JPS6038439A - ポリアミド成形品の処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリアミド成形品の処理方法に関する。

さらに詳しくは２本発明はポリアミド成形品を特定のエ
マルジョンに浸漬して、摺動特性の優れたポリアミド成
形品を得る方法に関する。

ポリアミドは、歯車、カム、ローラーなどの摺動部材と
して巾広く使用されている。これらの摺動部材には、摩
擦係数が小さいこと、及び摩耗量が小さいことが要求さ
れる。

従来、ポリアミドに良好な摺動特性を付与する方法とし
ては、ポリアミドと潤滑油とを溶融混練する方法、ポリ
アミド成形品表面に潤滑剤を塗布する方法が採用されて
いる。前者の方法は、粘度の小さい潤滑油をポリアミド
成形品に均一に分散させるだめに特別の混線機を必要と
し、後者の方法では、成形品の使用時に表面の潤滑剤が
はがれるため、効果が永続きしない。

本発明は公知方法に比して、簡単な操作で永続的な摺動
特性をポリアミド成形品に伺与することのできる方法を
提供する。

本発明によれば、ポリアミド成形品をシリコーン油エマ
ルジョンに浸漬することを特徴とするポリアミド成形品
ｑ処理方法が提供される。

本発明におけるポリアミドの具体例としては。

ポリラクタム、例えばナイロン６、ナイロン１１及びナ
イロン１２；ジカルボン酸とジアミンとから得られるポ
リアミド、例えばナイロン６６、ナイロン６１０及びナ
イロン６１２．共重合ポリアミド、例えばナイロン６／
６６．　ナイロンｂ／１ｏ。

ナイロン６／６１２．ナイロン６／６６／６１０．ナイ
ロン６／６６／１２及びナイロン６／６Ｔ（Ｔ　：テレ
フタル酸単位）；及びこれらの混合物が挙けられる。

ポリアミド成形品の形状については特に制限はなく、歯
車、カム、ローラー、板のような射出成形品であっても
よく、モノフィラメント、棒のような押出成形品であっ
てもよい。ポリアミド成形品は、絶乾状態あるいは飽和
吸水量の７０％以下の吸水状態であることが好ましい。

また、ポリアミド成形品は公知の添加剤９例えば、熱安
定剤。

耐候剤、難燃剤、酸化防止剤、無機充填材２強化月２着
色剤が配合されていてもよい。

本発明で使用されるシリコーン油エマルジョンは公知の
シリコーン油を乳化したものであり、各種のものが市販
されている。上記シリコーン油の粘度は１００〜１００
０センチストークスであることが好寸しい。エマルジョ
ン中の固形分濃度は１〜１０重量係であることが好まし
い。

浸漬温度及び浸漬時間については特に制限はなく１通常
、４０〜１２０°Ｃの範囲の温度で６〜１００時間浸漬
処理される。

ポリアミド成形品をシリコーン油エマルジョンに浸漬す
ることによって、ポリアミド成形品中にシリコーン油が
水と共に移行する。一般に、ポリアミド成形品は吸水処
理した後に実用に供されるので１本発明の処理方法は、
この吸水処理と同時に行なうことができる。　一 本発明の処理を施したポリアミド成形品は１優れた摺動
特性を示すと同時に、良好な寸法安定性を示す。

次に実施例及び比較例を示す。実施例及び比較例におい
て、ポリアミド試験片の摩擦係数は、銘木式摩擦試験機
を用い、ｐ＝１０Ｋｇ／ｃｔＡ、Ｖ＝２４ｃｍ／秒の条
件下に測定し、テーパー摩耗量は。

ＡＳＴＭ　Ｄ１０４４に従い、摩耗輪Ｏ８−１７，荷重
１０００７、回転数１０００回転で測定した。

実施例１ ナイロン６を２６０°Ｃで射出成形して試験片を作成し
た。３５０センチストークスのシリコーン油を３６８重
量％含有するエマルジョンに絶乾状態の試験片を１００
’Ｃで７２時間浸漬した。この後。

試験片の摩擦係数及び摩耗量を測定した。結果を第１表
に示す。

尚、浸漬処理をしなかった試験片の測定結果を比較例１
として第１表に併記する。

第１表 実施例１　０．１８　６ 比較例１　０．２５　７

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ポリアミド成形品をシリコーン油エマルジョンに浸漬す
   るととを特徴とするポリアミド成形品の処理方法。