JPH0753661Y2 - 入賞玉受口器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は取付板に打玉入口を設
け、その打玉入口に取付板の前面に突出し、打玉を捕捉
して入賞玉にしたり、起立に変動して前記打玉入口を閉
じて入賞玉捕捉を不能にする玉受片を備える入賞玉受口
器の機能を改善したものである。

【０００２】

【従来の技術】取付板に打玉入口を設けるとともに、そ
の打玉入口に取付板の前面に突出したり、起立姿勢に変
動して該入口を閉じる玉受片を揺動自由に軸支する従来
の入賞玉受口器は、本件出願人の出願に係る実開平１−
３３９７８号公報に開示しているように、機裏から入る
入賞玉の一定数によりカウンターギヤを１回転して可動
受板(本考案の係止板に相当する）を打玉入口の前面に
突出して、該玉入口を解放したり、起立して打玉入口を
閉じたりする装置はあるが、本考案の作用作動を生じる
ものはない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】本考案は、駆動して玉
受片を取付板の前面の打玉捕捉姿勢にしたソレノイドの
駆動を停止を、捕捉した打玉(入賞玉）の数、または設
定時間の何れかにより、択一的に行うことができる入賞
玉受口器を提供することを解決の課題とし、目的とする
ものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本考案の入賞玉受口器は
前記した目的に合致するもので、取付板１に打玉入口２
を設け、その打玉入口２に取付板の前面に突出して打玉
を受ける姿勢になつたり、起立姿勢になつて該入口を閉
じる玉受片５を揺動自由に軸支する入賞玉受口器におい
て、前記玉受片５を起立姿勢に押圧保持するため軸１１
により軸支した保持片１３に設けた磁極反撥の保持用第
１マグネツトと、囲み枠４に設けた第２マグネツトから
なり、玉受片５を磁極反撥により起立姿勢に保持する保
持装置１６と、励磁回路に設けた駆動スイッチの「オ
ン」動作と共に駆動するソレノイド２１と、該ソレノイ
ドの前記駆動と共に作動する可動鉄片２２に連動して前
記玉受片５を保持装置１６に逆って突出姿勢に変動し、
かつ駆動スイッチの「オン」動作継続中は打玉の捕捉に
より起立した前記玉受片５を突出に戻す作用の玉受片変
動制御レバー２４に設けた強力な反撥用第１マグネット
２８と、前記保持片１３の軸付近に設けた反撥用第２マ
グネット２９からなる反撥装置と、前記玉受片の突出に
より捕捉した入賞玉の通過を検知する検知スイッチ１７
とからなり、前記ソレノイドの駆動停止及び玉受片５に
よる打玉入口２の閉止を、検知スイッチ１７により検知
した入賞玉の数、若しくは設定時間の何れかを選択して
生じさせることを特徴とする入賞玉受口器に係るもので
ある。

【０００５】

【作用】本考案の入賞玉受口器は、ソレノイド２１の図
３に例示する駆動を入賞玉と全く関連のないようにでき
るのほか、ソレノイド２１の非駆動を、検知スイッチ１
７を通過した入賞玉の任意の数による数制御、駆動後の
任意の時間よる時間制御の何れにでも選択できる。又、
玉受片５を起立姿勢に保持する保持装置１６と、励磁回
路に設けた駆動スイッチの「オン」動作と共に駆動する
ソレノイド２１と、該ソレノイドの前記駆動と共に作動
する可動鉄片２２に連動して前記玉受片５を保持装置１
６に逆って突出姿勢に変動し、駆動スイッチの「オン」
動作継続中は打玉の捕捉により起立した前記玉受片５を
突出姿勢に戻す玉受片変動制御レバー２４に設けた強力
な反撥用第１マグネット２８と、前記保持片１３の軸付
近に設けた反撥用第２マグネット２９からなる反撥装置
と、玉受片５の突出姿勢により捕捉した入賞玉の通過を
検知する検知スイッチ１７とからなる構成を持つから、
前記したソレノイド２１の制御手段を遊技場の希望どお
りに入賞玉の数又は時間に、簡易に選択できる。

