JPH07504570A - ヒトの幹細胞および/または造血細胞を維持,生育するための方法,組成物および装置 - Google Patents

ヒトの幹細胞および/または造血細胞を維持,生育するための方法,組成物および装置

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JPH07504570A
JPH07504570A JP5515802A JP51580293A JPH07504570A JP H07504570 A JPH07504570 A JP H07504570A JP 5515802 A JP5515802 A JP 5515802A JP 51580293 A JP51580293 A JP 51580293A JP H07504570 A JPH07504570 A JP H07504570A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 従って、本発明の目的は、複合−次細胞培養物を含む、ヒトの幹細胞および/ま たは初期ヒト造血細胞の維持・増殖のためのバイオリアクターであって、培養を 壊すことなくこの中で産生された細胞を回収することができるバイオリアクター を提供することにある。本発明者らは上述した目的および以下の記載から明らか になるであろうその他の目的を満たすデザインを見いだした。
本発明で提供される方法においては、ヒトの幹細胞および/または造血細胞(特 にヒトの幹細胞を含む突然変異の初期の細胞)を培養して効率的に増殖させるこ とのできるバイオリアクターおよび組成物が用いられる。本発明方法においては 、間質細胞(通常は形質転換されたもの)を任意に用いることもできる。間質細 胞は成長因子を構成的または導入的に産生ずるとともに、物理的に分離されてい て造血細胞を容易に分離するのに役立つ。連続潅流を行い、必要に応じて細胞を 取り出すかまたはリサイクルすることによって、本発明者らは生体外でヒト幹細 胞の細胞分裂が得られること、および生存可能な造血細胞を高密度、高置率で得 られることを見いだした。反応器は間質細胞のためのタンパク表面を存していて もよ(、同質細胞と造血細胞を分離しておくためにタンパク表面または他のバリ アを有してもよい。
本発明の方法においては、ヒトの幹細胞および/または造血細胞を試験管内で維 持し、効率的に増殖させるとともに系統制御することのできる方法および組成物 をバイオリアクターとともに使用する。効率的な増殖はとりわけ、全能造血幹細 胞あるいは多能性造血幹細胞を含む、突然変異の初期における造血細胞に適用さ れる。本発明方法においては、生体内の条件を部分的にシミュレートするととも に、部分的には前述した重要な臨床応用を可能とするための特定の変更を加えた 条件が許容される。本発明のバイオリアクターは、細胞培養を壊すことな(、連 続的、周期的あるいは間欠的に細胞を取り出すことを許容するものである。細胞 はその回収サイクルが先験的に定まっている場合は周期的に回収される。また培 養物をオンライン測定した結果に従って回収するときには間欠的な回収となる。
図面の簡単な説明 図1は潅流チャンバの模式図である。
図2は潅流媒体通路の模式図と流れ図である。
図3aは細胞分離のための剪断応力を測定するフローチャンバの模式図である。
図3bは図3aのフローチャンバの側面図である。
図30は造血細胞についての剪断応力のグラフである。
図4aと4bは造血細胞を生育し分離するためのフローチャンバの平面図および 側面図である。
図58と5bは間質細胞を生育させながらバリアを順次除去する、フローチャン バの図である。
因6a−iは本発明による、平床の造血バイオリアクターの主な構成要素の模式 図である。
図7aと7bは連続的または周期的に細胞を回収する手段を備えた平床の造血バ イオリアクターの主な構成要素の模式図である。
図88と8bは選択的細胞回収を含み、連続的または周期的に細胞を回収する傾 斜した部分を有する、平床の造血バイオリアクターの主な構成要素の模式図であ る。
図9は自動化した細胞培養システムの例示である。
図10a−cは(i)ガス膜タイプ、および(i i)酸素濃度との関連で、全 細胞、GM、およびBFU増殖を示す。
図’l1a−cは本発明によるバイオリアクターを示し、とりわけ選択的細胞回 収を含む細胞回収に適合するものである。
発明を実施するための最良の態様 ヒト幹細胞および/または造血細胞を培養物中で生育させるために本発明方法と バイオリアクターが提供される。成長因子を得るために、任意に繊維芽細胞(通 常は形質転換したもの)を用いてもよ(、この任意成分である繊維芽細胞とヒト 幹細胞および/または造血細胞との混合物に蛋白性の成分を添加し、周期性のあ る間欠的な潅流あるいは実質的に回収した潅流を、任意にリサイクルを伴いつつ 行い、効果的な生育環境を維持する。
特に本発明は(IB胞のタイプに関して)バランスのとれた複合−次細胞培養物 を維持する方法とバイオリアクターを提供するものであって、これらはこれまで 得られなかったものである。好ましい実施態様においては本発明はヒトの付着間 質細胞、ヒトの付着幹/始原細胞、およびヒトの非付着造血細胞の共培養を含む ものである。
本発明の開示は、リアクターとその内部構造、潅流条件、および形質転換された 間質細胞即ち繊維芽細胞の三部に分かれる。
(i)生体外でのヒトの幹細胞分裂あるいは(i i)試験管内でヒト造血機能 を引き起こすためには以下に記載の事項が必要である。
l、細胞をpH均衡させた特定組成を育する液性媒体中で生育させるための培養 チャンバ。細胞は(造血機能を存する)バイオリアクター培養チャンバに入れら れ、連続的、周期的あるいは間欠的に呼吸ガスと液性培地が細胞に供給される。
また毒性で阻害性の代謝産物や生理活性を有する阻害物質を、連続的、周期的あ るいは間欠的に、培地の流れや膜を横切る透析によって細胞から除去する。
2、細胞が付着し、生育するための表面領域。活性のある、即ち造血機能を有す る細胞培養物は付着細胞集団と非付着細胞集団の両者を有している。ヒトの造血 幹細胞を含有する造血細胞培養物においては、付着細胞集団には間質細胞(繊維 芽細胞、内皮細胞、脂肪細胞など)と造血細胞が含まれる。非付着細胞集団は主 として造血細胞、特に分化の進んだ造血細胞からなる。よって培養チャンバは付 着細胞集団の付着と生育のための適切な表面を提供するものでなくてはならない 。
この表面が提供されるにあたってはガスの割合と培地交換のバランスが取れてい なければならない。
本発明のバイオリアクターにおける細胞密度は、−平方センチメートル当たり約 700万個に達する。百万個の活性のある細胞は1時間に約0.05から0.5 マイクロモルの酸素を必要とすることが知られている(Thomas著、’Ma mmalian Ce1l Technology”、W、G、 Thllly 編、Butterworths (1986)参照)B 従って本発明のバイオリアクターにおいては、1時間に0.35から約3.5マ イクロモルの酸素の移送を実現するために、1平方センチメートルの細胞生育領 域に対して十分なガス交換膜領域が提供されるべきである。知られているように 、もし気体透過膜を本発明のバイオリアクターに用いると、酸素移行率は主とし て用いられた気体透過の透過性能に依存し、そのため、気体透過膜を通って移動 する酸素の割合は必ずしも1平方センチメートルの気体透過膜領域に対し0.3 5から3.5マイクロモルである必要はない。同様に、本発明において用いられ る細胞培養物領域が要求する栄養は、培地の潅流率をコントロールすることで調 整される。
細胞が付着する表面は、気体が交換される表面(下記第6項参照)であってよい が、必ずしもそうである必要はない。もし、培地に添加される成分をすべて間質 細胞に由来する成分とすることができれば細胞生育表面の提供の要求は緩和され るであろう。
3、培地の組成と還流:バイすりアクタ−中の、適切な組成を有する液性培地は 連続的に、周期的にあるいは間欠的に交換しなければならない(下記参照)。こ の要請により、培地の交換を行うための導入口および排出口が必要となる。培地 は栄養素、成長因子、その他細胞の生育と維持に必要な化学物質を含有する(下 記参照)。この要請は完全に定式化できないことが多々有り、動物やヒトの血清 のような複雑な化学組成物が用いられる(下記参照)。
4、非付着細胞の回収= (造血機能)バイオリアクターシステムから得られる 1次産物は(造血性)細胞自身、特に幹細胞と始原細胞である。このためこれら の細胞を臨床的に有用な条件下で回収する手段が提供されなければならない。細 胞は連続的に、かつ周期的あるいは間欠的に回収される。培養の最中に回収が行 われる場合には、バイオリアクター中の付着細胞層を擾乱してはならない。回収 機構の具体例としては、重力を利用して細胞を沈降させるもの、傾斜沈降法によ って選択的に細胞を回収するものがあり、これらによって幹細胞および始原細胞 が富化された細胞集団を回収する。細胞の回収は、培地を除去するための排出口 と同一の、あるいは同一でない、細胞回収口から行うことができる。
5、付着細胞の回収:活性のある(造血機能を存する)培養を確立した後のある 時点において付着細胞集合体の一部あるいは全部を回収することが望ましい場合 がある。(造血活性を有する培養が確立されたか否かは、その培養から産生され た細胞を観察するかまたはバイオリアクターから回収される非付着細胞をカウン トすることによって決定される。本発明の好ましい実施態様によれば間質細胞層 が用いられる。そのような間質細胞層が確立するには約1週間(コンフルエント になるまでには2.3週間)かかる。よってチャンバと細胞生育表面は、臨床的 に有用な条件下で付着細胞集団が回収されつるようにするものでなくてはならな い。細胞回収のメカニズムとしては、物理的攪拌(震とうや急速潅流など)およ び生物学的操作(即ち溶解酵素、モノクローナル抗体または付着ブロック剤を適 用する)が挙げられる。
6、酸素の輸送および二酸化炭素の除去:呼吸気体のレベルが適切アある必要が ある。酸素は適切な流量および非阻害的レベルで供給される必要がある。酸素の 生理的濃度は約30から60mmHHに相当する。通常、88mHgを超えるレ ベルは細胞の活性を阻害し、l 60mmHgを超える濃度は育毒である。酸素 の阻害と毒性は細胞株によって異なる。本発明者らによれば骨髄細胞は比較的感 受性が高い(760mmHgの酸素は37℃で約1mMに相当する)。産生され た二酸化炭素は除去されなければならない。バイオリアクターは気体交換のため の気−液の自由界面を有してもよいが、好ましくは気体透過膜が用いられる。
細胞を高密度にするためには、気体の体積輸送率は充分に高い比領域(細胞培養 の単位体積に対する層領域)を有する気体透過膜の存在を必要とする。好ましい 細胞密度は最低1mlあたり約500万から1000万である。よって、例えば 1平方センチメートルあたりの細胞数が100万であれば、Imfあたり約5か ら10平方センチメートルが必要となる。必要とされる気体交換領域は上記の膜 特性に依存する。この膜によってバイオリアクターは二つの部屋、即ち気体が通 過する気体チャンバと、液体が潅流して細胞が生育する細胞培養チャンバに仕切 られる。後者は気体交換と細胞生育・付着の両者の為の表面を有する。これらの 表面は同一であっても同一でな(でも良い。
それぞれの表面タイプを有する領域は気体透過性と細胞の呼吸率に関してバラン スしていなければならない。呼吸率はもっとも明確には細胞密度によって影響さ れる。たとえば、もし100万の細胞が1時間に0.05マイクロモルの酸素を 必要とすれば、Imfに100万個の細胞を有する培養は1時間に0.05マイ クロモルの酸素の供給を要求するであろうし、一方、1ml中に1000万個の 細胞を有する、10倍密度の高い培養は1時間に0. 5マイクロモルの酸素を 必要とするであろう。このように呼吸率は直接的に細胞密度に依存し、したがっ て間接的には酸素供給および酸素供給膜の比領域に依存することになる。
