JPS63264139A - 脱臭剤及び脱臭材 - Google Patents

脱臭剤及び脱臭材

Info

Publication number
JPS63264139A
JPS63264139A JP62096051A JP9605187A JPS63264139A JP S63264139 A JPS63264139 A JP S63264139A JP 62096051 A JP62096051 A JP 62096051A JP 9605187 A JP9605187 A JP 9605187A JP S63264139 A JPS63264139 A JP S63264139A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silver
oxide
water
deodorizing
deodorizer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP62096051A
Other languages
English (en)
Inventor
Shohei Tamura
田村 正平
Sadamitsu Sasaki
佐々木 貞光
Shigemi Yumoto
湯本 恵視
Yuji Okawa
雄士 大川
Hiroyuki Higuchi
浩之 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Electric Industrial Co Ltd filed Critical Nitto Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP62096051A priority Critical patent/JPS63264139A/ja
Publication of JPS63264139A publication Critical patent/JPS63264139A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (a)産業上の利用分野 本発明は、アンモニア、硫化水素、メルカプタン類など
の悪臭物質を除去することに優れた効果を示す脱臭剤及
び脱臭材に関する。
(b)従来の技術 悪臭物質の除去方法を基本的な作用から大別するとすれ
ば、物理的方法と、化学的方法と、その他の方法とに分
類される。
物理的方法としては、水によって親水性成分を含有する
臭気を溶解除去する水洗法、活性炭を主体とする無極性
吸着剤を用いた物理的吸着法等がある。
又、化学的方法としでは、熱的分解法と、薬剤処理法と
があり、熱的分解法としでは、悪臭成分を500℃以上
の高温下で酸化分解して炭酸がスと水に分解する直接燃
焼法や触媒により温度500℃以下の温度で酸化分解し
て同じく炭酸ガスと水に変化させる接触酸化法などが挙
げられる。
一方、薬剤処理法としては、酸・アルカリ洗浄法、薬剤
洗浄法、化学的吸着法、その他の方法がある。
酸・アルカリ洗浄法では水には溶解しないが酸・アルカ
リの水溶液と反応する臭気成分を除去することができ、
薬剤洗浄法では使用される特定の薬剤と反応する臭気成
分を除去することができる。
また、化学的吸着法は、現在量も一般に普及している方
法であり、活性炭に酸、アルカリ、触媒成分などの反応
性物質を添着保持した添着炭が使用される。
その他の薬剤処理としては、オゾン発生器から発生した
オゾンの酸化作用を利用したオゾン酸化法、臭気に対し
て相殺効果を有する薬剤を利用したマスキング法などが
挙げられる。
R後に、その他の脱臭方法としては、特殊イオン交換樹
脂法、バクテリア分解法がその例として挙げられる。
特殊イオン交換樹脂法は、活性炭にa似した特性とイオ
ン交換樹脂の特性とを兼ね備えた特殊イオン樹脂を使用
する方法であり、バクテリア分解法としでは、例えば土
