JPH0752442Y2 - ベルト張り調整機 - Google Patents

ベルト張り調整機

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JPH0752442Y2
JPH0752442Y2 JP1990024574U JP2457490U JPH0752442Y2 JP H0752442 Y2 JPH0752442 Y2 JP H0752442Y2 JP 1990024574 U JP1990024574 U JP 1990024574U JP 2457490 U JP2457490 U JP 2457490U JP H0752442 Y2 JPH0752442 Y2 JP H0752442Y2
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JP
Japan
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belt
pulleys
fastening
slide base
pressing member
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JP1990024574U
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English (en)
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JPH03115240U (ja
Inventor
祐一 小田
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業状の利用分野) 本考案は、例えば車両用エンジンのクランクプーリとAC
ゼネレータのプーリ間に張設されるACGベルトの張り調
整を自動的に行うようにしたベルト張り調整機に関す
る。
(従来の技術) 従来例えば車両用エンジンのクランク軸の駆動力は、ベ
ルトを介して他の補機類に伝達されるが、各プーリに張
設されるベルトの取り付けは作業員の人的作業によって
行われている。この際ベルトの張力を常に一定に保つ必
要があり、又、作業を容易にするため、各種装置が提案
されている。例えば特公昭63−25420号公報に記載され
た発明の場合は、一方のプーリを支持する部材にトルク
レンチ嵌合用のテーパ孔を穿設し、このテーパ孔にトル
クレンチ先端を差込んで、張り方向にトルクをかけて、
トルクが一定値となった時締結部で固定するようにして
いる。
一方実開昭63−27269号公報に記しされた考案の場合
も、同様にトルクレンチの入力端に延長レバーを嵌着し
て調整用レバーとして構成し、この調整用レバーによっ
てトルクを与え一定値が得られた時固定するようにして
いる。
(考案が解決しようとする課題) しかし従来のような手作業による取付けは、作業者の負
荷が大きいといった問題に加え、トルクレンチ等で一定
の値にセットしたにも拘らず締付固定の際ずれる虞れが
あり、張力が安定しないという不具合があった。またト
ルクレンチと一体にした調整バーが折れるという虞れも
あった。
(課題を解決するための手段) かかる課題を解決するため、本考案はベルトを張設した
一対のプーリを移動してベルトの張力を所定の値にする
ベルト張り機構と、該ベルト張り機構によって所定の位
置に離間された該プーリを固定するための締結機構を備
え前記一対のプーリに接離自在にスライドするスライド
ベース上に載置されたベルト張り調整機において、前記
ベルト張り機構は前記プーリの一方を押圧する回動自在
の第1押圧部材を備え、該第1押圧部材の基部をピン軸
で連結アームの一端に固着し、該連結アームの一端をス
ライドベース上に固着された第1枢着部材に揺動可能に
取付け、該連結アームの他端に張り用シリンダユニット
の一端を枢着し、該張り用シリンダユニットのシリンダ
ケース部に揺動部材の一端を枢着し、前記スライドベー
スに摺動自在に設けられた第2枢着部材に対して該揺動
部材の中央部を揺動自在に支持し、前記第1押圧部材に
対して逆方向に回動し前記プーリの他方をベルト張り方
向に押圧する第2押圧部材を該揺動部材に設け、前記第
2枢着部材に揺動自在に枢支された前記揺動部材の揺動
中心に第2枢着部材を摺動することによって位置調整可
能な前記締結機構の第1の締結部を配置し、前記揺動部
