JPH07503137A - 血清ヒトアルブミン,製剤及び利用 - Google Patents

血清ヒトアルブミン,製剤及び利用

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 血清ヒトアルブミン、製剤及び利用 本発明はヒト血清アルブミンの製剤、その製造法及びその利用に関する。
ヒト血清アルブミン(HS A)は585アミノ酸で分子量が66KDの非グリ コツル化モノマータンパク質である。その球状の構造は連続した9つの二重ルー プを形成する17のジスルフィド架橋により保持されている(BrowrlI、 J、R,、”Albumin 5tructure、Function and  Uses”、Rosinoer、V。
M、et al (eds、)Pergamon Press、Oxf。
rd、(1977)27−51) 。ISAをコードする遺伝子は高度に条里性 であることが既知であり、種々の条件下における電気泳動分析により30より多 い見掛は止具なる遺伝子変異型が同定された(Weitkamp、L、R,et  al、、Ann、Hum、Genet、37(1973)291−226)。
ISAの遺伝子は14のイントロン配列により15のエキソンに切断され、推定 “キャッピング部位からポリ(A)の付加のための最初の部位まで16.961 ヌクレオチドを含む。
ヒトアルブミンは肝臓の肝細胞で合成され、続いて血流中に分泌される。この合 成はまず第1に前駆体であるプレブローH3Aを与え、それはナセントポリペプ チドを分泌経路に方向付ける18アミノ酸のシグナル配列を含む。
HSAは血中で最も豊富なタンパク質であり、血清1リツトル当たり約40gの 濃度である。従っていつでもヒトの体内を約160gのアルブミンが循環してい る。HSAの最も重要な役割は血流の正常な容量オスモル濃度の保持である。そ れは又、種々の物質に関する例外的な結合能力を有し、疎水性分子(ステロイド 及び胆汁酸塩など)の内因性輸送、及び種々の治療物質の輸送の両方で役割を果 しており、治療物質はそれぞれの作用部位に輸送されることもできる。さらにH SAは最近プロスタグランディンの代謝に関連するとされた。
HSAは血漿タンパク質に関する世界市場の40%に相当する。その商業的興味 は、この産物が例えば外科手術、事故又は出血の際の血液損失を補うためのいわ ゆる置換溶液(replacement 5olution)として広く、及び 患者1人に対して1日当たり数十グラムという高投薬量で用いられるという事実 にある。現在H8Aの年間消費量は300トンより多いと見積もることができる 。
現在まで市場で入手できるHSAはヒト由来の生物材料からの精製により生産さ れている。特に献血から得た血漿の分別のための従来の方法により(Cohn  et al、、J、Am、Chem、Soc、68(1946)459pp)  、又はJ、Liautaud et al(13th Internation al Congress ofIABS、Budapest;A: ”Puri fication ofProteins、Development of b iological standardg、Karger (ed、)、Ba1 e。
27 (1973)107pp)により記載の方法に従いヒト胎盤からの抽出に より得られる。
遺伝子工学及び新規な抽出及び精製法の発達により、純度がより高く安定性がよ り優れ、ウィルス汚染(例えばB型肝炎及びAIDS)の危険のない改良された 製品を低コストで得る可能性が開かれた。ISA市場の重要性から、このタンパ ク質を組み換え経路により生産する可能性が広(研究されてきた。かくして多数 の発現系が組み換えHSAの生産に関して研究された。
さらに特定するとバクテリア宿主に関し、最初の遺伝子工学実験では宿主生物と してバクテリアE、コリ(E、coli)が用いラレタ。か<シテ欧州特許EP  236 210.EP 200 590.EPI98 745又はEP 1  929は種々の発現ベクター、種々の転写プロモーター及び分泌のための種々の シグナルを用いてE、コリ中でHSAを生産する方法につき記載している。続い てバシルス・スブチリス(Bacillus 5ubtilis)におけるIS Aの分泌に関する研究も行われたが、この系で得られるアルブミンの量はまだ満 足できるものとは思われない(Saunders et al、、J、Baat eriol、169 (1987)2917)。
