JP2667985B2 - 置床構造 - Google Patents

置床構造

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JP2667985B2
JP2667985B2 JP20588492A JP20588492A JP2667985B2 JP 2667985 B2 JP2667985 B2 JP 2667985B2 JP 20588492 A JP20588492 A JP 20588492A JP 20588492 A JP20588492 A JP 20588492A JP 2667985 B2 JP2667985 B2 JP 2667985B2
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富泰 本多
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株式会社ノダ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集合住宅やオフィス等
の床上に所定間隔を置いて床板を施工する置床の構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、床基盤上に設置される台座と
支持板を支承する受座とが支柱によって連結されると共
に支持板に穿設された貫通孔を介して支柱を相対回転す
ることにより台座と受座との高さ間隔を調整するよう構
成された床板支持装置が公知であり、この床板支持装置
の支持板上に置床用パネル、必要に応じて捨て貼り材、
及び仕上材を載置施工して置床構造が得られる。
【0003】このような置床構造においては、弾性体よ
り形成される台座の弾性作用を通じて、歩行感が良好で
あり、また床面に作用する衝撃を緩衝することで防音性
を有する床面が提供される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の置床構造における置床用パネルとしては、一般に、
安価なパーティクルボードが用いられているが、パーテ
ィクルボードは木削片を接着剤を介して圧締接着された
ものであって、ボードの表面側に衝撃が作用した場合、
その衝撃力はボードを構成する木削片を経由して裏面側
に伝搬されてしまうため、本来的に防音性能が低いもの
である。
【0005】このため、床面に作用する衝撃力は、パー
ティクルボードよりなる置床用パネル、床板支持装置の
支持板、受座、支柱を伝搬して、直に台座に到達するこ
ととなり、台座の弾性作用のみでは十分な防音性能を得
ることが困難であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、上記従
来技術の欠点を解消し、優れた防音性能を発揮すること
のできる新規な置床構造を提供することを目的とする。
【0007】即ち、本発明による置床構造は、床基盤上
に設置される台座と支持板を支承する受座とが支柱によ
って連結されると共に支持板に穿設された貫通孔を介し
て支柱を相対回転することにより台座と受座との高さ間
隔を調整するよう構成された床板支持装置と、この床板
支持装置の支持板上に施工される置床用パネルと、置床
用パネル上に施工される床材とが組み合わされてなる置
床構造であって、前記置床用パネルが、厚さ方向におけ
る中心層に比べて比重の高い硬質層を表裏に有する中比
重繊維板よりなることを特徴とする。
【0008】硬質層は、少なくとも置床用パネルの裏面
側において露出していることが好ましい。
【0009】
【作用】床板支持装置の支持板上に施工される置床材パ
ネルとして、厚さ方向における中心層に比べて比重の高
い硬質層を表裏に有する中比重繊維板が用いられるの
で、硬質層が遮音層として、また比較的低比重の中心層
が吸音層として働き、これらの相乗作用により優れた防
音性能が発揮される。
【0010】
【実施例】図1は本発明の一実施例による置床構造を示
し、床基盤19上に載置される台座1と、この台座1に
よって直立状態に支持される支柱2と、支持板3と、こ
の支持板3に固定的に取り付けられて支柱2の上端部を
係着する受座4とから構成される床板支持装置が用いら
れ、この床板支持装置の支持板3上に、置床用パネル1
6、捨て貼り合板17及び床材18が載置施工されてな
る。
【0011】床板支持装置の台座1は、ゴム系、発泡ゴ
ム系、合成樹脂系、発泡合成樹脂系等の弾性体より形成
することにより、衝撃力を緩衝吸収することができる。
台座1の形状は任意であり、図示の断面略台形状のもの
に限らず、例えば矩形状、方形状であっても良い。ま
た、台座1の底面を凹凸面とし、該底面に繊維状物を貼
着し、或いは繊維を静電植毛することにより、衝撃力の
緩衝吸収をより効果的に行うことができる。
【0012】支柱2には金属製、合成樹脂製等のものが
用いられる。
【0013】支柱2は、台座1の上面中央部に形成され
た非貫通孔5の口径に対応する外径を有する下端の丸棒
6と、この丸棒6の上部に形成され台座1の非貫通孔5
の口径よりも十分に大きな径を有するツバ部7と、この
ツバ部7の上方に延長するボルト部8とが一体に形成さ
れてなる。ボルト部8の先端には凹溝9が形成されてい
る。支柱2は、その下端丸棒6が台座1の非貫通孔5に
挿入されることにより、台座1に対して相対回転自在に
支持される。
【0014】支持板3としては、合板(LVL、LVB
等を含む)、繊維板、パーティクルボード、木板、合成
樹脂板等の材料が用いられ、一辺が5〜20cmの方形
状で任意厚のものとされる。一辺を5〜20cmとする
のは、これより小さいと後述する置床用パネルの保持面
積が不十分となり、これより大きくなると重量増を招い
て扱いにくくなってしまうためである。
【0015】支持板3の中央には、支柱2のボルト部8
の径よりも十分に大きな口径を有する貫通孔10が形成
される。
【0016】支持板3の表面には、支持板3上への置床
用パネル16の施工を容易にするために、粘着層(図示
せず、剥離紙に表面被覆されたもの)を積層形成するこ
とができる。
【0017】金属製や合成樹脂製の受座4は、支柱2の
ボルト部8を螺合せしめる雌ネジが刻設されている下端
