JPH0750950Y2 - 卵黄の粕漬け - Google Patents

卵黄の粕漬け

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JPH0750950Y2
JPH0750950Y2 JP1992041096U JP4109692U JPH0750950Y2 JP H0750950 Y2 JPH0750950 Y2 JP H0750950Y2 JP 1992041096 U JP1992041096 U JP 1992041096U JP 4109692 U JP4109692 U JP 4109692U JP H0750950 Y2 JPH0750950 Y2 JP H0750950Y2
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JP
Japan
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egg yolk
pickled
floor
yolk
egg
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JP1992041096U
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隆弘 地主
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株式会社地主共和商会
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  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は土産品などとして量産で
きる卵黄の粕漬けに関する。
【0002】
【従来の技術】一般家庭において、簡易に手作りできる
卵黄の味噌漬けは既知である。
【0003】その手作り方法を説明すると、先づ適当な
容器に数百グラム程度の味噌を入れ、そのフラツト化し
た表面に、洗浄した卵を押し付けることにより、その
味噌床に多数の凹溝を生成する。
【0004】その後、上記味噌床の各凹溝へ、調味料の
味醂数滴と卵黄とを順次に落し入れた上、その容器をプ
ラスチツクフイルムなどにより施蓋し、その施蓋状態の
まま冷蔵庫内(約5℃)において、約1週間漬け込む。
【0005】そうすれば、上記卵黄がゼリー状にでき上
がるため、その卵黄をそのまま食すると云うものであ
る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところが、このような
手作り方法では、卵黄をその生の粘液状態において、味
噌床へ漬け込むようになっているため、味噌床の硬さ程
度によっては、その凹溝から卵黄が見苦しく流れ出ると
共に、早期に収縮変形することになる。
【0007】その結果、一般家庭内での即席的な食用に
とどまるならばともかく、販売商品としてはその寿命や
価値に劣るほか、取扱い上卵黄が破裂しやすいので、機
械的に量産することもできない。
【0008】又、その漬け込み状態としても、卵黄とそ
の味噌床との融和性に劣り、その全体をおいしく賞味す
ることかできない。あくまでも、味噌が調味されておら
ず、その卵黄だけを食するものであるに過ぎない。
【0009】上記手作り品に代る量産可能な卵黄の漬け
物としては、特開昭57−22669号にその製造法が
掲載されているが、これでは卵黄を潰した液体として冷
凍固化しているため、一見して卵黄の漬け物とわかる商
品の外観形態を与えることができない。
【0010】又、その漬け込み床は食塩、味噌又は醤油
などの塩分系調味料のみであり、「必要に応じて漬け物
にする」と記載されているように、これも卵黄のみを食
するものであるに過ぎない。
【0011】更に、漬け物にする際、凍結卵黄を濾紙や
ガーゼなどに包み込むようになっているため、その塩分
系調味料が効率良く融和状態に浸透せず、その卵黄の食
感としても調味料が言わば勝ち過ぎて、非常に塩辛い味
となり、酒客以外の万人向き商品に仕上げることも不可
能である。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案はこのような諸問
題の改良を企図しており、そのために卵黄の粕漬けと
て、砂糖や日本酒、焼酎、醤油、その他の調味料を添加
することにより、味付けした一定量の酒粕又は味醂粕
に、その一定量に対する約1/10〜2/10倍量の加
熱したバター溶液を混練することにより漬け込み床と
し、ほぼ楕円の原形を保ったままでのゼリー状に予じめ
冷凍固化した卵黄の多数を、自然解凍による水分の抜き
去り状態において、上記漬け込み床へその味が浸透する
まで漬け込んだことを特徴とするものである。
