JPH0285509A - 結合部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野１ 本発明はほぼＵ字形の締付は範囲を有する結合部材であ
って、この締付は範囲が固定切欠きの範囲でプレート状
の担体上へ差しはめ可能であり、かつ２つの脚部を備え
ている形式のものに関する。

［従来の技術］ ほぼプレート状に形成された、又は少なくとも固定範囲
においてプレート状に形成された担体に、取外し可能な
結合部材によって構成部材を固定するのに役立つ結合部
材が、従来公知である。プレート状の担体がねじ山の形
成のために充分な厚さを通常有しておらず、さらに上記
担体が、コスト上の理由からねじ山を形成することので
きない押抜き部材として多くの場合製作されるので、付
加的なはめ込み部材を使用すると有利である。このはめ
込み部材は、担体にはめ込まれ、かつ例えばねじのよう
な固定部材による固定を可能にする。このようなはめ込
み部材は、従来技術によれば鉄形の金属薄板の形状を有
している。ねじがねじ込まれ得るねじ山の一部が、上記
金属薄板に形成されている。上記のような解決手段の欠
点は以下のことにある。まず、上記のような金属薄板の
製作には生産技術的に大きな費用が必要であり、そのた
めにコストが増大する。さらにねじの回しすぎ又は破損
を阻止するためのねじはめ力が、ねじ山の形状によりや
むを得ずわずかしか発生しない。

締付はナツトとしても示される、上記形式の金属製のは
め込み部材は、通常担体の切欠き内を貫通させられて、
固定切欠きの範囲で担体の切欠きの縁部に締付は固定さ
れる。このような過程は、金属製のはめ込み部材の場合
には特に作業が困難である。というのも、上記はめ込み
部材は締まる傾向か、又は担体材料に引っ掛かる傾向が
あるからである。

［発明が解決しようとする課題１ 本発明の課題は、構成及び取扱いが容易であると共に、
構成部材を担体に確実に結合できるような、はじめに述
べた形式の結合部材を提供することにある。

［課題を解決するための手段１ 上記課題は、本発明によればはじめに述べた形式の結合
部材において、締付は範囲の第１脚部に縦長のダボ部が
形成されており、このダボ部内に固定部材が差込み可能
であることによって解決されている。

［作用及び効果１ 本発明による結合部材は、一連の大きな利点によって傑
出している。第１脚部にダボ部が設けられているので、
例えばねじのような固定部材がその充分な長さにわたっ
て結合部材に差込まれ、その結果充分な力が伝達される
。さらに上記ダボ部の効果的な長さにより、ねじの回し
すぎが著しく阻止される。即ち、ねじ山範囲を破損させ
るには極めて大きな力が必要となる。

そのために、特に有利にはねじがダボ部内へ自動的にね
じはめ可能となる。本発明による結合部材のさらなる利
点は、この結合部材が例えばプラスチックから有利に製
作されることにある。これにより生産コストが著しく削
減される。特にダボ部のための材料として適切なプラス
チックが無い場合でも、例えば振動の阻止が充分に保証
されるように、即ち極めて大きな振動が生じたさいにも
結合が緩むことのないようにねじに対する摩擦係数が選
択されることによって、それぞれの使用条件が特に良好
に満たされる。

本発明による結合部材は、特に自動車のジヨイント板の
範囲に使用される。この場合使用される担体は、通常熱
可塑性材料又はフェノール樹脂結合された木繊維材料か
ら製作される。このような担体では、個々の部材をねじ
締め合わせることによってジヨイント板が製作される。

このねじ締め部は組立て時に容易に製作されねばならず
、自動車の駆動時にも緩んではならない。このような必
要性は本発明による結合部材によって有利に満たされる
。本発明によれば、結合部材を容易に担体上へ差しはめ
、自動的なねじはめ過程によってねじと結合させること
ができる。特にプラスチック族の結合部材の製作時には
、所期の長時間安定性が得られ、特に腐食を避けるため
の付加的な手段は必要ない。さらに本発明によれば特に
自動車製造において、特にラジオコンソール、グラブケ
ース、換気コントロール部材等の内室装備の部材を、特
に効果的でコスト上有利な形式で固定することができる
。

