JPH0751147B2 - 消臭剤 - Google Patents

消臭剤

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JPH0751147B2
JPH0751147B2 JP62266290A JP26629087A JPH0751147B2 JP H0751147 B2 JPH0751147 B2 JP H0751147B2 JP 62266290 A JP62266290 A JP 62266290A JP 26629087 A JP26629087 A JP 26629087A JP H0751147 B2 JPH0751147 B2 JP H0751147B2
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metal
complex
deodorant
beads
polyamine
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靖子 大沢
祐二 成冨
三郎 内空閑
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Sogo Pharmaceutical Co Ltd
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Sogo Pharmaceutical Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はポリアミンまたはその誘導体と金属から成る錯
体を有効成分とする消臭剤に関するものである。
(従来の技術) 一般に、悪臭の処理方法としては従来より活性炭やシリ
カゲルなどの多孔質物質による吸着法、水や界面活性剤
などによる吸収法、酸化剤や還元剤による酸化還元法、
酸やアルカリによる中和法、微生物や酸素製剤による生
化学的方法、その他燃焼法・マスキング法など種々の方
法が知られているが、いずれも消臭効果が低く、消臭効
果持続時間が短かく、二次汚染を生じたり、コストが高
いなど多くの欠点を有している。
(本発明が解決しようとする問題点) 本発明は消臭効果が高く、その持続時間が長く、二次汚
染を生じることなく、さらに工業的に容易に製造できる
消臭剤を提供しようとするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、先に、シッフ塩基の金属キレート化合物
に強力な消臭効果のあることを見出したが、更にシッフ
塩基の金属キレート化合物以外の金属錯体にも消臭能力
があるとの予測を得た。
そこでこの知見をもとに多くの化合物についてスクリー
ニングした結果、ポリアミンおよびその誘導体の金属錯
体に非常に強力な消臭能力のあることを発見し本発明を
完成した。
本発明の有効成分であるポリアミンまたはその誘導体の
金属錯体は式〔I〕で示されるポリアミンまたはその誘
導体とCo、Fe、Ni、Cu、Mn、Ti、V、CeおよびMoの中か
ら選ばれる1種またはそれ以上の金属とから成ってい
る。
(式中、は2または3、 mは0から200までの任意の整数、 nは1から200までの任意の整数を表わし、 Rは水素またはポリマーに結合していてもよいアルキル
基を表わし、 R′,R″は同一でも異ってもよく水素または−〔(C
H2 NH〕−H(ただし、xは0から100までの任意
の整数を表わす)を表わす) 従来よりエチレンジアミンやジエチレントリアミンとい
った多価アミンが多くの金属と安定な錯体を作ることが
知られており、さらにこれら多価アミンのシッフ塩基も
同様に錯体を作ることが知られている。また、ポリアミ
ンを配位基として導入したキレート樹脂がそのすぐれた
錯体形成能を生かして重金属の選択的吸着などに利用さ
れている。
しかし、これら金属錯体が消臭能力を有しているとの報
告はなく、これを消臭剤として用いるということは、全
く新規な知見である。
悪臭の代表的な構成成分はアンモニア、硫化水素、メル
カプタン類、アミン類であるが、なかでも硫化水素とメ
ルカプタンは嗅閾値が極めて低く、ごく少量でも強烈な
悪臭を与えるため、従来の消臭剤では除去が困難な悪臭
源である。
本発明の消臭剤は、これら従来除去困難とされている悪
臭源に特に有効な消臭能を有している。消臭機構は現在
のところ不明であるが、硫化水素臭やメルカプタン臭に
対して非常に速効的に働き、またその能力は乾燥状態で
も湿潤状態でも有効に発揮されるので使用環境に制限を
受けず、幅広い用途に提供することが可能である。
本発明で用いるポリアミンとしては、式[I]で示され
る化合物(エチレンジアミンを除く)が広く使用され、
ジエチレントリアミンといった低分子量のポリアミンの
ほか、ポリエチレンイミンのような高分子量のポリアミ
ンも広く使用されるが、製剤の面からみるとポリエチレ
ンイミンのような高分子量ポリアミンまたはその誘導体
のほうが、消臭剤として製剤化するのにより好ましい。
たとえばポリエチレンイミンと錯体を形成する金属の塩
とを水溶媒中で反応させて錯体とし、これをシリカゲ
ル、活性炭、繊維、ポリマー、不織布その他用途に応じ
た基材に含浸・塗布など適当な方法で保持させれば容易
に消臭剤の原末が得られる。
また、あらかじめポリマー中に結合しているポリアミン
を用いるのも好適である。このようなポリアミンとして
は市販の弱塩基性イオン交換樹脂やキレート樹脂がある
が、たとえば、ベンゼン環を有するポリマーをクロルメ
チル化したのち脱塩酸により任意のポリアミンを結合さ
せたポリマーを得ることができる。また、これらポリア
ミンにサリチルアルデヒドまたはアセチルアセトンを反
応させればポリマーに結合したポリアミンのシッフ塩基
が得られる。ポリマーに結合したポリアミンまたはその
誘導体を金属との錯体にするには、該ポリマーを水また
は有機溶媒あるいはそれらの混合溶媒に分散し、その中
で金属の塩を反応させればよい。
錯体を形成させる金属は塩の形で反応に用いるのが一般