【０００６】

【実施例】添付図面は本考案の一実施例を示すもので、
図１は正面図、図２、図３及び図４は図１Ａ−Ａ線断面
図で、図２は玉受片の起立姿勢を示し、図３は玉受片に
より捕捉された打玉による玉掬い片等の回転と玉受片の
突出を示し、図４は保持片等の反撥を説明した断面図、
図５は玉受片５と保持片１３と玉掬い片１４等の斜視図
である。

【０００７】ａはベニヤ板からなる転球板、１は転球板
ａの前面に取付ける取付板で打玉入口２を開口し、該入
口２の前面に打玉Ｂを通す打玉案内３を設ける。打玉入
口２の内方に囲み枠４を固定し、図２、４のように起立
して該入口２を閉じたり、図３のように打玉入口２の前
面に突出して該入口２を解放したりする玉受片５を、囲
み枠４の内部に渡した軸６により支持してなり、該玉受
片５には軸６より後方の一側から突出する受圧片７を設
け、図３のように突出した玉受片５の受圧片７の側部に
対応する囲み枠４の内面に、弱い磁力の位置保持用第１
マグネット８を固定する。

【０００８】前記の軸６の後方の軸１１に、図３の姿勢
の玉受片５の受圧片７の上部に接触する保持片１３と、
玉受片５の後端下方に移動する玉掬い片１４とを突出し
た管１２を通す。保持片１３には前記した位置保持用第
１マグネット８に磁力反撥される位置保持用第２マグネ
ット１５を取付け、第１、第２マグネット８、１５によ
り、起立した玉受片５を図２の反撥により保持する本考
案の保持装置１６を構成する。管１２には比較的強い磁
力の反撥用第１マグネット２８を取付ける。

【０００９】２１は囲み枠４の後方部に取付けて、非励
磁のとき可動鉄片２２をバネ２３の弾力により下降させ
るソレノイドであって、囲み枠４に通した軸２７により
角を軸支したＬ形の玉受片変動制御レバー２４の前記の
軸２７より後方の水平部２５を可動鉄片２２の下部に連
結してなり、軸２７より前部の立上部２６に前記した反
撥用第１マグネット２８に対応する反撥用第２マグネッ
ト２９を取付ける。

【００１０】ソレノイド２１が駆動すると可動鉄片２２
がバネ２３に抗して図２の姿勢から図４の姿勢に変動
し、位置保持用第１マグネット８、第２マグネット１５
(保持装置１６）の弱い反撥はあるが、反撥用第１、第
２マグネツト２８、２９の反撥作用が強いので保持片１
３等を図４から図３のように反時計方向に回転し、保持
片１３が受圧片７の押圧を緩めるから、玉受片５が追従
的に移動して取付板１の前面に突出する。

【００１１】打玉案内３に入って、突出した玉受片５に
より捕捉された打玉Ｂは、前記の玉掬い片１４に入って
その重さにより図４のように該玉掬い片１４及び保持片
１３、反撥用第１マグネツト２８を時計方向に約９０°
回転させ、排出口１６から転球板ａの裏面に排出して入
賞玉にする。他方前記の玉掬い片１４等は打玉Ｂの重さ
を失って反撥用第２、第１マグネット２９、２８の反撥
作用により、図３の姿勢にもどり、玉受片５を突出して
打玉入口２を開く。排出口１６には１個のセーフ玉の通
過ごとにその通過を検知して検知信号を発生する公知の
検知スイッチ１７を取付ける。

【００１２】本実施例の入賞玉受口器は、励磁回路に設
けた入賞玉スイッチ以外の駆動スイッチ(励磁回路及び
駆動スイッチは何れも図示せず）またはほかの特定のセ
ーフ玉受口に入った入賞玉により作動する駆動スイッチ
によりソレノイド２１を駆動し、可動鉄片２２により玉
受片変動制御レバー２４の立上り部２６を図３のように
前側に傾け、反撥用第１マグネツト２９により反撥用第
２マグネツト２８及び保持片１３、玉掬い片１４を時計
方向に回転し、起立した玉受片５を前記のように取付板
１の前面に突出する。ソレノイド２１を非駆動にして玉
受片５を起立しそれにより打玉入口２を閉じるには、
３、５、１３個等の検出スイッチ１７を通過した任意数
の入賞玉により設定する。入賞玉によらないときは時間
(多くの場合は数秒）の経過と共に自動的にソレノイド
２１を非駆動にできるようにタイマー、遅動スイツチに
より施す。

