JPH0712124A - 平面案内すべり軸受 - Google Patents
平面案内すべり軸受Info
- Publication number
- JPH0712124A JPH0712124A JP5154871A JP15487193A JPH0712124A JP H0712124 A JPH0712124 A JP H0712124A JP 5154871 A JP5154871 A JP 5154871A JP 15487193 A JP15487193 A JP 15487193A JP H0712124 A JPH0712124 A JP H0712124A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- sliding
- plane guide
- slide
- sliding bearing
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- Pending
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- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】摺動特性と価格とのバランスに優れ、特に無潤
滑，境界潤滑状態でも耐摩耗性に優れた平面案内すべり
軸受を提供する。 【構成】平面レール３のすべり面３ａ上を滑るすべり面
１ａを備えた平面案内すべり軸受１を、耐摩耗性に優れ
た樹脂であるポリアミド６樹脂と優れた自己潤滑性をも
つポリエチレン樹脂とを有する樹脂組成物で形成した。
これにより、優れた自己潤滑性および耐摩耗性を兼ね備
えた安価な平面案内すべり軸受が得られた。
滑，境界潤滑状態でも耐摩耗性に優れた平面案内すべり
軸受を提供する。 【構成】平面レール３のすべり面３ａ上を滑るすべり面
１ａを備えた平面案内すべり軸受１を、耐摩耗性に優れ
た樹脂であるポリアミド６樹脂と優れた自己潤滑性をも
つポリエチレン樹脂とを有する樹脂組成物で形成した。
これにより、優れた自己潤滑性および耐摩耗性を兼ね備
えた安価な平面案内すべり軸受が得られた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、平面レール上を滑る平
面案内すべり軸受に関し、例えば複写機のミラースライ
ド案内用のすべり軸受等に好適に使用できるものであ
る。
面案内すべり軸受に関し、例えば複写機のミラースライ
ド案内用のすべり軸受等に好適に使用できるものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来から複写機のミラースライド案内部
には、一般に円筒状の直動案内軸受が使用されてきた
が、最近は軽量化，生産性向上，低コスト化の点から平
面レール上を滑る平面案内すべり軸受の使用頻度が増え
てきている。そうした複写機のミラースライド案内用の
すべり軸受に従来使用されている材料としては、単体で
はポリエチレン，ポリアセタール，フッ素樹脂等の自己
潤滑性が良好な樹脂が挙げられる。また組成物では、上
記の樹脂やポリフェニレンサルファイド樹脂などの耐熱
性樹脂に、黒鉛，二硫化モリブデン，金属石鹸，フッソ
樹脂，鉱油，合成油，ワックス等の固体潤滑剤や潤滑油
とか、あるいはガラス繊維，カーボン繊維などの繊維状
物を単独もしくは併用して分散含有させたもの等を挙げ
ることができる。
には、一般に円筒状の直動案内軸受が使用されてきた
が、最近は軽量化，生産性向上，低コスト化の点から平
面レール上を滑る平面案内すべり軸受の使用頻度が増え
てきている。そうした複写機のミラースライド案内用の
すべり軸受に従来使用されている材料としては、単体で
