JP2580722Y2 - 置床用パネル - Google Patents

置床用パネル

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JP2580722Y2
JP2580722Y2 JP1992046739U JP4673992U JP2580722Y2 JP 2580722 Y2 JP2580722 Y2 JP 2580722Y2 JP 1992046739 U JP1992046739 U JP 1992046739U JP 4673992 U JP4673992 U JP 4673992U JP 2580722 Y2 JP2580722 Y2 JP 2580722Y2
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富泰 本多
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株式会社ノダ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、集合住宅やオフィス等
の床上に所定間隔を置いて床板を施工する置床の構造に
用いられる置床用パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば実公昭54−3542
号公報記載のような構成の床板支持装置を用いて置床を
施工する方法が採用されている。この床板支持装置は、
方形状の床支持材の少なくとも各隅部に遊孔を設けてこ
れにボルトを螺合又は嵌合し、一方、モルタル等の床基
盤上の適所に載置した台座にこのボルトの下端部を螺合
して直立状態に支持するよう構成されている。
【0003】このようにして床支持材を順次取り付けて
敷き詰めた状態とし、遊孔の上方よりドライバーを挿入
してボルトを回転することにより床支持材の高さ調節を
行った後、敷き詰められた床支持材の上に所望の床仕上
げ材を施工することにより、置床を施工するものであ
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記した従来の床板支
持装置に用いられる床支持材は、隙間なく敷き詰めて施
工するものであるため、施工後、歩行の際等に、床支持
材の木口部同士が接触することに伴う床鳴りが発生する
という問題があった。
【0005】また、敷き詰めて施工することを前提とす
ることから、比較的大きなサイズのものとして提供され
るため、持ち運びや施工において1人で作業することが
困難であり、作業性が悪いものであった。
【0006】この問題は、床支持材のサイズを小さくす
れば解決するが、施工手間が増えると共に、小さなサイ
ズの床支持材であっても、これを水平状態に施工するた
めには1個の床支持材について4〜6個の支持脚部材
(台座及びボルト)を用いなければならず、支持脚部材
を大量に必要とするためにコスト増を招く。
【0007】また、上記従来の床板支持装置は、1枚の
床支持材に複数の支持脚部材が取り付けられてなる一体
型の構成であるため、敷設する部屋サイズに応じて切断
して使用しなければならない場合、不要部分を切断し、
切断後の床支持材のサイズに応じて支持脚部材を付け替
える等の作業が必要となり、施工に手間がかかるもので
あった。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで本考案は、上記従
来技術の欠点を解消することのできる新規な置床構造を
提案し、この置床構造に用いられる置床用パネルを提供
することを目的とする。
【0009】即ち、本考案は、床基盤上に設置される台
座と支持板を支承する受座とが支柱によって連結される
と共に支柱を相対回転することにより台座と受座との高
さ間隔を調整するよう構成された床板支持装置が複数間
隔をおいて配置され、各床板支持装置の支持板上には間
隔をおいて複数の置床用パネルが載置され、置床用パネ
ル間の間隔を利用して上記高さ調整が行われ、置床用パ
ネル上に床材が施工される置床構造において用いられる
前記置床用パネルであって、その表面及び/又は木口面
に、前記床板支持装置の前記支持板に対する位置合わせ
用の目付が設けられることを特徴とする。
【0010】
【実施例】図1及び図2は、本考案の一実施例による置
床用パネルを床板支持装置と組み合わせて用いることに
より置床構造を得る敷設要領を概略的に示す。
【0011】置床用パネル20には、床板支持装置の支
持板3(後述)に対する位置合わせ用の目付27が設け
られる。この目付27は点線で示されているが、支持板
3に対する所定の相対的位置を示すことができるもので
あればいかなる態様のものであっても良い。また、この
目付27は置床用パネル20の表面に付されているが、
木口面に設けても良く、或いは表面と木口面の両方に亙
って設けても良い。
【0012】置床用パネル20としては、合板(LV
L、LVB等を含む)、繊維板、パーティクルボード、
木板、合成樹脂板等の材料が用いられる。
【0013】置床用パネル20のサイズは、持ち運びを
容易にし施工性を良好にするためには小さくすることが
好ましいが、反面、余り小さくすると施工に必要な枚数
が増大して却って施工が面倒になる。また、幅寸法に対