本発明による結合部材のさらに特に有利な構成において
、締付は範囲を成す第２脚部の、第１脚部に向いた側に
センタリング突出部が形成されている。センタリング突
出部により、結合部材が担体の固定切欠きに対して相対
的にセンタリングされ、それによって、結合部材がその
取付は又は取外し時に担体から滑落ちてしまうか、又は
担体の固定切欠きに対する上記結合部材の対置が変化し
てしまうことが阻止される。

部材の材料としてプラスチックを使用すると、本発明に
よる結合部材の重量が従来技術により使用される締付は
部材と比べて約３５％軽減される。このことは特に、上
記結合部材を自動車製造に使用するさいに重要である。

この結合部材によって振動、が著しく阻止され、それに
よって上記結合部材は付加的な固定部材なしに取付けら
れる。従来では充分な振動阻止を行うために、部分的に
波形ワッシャはばね座金、固定ラック、接着剤又はねじ
頭下側でのリブが使用されていた。

結合部材の取付けのためには極めてわずかな取付はモー
メントしか必要ではない。それによって、残留応力は適
当にわずかとなる。このことは特に、熱可塑性のプラス
チック構成部材をねじ固定するさいに重要である。とい
うのは、この構成部材は力の作用によってクリープを生
ぜしめられる傾向があるからである。従来技術による薄
板締付は部材においては、大きな取付はモーメントが利
用されねばならず、それにより取外しモーメントも大き
くなる。同時にこの取付はモーメントと結合された大き
な予荷重によって、熱可塑材はクリープを生ぜしめられ
、弾発力は減少される。弾発力が減少するにつれて取外
しモーメントも減少し、動的な力が極めてわずかな場合
でも結合部は自発的に緩んでしまう。

結合部材が取付けられた状態では、ダボ部が下方の脚部
を介して、比較的大きな面積で担体材料に対して支持さ
れる。それにより、軸方向の力の伝達が良好に行われる
と共に、脚部と担体材料との間の表面圧がわずかになる
。部材がプラスチックから成る場合には、表面圧がわず
かなことによってクリープの生じる傾向もわずかになる
。

結合部材の取付は状態において、構成部材と担体材料も
しくは構成部材と脚部を備えた結合部材との間に緩衝層
を形成するために、上記結合部材はその制作過程時にフ
ロック加工材料によって被覆されてもよい。従来ではフ
ェルトストリップが結合部材上へ接着されており、それ
によってコストが増大し、結合部材の取付けが取付は工
の技量に左右されていた。しかし、上記フロック加工部
は機械的に取付けることができる。

ダボ部は有利にはほぼ円筒状に形成されている。この場
合、このダボ部が中央の切欠きを有しているとさらに有
利である。中央の切欠きは特に結合部材の製作に関して
有利であり、さらに固定部材としてのねじのねじはめ時
に充分な壁分厚さが得られることを保証している。上記
中央の切欠きによって、ねじのねじはめ時にダボ部が裂
開されるか又は許容できない程変形されることが阻止さ
れる。

有利には、第２脚部が固定部材の貫通のために切欠きを
有しており、それによって上記固定部材は、ダボ部内へ
自発的にねじ締められる。

しかし上記ダボ部に対して付加的に、第２脚部の範囲に
ねじ締め部を設けてもよい。

本発明の特に有利な構成においては、第１及び第２の脚
部が取付けられていない状態ではプレロードされて互い
に傾斜している。その結果、結合部材がプレート状の担
体上へ差しはめられるさいに、結合部材が担体に保持さ
れるのに充分な締付は力が生じる。このことは、担体に
結合されるべき構成部材が後に取外されるか又は結合部
材が部分的に緩められた状態になる場合に特に有利であ
る。というのは、その場合に結合部材が担体から滑落ち
てしまうことがより確実に阻止されるからである。

本発明によれば、結合部材の取付けを容易にするために
脚部の自由端部に丸味部及び／又は面取部が設けられて
もよい。この手段により、結合部材の担体上への差しほ
めが極めて容易となり、特に結合部材が締まるか又は担
体に引掛かることが実際充分に阻止される。

