JPH01104622A - 摺動特性を有する樹脂成形体の製造法 - Google Patents

摺動特性を有する樹脂成形体の製造法

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JPH01104622A
JPH01104622A JP26468387A JP26468387A JPH01104622A JP H01104622 A JPH01104622 A JP H01104622A JP 26468387 A JP26468387 A JP 26468387A JP 26468387 A JP26468387 A JP 26468387A JP H01104622 A JPH01104622 A JP H01104622A
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ultra
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resin
polyethylene
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Seiji Saka
坂 聖二
Shuji Mori
森 周二
Tadao Matsuo
松尾 唯男
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は摺動特性を有する樹脂成形体の製造法に係り、
詳しくは超高分子量ポリエチレンを均一に分散した樹脂
を射出あるいは押出成形し、これを超高分子量ポリエチ
レンが吸収することの出来る潤滑油中に浸漬処理した樹
脂成形体の製造法に開するものである。
(従来技術) 含油合成樹脂組成物は低摩擦係数、耐摩耗性、高い限界
Pv値等の特性を生かして軸受、カム、摺動板等の要滑
部材に巾広く使用されている。このような含油合成樹脂
組成物は一般にポリアミド、ポリアセタール、ポリアセ
テート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネー
ト、ポリテトラフルオロエチレン等の自己潤滑性及び耐
摩耗性に優れた樹脂が主として使用され、゛またこれら
の樹脂の粉末体に潤滑油を混合し、これを押出機、射出
成形機にて混練含油化したものも知られている。
(特公昭46−42217号公報参照)更に、潤滑油を
混合する場合、これをマトリックス樹脂へよく吸収させ
るために潤滑油担体が使用されていたが、その例として
ノルボルネン系合成エラストマーが使用されている。(
特公昭59−24286号公報参照) (発明が解決しようとする問題点) しかし、潤滑油を混入する場合、混練時に潤滑油が合成
樹脂から分離しやすくて加工安全性が悪く、また高サイ
クル成形に適さない問題点があった。
また、このため潤滑油担体としてノルボルネン系合成エ
ラストマーを使用しても、このエラストマー自身が固体
潤滑材としての性質に欠けるため、他の固体潤滑材とし
て黒鉛、金属粉等を混入しなければならなかった。
本発明者等はこのような問題点を改善し検討した結果、
潤滑油の吸収材として自己潤滑性を有する超高分子量ポ
リエチレンを使用したところ摺動特性に優れた樹脂成形
体が得られることを見出し発明に至った。
(問題点を解決するための手段) 即ち、本発明の特徴とするところは合成樹脂100重量
部に1〜30重量部の超高分子量ポリエチレンを混合し
た成形体を、液状の潤滑油中に浸漬して超高分子量ポリ
エチレンに前記潤滑油を吸収させてなる摺動特性を有す
る樹脂成形体の製造法にある。
本発明によると潤滑油を吸収し且つ自己潤滑性の良い特
性をもった超高分子量ポリエチレンを合成樹脂中に所定
量混入分散させているため、この成形硬化物は液状の潤
滑油を容易に吸収するととが可能で、得られた成形体も
低い摩擦係数、耐摩耗性、そして高い限界PV値を有す
る要滑部材になる。
ここでいう限界PV値とは一般に軸受材料が、ある一定
の面圧P (kg/ cm2)と周速V(m/m1n)
以上になると材料が融けたり、焼き付いたりする負荷の
限界値を示す。従って、限界Pv値が大きい程、耐摩擦
、耐摩耗性は良好であり高負荷に耐えることを意味する
本発明において使用する合成樹脂(マトリックス樹脂)
は特に限定はないが、例えばポリアセタール、ポリアミ
ド、ポリブチレンテレフタレート、ポリテトラフルオロ
エチレン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアミドイ
ミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルイミ
ド、ポリイミド等の耐油性あるいは自己潤滑性の優れた
樹脂であることが好ましい。
尚、マトリックス樹脂として超高分子量ポリエチレンを
使用することは、潤滑剤が該ポリエチレンを膨潤させる
ため好ましくない。
本発明で使用される超高分子量ポリエチレンは粘度法に
よる平均分子量が100万以上、光散乱法で300万以
上の分子量を有し、粒子径は約30〜200μmでその
SP値は約7.9である。
例えばGUR412、GtJR415(ヘキスト社製)
、ミペロンXM220(三井石油化学社製)が挙げられ
る。
尚、本発明では合成樹脂100重量部に超高分子量ポリ
エチレンを1〜30重量部添加する必要があるが、もし