はポリエチレン，ポリアセタール，フッ素樹脂等の自己
潤滑性が良好な樹脂が挙げられる。また組成物では、上
記の樹脂やポリフェニレンサルファイド樹脂などの耐熱
性樹脂に、黒鉛，二硫化モリブデン，金属石鹸，フッソ
樹脂，鉱油，合成油，ワックス等の固体潤滑剤や潤滑油
とか、あるいはガラス繊維，カーボン繊維などの繊維状
物を単独もしくは併用して分散含有させたもの等を挙げ
ることができる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、平面案
内すべり軸受の場合は平面レール上を滑るので、すべり
面との接触面圧が円筒状の直動案内軸受の場合より大き
い。そのため、従来使用されてきた前記のような材料は
耐摩耗性の点で満足できるものではなかった。例えば、
超高分子量ポリエチレン，ポリアセタール，含油ポリア
セタール等は自己潤滑性に優れているものの、無潤滑状
態では必ずしも十分な耐摩耗性を有するとはいえない。
また、耐摩剤を添加したフッ素樹脂や、耐摩剤および固
体潤滑剤を添加したポリフェニレンサルファイド樹脂も
用いられたが、それらは高価な上、無潤滑，境界潤滑状
態での耐摩耗性はなお十分ではないという問題点があっ
た。
内すべり軸受の場合は平面レール上を滑るので、すべり
面との接触面圧が円筒状の直動案内軸受の場合より大き
い。そのため、従来使用されてきた前記のような材料は
耐摩耗性の点で満足できるものではなかった。例えば、
超高分子量ポリエチレン，ポリアセタール，含油ポリア
セタール等は自己潤滑性に優れているものの、無潤滑状
態では必ずしも十分な耐摩耗性を有するとはいえない。
また、耐摩剤を添加したフッ素樹脂や、耐摩剤および固
体潤滑剤を添加したポリフェニレンサルファイド樹脂も
用いられたが、それらは高価な上、無潤滑，境界潤滑状
態での耐摩耗性はなお十分ではないという問題点があっ
た。
【０００４】そこで本発明は、このような従来技術の問
題点に着目してなされたものであり、摺動特性と価格と
のバランスに優れ、特に無潤滑，境界潤滑状態でも耐摩
耗性に優れた平面案内すべり軸受を提供することを目的
としている。
題点に着目してなされたものであり、摺動特性と価格と
のバランスに優れ、特に無潤滑，境界潤滑状態でも耐摩
耗性に優れた平面案内すべり軸受を提供することを目的
としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の平面案内すべり軸受は、平面レールのすべり面上
を滑るすべり面を備えて、ポリアミド６樹脂とポリエチ
レン樹脂とを有する樹脂組成物で形成されたことを特徴
とする。ここで、前記ポリエチレン樹脂として、重合段
階で部分的に超高分子量部分を形成させた特殊ポリエチ
レンをα，β−不飽和カルボン酸，その無水物又はその
誘導体でグラフト変性してなる変性特殊ポリエチレンを
用いることができる。
発明の平面案内すべり軸受は、平面レールのすべり面上
を滑るすべり面を備えて、ポリアミド６樹脂とポリエチ
レン樹脂とを有する樹脂組成物で形成されたことを特徴
とする。ここで、前記ポリエチレン樹脂として、重合段
階で部分的に超高分子量部分を形成させた特殊ポリエチ
レンをα，β−不飽和カルボン酸，その無水物又はその
誘導体でグラフト変性してなる変性特殊ポリエチレンを
用いることができる。
【０００６】
【作用】ポリアミド６樹脂は、主鎖中にアミド基を有す
る融点２２０℃の樹脂であり、ナイロン６ともいわれる
耐摩耗性に優れた樹脂である。一方、ポリエチレン樹脂
は本来優れた自己潤滑性を有しているが、重合段階で部
分的に超高分子量部分を形成させたもの（特殊ポリエチ
レン樹脂）とすることで耐摩耗性が向上する。したがっ
て、このポリアミド６樹脂と特殊ポリエチレン樹脂とを
有する樹脂組成物は優れた自己潤滑性および耐摩耗性を
