JP2813405B2 - 脱臭組成物 - Google Patents

脱臭組成物

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acid
calixarene
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arene
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望博 田中
雅 三宅
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【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は,カリックスアレン及びまたはその誘導体
に,二価金属塩を吸着させ,更にL−アスコルビン酸化
合物またはエリソルビン酸化合物を作用させた新規脱臭
組成物に関するものである。
更に詳しくは,本発明は第三の包接化合物と言われて
いる,カリックスアレン及びまたはその誘導体の包接性
・吸着性を利用して二価金属塩を吸着させ,更にL−ア
スコルビン酸,またはエリソルビン酸を作用させること
により,着変色なく、潮解性もなく,取扱い易く,その
もの自身の臭気発生のない脱臭組成物に関するものであ
る。
(従来の技術) 従来,脱臭剤としては,生活廃棄物中特に生ゴミ,冷
蔵庫,トイレ等々に使用されてるが,その殆どは活性炭
が主に使用されている。悪臭物質としては,悪臭防止法
に定められている12物質であるが,その中でもアンモニ
ア,メルカプタン類,硫化物,アミン類,アルデヒド類
は特に接する機会の多い物質である。
悪臭除去法としては,吸着酸化分解中和マス
キング等が考えられる。
吸着法は強力な悪臭に対する方法ではあるが,すぐに
脱臭能力が低下する。酸化分解法はガス発生により化学
的に分解する方法であるが,二酸化塩素ガス発生等への
コントロールが難しく,用途によっては好ましくない場
合もある。中和法は悪臭物質が限定され汎用性がない。
マスキング法は芳香物等によるもので本質的な解決方法
でない。
最近これらの欠点を改良する方法として,二価金属塩
とL−アスコルビン酸化合物とによる方法が提案されて
いる。
しかしこのものは空気中の酸素により酸化変化著し
く,また空気中並びに臭気物より発する湿気を吸着し,
着色著しく,潮解性あり,その上そのもの自身特有の臭
気発生がみられ、用途によっては脱臭剤として使用でき
ない等の問題を有していた。
(発明が解決しようとする課題) 本発明者らは鋭意検討した結果, (A)カリックスアレン及びまたはその誘導体, (B)二価金属塩, (C)L−アスコルビン酸化合物またはエリソルビン酸
化合物, を含む脱臭組成物に関するもので,このものは着変色な
く,潮解性なく,取扱い易く,その上そのもの特有の臭
気発生のないことを見出し,本発明に致ったもので前記
の問題点を改良し優れた脱臭組成物を提供するものであ
る。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明は(A)カリックスアレン及びまたはその誘導
体,(B)二価金属塩,(C)L−アスコルビン酸化合
物またはエリソルビン酸化合物を含む脱臭組成物に関す
る。
カリックスアレン及びまたはその誘導体としては,一
般にフェノール誘導体とホルマリンから容易に得られ
る。
フェノール誘導体としては,オクチルフェノール,ノ
ニルフェノール,イソープロピルフェノール,t−ブチル
フェノール,クレゾール等がある。特に限定されないが
t−ブチルフェノールが合成上好ましい。
カリックスアレンはフェノールの環状オリゴマーであ
り,その核体数により4核体,6核体,8核体に区別され
る。各核体によりそれぞれ機能性が異なり,何れを使用
してもすぐれた効果は得られるが,通常は生成,扱い易
さから8核体を使用することが好ましい。
カリックスアレン及びまたはその誘導体としては,例
えばt−ブチルカリックス(8)アレン,t−ブチルカリ
ックス(6)アレン,t−ブチルカリックス(4)アレ
ン,アセチル化t−ブチルカリックス(8)アレン,ア
セチル化t−ブチルカリックス(6)アレン,アセチル
化t−ブチルカリックス(4)アレン等があげられる。
なお,カッコ内の数字は核体数を示す。
二価金属塩としては特に限定されないが特に塩化第二
銅,塩化第一鉄,硫酸銅,硫酸第一銅,または鉄塩の代
わりのマンガン塩,ニッケル塩,コバルト塩,銀塩,ス
ズ塩,亜鉛塩,等があげられる。
L−アスコルビン酸化合物としては,L−アスコルビン
