JPH07506161A - 打ち込み固定部材を有する固定システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 打ち込み固定部材を有する固定システム本発明は、請求項１の前半部（上位概念 部）に記載した打ち込み固定部材を有する固定システムに関する絶縁物質板など を気泡コンクリートから成る壁体に固定するために、壁体に形成した孔内に打ち 込み固定部材を打ち込んで、打ち込み固定部材の湾曲した固定フランジを、固定 される絶縁物質板の表面に圧接させることは公知である。弾性材料から成る打ち 込み固定部材の湾曲した固定フランジは機械的な圧力によってほぼ平らなフラン ジ形状になる。これら公知の、絶縁物質保持体とも呼ばれる打ち込み固定部材に おいては、壁体に形成する孔の位置に、打ち込み固定部材の打ち込みの際に、正 確に合致することが必要である。

本発明の課題は、気泡コンクリートあるいは類似の材料から成る壁体にあらかじ め孔を形成する必要のない、打ち込み固定部材を有する固定システムを創出する ことである。

この課題は、請求項１に記載した構成要件によって解決される。本発明の固定シ ステムは打ち込み心棒と、軸方向孔を有している打ち込み固定部材とから成って おり、打ち込み固定部材は打ち込み方向に向いた尖端部を有している。打ち込み 過程の際に打ち込み心棒は打ち込み固定部材を安定させ、打ち込み固定部材に打 ち込みのために形成されている支持面に軸方向で当接する。有利には、打ち込み 心棒は開口縁の範囲と。

同時に軸方向孔の底面とに当接する。このようにして、打ち込み過程中に打ち込 み固定部材に対する申し分のない力伝達が保証され、はとんど打ち込み固定部材 の全長にわたってその内部に位置している打ち込み心棒は１発生する半径方向の 力に対しても、打ち込み固定部材の申し分のない安定化をもたらす。

実験の示したところでは、このように構成された固定システムによって１種々の 品質の気泡コンクリート内に打ち込み固定部材を問題なく打ち込むことが可能で ある。このようにしてびょう着された打ち込み固定部材は、絶縁板の確実な固定 を保証する良好な保持力も有している。

打ち込み固定部材の尖端部は有利には、はぼ９０゜の角度あるいは鈍角に延びる 外とう面を有する円すい体として構成されており、その底面は、打ち込み固定部 材の軸方向孔の底面を形成している。これによって生じる比較的に大きな角度の 尖端部は、−面では、壁体内への打ち込み固定部材の侵入を容易にするという利 点を有し、他面では、打ち込み過程の際に大きく変形せしめられることはない。

特に密度の大きい気泡コンクリートの場合、打ち込み心棒が直接に尖端部のとこ ろで軸方向孔の底面に当接するようにすると、極めて有利である。

鋼から成る打ち込み心棒を使用することによって。

打ち込み固定部材をプラスチックの一体の射出成形品として製作することができ る。

更に、固定システムの操作は、打ち込み心棒が打ち込み固定部材の軸方向孔の直 径よりも小さい外径を有しているようにすると、著しく容易になる。このように すれば、軸方向孔内への打ち込み心棒の導入が容易になるだけでなしに、特に、 打ち込み過程中に打ち込み心棒と打ち込み固定部材とが締め付は合って動かなく なることが防止される。すなわち打ち込み固定部材の打ち込みの際に、外側から 半径方向に打ち込み固定部材に作用する力も生じ、これによって、軸方向孔内に わずかな遊びで導入されている打ち込み心棒が打ち込み固定部材に対して緊定さ れてしまうことがある。

安定性を高めるため及び緊定のために、壁体内にびょう着された打ち込み固定部 材内に安定心部材をはめ込むことが可能である。

以下においては図面に示した実施例に基づいて本発明を説明する。

図１は打ち込み固定部材の尖端部にまで達する打ち込み心棒を有する固定システ ムを示す。

図２は軸方向孔が図１の構成に比べて短（されている打ち込み固定部材を有する 固定システムを示す。

図３は軸方向孔の底面のところだけに当接する打ち込み心棒を有する固定システ ムを示す。

図１に示した固定システムは打ち込み心棒１と打ち込み固定部材２とから成って いる。打ち込み心棒１はその後方の端部に、拡大された打ち込みヘッド３の形の シャフト拡大部を有しており、この打ち込みヘッドは打ち込み固定部材２の開口 縁４のところで打ち込み固定部材に当接する。更に、打ち込み心棒１は、打ち込 み固定部材２内に導入されている場合、前方の平らな端部６で軸方向孔５の底面 ７に当接する。したがって打ち込み心棒１は１図示していないハンマで打ち込み ヘッド３を打撃される打ち込み過程中、打ち込み固定部材２の開口縁４及び底面 ７に支えられる。打ち込み固定部材２は、打ち込み心棒として構成された打ち込 み工具によって絶縁板９を通して気泡コンクリートから成る壁体８内に打ち込ま れ、固定フランジ１０が絶縁板９に接触し、絶縁板を壁体８の表面１１に緊定す る。