兼ね備えたものになる。
る融点２２０℃の樹脂であり、ナイロン６ともいわれる
耐摩耗性に優れた樹脂である。一方、ポリエチレン樹脂
は本来優れた自己潤滑性を有しているが、重合段階で部
分的に超高分子量部分を形成させたもの（特殊ポリエチ
レン樹脂）とすることで耐摩耗性が向上する。したがっ
て、このポリアミド６樹脂と特殊ポリエチレン樹脂とを
有する樹脂組成物は優れた自己潤滑性および耐摩耗性を
兼ね備えたものになる。
【０００７】ただし、上記ポリアミド６樹脂と特殊ポリ
エチレン樹脂とは相溶性が良好とはいえないため、本発
明の平面案内すべり軸受用の樹脂組成物としては、前記
特殊ポリエチレン樹脂をα，β−不飽和カルボン酸，そ
の無水物又はその誘導体でグラフト変性させた変性特殊
ポリエチレンを使用し、これをポリアミド６樹脂と通常
溶融ブレンドすることにより得られる樹脂組成物が好ま
しい。
エチレン樹脂とは相溶性が良好とはいえないため、本発
明の平面案内すべり軸受用の樹脂組成物としては、前記
特殊ポリエチレン樹脂をα，β−不飽和カルボン酸，そ
の無水物又はその誘導体でグラフト変性させた変性特殊
ポリエチレンを使用し、これをポリアミド６樹脂と通常
溶融ブレンドすることにより得られる樹脂組成物が好ま
しい。
【０００８】本発明に用いられる樹脂組成物にあって
は、ポリアミド６樹脂とポリエチレン樹脂との配合比
は、合計重量１００重量部に対し、ポリエチレンの量が
５〜６０重量部好ましくは１０〜４０重量部である。ポ
リエチレンの量が６０重量部より多くなると、機械的特
性，耐薬品性，耐熱性，耐油性等が低下して好ましくな
い。一方、ポリエチレンの量が５重量部未満の少量で
は、相対的にポリアミド６樹脂量が多すぎて吸水による
寸法変化が大きくなるのみならず、摩擦特性の面でも満
足な性能を発揮することができない。
は、ポリアミド６樹脂とポリエチレン樹脂との配合比
は、合計重量１００重量部に対し、ポリエチレンの量が
５〜６０重量部好ましくは１０〜４０重量部である。ポ
リエチレンの量が６０重量部より多くなると、機械的特
性，耐薬品性，耐熱性，耐油性等が低下して好ましくな
い。一方、ポリエチレンの量が５重量部未満の少量で
は、相対的にポリアミド６樹脂量が多すぎて吸水による
寸法変化が大きくなるのみならず、摩擦特性の面でも満
足な性能を発揮することができない。
【０００９】本発明の平面案内すべり軸受に係る樹脂組
成物はポリアミド６樹脂とポリエチレン樹脂とを必須の
構成成分とするが、本発明の目的を損なわない範囲で、
必要に応じてこれら必須成分の他に各種充填剤や安定剤
を配合しても良い。それらの充填剤や安定剤として、例
えば有機充填剤，無機充填剤，酸化防止剤，紫外線吸収
剤，光保護剤，耐熱安定剤，亜燐酸塩安定剤，過酸化物
分解剤，塩基性補助剤，増核剤，可塑剤，潤滑剤，帯電
防止剤，難燃剤，顔料，染料などを含んでいてもよい。
成物はポリアミド６樹脂とポリエチレン樹脂とを必須の
構成成分とするが、本発明の目的を損なわない範囲で、
必要に応じてこれら必須成分の他に各種充填剤や安定剤
を配合しても良い。それらの充填剤や安定剤として、例
えば有機充填剤，無機充填剤，酸化防止剤，紫外線吸収
剤，光保護剤，耐熱安定剤，亜燐酸塩安定剤，過酸化物
分解剤，塩基性補助剤，増核剤，可塑剤，潤滑剤，帯電
防止剤，難燃剤，顔料，染料などを含んでいてもよい。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。 （実施例１）図１は複写機ミラースライド用の平面案内
すべり軸受の第１の実施例を示し、同（ａ）は正面断面
図、同（ｂ）は側面断面図である。この実施例の平面案
内すべり軸受１は円柱状で、下部に球面状のすべり面１
ａ、上部にはミラースライド２への取付け部１ｂを有し
