JPH0753505B2 - 自動車用握り部材 - Google Patents

自動車用握り部材

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JPH0753505B2
JPH0753505B2 JP63306286A JP30628688A JPH0753505B2 JP H0753505 B2 JPH0753505 B2 JP H0753505B2 JP 63306286 A JP63306286 A JP 63306286A JP 30628688 A JP30628688 A JP 30628688A JP H0753505 B2 JPH0753505 B2 JP H0753505B2
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grip
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悟 小野
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準一郎 内藤
功 石川
強 友定
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Sanyo Chemical Industries Ltd
Toyoda Gosei Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ステアリングホィール(ハンドル)、ハンド
ルパッド、シフトレバーノブ、トルコンレバーノブ、ア
シストグリップ等に使用される自動車用握り部材および
同部材を使用した自動車用握り部に関する。
[従来の技術] 従来、軟質塩化ビニル、熱可塑性ゴムおよびウレタンフ
ォームなどの軟質材が自動車用握り部材として用いられ
ているが、このうち、握りフィーリングの良好な点から
ウレタンフォームが広く使用されている。近年は特に、
重合体ポリオールを原料とするウレタンフォームの使用
が多い。
[発明が解決しようとする課題] 自動車用握り部材は主として鉄芯などを被覆する材料と
して使用され、広い温度範囲で良好な握りフィーリング
と耐光性が要求される。
本発明者らの研究の結果、良好な握りフィーリングの得
られる部材の物性値は、ショアAの硬さが50〜70度(23
℃)で、反撥弾性率が40%以上であると判明した。しか
し、従来の技術ではこれらの特性を安定して得ることが
できない。自動車は寒冷地から熱帯地まで−30℃から80
℃以上にもわたる広い温度範囲で使用されるが、握り部
材は当範囲において所定の硬さと弾力性を保持し、安定
した握りフィリーグを維持する必要がある。しかし、従
来のウレタンフォームでは、低温硬化や高温軟化が著し
く安定した握りフィーリングを維持できない。さらに、
握り部材は紫外線などに対する良好な耐光性を要求され
るが、従来用いられているMDI系ウレタンフォームは耐
光性が不充分であり、長期間の使用により成形物表面に
微細なクラックを生ずる。
また、従来の重合体ポリオールを原料とするウレタンフ
ォームは、硬度が高く弾力性に乏しいものであり、耐光
性も不充分である。
[課題を解決するための手段] 本発明は、有機ポリイソシアネートと活性水素原子含有
化合物とを、必要により触媒、発泡剤、その他の添加剤
の存在下に反応させて得たポリウレタンフォームからな
る自動車握り部材において、活性水素原子含有化合物の
少なくとも一部がメタクリル酸メチルと一般式(1)に
示すメタクリル酸エステルとの不飽和単量体からなり、
その混合比が4対6〜8対2である不飽和単量体(ii)
2〜10重量部をポリオール(i)100重量部中で重合さ
せた重合体ポリオール(a)組成物であることを特徴と
する自動車用握り部材(請求項1)、同部材を芯材に被
覆した自動車用握り部(請求項2、第2図)に関する。
[式中、nは10〜15であり、メタクリル酸メチル対一般
式(1)のメタクリル酸エステルの混合比は4対6〜8
対2である。] 活性水素原子含有化合物としては、重合体ポリオール
(a)組成物およびその他の活性水素原子含有化合物が
用いられる。重合体ポリオール(a)組成物はポリオー
ル(i)と、該ポリオール(i)中で不飽和単量体(i
i)を重合したものからなる。不飽和単量体(ii)とし
ては、一般式(1)の単量体および他の単量体が用いら
れる。また他の活性水素原子含有化合物としては前記ポ
リオール(i)、高分子ポリオール(b)および/また
は低分子活性水素原子化合物(c)が使用される。
一般式(1)において、nが10〜15のアルキル基[−
(CH2nCH3]としては、ウンデシル基、ドデシル基、
トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基ヘキサ
デシル基があげられる。これらのうち、好ましいものは
炭素数12〜14のアルキル基である。nが9以下では弾性
率の低下が大きく自動車握り部材として使用できない。
一般式(1)で示される単量体としては、ウンデシルメ
タクリレート、ドデシルメタクリレート、トリデシルメ
タクリレート、テトラデシルメタクリレート、ペンタデ
シルメタクリレート、ヘキサデシルメタクリレートなど
のメタクリル酸エステルおよび、これらの二種以上の混
合物が使用できる。
他の単量体として、メタクリル酸メチルが一般式(1)
の単量体とともに用いられる。
一般式(1)で示される単量体の含量は全単量体の重量
に基づいて通常20%以上、好ましくは30%以上である。
重合体ポリオール(a)組成物に用いられるポリオール
としては、少なくとも2個、好ましくは2〜8個の活性
水素原子を有する化合物、たとえば多価アルコール、多
価フェノール、アミン類、ポリカルボン酸、リン酸など
にアルキレンオキサイドを付加させた構造の化合物およ
びそれらの混合物があげられる。
上記多価アルコールとしては、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−お
よび1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネ
オペンチルグリコールなどのアルキレングリコール、お
よび環状基を有するジオール(たとえば、特公昭45−14
74号公報記載のもの)などのような2価アルコール;グ
リセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエ
タン、ヘキサントリオール、トリエタノールアミンなど
の3価アルコール;ペンタエリスリトール、メチルグリ
コシド、ジグリセリンなどの4価アルコール;および更
に高い官能基を有する糖アルコールたとえばアドニトー
ル、アラビトール、キシリトールなどのペンチトール、
ソルビトール、マンニトール、イジトール、タリトー
ル、ズルシトールなどのヘキシトール;糖類たとえばグ
ルコース、マンノース、フラクトース、ソルボースなど
の単糖類、ショ糖、クレハロース、ラクトース、ラフィ
ノースなどの少糖類;グリコシドたとえば、ポリオール
(たとえばエチレングリコール、プロピレングリコール
などのグリコール、グリセリン、トリメチロールプロパ
ン、ヘキサントリオールなどのアルカンポリオール)の
グルコシド;ポリ(アルカンポリオール)たとえばトリ
グリセリン、テトラグリセリンなどのポリグリセリン;
ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトールな
どのポリペンタエリスリトール;およびシクロアルカン
ポリオールたとえばテトラキス(ヒドロキシメチル)シ
クロヘキサノールなどがあげられる。
上記多価フェノールとしては、ピロガロール、ハイドロ
キノン、フロログルシンなどの単環多価フェノール;ビ
スフェノールA、ビスフェノールスルフォンなどのビス
フェノール類;フェノールとホルムアルデヒドなど縮合
物(ノボラック)たとえば米国特許第3265641号明細書
に記載のポリフェノールなどがあげられる。また、アミ
ン類としては、アンモニア;モノー、ジー、およびトリ
ーエタノールアミン、イソプロパノールアミン、アミノ
エチルエタノールアミンなどのアルカノールアミン類;C
1〜C20アルキルアミン類;C2〜C6アルキレンジアミンた
とえばエチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサ
メチレンジアミン、ポリアルキレンポリアミンたとえば
ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミンなどの
脂肪族アミン類;アニリン、フェニレンジアミン、ジア
ミノトルエン、キシリレンジアミン、メチレンジアニリ
ン、ジフェニルエーテルジアミンおよびその他の芳香族
アミン類;イソホロンジアミン、シクロヘキシレンジア
ミン、ジシクロヘキシルメタンジアミンなどの脂環式ア
ミン類;アミノエチルピペラジンおよびその他特公昭55
−21044号公報記載の複素環式アミン類などがあげられ
る。これらの活性水素原子を有する化合物は二種以上併
用してもよい。これらのうちで好ましいのは多価アルコ
ールである。
上記活性水素原子を有する化合物に付加させるアルキレ
ンオキサイドとしては、エチレンオキサイド(以下、EO
と略記)、プロピレンオキサイド(以下、POと略記)、
1,2−、1,3−、1,4−、2,3−ブチレンオキサイド、スチ
レンオキサイド等、およびこれらの二種以上の併用(ブ