材の上部に位置調整可能な締結機構の第2の締結部を配
置し、前記スライドベースに立設した立設部材に位置調
整可能な締結機構の第3の締結部を配置した。
(作用) ベルト張り調整機の第1押圧部材と第2押圧部材を各プ
ーリに係合させて張り用シリンダユニットによって揺動
させると、各押圧部材は各プーリを離間させる方向に付
勢し、ベルトに張力を与える。この状態で締結機構によ
って位置を固定すると、ベルトの張力が常に一定の状態
となる。
又、第2枢着部材を移動させることによって、異なるタ
イプの機種に適応できる。
(実施例) 本考案のベルト張り調整機の実施例について添付した図
面に基づき説明する。
第1図はエンジンに対峙する本ベルト張り調整機の全体
斜視図、第2図はエンジン側から見た正面図、第3図は
第2図のX方向から見た側面図である。
本考案のベルト張り調整機は、第1図に示すようにエン
ジンEのクランク軸に設けられたクランクプーリCと、
ACゼネレータの駆動軸に設けられたACGプーリA間に張
設されるACGベルトBの張力調整用として構成され、AC
ゼネレータ側の3本のボルトx,y,zを締結する締結機構
を備えている。この3本のボルトは、ACGセンタボルト
xとACGステーボルトyとACGアジャストボルトzであ
る。ACGアジャストボルトzは、ACGステーSの長孔s1に
沿って移動可能とされるとともに、ACGステボルトyはA
CGステーs固定用とされている。
このため、従来では当初ベルトの張設時において、これ
ら3本のボルトx,y,zはいずれも仮止めされた状態とさ
れ、次いでACゼネレータをACGセンターボルトxまわり
に回動させて、ベルトBの張力を所定圧に上げ、ACアジ
ャストボルトzとACGステーボルトyを本締めした後、A
CGセンターボルトxを本締めするような作業法が採られ
ている。
本考案のベルト張り調整機1は後述するように、3本の
ボルトx,y,zを締結する締結機構と、各プーリC,A間を押
し拡げてベルトBに張力を与えるベルト張り機構を備え
ている。
ベルト張り調整機1は、第2図に示すように底台2のレ
ール3にスライダ4を係合させたスライドベース5が、
駆動シリンダユニット6によって第2図紙面表裏方向に
進退自在に構成されている。そしてこのスライドベース
5上の一方側には傾斜部材7が取り付けられ、この傾斜
部材7上の傾斜レール8には、レールガイド9を係合さ
せた傾斜スライドプレート10は、後述するスライド機構
によって、傾斜レール8上を摺動し位置を変化させる。
このスライドプレート10上の前面側には第2枢着部材12
が立設されている。この第2枢着部材12は第3図に示す
ように前後に亘って一対設けられており、各枢着部材1
2,12間には軸受部材13が設けられている。一方スライド
プレート10の後面側には、正面視方向に略台形形状の台
形プレート14が立設されており、この台形プレート14に
止め付けられたナットランナ15の出力軸16は、前述の軸
受部材13を挿通して延出し、その先端にソケット17を備
えている。そしてこのナットランナ15、出力軸16、ソケ
ット17等が第1の締結部20を構成する。
一方、第2図に示す揺動部材21は正面視方向に略V字形
とされ、中央部が前述の軸受部材13(第3図)に取り付
けられて、出力軸16まわりに揺動可能とされ、この出力
軸16が第2枢着部として構成されている。この揺動部材
21の一端側には、ピン22を介して張り用シリンダユニッ
ト23のシリンダケース部23aが枢着されており、この張
り用シリンダユニット23のロッド部23bには連結アーム2
4が枢着されている。この連結アーム24の他端側は、ス
ライドベース5上に立設された第1枢着部材25に枢着さ
れている。すなわち第1枢着部材25は第3図に示すよう
に前後一対となり、各枢着部材25,25間に設けられたピ
ン26軸まわりに回動可能な軸受部材27に、前述の連結ア
ーム24が取り付けられている。
又、この軸受部材27には、第2図に示す第1押圧部材28
が取り付けられている。このため張り用シリンダユニッ
ト23が伸長作動すると、第1押圧部材28はピン26まわり
に矢示方向に揺動する。又、第1押圧部材28の揺動側の
前面には、円弧状の切欠きが設けられており、この円弧
状の切欠きは、クランクプーリCの外形形状と一致させ
ている。又、ピン26が第1枢着部として構成されること
になる。
揺動部材21の略中央部には、第2押圧部材29が突設され
ている。この第2押圧部材29は、円柱状の位置側面を円
