JPH0752112Y2 - ガラス板の移載装置 - Google Patents

ガラス板の移載装置

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JPH0752112Y2
JPH0752112Y2 JP1991106374U JP10637491U JPH0752112Y2 JP H0752112 Y2 JPH0752112 Y2 JP H0752112Y2 JP 1991106374 U JP1991106374 U JP 1991106374U JP 10637491 U JP10637491 U JP 10637491U JP H0752112 Y2 JPH0752112 Y2 JP H0752112Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、パレット上に合紙を挟
んで立て掛けられているガラス板の吸着支持移載に、合
紙の吸着除去を組み込んだガラス板の移載装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】パレット上に合紙を挟んで立て掛けられ
たガラス板をコンベア等の他の装置に受け渡す場合は、
合紙を取り除いて移乗せしめるが、その先行技術として
例えば特公昭52−43300号公報には、パレットと
搬送コンベアとの間に反転アームを設け、この反転アー
ムに備えた吸着盤によってパレット上の板ガラスを合紙
ごと吸着し、次いでア−ムを180°回動して搬送コン
ベア上に合紙が下になるように板ガラスを移載し、搬送
コンベアの終端に設けた合紙剥離案内機構により合紙を
回収する板体に重複されたシート状体の剥離回収装置が
開示され、先に本出願人が提案した特開昭57−483
6号公報には、シート材を間挿した重畳板体の上方に突
出するシート材上端部を重畳板体の取出前端において上
方より圧接吸着する吸着具と、吸着具を支持し吸着した
シート材を上方へ移動したのちシート材回収位置へ移送
する移送装置とを有する重畳板体間に挿入したシート材
の回収装置、さらに特開平2−225225号公報に
は、パレットと他の装置との間を往復動する入込み装置
の揺動アームに、板ガラス吸着用の主吸着盤とこの主吸
着盤とは独立して作動する合紙吸着用の副吸着盤を設け
た板ガラスの入込み装置が開示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする問題点】上記技術において特
公昭52−43300号公報のものは、立て掛けられて
いる合紙と板ガラスとを吸着して反転アームで回転して
搬送コンベアへ受け渡すため、下面となる合紙はその自
重により折れ曲がり等が発生し、確実な回収が懸念され
る問題を有し、特開昭57−4836号公報のものは、
シート材と合紙との吸着装置を別々に設けているため装
置が大がかりとなり、その装置の連動は複雑な制御系統
を必要とする問題が有り、特開平2−225225号公
報のものは、板ガラスを合紙の上から吸着する主吸着盤
より移動体に設けた吸着盤に板ガラスのみを受渡し、副
吸着盤で合紙を吸着分離するものであるが、板ガラスの
移乗に受け渡しをする2台の複雑な構成に加え、主吸着
盤から吸着盤への受け渡しはわずかのタイミングや板ガ
ラスの傾き等により確実な受渡しが難しい問題を抱えて
いる。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本考案はかかる問題点
に鑑みてなしたもので、ロボットによるガラス板の移載
中にその間に合紙の回収も可能にするようにした装置の
提供を目的として、合紙と共にパレットに立て掛けて積
層するガラス板の近傍でガラス板に対向して設置するロ
ボットのX、Y、Zの3軸方向に移動自在および回動自
在なアームにフレームを装着し、該フレームに配設する
吸着パットで最前の前記ガラス板を吸着支持して移載せ
しめるガラス板の移載装置において、前記ガラス板に対
面する前記フレームの下辺に設けた遠近動シリンダによ
りフレ−ムと接近および遠離動作が可能で、かつ前記ガ
ラス板面方向へ突出する合紙押さえ用の圧接部材を設
、該圧接部材の両端部に、前後動自在で前記ガラス板
背後の合紙端部を吸着支持する吸着部材を配設し、加え
て前記圧接部材にその前方へ突起する押圧部材を着脱自
在に配設したガラス板の移載装置を提供する。
【0005】
【作用】ガラス板を吸着パットで吸着支持しロボットの
アームのわずかな上昇と共に、圧接部材の降下で該ガラ
ス板の背後にあって、該ガラス板の下端より突出する合
紙の下側端部を押圧して固定し、該ガラス板の上昇にと
もない前面に露出する合紙の下側端部にシリンダにて
出する吸着部材の当接、かつ吸着作用により合紙を吸着
支持し、前記アームの所定のルート移動中に所定の位置
で該吸着部材の吸着を解除して加圧すれば合紙を吸着部