ている。図示の取付け部１ｂは、円柱突起をミラースラ
イド２に予め形成した取付け孔に圧入する方式のものを
示しているが、その他ねじ止め方式でもスナップフィッ
ト方式でも良い。
するが、本発明はこれに限定されるものではない。 （実施例１）図１は複写機ミラースライド用の平面案内
すべり軸受の第１の実施例を示し、同（ａ）は正面断面
図、同（ｂ）は側面断面図である。この実施例の平面案
内すべり軸受１は円柱状で、下部に球面状のすべり面１
ａ、上部にはミラースライド２への取付け部１ｂを有し
ている。図示の取付け部１ｂは、円柱突起をミラースラ
イド２に予め形成した取付け孔に圧入する方式のものを
示しているが、その他ねじ止め方式でもスナップフィッ
ト方式でも良い。
【００１１】この場合、平面案内すべり軸受１は、一枚
の長方形のミラースライド２に四個取り付けられてお
り、平面レール３のすべり面３ａ上を滑り、二列平行に
設けられた平面レール３に案内されて矢符号Ａ及びＢの
二方向に往復移動する。この実施例では平面レール３は
ステンレス薄板３ｂを備えて、そのステンレス薄板３ｂ
のすべり面３ａ上を直動すべり軸受１が摺動するように
しているが、ステンレス薄板３ｂはなくても良い。
の長方形のミラースライド２に四個取り付けられてお
り、平面レール３のすべり面３ａ上を滑り、二列平行に
設けられた平面レール３に案内されて矢符号Ａ及びＢの
二方向に往復移動する。この実施例では平面レール３は
ステンレス薄板３ｂを備えて、そのステンレス薄板３ｂ
のすべり面３ａ上を直動すべり軸受１が摺動するように
しているが、ステンレス薄板３ｂはなくても良い。
【００１２】上記の平面案内すべり軸受１は、ポリアミ
ド６樹脂とポリエチレン樹脂とを有する樹脂組成物で形
成したもので、その詳細は次に述べる通りである。重合
段階で部分的に超高分子量部分を形成させた特殊ポリエ
チレンをα，β−不飽和カルボン酸，その無水物又はそ
の誘導体でグラフト変性させて変性特殊ポリエチレンを
作成した。この変性特殊ポリエチレン３０重量％とポリ
アミド６樹脂７０重量％とを（株）池貝製の二軸押出機
（ＰＣＭ−３０）を用いて混練するとともに押し出して
組成物ペレットを得た。この組成物ペレットをテクノプ
ラス（株）製の射出成形機（ＭＯＤＥＬ ＳＩＭ−４７
４９）を用いて直径１０ｍｍ，長さ２０ｍｍの円柱を射
出成形した。その円柱を機械加工して直径６ｍｍ，先端
Ｒ１０ｍｍ（球面状のすべり面１ａの半径）のピン状の
平面案内すべり軸受１を作成した。
ド６樹脂とポリエチレン樹脂とを有する樹脂組成物で形
成したもので、その詳細は次に述べる通りである。重合
段階で部分的に超高分子量部分を形成させた特殊ポリエ
チレンをα，β−不飽和カルボン酸，その無水物又はそ
の誘導体でグラフト変性させて変性特殊ポリエチレンを
作成した。この変性特殊ポリエチレン３０重量％とポリ
アミド６樹脂７０重量％とを（株）池貝製の二軸押出機
（ＰＣＭ−３０）を用いて混練するとともに押し出して
組成物ペレットを得た。この組成物ペレットをテクノプ
ラス（株）製の射出成形機（ＭＯＤＥＬ ＳＩＭ−４７
４９）を用いて直径１０ｍｍ，長さ２０ｍｍの円柱を射
出成形した。その円柱を機械加工して直径６ｍｍ，先端
Ｒ１０ｍｍ（球面状のすべり面１ａの半径）のピン状の
平面案内すべり軸受１を作成した。
【００１３】次に、この平面案内すべり軸受１を試験片
として行った、摺動特性の評価試験について説明する。
試験は、ピン−平板型摩擦摩耗試験機及び往復動型摩耗
試験機（いずれも日本精工株式会社製）を用いて行い、
本発明品である実施例１の試験片と後述の比較例１〜７
の試験片とについて、無潤滑状態及び潤滑油塗布状態で
の摺動特性，摩耗特性を評価した。
として行った、摺動特性の評価試験について説明する。
試験は、ピン−平板型摩擦摩耗試験機及び往復動型摩耗