有利には、本発明による結合部材はねじ山を形成するね
じと結合されて使用される。このねじはダボ部内へねじ
込まれるさいに、自発的にねじ山を形成する。

担体とこれに結合されるべき構成部材との間の緩衝特性
を増大させるために、第２脚部、即ち上記担体と構成部
材との間に配置された締付は範囲の脚部に緩衝層を設置
するか、又は少なくとも上記第２脚部を緩衝特性を備え
た材料から製作すると、特に有利である。付加的な緩衝
材料を担体と構成部材との間に設置すること、並びに従
来技術から公知のように例えばフェルトストリップを上
記部材間に設置することは、第２脚部を緩衝特性を備え
た材料から製作するような実施形態においては必要ない
。有利には、結合部材をフロック加工材料によって被覆
することにより緩衝層が形成される。

本発明による結合部材では、有利には脚部の面取部によ
って結合部材の取扱いが極めて容易になる。さらに、結
合部材はセンタリング突出部によって、常に正確に固定
切欠きに対してセンタリングされる。結合部材が固定切
欠きに対してセンタリングされ、ねじの回しすぎが著し
く阻止されることによって、特に自動的な取付は系の使
用時に有利な取付は確実性が著しく高められる。例えば
ねじ形状を有する固定部材がその長さの大部分にわたっ
てダボ部と結合されているので、上記固定部材が上記ダ
ボ部から滑落ちＳことが、確実かつ充分に阻止される。

さらに上記ダボ部によって長時間にわたる大きな安定度
が保証され、換言すれば結合部材が、頻繁な荷重の交番
後にも運動可能な状態に留まり続ける。例えば射出成形
部材として有利に製作され、かつ容易に取付けられるこ
とによって、本発明による結合部材は、従来公知の結合
部材に比べてその費用が著しく削減される。

［実施例］ 次に図示の実施例につき本発明を説明する。

第１図には本発明による結合部材の断面図が示されてい
る。この結合部材は第１脚部３及び第２脚部６を有して
いる。これらの脚部３，６はほぼプレート状に形成され
ており、かつ結合範囲１４を介して互いに一体的に結合
されている。第１脚部３、結合範囲１４及び第２脚部６
はほぼＵ字形の横断面を有している。

第１脚部３にはほぼ円筒状のダボ部４が形成されており
、このダボ部４は第１脚部３の、第２脚部６とは反対側
から延びている。

第２脚部６は第１脚部３に向いた側に、環状隆起部の形
状のセンタリング突出部７を有している。

第１脚部３及び第２脚部６は、第１図に示された取付け
られていない状態では互いに傾斜しているか、もしくは
それらを成す材料の弾性のためにプレロードを掛けられ
ている。その結果、結合部材を担体ｌ（第３図）上へ差
しはめるさいには、両脚部３．６の間に締付力が生じる
。

第２脚部６は切欠き９を有しており、例えばねじのよう
な固定部材５がこの切欠き９内を貫通可能である。ざら
にダボ部４が中央の切欠き８を有しており、この切欠き
８はねじのコア直径にほぼ等しく、それによってねじを
ねじはめるさいのダボ部４の裂開が阻止される。第１脚
部３とダボ部４との間の移行部には、ざらに面取部１１
が形成されている。この面取部１１によって、ねじ又は
固定部材５が中央の切欠き８内へ容易に差込まれる。

第２図には第１図に示された結合部材の平面図が示され
ている。特に第２図かられかるように、両脚部３．６の
自由端部は半球状に丸味をつけられており、それにより
結合部材が担体１上へ容易に差しはめられる。さらに第
１図によれば、両脚部３．６はそれぞれ面取部１０を有
しており、これらの面取部１０によっても、結合部材は
担体Ｉ上へ容易に差しはめられる。

本発明による結合部材の取付けられた状態が第３図に示
されている。

担体ｌが取付は切欠き１３を有しており、結合部材はそ
の第１％＃３とダボ部４とによって上記取付は切欠き１
３内に差込まれる。担体ｌにはこの取付は切欠き１３の
近くに固定切欠き２が形成されており、固定切欠き２は
例えば円形の押し抜き孔の形状を有していてもよい。取
付は切欠き１３内へ差込まれた結合部材の側方への移動
によって、この結合部材の両脚部３゜６が担体ｌを掴み
、上記結合部材のさらなる移動によって第２脚部６のセ
ンタリング突出部７が固定切欠き２内へ到達する。この
ようにして結合部材がその所定位置に保持される。固定
部材５のねじはめ時における回動は、結合範囲１４が取
付は切欠き１３の縁部に当接することによって阻止され
る。さらに固定部材５の取付は前メこ結合部材が担体１
から外れるか又は移動することは、両脚部３，６の間に
生じる締付は作用によって阻止される。

