JPH0752252Y2 - 壁面の遮音構造 - Google Patents

壁面の遮音構造

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JPH0752252Y2
JPH0752252Y2 JP1988014197U JP1419788U JPH0752252Y2 JP H0752252 Y2 JPH0752252 Y2 JP H0752252Y2 JP 1988014197 U JP1988014197 U JP 1988014197U JP 1419788 U JP1419788 U JP 1419788U JP H0752252 Y2 JPH0752252 Y2 JP H0752252Y2
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JP
Japan
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panel
sound insulation
gypsum board
furring strip
cellular concrete
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JP1988014197U
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重夫 吉田
謙一 鈴木
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日本イトン工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 a.産業上の利用分野 本考案は、軽量気泡コンクリートパネルを使用した壁面
構造、特に遮音性に優れた壁面構造に関する。
b.従来の技術 一般に、均質な材料からなる壁体の遮音性は質量則に支
配され、材料の面密度が大きくなるほど遮音性は高くな
るという関係を有する。
このため、軽量性を特長とする軽量気泡コンクリートパ
ネルは、いかに組織的に独立した気泡を含んでいるもの
といえども、それ自体高度の遮音性を有する材料という
ことはできない。
そこで、従来より軽量気泡コンクリートパネルを使用し
た壁面の遮音性を高めるため、種々の壁面構造が存在す
る。第6図はその一例を示すものである。
ここで、図中101は軽量気泡コンクリートパネル、102は
該パネル101間に形成された空気層、103,104は各々パネ
ル101に塗られたモルタル及び樹脂プラスターである。1
05は木製の胴縁107によって軽量気泡コンクリートパネ
ル101から一定の間隔を隔てて取付けられた合板、106は
パネル101と合板105との間隙に挿入されたグラスウール
である。
なお、図中、下端に記載した数字は、各材料あるいは層
の厚さを示すものである。
c.考案が解決しようとする問題点 しかしながら、上述した従来の壁面構造にあっては、第
7図の遮音性能試験の結果を表わすグラフが示す如く、
日本建築学会の遮音性能基準でD−40の性能(JIS A141
9参照)しか満すことができず、その遮音性は十分には
満足し得るものではなかった。
また、第6図の(B),(C)に示すモルタル103ある
いは樹脂プラスター104をパネルの表面に塗る湿式工法
にあっては、モルタル等の乾燥に時間を要し、その作業
性の点からも問題があった。
本考案は、上述した問題点に鑑みなされたものであっ
て、その目的は遮音性に優れ、しかも施工が容易な壁面
構造を提供することにある。
d.問題点を解決するための手段 本考案は、上述した問題点を解決するためになされたも
のであって、胴縁を介して軽量気泡コンクリートパネル
に石膏ボードを連結し、前記軽量気泡コンクリートパネ
ルと石膏ボードとの間に形成される空隙にグラスウール
を挿入した壁面の遮音構造において、該パネルの表面に
縦又は横方向に沿って一直線上に所要の間隔をおいて固
定されかつ立設した雄ネジ部を有する基体と、該基体の
雄ネジ部に螺合する雌ネジをその内周面に有しかつその
外周面に環状の係止部を有する調節体とからなる固定具
を備え、前記胴縁が長尺な金属板によって形成された断
面コ字状をなし、該胴縁の両縁には内方に折曲形成され
た係止爪を設け、前記固定具の係止部に該係止爪を係止
することにより、該軽量気泡コンクリートパネルに石膏
ボードを連結したことを特徴とする。
