異なっており、1×103 〜5×106
範囲におよんでいる。その中で、平均分子量1×103
〜1×106 という比較的低分子量のものと、1×10
6 〜5×106 という超高分子量のものとを、単独もし
くは必要に応じて混合して用いる。本発明の潤滑剤含有
ポリマ部材の機械的強度を向上させるため、上述のポリ
α−オレフィン系ポリマーに、以下のような熱可塑性樹
脂および熱硬化性樹脂を添加したものでもよい。
【0012】熱可塑性樹脂としては、ポリアミド,ポリ
カーボネート,ポリブチレンテレフタレート,ポリフェ
ニレンサルファイド,ポリエーテルスルホン,ポリエー
テルエーテルケトン,ポリアミドイミド,ポリスチレ
ン,ABS樹脂等の各樹脂を使用することができる。熱
硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂,尿素樹
脂,メラミン樹脂,フェノール樹脂,ポリイミド樹脂,
エポキシ樹脂等の各樹脂を使用することができる。
【0013】これらの樹脂は、単独または混合して用い
ても良い。更に、ポリα−オレフィン系ポリマーとそれ
以外の樹脂とを、より均一な状態で分散させるために、
必要に応じて適当な相溶化剤を加えてあっても良い。
【0014】
【作用】本発明の潤滑剤含有ポリマによる潤滑リニアガ
イド装置は、転動体に接触させてスライダに配設した潤
滑剤含有ポリマ部材から潤滑剤が経時的に徐々にしみ出
して、転動する転動体の面に均一に供給される。そのた
め、たとえ高温の悪環境にあっても長期間にわたって安
定した潤滑が行われる。
【0015】スライダの転動体戻し路の全部あるいは一
部を潤滑剤含有ポリマ部材で形成すると、スライダの移
動に伴って転動体戻し路を転動しつつ循環する転動体が
当該転動体戻し路を通過する際に、潤滑剤含有ポリマ部
材からしみ出した潤滑剤が自動的に転動体に供給され
る。また、スライダの湾曲路の構成部材を潤滑剤含有ポ
リマ部材で形成すると、スライダの移動に伴って湾曲路
を経て転動しつつ循環する転動体が、転動体戻し路を経
て当該湾曲路を通過し負荷転動体転動溝に移る際に、潤
滑剤含有ポリマ部材からしみ出した潤滑剤が自動的に転
動体に供給される。
【0016】また、スライダの負荷転動体転動溝に転動
体を保持する保持器を潤滑剤含有ポリマ部材で形成する
と、転動体が負荷転動体転動溝を転動しつつ移動する際
に、保持器の潤滑剤含有ポリマ部材からしみ出した潤滑
剤が自動的に転動体に供給される。
【0017】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照して説
明する。なお、従来と同一ないし相当部分には同一の符
号を付してある。まず、本実施例のリニアガイド装置の
全体の構造について説明する。図1、図2において、角
形の案内レール1上に横断面形状がほぼコ字形のスライ
ダ2が軸方向に相対移動可能に跨架されている。スライ
ダ2はスライダ本体2Aの軸方向の両端部にエンドキャ
ップ2Bを着脱可能に固着してある。案内レール1の上
面1aと両側面1bが交叉する稜線部には、断面ほぼ1
/4円弧形状の凹溝が転動体転動溝13として軸方向に
長く形成されている。また、案内レールの両側面1b中
間位置には、軸方向に長く断面ほぼ半円形の転動体転動
溝3が設けられている。
【0018】転動体転動溝3の溝底には、転動体Bの脱
落を防ぐ後述の保持器41の逃げ溝16が軸方向に形成
されている。一方、スライダ2の本体2Aの両袖部4の
内側のコーナ部には、案内レール1の転動体転動溝13
に対向する断面ほぼ半円形の負荷転動体転動溝18が形
成され、スライダ袖部4の内側面の中央部には案内レー
ル1の転動体転動溝3に対向する断面ほぼ半円形の負荷
転動体転動溝19が形成されている。
【0019】上記の案内レールの転動体転動溝13とス
ライダの負荷転動体転動溝18とで負荷転動体転動路2
1が構成され、案内レールの転動体転動溝3とスライダ
の負荷転動体転動溝19とで負荷転動体転動路22が構
成されている。また、スライダ本体2Aの袖部4の上部
肉厚に、負荷転動体転動溝18に平行な軸方向の断面円