酸やそれらのアルカリ金属塩,アンモニウム塩等。また
エリソルビン酸化合物としては,エリソルビン酸や,そ
れらのアルカリ金属塩,アンモニウム塩等があげられ
る。
更に必要に応じて脱臭性を向上させる為にオキシカル
ボン酸を併用することができる。例えば乳酸,ヒドロキ
シ酢酸,ヒドロキシ酪酸,酒石酸,リンゴ酸,グリセリ
ン酸,クエン酸,α−メチルリンゴ酸,β−ヒドロキシ
グルタル酸,酒石酸モノエチル,クエン酸モノエチル,
グルコン酸,ガラクタル酸,グルクロン酸,ケトグルコ
ン酸,サリチル酸,p−ヒドロキシ安息香酸,没食子酸,
ヒドロキシフタル酸等の脂肪酸,芳香族化合物,これら
のアルカリ金属塩,アンモニウム塩等があげられる。
上記三成分(A),(B),(C)の添加順序は特に
限定されない。ただ,(A)カリックスアレン及びまた
はその誘導体の包接化合物が多くの金属塩を吸着するよ
うに考慮すればよい。その為には親水性溶媒を併用すれ
ば効果的である。例えばアルコール,セロソルブ系の溶
剤があげられる。また少量の界面活性剤を使用してもよ
い。
用途については,このままでも使用できるが,これら
得られた粉末を成型して錠剤にして使用したり,プラス
チックの中に練り込んでも使用できる。さらに,印刷イ
ンキとし,印刷物で利用することもできる。
本発明組成物は脱臭効果があり,着変色がなく,潮解
性なく,取扱い易く,その上,そのもの自身特有の臭気
を発することがないものである。
カリックスアレン及びまたはその誘導体が二価金属塩
を包接することにより,それらの効果が得られたものと
推察される。
(実施例) 以下,実施例により本発明を説明する。例中,部とは
重量部を,%は重量%を,それぞれ表す。
実施例1 p−tブチルカリックス(8)アレンを5部,四つ口
フラスコに秤り,塩化第二銅2水和物をイソピソプロピ
ルアルコールにて完全溶解した3%溶液を30部加えよく
撹拌し次にアンモニア水(2.8%)6部を入れ更によく
撹拌する。
水58.8部にアスコルビン酸0.2部溶解し滴下する。滴
下後温度70℃に上げ,よく撹拌し4時間反応を行う。終
了後,ろ過乾燥する。
実施例2 p−tブチルカリックス(8)アレンを5部,四つ口
フラスコに秤り,塩化第一鉄をイソピソプロピルアルコ
ールにて,完全溶解した2%溶液を30部加え,よく撹拌
し,次にアンモニア水(2.8%)5部を入れ更によく撹
拌する。
水59.9部にアスコルビン酸0.1部溶解し滴下する。滴
下後温度70℃に上げ,よく撹拌し4時間反応を行う。終
了後,ろ過乾燥する。
実施例3 アセチル化p−tブチルカリックス(8)アレンを6.
3部四つ口フラスコに秤り,硫酸第一鉄をイソプロピル
アルコールにて,完全溶解した3%溶液を30部加え,よ
く撹拌し次にアンモニア水(2.8%)6部を入れ更によ
く撹拌する。
水57.5部にエリソルビン酸0.2部を溶解し滴下する。
滴下後温度70℃に上げ,よく撹拌し4時間反応を行う。
終了後,ろ過乾燥する。
比較例1 硫酸第一鉄をイソプロピルアルコールにて完全に溶解
した3%溶液を30部秤り,アンモニア水(2.8%)6部
を添加し撹拌する。次に水30部にエリソルビン酸0.2部
を溶解し加え撹拌を行い乾燥する。
比較例2 塩化第二銅をイソプロピルアルコールにて完全に溶解
した3%溶液を30部秤り,アンモニア水(2.8%)6部
を添加し撹拌する。次に水30部にL−アスコルビン酸0.
2部を溶解し加え撹拌を行い乾燥する。
尚,乾燥処理条件は150℃2時間にて行った。
臭気測定方法は300cc入三角フラスコに各実施品を0.8
はかり(但し比較品は0.21gだが,(B)および(C)
の量は実質的に同じ),濾紙(径12.5cm)枚を入れ,そ
の中にマイクロシリンジにより臭気物を封入し,一時間
後にガス検知管にて測定を行い,結果を表に示す。
〔発明の効果〕 本発明により,次にあげる効果が確認された。本発明
による脱臭組成物は着変色がなく,取扱い易く,錠剤や
成型材料にも使用でき,極めて工業的に有用な新規脱臭
組成物を提供するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01J 20/00 - 20/34 A61L 9/01

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)カリックスアレン及びまたはその誘
    導体, (B)二価金属塩, (C)L−アスコルビン酸化合物またはエリソルビン酸
    化合物, を含むことを特徴とする脱臭組成物。
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