JPH0750786Y2 - 電子表示管用固定具 - Google Patents

電子表示管用固定具

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JPH0750786Y2
JPH0750786Y2 JP1988048859U JP4885988U JPH0750786Y2 JP H0750786 Y2 JPH0750786 Y2 JP H0750786Y2 JP 1988048859 U JP1988048859 U JP 1988048859U JP 4885988 U JP4885988 U JP 4885988U JP H0750786 Y2 JPH0750786 Y2 JP H0750786Y2
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JP
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electronic display
display tube
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fixture
shaped body
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泰彦 井上
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] 〈産業上の利用分野〉 本考案は電子表示管用固定具に関し、特に電子表示管を
その外形寸法のばらつきに関わらず容易にかつ確実に固
定し得る電子表示管用固定具に関する。
〈従来の技術〉 従来、ビデオテープレコーダ、CDプレーヤ、電子レンジ
等の家庭用電気製品、又は自動車のインストルメントパ
ネル等には、種々の情報を表示するために例えば蛍光表
示管等の電子表示管が用いられている。このような電子
表示管にあっては、その端子をプリント基板の孔に挿入
した後、ハンダ付により電気的に接続する形式のものが
あるが、表示される情報量の増加に伴って電子表示管の
端子数も増えてきており、多数の端子をプリント基板の
孔に直接挿入することが困難であった。
そこで、例えば実開昭62-21585号公報に開示されている
ように、電子表示管の裏面を受ける板状載置体と、板状
載置体の両端部にてヒンジ結合された一対の把持部とを
有する固定具を用いて、電子表示管の長手方向両端部に
一対の把持部を係合させると共に、電子表示管の端子数
と同数の孔を有する端子保持部を板状載置体の側縁部に
一体的に設け、各端子をその端子保持部により保持する
ようにしたものがある。従って、電子表示管を支持する
固定具をプリント基板に取付けることにより、各端子を
容易にプリント基板の孔に挿入することができる。
ところで、ガラス製のフレームからなる電子表示管にあ
っては、その外形寸法のばらつきが比較的大きいという
問題がある。そこで上記固定具にあっては、電子表示管
の厚み方向に対しては、把持部と板状載置体に設けられ
た片持ち梁状の弾性支持体とにより弾発的に支持すると
共に、長手方向に直交する向きに対しては、把持部の枠
と板状載置体の側縁部の一部に設けられた弾性係止片と
により弾発的に支持することにより、それぞれの向きの
寸法のばらつきによるがたを解消するようにしている。
上記したような固定具において、電子表示管の厚さ方向
についての保持は、板状載置体に設けたばね手段により
電子表示管の裏面を弾発付勢すると共に電子表示管の主
面側の縁部を板状載置体に立設された把持部により係止
して行っている。しかしながら、把持部をヒンジ結合し
たものにあってはヒンジ部が弱く、保持状態における大
きな保持強度を確保することが困難であるという問題が
ある。また、一対の把持部の各先端部を先鋭な鈎状に形
成して、把持部を外側に拡開させるようにして電子表示
管を押し込み、板状載置体に設けたばね手段により弾発
付勢される電子表示管を鈎部により係止して装着する構
造のものでは、把持部を弾性変形可能にかつ保持剛性を
高め得る材質のものにすることは困難であるという問題
がある。
〈考案が解決しようとする課題〉 このような従来技術の問題点に鑑み、本考案の主な目的
は、電子表示管の外形寸法のばらつきを吸収すると共に
保持強度を高め得る電子表示管用固定具を提供すること
にある。
[考案の構成] 〈課題を解決するための手段〉 このような目的は、本考案によれば、前記電子表示管の
裏面を受けるための板状体と、前記電子表示管の幅より
も大きな間隔をおいて対峙するように前記板状体に立設
された第1及び第2の壁体と、前記電子表示管を前記板
状体から離反させる向きに弾発付勢するように前記板状
体に設けられたばね手段と、前記ばね手段により弾発付
勢される前記電子表示管の主面の縁部を係止するべく、
前記電子表示管の厚さよりも大きな間隔をおいて前記板
状体と対峙しかつ前記電子表示管の前記幅よりも小さい
開口幅にて互いに対向する向きに前記第1の壁体の遊端
部から延出する第1の係合片及び前記第2の壁体から延
出する第2の係合片とを有し、前記第1の壁体の内面と
前記第2の係合片の延出端縁との間隔が、前記電子表示
管の前記幅方向長さよりも大きくされていることを特徴
とする電子表示管用固定具を提供することにより達成さ
れる。
〈作用〉 このようにすれば、電子表示管の主面を係止する係合片
