JPH0752865Y2 - 床下地用緩衝材 - Google Patents

床下地用緩衝材

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JPH0752865Y2
JPH0752865Y2 JP1989009725U JP972589U JPH0752865Y2 JP H0752865 Y2 JPH0752865 Y2 JP H0752865Y2 JP 1989009725 U JP1989009725 U JP 1989009725U JP 972589 U JP972589 U JP 972589U JP H0752865 Y2 JPH0752865 Y2 JP H0752865Y2
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floor
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JP1989009725U
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敏夫 石原
正光 石井
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Daikin Industries Ltd
Japan Vilene Co Ltd
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Daikin Industries Ltd
Japan Vilene Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 集合住宅等の中高層建築物における床下地と、床板等の
床材との間に介在させて床衝撃音が階下に伝わるのを低
減させる床下地用緩衝材に関するものである。
〔従来技術とその問題点〕
従来、この種の床下用緩衝材(A′)としては「グラス
ウールマットやロックウールマット等の繊維系の緩衝
材」あるいは「発泡ポリエチレンシートや発泡ゴムシー
ト等の発泡樹脂系の緩衝材」が用いられている。
このうち、前者の繊維質のものは繊維径が3〜5μのグ
ラスウールを見掛け比重0.04〜0.08(40Kg/m3〜80Kg/
m3)のマットにしたものが主流であり、後者の発泡体に
よるものに比べると、 *発泡体の圧縮破壊のような永久歪が生じ難い。
*緩衝材(A′)が圧縮されると、内部の空気が繊維の
隙間を流動して拡散されるので圧縮時の内部空気圧の上
昇が小さくて衝撃力を伝え難い。
*繊維がしなやかであり、床下地(1′)の不陸になじ
み易いものである。
しかしながら、しなやかな細い繊維のみで形成されてい
るので暑さを増して使用すると圧縮歪みが大きくなって
床面が不安定になるという欠点があった。又、3〜5μ
という繊維径のグラスウールの場合は曲げによって容易
に折れを生じ易く、根太材(6′)等を緩衝材(A′)
上に直接配すると表層の繊維が根太材(6)′を介した
衝撃力で折れて復元力が低下してしまう欠点があった。
又、繊維密度を高くして硬質にしたものは圧縮変形層が
小さくて衝撃吸収性が低いと共に内部の空気の流通が悪
く内部空気のような圧縮による空気バネが生じて反発力
が大きくなる問題がある。
〔目的〕
本考案は上記従来例の問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とする処は、下地の不陸吸収能に優れ、床
面安定性も高く、且つ床面の衝撃力を階下に伝え難い床
下地用緩衝材を提供するにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、前記問題点を解決するために、緩衝材を繊維
径の異なる2種以上の繊維マットの組合せで形成したも
ので、詳しくは; 床組や床スラブ等よりなる床下地(1)と床板
(5)等の床材(2)との間に配設される繊維質の緩衝
材であって、上記繊維質緩衝材(A)を、2層の繊維マ
ット(3)(4)の積層体で形成し、 下層の繊維マットを繊維径が50μ以下の繊維からな
る見掛け比重0.01〜0.1の繊維マットにすると共に、上
層の繊維マットを繊維径が300μ以上の合成樹脂繊維あ
るいは金属繊維からなる見掛け比重0.05〜0.5の繊維マ
ットによって形成する。;という技術的手段を採用して
いる。
〔作用〕 下層の繊維マット(3)を50μ以下の床下地(1)
とのなじみのよい繊維からなる繊維マットで形成し、見
掛け比重を0.01〜0.1とすることで、圧縮変形による厚
さ減りを少なくして床下地への馴染み性を向上し、上層
の繊維マット(4)を300μ以上で繊維径が太く合成樹
脂繊維あるいは金属繊維等よりなる見掛け比重0.05〜0.