ロック及び/又はランダム付加)があげられる。
ポリオール(i)のうちで好ましいのはポリオキシエチ
レン鎖を有するもの、すなわちアルキレンオキサイドと
してEOと他のアルキレンオキサイド(以下、AOと略記)
[特にPO、およびPOにその他のAO(たとえばブチレンオ
キサイド、スチレンオキサイド)をたとえば5%以下の
少量併用したもの]である。そのポリオキシエチレン鎖
含量(EO量と略記)は、通常5%(重量%、以下同じ)
以上、好ましくは7〜50%、さらに好ましくは10〜40%
である。EO量が5%未満の場合、ポリウレタンの製造用
としては反応性が小さくキュアー性、初期物性ともに低
い。かつ反応相手のイソシアネートと相溶性が悪いた
め、均一系での反応ができず、満足な結果を得ることが
できない。またEO量が50%を越えるとキュアー性は向上
する。しかし、高粘度になるため作業性が悪くなり、物
性的にも温度特性や吸水性が悪くなるので、好ましくな
い。なお、EO量が5%未満のものでもEO量が5%以上の
ものと組み合わせて、あるいはEO量が50%を越えるもの
も50%以下のものと組み合わせて全体として平均のEO量
が上記範囲となるように配合して使用することができ
る。
上記ポリオキシエチレン鎖を有するポリオールとして
は、上記活性水素原子を有する化合物にEOおよびAOを、
(a)AO−EOの順序で付加したもの(チップド)、
(b)AO−EO−AO−EOの順序で付加したもの(バランス
ド)、(c)EO−AO−EOの順序で付加したもの、(d)
AO−EO−AOの順序で付加したもの(活性セカンダリー)
などのようなブロック付加物;(e)EOおよびAOを混合
付加したランダム付加物;および(f)特開昭57−2099
20号公報記載の順序で付加したもの、(g)特開昭53−
13700号公報記載の順序で付加したものなどのようなタ
ンダム/ブロック付加物などがあげられる。
これらのうちで好ましいものは末端ポリオキシエチレン
鎖を有するものと、とくに(a)および(b)である。
その末端EOは通常5%、好ましくは7%以上、さらに好
ましくは7〜30%である。内部EO量は通常50%以下、好
ましくは10〜40%である。
ポリオール(i)の第1級水酸基含有率は通常20%以
上、好ましくは30%以上、更に好ましくは50%以上、最
も好ましくな60%以上である。
ポリオール(i)の水酸基価(平均)は、通常200以
下、好ましくは15〜100である。200を越えるものでは、
得られるポリウレタンの剛性が高く、かつ脆くなり、好
ましくない。
ポリオール(i)としては、水酸基価の異なるもの[た
とえば70以下のもの(通常50重量%以上)と80〜500の
もの]を併用してもよく、また、これらに更に高水酸基
価(たとえば水酸基価700以上)の低分子ポリオールを
少量(たとえば20重量%以下とくに5重量%以下)併用
することもできる。併用する低分子ポリオールとして
は、前記ポリオール(i)の原料としてあげた、多価ア
ルコール、および前記特開昭記載のアルコール、アミン
類などのAO低モル付加物があげられる。
ポリオール(i)の分子量は、通常、2,000〜30,000又
はそれ以上、好ましくは3,000〜20,000である。分子量
が2,000より低いものでは、得られるポリウレタンの成
形性が劣り、かつ弾性の乏しい成形品となり、好ましく
ない。
重合体ポリオール(a)製造の際の不飽和単量体(ii)
の使用量は、ポリオール(i)100部(重量部、以下同
様)当たり、通常2〜10部、好ましくは3〜8部であ
る。不飽和単量体(ii)が10部を越えると液安定性が悪
く、ポリエーテル層とポリマー層が分離する。2部未満
では反撥弾性および耐光性が悪い。
重合体ポリオール(a)の製造は、通常の重合体ポリオ
ールの製造方法で行うことができる。たとえばポリオー
ル(i)中で不飽和単量体(ii)を重合開始剤(ラジカ
ル発生剤など)の存在下に重合させる方法(米国特許第
3383351号明細書、特公昭39−24737号、特公昭47−4799
9号、特開昭50−15894号公報など)や不飽和単量体(i
i)を予め重合させて得た重合体とポリオール(i)を
ラジカル発生剤の存在下にグラフト重合させる方法が適
用でき、好ましくは前者の方法である。
これらの重合には、通常重合開始剤が使用される。重合
開始剤としては遊離基を生成して重合を開始させるタイ
プのもの、例えば2,2′−アゾビスイソブチロニトリル
(AIBN)、2,2′−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニ
トリル)(AVN)などのアゾ化合物;ジベンゾイルパー
オキサイド、ジクミルパーオキサイドおよび特願昭59−