あるいは呼吸気体を液性培地に入れてから、その培地をバイオリアクターの培養 チャンバに入れてもよい。これは、公知の方法と手段に従って、酸素含有気体ま たは純粋酸素を水性溶液に加えることで達成される。二酸化炭素は好ましくは液 性培地から除去される。酸素の水への溶解度が低いことから、そのような形態は 液性培地潅流速度が早いことを必要とする(例えばImfあたり100万個の細 胞を存するリアクターは、細胞の酸素消費速度が遅い場合、kmlのりアクタ− につき1時間で0.5マイクロモルの酸素を消費する。0.08mMと同等であ る60mmHHの非阻害レベルで約十分で酸素は枯渇するであろう。このように 、酸素を輸送するために必要とされる液体の潅流率は、Imfのりアクタ−で十 分間につき培地1mA+である。)が、機械力にょってもたらされた高内部液体 打所応力(第8項参照)と引き換えに気体交換膜を不要とする。そのようなバイ オリアクターの形状は、たとえば図6a−eに示す形状に対応するものであるが 、609.610.611の三つの排出・導入口を有するバイオリアクター頂部 と、ガスケット602と、排出・導入口607,608が省略されたバイオリア クター底部のみからなるものである。
7、高密度の細胞および細胞添加: 生体内においては高密度のニッシユ(niche)において造血作用が進行する 。したがって増殖性造血機能バイオリアクターは細胞密度が高いところで細胞生 育と維持を実現しなければならない。そのような細胞密度は1ミリリットル中数 百万個を超えるべきであり、好ましくは1ミリリツトル中1000万からから5 億個の間である。高密度は気体交換と細胞付着のために比領域が高いことを必要 とする(たとえば1平方センチメートルに百万個の細胞が存在するとき、1mf 中1000万個の細胞密度に対する比領域の要求はImA’に対し10平方セン チメートルであり、同様に、1mj7中5億個の細胞密度に対してはImfに対 し500平方センチメートルである)。さらに効率的に生体内の細胞相似性を再 構築するには、細胞の添加は充分に高くなければならない(実際の細胞添加の下 限量は全単各細胞で500万から1000万個である。これは、幹細胞はおよそ 100万個に一個かそれ以下であるためで、そのため、サンプル中にす(なくと も−個の幹細胞を存するようにするためには数百万の細胞が必要となる。臨床的 に意味のある数の細胞を添加するためには、少なくとも約5000万から1億個 の細胞を特徴とする特に、充分な数の造血細胞が存在することが必要である(即 ち上述のように幹細胞は百万個中約−個かそれ以下の量しか存在しないため、長 期間培養において活性を保持するためには恐らく少なくとも1000万から1億 の細胞が必要である)。
8、低剪断応カニ 生体内において造血細胞および幹細胞が受ける、液体の機械力による剪断応力は 小さい。(造血)細胞はバイオリアクター中の有害な剪断応力から保護されなけ ればならない。場合によっては、ある振る舞い方を再生するために、限界を定め た上で剪断応力を与える必要がある。たとえば悪性細胞の低減にはそれらを物理 的に除去するにたる低剪断応力をかけることが必要となるかもしれない(下記参 照)。
低剪断応力は、流量を少なくするかまたは細胞を潅流培体から急速に物理的に分 離することで達成される。低流量はたとえば内部気体交換膜(図61参照)によ って達成することができる(上記第6項参照)。もし高潅流率が必要であれば、 バイオリアクターの培養チャンバは流動部と非流動部に分離される(図6h参照 )。細胞は、主栄養素などの培地成分の迅速な交換を可能にする育孔膜で流動部 から隔てられている非流動部に置かれる(下記参照)。希望によりこの膜の分子 カットオフ機能を、細胞が非流動部で産生する大きな分子をそこに留めておく目 的で用いることもできる。
一旦これらの要求が稼働中のバイオリアクターモジュールにおいて満たされれば 、このモジュールはシステム全体の構成要素となる(図9参照)。システムは、 消費されなかった培地を適切に保存するための手段、バイオリアクターから細胞 を回収する手段、バイオリアクターに気体を供給しかつこれから気体を除去する 手段、消費された培地を蓄積する手段、および培養進行中においてI)Hや溶存 酸素圧なとの重要な変数をモニターする手段を有する。
この千年間、哺乳類の細胞を培養するためのバイオリアクターの開発に努力が傾 注されてきたので、この技術は上記の目的に直接応用できると考えられる。たと えば遺伝子工学を利用して得た細胞株から組織プラスミノーゲンアクチベータ( tPA)やエリスロボエチン(E p o)などの治療タンパクが産生され、ハ イブリドーマ細胞によってモノクローナル抗体が産生されたことから、哺乳類細 胞の最適な培養システムが大いに望まれるようになった。
この努力によって哺乳類細胞から治療タンパクを効率的に産生ずるためのバイオ リアクターシヌテムが開発されたが、ヒト幹細胞や造血機能バイオリアクターシ ステムが要求するものはこれとは大きく異なる。従前の大規模パイオリアクター ンステムは、比較的生育しやすい、純粋に形質転換された哺乳類細胞集団のみを 生育するものであった。一方、造血機能を有するバイオリアクターシステムある いはヒトの幹細胞バイオリアクターシステムは、間質細胞(繊維芽細胞、内皮細 胞等)および分化の様々な段階にある造血細胞(幹細胞、始原細胞、エリスロイ ド、顆粒球および単球前駆体)からなる混合−次細胞集団を生育するものでなく てはならない。ヒトの一次細胞を培養生育するのは形質転換され、連続した系統 の細胞株よりもはるかに困難である。さらに重要な点は、造血機能バイオリアク ターシステムから得られた産物は分泌されたタンパク分子ではなく細胞自身であ り、培養中に細胞を回収する手段が必要となる。ヒトの患者から得られる細胞の 用途からはさらに付加的な要求が出てくる。これらの差異は無視できるものでは なく、新世代のバイオリアクターの開発が望まれている。
間質(ストローマ)の必要性および、同質と造血細胞の物理的近位性のために、 懸濁培養やマイクロキャリアによる培養法を使用できる可能性はない。容易に細 胞を除去できなければならない必要性から、細胞産生には不適当な空洞の繊維体 モジュールとなり、さらに本発明者らの実験室における研究および他者の研究( Saroniniら、(1991)、論文259e、アメリカ化学エンジニア協 会年次総会、11月17−22日、ロサンジエルス、カリフォルニア)によって 、空洞の繊維体モジュールは従来の操業条件下ではヒト骨髄の生育に適しないこ とがわかった。
大径孔を有するビーズの使用で細胞を酵素的に処理する必要が生じ、また細胞回 収手続きが複雑になった。また、大径孔を存するビーズの使用は臨床的適用を妨 げる。さらに、本発明者らは、骨髄が大径孔を存するコラーゲンビーズ上で生育 された場合には必要なヒト造血細胞と同質細胞の間の細胞集団バランスを得るこ とができないことをみいだした。間質細胞は大径孔ビーズに繁殖しすぎ、造血活 性を完全に阻止してしまう。このように、臨床的に意味のある数のヒトの幹細胞 または造影剤を培養する方法および装置に対して大きな必要性が存在することは 明らかである。
本発明のりアクタ−には容器が含まれるが、この容器はどのような形状であって もよく、都合のよい形状であることができ、必要な細胞分布、栄養素と酸素の導 入、廃棄代謝産物の除去、造血細胞の任意の除去またはリサイクル、間質細胞の 交替、および造血細胞の回収を可能とするものである。リアクターは実質的に骨 潅流を模倣した条件を提供する必要がある。生体中では一分間に骨髄1mfあた り約0.08mI!から0. 1m!!の血清が潅流される。これは−日では1 0”個の細胞につき約0. 2m!!から0.3mlの血清量である。そこで細 胞の密度によって培地を24時間につき平均50%から100%の間で変化させ 生育に影響しない代謝産物のレベルを維持する。変化率は通常、−日に10’個 の細胞につき潅流媒体を約0.2mlから、好ましくは約0. 5mj!から1 . Om!!の間とすることで経験的に生体内の潅流率を模倣することができる 。厳密には潅流率は使用する血清のタイプによる。
バイオリアクター中の潅流率はりアクタ−中の細胞密度によって異なる。2−i oxto@個/mlで培養される場合、潅流率はりアクタ−容積1m!!にっき 24時間で0.25m1から3. 0ml!であり、このとき使用される培地は 20%の血清すなわち、lO%胎児牛血清および10%ウマ血清、あるいは20 %胎児牛血清を含有する。さらに細胞密度が高い場合には、潅流率を比例的に増 大させ、単位時間、1細胞あたり一定の血清流量を達成する。よってもし細胞が 5×101個/m1で培養される場合には潅流率はりアクタ−容積1mi!にっ き1分間でO,Impとなる。
これらの流入率は、血清および培地の流量を細胞密度に釣り合わせており、培養 において任意に用いられる健常ヒト骨髄間質細胞からの造血成長因子の内因性産 生刺激にとって基本的なものである。これらの血清と培地流量によって得られる 造血性成長因子としてはGM−C3F、キットリガンドであるSCF (幹細胞 因子)、IL−6、G−C3Fおよびその他の造血性成長因子が挙げられる。流 量はバイオリアクター中、間質細胞付着領域での幹細胞および始原細胞の縦方向 の流れにおける剪断応力が約1. 0および5.0dyn/cm”以下であるよ うに設定する。
造血細胞および幹細胞を生育するためには様々な培地を使用することができる。
具体的な培地の例としてはMEM、IMDMおよびRPMIが挙げられ、これら には間質細胞や幹細胞を刺激するために5−20%(V/V)の胎児牛血清、5 −20%(v/v)の子牛血清、5−50%(v/v)のヒト血清、5−50% (v/v)のヒト血漿、および0−15%(V/V)のウマ血清が添加されてい てもよく、および/またはPDGF、EGFSFGF、HGFまたはその他の成 長因子が添加された無血清培地が添加されていてもよい。形質転換した繊維芽細 胞によって提供される成長因子を補充するために、特に特定の系統に配された細 胞を望む場合には潅流培地に付加的成長因子を加えてもよい。間質細胞分泌また は追加により潅流培地に付加されてもよい成長因子としては、GM−CSF、G −C3FまたはM−C3F、インターロイキン1−7(とくに1.3.6.7)  、TGF−αまたはβ、エリスロボエチンなどが挙げられ、とくにヒトの因子 が好ましい。とりわけ興味の対象となるのは約1100−300n/mj7のG  −CS、Fおよび1−100好ましくは10ng/mA’の幹細胞因子(SC F、MGF、これはマスト細胞因子ともキットリガンドとも呼ばれる)からの、 約0、5−20、好ましくは55−1On/mj7のGM−C3F、0.5−2 、好ましくはIng/mI!のIL−3、および0.1−2U/mlを最終濃度 とするエリスロボエチンである。本発明の一実施例によれば、−またはそれ以上 の好ましくは少なくとも二種の成長因子が形質転換された細胞から分泌され、そ れらは潅流培地中の成長因子を好ましいレベルに維持するのに充分な量存在する 。
便宜上、リアクター内は生理的温度即ち37°Cとされるが33°Cを含むこれ より低い温度でもよい。但し通常は25°Cより低いことはない。湿度は通常約 100%で、このとき空気などの酸素含有気体や1−50%(V/V)好ましく は5〜20%(V / V )の酸素を含有する気体は約5%(V/V)の二酸 化炭素を含有する。潅流培地はりアクタ−の外部または内部で酸素添加される。
内部での酸素添加には様々な手段が提供される。多孔焼結ディスク、シリコーン チューブまたは適当な有孔度と疎水性を有するその他の膜の使用によって内部で の酸素添加が達成される。栄養素のレベルと代謝産物のレベルは通常、比較的狭 い範囲に維持される。グルコースレベルは約5から20mMの間であり、通常約 10から20mMの間である。乳酸塩濃度は通常約35mM未満に維持されるが 、20mMを超える濃度であってよい。グルタミンの濃度は一般に1から3mM 、通常1、 5から2.5mMに保たれ、アンモニア濃度は通常約2.5mM未 満、好ましくは約2.0mM未満に保たれる。
液体の流れは重力、ポンプあるいはその他の手段により、リアクターの内部構造 によって、どの一方向への流れでも多方向への流れでもよい。好ましくは層状の 流れとされるが、これは実質的にリアクターを横切る水平方向かまたは、リアク ターの底部から頂部、あるいはその逆方法の垂直方向の流れである。