固定部材５が担体ｌ上へ差しはめられた後で、同様に切
欠さを有する構成部材１２が上記担体１に設置され、上
記固定部材５によってこの担体１に結合される。

図面の実施例には示されていないが、第２脚部６は緩衝
層を有していてもよい。この緩衝層は、第２脚部６の、
構成部材１２に向いた側においてフロック加工部の形状
に形成されてもよい。少なくとも第２脚部６を緩衝作用
を有する材料から製作することも可能である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明による結合部材の１実施例を示すもので、
第１図は取付けられていない状態における本発明の結合
部材の断面図、第２図は第１図による結合部材の平面図
、第３図は取付けられた状態における本発明の結合部材
の断面図である。 １・・・担体、２・・・固定切欠さ、３・・・第１脚部
、４・・・ダボ部、５・・・固定部材、６・・・第２脚
部、７・・・センタリング突出部、８，９・・・切欠き
、１０．１１・・・面取部、１２・・・構成部材、１３
・・・取付は切欠き、１４・・・結合範囲 ３　第１脚部 ４　ダゼ部 ３・・・第１脚部 ４　ダゼ部 ５・・固定部材

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ほぼＵ字形の締付け範囲を有する結合部材であって
   、この締付け範囲が固定切欠きの範囲でプレート状の担
   体上へ差しはめ可能であり、かつ２つの脚部を備えてい
   る形式のものにおいて、締付け範囲の第１脚部（３）に
   縦長のダボ部（４）が形成されており、このダボ部（４
   ）内に固定部材（５）が差込み可能であることを特徴と
   する結合部材。 ２、締付け範囲における第２脚部（６）の、第１脚部（
   ３）に向いた側に、センタリング突出部（７）が形成さ
   れていることを特徴とする請求項１記載の結合部材。 ３、ダボ部（４）がほぼ円筒状に形成されていることを
   特徴とする請求項１又は２記載の結合部材。 ４、ダボ部（４）が中央の切欠き（８）を有しているこ
   とを特徴とする請求項３記載の結合部材。 ５、第２脚部（６）が固定部材（５）の貫通のために切
   欠き（９）を有していることを特徴とする請求項１から
   ４までのいずれか１項記載の結合部材。 ６、第１脚部（３）及び第２脚部（６）が、取付けられ
   ていない状態ではプレロードされて互いに傾斜している
   ことを特徴とする請求項１から５までのいずれか１項記
   載の結合部材。 ７、両脚部（３、６）の自由端部が、それぞれ丸味をつ
   けられていることを特徴とする請求項１から６までのい
   ずれか１項記載の結合部材。 ８、両脚部（３、６）の自由端部が、それぞれ面取部（
   １０）を有していることを特徴とする請求項１から７ま
   でのいずれか１項記載の結合部材。 ９、ダボ部（４）の切欠き（８）が面取部（１１）を有
   していることを特徴とする請求項４から８までのいずれ
   か１項記載の結合部材。 １０、結合部材がプラスチックから成ることを特徴とす
   る請求項１から９までのいずれか１項記載の結合部材。 １１、ねじ山を形成するねじがダボ部（４）内へねじは
   め可能であることを特徴とする請求項１から１０までの
   いずれか１項記載の結合部材。 １２、第２脚部（６）に緩衝層が設置されていることを
   特徴とする請求項１から１１までのいずれか１項記載の
   結合部材。 １３、少なくとも第２脚部（６）が、緩衝特性を備えた
   材料から形成されていることを特徴とする請求項１から
   １１までのいずれか１項記載の結合部材。 １４、緩衝層がフロック加工材料から成ることを特徴と
   する請求項１から１３までのいずれか１項記載の結合部
   材。