形の貫通孔からなる転動体戻し路23が形成され、袖部
4の下部肉厚内に、転動体転動溝3に平行する同様の軸
方向貫通孔からなる転動体戻し路24が形成されてい
る。
【0020】エンドキャップ2Bは、合成樹脂材の射出
成形品で、断面ほぼコ字状に形成されている。そして、
スライダ本体2Aとの接合面(裏面)には、図3に示す
ように、両袖分部に斜めに傾斜した半円状の上凹部31
と下凹部32が上下に形成されるとともに、各半円状の
凹部31,32の中心部を横断して半円柱状の凹溝33
が設けてある。その半円柱状の凹溝33には、図4、図
5に示す半円筒状のリターンガイド35が嵌合される。
このリターンガイド35の外径面の中央部には、転動体
Bの案内面となる断面円弧状の凹溝36が半円状に形成
され、リターンガイド35の内径側の凹部37は潤滑剤
通路であり、その凹部37から外径側の凹溝36に抜け
る貫通孔37Aが給油孔として形成されている。
【0021】この実施例のリターンガイド35は合成樹
脂材の射出成形品である。このようなリターンガイド3
5を半円状の凹部31,32に組み込むことにより、エ
ンドキャップ2Bの裏面に断面円形の半ドーナツ状の湾
曲路38が上下二段に形成される。そのエンドキャップ
2Bをスライダ本体2Aに取り付けて、湾曲路38で、
スライダ本体2Aの負荷転動体転動溝18と転動体戻し
路23とを連通させる(図6参照)。下段の負荷転動体
転動溝19と転動体戻し路24も同様に連通させる。
【0022】上記の負荷転動体転動溝18(19),転
動体戻し路23(24),湾曲路38で構成される転動
体無限循環経路に、多数の転動体Bが転動自在に挿入さ
れている。なお、エンドキャップ2Bにおいて、転動体
Bを案内する湾曲路38の内側端部には半円状に突出さ
せた転動体掬いあげ突部39が形成され、その鋭角の先
端が案内レール1の転動体転動溝3(13)の溝底に近
接するようにされている。下段の転動体掬いあげ突部3
9Aには、後述する保持器41の取付溝41aと取付穴
41bとが設けてある。また、エンドキャップ2Bの表
側の給油ニップル7から注入された潤滑剤が、エンドキ
ャップ2B裏面の給油溝49を通りリターンガイド35
の内径側の凹部37から給油孔37Aを経て、湾曲路3
8内へ送り込まれるようにしてある。さらに、エンドキ
ャップ2B裏面の給油溝51の下方には、後述する保持
器45の取付け穴45aが形成してある。
【0023】スライダ2の上段の負荷転動体転動溝18
及び下段の負荷転動体転動溝19にそれぞれ装填された
転動体Bは、スライダ2を案内レール1に組み付けない
状態では脱落してしまう。これを防止するために射出成
形された合成樹脂製の保持器が用いられている。下段の
負荷転動体転動溝19内の転動体脱落防止用の保持器4
1は、図7に示すように断面角形状の保持器で、その長
手方向の両端側は転動体Bを滑らかに案内するため弓な
りに湾曲され、端末には取付け部42が形成されてい
る。装着は、エンドキャップ12Bの転動体掬いあげ突
部39Aに形成された保持器取付け穴41bに取付け部
42を差し込んで行われる。スライダ12を案内レール
1に組みつけた状態では、保持器41は案内レールの保
持器逃げ溝16内に収容され、案内レール1とは干渉し
ない。
【0024】これに対して、上段の負荷転動体転動溝1
8内の転動体脱落防止用の保持器45は、図8に示すよ
うにほぼ長方形の枠形状の保持器45である。この保持
器45は、その枠46の長手方向の外側縁にほぼ1/4
円弧状の転動体保持面47が形成され、前後端には係止
突部48が突設されている。装着は、エンドキャップ1
2Bの裏面の取付け穴45aに係止突部48を差し込ん
でおこなわれる。これにより保持器45はエンドキャッ
プ12Bに支持されて、案内レール上面1aとこれに向
き合うスライダ本体内面との間の空間に収容され、転動
体Bを転動体保持面47と負荷転動体転動溝18の溝面
とで挟持して保持する。
【0025】図9は、本発明の一実施例のスライダ本体
2Aを示した斜視図である。この実施例は、スライダ本