5の繊維マットで形成する事によって上層の繊維マット
(4)が床仕上げ材の下面における空気の流通性を確保
しながら床面の荷重を担持して床面の沈み込みを防止
し、床面の安定性を保ち、且つ根太(6)等を載置して
も繊維が折れることがなく安定した復元性を維持する。
又、下層の細い繊維の繊維マット(3)が床下地
(1)の不陸を吸収すると共に上層の太い繊維の繊維マ
ット(4)で吸収されなかった衝撃エネルギーを太い繊
維から下層の細い繊維に分散させて吸収するようにした
ものである。
さらに、繊維マット(3)(4)同士の積層体である
ので、いずれのマット(3)(4)中の空気もマット内
で移動可能であり、緩衝材(A)の内部空気圧が局部的
に上昇するのを防ぎ、繊維の弾性による衝撃吸収力が妨
げられることがない。
〔実施例〕
以下、本考案を図示実施例に従って詳述する。第1〜3
図は本考案に係る床下地用緩衝材(A)の一実施例で下
層の繊維マット(3)と上層の繊維マット(4)の2層
で構成されており、互いに積層接着されている。下層の
繊維マット(3)は繊維径が50μ以下の繊維を主体と
し、その見掛け比重が0.01〜0.1程度のもので、例えば
グラスウール,ロックウール,ポリエステル繊維(勿論
これらに限定される事はない。)などが使用される。以
下に種類別に繊維径と見掛け比重との例を第1表に示
す。
下層の繊維マットの繊維径を50μより大きくすると緩衝
材の床下地への馴染みが悪くなる。また、50μ以下でも
下層の繊維マットの見掛け比重を0.01より小さくすると
圧縮による変形を受けることがあり、0.1より大きくす
ると緩衝材の床下地への馴染みが悪くなる。
下層の繊維マット(3)の厚さ5〜25mmである。即ち、
不陸吸収の為に5mm以上あるのが好ましく、床面の安定
の点から25mm以下であるのが好ましいからである。
上層の繊維マット(4)は、繊維径が300μ、見掛け比
重0.05〜0.5からなる繊維マットで、例えばナイロン繊
維、金属繊維(勿論これらに限定されないが)などが使
用される。上記上層の繊維マットは繊維径及び見掛け比
重を上記値より小さくすると床仕上げ材下面に押し付け
られて空気の流通性が低下すると共に床面の荷重が担持
できなくなり、床面の沈み込みが防止できなくなる。以
下種類別に繊維径と見掛け比重との例を第2表に示す。
特に、スチールファイバー等の金属繊維の表面を樹脂で
被覆したものを用いると、金属繊維の復元性と樹脂被覆
層による密着性を有する為、下層の繊維マット(3)と
の接着性が良く、細い合成繊維の繊維マット界面の剥離
が生じにくく、全体として一体的な衝撃力の吸収が行な
えるものである。
両者(3)(4)は通常接着あるいは粘着剤で一体的に
積層しておくことによって上層の繊維マット(4)の圧
縮歪みのエネルギーを下層の繊維マット(3)の細い繊
維に分散して伝達,吸収させる事が出来るものである。
第4図は本考案に係る床下地用緩衝材(A)と化粧床板
(5)との複合使用例で、例えばゴム系接着剤を介して
上層の繊維マット(4)に化粧床板(5)を貼着してあ
る。第5図はこの複合床材(B)を使用して実結合によ
る床面施工をした例で、繊維が細い下層繊維マット
(3)の繊維層が床下地(1)の不陸を吸収し、繊維径
が太い上層繊維マット(3)が家具などの荷重を担持し
て床面の安定性を保っている。
第6,7図は床下地用緩衝材(A)を単独で用いた例で、
第6図は床下地(1)上に床下地用緩衝材(A)を敷設
し、続いて上層繊維マット(3)上に床材(2)である
パーティクルボード(7)を敷設し、更にその上に合板
(8)を敷設し、最後に化粧床板(5)を実結合しつつ
敷設したものである。第7図は前記パーティクルボード
(7)と上層繊維マット(3)との間に床材(2)であ
る根太(6)を介装した例で、根太(6)が上層繊維マ
ット(4)内に若干沈み込んでいるが、上層繊維マット
(4)の繊維径が太いため、従来のように衝撃力による
根太(6)の角部での繊維の折れがなく、復元力の低下
が見られないものである。
(実施例1) 下層繊維マットを、30μのポリエステル繊維を見掛け比
重0.01で厚さ10mmにした細い繊維の繊維マットにて構成
し、上層繊維マットを繊維径500μのナイロン繊維を見
掛け比重0.1で厚さ15mmにした硬質の繊維マットにて構