【0013】
【作用】本考案の上記構成によれば、ほぼ楕円の原形を
保ったゼリー状に予じめ冷凍固化した卵黄を、その自然
解凍による水分の抜き去り状態において、味付けした漬
け込み床の酒粕又は味醂粕へ漬け込むようになっている
ため、冒頭に述べた従来の手作り品と異なり、その土産
品などとして大量に製造販売することができる。
【0014】又、上記漬け込み床には一定比率のバター
が、その加熱による溶液として混練されているので、こ
れを媒介として漬け込み床の調味が卵黄の中芯まで滑ら
かに浸透し、その一体に融和した独特の食感を得られる
と共に、その卵黄のみならず、漬け込み床さえも賞味で
きる万人向きの商品となる。
【0015】更に、卵黄とその漬け込み床の調味とが融
和した状態にあると雖も、その外観上は依然として卵黄
が楕円の原形をとどめているため、一見して卵黄の粕漬
けとして判別でき、子供でも食欲を起す特異な商品とな
る。
【0016】
【実施例】以下、図示の実施例に基いて本考案の詳細を
具体的に説明すると、その卵黄の粕漬けを製造するに当
っては、鶏卵の卵白と卵黄を分離して、図1のようにそ
の卵黄(11)だけを1個づつ破裂のおそれなく、適当
な大きさのトレー(12)へ整列状態に収容させた上、
これを約マイナス20〜30℃の冷凍庫内において少な
くとも24時間程度冷凍する。
【0017】そうすれば、上記卵黄(11)はほぼ楕円
の原形を保ったままで、その当初の粘液状態から針を突
き刺すも流れないゼリー状として、その中芯までも固形
化すると共に、その腐敗しない状態に保たれる。
【0018】上記卵黄(11)の冷凍中には、そのトレ
ー(12)を施蓋せず、開口状態に放置することが好ま
しい。蓋し、水分が速やかに抜け出して、形崩れし難い
卵黄(11)を得られるからである。
【0019】他方、上記卵黄(11)を漬け込むため
に、例えば下記組成分の漬け込み床(13)を調製す
る。 <漬け込み床の組成分と配合比率> 味醂粕────────500g 溶液状バター───── 50g 白砂糖──────── 60g 粗目糖──────── 10g 鰹ダシの素────── 5g 香辛料(唐辛子)───0.5g 日本酒────────150cc 焼酎───────── 50cc 醤油───────── 50cc 食酢───────── 1cc
【0020】上記組成分のうち、調味料の日本酒と焼酎
は、卵黄(11)に対する調味の浸透作用を促すために
添加されているが、その日本酒はこれを熱燗することに
より、アルコール分を抜いて使うことが望ましい。
【0021】又、同じく砂糖分は味醂粕の一定量に対す
る約1/10〜2/10倍量として添加するが、その白
砂糖のほかに、粗目糖も加えた理由は、その加熱により
漬け込み床(13)としての効果的な熟成状態を得るた
めである。醤油と食酢が所謂 隠し味の表出用であるこ
と、言うまでもない。
【0022】上記味醂粕と各種調味料の量は、漬け込む
卵黄(11)の量によって適当に加減することができる
が、何れにしてもバターはこれを加熱による溶液とし
て、その余の組成分から調味された味醂粕の約1/10
〜2/10倍量だけ、最後に溶かし込み混練することに
より、卵黄(11)との融和性を昂める。バターを除く
上記調味料については、その組成分と配合比率を適宜に
改変してもさしつかえない。
【0023】そのバター溶液の混合比率を上記数値範囲
に限定した所以は、その2/10倍量よりも多きに過ぎ
ると、油脂分が漬け込み床(13)から見苦しく浮き出
すことになり、他方1/10倍量よりも過少であると、
卵黄(11)に対する調味料の浸透作用が円滑化し難
く、その融和状態の低下を招くことになるからである。
【0024】そして、上記楕円の原形を保ったままでの
ゼリー状に冷凍固化した卵黄(11)を、その冷凍庫か
ら取り出した後、自然解凍することにより水分を完全に
抜いて、上記のように味付け調製された漬け込み床(1
3)へ、図2、3に示す如く漬け込むのである。
【0025】その卵黄(11)を冷凍固化した状態のも
とに漬け込むようになっているため、その粘液状態での
漬け込みと異なって、取扱い上破裂させてしまうおそれ
がなく、漬け込み床(13)への埋没状態に混入させる
ことができるほか、柔軟なビニール袋を初め、図3のよ
うな木質製又はプラスチツク製の密封容器などによる包
装商品として提供し得ることにもなる。
【0026】その漬け込み状態にあっては、上記漬け込
み床(13)の調味が卵黄(11)の中芯まで、経時的
に浸透作用する結果、その当初の黄色から茶褐色に変色
すると共に、上記バター溶液を介して卵黄(11)と漬
け込み床(13)の味が効果的に融和した食感と外観を
得られることになる。その際、上記日本酒や焼酎はバ