199160号明細書記載の上記以外の過酸化物、あるいは過
硫酸塩、過ホウ酸塩、過コハク酸塩等が使用できるが、
実用的にはアゾ化合物とくにAIBN、AVNが好ましい。重
合開始剤の使用量は不飽和単量体(ii)の重合に基づい
て0.1〜10%、好ましくは0.2〜5%である。
上記重合は無溶媒でも行うことができるが、有機溶媒の
存在下に行うこともできる(特に重合濃度が高い場
合)。有機溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、
キシレン、アセトニトリル、酢酸エチル、ヘキサン、ヘ
パタン、ジオキサン、N,N−ジメチルアセトアミド、イ
ソプロピルアルコール、n−ブタノールなどがあげられ
る。
また必要により、アルキルメルカプタン類を除く公知の
連鎖移動剤(四塩化炭素、四臭化炭素、クロロホルム、
特開昭55−31880号公報記載のエノールエーテル類な
ど)の存在下に重合を行うことができる。
重合は、バッチ式でも連続式でも行うことができる。重
合反応は重合開始剤の分解温度以上、通常60〜180℃、
好ましくは90〜160℃、特に好ましくは100〜150℃で行
うことができ、大気圧下または加圧下、さらには減圧下
においても行うことができる。
重合終了後、得られる変性ポリオールは何ら後処理を加
えることなく、そのままポリウレタンの製造に使用でき
るが、反応終了後には有機溶媒、重合開始剤の分解生成
物や未反応モノマー等の不純物を慣用手段により除くの
が望ましい。重合体ポリオール(a)の水酸基価は通常
15〜90、好ましくは20〜80、更に好ましくは20〜70であ
る。
ポリウレタンフォームを製造するに際し、重合体ポリオ
ール(a)に加えて必要により他の活性水素原子含有化
合物を併用することができる。他の活性水素原子含有化
合物としては、ポリウレタン製造に普通用いられてい
る、高分子ポリオール(b)および/または低分子活性
水素原子含有化合物(c)が使用できる。
上記高分子ポリオール(b)としては、ポリエーテルポ
リオール、ポリエステルポリオール、およびその他の重
合体ポリオールが使用できる。ポリエーテルポリオール
としては、前記重合体ポリオール(a)原料ポリエーテ
ルポリオールとして述べたものがあげられる。ポリエス
テルポリオールとしては、上記多価アルコール(エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリ
コール、1,3−および1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキ
サンジオール、ネオペンチルグリコールなどの2価アル
コールコールまたはこれとグリセリン、トリメチロール
プロパンなどの3価アルコールまたはそれ以上のアルコ
ールとの混合物)および/またはポリエーテル(上述の
EO量5%以上および/または5%未満のポリエーテル)
にポリカルボン酸若しくはその無水物、低級エステルな
どのエステル形成性誘導体(例えばジアピン酸、セバシ
ン酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、テレフタル酸ジ
メチルなど)、またはその無水物およびアルキレンオキ
サイド(EO、POなど)を反応(縮合)させることによ
り、あるいはラクトン(ε−カプロラクトンなど)を開
環重合させることにより得られるものがあげられる。そ
の他の重合体ポリオールとしては、これらのポリオール
(ポリエーテルポリオールおよび/またはポリエステル
ポリオール等)と不飽和単量体[前記重合体ポリオール
(a)の原料として述べた不飽和単量体(ii):アクリ
ロニトリル、スチレンなど]を重合させて得られるポリ
オール(例えば特開昭54−101899号、特開昭54−122396
号公報記載のもの)があげられる。。またポリブタジエ
ンポリオール、水酸基含有ビニル重合体(アクリル系ポ
リオール)例えば特開昭58−57413号公報記載のものや
ヒマシ油などの天然油系ポリオール、変性されたポリオ
ールなども使用できる。これらのポリオールは通常2〜
8個の水酸基と200〜4,000のOH当量、好ましくは2〜4
個の水酸基と400〜3,0000のOH当量を有している。これ
らの中で好ましいのはEO鎖含量ポリエーテルポリオール
(分子中に任意に分布されたEO鎖を0〜50重量%有し、
かつ0〜30重量%のEO鎖が分子未満にチップされたも
の)である。
必要により使用される低分子活性水素原子含有化合物
(c)としては、少なくとも2個(好ましくは2〜3
個、特に好ましくは2個)の活性水素原子(水酸基、ア
ミノ基、メルカプト基など、好ましい水酸基)を有する
分子量500以下(好ましくは60〜400)の化合物、例えば
低分子ポリオール、アミノアルコールを用いることがで
