JPH07505095A - タレツト型工作機械 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 タレット型工作機械 （技術分野） 本発明は工作物支承体と加工装置とを備え、工作物支承体は垂直ツール切替軸を 中心に回転可能に支承されていて、ステップ駆動装置により割出可能であり、工 作物支承体はその回転位置に応じ個々の加工ステージョン内で固定され、工作物 支承体上には円形テーブル状に形成された各工作物ホルダが各ケース内で工作物 ホルダの遊星軸を中心に回転可能に支承され、工作物ホルダは切り替え可能に、 あるいは駆動装置により遊星軸を中心に回転可能に設けられ、各加工装置は各々 の加工ステージョンに割り当てられ、各加工ステージョンは工作物支承体に対し 巾方向に配置され、各加工装置は少な（とも１個の加ニスピンドルを有し、加ニ スピンドルは工作物支承体に向かって位置決め可能であるタレット型工作機械に 関する。

（背景技術） ライジグ等によるドイツ国特許公報第１０２７９５９号に、複数の加工ステージ ョンに対し単一の、切替動作可能な円形テーブル状の工作物支承体を備えたタレ ット型工作機械が開示されている。切替え可能な円形テーブル上に配置された工 作物ホルダが円形テーブルの割出動作中その軸を中心に回転可能であり、この場 合工作物は各加工ステージョン内に互いに平行に整合される。円形テーブルの外 に、各加工ステージョンに割り当てられた加工装置がマルチスピンドルのスピン ドルヘッドとして形成され、これらの加ニスピンドルには夫々工作物が支承され 、加ニスピンドルが工作物支承体に対し好適に位置決めされる。各加工ステージ ョンにおいては、ツールがマルチスピンドルヘッドの加ニスピンドル内に挿入さ れ、各種の作業が加ニスピンドルの数に相応した多くの同一の工作物に対し同時 に行われ、工作物が円形テーブルの円周に亙って互いに連続する工作物ホルダに 対し、クランプ固定されるように構成される。一方この種の工作機械はマルチス ピンドルヘッド構成の加ニスピンドルによりグループ単位で処理可能な比較的簡 単な加工作業を行う取付具にして設定され特殊工作物を加工することのみに使用 可能である。

ベスナー等によりドイツ国特許第２７５５７５５号に、周知な別のタレット型工 作機械においては相当に広範に使用可能である。この場合増分可能に割出可能な 工作物支承体は垂直軸を中心に回転可能に支承され、堅固で構造上安定で耐変形 性のある閉鎖ケージの頂部から吊下げられ、ケージの底壁部は平坦に設けられ、 中央チップ除去開口部を有している。工作物ホルダはディスク状の工作物支承体 の円周に沿って配列される。工作物支承体にクランプ固定された工作物の加工に 際しては各種加工ステージョン内に配置される足部から、上方がら下方へ動作す る加工装置により実行される。工作物ホルダは工作物支承体に対し正確に半径方 向においてそれらの軸と整合される。付加装置を備えない場合、ケージの側壁内 に挿入された加ニスピンドルにより、実質的に端面のみから工作物は加工可能に なる。円周方向の加工は上および下がら加工する加工装置により行われ得る。し かしながら原理上、１つの加工ステージョンの複数の加ニスピンドルによりこの 加工ステージョン内に配置された工作物のみを加工できるものの、これらの加ニ スピンドルを同時に用いて、隣接の加工ステージョン内の工作物を加工すること ができない。このこと以外にも、このタレット型工作機械は原理上ハウジングの 大きさに関し寸法が所定値を越えない範囲でのみ工作物を加工することが可能で ある。

（発明の開示） 本発明の目的は正確な加工能力を有し、更に比較的少ない数の加工装置により正 確に加工を実行可能であり、工作物ホルダを製造することにある。

本発明においては端的に言えば、工作物ホルダは遊星軸が少な（とも１つの水平 面内に配置されていて工作物支承体上に支承され、遊星軸が工作物支承体の垂直 軸線から半径方向に離間されると共に接線方向に延び、互いに平行に対をなすよ う整合されてなる。

新規なタレット型工作機械においては、例えば５つの側部（４つの周側部と１つ の端側部）、あるいは工作物の周部に丸味のある場合、任意の多数の側部で水平 加工装置により工作物ホルダにクランプ固定された工作物を加工可能に構成され 、工作後に工作物を再びクランプ固定すること、または異なる平面内において工 作物を一時的に旋回せしめ、上動あるいは下動させることの必要がない。このた め高い加工精度が保証され、同時に複雑な設計の、多（の各種工作物に対する加 工の汎用性が大になる。

好ましい実施例によれば、本発明の工作機械のよる加工装置は水平な案内路上で 水平方向に調整可能に支承され、案内路自体はある角位置の−をとって配置され る工作物支承体の遊星軸に対し平行あるいは直角に整合される。このとき少なく とも１個の案内路の長さは工作物支承体の円周方向に連続する２つの工作物ホル ダで工作しようとする場合、加ニスピンドルを有した加工装置は選択的に調整可 能にされ、２つの工作物ホルダの一方と協働するように構成されるから、特に望 ましい。加工する工作物の種類を問わず、２つの加工装置は位置決め動作および 加工動作が互いに独立して行われ案内路の少なくとも１つに沿って互いに隣接し て配設されるように構成され得る。

