JPH075285Y2 - ネジ軸の締結具 - Google Patents

ネジ軸の締結具

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JPH075285Y2
JPH075285Y2 JP1985173274U JP17327485U JPH075285Y2 JP H075285 Y2 JPH075285 Y2 JP H075285Y2 JP 1985173274 U JP1985173274 U JP 1985173274U JP 17327485 U JP17327485 U JP 17327485U JP H075285 Y2 JPH075285 Y2 JP H075285Y2
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富雄 吉村
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Description

【考案の詳細な説明】 〈技術分野〉 この考案はネジ軸の締結具に関し、ボルトやビス等のネ
ジ軸を、取付部材に固定取付する際に、取付部材の片面
側からの操作のみで、ネジ軸を固定できるようにしたナ
ット状の締結具に関している。
〈従来技術〉 上記したような、取付部材の片面側からの操作のみで、
ネジ軸を取付ける締結具は、各種の機械装置や建築構造
等において、取付部材の裏面側に手や工具を挿入でき
ず、通常のナットが使用できない個所に対して、ネジ軸
を取付ける場合に、必要とされるものである。
そして、このような締結具としては、取付部材の表面側
から、取付部材に形成したネジ軸の取付孔を通して、裏
面側へ挿入し、締結具が裏面側で固定された状態で、ネ
ジ軸と螺合締結できるようになっており、従来から各種
の構造の締結具が提案されている。
例えば、特公昭48−24975号公報に開示のものは、ネジ
軸を螺入できる擣片に蛸足状に広がる複数個の弾性爪を
形成してあり、弾性爪をすぼめた状態で、ネジ軸の取付
孔に挿通して、裏面側に通り抜けた後、弾性爪が復元拡
開する。その後、ネジ軸を回転することによって、ネジ
軸に螺合した擣片が軸方向に移動し、弾性爪が取付部材
の裏面側に弾力的に当接して、擣片を固定し、ナットと
しての機能を果すものである。
ところが、上記先行技術の場合、擣片を裏面側まで通過
させた後、ネジ軸を回転して、ネジ軸に螺合した擣片を
表面側に移動させようとしても、擣片がネジ軸と共に空
回りしてしまい、擣片の軸方向への移動がスムーズに行
えなくなる問題があった。
この問題を解消するために、上記先行技術では、ネジ軸
および擣片を手前側に引張って、擣片の弾性爪を取付部
材の裏面に接触させて、弾性爪と取付部材との間の摩擦
力によって、擣片の空回りを止めるようにしている。
しかし、ネジ軸の回転操作と手前側への引張り操作と
を、同時に行うのは極めて難しく、締結作業が面倒であ
ると共に、確実強固な締結を果せない欠点があった。
〈目的〉 そこで、この考案の目的としては、上記従来技術の問題
点を解消し、ネジ軸を手前側に引張る等の面倒な操作を
行うことなく、締結具の空回りを確実に防いで、簡単か
つ確実な締結作業を行うことができるネジ軸の締結具を
提供することにある。
〈構成〉 そして、上記目的を達成するための構成としては、全体
が板状体から形成された締結具であって、取付部材の取
付孔に対して通過可能な締結片に、ネジ軸を係合止定可
能な係合孔を形成し、締結片の外周には、屈曲容易で、
締結片の外周から略軸方向に延設されて、その末端に取
付部材の表面側取付孔の縁部に係合可能な係合部を有す
る係合片と、係合片より短かく形成され、取付部材の裏
面に弾力的に当接可能な弾性片とが周方向に間隔をおい
て締結片に対し一体に延設形成されていることを特徴と
している。
〈実施例〉 次いで、この考案の実施例について、図を参照しなが
ら、以下に説明する。
第1図には、この考案の締結具(1)の全体構造を示し
ており、全体が板状体である薄い金属板からなり、円盤
状の締結片(10)の中心には、ボルト等のネジ軸を螺合
して係合止定可能な雌ネジを切った係合孔としての螺合
孔(11)が形成してある。
締結片(10)の外周には、複数本の弾性片(2)と係合
片(3)とが、円周方向で交互に間隔をおいて締結片
(10)と一体に各々延設形成してある。このうち、弾性
片(2)は細長い矩形状をなし、締結片(10)の外周か
ら半径方向の外方に向かうと共に、軸方向に少し傾斜し
て形成してあり、弾性片(2)の付根から内側に屈曲さ
せることによって、弾性片(2)を締結片(10)と略同
一外径にすぼまった状態まで、弾力的に変形可能になっ
ている。
また、係合片(3)は、弾性片(2)よりも、さらに幅
の細い矩形状をなすと共に、弾性片(2)よりも、かな
り長く形成してあり、締結片(10)の外周から、略軸方
向に沿って、わずかに外方に拡がった状態に形成してあ
ると共に、係合片(3)の末端には外方に折曲した、小
さな係合部(30)を形成してある。また、係合片(3)