材より離脱、回収でき、さらに所定の位置まで移動し吸
着パットの吸着作用を解除すればガラス板は目的の場所
へ移乗される
【0006】合紙がガラス板の左右端よりはみ出して
る場合については、押圧部材を圧接部材上の着台に装着
しフレームを左あるいは右に90°回転後圧接部材をフ
レームから遠離し、吸着パットをガラス板に当接せしめ
圧接部材をガラス板側端面に接近せしめれば、押圧部材
は前方から見て2枚目に位置するガラス板の側端部に
1枚目に位置するガラス板の背後の合紙の端縁を押しつ
けて固定し、吸着パットで最前のガラス板を吸着しアー
ムを旋回移動すれば合紙の一部が露出し、吸着部材の前
方への移動により合紙に当接、かつ吸着作用により合紙
を吸着し、ロボットのアームの旋回移動により合紙とガ
ラス板は他の目的の場所へ移載される
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は本考案の要部を示す一部を切欠した
斜視図を示し、図2はパレット上のガラス板と対向する
一部を切欠した要部の概略側面図、図3は吸着部材から
離脱前の合紙を示す要部の概略側面図を示し、図4は他
の態様を説明する概略平面図を示す。
【0008】ガラス板1の周縁より突出する合紙2と前
記ガラス板1とを交互に積層して立て掛けるパレット3
の近傍に図示されないロボットを設置し、該ロボットの
ユニバーサルに回動の屈折部4を有するアーム5先端に
は縦部材6、6と横部材7、7とで枠組みしたフレーム
8を中梁9に固着する座を介して着脱自在に装着し、該
フレームの四隅には、パレット3上に載置する最前のガ
ラス板1面に台座11を介して対面の吸着パット10を
配設する。
【0009】図2に示すようにフレーム8をパレット3
上の前記ガラス板1と対面状態において、ガラス板1に
向かったフレーム8の反対側となる裏面には、下部横部
材7より下方でその前方に突出横架の圧接部材14を一
対のガイド棒12で懸吊状に支持し、該ガイド棒を遊嵌
入する案内部材13、13を固着し、該圧接部材と下部
横部材7とには張り出すブラケット15、16間に案内
部材13、13に沿って圧接部材14をフレーム8より
遠近せしめる遠近動シリンダー17を設け、圧接部材1
4の両脇には該圧接部材より前方に突出し合紙2を専用
に吸着する吸着部材18を前後駆動せしめるシリンダー
20、20のピストン端に固着すれば、図示されないロ
ボットとの組み合わせによるガラス板の移載装置21と
なり、さらに圧接部材14に固着する着台23を介して
該圧接部材より前方に突出し着脱自在な一対の押圧部材
24を配設するが、着脱は着台23にネジ孔を穿孔して
押圧部材24を螺着する簡易な構成でよい。
【0010】ガラス板1を所定の場所まで移動するその
途中に合紙2を回収する受け箱22を設置する。以下、
本考案の作動を説明する。
【0011】ガラス板1と合紙2とが交互に積層載置す
るパレット3の近傍に設置の図示されないロボットに
は、自在継手状の動きをなすアーム5の先端に吸着パッ
ト10、10、・・を配設するフレーム8を装着し、該
フレームを前記パレット3上で最前列に立て掛けられて
いるガラス板1に所定の向きおよび位置で対面させ、フ
レーム8を序序にガラス板1に接近させると図示されな
い近接スイッチからの信号により吸着パット10への吸
引が作動し、該吸着パットはガラス板1を吸引してわず
かに引き寄せ当接吸着支持すると連動して遠近動シリン
ダー17も作動してピストンを降下させ、該ピストンに
連結する圧接部材14もフレーム8に固着する案内部材
13とその部材に遊嵌入のガイド棒12により揺動する
ことなくスムースに下降し、その停止はパレット3の床
桟上で最前にあるガラス板1面の下縁よりはみ出す合紙
2の端縁を押圧、その状態を保持しつつアーム5がわず
かに上昇すると、ガラス板1側に前屈みのフレーム8に
吸着パット10を介して支持され垂直に上昇するガラス
板1は、密着する合紙2と離間しつつ上昇し、該ガラス
板の下辺がパレット3の床桟より離脱して合紙2の下部
を露出せしめると、吸引状態にある吸着ホース19、1
9と連結する吸着部材18、18はシリンダー20、2
0の作動により合紙2に向かって突出して該合紙を吸着
する。
【0012】ガラス板1と合紙2とを吸着パット10と
吸着部材18とで吸着支持した移載装置21は、アーム
5の旋回中に図示されないロボットのアーム5、屈折部
4等の作動によって図3に示すようにガラス板1を水平
に支持し、吸着ホース19、19内の吸引をわずかな加
圧に切替えると吸着部材18、18に垂れ下がる合紙2
は外れて下部に設置する受け箱22に落下、引き続きの
アーム5や屈折部4等の作動により所定の位置まで吸着
パット10、10・・で吸着中のガラス板1を移動し、
目的の場所で該吸着パットの吸引を解除すればガラス板
1は所定の位置に移乗する。
【0013】図4に示すようなガラス板1の左右端縁よ