的であり、Cl-、SO4 2-、NO3 -、CH3COO-のが一般的であ
り、Cl-、SO4 2-、NO3 -、CH3COO-などとの塩が好まし
い。
また遊離してくる酸根の除去や反応系のpHの調整節のた
めに適宜アルカリ金属やアルカリ土類金属の水酸化物な
どを添加するのもよい。
以上のように本発明の有効成分はいずれも市販の素材を
原料として工業的に容易に豪勢できるものである。
このようにして得られたポリアミンまたはその誘導体の
金属錯体から成る消臭剤の原末は用途に応じて他の成分
を配合する、成形加工する、そのまま容器に入れるなど
して消臭剤として使用される。
次に実施例により本発明をさらに詳しくのべる。
実施例1 スチレン−ジビニルベンゼン共重合体のビーズ12.6gを
無水塩化スズ(IV)を触媒としてクロルメチルメチルエ
ーテルでクロルメチル化した。これにサリチルアルデヒ
ドとジエチレントリアミンから得られたシッフ塩基65.1
gを加え、脱塩酸によりシッフ塩基をジエチレントリア
ミン由来の二級アミンを介してビーズに結合させた。こ
れを6規定の塩酸中で60℃、24時間処理してシッフ塩基
を分解しジエチレントリアミンのみ結合しているビーズ
を得た。
得られたビースの10gをジメチルホルムアルデヒド中に
分散させ酢酸コバルト・四水和物5.0gを加えて反応さ
せ、錯体の結合したビーズ12.2gを得た。
このビーズ0.5gをテドラーバック中に投入し、240ppmの
エチルメチルカプタン3を封入した。所定時間ごとに
ガス検知管を用いてエチルメルカプタンの濃度を測定
し、消臭率を求めたところ、非常に強い消臭効果が認め
られた。結果を表1に示す。
実施例2 実施例1で得られたコバルト錯体の結合したビーズの0.
5gをテドラーバック中に投入し、1800ppmの硫化水素2
を封入した。所定時間ごとにガス検知管を用いて硫化
水素の濃度を測定し消臭率を求めたところ非常に強い消
臭効果が認められた。結果を表2に示す。
実施例3 市販のキレート樹脂(商品名:ダイヤイオンCR−20)10
gをジメチルホルムアミド中に分散し、酢酸コバルト・
四水和物5.0gを加えて反応させ錯体を形成した樹脂11.5
gを得た。この樹脂の0.5gをテドラーバック中に投入
し、240ppmのエチルメチルカプタン3を封入した。所
定時間ごとにガス検知管を用いてエチルメルカプタンの
濃度を測定し消臭率を求めたところ、非常に強い消臭効
果が認められた。結果を表1に示す。
実施例4 実施例3で得られたコバルトの結合したキレート樹脂の
0.5gをテドラーバック中に投入し、1800ppmの硫化水素
2を封入した。所定時間ごとにガス知管を用いて硫化
水素の濃度を測定し消臭率を求めたところ、非常に強い
消臭効果が認められた。結果を表2に示す。
実施例5 実施例1で得られたジエチレントリアミンの結合したビ
ーズ10gをジメチルホルムアミドと水の混合溶媒中に分
散し、塩化第二鉄6.0gを加える。水酸化ナトリウム水溶
液を加えてほぼ中性下で反応させ、錯体の結合したビー
ズ10.6gを得た。このビーズ0.5gをテドラーバック中に
投入し、240ppmのエチルメルカプタン3を封入した。
所定時間ごとにガス検知管を用いてエチルメルカプタン
の濃度を測定し消臭率を求めたところ、非常に強い消臭
能力が認められた。結果を表1に示す。
実施例6 分子量750のポリエチレンイミン2.3gを水に溶解し、酢
酸コバルト・四水和物1.7gを加えて反応させた。この水
溶液にシリカゲル末10gを加え濃縮乾固してポリエチレ
ンイミン・コバルト錯体の保持されたシリカゲル末を得
た。これを0.5gとってテドラーバック中に投入し、1800
ppmの硫化水素2を封入した。所定時間ごとにガス検
知管を用いて硫化水素の濃度を測定し消臭率を求めたと
ころ非常に強い消臭能力のあることが認められた。
結果を表2に示す。
実施例7 実施例1で得られたコバルト錯体の結合したビーズの0.
5gを水50ml中に分散させ洗気瓶に投入した。テドラーバ
ックに封入した240ppmのエチルメルカプタン3をエア
ーポンプにより洗気瓶を通して循環させた。3時間後に
検知管を用いてエチルメルカプタンの濃度を測定したと
ころ全く検出されず、水中でも非常に強い消臭能力のあ
ることが認められた。
実施例8 市販の一級アミンを有する弱塩基性イオン交換樹脂(商
品名:ダイヤイオンWA21)10gをメタノールに分散し、
サリチルアルデヒド5.0gを加えてシッフ塩基を形成させ
たのち、メタノールで洗浄する。これを水に分散し、酢
酸コバルト・4水和物5.0gを加えて反応させ金属錯体の
結合した樹脂14.2gを得た。この樹脂0.5gをテドラーバ
ック中に投入し、240ppmのエチルメルカプタン3を封
入した。所定時間ごとにガス検知管を用いてエチルメル
カプタンの濃度を測定し消臭率を求めたところ、非常に
強い消臭効果が認められた。結果を表1に示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式〔I〕で示されるポリアミン化合物(エ
    チレンジアミンを除く)と金属からなる錯体を有効成分
    とする消臭剤。 (式中、は2または3、 mは0から200までの任意の整数、 nは1から200までの任意の整数を表わし、 Rは水素またはポリマーに結合していてもよいアルキル
    基を表わし、R′,R″は同一でも異ってもよく水素また
    は −〔(CH2 NH〕−H(ただし、xは0から100まで
    の任意の整数を表わす)を表わす)
  2. 【請求項2】金属がCo、Fe、Ni、Cu、Mn、Ti、V、Ce、
    またはMoである特許請求の範囲第1項記載の消臭剤。
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JPS627000A (ja) * 1985-02-06 1987-01-13 大和紡績株式会社 消臭性湿式不織布

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