して長さ寸法が余りに大きくなると、荷重を受けたとき
に長手方向における撓みが発生しやすくなってしまう。
これらの理由により、置床用パネル20は、幅30〜7
5cm×長さ90〜300cmとすることが好ましく、
より好ましくは幅45〜75cm×長さ180〜240
cmとする。
【0014】置床用パネル20と共に用いられる床板支
持装置の構成例は図3に示され、台座1と、この台座1
によって直立状態に支持される支柱2と、支持板3と、
この支持板3に固定的に取り付けられて支柱2の上端部
を係着する受座4とから構成されている。
【0015】台座1は、ゴム系、発泡ゴム系、合成樹脂
系、発泡合成樹脂系等の弾性体より形成することによ
り、衝撃力を緩衝吸収することができる。台座1の形状
は任意であり、図示の断面略台形状のものに限らず、例
えば矩形状、方形状であっても良い。また、台座1の底
面を凹凸面とすると、床基盤上に設置したときに、床基
盤との間に形成される空隙が緩衝層として機能するの
で、衝撃力の緩衝吸収をより効果的に行うことができ
る。台座1による衝撃力の緩衝吸収を必要としない場合
は、木製、金属製等であっても良い。
【0016】支柱2には金属製、合成樹脂製等のものが
用いられる。
【0017】支柱2は、台座1の上面中央部に形成され
た非貫通孔5の口径に対応する外径を有する下端の丸棒
6と、この丸棒6の上部に形成され台座1の非貫通孔5
の口径よりも十分に大きな径を有するツバ部7と、この
ツバ部7の上方に延長するボルト部8とが一体に形成さ
れてなる。ボルト部8の先端には凹溝9が形成されてい
る。支柱2は、その下端丸棒6が台座1の非貫通孔5に
挿入されることにより、台座1に対して相対回転自在に
支持される。
【0018】支持板3としては、合板(LVL、LVB
等を含む)、繊維板、パーティクルボード、木板、合成
樹脂板等の材料が用いられ、一辺が5〜20cmの方形
状で任意厚のものとされる。一辺を5〜20cmとする
のは、これより小さいと後述する置床用パネルの保持面
積が不十分となり、これより大きくなると重量増を招い
て扱いにくくなってしまうためである。
【0019】支持板3には、台座1に支持された支柱2
のボルト部8と整列する位置に貫通孔10が形成されて
いる。この貫通孔10は、ボルト径よりも十分に大きな
口径を有している。
【0020】支持板3表面の外縁部分には、剥離紙17
に表面被覆された粘着層16が積層形成される。
【0021】金属製や合成樹脂製の受座4は、支柱2の
ボルト部8を螺合せしめる雌ネジが刻設されている下端
のナット部11と、このナット部11の上方に拡径形成
される受ツバ部12と、この受ツバ部12の上方にあっ
て支持板3の貫通孔10内に嵌着される上端の筒状部1
3とが一体に形成されてなる。上端筒状部13は、接着
剤を用いて支持板3の貫通孔10に接着固定される。ま
た、上端筒状部13を貫通孔10に挿入した後、上部よ
りかしめ、その先端開口を広げることによって固定して
も良い。接着とかしめによる固定とを併用しても良い。
【0022】少なくとも下端のナット部11には、支柱
2のボルト部8を螺合せしめる雌ネジが内刻されてお
り、上端筒状部13には床材支持装置の上面に開口する
孔14が設けられる。
【0023】置床用パネル20の敷設要領を詳述する
と、まず、置床施工すべき部屋の壁面所定位置に、木材
や合板等の際根太19を、束(図示せず)を支えとし
て、釘着固定する。
【0024】次に、置床用パネル20の長手方向の一側
縁21に沿った裏面部分の数箇所(図示の例では2箇
所)及びその一端コーナー22の裏面部分を、それぞれ
前述の床板支持装置上に載置する。この際、置床用パネ
ル20を載置する部分の剥離紙17を取り除いて粘着層
16を露出せしめ、この粘着層を介して置床用パネル2
0の裏面所要部分に接着することにより、置床用パネル
20と床板支持装置とが仮固定され、一つの単位体を構
成することになるので、作業が容易に行える。
【0025】置床用パネル20の側縁部分を支持板3上
に載置する際、支持板3の上面に開口する孔14が置床
用パネル20によって隠蔽されることがなく、かつ、置
床用パネル20が支持板3上に安定的に支持されるよ
う、所定の相対的位置関係を持たせることが要求される
が、本考案では、置床用パネル20に支持板3に対する
位置合わせ用の目付27が設けられているので、この目
付27を支持板3の側縁に合わせることにより、所定位
置への施工を容易に行うことができる。
【0026】このようにして床板支持装置の支持板3を
仮固定した置床用パネル20を、図1に示されるよう
に、長手方向の他側縁23及び幅方向の一側縁24を際
根太19上に載置する。即ち、支持板3が仮固定された
置床用パネル20のコーナー22が、部屋のコーナーと
対角線に位置するように、置床用パネル20を敷設す
る。
【0027】敷設後、それぞれ下地板3の孔14からド
ライバー(図示せず)を挿入して凹溝9に係合させるこ
とによって支柱2を回転させ、これら下地板3が際根太
19と同一レベルとなるように高さ調節を行い、置床用
パネル20を水平にする。
【0028】以上の作業によって最初の1枚の置床用パ
ネル20の敷設が完了する。
【0029】以下同様にして、長手方向側縁又は幅方向
側縁に沿った裏面部分を、際根太19又は先に敷設され