（図面の簡単な説明） 本発明の主題の例としての実施例を図面に示される。

図１は本発明のタレット型工作機械の簡略平面図、図２は図１のタレット型工作 機械の側面図、図３〜図７は夫々図１のタレット型工作機械と異なる数の加工装 置を備えた他の実施態様の、図１と同様の平面図、図８は本発明の他の実施例の タレット型工作機械の図９の線Ｘ１ｌｌ−Ｘｌｌｌに沿った面での簡略断面図、 図９は図８のタレット型工作機械の線ＩＸ−ＩＸに沿った簡略断面図、図１０〜 図１３は夫々異なる数の加工装置を備えた他の実施態様の、図８と同様の簡略断 面図である。

（発明を実施するための最良の形態） 図１．２に示されるタレット型工作機械は十字状の４個のアーム形状の支承ブラ ケット２を有し、支承ブラケット２自体は円形割出テーブル３上に配設される。

円形割出テーブル３はステップ駆動装置５により増分前進して割出可能に設けら れ、ハウジング４内に収容される。円形割出テーブル３の下往復台としてのハウ ジング４は固定ベース部材７に固定され、工作物支承体１は円形割出テーブル３ を介し垂直軸線６を中心に回転可能に支承される。

遊星軸１１を中心に回転可能に支承された工作物ホルダ１０は４個の各アーム部 材８（図１参照）上に配置され、各アーム部材８は垂直方向に延びる平坦な側面 ９（図１参照）の領域で工作物支承体１の支承ブラケット２に対し互いに直角に 延びる。また４個の遊星軸１】は同一の水平面１２内に位置決めされ（図２参照 ）、遊星軸１１は互いに平行に且つ対をなして配列され、各対の互いに平行な遊 星軸１１は垂直方向に延びる垂直軸線６の両側に配設される。各工作物ホルダ１ ０の遊星切替装置はハウジング状の支承ブラケット２内に配設され、この遊星切 替装置の内の１個のみが図１に参照番号１３で示される。

遊星切替装置１３により、各遊星軸１１を中心に３６０度、プログラム制御によ って工作物ホルダ１０が回転可能にされ、目的に応じてこの回転運動は所定の角 度方向に連続的あるいは増分的に実行可能に構成される。遊星割出装置１３は工 作物支承体１に対しステップ駆動装置５と同期され、これにより工作物ホルダ１ ０の遊星軸を中心とする回転運動は垂直軸線６を中心とする工作物支承体１の割 出動作に適合される。

工作物ホルダ１０は所定の工作物に対し好適なチャック装置１４（Ｋ２参照）を 有し、一般にチャック装置１４は自動ｉＭ御可能に設けられ、工作物１５（図１ 参照）の−に対し正確に位置決めし固定可能にされる。

ステップ駆動装置５は各割出動作時に一度に９０度、工作物支承体ｌを前進割出 し、且つ工作物１５の加工中所定の角位置に工作物支承体１を固定するように構 成される。

工作物ホルダＩＯは十字状の工作物支承体１のアーム部材８の、直径方向に対向 する対をなす垂直で平行な側面に対し外側へ向けて配設されるため、各遊星軸１ １が垂直軸線６を中心とする共通の仮想円１６（図１に点線で示す）に対し接線 方向に延びる。

工作物支承体１を適用する実質的にブロック状の固定ベース部材７は外形がほぼ 方形に設けられている。固定ベース部材７は頂部１７（図２参照）上が実質的に 平坦であり、溶接あるいは鋳造構造体でなり、安定性を高め変形を防止するため 、構造体の内部が強度向上のためリブ構造、あるいは２シエルとして少なくとも 断続的に配列される。３個の加工ステージョンＡ、Ｂ、Ｃをなす加工装置２２は 固定ベース部材７に対し互いに平行に整合された４対の側面１８．１９．２０． ２１（図１参照）に接合され、図１の実施例の場合、加工ステージョンには加工 装置２２ａ　、　２２ｂ　、　２２ｃが配置される。装入・装出ステーションＥ は固定ベース部材７の側のベベル領域２３に設けられる。

各加工装置２２は夫々の実質的にブロック状のベース部材２５を包有し、ベース 部材２５は水平な第１の案内路２６を有し、第１の案内路２６上には往復台２７ が長平方向に変位可能に支承される。往復台２７は送り装置２８と連結され、送 り装置２８により調整動作が駆動スピンドル２９を介して往復台２７へ伝達可能 にされる。

第１の案内路２６に対し直角に整合された第２の案内路３ｏも往復台２７上に配 置され、ハウジング状のダブルペデスタル３１がこの案内路上に変位可能に配設 され、制御波ｆｉｔ３２と連結されて、制御波ｆｆ１ｉ３２により制御動作が制 御スピンドル３３を介し伝達される（図１参照）。