成し、両者の繊維マットをゴム系接着剤で接着積層して
25mm厚さの緩衝材とした。
比較例として、平均繊維径3μのグラスウールをフェノ
ールバインダーでマット化し、48Kg/m3(見掛け比重0.0
48)で厚さ25mmのマットとした。これら下地用緩衝材を
各々150mmコンクリート床スラブの上に配して、合板パ
ネルを載置して合板製床板を施工したところ実施例の
ものは床面にピアノ(200Kg)を載置しても床面の深み
が1.5mmであったが、比較例のものは4mmの沈み込みを生
じ、本考案のものが優れた床面安定性を示すものであっ
た。
又、上記床仕上げ面にJIS−A−1418に基づく重量床衝
撃音試験を行ったところ、 実施例のものは、L−54であったのに対し、 比較例のものは、L−58であり、平均4dbの改善が見ら
れた。
これは緩衝材の圧縮歪が小さくなったことと、しかも細
い繊維で形成された下層マットの内部空気が圧縮変形と
同時に上層の太い繊維の繊維マットの空隙中に流出する
為に全体の空気圧の上昇が比較例のものよりさらに小さ
くなって空気圧による衝撃力の伝達が減少した為と思わ
れる。
尚、前述のように本考案の緩衝材は単独で用いる他に床
板等あるいは床パネル等の下面に積層一体化しておいて
用いてもよい。
〔効果〕
本考案は叙上のように、床組や床スラブ等よりなる床下
地と床板等の床材との間に配設される繊維質の緩衝材で
あって、上記繊維質緩衝材を、2層以上のマットの積層
体で形成し、下層の繊維マットを繊維径が50μ以下の細
い繊維を主体とした見掛け比重が0.01〜0.1の繊維マッ
トにすると共に、上層の繊維マットを繊維径が300μ以
上の太い合成樹脂繊維あるいは金属繊維を主体とした繊
維マットによって形成してあるので、上層の繊維マット
が家具などの荷重に対する抵抗性を示して床面の沈み込
みを防止し、且つ根太等を載置しても繊維径が太いため
グラスウールの如く折れることがなく、安定した復元性
を維持するという利点がある。
又、下層の繊維マットが不陸を吸収する共に上層の繊維
マットで吸収されなかった衝撃エネルギーを細い繊維に
分散させて吸収出来るため、衝撃力が階下に伝わり難い
という利点もある。
更に、本考案の床下地用緩衝材は繊維マット同士の積層
体であるので、いずれのマット中の空気もマット内で移
動可能であり、緩衝材の内部空気圧が局部的に上昇する
のを防ぎ、繊維の弾性による衝撃吸収力が妨げられるこ
とがないという利点がある。
又、上層の繊維マットは繊維径の太いものであるので空
気の流通がスムースであり床板の下面で湿気が溜ること
がなく床下結露も生じ難いという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図…本考案の一実施例の正面図 第2図…第1図の部分拡大図 第3図…第2図の部分拡大図 第4図…本考案の床下地用緩衝材と化粧床板との複合使
用例の正面図 第5図…第4図の複合床材の施工状態を示す断面図 第6図…本考案に係る床下地用緩衝材単独での使用例を
示す断面図 第7図…本考案に係る床下地用緩衝材単独での他の使用
例を示す断面図 第8図…従来例の断面図 (A)…床下地用緩衝材、(B)…複合床材、(1)…
床下地、(2)…床材、(3)…下層の繊維マット、
(4)…上層の繊維マット、(5)…化粧床板、(6)
…根太、(7)…パーティクルボード、(8)…合板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】床組や床スラブ等よりなる床下地と床板等
    の床材との間に配設される繊維質の緩衝材であって、 上記繊維質緩衝材を、2層の繊維マットの積層体で形成
    し、下層の繊維マットを繊維径が50μ以下の繊維からな
    る見掛け比重が0.01〜0.1の繊維マットにすると共に、
    上層の繊維マットを繊維径が300μ以上の合成樹脂繊維
    あるいは金属繊維からなる見掛け比重0.05〜0.5の繊維
    マットによって形成したことを特徴とする床下地用緩衝
    材。
JP1989009725U 1989-01-30 1989-01-30 床下地用緩衝材 Expired - Lifetime JPH0752865Y2 (ja)

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