ヒトの造血細胞の供給源が新生細胞、たとえば白血病性リンパ腫やカルチノーマ を有している疑いがあるときには、潅流において正常始原細胞を新生造血細胞か ら分別するようにその流量を選択することができる。正常な造血始原細胞は、縦 方向の液体流からの約1.5−2.0dyn/cm”の応力に耐える親和力で間 質(ストローマ)とマトリックスタンパクに付着する。これに対し、新生細胞と その始原細胞は間質に対して約0.05から1.2dyn/cm”という実質的 に弱い親和性しか有しない。正常始原細胞と新生物始原細胞の双方が耐えられる 中間の剪断応力(一般に1dyn/cm!より大きい)を与える潅流流量とすれ ば、少なくとも2日、好ましくは最低5日、より好ましくは7日以上の間潅流を 続けながら、新生物始原細胞を正常始原細胞から分離することができる。
このようにしてヒト患者から得た正常造血細胞を増やし、一方適切な流量を選択 することによって新生細胞を分離することができる。このように、腫瘍を有する 患者から造血細胞を得、化学療法やX−線照射によって患者を治療しながら正常 造血細胞数を拡大し、正常造血細胞を患者に戻すことによって患者の造血機能や 免疫系を回復させることができる。
造血腫瘍細胞を正常な造血細胞から分離するための剪断応力の使用を慢性骨髄性 白血病(CML)を例にとって説明する。CML細胞の剪断応力耐容性は0.0 5から1.2dyn/cm”の間である。剪断応力耐容性の違いによって個々の 骨髄サンプルからCML細胞が効果的に除去される。約1. 2から1. 5、 好ましくは1.3dyn/cm2の剪断応力をかけることによってCML細胞が 効率よく除去される。
個々人の骨髄細胞中の剪断応力耐容性はテーパー付放射梨フローチャンバを用い て調べることができる。この放射型フローチャンバでは細胞が受ける剪断応力は チャンバの端からの距離を”d“として1/dの関数として減少する。細胞のバ ンドを用いてその細胞集団の分析をおこない、希望の細胞集団に対して設定され た剪断応力を保持する。白血病性幹細胞を除去するために、白血病患者の骨髄サ ンプルから得た始原細胞と幹細胞をまず放射型フローチャンバに入れる。
放射型フローチャンバはポリカーボネートかまたはガラスで作られた二枚の平行 なプレートからなり、骨髄の間質細胞を下のプレートに付着させる。最初の測定 は(1)造血細胞の浸出に先立って骨髄細胞の予め形成されたコンフルエントな 単層を確立し、次いで12−24時間後に液の流動を開始するか、あるいは(2 )患者の骨髄を、予め形成された間質細胞の単層を用いることなく直接フローチ ャンバへと接種し、通常は0.05から1.Occ/分の流動が得られるまで3 −4日待つことによって行われる。希望する剪断応力を達成するための正確な流 量は平行プレート間の距離によって異なる。
プレートはゴム製のガスケットによりその端部でシールされ、調節可能なネジで 保持される。貯液部からの液体は定圧ポンプ(たとえばシリンジ型)によって輸 送され、チャンバにおける幅の狭い一端にチューブによってもたらされる。幅広 い回収端においては、液体と除去された細胞が別のチューブを通って回収される (図3a、3b参照)。潅流期間(通常3−7日)の後、非付着細胞を除去し、 プし・−トを分離し、3−5領域のそれぞれからの細胞を別々に吸引するかまた はゴム付ガラス捧で除太し、各分画を標準法により分析して白血病細胞の存在を 確認する(通常染色体バンドによる核型分析)。各分化の分析結果を比較すると 、どの分画において(すなわちとの剪断応力において)白血病細胞がストローマ にfJ着せず除去されたかがわかる。これらのチャンバにおいて、細胞が受けた 剪断応力は入口部からの距離の関数として幾何級数的に減少した(図30参照) 。典を的には、非付着細胞は全であるいはほぼすべて白血病性であり、一方チャ ンバの最も狭い1/2の部分内に付着した細胞は全であるいはほぼすへて正常で ある。
上述の結果に基づいて、平行な長方形のチャンバの組を作成した。これにおいて 下方の面上の液体の流ね(図4a、4b参照)はテーパー付チャンバにおいて見 られた剪断応力率をもたらし、正常細胞を全て除去することなく、白血病細胞を ストローマから除去した。慢性骨髄性白血病の患者の骨髄の場合においては、こ の剪断応力は典型的には0.Olから0.5dyn/cm”である。実際の流量 はチャンバの大きさと形状によって異なる。患者からの骨髄細胞はこれらの長方 形のチャンバで培養される。培養条件は、アイスコープの修飾ダルベツコ培地1 ::5−20%(典型的には10%)の胎児牛血清と0−14%(典型的には1 0%)のウマ血清を添加し、これにio”Mのハイドロコルチゾンを添加するか または添加しない培地中、5xlO’/mA’から50X10@/mu?の密度 である。
骨髄細胞は液体を流さない状態で12−24時間培養され、その後、液体を流す 。
細胞は3−7日培養する。この間にすべての非付着細胞は排除される。付着細胞 は長方形のプレートから吸引と機械的攪拌で回収され集められる。これらの細胞 造血系以外の細胞も剪断応力耐容性の差によって分離することができる。よって 、複雑な細胞の混合物中に顕著な差を有する部分集団がある場合には、上記の方 法を用いて皮膚、肝臓、筋肉、神経または上皮からの細胞の懸濁液から調べたい タイプの細胞を分離することができる。最も興味深い点としては、正常細胞集団 から腫瘍細胞を分離することが挙げられる。分離したい細胞の集団を、それらが 付着可能な精製タンパクや細胞成分などの適切な同質基質に上述のように接触さ せる。付着した部分集団のそれぞれの剪断応力耐容性は上記の手続きにより得ら れる。ついで液流を適切に調整して間質上の調べたい細胞の部分集団を保持する 。その後調べたい細胞を回収する。
リアクターにおいては様々なバッキングを用いて間質細胞と造血細胞のあいだに いくらかの物理的空間を保ちながら、また間質細胞と造血細胞の間に幾らかの接 触または密接接近を許容しながら細胞を付着生育させる。このようにして同質細 胞が分泌した因子は容易に造血細胞に引き上げられ、増殖し、さらに適当である 場合には分化し、成熟する。
細胞を支持するタンパク質マトリックスは細断されたコラーゲン粒子の形状であ ることができる。即ちスポンジ状あるいは多孔性のコラーゲンビーズ、骨髄から の細胞外骨タンパクからなるスポンジやビーズまたはタンパク質で覆われた膜が 挙げられる。ここでタンパク質としてはコラーゲン、フィブロネクチン、ヘモネ クチン、RGDベースのペプチド、混合骨髄マトリックスタンパクなとが挙げら れる。膜の孔径は通常1−5ミクロンであって異なったタイプの細胞同士を物理 的に分離しつつ相互作用を許容するものである。
膜を用いることができるか、これはタンパク質でコーティングされていてもよい 。様々な膜物質、たとえばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、 ポリスルフォネ−1・などを使用できる。また種々のタンパク質を用いてもよ( 、特に前述のコラーゲンやその他のタンパク質が使用できる。膜は充分に小さな 孔を有するべきであって、孔の大きさは、形質転換された細胞は膜を通過するこ とはできないが、膜の一方の側で細胞がコンフルエントな層を形成し生育し、そ して細胞膜の一部を孔の中に伸長できるようなものであり得る。一般に孔径は約 1から5ミクロンである。このようにすることによって造血幹細胞は膜の反対側 で生育し、形質転換された細胞と反応し、これによって成長因子は形質転換され た細胞から直接造血始原細胞に移行できる。始原細胞と幹細胞は孔を通って浸入 した細胞質突起に付着する。幹細胞からの造血分化は膜の一方の側で起こり、分 化した後代はもはや孔を通って戻ることはできない。(繊維芽細胞からの細胞質 突起力りコンフルエントになったときに孔はすでに間質細胞層でその大部分を占 められているからである。造血細胞が成熟し分化するにつれて、それらは膜から 離れ栄養培地へと移行する。
リアクターの中央部には種々の粒状物が詰められ、上部チャンバと下部チャンバ とは別の中央チャンバを構成していてもよい。あるいは−以上の膜を用いて、二 つの膜で間質細胞か造血細胞のいずれかに関連する領域を形成するようにし、そ の領域が間質細胞と造血細胞とで交替するようにしてもよい。このようにするこ とによって造血細胞と間質細胞とのチャンバ間で異なった潅流速度を実現するこ とができる。培地の交換速度は通常上記に記載した範囲である。
チャンバを複数として、間質細胞を生育し、サブコンフルエントなレベルて間質 細胞を存するチャンバへと造血細胞を移動させることもできる。チャンバ間に可 動バリアを設けた場合には、同質細胞がコンフルエントになったとき(通常8− 12日)、チャンバ間のバリアを開くが除去し、新しいチャンバに間質細胞を移 行させ造血細胞をサブコンフルエントな間質細胞と接触させてもよい。この間、 サブコンフルエントな間質細胞は造血細胞を含むチャンバに造血因子を供給しつ づける(図5a、5b参照)。
造血細胞の移動は流量を適切に設定することによって、あるいは他の都合のよい 手段によって行う。適切な壁で仕切られているウェルをチャンバに備え、一つの ウェルに播種が終わり細胞がコンフルエントになると、細胞を次のウェルに移行 し、サブコンフッはントになるように播種してもよい。システムの他の変形例と しては、8−12日培養後、増殖しつつある同質細胞に造血細胞を接触させる。
これは幾つかの方法で達成できる。増殖間質細胞への暴露は幾つかの方法で達成 できる。
第一の方法では、培養を色々な方法でEDTAI;3−5分接触させ、これによ り造血幹細胞を間質細胞から除去する。除去された細胞は新しい培養器に移され るが、この培養器は゛3−7日前に播種された骨髄細胞を含有している。このプ ロセスを8−12日毎に繰り返す。別の方法では、培養物の体積を増加させ8− 12日に追加のコラーゲンビーズをこれに加えることによって表面積を拡大させ る。最終的に、小さな有機物分子やタンパク質、特に血小板由来成長因子(10 0−500ng/mj’) 、インターロイキンlα、腫瘍壊死因子α、塩基性 繊維芽細胞成長因子、またはマイトジェン性ないし繊維芽性因子などのホルモン を3−7日ごとに加える。間質マイトジェン刺激因子に対するこの暴露は、骨髄 細胞の継続的増殖、および造血細胞成長因子の継続的増殖を促進する。これによ り継続的な間質細胞のサブコンフルエント段階を得ることができる。
骨髄細胞集団中で癌性細胞から正常細胞を選択的に分離するために連続液体流を 利用することができる。この方法では、まず放射型フローチャンバを用いて正常 細胞対癌性細胞の間質付着特性をめ、次いで癌性細胞を除去するのに充分な剪断 応力をもたらす流量を存する長方形のフローチャンバによって術前的に正常細胞 と癌性細胞を分離する。
また、本発明の方法と装置は、潅流培地の流れによって失われた幹細胞を再利用 する機会を提供する。表面膜タンパクマーカーCD34は、成熟した造血細胞か ら成熟した造血細胞を分離する。CD34”であるこれらの細胞を捕らえ、再利 用することにより、培地における幹細胞の損失を防止できる。
細胞の未成熟な分画を捕らえてリアクターに戻すために種々の技術を用いること ができる。例えば、CD34に対して特異的な抗体を用いて細胞に標識を付け、 この抗体に対する抗体を用いてCD34”細胞を捕らえ、それらをリアクターに 戻す。積極的な選択の代わりに、消極的な選択を採用することもできる。この方 法では、ブリコツすリン ASCD33、MOI、0KT3.0KT4.0KT 8.0KTII、0KT16、OKMI、OKM5、Leu7、Leu9、Le u Ml、Leu M3等に対する抗体のような、成熟した細胞に関連する種々 のマーカーに対する抗体を用いて成熟細胞を除去できる。種々の造血系統、リン フォイド、ミニロイドおよびエリスロイドの成熟細胞に対する特異的なマーカー のために種々の抗体を利用でき、これらの抗体は、リアクターからの流出液から 成熟した細胞を除去し、残りの細胞を回収し、それらをリアクターへ戻すのに使 用できる。このようにして、幹細胞の損失に起因する培養の低下を防止でき、試 験管内ににおいて幹細胞を無限に生存させることができる。
抗体マーカーを使用した分離は、パンニング、蛍光活性による細胞のソーティン グ、ポリスチレン表面、金属微細粒および磁石等の種々の表面への抗体の結合等 、様々な方法で行うことができる。抗体を、付着細胞と非付着細胞とを分離する 表面に結合させるか、抗体に直接的、または間接的に標識し、標識された細胞と 標識されていない細胞とを選択できるようにする。