打ち込み固定部材２は一体のプラスチック射出成形品として製作されており、そ の尖端部１２は内実の円すい体を形成している。尖端部１２のところの外とう面 １３は断面でほぼ９０６の角度で延びている。これによって生じる比較的に大き な角度の尖端部１２は壁体８内への打ち込みを容易にし、充分に安定していて、 打ち込み過程の際の圧力に耐えることができる。

図２に示した打ち込み固定部材２２においては、固定部材シャフト１４の一部分 は内実であって、軸方向孔を有していない。この実施例では、軸方向孔５５の底 面７７は固定部材シャフト１４の中央のところにあって、この底面に、打ち込み 心棒１の前方の端部６が当接する。

まだ壁体内にびょう着されていない打ち込み固定部材２２の固定フランジ１０は 湾曲せしめられている。

打ち込み固定部材２２が壁体８内に１図１に示されている深さまで打ち込まれる と直ちに、湾曲した固定フランジ１０が圧接圧力によって１図１に示されている ように、平らなフランジに拡開せしめられる。

図３に示した実施例では、軸方向孔５内に導入される打ち込み心棒１は軸方向孔 ５よりも長く構成されており、したがって打ち込みヘッド３は打ち込み固定部材 ２に当接しない。これによって、打ち込み心棒１が軸方向孔５の底に必ず当接す ることが保証される。

すべての実施例において、打ち込み心棒１と打ち込み固定部材２若しくは２２の 内壁面との間には空げき１５がある。この空げき１５は打ち込み心棒１の直径と 軸方向孔５の直径とが異なっていることによって形成されている。

特定な目的に使用する場合、この空げきを図示のものよりも小さくあるいは太き （するのがよいことがある。鋼から製作されている打ち込み心棒１はプラスチッ クから成る打ち込み固定部材２にとって、打ち込み過程の際に必要な支持体とな る。しかしながら、その都度の使用目的に応じて、打ち込み固定部材及び打ち込 み心棒のために別の材料を選択することもできる。

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. １．絶縁板その他の物体を気泡コンクリートあるいは類似の材料から成る壁体に ，あらかじめ壁体に孔を形成することなしに，固定するための，打ち込み固定部 材を有する固定システムにおいて，打ち込み過程の際に，打ち込み心棒１が，軸 方向孔（５）を有している打ち込み固定部材（２）内に導入されて，打ち込み固 定部材（２）に軸方向に当接し，打ち込み固定部材（２）が打ち込み方向に向い た尖端部（１２）を有しているようにしたことを特徴とする，打ち込み固定部材 を有する固定システム。
2. ２．尖端部（１２）が円すい体として構成されていてその外とう面（１３）が断 面で９０°よりも小さい角度を形成していることを特徴とする，請求項１記載の 固定システム。
3. ３．尖端部（１２）か内実であり，打ち込み固定部材（２）が尖端部の底面（７ ）にまで延びる円柱形の軸方向孔（５）を有していることを特徴とする，請求項 １又は２記載の固定システム。
4. ４．打ち込み固定部材（２・２２）が一体のプラスチック射出成形品として製作 されていることを特徴とする，請求項１から３までのいずれか１項に記載の固定 システム。
5. ５．打ち込み過程の際に，打ち込み心棒（１）が軸方向孔（５・５５）の底面（ ７・７７）に当接することを特徴とする，請求項１から４までのいずれか１項に 記載の固定システム。
6. ６．打ち込み心棒（１）が，打ち込みヘッド（３）あるいはその他のシャフト拡 大部をもって，軸方向孔（５）の開口縁（４）に当接することを特徴とする請求 項１から５までのいずれか１項に記載の固定システム。
7. ７．打ち込み心棒（１）が軸方向孔（５）の直径よりも小さい直径を有している ことを特徴とする，請求項１から６までのいずれか１項に記載の固定システム。
8. ８．打ち込み固定部材（２・２２）が湾曲した弾性的な固定フランジ（１０）を 有しており，この固定フランジは軸方向孔（５）の開口縁（４）から側方に突出 していることを特徴とする，請求項１から７までのいずれか１項に記載の固定シ ステム。
9. ９．壁体（８）内に打ち込まれた打ち込み固定部材（２・２２）が，その軸方向 孔（５・５５）内にはめ込まれた心部材によって補強されていることを特徴とす る，請求項１から８までのいずれか１項記載の固定システム。