壌中の微生物群が臭気成分を栄1!源として摂取し分解
していくことを利用した土壌脱臭法が知られている。
(、e )発明が解決しようとする問題点これらの脱臭
方法を利用する脱臭システムのうち、活性炭や添着炭の
吸着作用を利用する脱臭システムは工事的規僕から家庭
内で発生する悪臭の除去まで、広範囲に利用されている
。しかしなうiら、活性炭を保持した添着炭には、吸着
能力に限界があるため飽和吸着量付近から脱臭効果は者
しく低下し、もはや脱臭作用が消失する。このため、脱
臭効果の無くなった活性炭や添着炭は再生し再利用され
るのが普通であるが、一般家庭や通常の事業所での再生
は極めて困難であり、特に一般家庭ではそのまま廃棄さ
れるのが通例であり、この場合、特に夏期において周囲
に悪臭を漂わせ、その周辺の人々に不快感を与えること
が多々あった。
また、事業所において脱臭効果を失ったものをそのまま
使捨てることもあるが、この場合には、公害防止の観点
から吸着成分を脱臭処理したり、無害な物質に変えて廃
棄する必要がある。
熱的分解法である直接燃焼法や触媒酸化法では、燃焼や
加熱のため、複雑で、しかも高価な装置が必要であり、
そのための燃料消費を避けることができないばかりが、
特定の事業所しか使用できない、更に、この場合、窒素
酸化物、イオウ酸化物などの有害物質が燃焼により副生
成物として発生するため、これらの副生成物の除去揉作
も必要となり、装置が一層複雑となって高価になるので
ある。そして、この熱的分解法では高価な触媒の劣化が
コスト面に与える影響が大きく、ランニングコストが高
くなるという問題もある。
薬剤処理法の一種であるオゾン酸化法では、オゾン発生
器を用いるため、その取扱いに十分な注意を要し、排出
オゾンの制御も困難である。
マスキング法は絶対的な脱臭法ではないことから、大き
な脱臭効果が得られないのである。
また、物理的方法の一つである水洗法、薬剤処理法のう
ちの酸・アルカリ洗浄法や薬剤洗浄法などは、比較的多
量の水や薬剤を必要とし、河川汚染の防止などから脱臭
廃液の処理が必須となる。
次に特殊イオン交換法は、活性炭や添着炭の吸着と同様
に処理能力に限界があり、再生を要し、土壌脱臭法では
広い危地を必要とし、また、バクテリアを生存させるた
めに散水しなければならないなど、特殊な技術や!1E
fiが必要になる。
本発明は、上記の事情を考慮してなされたものであって
、アンモニア、硫化水素、メルカプタン等の種々の悪臭
物質を同時に、短R閏で効率的に分解できる脱臭剤及び
かかる脱臭剤を使用した脱臭材を提供することを目的と
するものである。
(cl)問題点を解決するための手段 本発明に係る脱臭材は、上記の目的を達成するために、
例えば過酸化銀等の、銀の原子数に対する酸素の元素数
比α(O/AFI)が1より大きい高次銀酸化物を含有
するものである。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明に使用される高次銀酸化物としては、例えば、A
 go 、 A gso 4. A gzo 3を挙げ
ることができる。
これら過酸化銀を製造する方法は特に限定されないが、
Agoの場合は、例えば、■銀(1)塩水溶液を酸化剤
としてベルオキソニ硫酸塩を含むアルカリ性熱水溶液に
加える方法(英国特許第579817号)、■金属銀に
オゾンを働かせる方法、■酸化銀(AgzO)又は硝酸
銀と過マンがン酸堪の混合水溶液にアルカリ金属水酸化
物を加える方法、■銀(1)塩水溶液を白金電極上で電
解酸化する方法などが挙げられる。これらの方法によっ
て得られる過酸化銀は、通常、乾燥状態で灰黒色を呈し
ている。
又、更に高次の銀酸化物(A goo t、 A 82
03)の場合は、例えば、■銀(1)塩水溶液に室温或
いはそれよりも低温でベルオキソニ硫酸塩を加える方法
(英[3i1許PJ579 s i ’を号)や、■!