の途中には、幅方向の両側端を少し切り欠いて、他部分
よりも屈曲し易くした、屈曲部(31)が形成してある。
以上のような構造の締結具(1)の使用状態を、第2図
〜第4図に、順次操作過程に従って示している。
まず、第2図において、(4)(4′)は一対の取付部
材であり、この取付部材(4)(4′)を、ネジ軸とな
る取付ネジ(5)で締結して固定する。そして、取付部
材(4)(4′)には、取付ネジ(5)を挿通する取付
孔(40)(40′)が貫通形成してある。この取付孔(4
0)(40′)の内径は、締結具(1)の締結片(10)の
外径よりも少し大きく形成してある。また、(50)はワ
ッシャーであり、取付ネジ(5)の頭部を取付孔(40)
(40′)の縁部に確実に係止できるようにしていると共
に、後述するように、係合片(3)の係合部(30)を押
えて固定する働きもある。
そして、上記した取付ネジ(5)を、係合片(3)の端
部側から締結片(10)の螺合孔(11)に螺合する。この
とき、係合片(3)の端部と、取付ネジ(5)の頭部と
の間には、ワッシャー(50)を介装しておく。
この状態で、取付ネジ(5)および締結具(1)を、取
付孔(40)(40′)に挿入する。すると、締結具(1)
の弾性片(2)は、取付孔(40)(40′)の径に沿っ
て、内側に屈曲変形して、取付孔(40)(40′)を通過
する。
こうして、第3図に示すように、弾性片(2)が取付孔
(40)(40′)の裏側まで通過すれば、弾性片(2)は
再び外方に拡開した状態に復元する。そして、係合片
(3)の係合部(30)が、取付孔(40)の表側の縁部に
引掛かると、締結具(1)および取付ネジ(5)は、そ
れ以上は取付孔(40)(40′)の中には入らず、止まっ
てしまう。
次に、取付けネジ(5)の頭部を、ドライバー等の工具
を使用して回転操作すると、取付ネジ(5)が回転する
と共に、取付ネジ(5)に螺合した締結具(1)も、取
付ネジ(5)と一緒に回転しようとするが、係合片
(3)の係合部(30)が、取付部材(4)の縁部とワッ
シャー(50)の間で挟み付けられているので、締結具
(1)は回転することができず、取付ネジ(5)のみが
回転する。従って、螺合孔(11)によって、取付ネジ
(5)に螺合した締結片(1)は、相対的に取付部材
(4′)側に向かって軸方向に移動する。
すると、第4図に示すように、締結具(1)は、係合部
材(30)と締結片(10)とが接近移動するので、係合片
(3)の途中で折れ曲って、取付部材(4′)の裏面側
に折重ねられる。このとき、図のように係合片(3)の
途中に、他部分よりも屈曲し易い屈曲部(31)を形成し
てあれば、この屈曲部(31)から、係合片(3)が一層
スムーズに折れ曲ることになる。また、締結片(10)が
移動するにつれて、弾性片(2)が取付部材(4′)の
裏面に当接し、外方に向かって拡開する方向に、弾力的
に変形させられる。
そして、裏側の弾性片(2)と、表側の取付ネジ(5)
の頭部またはワッシャー(50)との間で、取付部材
(4)(4′)を挟み、弾性片(2)による弾性的な押
圧力によって取付部材(4)(4′)を締め付けて、締
結具(1)および取付ネジ(5)が、取付部材(4)
(4′)に取付固定されることになる。また、係合片
(3)も、表側の係合部(30)と裏側の折重ね部分と
で、取付部材(4)(4′)を挟み付けることになり、
締結具および取付ネジ(5)の固定に効果がある。
以上のような構造の締結具(1)のうち、締結具(1)
を形成する素材としては、金属製の薄板が製造加工が容
易で、強度的にも優れており、弾性片(2)の弾性変形
を良好に行うためには、バネ鋼等の弾性材料が好適であ
る。但し、それ程強度を要求されない場合には、合成樹
脂の成形品でも実施可能である。
次に、締結具(1)の構造のうち、取付ネジ(5)に対
する係合孔としては、係合孔の内周に雌ネジを切ったも
のが、取付ネジ(5)を確実に係合止定できて好適であ
るが、他例として例えば第5図に示すように、係合孔の
内周を尖らせておくだけでも、ある程度は取付ネジ
(5)を係合止定できる。
弾性片(2)および係合片(3)の配置としては、図示
したように3本づつを、等間隔で配置するのが、締結力
を均等に加えられ、取扱い操作も行い易く好適である
が、弾性片(2)および係合片(3)を2本づつ形成し
たり、4本づつ以上を形成することもできる。
また、締結過程で、係合片(3)がスムーズに屈曲し
て、弾性片(2)による弾性的な押圧力を発揮して、確
実に締結するためには、係合片(3)が弾性片(2)に
比べて、屈曲し易いことが要求され、そのためには、係
合片(3)の幅を弾性片(2)の幅よりも狭く形成し
て、変形し易くするのが好ましい。
さらに、係合片(3)の屈曲部(31)は、係合片(3)
を定位置で確実かつ容易に屈曲させるために有効であ
り、図示した側端部の切欠きのほか、適宜折線や折曲溝
を形成するなど、他部分よりも強度的に弱くなるように
すればよい。但し、係合片(3)には、上記屈曲部(3
1)を形成しておかなくても、屈曲変形させることは可
能である。
