JP2807417B2 - パンタグラフの軸間距離調整装置 - Google Patents
パンタグラフの軸間距離調整装置Info
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Description
ンタグラフに関し、特に菱形枠の下枠が結合された前後
一対の主軸の軸間距離を調整するための装置に関する。
図、図4はその要部を模式的に示した側面図ある。図に
おいて、菱形枠1の前後の上枠2同士を左右に渡って連
結する天井管3に天秤4が装着され、その上にばね5
(図4)を介して前後一対の集電舟6が支持されてい
る。上枠2と共に菱形枠1を構成する下枠7の下端部は
ボス部7a(図3)を介して前後一対の主軸8に結合さ
れ、各主軸8は左右端で軸受9を介して額縁状の台枠1
0に回動自在に支持されている。
11(図4)の張力により立ち上げられ、集電舟6が図
示しない架線に押し付けられるが、この菱形枠1は他方
の主軸8に作用するエアシリンダ12(図4)に圧縮空
気が送り込まれることにより、主ばね11に抗して図示
の通り折り畳まれ、天井管3に係合するフック13によ
り折り畳み状態に保持される。フック13は電磁石14
(図3)により連結棒15を介して引っ張られ、戻しば
ね16に抗して図4の反時計方向に回されて天井管3と
の係合が解除される。これにより、折り畳まれていた菱
形枠1は主ばね11の張力に基づいて下枠7に作用する
回転力により立ち上げられる。
折り畳み状態から立ち上げる際の押上力は集電舟6で測
定され、その大きさは集電舟6を架線に押し付ける力の
1.5倍以上(例えば8kg)必要であるとされている
が、その調整は主軸8の軸間距離を調整することにより
行われる。すなわち、図4に示す軸間距離LをL1 に小
さくすると、上枠2の水平角度が2点鎖線で示すように
θからθ1 に大きくなるため、上枠2に働く軸方向力の
上方向分力が増え、押上力は大きくなる。なお、軸受9
はボルト17(図3)により台枠10に締め付けられて
いるが、軸受9のボルト17が通る穴は長穴になってお
り、軸間距離Lの調整の際にはその遊びの範囲内で軸受
9が前後に移動できるようになっている。
ばね11を一々取り外していた。それは、菱形枠1の折
り畳み状態で主ばね11の張力は一般に200kg以上
あり、主ばね11が付いたままでは負荷が大き過ぎるた
めである。そして、軸受9の位置を最終的に決定するま
でには、軸間距離Lを適宜に調整してボルト17を仮締
めした後、主ばね11を再び取り付けて集電舟6の押上
力を測定する作業を繰り返していた。なお、軸間距離L
は菱形枠1の立ち上げ状態の押上力、つまり集電舟6を
最終的に架線に押し付ける力にも影響するため、押上力
の測定は立ち上げ状態でも同時に行っている。
押上力の調整、つまり軸間距離Lの調整は極めて煩雑で
ある。そこで、この発明は、主ばねを取り外すことなく
簡単に押上力の調整を行うことのできるパンタグラフの
軸間距離調整装置を提供することを目的とするものであ
る。
に、この発明は、各主軸の軸端を菱形枠の下枠端面から
突出させ、ターンバックル機構により伸縮可能な軸間距
離調整治具の両端を前後の前記主軸に跨がらせて前記軸
端に回動自在に嵌合させるものとする。
に、ターンバックル機構により伸縮可能な軸間距離調整
治具(以下、単に治具という)の両端を前後の前記主軸
に跨がらせて回動自在に嵌合させることにより、治具の
伸縮で軸間距離を微細に調整することができる。その場
合、ターンバックル機構による治具の伸縮力は強力であ
るため、主ばねを付けたままでもターンバックル機構を
軽く回転させて主軸を移動させることができる。また、
軸間距離は菱形枠の折り畳み状態でも立ち上げ状態でも
同じであり、かつ治具と主軸との嵌合は回動自在である
ので、治具を装着したままで菱形枠を自在に上下させな
がら軸間調整と押上力の測定とを同時に行うことができ
る。
で、図1は治具を装着したパンタグラフの要部平面図、
図2はその側面図である。図において、パンタグラフは
主軸8の軸端8aが下枠ボス部7aの端面から突出させ
られ、前後の主軸8に跨がって軸端8aに治具18の両
端が嵌合させられている。その他の構成は図3及び図4
に示したものと同じである。
をつなぐねじ棒20とからなっている。支柱19は、例
えば丸棒の両面を頭部19aを残して平板状に切削して
製作され、軸端8aと嵌合する端部には平軸受21が装
着されている。ねじ棒20は中央の六角胴部20aの両
側にそれぞれ右ねじ及び左ねじからなるねじ軸が一体形
成され、各ねじ軸は対応する支柱19の頭部19aに設