a(1)塩水溶液を白金電極状で電解酸化する方法等の
公知の方法を探泪することができる。
銀酸化物(Q > 1 )の製法(上記0の方法)につ
いてより具体的に説明すれば以下の通りである。
銀塩としては硝酸銀、硫酸銀、炭酸銀など水溶液中で反
応しうるちのなら特に限定されるものではない。
酸化剤としては、ベルオキソニ硫酸カリウム、ベルオキ
ソニ*mアンモニアなどの過硫酸塩のように強力な酸化
剤が用いられるが、これらに限定されるものではない。
反応温度は0〜60℃、好ましくは15〜25℃で行う
、81を^温にするとi酸化物(α〉1)は、酸素を放
出してAgoになるので注意を要する。
反応時間は数分〜数時間、好ましくは30分〜2時間で
よい。
そして、本発明の特徴は、上記のような高次銀酸化物を
有効成分とすることを特徴とするものである。
本発明の脱臭剤においては水を添加することが脱臭反応
速度を高める上で有利であることが確認されている。水
の添加により脱臭能力が高abうaる理由は、はとんど
の悪臭物質が水溶性であることから、悪臭物質の水への
吸収から脱臭剤への接触更に脱臭剤との化学反応へと進
行し、これによって脱臭反応速度が向上するものと準定
される。
水の添加量は、高次銀酸化物1ooffl量部に対して
5〜200′mflL部とするのが好ましく、特に10
〜100重量部とすることが一層好ましい。
水の添加量が、5重量部を下回るときには反応速度を高
める効果が薄くなるので好ましくなく、また、200重
量部をIti乏るときには、脱臭剤中の銀酸化物の瓜が
少なくなり、脱臭効果の長期持続性が失われるので好ま
しくない。
本発明の脱臭剤において、水の添加を容易にし、且つ高
次銀酸化物の均一分散性を確保するために保水剤を添加
するのが好ましい。
保水剤としては、ケインウ土、パーライト、ゼオライト
、活性白土、活性炭、ベントナイト、焼成バーミキュラ
イト、高分子吸水剤等が挙げられる。
この場合、保水剤の使用量は、銀酸化物100重1部に
対して50〜200重1部とすることが好ましく、70
〜130重1部とすることが一層好ましい。
保水剤の使用量が、50重X部を下回ると保水量が不足
して、その効果が乏しくなるので好ましくなく、また、
200重量部を超えるときには、保水量が過剰になり高
次ll酸化物が希釈されて、脱臭効果の長期持続性が失
われるので好ましくな〜1゜ 又、本11j@2の発明は、上記脱臭剤の改良にがかる
ものであり、その要旨は、銀に対する酸素の原子数比α
(O/Ag)が1以上の高次銀酸化物と、少なくとも1
種類以上の金属酸化物を含有することを特徴とするもの
である。
即ち、本発明の脱臭剤において、高次銀酸化物に1種類
以上の金属酸化物を添加させることは、脱臭能力を高め
る上で極めて効果的である。
以下、本発明の詳細な説明する。
高次銀酸化物に1種類以上の金属酸化物を含有すること
によって脱臭能力が高められる理由は、生成の過程で金
属酸化物が関与することによって過酸化銀の活性が増加
するためであると解される。
このような金属酸化物としては、高次銀酸化物と共存し
てこの高次銀酸化物の活性を向上させるものであれば特
に限定されるものではないが、本発明者らの実験結果に
よると、過酸化銀の活性点を増加させるという観点から
、遷移金属の酸化物、特に酸化コバルト、酸化マンガン
、酸化銅、酸化亜鉛等が好ましい。
上記の高次銀酸化物(A)と遷移金属酸化物(B)との
配合割合はこの(A)100重tIISに対しくB)が
0.05〜5重′1部、好ましくは0.1〜3重量部の
範囲とするのが望ましい。