のナット部11と、このナット部11の上方に拡径形成
される受ツバ部12と、この受ツバ部12の上方にあっ
て支持板3の貫通孔10内に嵌着される上端の筒状部1
3とが一体に形成されてなる。上端筒状部13は、接着
剤を用いて支持板3の貫通孔10に接着固定される。ま
た、上端筒状部13を貫通孔10に挿入した後、上部よ
りかしめ、その先端開口を広げることによって固定して
も良い。接着とかしめによる固定とを併用しても良い。
【0018】図示の実施例では、支柱2のボルト部8を
螺合せしめる雌ネジ孔14が受座4の全般に亙って内刻
されている。この雌ネジ孔14は、床材支持装置の上面
に開口していて、この開口よりドライバーを挿入してボ
ルト部8の回動操作が可能なように構成されている。
【0019】一方、置床用パネル16としては、厚さ方
向における中心層16aに比べて比重の高い硬質層16
b、16bを表裏に有する中比重繊維板が用いられる
(図2)。
【0020】中比重繊維板は全体比重が0.4〜0.8
であり、表裏部に各々層厚みが0.3〜3mm、比重が
0.8〜1.4の硬質層2、2を有する。このように、
中心層1に比べて比重が高く、引っ張り強度及び圧縮強
度が優れた硬質層2、2が表裏部に配されるため、軽量
でしかも曲げ強度が大きく、荷重に対するたわみ変化量
が小さなものとなる。
【0021】また、表裏部の硬質層16b、16bが遮
音効果を有し、比重の低い中心層16aが吸音効果を有
する。
【0022】硬質層16b、16bは比重が大きく非透
水性であるため、該硬質層の少なくとも一方を表面に露
出させ、この露出硬質層が下面側となるように用いるこ
とにより、床下面からの水分吸収を抑制することがで
き、置床用パネル16における含水率変化に伴う膨張収
縮の発生を防止することができる。
【0023】このような置床用パネル16には、例えば
乾式法による木質繊維板の製造工程において、解繊され
接着剤等を添加、乾燥された木質繊維を、フォーミング
装置によりスクリーンコンベア上に堆積し、仮圧締して
木質繊維マットを得、次いで、一定寸法に裁断して定尺
木質繊維マットとした後、これを加熱圧締することによ
って得られる中比重繊維板が用いられる。
【0024】上記製造工程において、木質繊維に対する
接着剤の添加量を多くすれば、硬質層16b、16bの
層厚がより大きく形成される。また、定尺木質繊維マッ
トの上面又は下面に水を塗布し、或いは不織布、紙、布
等の保水性のあるシート状物に含水させたものを該木質
繊維マットの上面又は下面に載置し、この状態で加熱す
ると、表裏部の含水率が高められた状態で加熱圧締され
ることとなるため、硬質層の層厚が増大する。このよう
にして、硬質層の層厚を調節することができる。
【0025】得られた中比重繊維板は、加熱圧締時の接
着剤のプレキュアによる低比重薄表層が形成されるた
め、サンディングを施して該低比重薄表層を除去し、硬
質層16b、16bを露出させることが好ましい。
【0026】このような置床用パネル16は、床板支持
装置における受座4の雌ネジ孔14を隠蔽することのな
いように、支持板3上に載置施工される。
【0027】置床用パネル16を施工した後、その上に
隙間なく捨て貼り材17を貼着し、更に、仕上げ床材1
8を貼着施工して、置床構造が得られる。
【0028】捨て貼り材17としては、合板、パーティ
クルボード、木質繊維板、単板積層材等が用いられる
が、置床用パネル16と同様の構成を有する中比重繊維
板を用いることが最適である。
【0029】仕上げ床材18としては、木質フロア、裏
面に緩衝材が貼着された木質フロア、絨毯等の敷物、床
タイル、畳等が例示される。また、捨て貼り合板25の
表面に床用塗材を塗布することによって床を構成するこ
ともできる。
【0030】なお、捨て貼り合板17を用いることな
く、置床用パネル16上に直に床材18を施工して置床
構造としても良い。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、床板支持装置と置床用
パネルとが別部材として提供されるので、施工時に、置
床用パネルを所要寸法に切断した後に床板支持装置を取
り付けることができ、施工が効率的に、しかも低コスト
で行える。
【0032】置床材パネルとして、厚さ方向における中
心層に比べて比重の高い硬質層を表裏に有する中比重繊
維板が用いられるので、硬質層の有する遮音性、中心層
の有する吸音性、更には床板支持装置の台座の弾性作用
による緩衝性とが相俟って、極めて優れた防音性能を有
する置床構造が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による置床構造を示す断面図
である。
【図2】図1の置床構造において用いられる置床用パネ
ルを示す断面図である。
【符号の説明】
1 台座 2 支柱 3 支持板 4 受座 5 非貫通孔 6 丸棒 7 ツバ部 8 ボルト部 9 凹溝 10 貫通孔 11 下端ナット部 12 受ツバ部 13 上端筒状部 14 雌ネジ孔 15 空隙 16 置床用パネル 16a 中心層 16b 硬質層 17 捨て貼り合板 18 床材 19 床基盤

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床基盤上に設置される台座と支持板を
    支承する受座とが支柱によって連結されると共に支持板
    に穿設された貫通孔を介して支柱を相対回転することに
    より台座と受座との高さ間隔を調整するよう構成された
    床板支持装置と、この床板支持装置の支持板上に施工さ
    れる置床用パネルと、置床用パネル上に施工される床材
    とが組み合わされてなる置床構造において、前記置床用
    パネルが、厚さ方向における中心層に比べて比重の高い
    硬質層を表裏に有する中比重繊維板よりなることを特徴
    とする置床構造。
  2. 【請求項2】 前記硬質層が少なくとも置床用パネル
    の裏面側において露出していることを特徴とする請求項
    1の置床構造。
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