e.実施例 以下、本考案の実施例を添付図面に従って詳細に説明す
る。
ここで、第1図は壁面の一部切欠斜視図、第2図は壁面
の断面図である。図中1は厚さ80mmの軽量気泡コンクリ
ートパネル、2は該パネル1の表面に固定された固定具
であって、該固定具2はパネル1の表面に縦又は横方向
に沿って一直線上に所要の間隔をおいて複数個固定され
ている。また、3は前記固定具2によって係止された胴
縁であり、該胴縁3には9mmの石膏ボード4が止着され
ている。14はパネル1と石膏ボード4との間に形成され
る間隙に挿入されたグラスウールであり、該グラスウー
ル層14は46mmとなっている。
固定具2の分解斜視図である第3図、並びに固定具2、
胴縁3及び石膏ボード4の斜視図を示す第4図に従っ
て、固定具2の構造及び胴縁3の構造を詳述すると、固
定具2は図示するように基体5と調節体6との2つの部
材から形成されており、基体5はパネル1への取付座7
と、該取付座7に立設された雄ネジ部8とから構成され
ている。一方、調節体6はその内周面に前記基体5に立
設された雄ネジ部8に螺合する雌ネジ9を有し、かつ、
外周面に後記する胴縁3の係止爪11が係止する環状の凹
部である係止部10が形成されている。
一方、胴縁3は、上記固定具2によって係止されて石膏
ボード4を固定するためのもので、長尺な金属板によっ
て形成された断面コ字形状をなし、その両縁12,12には
内方に折曲された係止爪11,11が存在し、該係止爪11,11
の間隔は前記固定具2の調節体6の直径より若干狭く形
成され、かつ、両縁12,12は調節体6の頂部13から係止
部10に至るまでの長さに略等しい長さとされている。
本考案にかかる壁面構造は、上述の如き構造の固定具2
及び胴縁3を使用するものであり、その施工例を以下に
説明すると、先ず、壁面を設置する位置に軽量気泡コン
クリートパネル1を上部固定金物、下部固定金物等を使
用して正確に固定する。
つぎに、前記構造躯体に固定されたパネル1の表面に、
基体5と調節体6とを組合せた固定具2を酢酸ビニル系
接着剤及びくぎを併用して固定する。この場合、上述し
た如く固定具2は複数個用意し、パネル1の表面に縦又
は横方向に沿って一直線上に所要の間隔を置いて配置す
る。
その後、一直線上に配置固定された上記固定具2に対し
て胴縁3を前方より添わせ、押圧することにより、調節
体6に設けられた係止部10に胴縁3の係止爪11,11を係
止させ、複数本の胴縁3を並行状にパネル1の表面に配
設する。この場合、胴縁3を係止する各固定具2の高さ
は、調節体6を捻回することによって予めある程度調整
しておき、胴縁3の係止後その微調整を行なう。
つぎに、所定の厚さのグラスウール14を胴縁3間に隙間
なく充填し、その後、並行状に配設された胴縁3間に石
膏ボード4を渡すように前方から添わせ、釘,ネジ等で
固定し、壁面表面を石膏ボード4で被覆する。
本考案は、上述の如き構造の壁面構造であるため、壁面
構造体の厚さは固定具である調節体6の捻回操作によっ
て任意の厚さとすることができ、また、たとえ軽量気泡
コンクリートパネル1の表面に凹凸が存在しても、固定
具2自体の高さを自由に調節し得るため、石膏ボード4
を胴縁3を介して均一平面に簡単に止着することが可能
となる。
また、本考案における壁面構造では、石膏ボード4のパ
ネル1への連結固定手段として3つの独立した部品、す
なわちパネル1の表面に固定されかつ立設した雄ネジ部
8を有する基体5と、該基体5の雄ネジ部8に螺合する
雌ネジ9をその内周面に有しかつその外周面に環状の係
止部10を有する調節体6と、前記調節体6の係止部10に
係止される係止爪11を備える胴縁3とから構成されてい
るため、各部品間において弾性率の不連続部分が存在
し、音波振動の反射波が生じやすく、また従来の面接触
と異なり、線あるいは点接触となるため振動が伝わりに
くく、該固定手段が音波振動をパネル1側から石膏ボー
ド4側に、あるいはその逆方向に伝えるブリッジとして
の役目を果すことが少なく、遮音性の優れた壁面構造を
提供することができる。
第5図は上述した実施例の壁面構造において、昭和46年
建設省告示第108号に規定する遮音性能試験を実施した
試験結果を示すものである。
なお、試験体は次の表に示すもので行なった。
第5図に示す如く、遮音性能は第7図に示した従来構造
のものに比し、良好な結果が得られた。
以上、本考案の一実施例について詳述したが、本考案は
既述の実施例に限定されるものではなく、本考案の技術