けられためねじにねじ込まれている。ねじ棒20はねじ
軸の逆ねじ構造によりターンバックル機構を構成し、そ
の回転方向に応じて前後の支柱19が接近又は離反して
治具18の伸縮が行われる。
ト17を半締めにしたままねじ棒20の六角胴部20a
に工具を掛けてねじ棒20を回し、治具18を伸縮させ
て軸受9を前後に移動させる。軸受9を主ばね11の張
力に抗して移動するには大きな力を必要とするが、ねじ
のサイズやピッチを適切に選ぶことにより軽い操作で移
動することができる。軸受9を適宜に移動させたところ
で、集電舟6の上面を例えばばね秤を介して押し下げて
菱形枠1を所定のレベルまで折り畳み、その状態での押
上力を確認する。
し、過大なら増やす。ばね秤の目盛りが適正な押上力を
示すようになったらボルト17を本締めした後、菱形枠
1を所定の高さまで立ち上げてその状態での押上力、つ
まり架線に対する押付力を確認する。その際、菱形枠1
を立ち上げても軸間距離Lは変わらず、また軸端8aと
治具18と平軸受21を介して回動自在に嵌合している
ので、治具18を装着したままでも菱形枠1の立ち上げ
が妨げられることはない。問題がなければ、軸受9と台
枠10との間にロックピンを打ってその位置を固定す
る。なお、治具18による軸受9の移動は左右片側ずつ
行ってもよいが、治具18を両側に装着して同時に移動
すればより能率的である。
枠の下枠端面から突出させ、ターンバックル機構により
伸縮可能な軸間距離調整治具の両端を前後の主軸に跨が
らせてその軸端に回動自在に嵌合させることにより、主
ばねを取付けたままで治具を容易に伸縮させて押上力の
調整を行うことができる。したがって、押上力調整に伴
う主ばねの着脱が不要となり作業時間が大幅に短縮され
る。また、近年、菱形枠を小形化したパンタグラフの要
求が高まっており、そのような場合には軸間距離が 0.1
mm変わると押上力は例えば3kgも変わるなど、その
調整は微妙となっているが、この発明ではねじ式の治具
を用いているためその様な微調整にも容易に対応でき、
押上力のばらつきを最小限に抑えることができる。
端部の平面図である。
である。
Claims (1)
- 【請求項1】菱形枠が前後一対の主軸に結合され、この
主軸の一方に前記菱形枠を立ち上げる主ばねの張力が作
用するパンタグラフにおいて、 各主軸の軸端を菱形枠の下枠端面から突出させ、ターン
バックル機構により伸縮可能な軸間距離調整治具の両端
を前後の前記主軸に跨がらせて前記軸端に回動自在に嵌
合させたことを特徴とするパンタグラフの軸間距離調整
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25739494A JP2807417B2 (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | パンタグラフの軸間距離調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25739494A JP2807417B2 (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | パンタグラフの軸間距離調整装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0898310A JPH0898310A (ja) | 1996-04-12 |
JP2807417B2 true JP2807417B2 (ja) | 1998-10-08 |
Family
ID=17305786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25739494A Expired - Lifetime JP2807417B2 (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | パンタグラフの軸間距離調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2807417B2 (ja) |
-
1994
- 1994-09-27 JP JP25739494A patent/JP2807417B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0898310A (ja) | 1996-04-12 |
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