本発明により、造血細胞の試験管内での生育期間を大きく延長でき、一般に培養 で生体外ヒト造血機能を少なくとも6か月提供でき、顆粒球形成は少なくとも4 か月維持され、赤血球形成は少なくとも3か月維持される。さらに、培養の期間 を通して、造血始原細胞が連続的に産生され、導入された細胞に対してlO倍以 上の始原細胞の増殖が最終的に得られる。
さらに、本発明により、幹細胞の分裂の割合が大きく増加し、レトロウィルスで トランスフェクトされた遺伝子材料の効率的な挿入が可能となる。最初の2週間 の感染期間の間に適切なレトロウィルスベクターによって挿入された遺伝子は、 その後の4か月以上の培養の間に生じる全ての始原細胞および前駆細胞の10〜 30%において発現できる。本発明は、高度に増殖的なヒト造血幹細胞への遺伝 子材料の移入を成功させる。
特表千7−504570 (8) 添付の図面において、同じ参照番号は同じかもしくは対応する部分を示している 。これらの図の中で、図1は、還流チャンバーの概略図である。カバープレート 12とフロアプレート14とを備えたりアクタ−10は、ボルト16によって結 合し、蝶ナツト18によって位置決めされている。歪みを防止するため3本のボ ルトを使用している。
チャンバー20は3つの部分からなり、中央の部分22は、同質細胞のための支 持マトリクス、同質細胞のベッド、および骨髄細胞を含んでいる。中央の区画2 2は、膜または網28.30によって、頂部24と底部26に分離されている。
ポリスルフォンの膜を採用するか、チャンバーの中央部分に細胞が含まれるよう に十分細かい目のステンレス調の網を採用するのが便利である。分離界面は、分 離膜を機械的に保持するために分割された内側シリンダ27を用いてチャンバー 内に形成される。頂部24と底部26が同一である必要はなく、管や膜を存して おり、液性培地やガスがそれらを通して交換される。ガスは、シリコーン等の疎 水性の管を通して交換され、管の長さくおよびこれによるガス/液体の接触面積 )は変化して、中央の部分において代謝を行う細胞群の需要を満たすのに十分な ガス流を提供する。培地は、ボート32を介して、頂部または底部から汲み上げ るか直接排出することができ、供給管34を通して供給してもよい。
もし必要であれば、外部の酸素投与装置を用いることにより、頂部および底部の 部分を無くすことができる。この場合、分離膜は、円筒溝プレート12および1 4に嵌め込まれているガラスシンリダ36の下側で保持され、円筒溝は、膜を横 切って良好な流れ分布を可能にする。この形状により有限数の入口ボートからの 流体を混合し、半径方向の圧力を平衡させることができ、分離膜を横切る液体の 流れを均一化できる。この構成は、チャンバー内の細胞が比較的少なく、酸素投 与が限界に達しない場合に好適である。
図2には、還流チャンバーを、側部培地収納容器、酸素投与器、検出器チャンバ ー、およびサンプリング/注入ボートと接続する経路を示す概略図である。
外部の新鮮培地供給源50内の培地は、ポンプ52によって配管56を介して培 地収納容器に供給され、使用済みの培地は、ポンプ52により、収納容器54か ら配管58を介して使用済み培地容器60に供給され、さらに処理される。第2 のポンプ62は、培地収納容器54内の培地を配管64と中空の繊維製酸素投与 器66を介して汲み上げる。培地は配管68を介してバイオリアクター70の第 1チヤンバーに供給される。配管68に培地成分を注入する手段82が設けられ 、この培地成分は培地によってバイオリアクター70の第1チヤンバーに移送さ れる。この成分は、テスト成分や他の因子等である。バイオリアクター70から の培地は、中央チャンバー72を介して、バイオリアクターの第2のチャン1( −74に導入される。ここから、培地は配管76によりインライン検出器78に 導かれ、培地の成分の変化が検出される。
例えば、グルタミン対グルコースの比(wt、 /wt、 )は、使用する細胞 株によって約1 + 5−8の範囲であり、トランスフェクトされた3T3細胞 の場合には1.8が好ましい。さらに、アンモニア濃度は約2.0mM以下であ ることが好ましく、乳酸塩の濃度は約35mM以下であることが好ましい。バイ オリアクターからの排出液をモニターすることによって、バイオリアクターに導 入される培地を変更し、酸素分圧を変化させ、ガスの流速を変更し、種々の成分 を増加させ、もしくは潅流速度を減少または増大させる。培地はポンプ62によ り配管80を通して検出器78から貯蔵容器54に導かれる。
上記の流れ経路により、側部貯蔵容器内の培地が、分離したポンプによってゆっ くりと交換される。この仕組みにより、培地の交換速度(外側のポンプ)と、酸 素投与器と潅流チャンバーとを通しての流速とを別々に制御できる。前者は、培 地成分の長期的な変動を制御するのに使用し、後者は溶解酸素の圧力とチャンバ ー内における流れのパターンを制御するために使用する。目の細かい生物学的適 合性を有する膜の使用により、チャン1<内へのプラグ(ピストン)フローを可 能とし、造血細胞および間質細胞に非常に正確な量だけ導入することが要求され る成長因子や他の特別な成分の供給を高精度で制御できる。
チャンバと経路中の部品を高圧滅菌した後、リアクターを無菌環境で組み立てる 。汚染の兆候をモニターしながら、数日間、培地を側部経路とチャンノ(を通し て循環させる。無菌組立の後、チャンバの中央部分に、細胞外マトリックスのみ 、または間質細胞を含む細胞外マトリックスを接種する。そして、(1)間質細 胞の代謝機能、および/または成長因子応答性をモニターしながら、数日間、間 質細胞をチャンバ内に保持し、良好な結果が得られた場合、骨髄を接種するか、 (2)直ちに骨髄を播種する。
何れの場合でも、細胞層は、潅流チャンバの中央部分の底に保持される。細胞は 付加的な細胞外マトリックスを作り、その細胞層は分離膜に付着する。この時、 チャンバは逆さまであってもよく、この場合、細胞は中央部分の天井に位置する 。
この構造により、成熟中の細胞は、同質層に対する付着力を失ったとき中央チャ ンバの底に落ちつく。この特徴は、成熟細胞および/または成熟度の低い造血細 胞が間質細胞に損傷を与えるのを阻止するのに重要である。この特徴は成熟細胞 の連続的な除去も容易にする。
これらの細胞は、細胞を注射器で吸い出すか、潅流培地の圧力によって、細胞が 出口配管を介してチャンバから連続して流れ出すようにする。
大部分の同質細胞は、必要とされる造血成長因子を提供する1個以上の遺伝子に よって形質転換された繊維芽細胞になる。選択された具体的ホスト細胞に応じて 、遺伝子によってトランスフェクトされるのは同一または異なる細胞であってよ く、同一または異なる細胞を複数の遺伝子に対して使用してもよい。
広い範囲の正常細胞または安定した株を採用できる。しかしながら、幾つかの細 胞株は形質転換すると細胞の過成長をもたらすので、全ての細胞種が利用できる わけではない。好ましくは、採用される細胞は新生性でなく、むしろ支持体への 付着性が要求される。哺乳細胞はヒトや霊長類の細胞である必要はない。健常ヒ ト骨髄付着性細胞、健常ヒト牌臓付着性細胞、および健常人ヒト胸腺上皮など、 種々の非形質転換細胞が吸着細胞層に含まれていてもよい。
繊維芽細胞を含む哺乳類細胞を形質転換する方法は公知であり、膨大な文献があ り、その内の幾つかを前述した。構成物は、プロモータと、適切であればエンハ ンサ−とを含む自然状態で存在する転写開始領域、または誘導性または構成性の 異なる転写開始調整領域を含む。
誘導性または構成性の多数の転写開始領域が利用できる。これらは自然状態で存 在するエンハンサ−と会合するか、または、エンハンサ−が供給され、特定の細 胞においてのみ誘導されるかまたは複数または全ての細胞タイプにおいて機能す る。転写開始領域はウィルス、合成してもよいが自然に発生する遺伝子、もしく はこれらの組合せから得ることができる。
入手可能で存用なプロモータとして、マウスまたはヒトのメタロチオネインIま たは■プロモータ、アクチンプロモータ等の染色体プロモータ、もしくは5v4 0初期遺伝子プロモータ、CMVプロモータ、アデノウィルスプロモータ、レト ロウィルスのLTRに関連するプロモータ等のウィルス性のプロモータが挙げら れる。これらのプロモータは入手可能で、目的とする遺伝子だけでなく転写開始 領域を挿入するためのポリリンカーを含む適切なベクターに容易に挿入できる。
他の例では、発現ベクターを用いることができ、これは転写開始領域と転写終結 領域の間にポリリンカーを提供するとともに、翻訳のメツセンジャーの処理に関 連する種々のシグナル、即ちキャップサイトやポリアデニル化シグナルを提供す る。調整領域と構造遺伝子を包含する発現カセットの構築には、−以上の制限酵 素、アダプター、ポリリンカー、試験管内突然変異誘導物質、プライマー修復、 再切断などの材料、手法を用いる。
発現カセットは通常、マーカーと一以上の複製システムを有するベクターの一部 である。マーカーによって、発現カセットとマーカーが導入された細胞の検出お よび/または選択がなされる。種々のマーカーを使用することができるが、特に l・キシン、なかでも抗生物質に対する耐性を有するもの、が使用される。好ま しくはネオマイシン耐性が使用され、これは哺乳類宿主細胞において6418に 対する耐性を与えるものである。、rJI製システムは原核複製システムであっ てもよく、これにより発現力セントの個々の成分を合一する種りの段階でクロー ニングが行われる。多くの場合、複製システムは発現カセットが宿主の染色体に 組み込まれるように選択されるが、その他の複製システムも宿主細胞中でエピソ ーム成分を維持するために用いることができる。
発現カセットの宿主への導入は、カルシウム沈降DNA、hランスフエクション 、感染、電気穿孔法、弾道(ballistic)粒子法を含む、通常の技法に よって行われる。一旦宿主細胞が形質転換されると、それらは選択剤を含有する 適切な栄養培地中で増幅され、マーカーを含む細胞が選択される。生存細胞はそ の後再度増殖され、使用される。
使用できる宿主細胞としてはアフリカミドリザル細胞株1、マウス細胞株NII (−3T3、健常ヒト骨髄繊維芽細胞、ヒト肺臓繊維芽細胞、健常マウス骨髄繊 維芽細胞および健常マウス肺臓繊維芽細胞が挙げられる。場合によっては、ベク ターと細胞株の選択次第で細胞が新生物となることもあることに留意すべきであ る。重要な点は、得られた形質転換細胞が付着可能でかつ、タンパク質スポンジ やタンパク質でコーティングされた膜などの支持体に固着し続けることができる ことである。
一旦適切な成長因子を発現するベクターが構築されれば、都合のよい手段によっ て細胞を形質転換するのにこれを用いることができる。得られた形質転換細胞は 、すでに記載した支持体に播種される。播種された支持体を導入するか、または りアクタ−中において支持体に播種する。細胞は充分時間をかけて生育させ、そ れらが生存可能であるとともに目的の成長因子を産生ずることを確認する。
リアクターには、造血細胞を適切に播種する。造血細胞としては、実質的に純粋 な幹細胞、実質的に一以上の系統の成熟した造血細胞を含まない造血細胞の混合 物、および造血系の種々の系統の全てもしくは実質的に全ての突然変異の種々の 段階のものを包含する混合物が挙げられる。
細胞は、リアクター内の実質的に連続した潅流下で生育され、関与する種々の栄 養素や因子がそのあいだモニターされる。多くの場合、主要な因子は間質細胞に よって提供されるので、通常、成長因子の濃度は定常状態濃度が達成される。
調整された上清は造血細胞の生育に有効であることが判っているため、リアクタ ー中で成長因子を適切な濃度に維持するような、間質細胞の造血細胞に対する比 を提供することができる。