的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
例えば、軽量気泡コンクリートパネル80mm、石膏ボード
は9mmのものを使用したが、騒音の強弱、あるいは壁面
の許容厚さ等を考慮してその厚さを任意に増減し得る。
また、固定具である基体のパネルへの固定手段及び胴縁
への石膏ボードの止着手段は、接着,鋲着,溶着等あら
ゆる既知の固定手段を採用し得るのは当然のことであ
る。
f.考案の効果 本考案は、上述の如く構成され、パネルの表面に固定さ
れかつ立設した雄ネジ部を有する基体と、該基体の雄ネ
ジ部に螺合する雌ネジをその内周面に有しかつその外周
面に環状の係止部を有する調節体とからなる固定具を備
え、胴縁が長尺な金属板によって形成された断面コ字状
をなし、該胴縁の両縁には内方に折曲形成された係止爪
を設け、固定具の係止部に胴縁の係止爪を係止させるこ
とにより、固定具と胴縁との接触部分が線又は点接触と
なって接触面積が極めて小さく、かつ、弾性率の不連続
部分が生じるので、遮音性が非常によい壁面の遮音構造
を提供することができるという効果を奏する。また、固
定具は、該軽量気泡コンクリートパネルと石膏ボードと
の間隔調整が基本の雄ネジ部とこれに螺合する調節体の
雌ネジとからなるネジ式になっているため、無段階的な
間隔調整が容易であり、壁面構造体の厚さを固定具にあ
る調節体の捻回操作によって、任意に調整することがで
き、たとえパネル面が凸凹していても、傾斜していて
も、湾曲していても、石膏ボードを所定の位置に平らに
取付けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本考案の一実施例を示したもので、第
1図は壁面の一部切欠斜視図、第2図は壁面の断面図で
ある。第3図は固定具の分解斜視図、第4図は固定具、
胴縁及び石膏ボードの関係を示す斜視図である。第5図
は遮音性能の試験結果を示すグラフである。 第6図及び第7図は従来の壁面構造を示したもので、第
6図は壁面の断面図、第7図は遮音性能の試験結果を示
すグラフである。 1…軽量気泡コンクリートパネル、2…固定具、3…胴
縁、4…石膏ボード、5…基体、6…調節体、7…取付
座、8…雄ネジ部、9…雌ネジ、10…係止部、11,11…
係止爪、12,12…両縁、13…頂部、14…グラスウール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−22425(JP,A) 特開 昭52−135315(JP,A) 実開 昭57−187318(JP,U) 特公 昭62−38503(JP,B2) 実公 昭37−18762(JP,Y1) 実公 昭52−1536(JP,Y2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】胴縁3を介して軽量気泡コンクリートパネ
    ル1に石膏ボード4を連結し、前記軽量気泡コンクリー
    トパネル1と石膏ボード4との間に形成される空隙にグ
    ラスウール14を挿入した壁面の遮音構造において、該パ
    ネル1の表面に縦又は横方向に沿って一直線上に所要の
    間隔をおいて固定されかつ立設した雄ネジ部8を有する
    基体5と、該基体5の雄ネジ部8に螺合する雌ネジ9を
    その内周面に有しかつその外周面に環状の係止部10を有
    する調節体6とからなる固定具2を備え、前記胴縁3が
    長尺な金属板によって形成された断面コ字状をなし、該
    胴縁3の両縁には内方に折曲形成された係止爪11を設
    け、前記固定具2の係止部10に該係止爪11を係止するこ
    とにより、該軽量気泡コンクリートパネル1に石膏ボー
    ド4を連結したことを特徴とする壁面の遮音構造。
JP1988014197U 1988-02-05 1988-02-05 壁面の遮音構造 Expired - Lifetime JPH0752252Y2 (ja)

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JPH01118510U JPH01118510U (ja) 1989-08-10
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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