【００１３】

【考案の効果】本考案の入賞玉受口器は、玉受片５を起
立姿勢に保持するため軸１１により軸支した保持片１３
に設けた磁極反撥の保持用第１マグネツトと囲み枠４に
設けた第２マグネツトからなる保持装置１６と、ソレノ
イド２１の駆動と共に作動する可動鉄片２２に連動して
玉受片５を保持装置１６に逆って突出姿勢に変動し、ソ
レノイド２１の「オン」動作継続中は打玉の捕捉により
起立した前記玉受片５を突出姿勢に戻す玉受片変動制御
レバー２４に設けた強力な反撥用第２マグネット２９
と、保持片１３の軸付近に設け該保持片１３とともに回
転する反撥用第１マグネット２８からなる反撥装置と、
前記玉受片５の突出姿勢により捕捉した入賞玉の通過を
検知する検知スイッチ１７とからなり、本器を装備した
パチンコ機を遊技場の希望に従い、ソレノイド２１の
「オン」「オフ」動作を本受口器が備える機能の範囲にお
いて、前記したように任意に選択できる。

【００１４】また、玉受片５を起立姿勢に保持する保持
装置１６、反撥用第１、第２マグネツト２８、２９及び
検知スイッチ１７の組合せは、本考案の特異の構成であ
って、入賞玉受口器の前記に述べた特異の作用効果をも
たらし得る利益がある。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案の一実施例を示し、

【図１】正面図

【図２】図１Ａ−Ａ線断面図で、玉受片の突出姿勢を示
す

【図３】図１Ａ−Ａ線断面図で、玉受片により捕捉され
た打玉による玉掬い片等の回転と玉受片の起立とを示す

【図４】図１Ａ−Ａ線断面図で、保持片等の反撥を説明
した断面図

【図５】玉受片と保持片１３及び玉掬い片１４の斜視図

【符号の説明】

ａ 転球板、 １ 取付板、 ２ 打玉入口、 ３ 打
玉案内、 ４ 囲み枠、 ５ 玉受片、 ６ 軸、 ７ 受圧片、 ８ 位置保持用第１マグネット、 １１ 軸、 １２ 管、 １３ 保持片、 １４ 玉掬
い片、 １５ 位置保持用第２マグネット、 １６ 保持装置、 １７ 検知スイッチ、 ２１ ソレノイド、 ２２ 可動鉄片、 ２３ バネ、 ２４ 玉受片変動制御レバー、 ２５ 水平部、 ２６
立上り部、 ２７ 軸、 ２８ 反撥用第１マグネット、 ２９ 反
撥用第２マグネット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 取付板１に打玉入口２を設け、その打玉
   入口２に取付板の前面に突出して打玉を受ける姿勢にな
   つたり、起立姿勢になつて該入口を閉じる玉受片５を揺
   動自由に軸支する入賞玉受口器において、 前記玉受片５を起立姿勢に押圧保持するため軸１１によ
   り軸支した保持片１３に設けた磁極反撥の保持用第１マ
   グネツトと、囲み枠４に設けた第２マグネツトからな
   り、玉受片５を磁極反撥により起立姿勢に保持する保持
   装置１６と、励磁回路に設けた駆動スイッチの「オン」
   動作と共に駆動するソレノイド２１と、該ソレノイドの
   前記駆動と共に作動する可動鉄片２２に連動して前記玉
   受片５を保持装置１６に逆って突出姿勢に変動し、かつ
   駆動スイッチの「オン」動作継続中は打玉の捕捉により
   起立した前記玉受片５を突出に戻す作用の玉受片変動制
   御レバー２４に設けた強力な反撥用第１マグネット２８
   と、前記保持片１３の軸付近に設けた反撥用第２マグネ
   ット２９からなる反撥装置と、前記玉受片の突出により
   捕捉した入賞玉の通過を検知する検知スイッチ１７とか
   らなり、 前記ソレノイドの駆動停止及び玉受片５による打玉入口
   ２の閉止を、検知スイッチ１７により検知した入賞玉の
   数、若しくは設定時間の何れかを選択して生じさせるこ
   とを特徴とする入賞玉受口器。