トランスフェクトされた間質によりヒト幹細胞中に遺伝子が導入される。マウス においてはレトロ1クイルスで仲介された幹細胞への遺伝子伝達は、マウスを5 −FUで前処置し、ついて収集した骨髄細胞をWEHT調整培地(IL−3とG M−C3F(Lemischka、Ce1l (1986) 45:917)を 含有する)中で生育することによって達成される。目的のレトロウィルスベクタ ーを分泌するレトロウィルス・パンケージ細胞株で生育された人工的な間質(ス トローマ)は、遺伝子を効率的にヒト幹細胞中に導入するために使用できる。た とえば、ヒトのT−細胞は、組織特異性をT−細胞中で発現するCDC2調整配 列(Greaves、 Ce1l (1989) 56979−986)の制御 下てHIV抗原配列を含有するしトロウィルスベクターで幹細胞をインフェクi ・することによって、HIV感染に対して抵抗性とすることができるであろう。
レトロウィルス・パッケージ細胞株によ−)て提供される因子であってしトロウ ィルスの複製に必須の因子が存在し、この因子は造血標的細胞中には存在しない であろう。いったんウィルスが造血標的細胞に移行すれば、もはや複製は不可能 である。
図38および3bには、入口102と出口+04を有し、チャンバ106を備え た放射型フローチャンバ100が示されており、矢印+08が流れの方向を示し ている。造血細胞+10をチャンバ内の間質層112の上に播種し、育成する。
流速により、との細胞が付着できるかが決まり、非付着細胞114は出口104 を通して通過する。図43および4bに示すように、生育チャンバ120は入口 122ど出口124を有している。図4bに示すように、入口122は、生育と 分離のために細胞110と間質細胞112を含むチャンバ126に給餌するマニ ホールド+28を含んでいる。
図58および5bは、生育チャンバを示し、この生育チャンバでは、培養中にバ リヤ134、+36.138か順次除去される。バリヤ134は約8−10週で 、バリヤ136は約18−20週で、またバリヤ138は約28−32週で除去 される。
好ましい実施態様では、(造血)バイオリアクターシステムの構成部は、2つに グループ分けられる。第」は、」二に概説した項目別に分けられた要件を満たす 必要のあるバイオリアクター・ユニット自体である。第2は、バイオリアクター のモジュールに付属するもので、プロセス全体として見たときに必要な構成部で ある。
■、バイオリアクター 北に列挙した(造血)バイオリアクターの仕様は、種々の方法で実施可能である 。本明細書に記載する3つの好ましい実施態様は、(1l平面ベッド(造血)バ イオリアクター(図6a−4)、(2)細胞のサンプリングと回収のための円錐 部を有する平面ベッド(造血)バイオリアクター(図7a、7b)、(31傾斜 (造血)バイオリアクター(図8a、8b)、および(4)テーパーの付けられ た流れプロフィルを存する水平または傾斜バイオリアクター(図11a−c)。
これら4つの実施例を更に詳細に説明する。
1、 1 単一または複数の表面を有する平面ベッド(造血)バイオリアクタこ のバイオリアクターは、少なくとも2つの機械加工されるか成形された平坦な部 材600および601を有する。これらの部材600と601は、ポリカーボネ ート、ポリスルフォン、ポリスチレン等の培養する細胞に対して毒性のない材質 で作られ、バイオリアクター頂部600とバイオリアクター底部601.または この逆に部分を構成する。このバイオリアクターの頂部と底部、600および6 01の間には、2つのガスケツI−602があり、このガスケット602は、シ リコーンゴムのように、培養する細胞に対して毒性がなく、ガスケットを作るの に適した任意の材料から作られている。
バイオリアクターを組み立てる時、バイオリアクターの種々の実施態様を提示す る図6f−iに示すように、膜603を2つのガスケット602の間に置き、こ の組立体をバイオリアクター頂部600とバイオリアクター底部601との間に 置く。この組立体全体を、留め金またはボルト(図には後者が示されている)等 の公知の適当な手段によって一体的に保持する。ボルトを挿通ずる穴606が図 6a−6eに示されているが、他のボルト構造も可能である。組立により、2つ のチャンバを構成する容器が作られる。チャンバの一方が細胞培養チャンバ61 4であり、他方がガスチャンバ615である。バイオリアクター頂部600とバ イオリアクター底部601は異なった数の口を持つことでできる。例えば、m  6 a −eでは、バイオリアクター底部601が、2個のがスポート6o7と 608を存しており、一方がガスの入口で他方がガスの出口、またはその逆であ る。これに対し、バイオリアクター頂部600は、3個のポートを有している。
即ち、液体培地人口610および液体培地出口611、またはこの逆となるポー トと、細胞をサンプリングまたは回収するためのポート6o9(漏れなく密封す るため適切な栓(図略)を用いて密封する)である。出口ボート611は、頂部 の部材600の主面の平面に対して06でない角度を持って形成され、培養チャ ンバ014から出口ボー1−611へと流れるかも知れない非付着細胞が重力で 沈降するように構成することができる。図6に示したガスケット613内の穴の 形状は円形であるが、入口ボートと出口ボートを焦点位置に有する楕円または他 の形状の穴を使用し、より良い流体分布を提供することもできる(下記参照)。
同様に、必要とされる剪断応力範囲と流体の流れ分布を得るために他の形状を使 用することもできる。
他の簡単な構成では、ガスケット602を一枚だけ使用し、膜603は使用しな い。この実施態様では、分離した細胞培養チャンバとガスチャンバを含んでおら ず、入口ボート610を介して容器内に供給された液体培地は、必要な細胞呼吸 性ガスとともに充填される。
平面ベッド型バイオリアクターの基本的な組立構造は4種類ある。
図6fに示す構造lは、2つの区画、即ち細胞培養チャンバ614とガスチャン バ615を提供する。2重膜組立体(例えば、シリコーン膜のような疎水性のガ ス交換膜604の上に細胞生育/付着のためのセラミック膜605を有するもの )が2つのチャンバを分離している。細胞培養チャンバ614内では、液体培地 が、液体培地入口ボート610と液体培地出口ボート611を通して潅流され、 同時に気体がガス入口ボート607とガス出口ボート608を連結するがスチャ ンバ615を通して循環されている。細胞612は、セラミック製の細胞付着/ 生育膜605の上になる培養チャンバ614内で生育する。
図6gに示す構造2は、構造lを逆さまにしたものである。ここでは、培養チャ ンバ614の底にあるバイオリアクター底部601の表面領域625は上で細胞 612が生育する。表面領域625は細胞の生育/付着に適合していることが好 ましい。この構造では、1枚のガス交換膜604のみが必要で、細胞付着/生育 膜605は必要でない。この構造においては、他の構造と同じように、液体培地 が培養チャンバ614を通して潅流され、気体がガスチャンバ615を通して潅 流される。
図6hに示す構造3は、3区画の設計である。バイオリアクターの頂部に位置し 、ガス交換膜604によって細胞培養チャンバ614と分離されたがスチャンバ 61−5を通して気体が循環される。細胞612は、細胞生育/付着膜605に よって液体培地区画616から分離された細胞培養チャンバ614内にある。こ の構造では、細胞培養チャンバ614はとどまっており、一方、液体培地区画6 16においては、液体培地入口および出口ボート610および611を通して培 地が潅流される。
図61に示す構造4も3区画の設計である。この実施態様は、ガス交換膜604 と細胞生育/付着膜605との間に第3のガスケット602を置くことによって 構造Iを変形したものである。この構造は、ガスチャンバ615と細胞ベッド6 12との間に停滞液体培地区画617を提供する。
ガスの大量の移送と、細胞/細胞外マトリックスの付着を提供し、水の漏れを防 止するために、図6fに示す2膜システムを採用するのが好ましい。下側の膜6 04は、疎水性で、水漏れを防止し、気体透過性である。さらに、この膜604 は、上側の膜605を機械的に支持する。上側の膜605は、細胞の付着、およ び/または生育のためのもので、無機セラミックを基材とする膜である。これを 、例えばサンディエゴのテレオス・ファーマス−ティカル・インク(Teleo s Pharmaceuticals Inc、)から販売されている接着性タ ンパク質をベースとするPepTite −2000RGDなどの細胞外タンパ ク質で被覆することもできる。このようなタンパク質は公知である。例えば、H ubbell ら、Biotechnology (1991) 9:568− 572参照。更に、使用される無機膜にとって非常に必要とされる特性は、水和 すると透明になり、培養されている細胞の顕微鏡による観察/モニターを可能に することである。
バイオリアクターに培地と気体を供給するための管は、例えばポリプロピレン製 の付属品や、良好な気密性を提供し、漏れの問題がないことで知られているシリ コーン製Oリング、ルワーロック(Luer Locks)リングなどのような 公知の適切な付属品を用い、バイオリアクター頂部600とバイオリアクター底 部601に接続する。
本発明のバイオリアクターの種々の構造は、上記の要求の全てを満たしている。
次に図7a、7b、8aおよび8bを参照して、バイオリアクター内の細胞をオ ンラインで簡単にかつ選択的に回収できる2つの構成を説明する。もし必要であ れば、これらの構成の何れもを、図6a−gおよび61の構成に適応させること ができる。
1、 2 単一または複数の表面と細胞回収用円錐部を有する平面ベッド(造血 )バイオリアクター(図7a、7bに示す)上記した構造1および4の細胞培養 チャンバ614の壁の1つを形成するバイオリアクター頂部または底部は、細胞 を連続的、間欠的、または周期的に回収できるように構成することができる。バ イオリアクター底部601(例えば図6a−e、6fまたは61の構造を使用す る場合には、バイオリアクター頂部600)に、浅い円錐618を形成し、液体 培地および回収された細胞のための単一の出口ボー1−619を、円錐618の 頂部620に設ける。このような構成においては、液体培地出口ボート611( 回路)は設けなくてよい。液体培地入口ボート610を円錐618の基部621 に、好ましくは図7bに示すように、円錐の外郭線と平行に設ける。液体培地を 入口ポート61Oを通して供給すると、液体培地611の回転は、円錐620の 頂部に向かう渦巻きに誘導され、使用済の液体培養培地(および非付着細胞)が 使用済液体培養培地および回収した細胞のだめの出口ボート619を通して排出 される。
この構成では、非付着細胞624を、出口ポート619を介して連続的、間欠的 または周期的に回収し、付着性細胞622をバイオリアクター内に残留させるこ とができる。細胞の回収処理の間、又は細胞を連続的に回収する場合、円錐62 0の頂部を下向きにし、非付着細胞624を、流出する液体培地611によって 細胞培養チャンバ614から運び去る。細胞を周期的または間欠的に回収するこ とを希望する場合には、バイオリアクターは、細胞回収処理の間を除き、円錐6 20の頂部を上向きにして配置するのが好ましく、バイオリアクターを回転して 円錐の頂部620を下向きにし、非付着細胞624を出口ボート619を通して 収集する。
1、 3 内方に傾斜した造血バイオリアクター多くのアプリケーションにおい て、非付着細胞624の全数の内、選択した部分だけをサンプリングすることが 要求される。特に、多(のアプリケーションでは、より成熟した細胞群から幹細 胞と始原細胞を分離して回収することが極めて好ましい。この様な分離は、傾斜 沈澱法を使用することによって容易に達成できる。その例をll8aおよび8b に示す。図6a−e、6fまたは61に示したバイオリアクターの設計に容易に 適用することができるこの分離は、分離すべき非付着細胞群624における種々 の細胞の密度の相違に基づくものである。幹細胞と始原細胞は、赤血球細胞や顆 粒球細胞等のより成熟した細胞に比べて低密度である。
付着細胞622のベッドを、水平に対して特定の角度(α=15°〜75°、好 ましくは25°〜45°)で設置し、液体培地を付着細胞622の上を上向きに 流すだけで、重力による沈澱を、前記のバイオリアクター内の本来の場所で行わ せることができる。この場合、中央のガスケット6020六613の形状は、図 8bに示すように長方形であることが好ましい。図8aに示すように、付着細胞 622は、細胞培養チャンバ614の頂部に設けられた細胞生育/付着膜605 の上で生育する。または、図6gの構成を使用することもでき、この場合、細胞 培養チャンバロ14の底を形成するバイオリアクター底部601の主面625を 、細胞付着を行うために変形する。図8aおよび8bに示すように、バイオリア クターを水平に対して特定の角度(α=15°〜75°、好ましくは25°〜4 5°)で設置し、液体入口ポート61Oを2つの出口ボート611と分離する。