互いに堅牢に連結されたダブルペデスタル３１の２個のペデスタル柱３４（図２ 参照）間には主軸台３５が垂直方向に変位可能に案内され、これと連係する制御 駆動装置３６が制御スピンドル３７を介し主軸台３５に連結される。正確に水平 方向に整合され、確実に支承された加ニスピンドル３８は主軸台３５に回転可能 に支承され、加ニスピンドル３８は駆動装置４ｏ、４１と連係される。

加ニスピンドル３８はツールチャックホルダ４２を有し、２個ノベテスタル柱３ ４間に配設されたツール交換器が’７−　ルｆヤツクホルダ４２と連係され、ツ ール交換器はビーム型ツール交換器として構成され、ツール交換器はチェインマ ガジン４３と連係される。このときチェインマガジン４３は駆動装置４４と連結 される。ツールマガジンはダブルペデスタル３１の背部に設けられていて、ダブ ルペデスタル３Ｉの正面の加工空間がツールマガジンによって障害を受けないよ うに設けられる。

例えば３個の同一構造の加工装置２２ａ　、　２２ｂ　、　２２ｃが工作物支承 体１の側面１９．２０．２１に対しベース部材２５を介してフランジ結合される ことが図１から明らかであろう。ベース部材２５および第１および第２の案内路 ２６．３０の独特の構造により、互いに隣接して配置された加工装Ｍ２２の加ニ スピンドル３８の加ニスピンドル軸４５が互いに正確に直角をなすよう配列され る。更に工作物１５の加工中固定ベース部材７に対し工作物支承体１を固定する 工作物支承体１の動作位温か正確かつ位置決め可能に調整されるため、各加工ス テージョンＡ、Ｂ。

Ｃにおいては互いに連係する加工装置２２の加ニスピンドル軸４５がその加工ス テージョン内に配置される工作物ホルダ１０の遊星軸１１に対し正確に直角ある いは平行になるよう配置される。

図１および図２では、工作物支承体１の上部の空間が自由空間となっており、工 作物１５がクランプ固定された工作物ホルダｌＯに対し側部から容易に接近可能 になる。皿形の固定ベース部材７頂部の平坦部１７により、チップを容易に且つ 同時に除去可能に構成される。

動作中、各装入・装出ステーションＥでは加工された工作物１５はそのステーシ ョンに配置された工作物ホルダ１０上の未加工の工作物と交換される。この結果 、９０度の割出動作では、・　未加工の工作物が工作物支承体１から加工ステー ジョンへ移送され、加工ステージョンにおいて加ニスピンドル３８のツールチャ ックホルダ４２内に挿入されたツールにより、工作物１５に対してその周囲の全 ての５側部工作物の周囲の任意の数の側部あるいは環状の周部から加工できる。

これにより遊星割出駆動装置１３によって工作物を遊星軸１１を中心に回動し、 次いでこの動作により得られた正しい位置に固定することによって、各加工動作 毎に正しい位置に工作物を移動し得る。

また原理的に旋回動作も可能であり、この旋回時に工作物１５が工作物ホルダｌ Ｏにより回転され、この実施例では連続駆動される。更に工作物１５もその端面 を平坦に加工でき、工作物のチャック固定を変更する必要がない。

この加工ステージョンでの加工が終了した後、工作物は工作物支承体１に、より ９０度移動されて第２の加工ステージョンＢに移送され、ここで所定の加工作業 が行われ、この後加工ステージョンＣで加工され、このとき工作物支承体１の第 ４番目の割出位置にある工作物が再び装入・装出ステーションＥに到達する。

各加工ステージョンＡ−Ｃの加工作業中、加ニスピンドル３８は完全に互いに独 立して制御され、加ニスピンドル３８は水平および垂直の平面内において夫々の 遊星軸１１に対し平行および直角の動作が実行される。特に複雑な工作物を加工 するような特殊な場合には、主軸台３５が例えば垂直軸４６（図１参照）を中心 にダブルペデスタル３１を介し回転可能にあるいは水平軸４７（図１参照）を中 心にペデスタル柱３４間を旋回可能にされ得ることが理解されよう。

図１および図２に示す最簡潔の実施例における各加工ステージョンＡ、Ｂ、Ｃは 各々単一の加工装置２２を有しており、加工装置２２の第１の案内路２６はその 加工ステージョン内に配設された工作物ホルダＩＯの遊星軸に対し正確に且つ平 行に位置決めされ、第１の案内路２６の長さは加ニスピンドル３８によって対象 の工作物１５の寸法がカバーされ得る寸法にされるが、タレット型工作機械は多 大な費用あるいは手間を伴うことな（、また基本構成を変更することなく各種の 使用途に応じいわゆるモジュール態様をもって拡大可能である。

このように拡大された他の実施例が図３〜図７に示される。

これらの実施例を示す図面において全て表すことが困難であるから、新規な工作 技術の設計変更部分を概念的に示しである。尚各図における同一部材は同一番号 を用いて示してあり、図１および図２に沿って既述の構成は重複説明を避ける。