た置床用パネル20に仮固定された床板支持装置の支持
板3の上面反対側部分に載置するようにして、順次置床
用パネル20を敷設してゆく(図1)。この際にも、新
たに敷設する置床用パネル20に予め設けられている目
付27が、既設の床板支持装置の支持板3の側縁に沿う
ようにして、容易に位置決めしつつ施工することができ
る。各列又は各段において最後に敷設される置床用パネ
ル20については、その間隔寸法に合わせて切断し、一
方の側縁を先に敷設された置床用パネル20に仮固定さ
れた床板支持装置の支持板3上に載置すると共に、他方
の側縁を際根太19上に載置する。
【0030】このような敷設作業を繰り返し行って、図
2に示すように部屋全体に置床用パネル20を敷設した
後、各置床用パネル20上より各支持板3に釘、ホチキ
ス等を打ち込んで、それらの固着を行う。また、必要に
応じて、置床用パネル20同士の継目部の隙間に目地材
を挿入し、或いはジョイントテープを貼る等によって、
目地処理を施す。
【0031】かくして部屋全体に敷設された置床用パネ
ル20上に、直接、或いは捨て張り合板を接着剤や釘等
を用いて固着した後、所望の床材を接着剤や釘等を用い
て固着することによって、置床構造が得られる。
【0032】図4は、置床用パネル20上に捨て貼り合
板25を介して床材26を固着することにより得られる
置床構造を示す。捨て貼り合板25や床材26を固着す
る際、それらの連接部が、置床用パネル20同士の間隔
を隔てた突き合わせ部と重なってしまうと、床面上から
の荷重に対する強度が不十分となるので、重ならないよ
うに配置される。
【0033】床材としては、木質フロア、裏面に緩衝材
が貼着された木質フロア、絨毯等の敷物、床タイル、畳
等が例示される。
【0034】また、捨て貼り合板25の表面に床用塗材
を塗布することによって床を構成することもできる。
【0035】
【考案の効果】本考案によれば、床板支持装置と置床用
パネルとが別部材として提供されるので、施工時に、置
床用パネルを所要寸法に切断した後に床板支持装置を取
り付けることができ、これら床板支持装置が予め置床用
パネルの裏面部分に固着された一体型のものを用いる場
合に比べて、施工が効率的に、しかも低コストで行え
る。
【0036】隣接する置床用パネル同士の間には、少な
くとも、高さ調節を行うために床板支持装置の支持板に
設けられた貫通孔を露出させるに十分な間隔が与えられ
ているので、施工後にこれらの木口部が接触することに
よる床鳴りの問題は全く生ずる余地がない。
【0037】置床用パネルは比較的小形のものとして提
供することができるので、運搬や施工が容易である。
【0038】床板支持装置は、置床用パネルの側縁に沿
った部分を支持するものであり、しかも1つの床板支持
装置によって隣接する2つの置床用パネルの対向側縁部
分を支持するので、床板支持装置の使用個数が少なくて
済み、施工手間及びコストの減少に寄与する。
【0039】置床用パネルの表面及び/又は木口面に
は、支持板に対する位置合わせ用の目付が設けられるの
で、支持板上の所定位置に置床用パネルを施工すること
が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による置床用パネルを床板支
持装置上に敷設する要領を示す平面図である。
【図2】図1の要領にて複数敷設された置床用パネルを
示す平面図である。
【図3】床板支持装置の構成例を示す断面図である。
【図4】置床用パネルを用いて得られる置床構造の一例
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 台座 2 支柱 3 支持板 4 受座 5 非貫通孔 6 丸棒 7 ツバ部 8 ボルト部 9 凹溝 10 貫通孔 11 下端ナット部 12 受ツバ部 13 上端筒状部 14 孔 15 空隙 16 粘着層 17 剥離紙 18 床基盤 19 際根太 20 置床用パネル 21 長手方向一側縁 22 一端コーナー 23 長手方向他側縁 24 幅方向一側縁 25 捨て貼り合板 26 床材 27 位置合わせ用の目付

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】床基盤上に設置される台座と支持板を支承
    する受座とが支柱によって連結されると共に支柱を相対
    回転することにより台座と受座との高さ間隔を調整する
    よう構成された床板支持装置が複数間隔をおいて配置さ
    れ、各床板支持装置の支持板上には間隔をおいて複数の
    置床用パネルが載置され、置床用パネル間の間隔を利用
    して上記高さ調整が行われ、置床用パネル上に床材が施
    工される置床構造において用いられる前記置床用パネル
    であって、その表面及び/又は木口面に、前記床板支持
    装置の前記支持板に対する位置合わせ用の目付が設けら
    れることを特徴とする置床用パネル。
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JPS61157635U (ja) * 1985-03-20 1986-09-30

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