このようにして、非付着細胞群624の連続的、間欠的または周期的な分離と回 収を行う。この構成を使用することにより、高密度の非付着細胞623を下側培 地出口ポート611から収集し、低密度の非付着細胞629を上側培地出口ボー ト611から収集する。また、図8aおよび8bに示すように、下側培地出口ボ ート611と培地入口ボート61Oの位置は、入れ換えることができ、同様にし て細胞分離および回収を行うことができる。
図11a、bおよびCは、本発明のバイオリアクターの他の実施態様を示す。
この実施態様では、バイオリアクターを枢着手段627を介して支持手段626 に枢軸に取付けている。この実施態様では、単一または複数のガス入口ボート6 07を、複数のガス出口ボー1−608とともに使用し、複数の液体培養培地入 口ボート61Oを複数の使用済み液体培養培地出口ボー1−611と組み合わせ て使用する。この実施態様では、三角形の囲いにガスチャンバと細胞培養チャン バを配置することが好ましく、三角形の囲いは、図に示すように、ガスケット6 02内の三角形状の穴によって作られる。
図11a、bおよびCに示すバイオリアクターの設計は、水平または傾斜状態に あるバイオリアクターのチャンバから細胞を連続的に回収するのに好適である。
図に示すように、液体培養培地の入口ボートと出口ボートは、細胞培養チャンバ の両側に位置し、液体細胞培養培地は、一般的には細胞培養チャンバの中央に位 置する。この実施態様では、バイオリアクターの角度(即ち、細胞ベッドの角度 )を必要に応じて調整できるように、バイオリアクターは支持手段に枢支されて いる。この構成を使用することにより、液体細胞培養培地出口ポー)611を上 向きに傾斜させ、細胞の接種と使用済培地の除去を効率的に行うことができる。
続いて、リアクターを水平状態に置き、間質細胞、および初期の幹および始原細 胞の付着と生育のための付着/生育表面625に細胞を落ちつかせることが有利 である。
この構成では、バイオリアクターを水平に保った状態で、液体細胞培養培地を( 連続的に)細胞培養チャンバを通して潅流できる。バイオリアクターのチャンバ から非付着細胞を回収するためには、バイオリアクターを傾斜させて液体細胞培 養培地出口ボート611を上向きに傾斜させる。その結果、細胞培養チャンバ内 で、密度によって細胞が分離し、これにより特定の型の細胞を回収できる。
他の実施態様では、バイオリアクターが垂直に向くようにこれを回転させ、液体 培養培地入口ボート610を頂部に、液体細胞培養培地出口ボート611を底部 に位置させることができる。成熟細胞の非付着幹細胞と始原細胞を含む培地は下 方に流れ、次に液体培養培地出口ボート611を介して(連続的に)除去される 。この構成は、造血を阻止するであろう成熟細胞を除去し、より多くの細胞を産 出する培養を行うのに有利である。逆に、垂直状態で、液体細胞培養培地がボー l−610から611に流れ、細胞が頂部628に落ちつく。頂部628から最 も遠い出口ボートから頂部628に最も近い出口ボートを通して使用済の細胞培 養液体培地を選択的に除去することにより、必要とされるときに、細胞培養チャ ンバ内から細胞を取り出すことができる。
■、付属部品と全体的な流れ図 例示的な(造血)バイオリアクター増殖システムの工程流れ図が図9に示されて おり、これには運転に必要な付加的な部品が含まれている。
グルタミンや成長因子等の化学的に不安定な培地成分の崩壊を防止するために、 冷却(例えば約4°C)にした液体培地900を、ポンプ901(例えば、注入 ポンプ、螺動ポンプ等)により、管903を通してバイオリアクター902の細 胞培養チャンバ614に供給する。管903は、細胞培養チャンバ614に入る 前に培地の容量オスモル濃度が変化するのを防止するため、水に対して非透過性 であることが好ましい。管903には弛みがあり、ポンプ901および/または 新鮮な培地容器900を、例えば、冷蔵位11910と、必要とされる操作を無 菌状態で行う層流フード(回路)との間で移動させることができる。余った管9 03は、例えば冷却装置(回路)に保管されており、短い管の一部だけが室温ま たはインキュベーターの温度に晒される。
気体は、予め混合された気体(1−50%(v/vL好ましくは5−20%(v /v)の02.5%(v / v )のCO,、および残りはNz)を入れたシ リンダー904からバイオリアクター902のがスチャンバ615に供給するか 、または、単純にインキュベーター(回路)から取り出した混合物(典型的には 、空気と5%(V / V )のCOtの混合物)である。ガス流の流速と成分 は、公知の方法を利用して簡単に制御できる。ガスはポンプ(回路)を用い標準 的な細胞培養加湿機906の砂岩を通して供給され、ガスチャンバ615に供給 されるガス混合物の相対湿度はできるだけ100%に近づけられる。ガス管90 7は殺菌フィルター905を含んでいてもよい。
使用済の培地は、管909を介して収納容器908に回収する。使用済の培地の サンプルを収納容器908から取り出し、培地の成分を分析することが有利であ る。使用済のガスは管911を介して廃棄され、この管911からのガスを適切 なガス・アナライザー(回路)を用いて分析することもできる。使用済み液体培 地、および/または使用済みガスの分析は、細胞培養をモニターするための付加 的手段として利用するのが有利である。さらに、手段912を用い、pHや溶解 酸素圧力なと重要な培養特性をモニターすることも有利である。
ユニで述べた3種類のバイオリアクターは全て、上記した基準を満たしている。
それらの構成、操作、性能の例を以下に記載する。
本発明を全般的に説明したが、以下に記載するより具体的な実施例を参照するこ とによって、本発明をよりよく理解できるであろう。但し、その実施例は例示に 過ぎず、特別の記載ない限り限定を意図するものではない。
成長因子ヒトGM −CS F (Wong、 5cience、 (1985 ) 228 : 810−815 )を真核性の発現ベクターに挿入した。HG M−C3F CDNA (Ec旦RIから得られたプラスミドはpSP65GM −C3Fであった。マウスのメタロチオネイン・プロモーター(Glanvil le、 Nature (1981) 29勤267−269)を旦coRIお よび旦呈↓IIを用いて分解し、プロモーターを含む約2kbの断片をpSP6 5の旦且旦R1からBamHIまでの断片に挿入し、p65MTを作成した。p sp65GM−C3FをEcoRIで分解してプラスミドprvi’r GM− C3Fを構築し、DNAポリメラーゼIのクレノー(klenow)断片とオー バーハングした状態で充填し、その結果得られた直線化されたDNAをHind ■llによって分解し、GM−C3Fのコード領域を含むyoobpの断片を単 離した。この断片を5alIで満たされたp65MTの旦工ndllI位置にサ ブクローニングした。次いて、メタロチオネイン・プロモーターとGM−C3F コード領域とを含む2.7kbの断片を単離し、5V−40プロモーターを除去 し、p S V 2 n e o (SouthernとBerg、 J、 M o1. Appl、 Genet (1982)1:327)中に置いた。この 結果、GM−C3Fコ一ド配列の下流に5−40ポリAシグナルが得られた。
抗生物質ゲンタマイシン(gentamicin) (G418)に対する耐性 を与えるネオマイシン耐性遺伝子を、旦ヱulTから旦c o RI マチ(7 )約3 k b (DWfr片を単離し、旦旦旦R+リンカ−を旦ヱ旦11部位 に置くことによって、pSV2neoから取り出した。EcoRI末端を有する 新しい耐性遺伝子を、GM−C3F発現プラスミドのEcoR1部位にサブクロ ーニングし、プラスミドMTGM−C3Fneoを作成した。
プラスミドMTGM−C3Fneo単独、および5V−40プロモーターとポリ 八部位との制御下でテナガザルIL−3遺伝子をコードするプラスミド(Yan g。
Ce1l (1986) 47:3−10 )との同時形質移入体として、直線 化されたDNAの電気穿孔により、アフリカ・ミドリザルの細胞株CVIとマウ ス細胞株NIH3T3に形質移入した。形質転換体は500mg/m!!のG4 18を含む培地中で選択し、分離し、AML−193細胞(Adamsら、Le ukemia、(1989年)ユニ314)を用いた上澄みの生物学的検定によ ってスクリーニングを行い、GM−C3FとIL−3を生産した。陽性株の幾つ かをヒト骨髄細胞のストローマとしてデクスター培地中で使用した。
さらに、健常のマウスの骨髄細胞を、オカヤマのカルシウム/燐酸塩法(Che n。
Mo1. Ce11. Biol、 (1987) 7 :2745−2752 )により、上記のプラスミドで形質移入し、導入された遺伝子を効果的に発現す ることを確認した。
形質移入した繊維芽細胞によるGM−CSFとIL−3の分泌を調べた。無血清 72時間培養の上澄みをNIH−373細胞から得、ウサギ抗GM−C3Fまた は抗IL−3抗体を中和することによって阻止し得る目標細胞の上での3時間の 摂取によってhGFの分泌を試験した。20mg/mI!のGM−CSFによっ て誘導された増殖を100ユニツトのGM−C3Fと設定し、10ng/mlの IL−3によって誘導された増殖を100ユニツトのIL−3と設定した。同時 に形質移入した細胞は、約35ユニツト/mlの0MC3Fと約57ユニ・フト /mlのIL−3を産生じた。
■、潅流チャンバ 潅流チャンバは、デルリン(Delrin)キャップを具備するガラス製シリン ダで、変形のないオートクレーブと生物学的適応性を実現している。キヤ・ノブ は、ガラス製シリンダが嵌合する円筒形の溝を存している。溝の底には0型リン グが設置され、チャンバのルーメン(lumen)を密封している。キャップは 、ルア(ルア・ロック(Luer Lok) )器具が設けられた幾つかの穴を 有し、ここに培地および気体の供給ラインが挿入され、また、付着性および/ま たは非付着性細胞をサンプリングするためにチューブがチャンバの中央部まで延 びている。キャップは、ガラスシリンダの外側に120°の間隔で設けられた3 本の長いボルトで取り付けられ、その組み付けを強固なものとするために蝶ナツ トとワッシャーを用いている。
チャンバは、側部貯蔵槽にフックで止められている。その経路には、その側部培 地貯蔵槽の他にポンプ、オンライン・センサのチャンバ、酸素投与装置、および サンプルと注入口が設けられている。側部貯蔵槽中の培地は別のポンプでゆっく り交換される。この構造により、培地の交換速度と、酸素投与装置と潅流チャン バを通しての流速とを別々に制御できる。前者の制御は培地成分と潅流の長期間 における変化を制御し、後者の制御は、溶解した酸素の圧力とチャンバ内の流れ のパターンを制御する。細かいメツシュのポリスルフォネート膜を使用すること により、チャンバ内へのプラグフローが可能となり、また成長因子、および非常 に正確な量でバイオリアクターに導入することが要求される他の特定の化合物の 供給を高精度で制御できる。
移入された間質細胞は、細断したコラーゲンのスポンジの上に播種するか、コラ ーゲンによって予め被覆した5μの孔を有するポリカーボネートのフィルターの 一面に置き、間質細胞を数時間かけてフィルターに付着させる。細胞質の突起を 孔を通して供給しながら、適切な栄養培地内で細胞が一方の面上でコンフルエン トになるまで細胞を生育する。次いで骨髄細胞を膜の反対面上に播種すると、# flB胞が孔を通して押し込まれた細胞質の突起に何着する。
チャンバと経路内の部品を高圧滅菌した後、滅菌し7た環境のもとてリアクター を組立る。その後、汚染の兆候を・五二ターしながら、側部経路とチャンバとを 通して、数日間培地を循環させる。次いて、バイオリアクターの中央部に、細胞 外マトリックスのみ、または、間質細胞を含有する予め接種した細胞外マトリッ クス支持体を接種する。数日の間、間質細胞をチャンバ内に保持し、それらの代 謝a能、および、/または成長因子応答性をモニターする。もし満足できる結果 が得られた場合には、骨髄を接種するか、直ちに骨髄を播種する。何れの場合も 、細胞層は、潅流チャンバの中央部の底に保持される。