超高分子量ポリエチレンの添加量が30重量部を越える
と機械的強さが低下し、実使用上問題があり、一方1重
量部未満では本発明の効果が薄い。好ましくは3〜10
重量部の範囲内が適当である。
使用される潤滑油は超高分子量ポリエチレンのSP値が
7.9であるので、これに近い約6〜9のSP値を有す
るものであって超高分子量ポリエチレンに吸収され易い
ものであり、不揮発性のものが好ましい。また、潤滑剤
吸収を促進するために加熱(60〜120℃)してもよ
いので常温でワックス(固体)であっても60〜120
℃で加熱して液体になるものであれば、使用可能である
例えばこのような潤滑油としてはオイル、ワックス類が
あり、ナフテン系潤滑油、パラフィン系潤滑油又は炭化
水素エステル等の潤滑油が使用される。
また、ワックスとしては例えば、天然品として石油系パ
ラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、石
炭系としてモンタンワ゛ツクス、植物系としてカルナバ
ワックス、ビーズワックス、合成品としてポリエチレン
ワックスが使用される。
潤滑油の浸漬処理は樹脂成形体の極表面付近に存在して
いる超高分子量ポリエチレンの粒子に吸収させる程度の
ものである。それは潤滑油中に長時間浸していたとして
も樹脂マトリックス中では浸透する速度が遅くあまり浸
漬が進まないからであり、従って本発明における浸漬は
室温〜100℃の温度中、10〜120分の範囲で行な
われる。
また、超高分子量ポリエチレンの粒子径が約30〜20
0μmであることを考えると、本発明の成形体は極めて
表面のみを使用し、しかも摩耗深さが100μm程度に
も達すると寿命とみなされる様な部品、例えば軸受等に
有効である。
次に本発明を実施例によって、更に詳述するが、この範
囲に限定するものではない。
実施例1 ポリアセタール樹脂(ウルトラフォルムH2330BA
SF社製)100重量部に対して超高分子量ポリエチレ
ン(GUR412Hoechst社製)10重量部を2
軸押出機にて溶融混練りしペレットを製造した。
このペレットを用い射出成形機にて外形φ12mm、内
径φlQmm、長さlQmmの軸受を成形した。この軸
受を流動パラフィン(和光純薬社製)中に30℃でlh
r浸漬処理した後、n−ヘキサンで表面の流動パラフィ
ンを完全に除去した。
この軸受に5U5304表面粗さ3Sの軸を用いて軸受
荷重2kg/cm2、回転数3000rpm(94,2
m/m1n)で24hr走行後の摩擦係数を測定した。
その結果を表1に示す。
実施例2 ポリアセタール樹脂の替わりにナイロン−6を用いた以
外は実施例1と全く同様にして樹脂成形体を作製し、そ
の摩擦係数を測定した。その結果を表1に示す。
実施例3 流動パラフィンの替わりに固体のマイクロクリスタリン
ワックス[ニスマックス130 (m、p、82゜2〜
87.8℃)エッソスタンダード社製]を用い90℃×
30分浸漬した以外は実施例1と同様の操作を行なった
。その結果を表1に示す。
実施例4 流動パラフィンの替わりにてマイクロクリスタリンワッ
クス[ニスマックス130]を用いた以外は実施例2と
全く同様にして結果を得た。その結果を表1に示す。
比較例1 実施例1において射出成形後、流動パラフィンで浸漬処
理しなかった以外は実例1と全く同様にして結果を得た
。その結果を表1に示す。
比較例2 実施例2において射出成形後、流動パラフィンで浸漬処
理をしなかった以外は実施例1と全く同様にして結果を
得た。その結果を表1に示す。
以  下  余  白 量ポリエチレンが潤滑剤を吸収していることが判る。
(効果) このように、本発明方法によると超高分子量ポリエチレ
ンを含有した樹脂成形体を液状の潤滑剤中に浸漬すると
、樹脂成形体の表面層に分散した超高分子量ポリエチレ
ンが潤滑材を吸収するため、上記成形体の表面層の摩擦
係数が低下し、更に超高分子量ポリエチレン自身が自己
潤性と耐摩耗性を有するため、より一層低い摩擦係数、
耐摩耗性を有し、優れた摺動特性を具備する樹脂成形体
が得られる。
特許出顆人  三ツ星ベルト株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、合成樹脂100重量部に1〜30重量部の超高分子
    量ポリエチレンを混入して得られた成形体を液状の潤滑
    油に浸漬して該潤滑油を超高分子量ポリエチレンに吸収
    させてなることを特徴とする摺動特性を有する樹脂成形
    体の製造法。
JP26468387A 1987-10-19 1987-10-19 摺動特性を有する樹脂成形体の製造法 Granted JPH01104622A (ja)

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JP26468387A JPH01104622A (ja) 1987-10-19 1987-10-19 摺動特性を有する樹脂成形体の製造法

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JPH01104622A true JPH01104622A (ja) 1989-04-21
JPH0580940B2 JPH0580940B2 (ja) 1993-11-10

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