図３に示す実施例の場合、３個の加工装置２２が工作物支承体１を受容する固定 ベース部材７の側壁１９．２０に対しフランジ連結され、３個の加工装置２２は ３つの加工ステージョンＡ。

Ｂ、Ｃを構成している。加エステージョンＡ内の加工装置２２ａは図１の場合と 同様に位置決めされ、形成されているが、互いに隣接して配置される別の２個の 加工装置２２ｂ、　２２ｃは固定ベース部材７の側壁２０に対し各々のベース部 材２５を介しフランジ連結され、各加ニスピンドル３８は軸方向に平行にされる 。２つの第１の案内路２６は２個の加工装置２２ｂ、　２２Ｃに対し連続的に連 結可能にあるいは互いに分離可能に設けることができる。

２個の加工装置２２ａ、２２ｂは互いに整合され、各加ニスピンドル３８の加ニ スビントル軸４５は加エステージョンＡ、Ｂ内に配設された工作物ホルダＩＯの 遊星軸に対し直角に向けられるが、加工ステージョンＣ内の加工波ｆ１２２ｃに おける加ニスピンドル３８の加ニスピンドル軸４５はこれと対応する工作物ホル ダｌＯの遊星軸に対し平行に配設される。

加工ステージョンＣでは特にその端面から工作物１５を加工作業する場合、図３ の実施例の構成は実用的である。工作物１５の周部の加工の大半は前段の加エス テージョンＡ、Ｂ内で行われる。この場合工作物１５が特殊加工されるときも、 固定ベース部材７の側部２１上に加工装置を更に付設する必要はない。

図４の実施例は図１に示すタレット型工作機械と原理上等価であるが、付加加工 装置２２ｄがベース部材２５を介し固定ベース部材７の側面１８．１９．２０． ２１にフランジ連結される点で異なっている。

更に側壁１９．２０に連結される加工装置２２ａ、２２ｂはその長さの２倍の第 １の案内路２６が共に形成され、第１の案内路２６の長さはこの水平案内路が工 作物支承体１上で円周方向に互いに連続する２個の工作物ホルダ１０を同時にカ バーし得るように設けられており、従って加工装置２２ａあるいは２２ｂは加ニ スピンドル３８により２個の工作物ホルダｌＯの一方の工作物１５と選択的に協 働可能に構成されている。

図４の実施例では、２個の加工装置２２ａ、２２ｂの加ニスピンドル３８の２つ の作業位置１．ＩＩを持つが、対をなす作業位置ＩＩを点線で示しである。

且つ図４に示すように、工作物１５は周部と端面の双方から加工し得る、即ち加 ニスピンドル３８の加ニスピンドル軸４５は夫々遊星軸１１に対し直角あるいは 平行に延び、チャック固定形態を変更することなく加エステージョンＡ、Ｂ、Ｃ 内の工作物支承体１の４つの可動位置の各々において上、あるいは下方に旋回す る必要がない。従って工作物（７７５つの側面からの加工が単一ステーション内 で可能になる。各加工装置２２ａ〜２２ｄは互いに独立されており、独立して制 御可能に構成されているので、極めて高い多用性が得られる。

図５の実施例においては、加工装置２２が共通のベース部材６の装入・装出ステ ーションＥに隣接し、側面１８に対し配置されずに、加工ステージョンＡの「長 尺」に連続する第１の案内路２６上に２個の加工ステージョン２２ａ　、　２２ ａ’が設けられ、各加工ステージョンの制御駆動装置２８によって２個の加工装 置が互いに独立して調整できる点で図４の実施例と異なっている。

しかして加エステージョンＢ内に配置された工作物１５は加工装置２２ａ’　、 　２２　ｂにより同時に加工され得る（５つの側面加工）。次に加工波ｆｉ２２ ｂは加工ステージョンＣへ送られ、加工ステージョンＣにおいて加工装置２２ｃ により円周部および端面から同様に工作物が加工される。

本発明による図５に示したタレット型工作機械の他の実施例の構成は図６のよう に変更でき、この場合「長尺」の第１の案内路２６上の第２の加工装置２２ｂ° が加工装置２２ｂと併用されるよう構成されており、この第２の加工装置によっ て工作物が加工装置２２ｃによる周部加工と同時に加工ステージョンＣ内におい て端面加工が円滑に実行され得る。この結果加工ステージョンＣ内における工作 物の端面加工に当たっては、加工装置２２ｂが加エステージョンＢ内の工作物１ ５に対する加工サイクルを完了した後、次段の加工ステージョンＣへ移送される まで待つ必要がない。