細胞を追加の細胞外マトリックスの上に置き、細胞層をその支持体に付着させる 。膜を使用する場合には、チャンバを逆さまにし、細胞層が中央部の天井に位置 するようにしてもよい。この構造により、同質層に対する付着力が無くなると成 熟した細胞が、チャンバの中央部の底に落ち着く。付着力のない細胞は、培地の 潅流圧力が引き起こす細胞の定常流によって、排出管に回収される。
典型的な運転においては、第18目に、チャンバ内の細断されたコラーゲンスポ ンジの支持体の上にNIH−3T3細胞を接種した。最初の40日間、潅流速度 や他の運転変数を調整した。40日目、妥当な安定状態が得られ、それを約20 日間維持した。64日目、チャンバに33x10@個のヒト骨髄細胞を播種した 。最初のIO日日間、回収した細胞数は減少したが、やがて3日置きに約7−8 XIO’個の細胞を産生ずる安定状態に落ち着いた。フローサイトメトリーの解 析の結果、回収した細胞の一定の割合、約20%はHLA−DR陽性であった。
90日目、ポンプの故障が起き、−晩の間、pHが6.9以下に低下した。
潅流速度が元に戻ると、非不着性細胞の生産は回復し、バクテリアによる汚染が 発生した時以前の安定した産生速度に近づいた。この時点で、研究を終了した。
上記の結果は、潅流チャンバは、生体外で造血を行うことができ、pHの低下の 後、生体外において造血機能を回復できるであろうことを示した。また、グルコ ース濃度のデータは、酸素の供給が制限されていることを示す乳酸塩の濃度上昇 を伴うことなく、接種の後グルコースの濃度が低下していることを示した。これ により、造血細胞は、主にグルコース上で好気的に成長することが示された。
グルコース/乳酸塩(嫌気性)の代謝は、主にNIH−3T3の間質ベッドによ るものと考えられる。同様に、造血細胞数が一旦ならされると、グルタミンとア ンモニアの濃度が接種前のレベルに達することは、骨髄細胞によるグルタミンの 消費は、間質ベッドに比べてより少ないことを示唆している。
■6 代謝産物のモニター グルタミンおよびアンモニアと同様に、グルコースと乳酸塩の消費と生成の割合 を、トランスフェクト・されたNIH−373細胞について測定した。(培地は 、1MDMと20%FC3てあった。)グルコースの消費の増加は、毎日供給さ れたTフラスコに−)いてのみ観察され、一方、より少ない頻度で供給か行われ た培養は、徐々に減少する同じグルコース摂取率パターンを示した。18日目に 、毎日50%交換されていた培養を、毎日100%交換するようにスケジュール を変更した。、二の結果、毎0100%交換した時と同じ傾向で、第」8目から グルコースの消費が直ちに増加し、た。グルコースに対する乳酸塩の収率は本質 的に一定(0,9乳酸塩、/グルコース、主に嫌気性の間質代謝を示す)であり 、乳酸塩の生成率も同様なパターンを示した。
グルタミンとアンモニアの濃度は、グルコース/乳酸塩代謝と類似のパターンを 示す。37゛Cてのグルタミンの化学分解を補正した値で計算すると、グルタミ ン消費率対グルフース消費率は一定の相対的摂取率、即ちグルタミン・グルコー ス−約18を示している。
類似の結論が、通常の骨髄間質の繊維芽細胞から得られたグルコース/乳酸塩代 謝のデータによって裏付けられた。培地の交換をたまに行う条件下では、培養は 、主に嫌気性てあり、高い乳酸塩レベルの安定した状態が直ちに得られ、維持さ れた。培地の交換頻度か増えると、細胞の代謝はより速くなり、グルコースの消 費と乳酸塩の生成が増加する。データを自然化学分解産物に対して補正してみる と、グルタミンの検出可能な消費は見られなかった。3T3細胞と健常のヒト骨 髄細胞についてはいずれも、血清/培地の交換速度が、限界の交換スケジュール と思われる速度をに回っていた時、細胞が引き続いて分裂して群を作った。
さらに、血清の潅流速度と栄養分の潅流速度との間の相対的な重要性を確認する ため、下記の実験を行った: (1)20%血清を含有し、毎日交換される培地 を含む1組のTフラスコ、(2)2mのTフラスコで、その一方は20%血清を 含有し、培地は1日おきに交換され、他方は10%血清を含有し、培地は毎日交 換されるもの; (3)2組のTフラスコで、その一方は10%血清を含有し、 培地は10おきに交換され、他方は5%血清を含有し、培地は毎日交換されるも の: (4)2組のTフラスコで、その一方は5%血清を含有し、培地は1日お きに交換さtl、他方は2.5%血清を含有し、培地は毎日交換されるもの。血 清の交換率は、各グループ内で同一であり、栄養素を含有する培地の交換率は異 なる。
これらの実験より、血清の交換率が重要であることが分かった。実験l)におい ては、グルコースの消費が増加し、4日目までに、実質的に増加が止まり、約9 .5ミリモル/日の割合になったのに対し、他のすべてのケースでは、グルコー スの消費量は、グループIの最初のグルコース消費量よりも低い値から始まり、 2倍の星の血清を使用して1日おきに交換したか、半分の量の血清を使用して毎 日交換したかに拘わらず、実質的に直線的に減少した。このことから、間質細胞 の代謝生育のあり方に影響を与える、血清、もしくは1つ以」二の血清成分の臨 界潅流速度の必要性が支持される。
上記の結果が示しているように、造血細胞はバイオリアクターの中で効率的に生 育てきることがわかる。同質細胞は、これが遺伝子でトランスフェクトされ、重 要な成長因子を提供する、同種もしくは異種の供給源から得ることができる。
この方法では、細胞の生育を助けるために、血清を培地に加える必要がない。支 持体に付着する同質細胞を、間質細胞から造血細胞が分離できる方法で提供する ことにより、造血細胞を連続的に回収して使用することができる。成長因子の組 合せを適切に選択することによって、造血細胞の特定の系統が生育できる。さら に、もし必要であれば、造血細胞への遺伝子の導入のためのトランスフェクトウ ィルスの貯蔵槽として間質細胞を提供してもよい。
実施例 1 以下、平坦ベッド成膜バイオリアクター(前記1. 1参照)の−具体例とシス テム全体の機能を説明する。
操作方法 A、潅流チャンバの起動 叩: 細胞をデクスター(Dexter)培養を行う場合と同様にして、接種の 前に処理する。ドナーの単核細胞を吸引した後、非連続濃度勾配(Ficol  1−Paque)−Fて分離し、培養培地内で数回洗浄した。濃い接種材料が必 要な場合には、この段階において、始原細胞と幹細胞を富化する方法を実施する 。この方法は通常約半日かかる。
10%胎児ウシ血清、10−’Mハイドロコルチゾン、およびIMDMである。
11−3のような造血成長因子に加え、上記したような(Schwartsら、 1991)GM−C3FとEpo、およびC−キットリガンドを使用する。
潅流チャンバ 潅流チャンバの準備は接種1日前から開始する。6−IOの潅流 のセットの組立には約6−8時間かかる。これには、管の寸法測定/切断、チャ ンバへの付属器具の取付け、培地瓶の準備等が含まれる。その日の終わりにチャ ンバ組立部分を全部(ガス交換のための配管や付属器具は除外されている)培地 なしで高圧滅菌する(部品は全て高圧滅菌可能である)。次いでチャンバのセッ トを、殺菌された培養フードの中に保存する。その後、フードの中で部品の完全 なセットを組み立て、培地を導入し、膜コーティングを塗布しく例えば、Pep Tite 2000) 、細胞を接種し、チャンバをインキュベータに入れ、注 入器をポンプに装荷し、冷却装置に保存する。チャンバの準備、細胞の取扱い、 および接種は、通常まる2日かかる。潅流は、通常細胞がチャンバ内で落ち着い た後に始め、12−24時間行う。
謄二 本実施例では、シリコーン膜(仕様)、またはテフロン(商標)II!( 厚さ0.001インチ)をガス交換膜として使用した。細胞育成と付着のために 、セラミック膜(アノチック(Anotec ;商標)、0.02ミクロン、処 理せず)を使用した。
B、潅流チャンバの運転 注入器の交換: この実施例では注入ポンプを使用した。注入器は、一定のスケ ジュールに従って交換される。例えば、チャンバの初期運転の間は、10ml! の注入器を、2m!!/日の流速で使用した。注入器は5日おきに交換した。注 入ポンプを冷却装置からフード内へ移動し、無菌環境の中で注入器を交換する。
このポンプの移動は、上記の培地導入管の弛みによって可能となる。
顕微鏡観察: 潅流チャンバとガス交換チャンバの頂部と底部は透明である。
無機膜は、一度水和されると透明になり、運転の間、チャンバ内の細胞を顕微鏡 を通して観察できる。そのためには、長い焦点距離の対物レンズが必要である。
細胞のサンプリング 周期的な細胞のサンプリグのために2つの方法を使用した 。第1の方法では、2時間、重力反転(gravity 1nversion) によって細胞を落ぢ着かせ、入口ボートから液体を押し込むことによって、チャ ンバ内の2mlを入替え、取出しラインから回収する。第2の方法では、サンプ リングボートを介して直接2 m、 f取り出し、チャンバ内に空間を残す。こ の空間は、流入する培地により1日以内になくなる。2番目の方法はより侵襲的 であり、より多くの(約4倍)の数の細胞を回収できる。細胞のサンプリングは 、層流フードの中で行われる。チャンバのセットをインキュベータからフードへ 移動するため、培地導入管は、この移動を許容する長さでなければならない。付 着性の細胞は、トリプシン化を伴う処理の後、同様にして除去できる。
C1運転 次に、これらのバイオリアクターを用いた幾つかのテストの結果を説明する。
図6a−iに示された特定の寸法を持つ小さなバイオリアクターと同じものを複 数製作し、種々の条件下で同時に運転した。
実施例 2: 異なる酸素投与率におけるバイオリアクター内でのヒト骨髄の成 長 造血バイオリアクターのセットを成功裏に繰り返し運転した。
図6a−eに示された寸法のチャンバのセットを、異なる酸素率で運転したデー タを説明する。
バイオリアクターの準備 構造: 2チヤンバの設計、即ち、頂部区画に0.を、底部区画に培地の流れの ある構造とした。リアクターの底壁であるポリカーボネートの表面で細胞を生育 した。底の細胞区画を横切って培地を供給し、シリコーンのガスケット(医療用 品質)を通して挿入された注射針によって取り出した。
酸素投与膜: 酸素投与のためガス透過性膜によって2つの区画を仕切った。
ポリカーボネート表面上の細胞層に対する酸素投与率を最適化するため、3種類 の膜をテストした。テフロン100(厚さ0.001インチ)、シリコーン+5 00 (厚さ0.015インチ)、およびシリコーン3000 (厚さ0103 インチ)。2つのシリコーン膜は、医療用の品質で、ダクロン(dacron) のネ・ソトで補強されていた。
寸法: 細胞成長チャンバの深さは3mmで、ガス・フローのためのチャアノく の深さは1..5mmであった。チャンバの直径は何れもほぼ30mmであった 。
殺菌、 りアフターは、ボルトを締めずに組立てを行い、液体サイクルで30分 間高圧滅菌を行った。層流フード内で一夜、冷却と乾燥を行った後、全てのねじ と付属器具を締めつけた。培地を導入する前に、リアクターをI Omlのノ1 ンクスの平衡食塩水(I(BSS)を用いて濯いだ。
培地: デクスタ−(DEXTER)培地の中で、成長因子を標準デクスター(Dext er)培地、(即ち、10% V/V)胎児ウシ血清、10%のウマ血清に80 %の培地を加えたものに添加した。培地はこの場合、アイスコープの変性ダルベ ・ノコ培地(lscove’ s Modified Dulbecc’ s  Medium)で、IL−3(j)t:yト/m1)、GM−C3F (5ng /rr+Jり 、Epo (0,lユ=ット/mIりおよびMGF(l On  g/mf)を含有した。