弧状に切欠いて、揺動部材21の前面に向けて突出して設
けられており、円弧の形状はACGプーリAの外形形状と
一致している。
揺動部材21の他端側には、第2の締結部30が構成されて
いる。この第2の締結部30は、揺動部材21のレール31に
摺動自在に係合するスライドテーブル32を備え、第3図
に示すシリンダユニット38によって進退動自在とされる
とともに、このスライドテーブル32は、正面視方向にL
字型となって上部にはピン33を介して揺動自在な傾動板
34が枢着されている。又、スライドテーブル32の側壁外
方には傾動シリンダユニット35が取り付けられており、
スライドテーブル32の側壁を貫通して延出するロッド36
には一対の挟持部36aが設けられている。そして、この
挟持部36aで、傾動板34前面に張り出す張出部34aを挟み
込んでいる。
傾動板34には、ACGアジャストボルトz締付用ナットラ
ンナの出力軸が挿通され、この出力軸先端にソケット37
が取り付けられている。かくして第2の締結部30のナッ
トランナ、ソケット37等は傾動シリンダユニット35の作
動によって傾動板34の揺動につれて位置を変化させるこ
とができる。
一方スライドベース5の後面側には、立設部材39が取り
付けられており、この立設部材39の上方に第3の締結部
40が設けられている。この第3の締結部40の構成も第2
の締結部30の構成とほぼ同様である。すなわち立設部材
39にピン41で枢着された傾動板42の前面張出部42aに、
傾動シリンダユニット43のロッド44の挟持部44aが係合
するとともに、傾動板42に一体的に軸受部材45(第3図
に示す)が設けられ、ナットランナ46と、その先端のソ
ケット47が設けられている。このため第3の締結部40の
ナットランナ46等も傾動シリンダユニット43の作動によ
って位置を変化させることができる。そして前述の第1
の締結部20、第2の締結部30、第3の締結部40によって
締結機構を構成している。
一方、前述の傾斜スライドプレート10のスライド機構
は、第4図のように構成されている。尚、第4図は本調
整機1の背面側から見た要部図である。
立設部材39の高さ方向略中央部の位置には、機種変換用
シリンダユニット51が枢着され、この機種変換用シリン
ダユニット51のロッド52端には、2つの連結アーム53、
54が連結されている。
そして第1連結アーム53の他端側は、スライドベース5
の取付部材55に枢着され、他の第2連結アーム54の他端
側は、傾斜スライドプレート10に一体に止め付けられる
台形プレート14に枢着されている。このため機種変換用
シリンダユニット51の作動によって傾斜スライドプレー
ト10は傾斜レール8上を摺動し、ナットランナ15も位置
を変えることができる。尚、傾斜レール8の両端には、
各ストッパ56,57が設けられている。
かくして、第1,第2,第3締結部20,30,40の夫々のナット
ランナとソケットは、相対関係位置を変化させることが
でき、機種に応じて位置決め調整される。
以上のように構成したベルト張り調整機1の作動の概要
については、次の通りである。
まず、ベルト張り調整機1を第1図に示すようにエンジ
ンEに対峙させ、クランクプーリCの内側面に第1押圧
部材28(第2図)の円弧状切欠部を添い当て、第2押圧
部材29の円弧状切欠部をACGプーリAの内側面に位置さ
せる。この時、ACGの3本のボルトx,y,zは各ナットラン
ナに嵌合しており、ナットランナ15のソケット17はACG
センターボルトxを嵌合し、ACGステーボルトyにはソ
ケット47が、ACGステートボルトzにはソケット37が夫
々嵌合している。
次いで第2図に示す張り用シリンダユニット23のロッド
部23bが伸長作動すると、第1押圧部材28はクランクプ
ーリCに向けて押付けられ、第1押圧部材28はそれ以上
揺動できなくなる。このため、今度は張り用シリンダユ
ニット23のシリンダケース部23aが上昇させられること
となり、揺動部材21上の第2押圧部29が揺動部材21と共
にナットランナ15の出力軸16まわりに矢示方向に揺動す
る。そして円弧状切欠部をACGプーリAの内側に当接さ
せて押し拡げる方向に押圧する。
この張り用シリンダ圧は、予め機種毎に一定値に設定さ
れており、常に一定の圧力で押し拡げることによって、
ACGベルトBの張力は常に一定に高められ保持される。
ここで各ナットランナによる締付が行われる。