体2Aの転動体戻し路23,24を通常より大径にする
とともに、各転動体戻し路内に潤滑剤含有ポリマ部材か
らなり内径が転動体Bの直径より僅かに大きい転動体循
環チューブ50をそれぞれ挿入している。上記転動体循
環チューブ50は、低分子量ポリエチレン(分子量1×
103 〜5×105 )14重量%と超高分子量ポリエチ
レン(分子量1×106 〜5×106 )6重量%からな
るポリエチレンに潤滑剤としてパラフィン系炭化水素油
80重量%を混合して加熱溶融した後、所定の型に注入
して加圧しながら冷却固化させて成形したものである。
【0026】次に作用を述べる。機台に固定した案内レ
ール1上をスライダ2が移動すると、転動体Bは負荷転
動体転動路21(22)内を転動しつつスライダ2の移
動方向にスライダ2より遅い速度で移動し、一端側の湾
曲路38でUターンして転動体戻し路23(24)を逆
方向に転動しつつ移動し、他端側の湾曲路38で逆Uタ
ーンして負荷転動体転動路21(22)内に戻る循環を
繰り返す。
【0027】こうしてリニアガイド装置が駆動される
と、転動体戻し路23(24)を形成している転動体循
環チューブ50からは、潤滑剤が経時的に徐々にしみ出
して、チューブ内を転動する転動体Bへ自動的に供給さ
れ、長期間にわたり安定した潤滑が行われる。したがっ
て、殊更に潤滑剤を外部からスライダ2に供給しないで
も低トルクで良好な運転を長時間続けることができる。
【0028】図10に、他の実施例を示す。この場合
は、スライダ2の転動体戻し路23(24)の内壁の一
部を潤滑剤含有ポリマ部材からなる循環路部分形成部材
51で置き換えている。すなわち、スライダ本体2Aの
外側面1bを軸方向に部分的に切り欠いて、転動体戻し
路23(24)の内壁の一部を軸方向に切開する。その
切り欠いた部分に、図10(a),(b)に示すような
角柱の内側面に転動体戻し路23(24)の内壁面の一
部を構成する円弧状溝51aを有する循環路部分形成部
材51を嵌合してある。
【0029】この実施例の潤滑剤含有ポリマ部材は、低
分子量ポリエチレン(分子量1×103 〜5×105
10重量%と超高分子量ポリエチレン(分子量1×10
6 〜5×106 )5重量%からなるポリエチレンに、潤
滑剤としてジアルキルジフェニルエーテル油85重量%
を含有して成形されているいる。この実施例の作用・効
果は、上記第1の実施例の場合とほぼ同様である。
【0030】更に他の実施例を説明する。この実施例
は、スライダ2の転動体循環路における湾曲路38の一
部である内壁部を構成するリターンガイド35(図4,
図6)を潤滑剤含有ポリマ部材で形成して、エンドキャ
ップ2Bの裏面の半円柱状の凹溝33に図5に示すよう
に嵌め込んだものである。
【0031】この実施例の潤滑剤含有ポリマ部材は、低
分子量ポリエチレン(分子量1×103 〜5×105
10重量%と超高分子量ポリエチレン(分子量1×10
6 〜5×106 )5重量%からなるポリエチレンに、潤
滑剤としてパラフィン系鉱油85重量%を含有して成形
されている。転動体戻し路23(24)を転動してきた
転動体Bが、湾曲路38でUターンされて負荷転動体転
動溝21(22)内に戻る際に、潤滑剤含有ポリマ部材
からなるリターンガイド35から潤滑剤が経時的に徐々
にしみ出して、湾曲路38内を転動する転動体Bへ自動
的に供給され、長期間にわたり安定した潤滑が行われ、
低トルクで良好な運転を長時間続けることができる。
【0032】また更に、他の実施例を説明する。この実
施例は、スライダ2の負荷転動体転動溝18(19)に
転動体Bを保持する保持器41,45を潤滑剤含有ポリ
マ部材で形成したものである。この実施例の各保持器4
1,45の潤滑剤含有ポリマ部材は、低分子量ポリエチ
レン(分子量1×103 〜5×105 )20重量%と超
高分子量ポリエチレン(分子量1×106 〜5×1
6 )10重量%からなるポリエチレンに、潤滑剤とし
てパラフィン系鉱油70重量%を含有して成形してい
る。
【0033】転動体Bが潤滑剤含有ポリマ部材からなる