試験機（いずれも日本精工株式会社製）を用いて行い、
本発明品である実施例１の試験片と後述の比較例１〜７
の試験片とについて、無潤滑状態及び潤滑油塗布状態で
の摺動特性，摩耗特性を評価した。
【００１４】 ピン−平板型摩擦摩耗試験機における
試験条件： 負荷荷重：７００ｇｆ 滑り速度：１００ｍ／ｍｉｎ 回転半径：１６ｍｍ 相手材 ：ＳＵＳ３０４，面粗さ０．１Ｒａ 潤滑油 ：日本石油（株）製、ユニウエイ（登録商標）
＃６８ 試験片 ：射出成形した円柱より機械加工した直径６ｍ
ｍ，先端Ｒ１０ｍｍのピン状の平面案内すべり軸受 なお、無潤滑状態の摩耗は、試験片の先端が０．１ｍｍ
摩耗するまでの滑り距離とし、動摩擦係数μｋはその時
点での試験片に生じるトルク値より求めた。
試験条件： 負荷荷重：７００ｇｆ 滑り速度：１００ｍ／ｍｉｎ 回転半径：１６ｍｍ 相手材 ：ＳＵＳ３０４，面粗さ０．１Ｒａ 潤滑油 ：日本石油（株）製、ユニウエイ（登録商標）
＃６８ 試験片 ：射出成形した円柱より機械加工した直径６ｍ
ｍ，先端Ｒ１０ｍｍのピン状の平面案内すべり軸受 なお、無潤滑状態の摩耗は、試験片の先端が０．１ｍｍ
摩耗するまでの滑り距離とし、動摩擦係数μｋはその時
点での試験片に生じるトルク値より求めた。
【００１５】また、潤滑油塗布状態の摩耗は、滑り距離
１０００ｋｍ経過後の試験片先端の摩耗高さとし、動摩
擦係数μｋはその時点での試験片に生じるトルク値より
求めた。 往復動型摩耗試験機における試験条件： 負荷荷重 ：７００ｇｆ 滑り速度 ：１００ｍ／ｍｉｎ ストローク：５０ｃｍ 相手材 ：ＳＵＳ３０４，面粗さ０．１Ｒａの平面レ
ール 潤滑油 ：日本石油（株）製、ユニウエイ（登録商
標）＃６８ 試験片 ：射出成形した円柱より機械加工した直径６
ｍｍ，先端Ｒ１０ｍのピン状の平面案内すべり軸受 なお、無潤滑状態の摩耗は、試験片の先端が０．１ｍｍ
摩耗するまでの滑り距離とした。潤滑油塗布状態の摩耗
は、滑り距離１０００ｋｍ経過後の試験片先端の摩耗高
さとした。
１０００ｋｍ経過後の試験片先端の摩耗高さとし、動摩
擦係数μｋはその時点での試験片に生じるトルク値より
求めた。 往復動型摩耗試験機における試験条件： 負荷荷重 ：７００ｇｆ 滑り速度 ：１００ｍ／ｍｉｎ ストローク：５０ｃｍ 相手材 ：ＳＵＳ３０４，面粗さ０．１Ｒａの平面レ
ール 潤滑油 ：日本石油（株）製、ユニウエイ（登録商
標）＃６８ 試験片 ：射出成形した円柱より機械加工した直径６
ｍｍ，先端Ｒ１０ｍのピン状の平面案内すべり軸受 なお、無潤滑状態の摩耗は、試験片の先端が０．１ｍｍ
摩耗するまでの滑り距離とした。潤滑油塗布状態の摩耗
は、滑り距離１０００ｋｍ経過後の試験片先端の摩耗高
さとした。
【００１６】 比較例に用いた樹脂： 比較例１はポリアセタール 「ポリプラスチックス（株）製、ジュラコン（登録商
標）Ｍ９０」 比較例２は含油ポリアセタール 「ポリプラスチックス（株）製、ジュラコン（登録商
標）ＯＬ−１０」 比較例３はワックス添加ポリアセタール 「ポリプラスチックス（株）製、ジュラコン（登録商
標）ＡＷ−０１」 比較例４はポリアミド６ 「東レ（株）製、アミラン（登録商標）ＣＭ−１００７ 比較例５は特殊ポリエチレン 「三井石油化学工業（株）製、リュブマー（登録商標）
Ｌ５０００」 比較例６は耐摩剤および固体潤滑剤添加ポリフェニレン
サルファイド 「ポリプラスチックス（株）製、フォートロン（登録商
標）６３４５Ａ４」 比較例７は超高分子量ポリエチレン 「三井石油化学工業（株）製、ハイゼックスミリオン
（登録商標）３４０Ｍ」 なお、比較例７については、押出成形した丸棒より機械
加工して試験片を作成した。
標）Ｍ９０」 比較例２は含油ポリアセタール 「ポリプラスチックス（株）製、ジュラコン（登録商