きる。低分子ポリオールとしては、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジ
プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、ヘキサンジオールなどの2価アルコ
ール;グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトール、ジグリセリン、α−メチルギルコシド、
ソルビトール、キシリット、マンニット、ジペンタエリ
スリトール、グリコース、フルクトース、ショ糖などの
3価以上の多価アルコール;低分子量(例えば分子量20
0〜400)の多価アルコールAO付加物(ポリエチレングリ
コール、ポリプロピレングリコールなど);環状基を有
する低分子ジオール類[例えば特公昭45−1474号記載の
もの(ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物
等)];第3級または第4級窒素原子含有低分子ポリオ
ール[例えば特開昭54−130699号公報記載のもの(N−
メチルジエタノールアミン、N−ブチルジエタノールア
ミンなどのN−アルキルジアルカノールアミン等および
それらの4級化物);トリアルカノールアミン(トリエ
タノールアミン、トリプロパノールアミンなど)];チ
オジエチレングリコール等があげられる。アミノアルコ
ールとしては、モノ−またはジ−アルカノールアミン類
(例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、
モノプロパノールアミンなど)があげられる。これらの
うちで好ましいものは、低分子ポリオール(特にジオー
ル)であり、具体的にはエチレングリコール、1,4−ブ
タンジオール、1,6−ヘキサンジオールおよびこれらの
2種以上の混合物である。
活性水素原子含有化合物全体[(a)および必要により
(b)および/または(c)]中の、重合体ポリオール
(a)の量は通常20重量%以上、好ましくは50重量%以
上、他の高分子ポリオール(b)の量は通常0〜70重量
%、好ましくは0〜50重量%、低分子活性水素原子含有
化合物(c)の量は通常0〜30重量%、好ましくは0〜
25重量%である。(a)が20重量%未満では、反撥弾性
が悪くなる。(c)が30重量%を越えると、反応時の発
熱温度が高くなり、成形品の注入口付近にフクレが発生
し易い。また得られる成形品の剛性が高くなり過ぎ脆い
成形品となり、実用に適さない。
有機ポリイソシアネートは、従来からポリウレタン製造
に使用されているものでよい。このようなポリイソシア
ネートとしては、炭素数(NCO基中の炭素を除く)6〜2
0の芳香族ポリイソシアネート、例えば2,4−および/ま
たは2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、粗製TD
I、2,4′−および/または4,4′−ジフェニルメタンジ
イソシアネート(MDI)、粗製DMI[粗製ジアミノフェニ
ルメタン{ホルムアルデヒドと芳香族アミン(アニリ
ン)またはその混合物との縮合生成物:ジアミノジフェ
ニルメタンと少量(たとえば5〜20重量%)の3官能以
上のポリアミンとの混合物}のホスゲン化合物:ポリア
リルポリイソシアネート(PAPI)など];炭素数2〜18
の脂肪族ポリイソシアネート(例えばヘキサメチレンジ
イソシアネート、リジンジイソシアネートなど);炭素
数4〜15の芳香脂肪族ポリイソシアネート(例えばキシ
リレンジイソシアネートなど);およびこれらのポリイ
ソシアネート変性物(ウレタン基、カルボジイミド基、
アロファネート基、ウレア基、ビューレット基、ウレト
ジオン基、ウレトンイミン基、イソシアヌレート基、オ
キサゾリドン基含有変性物など);および特願昭59−19
9160号公報記載の上記以外のポリイソシアネート;およ
びこれらの2種以上の混合物があげられる。これらのう
ちでは、容易に入手できるポリイソシアネート、例えば
2,4−および2,6−TDI、およびこれらの異性体の混合
物、粗製TDI、4,4′−および2,4′−MDI、およびこれら
の異性体の混合物、粗製MDIとも称せられるPAPI、およ
びこれらのポリイソシアネート類より誘導されるウレタ
ン基、カルボジイミド基、アロファネート基、ウレア
基、ビューレット基、イソシアヌレート基を含有する変
性ポリイソシアネート類が好ましい。
本発明において、ポリウレタン成形品の製造に際しての
イソシアネート指数[NCO/活性水素原子含有基*の当量
比×100]は、通常80〜120、好ましくは85〜110、とく
に好ましくは95〜108である{*カルボキシル基以外の