尚、実施例の場合、3ヶ所の同時締付が行われる。
取扱う機種が変更となった時、機種変換用シリンダユニ
ット51によって傾斜スプリング10を移動させると共に、
第2締結部30、第3締結部40の各傾動板34,42を傾動さ
せ、各ナットランナとソケットの相対位置を変化させる
ことは既述のとおりである。
(考案の効果) 以上のように本考案のベルト張り調整機は、従来まで人
力でやっていた作業の自動化がなされ、作業者はプーリ
間にベルトを掛けるだけの作業となって作業負荷を大幅
に軽減することができる。
また、作業中にトルクレンチのバーが損傷したり、ACG
ユニットに損傷を与えることもない。
更に一定の張り用シリンダ圧によって各プーリを拡開側
に付勢することにより、ベルトの張力が安定し、品質の
良い組付け品を得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はエンジンの調整取付部位と本ベルト張り調整機
の関係を示す全体斜視図、第2図はエンジン側から見た
正面図、第3図は第2図のx方向から見た側面図、第4
図は背面側から見た要部図である。 尚、同図中、1はベルト張り調整機、12は第2枢着部
材、15はナットランナ、17はソケット、21は揺動部材、
23は張り用シリンダユニット、23aはシリンダケース
部、23bはロッド部、25は第1枢着部材、28は第1押圧
部材、29は第2押圧部材、37はソケット、46はナットラ
ンナ、47はソケット、AはACGプーリ。Bはベルト、C
がクランクプーリを示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベルトを張設した一対のプーリを移動して
    ベルトの張力を所定の値にするベルト張り機構と、該ベ
    ルト張り機構によって所定の位置に離間された該プーリ
    を固定するための締結機構を備え前記一対のプーリに接
    離自在にスライドするスライドベース上に載置されたベ
    ルト張り調整機において、 前記ベルト張り機構は前記プーリの一方を押圧する回動
    自在の第1押圧部材を備え、 該第1押圧部材の基部をピン軸で連結アームの一端に固
    着し、 該連結アームの一端をスライドベース上に固着された第
    1枢着部材に揺動可能に取付け、 該連結アームの他端に張り用シリンダユニットの一端を
    枢着し、 該張り用シリンダユニットのシリンダケース部に揺動部
    材の一端を枢着し、 前記スライドベースに摺動自在に設けられた第2枢着部
    材に対して該揺動部材の中央部を揺動自在に支持し、 前記第1押圧部材に対して逆方向に回動し前記プーリの
    他方をベルト張り方向に押圧する第2押圧部材を該揺動
    部材に設け、 前記第2枢着部材に揺動自在に枢支された前記揺動部材
    の揺動中心に第2枢着部材を摺動することによって位置
    調整可能な前記締結機構の第1の締結部を配置し、 前記揺動部材の上部に位置調整可能な締結機構の第2の
    締結部を配置し、 前記スライドベースに立設した立設部材に位置調整可能
    な締結機構の第3の締結部を配置したことを特徴とする
    ベルト張り調整機。
JP1990024574U 1990-03-12 1990-03-12 ベルト張り調整機 Expired - Lifetime JPH0752442Y2 (ja)

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JPH03115240U JPH03115240U (ja) 1991-11-28
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Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5836919Y2 (ja) * 1981-11-10 1983-08-19 マツダ株式会社 ベルトの張力調整装置
JPS63125848A (ja) * 1986-11-13 1988-05-30 Honda Motor Co Ltd 内燃機関用タイミングベルトの張力自動調整装置
JPH0731008Y2 (ja) * 1987-01-22 1995-07-19 トヨタ自動車株式会社 動力伝達ベルトのテンシヨン調整装置

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