なお、図示した実施例では、係合片(1)の末端の係合
部(30)と、取付ネジ(5)の頭部との間にワッシャー
(50)を介装していて、径の大きな取付孔(40)(4
0′)に、取付ネジ(5)の頭部が嵌り込んでしまわな
いようにすると共に、係合部(30)を確実に挟み込ん
で、回転を防止できるようにしているが、取付ネジ
(5)の頭部を径の大きなものに形成しておけば、ワッ
シャー(50)を使用しなくてもよい。
以上に述べた、締結具(1)と組合せて使用するネジ軸
としては、図示したような、操作用の頭部を有する取付
ネジ(5)のほか、各種のボルト、締付け金具、その
他、二つの取付部材(4)(4′)を締結するための、
ネジ軸を有する金具類に対して、自由に適用できる。ま
た、適宜吊り金具やフック等のように、住宅の壁材等に
締結固定するための、ネジ軸を有する各種金具類にも適
用できる。
〈効果〉 以上のごとく構成された、この考案の締結具(1)によ
れば、係合片(3)の末端の係合部(30)を、取付孔
(40)(40′)の表側の縁部に引掛け、取付ネジ(5)
の頭部またはワッシャー(50)で、係合部(30)を取付
部材(4)側に押え付けておくことによって、取付ネジ
(5)を回転させても、締結具(1)が空回りすること
がなくなり、締結具(1)は円周方向の定位置で固定さ
れ、取付ネジ(5)に係合止定した係合孔の作用によっ
て、締結片(10)が軸方向へスムーズに移動することに
なる。
従って、前記した特公昭48−24975号公報の先行技術等
のように、締結具(1)の空回りを防ぐために、締結作
業中、ネジ軸や締結具(1)を常に引張っておく必要が
なくなり、単にネジ軸、即ち取付ネジ(5)を回転させ
るだけで、極めて容易に締結作業を行うことができる。
そして、取付ネジ(5)を回転して、締結具(1)の締
結片(10)を取付部材(4′)側へと移動させることに
よって、弾性片(2)が取付部材(4′)の裏面に弾性
的に当接し、締結具(1)および取付ネジ(5)を確実
に取付部材(4)(4′)に固定することができ、取付
部材(4)(4′)の厚みの誤差や変動、あるいは取付
後の荷重や振動等も、弾性片(2)によって、弾力的に
吸収することができ、締結の緩みを確実に防止すること
が可能になった。
しかも、係合片(3)を屈曲させて、一部を裏面側に折
重ね、この折重ねた部分と表面側の係合部(30)とで、
取付部分(4)(4′)を挟み付けるようにしているの
で、係合片(3)と共に締結片(10)に対し一体的に延
設されてある上記弾性片(2)による取付部材(4′)
への弾性的な当接にも助成されて、挟み付けに弾性を付
与し、締結具(1)を取付部材(4)(4′)に対し
て、より確実に固定することができる。
そして、係合片(3)を屈曲させるので、取付部材
(4)(4′)の厚みが変動しても、係合片(3)の屈
曲量が変わるだけで、容易に対応でき、取付部材(4)
(4′)の厚みに対する融通性にも優れたものである。
また、本考案による締結具は全体が板状体から形成され
ていて、係合片および弾性片が締結片と一体に延設形成
されているので、各片どうしの連結を要さず板状体から
の締結片、係合片および弾性片の形成が非常に行ない易
いほか、締結使用状態時にも嵩ばらずにコンパクトな締
結具となる等、種々の実用的価値を発揮することができ
るものである。
【図面の簡単な説明】
図はこの考案の実施例を示すものであり、第1図は斜視
図、第2図〜第4図は順次締結過程を示す断面図、第5
図は変更例の斜視図である。 (1)……締結具、(10)……締結片、(11)……螺合
孔、(2)……弾性片、(3)……係合片、(30)……
係合部、(4)(4′)……取付部材、(5)……取付
ネジ、(50)……ワッシャー。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】全体が板状体から形成された締結具であっ
    て、取付部材の取付孔に対して通過可能な締結片に、ネ
    ジ軸を係合止定可能な係合孔を形成し、締結片の外周に
    は、屈曲容易で、締結片の外周から略軸方向に延設され
    て、その末端に取付部材の表面側取付孔の縁部に係合可
    能な係合部を有する係合片と、係合片より短かく形成さ
    れ、取付部材の裏面に弾力的に当接可能な弾性片とが周
    方向に間隔をおいて締結片に対し延設形成されているこ
    とを特徴とするネジ軸の締結具。
  2. 【請求項2】係合片の途中に、屈曲容易な屈曲部を形成
    している上記実用新案登録請求の範囲第1項記載のネジ
    軸の締結具。
JP1985173274U 1985-11-11 1985-11-11 ネジ軸の締結具 Expired - Lifetime JPH075285Y2 (ja)

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JPS6280006U JPS6280006U (ja) 1987-05-22
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