上記(A)が0.05重1部未満であるとその効果が乏
しくなり、一方、Smff1部を越えると濃度が高くな
りすぎて弊害が生ずるばあいがあるから望ましくない。
このような金属酸化物を含有する高次銀酸化物の製造方
法は、特に限定されるものではないが、例えば、ベルオ
キソニ硫酸カリウムのアルカリ水溶液に加温しながら硝
酸銀水溶液を加える方法(英国特許第579817号)
を採用することができる。
即ち、ベルオキソニ硫酸カリウムのアルカリ水溶液に加
温しながら硝酸銀水溶液と可溶性マンガン塩等の水溶液
を加えることによって得られる。
この場合、反応温度は0〜95℃で行えばよいのであり
、液を長時間高温にすると酸化剤(α〉1)は、R素を
放出してAgoになるので注意を要する0反応時間は数
分〜を時間、好ましくは30分〜2時間でよい。
このようにして得られた金属酸化物を含む過酸化銀は、
乾燥状態で通常、灰黒色を呈している。
又、本発明においては、上記の遷移金属酸化物を含有す
る高次#i酸化物に水を添加したり、或いは水と保水剤
を添加するのが好ましいが、この場合、水の添加量、又
は保水剤の種類や添加量は上記発明と同様である。
又、本lIi第3の発明の脱臭材は、上記脱臭剤の取り
扱いを容易にするものであり、その要旨は、銀に対する
酸素の原子数比α(O/A11)が1以上の高次銀酸化
物を含有する脱臭剤をそれ自体には脱臭力がない担持体
に担持させたことを特徴とするものである。
本発明に用いられる担持体は、特に限定されるものでは
ないが、担持能力が大きい多孔質体を使用することが推
奨される。具体的には、ナイロン、ポリプロピレン、ポ
リエステル等の高分子材料からなる不織布、ポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)多1fi、11ラスam
、石英ウール等で形成された布がその例として挙げられ
る。
上記担持体に高次銀酸化物を担持させる方法としては、
■高次銀酸化物を微粒子にして水中に分散させ、不織布
等に吸着させる方法、■銀(1)塩″a厚氷水溶液不織
布等に吸収させた後、高次銀酸化物の合成を行う方法、
等が挙げられるが、担持の方法はこれらに限定されるも
のではないゆ上記高次銀酸化物(Q > 1 )と担持
体の配合割合は、担持体100重量部に対し、高次銀酸
化物0゜1〜100重!L部とするのが好ましく、特に
1〜50i[部とするのが更に好ましい。
高次銀酸化銀の担持量が0.1重量部よりも少なくなる
と、高次銀酸化物が不足して十分な脱臭効果を得ること
ができないので好ましくなく、また、高次銀酸化物の担
持量が100重量部よりも多(なると、担持体の担持能
力が不足して高次銀酸化物の脱落等が発生する恐れがあ
るので好ましくない。
又、本発明においては、上記の高次銀酸化物に水を添加
したり、或いは水と保水剤を添加するのが好ましいが、
この場合、水の添加量、又は保水剤のaMや添加量は上
記発明と同様である。
尚、本発明に用いられる高次銀酸化物は他の銀酸化物と
XmM析(第1図の(a)−(c)参照)、熱重量分析
(第2図参照)、赤外吸光光度分析(!@3図〜第5図
参照)などによって区別することができる。
即ち、X線解析については、高次の銀酸化物(α〉1)
の解析チャートは第1図の(a)に示すようになり、A
goのそれはfpJ1図の(b)に示すようになり、A
g2Oの解析チャートは第1図の(c)に示すようにな
る。
解析角のθの位置とピーク強度比とにより高次銀酸化物
(a > 1 )(a)とA go (b)更にA g