図７には本発明による他の実施例のタレット型工作機械が示されており、本発明 による実施例中、最複雑の構成を持つが、この場合６個の加工装置２２は固定ベ ース部材７の側面１８．１９．２０．２１の全てにフランジ連結される。加工装 置２２ａ、２２ａ’、　２２ｂ、　２２ｂ’は各々「長尺」の水平な第１の案内 路２６上に配置され、一方残りの２個の加工装置２２ｃ、２２ｄに対し「短尺」 の水平な第１の案内路２６を有し、第１の案内路２６によって工作物１５の寸法 に応じ決定可能な空間に対する加ニスピンドル３８の水平動作範囲が制限される 。これに関連して、工作物の構造が特殊な場合、原理上加工装置２２ｃおよびあ るいは２２ｄに長手の第１の案内路２６を装備ごともできることは理解されよう 。これは装入・装出工程後装入・装出ステーションＥ内においても工作物１５を 加工できることになろう。実際の装入・装出動作中得られる空間に対し課せられ る制限は、特に大きな動作空間を要求しない自動装入・装出装置が用いられ、安 全上人間からの安全距離を必要としない場合に有用である。

図８〜図１３の夫々には本発明によるタレット型工作機械の他の実施例が示さて おり、これらの実施例においては特に比較的小さな工作物を円滑に加工するよう に構成される。図８〜図１３において図１〜図７の実施例と同一部材には同一の 番号に０″を加えて示しである。従ってこれらの構成部材の構造、機能の説明は 最小限にとどめである。

上述の図１〜図７の実施例にあっては工作物支承体１が固定ベース部材７上に配 置され、固定ベース部材７の側面１８、Ｉ９．２０．２１に独立モジュールとし て形成された加工装置２２を１１方向にフランジ連結されるが、図８〜図１３の 実施例の場合、一体のハウジング７０が具備され、一体ハウジング７０内には工 作物支承体０１０が吊下され、一方間様にモジュール形成された加工装置２２０ が工作物支承体０１０の周囲全体に亙り配置され、各加エステージョンＡ、Ｂ、 Ｃ内の一体ハウジング７０の側壁内に挿入される。タレット型工作機械の基本的 機能は両実施例群で同様である。

多角形断面を有する一体ハウジング７０（図８参照）は４つの平坦な側壁部１８ ０．１９０．２００．２１０を有するケージの如く形成されており、これらの平 坦な側壁部は互いに平行で対をなしており、平坦な側壁部の間にはセットアツプ 開口部１８１．１９１．２０１が配設されている。これによりセットアツプ開口 部およびサービス開口部２１１以外の装入・装出ステーションＥｌの全周部が実 質的に閉鎖された多角形となっている。実質的に平坦な土壁１７Ｇが平坦な側壁 部１８０．１９０．２００．２１０上に連接され、一方上述した側壁部は底壁部 １７１上の下部に着座され互いに堅固に結合される。底壁部１７１はその中央部 にチップ除去開口部１７２が具備され、チップ除去開口部１７２はチップ除去漏 斗部材１７３により全周部が区画されて底壁部の一部をなし、装置全体に堅牢化 に寄与する。

平坦側壁部１８０．１９Ｇ、２００．２１０は図９に示すように、上壁１７０お よび底壁部１７１と共に堅牢な２つのリブ態様、シェル態様に形成され、ケージ 状のハウジング７ｏをなす溶接による一体構造体の一部をなす。ケージ状のハウ ジング７ｏは堅牢性が高く、変形に対する安定性を高めることが特徴となってい る。

ハウジング７０の寸法は、工作物が加工されるときに各加エステージョンＡ、Ｂ 、Ｃ内において生じる反作用がハラジングツ０自体内で吸収され、ハウジング７ ｏを支承する床面に設けられる工作機械のペデスタルあるいは外部の構造部材に より加わる力を吸収する要のないよう構成される。図示の実施例の場合、中空の 中央柱１７４は所定の動作高さでハウジング７ｏの位置を設定するよう機能し、 且つ中央柱１７４は切替軸６ｏをなす垂直中実軸と同軸に配置され、その内部は チップ除去開口部１７２に連通される。底壁部１７１の下部の好適な横開口部１ ７５を介しチップコンベア１７６（図９参照）によって巾方向にチップ除去が行 われる。

中空の中央柱１７４、底壁部１７１およびフットプレート１７７の間において星 パターンに形成された細手のリブ１７８により、ハウジング７０が中央柱１７４ に対し確実に傾き連結され得る。

中空の中央柱１７４に代えて底壁部１７１の周部に好適な支承部材も配設するこ ともでき、好適な支承構造体からハウジング７０が吊下可能にされ、底壁部１７ １の下方を完全な自由空間に工作物ホルダ旧０は４つのアームからなる十字形の 支承ブラケット０２０を有している。このブラケットの構造は図１および図２の 支承ブラケット２と同様であり、側面９０がアーム８０に対し互いに平行で対を なし、上記の遊星支承テーブルと同様に形成された工作物ホルダ１００が支承さ れている。

また工作物ホルダ１００の遊星軸１１Ｇが垂直切替軸６０に対し接線方向に且つ 半径方向に離間して延長され、互いに平行に対をなして整合されると共に共通の 水平面１２０内に配置される（図９参照）。１つの案内路３０が図８に示す構成 と同様に１個の工作物ホルダ１００に割り当てられる。駆動装置１３０により好 適なプログラムに従って各工作物ホルダ１００が離間して連係される遊星軸１１ ０の周囲を連続的にあるいは増分された所定の領域に亙り回転され得る。