バイオリアクターの運転: 上記した種々のガス透過性膜を有するバイオリアクターを、ガス区画内で異なっ た酸素濃度で運転した。テストした酸素のレベルは5%(5%のCO2も含み、 N2で平衡)と、20%(5%のCO3を含む空気)であった。両方の気体は、 バイオリアクターに導入する前に、殺菌した水で飽和させた。それぞれの条件に ついて3回運転を行った(下記の表を参照)。各リアクターに通常のフィコール (Ficoll)法によって精製された7百万個の細胞を接種した。培地の潅流 速度は0.75m17日で、細胞の培養は、暖かい部屋で37℃で行った。
バイオリアクターの準備。
サンプリング・ −週間単位のサンプリング・スケジュールによった。第1週は 、0. 6−0. 8mj!の量の非付着性細胞をサンプリングした。2週間の インキュベーションの最後に、培地を回収するとともに、HBSSで3回洗浄し く合計8−18−1l、非付着性細胞を収穫した。付着性細胞は、室温で15− 20分間、トリプシン化した。細胞サンプルは全て、メチルセルロース上で始原 細胞アッセイを行うために、第1週目のサンプルは2.5XIO’個/m!!、 第2週目のサンプルはlXl0’個/mI!の密度で、塗布した。
結果 結果は、l)全細胞数、2)果粒球系マクロファージ始原細胞(GM−CFU) 、および3)エリスロイドバースト形成ユニット(BFU)の増殖として表に示 す(表1、および図10a−cのグラフ)。増殖は、接種材料に対する累積生産 量として定義される。付着性細胞層の処理は以下の通り行った。
1、細胞の表面被覆: 第1週目の培養では、全てのりアクタ−において細胞が 表面の40−50%以上を覆った。最も多い被覆は、20%O1でシリコーン1 500を用いたりアクタ−内で観察された。運転の第2週目の終わりでは、シリ コーン3000の膜を備えたりアクタ−内の細胞ベッドが最も状態が良く見えた 。殆どの条件下において、被覆の割合は、リアクターの周囲に比べ、中央部が低 かった。
2、間質細胞: 非付着性細胞がコンフルエントとなる前に、ポリカーボネート 表面の細胞密度が低い領域において繊維芽細胞の付着が観察された。間質細胞は 、2週間後に完全にはコンフルエントにならなかったが、ある特定の領域ではフ ンフルエンドとなった。
結論 チャンバは、ヒト骨髄細胞の増殖を助ける。消費可能な酸素の量を増加させると 性能が向上した。2種類のシリコーン膜の何れかを使用し、酸素が20%の時に 最良の結果が得られた。これらの条件の下で、細胞の総数は、はぼ係数で3だけ 増加した。全細胞集団におけるGM−CFUの密度もほぼ係数で3だけ増加し、 GM−CFUをほぼ9倍増殖させた。
実施例 3: 10倍の規模拡大 細胞の付着面積が10倍のユニットにおいても上記の結果が得られた。垂直方向 の寸法は実施例2と同様にした。流体の流れのパターンを若干変更した。中央の ボートを導入口とし、3個のボートを外周に120°の間隔で設置した。これら 3個のボートは培地の排出用として使用した。
細胞生産のデータを表2に示す。チャンバに3,500万個の細胞を接種したと ころ、累積の細胞生産量は3億個、即ち、細胞の全数が8.6倍に増殖した。
実施例1のように、GM−CFUの始原細胞密度の増加が観察され、31倍以上 の良い増殖結果が得られた。産生したGM−CFUの総数は200万以上であっ た。典型的な移植体は、約1,000万のGM−CFUを有する。従って、本発 明のバイオリアクターは、単一の吸引液(aspirate)から臨床的に意義 のある数の造血始原細胞を生産できる。
表1一 本明細書において引用した全ての刊行物および特許出願については、それら個々 の刊行物または特許出願が、明確にかつ個別に示されているものであり、これら は本明細書の一部を構成するものとする。
図3および11の実施例は、潅流培地の流れのパターンの形状の変更が革新的で あることにより、流体の流れパターンにおける“死んだ”領域を最小限にするこ とができ、潅流培地の全ての部分について、リアクター内での滞留時間を均一に することができる。
******* 上記の教示に鑑み、本発明について種々の変形、変更を行うことが可能なことは 明らかである。したがって、本発明は、添付の請求の範囲の範囲内において、本 明細書で明確に述べた以外の方法で実施可能であることが理解される。
図3A 図3C 図4A 図4B 図5A 図5B 図6a 図6b 図6c’ 図a Ce 1 図6d 図6e 細胞 図6f 図6g 細胞 図6i 液体入口 図7b 図10a 図10b 図10c フロントページの続き (81)指定回 EP(AT、BE、CH,DE。
DK、ES、FR,GB、GR,IE、IT、LU、MC,NL、PT、SE) 、0A(BF、BJ、CF、CG、 CI、 CM、 GA、 GN、 ML、  MR,SN、 TD。
TG)、 AU、 BB、 BG、 BR,CA、 CZ、 FI。
HU、JP、KP、KR,KZ、LK、MG、MN、MW、No、NZ、PL、 RO,RU、SD、SK、UA、 US (72)発明者 スチュワード、リチャード、エム。
アメリカ合衆国 48105 ミシガン州、アン アーバー、ポルガス サーク ル 3180

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.ヒト幹細胞またはヒト造血細胞を導入して培養する細胞培養チャンバを形成 する包囲部と、 液体細胞培養培地および細胞の呼吸性気体を、連続的または周期的に、細胞培養 チャンバを通して灌流させる手段と、細胞培養チャンバから非付着細胞を、連続 的、周期的または間欠的に回収する手段とを含有するヒト幹細胞またはヒト造血 細胞を培養するためのバイオリアクター。
  2. 2.ガス透過性の、またはガス透過性で水非透過性の膜であって、包囲部を膜の 一方の側の細胞培養チャンバと膜の他方の側のガスチャンバとに分割するために 包囲部に取付けられた膜を含み、細胞培養を通して呼吸性気体を灌流する手段が 、ガスチャンバに呼吸性気体を供給して呼吸性気体に膜を通過させ、これによっ て細胞培養チャンバに浸透させる手段と、使用された呼吸性気体をガスチャンバ から排出する手段とを有する請求項1記載のヒト幹細胞またはヒト造血細胞を培 養するためのバイオリアクター。
  3. 3.細胞培養チャンバを通して液体細胞培養培地を潅流させる手段が、新鮮な液 体細胞培養培地を細胞培養チャンバに供給する手段と、使用された液体細胞培養 培地を細胞培養チャンバから排出する手段とを有する請求項2記載のヒト幹細胞 またはヒト造血細胞を培養するためのバイオリアクター。
  4. 4.細胞培養チャンバが、細胞の付着および生育に適した表面領域を含み、細胞 培養チャンバから非付着細胞を連続的、周期的または間欠的に回収する手段が、 細胞培養チャンバ内において液体細胞培養培地に円形の運動を誘導する手段を含 む請求項1記載のヒト幹細胞またはヒト造血細胞を培養するためのバイオリアク ター。
  5. 5.細胞培養チャンバが、細胞の付着および生育に適した表面領域を含み、細胞 培養チャンバから非付着細胞を連続的、周期的または間欠的に回収する手段が、 非付着細胞を密度に基づいて選択的に回収する手段を含む請求項1記載のヒト幹 細胞またはヒト造血細胞を培養するためのバイオリアクター。
  6. 6.細胞培養チャンバを形成する包囲部が、細胞の付着に適した表面領域を含む 請求項1記載のヒト幹細胞またはヒト造血細胞を培養するためのバイオリアクタ ー。
  7. 7.細胞の付着に適した表面領域が、特定の細胞の付着のための生物学的に活性 な表面である請求項6記載のヒト幹細胞またはヒト造血細胞を培養するためのバ イオリアクター。
  8. 8.付着細胞をサンプリングするための手段を含む請求項1記載のヒト幹細胞ま たはヒト造血細胞を培養するためのバイオリアクター。
  9. 9.細胞培養チャンバに取り付けられ、ガス透過性で水非透過性の膜の上に量ね られた細胞付着/生育膜を含む請求項2記載のヒト幹細胞またはヒト造血細胞を 培養するためのバイオリアクター。
  10. 10.ガス透過性で水非透過性の膜と細胞生育/付着膜であって、包囲部を膜の 間に位置する細胞培養チャンバと、ガス透過性で水非透過性の膜の細胞培養チャ ンバと反対の側に位置するガスチャンバと、細胞生育/付着膜の細胞培養チャン バと反対側に位置する液体培地区画に分割するために包囲部に取付けられた膜を 含む請求項2記載のヒト幹細胞またはヒト造血細胞を培養するためのバイオリア クター。
  11. 11.包囲部に取付けられたガス透過性で水非透過性の膜と細胞生育/付着膜を 含み、これにより膜の間に淀んだ液体培地区画を形成し、これにおいて、細胞培 養チャンバは、細胞生育/付着膜の淀んだ液体培地区画とは反対の側に位置し、 ガスチャンバは、ガス透過性で水非透過性の膜の淀んだ液体培地区画とは反対の 側に位置する請求項2記載のヒト幹細胞またはヒト造血細胞を培養するためのバ イオリアクター。
  12. 12.ヒト幹細胞またはヒト造血細胞を導入して培養する細胞培養チャンバを形 成する包囲部と、液体細胞培養培地および細胞の呼吸性気体を細胞培養チャンバ を通して灌流させる手段と、細胞培養チャンバから非付着細胞を、連続的、周期 的または間欠的に回収する手段とを含むヒト幹細胞またはヒト造血細胞を培養す るためのバイオリアクターと、 液体細胞培養培地を安定的に貯蔵する手段と、液体細胞培養培地を細胞培養チャ ンバを通して灌流させる手段と、細胞呼吸性気体の供給源と、 細胞呼吸性気体を細胞培養チャンバを通して灌流させる手段とを含むヒト幹細胞 またはヒト造血細胞を増殖するシステム。
  13. 13.細胞呼吸性気体の供給源が、圧縮された混合気体である請求項12記載の システム。
  14. 14.細胞呼吸性気体の供給源が、インキュベータである請求項12記載のシス テム。
  15. 15.細胞培養チャンバを通して液体細胞培養培地を灌流させるポンプを含む請 求項12記載のシステム。
  16. 16.細胞培養チャンバを通して細胞呼吸性気体を灌流させるポンプを含む請求 項15記載のシステム。
  17. 17.細胞呼吸性気体を、培養チャンバに灌流する前に加湿する手段を含む請求 項12記載のシステム。
  18. 18.バイオリアクターが、ガス透過性で水非透過性の膜であって包囲部を膜の 一方の側の細胞培養チャンバと、膜の他方の側のガスチャンバとに分割するため に包囲部に取付けられた膜を含み、呼吸性気体を細胞培養を通して灌流する手段 が、ガスチャンバに呼吸性気体を供給して呼吸性気体を膜に通過させ、これによ って細胞培養チャンバに浸透させる手段と、使用された呼吸性気体をガスチャン バから排出する手段とを有する請求項12記載のシステム。
  19. 19.細胞培養チャンバを通して液体細胞培養培地を灌流させる手段が、新鮮な 液体細胞培養培地を細胞培養チャンバに供給する手段と、使用された液体細胞培 養培地を細胞培養チャンバから排出する手段とを有する請求項18記載のシステ ム。
  20. 20.細胞培養チャンバに取り付けられ、ガス透過性で水非透過性の膜の上に重 ねられた細胞付着/生育膜を含む請求項18記載のシステム。
  21. 21.細胞培養チャンバが、細胞の付着および生育に適した表面領域を含み、細 胞培養チャンバから非付着細胞を連続的、周期的または間欠的に回収する手段が 、細胞培養チャンバ内において液体細胞培養培地に円形の運動を誘導する手段を 含む請求項12記載のシステム。
  22. 22.細胞培養チャンバが、細胞の付着および生育に適した表面領域を含み、細 胞培養チャンバから非付着細胞を連続的、周期的または間欠的に回収する手段が 、非付着細胞を密度に基づいて選択的に回収する手段を含む請求項18記載のシ ステム。
  23. 23.ガス透過性で水非透過性の膜と細胞生育/付着膜であって、包囲部を膜の 間に位置する細胞培養チャンバと、ガス透過性で水非透過性の膜の細胞培養チャ ンバと反対の側に位置するガスチャンバと、細胞生育/付着膜の細胞培養チャン バと反対側に位置する液体培地区画に分割するために包囲部に取付けられた膜を 含む請求項18記載のシステム。
  24. 24.包囲部に取付けられたガス透過性で水非透過性の膜と細胞生育/付着膜を 含み、これにより膜の間に淀んだ液体培地区画を形成し、これにおいて、細胞培 養チャンバは、細胞生育/付着膜の淀んだ液体培地区画とは反対の側に位置し、 ガスチャンバは、ガス透過性で水非透過性の膜の淀んだ液体培地区画とは反対の 側に位置する請求項18記載のシステム。
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