20 (c)の違いは明らかである。
また、熱重量分析については、Agoと高次銀酸化物(
a > 1 )の比較を示す。
Agoでは第2図(a)に示すように、温度約200℃
で、A go −A g20への分解が始まり、約45
0℃でAgzoの分解が始まる。一方、高次銀酸化物で
は、第2図(b)に示すように、約110℃で分解が始
まってAg、Oとなり、更に約450℃でAg2Oの分
解が始まる。いずれの分解も02を放出して1!量が減
少する。更に、Ag2O%Ago。
高次の銀酸化物(a > 1 )の赤外@収スペクトル
は第3図〜@5図にそれぞれ示すように、それぞれに特
有の吸収があり、明確に区別することができる。
また、外観については、Ag2Oは茶褐色〜黒褐色、A
goと高次銀酸化物(cx > 1 )は、灰黒色を呈
している。
2価のマンガンイオンを含む水溶液にこれら3種の銀酸
化物をそれぞれ混入すると、Ag、Oでは何の変化も示
さないのに対し、Ago及び高次銀酸化物(6> 1 
)は液を赤紫色に変化させる。
また、高次銀酸化物CO> 1 )は、密封した袋に入
れて温度約50〜100℃に加熱するとガスを発生し袋
をふくらませる。この発生ガスはガスクロマトグラフィ
ーによる分析がら酸素ガスであることが認められている
更に、本発明による高次のffi酸化物の組成は、まず
、粉末を温水で洗浄した溶出液からイオンクロマトグラ
フィーおよび原子吸光分析によりて、含有されている銀
塩の組成と量が分かる。別に原粉末の熱重量分析によっ
て、銀と結合している酸素の量が分かる0以上の結果か
ら、f/Awl化物の組成を決めることができ、銀と酸
素の原子比a(O/Ag)が1以上であることが判明す
る。
m作用 次に本発明に用いられる高次銀酸化物の脱臭性能につい
て述べる。
上記の高次mW&化物(a≧1)は、高い選択性を有す
る強力な酸化剤として、アルコール類、芳香族炭化水素
等の一酸化反応に利用できることが良く知られてお9 
[Tetrahedron Letters、 No、
42+4193(1967)]、従って、この高次銀酸
化物による脱臭は、一般に吸着による脱臭ではなく酸化
作用によるものであると解される。
悪臭物質は、7ンモニ7、メルカプタン類、アミン類等
、いずれも還元性物質であり、酸化作用を有する酸化剤
により分解される。そのため、本発明によれば、悪臭物
質全般をほぼ等しく分解することができ、非常に汎用性
が優れた脱臭剤(材)を得ることができるのである。
(f)実施例 以下、本発明を実施例に基づき説明するが、本発明はこ
れに限定されるものではない。
実施例1 過硫酸カリウム(K zs zOs)37 、 5 g
を本釣500−1に溶解し、これに硝酸銀(AgNO*
)25゜5gを本釣150m1に溶かした水溶液を攪拌
しながら徐々に加えた。
液温を約15〜25℃に保ちながら攪拌を約2時間続け
た。得られた灰黒色沈澱は、まず′@薄氷水酸化ナトリ
ウム溶液デカンテーシヨンを5〜6回繰り返しつつ洗浄
した0次いで沈澱を濾過後アセトンで洗浄し、減圧乾燥
して粉末状銀酸化物(a〉1)を得た。
実施例1で作成した高次の銀酸化物の組成を以下のよう
にして求めた。
含有している銀塩類の組成と量は、原粉末を約80℃の
温水中で30分間攪拌して塩類を溶出させ、イオンクロ
マトグラフィーで陰イオンを、原子吸光分析で銀を、そ
れぞれ定量して求めた。
その結果、22重量%の硫酸銀Ag25O,を含むこと
が認められた。
又、銀酸化物の銀と酸素の原子比ff(O/Ag)を求
めるには、熱重量分析を用いた。温度500℃での重量