を設けた壁体を撓ませることなく電子表示管を固定具に
装着することができ、壁体を弾性変形可能にする必要が
ないためその剛性を高めることができ、装着後の電子表
示管の保持を強固なものにすることができる。
〈実施例〉 以下に添付の図面を参照して本考案を特定の実施例につ
いて詳細に説明する。
第1図は本考案に基づく電子表示管用固定具1を示す正
面図であり、第2図は第1図のII-II線について見た断
面図であり、第3図は第1図のIII-III線について見た
断面図であり、第4図は固定具1の全体を示す斜視図で
ある。固定具1は合成樹脂材を一体成形してなるもので
あり、概ね長方形状の外郭線を有する板状体2と、板状
体2の第1図に於ける左右端である長手方向両端側を閉
塞するべく立設するように曲折してなる両側壁部3と、
板状体2の下端を閉塞するべく同様に曲折してなる第2
の壁体としての下側壁部4とを有している。
板状体2の第1図に於ける上方には、板状体2の表面に
対して若干凹むようにクランク状の断面を有しかつ左右
方向の幅を狭められつつ上方に向けて延出する延出部5
が形成されており、延出部5の上方端には、板状体2の
第1図に於ける上端を閉塞するべく立設するように曲折
してなる第1の壁体としての上側壁部6が形成されてい
る。従って固定具1は、第4図に良く示されように、板
状体2と相反する端面を開放された箱型をなしている。
固定具1の第1図に於ける左下方部には、板状体2の一
部を左方に向けて延出すると共に側壁部3及び下側壁部
4により囲んでなる突出部7が形成されている。この突
出部7には、固定具1に装着される後記する電子表示管
8のガス封入用の突出部が受容される。尚、左右の側壁
部3及び下側壁部4にあっては、この突出部7を介して
一体的に連続するように形成されている。
板状体2の中央部には、第1図に於ける上下方向に亘っ
て延在する帯状体11により左右に分割された一対の孔9
が、電子表示管8の放熱用に形成されており、帯状体11
には各孔9内に向けて左右に対称的に延出する一対のば
ね片12が形成されている。尚ばね片12は、第2図に良く
示されるように、その遊端が板状体2の表面側に所定量
浮き上がるように、即ち板状体2に対して若干の仰角を
もって延出するように、帯状体11と一体的に形成されて
おり、その遊端を固定具1の開放端側に、即ち組付けた
状態の電子表示管8を板状体2から離反させる向きにば
ね付勢し得る。
固定具1の第1図に於ける右下方には、板状体2に対し
て電子表示管8の厚さよりも若干大きな間隔をもって対
峙するように平行に延出する平板状の第2の係合片を構
成する小係合片13が、右方の側壁部3及び下側壁部4に
よる角部の遊端から内向きに突出するように形成されて
いると共に、下側壁部4の左方の突出部7近傍にも上記
小係合片13と共に第2の係合片を構成する小係合片14
が、下側壁部4の遊端に同様に形成されている。また、
固定具1の第1図に於ける上方である上側壁部6の中央
部の開放端には、左右方向に所定の幅をもって両係合片
13、14と同様に形成された平板状の第1の係合片として
の大係合片15が一体的に形成されており、小係合片13、
14と大係合片15とにより一対の係合片が構成されてい
る。これら各係合片13〜15が、板状体2に載置される電
子表示管8を両ばね片12の弾発付勢方向に対して抜け止
めするべく、電子表示管8の主面としての表示面25の縁
部を部分的に係止し得るように設けられている。すなわ
ち、大係合片15の延出端縁とそれに対向する両小係合片
13、14の両延出端縁との間隔により電子表示管8の短い
方の幅に対応する開口幅が画定されており、その開口幅
すなわち大係合片15と小係合片13、14との間隔が電子表
示管8の対応する幅よりも小さくされている。さらに、
上側壁部6の内面と小係合片13、14の延出端縁との間隔
が、電子表示管8の上記幅方向長さよりも大きくされて
いる。
上側壁部6の左右端には、それぞれ左右方向に対称的に
延出する一対のばね片16が形成されており、両ばね片16
の遊端部が下側壁部4に向けて鉤状に曲折されている。
従って、両ばね片16により装着状態の電子表示管8を下
側壁部4に向けてばね付勢し得る。
左右の側壁部3には互いに平行をなす一組のばね片17
が、上記両ばね片16の遊端部の近傍に達するまで延出す
るように形成されている。それぞれの遊端部は、互いに
対向する向きに突出しかつその対向面に形成された斜面
19を有している。これら両ばね片17が、電子表示管8を
その長手方向に対して互いに弾発付勢して挾持し得る。
下側壁部4の両係合片13、14の間には、側壁部3より低
くされた凹設部19が形成されており、装着状態の電子表
示管8の端子21をこの凹設部19を介して外方に出すこと
ができる。
尚、固定具1を図示されないプリント基板に固定するた
め、板状体2の裏面側には位置決め用の固定脚26及び弾
性脚片27が形成されている。固定脚26の先端に設けられ
た棒状部をプリント基板の位置決め孔に挿入すると共
に、弾性脚片27の鉤状をなす先端部をプリント基板の係
合孔に突入して係合させることにより、プリント基板に
固定具1が抜け止めかつ固定される。
このようにして構成された固定具1に電子表示管8を組
付けるには、先ず第5図に示されるように、電子表示管
8を板状体2に対して組付けるようにして、その端子21
を設けられた側とは相反する側の側縁部22を、延出部5