活性水素原子含有基(水酸基、アミノ基)の合計}。ま
たイソシアネート指数を上記範囲より大幅に高くして
(例えば300〜1,000またはそれ以上)ポリウレタン中に
ポリイソシアヌレートを導入することもできる。
本発明において、反応を促進させるため、ポリウレタン
反応に通常使用される触媒[たとえばアミン系触媒(ト
リエチレンジアミン、N−エチルモルホリンなどの3級
アミン)、錫系触媒(オクチル酸第1錫、ジブチルチン
ジラウレートなど)、その他の金属触媒(オクチル酸鉛
など)]を使用することができる。触媒の使用量は、反
応混合物の重量に基づいて、たとえば約0.001〜約5%
の少量で用いられる。
また、ポリウレタンの製造に際し、必要により発泡剤
(たとえばメチレンクロライド、トリクロロモノフルオ
ロメタン、水など)を使用することができる。発泡剤の
使用量はポリウレタンの所望の密度(たとえば0.001〜
1.4g/cm3)により変えることができる。
必要により使用できる、その他の添加剤としては、乳化
剤および気泡安定剤としての界面活性剤があり、特にシ
リコーン界面活性剤(ポリシロキサン−ポリオキシアル
キレン共重合体)が重要である。
その他、難燃剤、反応遅延剤、着色剤、内部離型剤、老
化防止剤,抗酸化剤、可塑剤、殺菌剤、カーボンブラッ
クおよびその他の充填剤等公知の添加剤が使用できる。
自動車用握り部材(ポリウレタン成形品)を製造する方
法は、通常の方法で行うことがき、ワンショット法、セ
ミプレポリマー法等の公知の方法により行うことができ
る。RIM成形により本発明のポリウレタン製自動車用握
り部材を製造する方法は、例えば以下の方法で行うこと
ができる。たとえばポリオールに鎖伸長剤、架橋剤、触
媒、顔料、整泡剤、難燃剤を加え均一に混合したものに
必要により発泡剤(水および/またはフロン類)または
エアーローディングしたものをA液とし、B液としては
有機イソシアネートを予め用意しておき、高圧発泡機の
AおよびBのタンクに充填する。予め高圧発泡機の注入
ノズルを所望部材のモールド注入口に接続しておき、ミ
キシングヘッドでA液、B液を混合し、密閉モールドに
注入し硬化後、脱型する。
ステアリングホィール(ハンドル)、ハンドルパッド、
シフトレバーノブ、トルコンレバーノブ、アシストグリ
ップなどの自動車用握り部は第2図に示すように、本発
明の自動車用握り部材1で鉄製、軽金属製、合成樹脂製
等の棒状あるいは管状芯材2の少なくとも一部を被覆し
たものであり、鉄芯などを芯材として一体成形により、
あるいは予め成形された部材1に孔を穿ち、該孔に芯材
2を嵌入する等の方法により形成される。
[実 施 例] 以下、実施例により本発明をさらに説明するが本発明は
これに限定されるものではない。なお、実施例中の部お
よび%は重量基準である。
以下の実施例、比較例で使用した原料およびその組成は
次の通りである。
(1)触媒 ダブコ33LV:トリエチレンジアミンの33%ジプロピレン
グリコール溶液 (2)ポリイソシアネート コロネート1086:変性液状MDI[NCO含有率24%、当量、1
75、日本ポリウレタン(株)製] (3)架橋剤 EG:エチレングリコール (4)発泡剤 ダイフロン−11:トリクロロフルオロメタン[ダイキン
工業(株)製] (5)顔料 チタンホワイト、カーボンブラックをポリオールで練っ
たもの 実施例1 (1)製造例 平均官能基数2.5、OH価23、当量2400のポリエーテルポ
リオール100部に第二成分として表−1に示す物質を添
加し、AIBN1.0部を開始剤として重合させて得た重合体
ポリオールに、表−1以外の成分としてEG9.0部、ダブ
コ33LV2.0部、ダイフロン−11 16.0部、顔量6.0部を添
加してインペラー撹拌機により予備混合し、これとコロ
ネート1086 60.4部とから、テストピース採取用ポリウ
レタンフォーム平板(500×500×厚さ5mm)をRIM成形し
た。
平板成形条件 RIM成形機:MG50/38新潟鉄工(機)製 射出圧力:120kgf/cm2 材料液温度:30℃ (2)評価 成形した平板を用いて以下の評価試験を行った。その結
果を表−1に示す。
成形した平板よりテストピースを打ち抜き、硬度(ショ
アA)(テストピース厚み10mm)、反撥弾性(JIS K630
1)を測定した。また、5×10cmのテストピースを打ち
抜き、紫外線カーボンアークフェードメーター(ブラッ
クパネル温度83℃)による耐光性試験を実施し、クラッ
ク発生までの時間を測定した。
さらに、ポリオール中に分散させた表−1成分(No.1〜
No.16)の安定性をみるため25℃中で1週間分散液を静
置し、成分の分離が明らかなものを×、認められないも
のを○、分離の兆候のあるものを△とし評価した(液安