残存率が87重量%であるから、銀と結合していたa’
aは13重量%とじて、塩類を除けば65%が酸化銀中
の銀であることがわかる。
よって、OとAg/)原子比(O/Ag)は((13%
)/16)/ ((65%)ハ08)=473>1とな
り、銀酸化物の組成がAlO4と求められる。
以上の結果から、原粉末のおよその組成は、AgzS 
O4(A g304h、Iであることがわかる。
実施例1で得た銀酸化物について次の要領で脱臭試験を
行った結果を第1表に示す。
脱臭試験では、ガラス壜(容量900 wjりに(a)
銀酸化物(ff > 1 )10mg又は(b)銀酸化
物(a > 1 )10mgに水10μlを加えたもの
を取り、7ンモエア、メルカプタン、硫化水素をそれぞ
れ注入し、2時間放置後γス検知管(北用式、光明理化
製)により上記壜の中の悪臭物質濃度を測定した。
第1表 実施例2 11容量の7ラスコ内に蒸留水500gを入れ、これに
水酸化ナトリウム36Bを加えて溶解した。
別に、ベルオキソニ硫酸カリウム37.5g(O゜14
mof)を約5gの蒸留水でスラリー状にしたものと、
硝酸銀25.5g(O,15set’)を約12gの蒸
留水に溶解した飽和水溶液をa製した。
上記水酸化す) +7ウム水溶液を温度85℃に加熱し
、これに上記ベルオキソニ硫酸カリウムスラリーを、次
いで、上記硝酸銀飽和水溶液を加えて温度90℃に温度
W!4整しながら、約15分間攪拌混合し、沈澱物のa
t過、洗浄を繰返し、このようにして濾液が中性になる
まで洗浄を繰り返した。
次いで、濾別した沈澱物を7七トンによりat液が無色
透明になるまで洗浄を繰り返す、このようにして濾別し
た沈澱物を五酸化リン上、室温で10時間真空乾燥する
ことにより、16.8gの過酸化銀粉末を得た。
このようにしで得た過酸化銀粉末について次の要領で脱
臭試験をした結果を第2表に示す。
ガラス壜(容量900 論N)の中に上記の過酸化銀粉
末0.010.を入れ、ガラス場内の気体が漏れないよ
うにプラスチック製の蓋をした0次いで、マイクロンリ
ンノによって、アンモニア、硫化水素、メチルメルカプ
タンの3種類の悪臭〃ス100〜700μIをそれぞれ
上記プラスチック製蓋を通してガラス場内に導入し、2
時間後にガラス場内の悪臭ガス濃度をγス検知管[光明
理化学工業社製、7ンモニア(105B型)、硫化水素
(12O3A型)、メチルメルカプタン(164S型)
】を用いて測定した。
第2表 第2表から明らかなように、この脱臭剤は待に硫化水素
に対して有効であることが認められる。
実施例3 実施例2で調製した過酸化銀粉末o、oio、。
に討してゼオライト(保水剤)0,0IOsの割合で混
合し、更に、この比率に対して10μlの蒸留水を加え
て、保水剤を混合した脱臭剤10.0gを調製した。
この脱臭剤0.030gについて実施例2と同様の脱臭
試験を行った結果を第3表に示す。
第3表 第2表に比べて第3表を見れば明らかなように、この脱
臭剤は実施例2の脱臭剤に水を添加することにより69
〜100%という高い脱臭率に脱臭能力が高められてい
ることが認められる。
実施例4(MnO含有過酸化銀脱臭剤の例)11容量の
フラスコ内に蒸留水SOO,を入れ、これに水酸化ナト
リウム36.を加えて溶解した。
別に、ベルオキソニ硫酸カリウム37.51?(O゜1
4mol’)を約5gの蒸留水でスラリー状にしたもの
と、硝酸銀25.5g(O,15mol)を約12゜の
蒸留水に溶解した飽和水溶液と、硝酸マンガン[M n
(N O3)2 ・6 Hto ]の00.86g0.