支承ブラケット０２０は割出テーブル０３０から吊下され、割出テーブル０３０ は土壁１７０と連係された円筒状ハウジング０３１内に配置され、支承ブラケッ ト０２０を半径方向に案内するよう機能する。これらに関連する割出駆動装置０ ５０が図示される。

支承ブラケット０２０の角位置の増分角エンコーダ０５１が設けられる。

第１の水平案内路２６０が平坦な側壁部１８Ｇ、１９０．２００．２１０に具備 されており、これらの平坦な側壁部は垂直切換軸６０の両側において互いに平行 に対をなして対設され、案内路には平坦な側壁部の頂部及び底部に対応する開口 部が具備される。

往復台２７０は各水平案内路２６０上において水平方向に変位可能に支承され、 往復台２７０は垂直案内路３００を有しており、垂直案内路３００上にはツール タレット３１０が水平方向に調整可能に案内駆動される。モジュール態様で構成 された加工装置２２０のスピンドル軸４５がツールタレット３１０の対応する開 口部内に挿入される。

各回転加工装置２２０は加ニスピンドル３８０を有しており、加ニスピンドル３ ８０はテースストックスリーブ内に支承され、ツールタレット３１０を具備し、 ツールタレット３１０はテースストックスリーブ上に装着される。図示の実施例 の場合、このツールタレットはスピンドル軸４５０に対し角度４５度で延びる切 替軸を有した星形タレットとして構成される。

テースストックスリーブおよびタレット３８１を軸方向に前進させる制御駆動装 置４１０が備えられる。往復台２７０を水平方向に調整し、横往復台３１０を垂 直方向に調整する制御装置２８０．３６０が設けられる。

図１〜図７の実施例の場合と同様に、各加工ステージョンＡ、Ｂ、Ｃにおいて工 作物１５０を５側面から加工可能であり、工作物を再びチャック固定する必要も ない。夫々の加工ステージョン内に配置された加工装置２２０のスピンドル軸４ ５０はその加工ステージョン内に配置された工作物ホルダ１００の遊星軸１１０ に対し直角あるいは平行に延長されている。工作物支承体０１０は切替軸６０を 中心に一回に９０度ステップ駆動装置によって旋回され、その旋回された角位置 に固定される。

図８に示される実施例においては、加工装置２２０ａ、　２２０ｂ。

２２０ｃが夫々平坦な側壁部１８０．１９０．２００．２２０内に装着される。

加工装置２２０ａ、　２２０ｂの水平案内路２６Ｇは例えば同図に示す如（矢印 および加工装置の外形を点線により加工装置が工作物支承体０１０の周部におい て互いに隣接する２個の工作物ホル１１００間を前後に変位可能に十分な長さを 有するように形成される。しかして加工装置２２０ａ、　２２０ｂおよび加工ス テージョンと連係する他の加工装置２２０ｄ、　２２０ｃにより、加エステージ ョンＡ、Ｂ、Ｃ内に配置される工作物１５０が５つの側面で加工される。他の加 工装置２２０ｃ、　２２０ｄの水平な第１の案内路２６０は「短尺」即ち第１の 案内路２６０がこれと連係する加工ステージョン内に配置された工作物ホルダ１ ００上でクランプ固定される工作物１５０の寸法に亙ってタレット３８１と共に 、加ニスピンドル３８０が移動可能になる長さを有するよう選択される。

タレット３８１内にクランプ固定されたツールは横往復台３１０および工作物に 対し配置され、再後退可能な加ニスピンドル３８Ｇのテースストックスリーブに よって各加工ステージョン内でも水平方向に移動され得る。

図１０に示す本発明によるタレット型工作機械の他の実施例では、構成が簡潔に されている点で図８および図９の実施例と異なる。ここで３個の加工装置２２０ ａ、　２２０ｂ、　２２０　ｂ　’が具備され、且つ図８の実施例と同様に加工 装置２２０ａは加エステージョンＡ内と（周部から）加工ステージョン（端面か ら）内の両方で工作物１５０を加工可能するに十分な長さの、水平な第１の案内 路２６０の長手にわたり水平方向に調整可能に設けられる。

２個の加工装置２２０ｂ、　２２０ｂ’は各々「短尺」の第１の水平案内路２６ ０上で調整可能であり、図１０に示すような構成をもって互いに隣接する２個の 加エステージョンＢ、Ｃ内の工作物１５０を加工するよう機能する。

図１１に示す本発明の他の実施例では、加工装置２２０の構成は図１０に示した 実施例の構成と同様にされ得、−力木実施例は図８の実施例に比べ、加工装置２ ２０ｄが平坦側壁部１８Ｇ内に挿入されることのみ異なっている。この場合工作 物１５０は加エステージョンＡ内で端面並びに周部の双方から加工可能であり、 これは加エステージョンＢ内の工作物１５０に対し同様に適用され、望むべくは 加工ステージョンＣ内では、工作物１５０が端面からのみ加工されることを意味 する。

図１２に示す本発明による他の実施例においては一方の２個の加工装置２２０ａ 、　２２０　ａ　’他方の２個の加工装置２２０ｂ、　２２０ｂ’が「短尺」の 第１の案内路２６０を有する各側壁部１９０．２００内に挿入可能に設けられて いる。