定性)。
ポリオールに加える成分によっては、顔料の成分を分離
させることがあるので、表−1成分に顔料を加え、24時
間23で静置した後、カーボンを分離させるものを×、難
も分離させないものを○、分離の兆候のあるものを△と
し、顔料安定性の評価をした。
硬さの温度依存性を評価するため、0℃、23℃、80℃の
硬さを表−1の実施例No.2および比較例No.6、8につい
て測定した。その結果を第1図に示す。
なお、芯材2として管状鉄芯を用い、本発明の自動車用
握り部材1でRIM法により一体成形し、自動車用ステア
リングホイールとした例を第2図に示す。
表−1の結果から、一般式(1)のメタクリル酸エステ
ルにおいてnが10より小さいか、15より大きいと液安定
性が悪い。重合体ポリオール100重量部に対するメタク
リル酸メチルと式(1)のエステルの合計重量が10より
大きいと、液安定性および顔料安定性が悪化る。同様、
式(1)のエステルが2重量部より少ないと、反撥弾性
が劣化する。また、一般式(1)のエステルを使用しな
いか、あるいは当エステルに代えて他の単量体を使用し
た場合には耐光性に劣る傾向がある。
[発明の効果] 本発明の自動車用握り部材、及び自動車用握り部は下記
の効果を奏する。
(1)本発明の自動車用握り部材は、定温硬化や高温軟
化が極めて小さく、適度の軟らかさ[ショアA硬度:50
〜70度(23℃)]と反撥弾性[反撥弾性率:40%以上]
を広い温度範囲で保持するから、自動車用の握り部とし
て用いた場合、極寒から極暑の地まで−30〜80℃以上の
広い温度範囲においても、良好な握りフィーリングを維
持する。
(2)耐光性が良好であり、紫外線に長期間、暴露して
もクラックなどの発生がない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の自動車用握り部材と従来の同種部材の
硬さの温度依存性を示す図である。第2図は本発明の部
材を使用した自動車用ステアリングホイールの1部を示
す斜視断面図である。 1……自動車用握り部材、2……芯材(鉄芯)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 75:04 (72)発明者 小野 悟 愛知県西春日井郡春日村大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 山崎 喜夫 愛知県西春日井郡春日村大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 内藤 準一郎 愛知県西春日井郡春日村大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 石川 功 京都府京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋化成工業株式会社内 (72)発明者 友定 強 京都府京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋化成工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭50−15894(JP,A) 特開 昭60−252612(JP,A) 特開 平1−252620(JP,A) 特開 昭60−51711(JP,A) 岩田敬治著「ポリウレタン樹脂ハンドブ ック」昭和62年9月25日、日刊工業新聞社 発行,P.321−323

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機ポリイソシアネートと活性水素原子含
    有化合物とを、必要により触媒、発泡剤、その他の添加
    剤の存在下に反応させて得たポリウレタンフォームから
    なる自動車用握り部材において、活性水素原子含有化合
    物の少なくとも一部が、メタクリル酸メチルと一般式
    (1)に示すメタクリル酸エステルとの不飽和単量体か
    らなり、その混合比が4対6〜8対2である不飽和単量
    体(ii)2〜10重量部をポリオール(i)100重量部中
    で重合させた重合体ポリオール(a)組成物であること
    を特徴とする自動車用握り部材。 [式中、nは10〜15である。]
  2. 【請求項2】請求項1記載の握り部材により芯材を被覆
    した自動車用握り部。
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岩田敬治著「ポリウレタン樹脂ハンドブック」昭和62年9月25日、日刊工業新聞社発行,P.321−323

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