003輪of)を約10gの蒸留水に溶解した水溶液と
をそれぞれ調製した。
次いで、上記水酸化ナトリウム水溶液を温度85℃に加
熱し、これに上記ベルオキソニ硫酸カリウムスラリーを
、更に、上記硝酸銀飽和水溶液と硝酸マンガン水溶液を
それぞれ加えて温度90℃に温度調整しながら、約15
分間攪拌混合し、沈澱物を濾別した。このようにして得
られた沈澱物を0.05N水酸化ナトリウム水溶液で8
回デカンテーシ自ンを行い濾過した0次いで、濾別した
沈澱物を7七トンにより洗浄した後、五酸化リン上、室
温で10時間真空乾燥することにより、酸化マンガンを
含む−AWl化銀16.9gを得た。
実施例5(CoO含有過酸化銀脱奥脱臭例)実施例4に
おいて、硝酸マンガンの代わりに硝酸コバルト[Co(
N O3)2φ6 H2o 10.10 gを使用して
、実施例5と同様にして酸化コバルトを含有する過酸化
銀16.811を得た。
実施例6(CuO含有過酸化銀脱臭剤の例)実施例4に
おいて、硝酸マンガンの代わりに硝酸銅[Cu(NO*
)・3 HzO]0.10gを使用して、実施例5と同
様にして酸化銅を含有する過酸化銀16.8.を得た。
上記実施例4〜6によって得た脱臭剤について下記1J
!領で脱臭試験を打った結果を第4表に示し、又、これ
らの脱臭剤0.010gにゼオライト(保水剤)0.0
10FKを各々混合し、これらに水10μlを各々加え
てなるMnO含有過酸化銀、Co。
含有過酸化銀、又はCuO含有過酸化銀の各々の混合し
た脱臭剤について同じ要領で脱臭試験を行った結果を第
5表に示す。
乳1」(垂JL友韮− 脱臭試験では、ガラス壜(容量900 ml)にMnO
含有過酸化銀、CuO含有過酸化銀又はCuO含有過酸
化銀を各々0.010g、或いはこれらと保水剤とを混
合した脱臭剤0,020.に水10μlを加えたものを
取り、悪臭γスとしてアンモニア、メルカプタン、硫化
水素をそれぞれ注入し、2時間放置後ガス検知管(土用
式、光明理化製)により上記壜の中の悪臭物質濃度を測
定した。
(以下余白) 第4表 第5表 実施例7(脱臭剤を担持体に担持させた脱臭材)実施例
1によって得た高次銀酸化物(α〉1)100曽8を水
200mfに混ぜ、超音波洗浄器によって粒子を均一に
分散させた。そこにポリエステル製綿状物的1gを入れ
スターラーで約10分間攪拌した。a濁していた高次銀
酸化物は、はとんど繊維に吸着された。続いてこの担持
体を風乾した。
実施例8(脱臭剤を担持体に担持させた脱臭材)硝酸銀
10gを本釣50mNに溶かして濃厚硝酸銀水溶液を作
った。ナイロン製不繊布1gを上記硝酸銀水溶液中に浸
したのち、過硫酸カリウム14.7gを水200m1に
溶かした溶液中に投じ、室温付近に保ったまま攪拌を2
時間続けた。得られた過酸化銀(6> 1 )担持体(
不織布)は水洗を数回繰り返した後、自然乾燥した。乾
燥状態での上記担持体質量は1.02gであった。
上記の実施例7或いは実施例8によって得た脱臭材につ
いて大の要領で脱臭試験を行った結果を第6表に示す。
脱臭試験では、試料ビン(容fi900t’)に、Ca
)実施例7により得た脱臭材(即ち、過酸化銀(a>1
)担持体)0.Ig、或いは(b)上記担持体0.1g
に水10μlを加えたもの、を各々投入し、これに悪臭
物質を注入する。2時間放置した後、ガス検知管(土用
式、光明理化1)によりビンの中の悪臭物質濃度を測定
した。
第6表 !s6表においても、適量の水の添加が脱臭能力向上に
有効であることが分かる。
(g)発明の詳細 な説明したように、本発明によれば、高次酸化銀の強力
な酸化力によって還元性物質である悪臭物質を分解して
脱臭する効果を有するのである。
従って、本発明によれば、悪臭物質全般をほぼ等しく分
解することができ、非常に汎用性が優れた効果を有する
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は酸化銀、過酸化銀及び高次過酸化銀のX線解析
図、第2図(、)は酸化銀の熱重量分析図、第2図(b
)は高次酸化銀の熱重量分析図、第3図は酸化銀(I)
の赤外線吸収スペクトル図、#S4図は酸化銀(II)
の赤外線吸収スペクトル図、第5図は高次酸化銀の赤外
線吸収スペクトル図である。 第 2 図 (a)Ag。 (b)本発明に用いう九る高次の銀酸化物無重量分析四
るlL#を杷J’Ln比4九11剖−

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)銀に対する酸素の原子数比α(O/Ag)が1以
    上の高次銀酸化物を有効成分とすることを特徴とする脱
    臭剤。
  2. (2)他の成分として水が添加されている特許請求の範
    囲第1項に記載の脱臭剤。
  3. (3)他の成分として保水剤が添加されている特許請求
    の範囲第1項又は第2項に記載の脱臭剤。
  4. (4)銀に対する酸素の原子数比α(O/Ag)が1以
    上の高次銀酸化物と、少なくとも1種類以上の金属酸化
    物を含有することを特徴とする脱臭剤。
  5. (5)金属酸化物が酸化コバルトである特許請求の範囲
    第4項に記載の脱臭剤。