この場合加工対象の工作物１５０の種類は、分離した加工装置２２０ａ、　２２ ０ｂ、　２２０ｂ、　２２０　ｂ　’　、　２２０ｃｌ、−ヨリ、加エステージ ョンＡ内で周部からのみ加工され、次いで加工ステージョンＢ。

Ｃ内においては工作物１５０が夫々の端面並びに周部の両方から加工されること になる。

図１３に示す本発明による他の実施例では６個の加工装置を備え、図７の実施例 と同様に最複雑な実施例が示される。加工装置２２０ａ、　２２０ａ　’　；　 ２２０ｂ、　２２０ｂ　’　；　２２０ｃ　；　２２０ｄは全て夫々の対応する 側壁部内に挿入され、側壁部には加工対象の工作物１５０の寸法に相応させて寸 法法めされた短い第１の案内路２６０が具備される。このとき工作物１５０の加 工は加工ステージョンＡ、Ｂ、Ｃの各々の別個の駆動装置により周部並びに端面 から可能にされ、この結果特に加工時間の短縮が図られ、最大限に汎用性が保証 され得る。

加工装置２２０の基本的構成の詳細はドイツ国特許第３９４１４５０号に開示さ れる。しかしてこのドイツ国特許に説明されるように、加工対象の工作物１５０ が特定の構造を持つため必要である場合、ここに開示した全ての実施例に関し更 に加工装置２２０が各加工ステージョンＡ、Ｂ、Ｃの水平な平坦土壁１７０内あ るいは同様の水平な底壁部１７１内に挿入されて付加され、この場合加工軸も付 加される。且つ図１〜図７の実施例と同様に、各々の加工装置も水平軸あるいは 垂直軸を中心に旋回可能に支承される。

本発明によるタレット型工作機械の、上述した実施例群において、工作物支承体 １．０１０は４個のアームを有するように構成され得、４個の工作物ホルダ１０ ．１００を具備するものとする。原理的には異なる数の加工ステージョンと工作 物支承体とを備え、工作物支承体は４個に限られず、それ以上あるいはそれ以下 （例えば２個あるいは６個）の工作物ホルダ１０．１００を有するタレット型工 作機械として構成することも可能である。一方各工作物ホルダの遊星軸１１．１ １０は垂直切替軸６．６０に対し半径方向に離間されると共に、接線方向に整合 され、少なくとも１個の水平面内に配設される。加工装置２２．２２０は一般に 自動的に３軸構成がとられる。

従って本発明は１８０度、９０度あるいは６０度の割出し得、また必要に応じて 増分可能で割出内あるいは切替内に接する水平旋回軸を有した２、４あるいは６ 個の工作物支承体１．０１０を備え、夫々割出中心あるいは切替中心から等間隔 、離間され且つ所定量、軸方向に外側へ変位されて半径方向に対向する工作物支 承体の軸が互いに平行に延びる２、４あるいは６個のステーションの円形テーブ ル装置を提供する。これにより加工対象の工作物をできる限り外側へ変位させて 、比較的短かいツールおよび加工距離を設定可能にする。

加工装置２２，２２０の数は原理上同一構成をとり、同−工作物支承体１．０１ ０を用いることにより大幅に変更可能である。

例えば、２．３．４．５あるいは６個の加工装置が具備され、そのうちの１個あ るいは複数個を加工ステージョン内の工作物１５．１５０をカバーする「短尺」 案内路２６．２６０上に配設し、他方の加工装置を２つの加エステージョンＡ、 Ｂ、Ｃ間において加工装置を変位可能にして「長尺」案内路２６．２６０上に支 承される。加えて互いに隣接して配置される２個の加工装置を支承する、少な（ とも１個の案内路を各種の設計変更の構成に組合わせ可能にされ得る。各加工装 置２２．２２０の加ニスピンドル３８．３８０は別の加工装置の加ニスピンドル ３８．３８０と独立せしめられる。従って全ての加ニスピンドル３８．３８０は 寸法は互いに独立した態様を維持しつ＼補正可能であり、各種の工作物に対する 作業順位は加工時間が短縮されよう設計可能である。

特にタレット型工作機械を用いて比較的大きな工作物１５．１５０を加工する場 合、加工装置２２．２２０が工作物支承体１．０１０を支承する固定ベース部材 ７に対し堅固に結合されるベース部材上のモジュール態様として配置することが 好ましい。

このように、工作機械はある場合に必要なモジュールの種類および数が工作物支 承体１．０１０を支承する固定ベース部材７に対しフランジ連結されて構成され る。各モジュールは互い独立せしめられ、各自移動、制御および駆動装置を有し ており、通常単一の加ニスピンドルを備える。工作物が小形の場合は、工作物支 承体１　、０１０がドイツ国特許第２７５５７５５号に開示されるようなケージ として形成される堅牢で安定した耐変形性のハウジング７０内に吊下され、その 横側壁部内には加工装置が挿入されるようなタレット型工作機械の実施態様に構 成可能である。このケージはその断面が多角形を呈し、上述の水平案内路の少な くとも−が平坦な側壁部領域に配設されることが望ましい。