標）ＯＬ−１０」 比較例３はワックス添加ポリアセタール 「ポリプラスチックス（株）製、ジュラコン（登録商
標）ＡＷ−０１」 比較例４はポリアミド６ 「東レ（株）製、アミラン（登録商標）ＣＭ−１００７ 比較例５は特殊ポリエチレン 「三井石油化学工業（株）製、リュブマー（登録商標）
Ｌ５０００」 比較例６は耐摩剤および固体潤滑剤添加ポリフェニレン
サルファイド 「ポリプラスチックス（株）製、フォートロン（登録商
標）６３４５Ａ４」 比較例７は超高分子量ポリエチレン 「三井石油化学工業（株）製、ハイゼックスミリオン
（登録商標）３４０Ｍ」 なお、比較例７については、押出成形した丸棒より機械
加工して試験片を作成した。
【００１７】試験の結果を表１に示す。
【００１８】
【表１】
【００１９】表１の結果から、本発明品である実施例１
の平面案内すべり軸受は、比較例のものに比べて特に無
潤滑状態における耐摩耗特性が顕著に優れていることが
明らかである。図１の複写機ミラースライドは、このよ
うに耐摩耗特性にすぐれ且つ安定した摺動特性を有する
平面案内すべり軸受１を両側に取り付けて全負荷を支持
するようにしたため、大幅な軽量化，高生産性，低コス
トであり、しかも高面圧での無潤滑，境界潤滑状態にお
いても十分な耐摩耗特性を有している。 （実施例２）図２に複写機ミラースライド用の平面案内
すべり軸受の第２の実施例を示す。同（ａ）は正面断面
図、同（ｂ）は側面断面図である。
の平面案内すべり軸受は、比較例のものに比べて特に無
潤滑状態における耐摩耗特性が顕著に優れていることが
明らかである。図１の複写機ミラースライドは、このよ
うに耐摩耗特性にすぐれ且つ安定した摺動特性を有する
平面案内すべり軸受１を両側に取り付けて全負荷を支持
するようにしたため、大幅な軽量化，高生産性，低コス
トであり、しかも高面圧での無潤滑，境界潤滑状態にお
いても十分な耐摩耗特性を有している。 （実施例２）図２に複写機ミラースライド用の平面案内
すべり軸受の第２の実施例を示す。同（ａ）は正面断面
図、同（ｂ）は側面断面図である。
【００２０】この実施例では、実施例１と同様のピン形
状の平面案内すべり軸受１をミラースライド２の片側の
みの支持に使用し、反対側は平面レール３と平行する丸
棒状シャフト４に嵌合して摺動するスリーブ状すべり軸
受５で支持している。この場合は、ミラースライド２の
片側だけに平面案内すべり軸受１を使用しているが、軽
量であり且つ生産性も高く、また低コストである。
状の平面案内すべり軸受１をミラースライド２の片側の
みの支持に使用し、反対側は平面レール３と平行する丸
棒状シャフト４に嵌合して摺動するスリーブ状すべり軸
受５で支持している。この場合は、ミラースライド２の
片側だけに平面案内すべり軸受１を使用しているが、軽
量であり且つ生産性も高く、また低コストである。
【００２１】なお、上記各実施例は本発明の平面案内す
べり軸受１を複写機ミラースライドに適用した場合を説
明したが、これに限らずその他のスライド製品にも好適
に適用することができる。
べり軸受１を複写機ミラースライドに適用した場合を説
明したが、これに限らずその他のスライド製品にも好適
に適用することができる。
【００２２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
平面案内すべり軸受を平面レールのすべり面上を滑るす
べり面を備えて、ポリアミド６樹脂とポリエチレン樹脂
とを有する樹脂組成物で形成したものとしたため、自己
潤滑性に優れるとともに高面圧領域においても無潤滑状
態，境界潤滑潤滑，潤滑状態の各状態の下で優れた耐摩
耗性を有するスライド製品を低価格で提供できるという
効果を奏する。
平面案内すべり軸受を平面レールのすべり面上を滑るす
べり面を備えて、ポリアミド６樹脂とポリエチレン樹脂