  6. (6)金属酸化物が酸化マンガンである特許請求の範囲
    第4項又は第5項に記載の脱臭剤。
  7. (7)金属酸化物が酸化銅である特許請求の範囲第4項
    乃至第6項のいずれかに記載の脱臭剤。
  8. (8)他の成分として保水剤が添加されている特許請求
    の範囲第4項ないし第7項のいずれかに記載の脱臭剤。
  9. (9)銀に対する酸素の原子数比α(O/Ag)が1以
    上の高次銀酸化物を含有する脱臭剤をそれ自体には脱臭
    力がない担持体に担持させたことを特徴とする脱臭材。
  10. (10)脱臭剤に水が添加されている特許請求の範囲第
    9項に記載の脱臭材。
JP62096051A 1987-04-17 1987-04-17 脱臭剤及び脱臭材 Pending JPS63264139A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62096051A JPS63264139A (ja) 1987-04-17 1987-04-17 脱臭剤及び脱臭材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62096051A JPS63264139A (ja) 1987-04-17 1987-04-17 脱臭剤及び脱臭材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63264139A true JPS63264139A (ja) 1988-11-01

Family

ID=14154661

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62096051A Pending JPS63264139A (ja) 1987-04-17 1987-04-17 脱臭剤及び脱臭材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63264139A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0622109B1 (fr) * 1993-04-30 1997-07-30 L'oreal Procédé de désodorisation d'une formulation contenant au moins un composé porteur d'un groupe thiol

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0622109B1 (fr) * 1993-04-30 1997-07-30 L'oreal Procédé de désodorisation d'une formulation contenant au moins un composé porteur d'un groupe thiol

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH03296434A (ja) 複合吸着材およびその製造方法
US5234884A (en) Adsorbent composition and method of producing same
US5462693A (en) Air purifying agent and a process for producing same
JPS63264139A (ja) 脱臭剤及び脱臭材
JPS6322184B2 (ja)
JP3091528B2 (ja) 複合吸着材
WO1996022827A1 (fr) Materiau desodorisant, processus de fabrication et procede de desodorisation
JPS63264137A (ja) 脱臭剤
JP3443288B2 (ja) 消臭フィルタの製造方法
JPH08103487A (ja) 脱臭剤
EP0638320B1 (en) Air cleaning agent and production thereof
JP3546766B2 (ja) 脱臭触媒
KR920008340B1 (ko) 2가 망간이온[Mn(II)]함유 조성물 및 그의 제조방법
JP4190047B2 (ja) 有機化合物の酸化方法およびアルデヒド酸化用触媒
JPS63267433A (ja) 脱臭剤
JPS63258644A (ja) 脱臭剤
CN109569733A (zh) 一种棉纤维基碳复合金属氧化物/聚吡咯光催化剂及制备方法
JP2663230B2 (ja) 空気清浄化物及びその製造方法
JP2642106B2 (ja) 消臭繊維とその製造方法
JP3174565B2 (ja) 脱臭フィルター
EP0336069B1 (en) Adsorbent composition for malodor gases
JP2903731B2 (ja) 有臭成分と共に低級脂肪酸を含む生活環境の気体の脱臭方法
JPS58104634A (ja) 吸着剤
JPS6357054A (ja) 消臭材料
JPS62155935A (ja) 脱臭材