特に本発明による実施例においては、個々の場合に応じて、上部あるいは下部か ら作動される少なくとも１個の加工装置が少なくとも１個の加工ステージョン内 に配設される。全ての実施例において、加工装置の少なくとも１個が垂直方向に も調整可能に、旋回可能に支承され得る。尚更に本発明によれば、加ニスビント ルに対し割り当てられる工作物タレットを備えた少なくとも１個の加工ステージ ョンを設けることにより、簡単な方法で実施可能であり、特に複数のツールが工 作物と連続的に連係されるよう設けられる。

通常タレット型工作機械には分離した装入・装出ステーションが具備され、工作 物支承体１．０１０に対し他の工作物が加工されている間そのステーション内に 配設された工作物ホルダ１Ｏ１１００が装入・装出される。自動装入・装出シス テムも問題なく一体に取込み得る。従って本発明の技術思想によれば、殆ど空間 を必要とせず、また作業時の人手も最小限で済み、製造コストを低下できること が理解されよう。

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. １．垂直ツール切替軸（６、６０）を中心に回転可能に支承され、ステツプ駆動 装置により増分可能に割出する工作物支承体（１、０１０）を備え、工作物支承 体は角位置に応じて夫々の加工ステーション内で固定され、工作物支承体上に円 形テーブルのように形成される工作物ホルダ（１０、１００）が遊星軸を中心に 各々のケース内において回転可能に支承され、工作物ホルダは切替装置、駆動装 置により遊星軸（１１、１１０）を中心に回転可能に構成され、工作物支承体の 巾方向に配設された各種の加工ステーションに割り当てられる加工装置が工作物 支承体の方向に位置決め可能な少なくとも１個の加工スピンドルを有し、工作物 ホルダ（１０、１１０）は少なくとも１個の水平面（１２、１２０）内に配置さ れる遊星軸（１１、１１０）を有した工作物支承体（１、０１０）上に支承され 、遊星軸は垂直なツール切替軸（６、６０）に対し半径方向に離間されて接線方 向に延び、各遊星軸（１１、１１０）が互いに平行で対をなして整合されること を特徴とするタレツト型工作機械。
2. ２．加工装置（２２、２２０）が水平な案内路（２６、２６０）上に水平方向に 調整可能に支承され、案内路は角位置の一に配置される工作物支承体（１、０１ ０）の遊星軸（１１、１１０）に対し平行、直角に整合されてなる事を特徴とす る請求の範囲１のタレツト型工作機械。
3. ３．少なくとも１つの案内路（２６、２６０）は工作物支承体（１、０１０）上 で円周方向で互いに連続する２個の工作物ホルダ（１０、１００）をカバーする 長さを有し、加工スピンドル（３８、３８０）を有する加工装置（２２、２２０ ）が２個の工作物ホルダの一方と協働可能に且つ調整可能に構成されてなること を特徴とする請求の範囲２のタレツト型工作機械。
4. ４．案内路（２６、２６０）の少なくとも１上で、２個の加工装置（２２、２２ ０）が巾方向に並置され、互いに独立して調整可能に設けられてなることを特徴 とする請求の範囲２のタレツト型工作機械。
5. ５．加工装置（２２、２２０）の少なくとも一が垂直方向に調整可能に支承され てなることを特徴とする請求の範囲１のタレツト型工作機械。
6. ６．加工装置（２２、２２０）の少なくとも一が旋回可能に支承されてなること を特徴とする請求の範囲１のタレツト型工作機械。
7. ７．上部あるいは下部から動作可能で、垂直方向に整合された加工スピンドル（ ３８、３８０）を備える少なくとも１個の加工装置（２２、２２０）が少なくと も１つの加工ステーション（Ａ，Ｂ，Ｃ）内に配設されてなることを特徴とする 請求の範囲１のタレツト型工作機械。
8. ８．加工装置（２２）がそのベース部材（２５）上にモジュールとして配設され 、ベース部材は工作物支承体（１）を支承するベース（７）に堅牢に結合されて なることを特徴とする請求の範囲１のタレツト型工作機械。
9. ９．工作物支承体（０１０）がケージとして設けられる堅牢で安定な耐変形性の ハウジング（７０）内に吊下されるように配設され、ケージの側壁部（１８０、 １９０、２００、２１０）内に加工装置（２２０）が挿入されてなることを特徴 とする請求の範囲１のタレツト型工作機械。
10. １０．ケージ付断面が多角形になるよう設けられ、少なくとも１つの案内路（２ ６０）が平坦な側壁部（１８０、１９０、２００、２１０）の領域内に組込まれ てなることを特徴とする請求の範囲９のタレツト型工作機械。
11. １１．少なくとも１個の加工ステーション（Ａ，Ｂ，Ｃ）が加工スピンドル（３ ８０）と連係するツールタレツト（３８１）を有してなることを特徴とする請求 の範囲１のタレツト型工作機械。