とを有する樹脂組成物で形成したものとしたため、自己
潤滑性に優れるとともに高面圧領域においても無潤滑状
態，境界潤滑潤滑，潤滑状態の各状態の下で優れた耐摩
耗性を有するスライド製品を低価格で提供できるという
効果を奏する。
【図１】本発明を適用した第１の実施例で（ａ）は正面
断面図、（ｂ）は側面断面図である。
断面図、（ｂ）は側面断面図である。
【図２】本発明を適用した第２の実施例で（ａ）は正面
図、（ｂ）は側面断面図である。
図、（ｂ）は側面断面図である。
１ 平面案内すべり軸受 １ａ すべり面 ２ ミラースライド ３ 平面レール ３ａ すべり面
Claims (1)
- 【請求項１】 平面レールのすべり面上を滑るすべり面
を備えて、ポリアミド６樹脂とポリエチレン樹脂とを有
する樹脂組成物で形成されたことを特徴とする平面案内
すべり軸受。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5154871A JPH0712124A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 平面案内すべり軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5154871A JPH0712124A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 平面案内すべり軸受 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001339679A Division JP3496671B2 (ja) | 2001-11-05 | 2001-11-05 | 平面案内すべり軸受 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0712124A true JPH0712124A (ja) | 1995-01-17 |
Family
ID=15593753
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5154871A Pending JPH0712124A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 平面案内すべり軸受 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0712124A (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63172013A (ja) * | 1986-12-31 | 1988-07-15 | Nobuyuki Tsuboi | 無限摺動ベアリング |
| JPH01104622A (ja) * | 1987-10-19 | 1989-04-21 | Mitsuboshi Belting Ltd | 摺動特性を有する樹脂成形体の製造法 |
-
1993
- 1993-06-25 JP JP5154871A patent/JPH0712124A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63172013A (ja) * | 1986-12-31 | 1988-07-15 | Nobuyuki Tsuboi | 無限摺動ベアリング |
| JPH01104622A (ja) * | 1987-10-19 | 1989-04-21 | Mitsuboshi Belting Ltd | 摺動特性を有する樹脂成形体の製造法 |
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