りはみ出す合紙2の吸着の場合は、事前に一対の押圧部
材24を着台23に螺着し、アーム5より見てフレーム
8を例えば方向に90°回動すれば圧接部材14を介
して吸着部材18、18も移動し、押圧部材24、吸着
部材18共に対面するガラス1の左側で上下に配列す
る。
【0014】遠近動シリンダー17を往動させてフレー
ム8より圧接部材14を遠離せしめ、該フレームを前方
に進めてガラス板1に吸着バット10を当接吸着せしめ
ると押圧部材24はガラス板1の側縁より突出する合紙
2を押し曲げ、その状態を保ち遠近動シリンダー17の
復動作用により押圧部材24は最前より2番目のガラス
板1の側端面とで合紙2の端縁を挟持押圧して固定する
と、該遠近動シリンダーの復動と同時にアーム5のわず
かな右旋回によりガラス板1の移動とともに固定する合
紙2の該ガラス板に覆われていた左側端縁は露出し、該
露出部にシリンダー20の作動で前方に突出する吸着部
材18、18は合紙2に当接、吸引ホース19、19の
吸引力により合紙2の端部を吸着し、遠近動シリンダー
17の往動により押圧部材24で合紙2の左端縁を押圧
固定を解除すれば図示されないロボットの作動によって
ガラス板1と合紙2を吸着支持しつつ目的の位置まで移
動する。
【0015】押圧部材24、24の取り付けは、図1に
示すような杆状で螺着方式にすれば着脱が極めて容易に
できるが、一対の独立部材にすることなくコの字状に連
結してもよく、連結した部材を前後動自在に配設しても
よい。
【0016】合紙2は、少し厚めで腰のある紙を用いた
ほうが回収に手を加えることなく揃い、回収後の再使用
が容易となる。フレーム8に設けた吸着パット10や吸
着部材18はガラス板1の大きさに合わせた寸法に配列
するため、寸法の異なるガラス板1の場合にはその寸法
に合わせて吸着パット10および吸着部材18を配設す
るフレーム8を別途設けて、アーム5端に装着のものを
脱着交換するか、縦部材6、横部材7さらに中部材9等
に図示されない取り付け治具を介して吸着パットおよび
前後動自在の吸着部材、さらには遠近動自在なシリンダ
ーのピストンを圧接部材の代わりとして、大小のガラス
板を使い分けしてもよい。
【0017】自動車の窓ガラス等の左右端が斜めの場合
は、ガラス板1の下端より突出する合紙2の端部を押圧
して固定するか、フレーム8をガラス側端縁の斜めに合
わせて回せば該端縁より突出する合紙2を固定すること
ができる。
【0018】
【考案の効果】本考案は移載機構に合紙押さえと合紙の
吸着手段を組み込むことにより、ガラス板と合紙との吸
着分離、さらに合紙の除去回収を移載中に確実かつ効率
よくでき、一連の自動化が可能となる等その実用的効果
は極めて顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の要部を示す一部を切欠した斜視図を示
す。
【図2】パレット上のガラス板と対向する一部を切欠し
た要部の概略側面図。
【図3】吸着部材から離脱前の合紙を示す要部の概略側
面図を示す。
【図4】他の態様を説明する概略平面図を示す。
【符号の説明】
1・・・・・・ガラス板 2・・・・・・合紙 3・・・・・・パレット 5・・・・・・アーム 8・・・・・・フレーム 10・・・・・・吸着パット 14・・・・・・圧接部材 18・・・・・・吸着部材 21・・・・・・移載装置 24・・・・・・押圧部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65H 3/08 350 Z 8712−3F

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】合紙と共にパレットに立て掛けて積層する
    ガラス板の近傍でガラス板に対向して設置するロボット
    X、Y、Zの3軸方向に移動自在および回動自在なア
    ームにフレームを装着し、該フレームに配設する吸着パ
    ットで最前の前記ガラス板を吸着支持して移載せしめる
    ガラス板の移載装置において、前記ガラス板に対面する
    前記フレームの下辺に設けた遠近動シリンダによりフレ
    −ムと接近および遠離動作が可能で、かつ前記ガラス板
    面方向へ突出する合紙押さえ用の圧接部材を設け、該圧
    接部材の両端部に、前後動自在で前記ガラス板背後の合
    紙端部を吸着支持移送する吸着部材を配設したガラス板
    の移載装置。
  2. 【請求項2】前記圧接部材にその前方へ突起する押圧部
    材を着脱自在に配設した請求項1記載のガラス板の移載
    装置。
JP1991106374U 1991-12-24 1991-12-24 ガラス板の移載装置 Expired - Fee Related JPH0752112Y2 (ja)

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