ーの溶液と一緒に働くため、卵黄(11)への浸透作用
が一層促進されるのである。
【0027】又、上記変色に連れて、卵黄(11)の大
きさも徐々に収縮するが、常温において約40日間は保
存できるため、例えば土産品−卵黄の粕漬けとして支障
なく販売することもできる。
【0028】尚、先には漬け込み床(13)を調味した
味醂粕として説明したが、これに代る酒粕を漬け込み床
(13)として、上記卵黄(11)を漬け込むことも可
能であり、本考案の範疇に属する。
【0029】
【考案の効果】以上のように、本考案では卵黄の粕漬け
として、その構成上砂糖や日本酒、焼酎、醤油、その他
の調味料を添加することにより、味付けした一定量の酒
粕又は味醂粕に、その一定量に対する約1/10〜2/
10倍量のバター溶液を混練することにより漬け込み床
(13)とし、ほぼ楕円形の原形を保ったままでのゼリ
ー状に予じめ冷凍固化した卵黄(11)の多数を、自然
解凍による水分の抜き去り状態において、上記漬け込み
床(13)へその味が浸透するまで漬け込んであるた
め、冒頭に述べた一般家庭での手作り品と異なり、その
大量を極めて容易に製造販売することができる。
【0030】又、冒頭に述べた特開昭57−22669
号とも異なり、卵黄(11)がほぼ楕円の原形を保った
まま漬け込まれているため、一見して卵黄の粕漬けとわ
かる外観形態を与えることができ、子供でも食欲を起す
土産品などとして提供し得る効果がある。
【0031】しかも、調味された酒粕又は味醂粕から成
る漬け込み床(13)には、上記一定比率のバターもそ
の加熱による溶液として溶かし込み混練されているの
で、その漬け込み床(13)の調味がゼリー状態の卵黄
(11)へ効率良く円滑に浸透 し、その両味の一体に融
和した独特の食感として賞味することができるのであ
り、上記卵黄(11)のみならず、その味付け調製され
た漬け込み床(13)さえも食し得る万人向きの商品と
なる。
【0032】その場合、バターを加熱による溶液とし
て、味付けされた漬け込み床(13)へ混練するとして
も、その比率が上記酒粕又は味醂粕の一定量に対する1
/10倍量よりも過少であると、上記浸透作用が不充分
となり、その融和するまでに長時間を要し、量産効果に
劣る。他方、同じく2/10倍量よりも過多であると、
漬け込み床(13)から油脂分が浮き出し、その漬け込
み床(13)が見苦しく軟化するばかりでなく、バター
の無駄に浪費する結果ともなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案における卵黄の冷凍状態を示す正面図で
ある。
【図2】漬け込み床に対する卵黄の漬け込み状態を示す
斜面図である。
【図3】図2の3−3線に沿う拡大断面図である。
【符号の説明】
(11)・卵黄 (12)・トレー (13)・漬け込み床

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】砂糖や日本酒、焼酎、醤油、その他の調味
    料を添加することにより、味付けした一定量の酒粕又は
    味醂粕に、その一定量に対する約1/10〜2/10倍
    量の加熱したバター溶液を混練することにより漬け込み
    (13)とし、ほぼ楕円の原形を保ったままでの ゼリー状に予じめ冷凍
    固化した卵黄(11)の多数を、自然解凍による水分の
    抜き去り状態において、上記漬け込み床(13)へその
    味が浸透するまで漬け込んで成る卵黄の粕漬け。
JP1992041096U 1992-05-22 1992-05-22 卵黄の粕漬け Expired - Lifetime JPH0750950Y2 (ja)

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JPH0591383U JPH0591383U (ja) 1993-12-14
JPH0750950Y2 true JPH0750950Y2 (ja) 1995-11-22

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5722669A (en) * 1980-07-17 1982-02-05 Takeo Seki Preparation of pickled egg yolk
JPH044859A (ja) * 1989-02-28 1992-01-09 Yoshitaka Chiba 生鮮魚肉の味噌漬け製品およびその製造方法

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JPH0591383U (ja) 1993-12-14

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