と大係合片15との間に矢印Aの向きに突入させる。尚、
両係合片13、14と大係合片15との間隔が、上記したよう
に電子表示管8を傾けることにより通過し得るようにさ
れている。従って、電子表示管8をばね片16の付勢力に
抗して矢印Aの向きに押し込み、傾動させることによ
り、端子21側の側縁部23が下側壁部4側の両係合片13、
14をかわすことができる。
このとき、両ばね片17の遊端部に斜面18が形成されてい
ることから、電子表示管8を矢印Aの向きに押し込むに
伴って、電子表示管8の側縁部22の両角部が抵抗を受け
ることなく、両ばね片17を容易に拡開することができ
る。
次に、第6図に示されるように電子表示管8が板状体2
と平行するように、ばね片12を押圧しつつばね片16に対
する押圧力を解除することにより、ばね片16により矢印
Bの向きに電子表示管8が弾発的に押し戻される。従っ
て第7図及び第8図に示されるように、ばね片12により
弾発付勢される電子表示管8の端子21側の側縁部23が両
係合片13、14に、かつ他方の側縁部22が大係合片15に抜
止めされるように係合するが、本考案によれば各壁部
4、6を何ら撓ませることなく両壁部4、6間に電子表
示管8を収めることができ、壁部4、6及び係合片13〜
15を高い剛性にて形成することができるため、電子表示
管8の保持剛性を高めて保持状態の信頼性を高め得る。
同様に、電子表示管8の長手方向に直交する向きには、
ばね片16により弾発付勢されて側縁部23が下側壁部4に
当接することにより、弾発的に挾持されると共に、長手
方向に対しても両ばね片17により同様に弾発的に挾持さ
れる。
このように電子表示管8が、その厚み方向、長手方向及
び長手方向に直交する向きのそれぞれ互いに直交する三
方の軸線方向に対して弾発的に挾持されることから、電
子表示管8の外形寸法のばらつきによるがたを各ばね片
12、16、17により容易に吸収することができる。また、
組付ける際に電子表示管8を板状体2上に載置した後、
ヒンジ結合された係合片を傾動して固定するような別工
程を必要としないため、電子表示管8の組付けが容易と
なると共に、その取外しも容易に行うことができる。
[考案の効果] このように本考案によれば、電子表示管を固定具に装着
する際に、電子表示管の主面に係合して抜け止めするた
めの係合片と干渉することなく電子表示管を両壁体間に
収めることができ、壁体を撓ませる必要がないため壁体
の剛性を高めることができ、電子表示管の保持状態の信
頼性を高め得るため、その効果は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に基づく電子表示管用固定具を示す平
面図である。 第2図は、第1図のII-II線について見た断面図であ
る。 第3図は、第1図のIII-III線について見た断面図であ
る。 第4図は、電子表示管用固定具の全体を示す斜視図であ
る。 第5乃至7図は、電子表示管を固定具に装着する際の組
付要領を示す第2図に対応する図である。 第8図は、電子表示管を装着した状態の固定具を示す斜
視図である。 1……固定具、2……板状体 3……側壁部、4……下側壁部 5……延出部、6……上側壁部 7……突出部、8……電子表示管 9……孔、11……帯状体 12……ばね片、13〜15……係合片 16……ばね片、17……ばね片 18……斜面、19……凹設部 21……端子、22、23……側縁部 24……端部、25……表示面 26……固定脚、27……弾性脚部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】扁平な形状をなす電子表示管を固定するた
    めの固定具であって、 前記電子表示管の裏面を受けるための板状体と、前記電
    子表示管の幅よりも大きな間隔をおいて対峙するように
    前記板状体に立設された第1及び第2の壁体と、前記電
    子表示管を前記板状体から離反させる向きに弾発付勢す
    るように前記板状体に設けられたばね手段と、前記ばね
    手段により弾発付勢される前記電子表示管の主面の縁部
    を係止するべく、前記電子表示管の厚さよりも大きな間
    隔をおいて前記板状体と対峙しかつ前記電子表示管の前
    記幅よりも小さい開口幅にて互いに対向する向きに前記
    第1の壁体の遊端部から延出する第1の係合片及び前記
    第2の壁体から延出する第2の係合片とを有し、 前記第1の壁体の内面と前記第2の係合片の延出端縁と
    の間隔が、前記電子表示管の前記幅方向長さよりも大き
    くされていることを特徴とする電子表示管用固定具。
JP1988048859U 1988-04-12 1988-04-12 電子表示管用固定具 Expired - Lifetime JPH0750786Y2 (ja)

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JPH0281576U JPH0281576U (ja) 1990-06-22
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JP6801206B2 (ja) * 2016-03-22 2020-12-16 日本精機株式会社 表示装置

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