各保持器41,45から潤滑剤が経時的に徐々にしみ出
して、負荷転動体転動路21および22内を転動する転
動体Bへそれぞれ自動的に供給され、長期間にわたり安
定した潤滑が行われ、低トルクで良好な運転を長時間続
けることができる。なお、以上の各実施例において、潤
滑剤含有ポリマ部材から供給される潤滑剤に加えて、更
にスライダ2のグリースニップル7からグリースや潤滑
油を送って、案内レール1とスライダ2との間の内部空
間に封入するようにしてもよい。
【0034】また、上記各実施例のリニアガイド装置の
内部空間に通常のグリースや潤滑油等の潤滑剤を封入す
る代わりに、当該空間に潤滑剤含有ポリマ部材の原料ポ
リマと潤滑剤との混合物を充填し、加熱溶融させた後に
冷却固化することで、内部空間全部に潤滑剤含有ポリマ
部材を充填した構造にしても良い。また、本発明が適用
できるリニアガイド装置は、実施例のタイプに限定され
ず、例えば負荷転動体転動溝が片側二条以外のものでも
良く、また転動体がボールではなくころであっても良
い。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リニアガイド装置のスライダ内に、転動体に接触させて
潤滑剤含有ポリマ部材を配設したため、その潤滑剤含有
ポリマ部材から潤滑剤が経時的に徐々にしみ出して転動
体面に自動的に供給され、その転動体の転動により転動
体が接触する負荷転動体転動路にもくまなく均一に供給
され、その結果、長期間にわたり良好な潤滑が可能とな
って長寿命のリニアガイド装置が提供できるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリニアガイド装置の実施例の正面図で
ある。
【図2】図1のエンドキャップを取り外したものの正面
図である。
【図3】リターンガイドを除去して示すエンドキャップ
の背面図である。
【図4】リターンガイドの正面図である。
【図5】リターンガイドを装着したエンドキャップの斜
視図である。
【図6】図1のVI−VI線矢視で示す部分断面図である。
【図7】保持器の平面図である。
【図8】他の保持器の斜視図である。
【図9】スライダ本体の一実施例の斜視図である。
【図10】(a)は循環路部分形成部材の内面側斜視
図、(b)は同部材の外面側斜視図、(c)はスライダ
本体の他に実施例の斜視図である。
【図11】従来のリニアガイド装置の全体斜視図であ
る。
【図12】図12のリニアガイド装置の下面側を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 案内レール 2 スライダ 3 転動体転動溝 18 負荷転動体転動溝 19 負荷転動体転動溝 23 転動体戻し路 24 転動体戻し路 38 湾曲路 41 保持器 45 保持器 B 転動体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外面に転動体転動溝を有して軸方向に延
    びる案内レールと、その案内レールに組み付けられると
    ともに前記転動体転動溝に対向する負荷転動体転動溝及
    びこの負荷転動体転動溝の両端部に湾曲路を介して連結
    された転動体戻し路を有するスライダと、そのスライダ
    の前記負荷転動体転動溝に保持器で保持されるとともに
    前記湾曲路及び転動体戻し路を経て循環可能にスライダ
    に装填された多数の転動体とを備えたリニアガイド装置
    において、 潤滑剤含有ポリマ部材を前記転動体に接触させて前記ス
    ライダに配設したことを特徴とする潤滑剤含有ポリマに
    よる潤滑リニアガイド装置。
JP5195952A 1993-08-06 1993-08-06 潤滑剤含有ポリマによる潤滑リニアガイド装置 Pending JPH0754844A (ja)

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Cited By (10)

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