真核宿生に関し、宿主生物として酵母を用いたHSAの生産が開発された。かく してS、セレビシアエ(S、cerevisiae)(Etcheverry  et al、、Bio/Technology 4(1986)726)におい て、キレート形成プロモーターの制御下で自分自身のシグナルペプチドにより方 向付けされたISAの分泌を示すことができた。ビールの製造中に後−発酵法( pos t−f e rmentation process)を用いたビール 酵母におけるHSAの生産も言及された(EP 201 239)。最近、特許 出願EP 361 991は、宿主生物としてプラスミドpKDlから誘導した ベクターで形質転換した酵母クルイベロミセス(Kluyveromyce玉) を用いた特に有効な系につき記載している。この系を用い、培地中で特に多量の 分泌H3Aを得ることができた。最後に、ピキア バストリス(Pichia  pastoris)における組み換えISAの生産も記載された(EP 344  459)。さらにHSAの精製も多数の研究の主題であった(EP 319  067)。
しかし組み換え経路によるISAの生産に当てられた大きな努力にもかかわらず 、この製品はまだ市場に存在しない。これは製薬学的に用いることができるHS Aを工業的規模で、及び経済的に有利な条件下で得ることを可能にする遺伝子工 学に基づく非常に有効な方法の開発が困難であることと結び付いている。特に生 産性の問題は多少解決されたと思われるが(天然のヒト血清アルブミンの三次構 造と一致する三次構造を有する正しく成熟した分泌アルブミンの多量の生産)、 先行技術に記載されている方法により製薬学的に用いることができるHSAを得 ることはできない。生産されるHSAがある質的標準に従うことは、実際に不可 欠である。特に製薬学的用途を与えられた場合、組み換えHSAは天然のアルブ ミンの物理化学的性質を有し、均一性、純度及び安定性に関するある基準を満た していなければならない。かくして薬局方は血漿アルブミンの溶液に関して一定 の数のパラメーター、すなわちpH値、タンパク質含有量、ポリマー及び凝集物 の含有率、アルカリ性ホスファターゼ、カリウム及びナトリウムの含有量、なら びに一定のタンパク質組成を設定している。一定の吸収、安定性の試験、発熱物 質及び毒性に関するアッセイに準拠することも必要である(“Albuminj  humani 5olutio+European pharmacop。
eia (1984)255を参照)。
遺伝子工学法を含む先行技術の方法の主な問題の1つは、それが着色組み換えH SAを生成することである。この現象は、培地中で組み替えISAを発現させ、 分泌させる系の場合に最も重要である。これに関し本出願の実施例B1及びB2 は、先行技術の条件下で宿主生物として酵母を用いた発現系の場合の着色の問題 を例示している。実施例B1は限定的ではないが、用いた発酵の様式(流加、バ ッチ、連続)にかかわらず調べたすべての株の場合に観察された着色現象を例示 している。さらに本目的のために行った多数の努力にかかわらず、精製によりこ の着色を除去することはできなかった(実施例B2を参照)。これらの条件下で 組み換え経路により生産され、着色のないHSAは先行技術に記載されていない 。しかしこの着色の存在は組み換えISAの製薬学的利用の障害となる。実際に かくして得られた製品は、着色に責任のある成分を含むために不均一である。さ らに着色が調剤により変わり、先行技術はこの着色を制御することができないの で、その組成が限定されない。これらの条件下で、常に組み換えHSAの同一の 調剤を得ることを可能にする再現性のある方法を限定するのは非常に困難である 。最後に、着色に責任のある成分の存在の故に、先行技術の組み換えHSAはも しかすると免疫原性である。
本発明の特徴の1つは、優れた品質であり、抽出ISAの性質を有し、製薬分野 で用いることができる組み換えISAの製剤の提供である。
さらに特定すると本発明の1つの特徴は、既知の方法で精製した後(a縮、沈澱 、クロマトグラフィーなど)の比色分析指数(colorimetry 1nd ex)が0.2より小である組み換えISAの製剤の提供である。本発明の目的 の場合、比色分析指数は280nmにおける吸収に対する300nmにおける吸 収の比率(i =OD3゜。10D2ao)を意味すると理解される。この比率 は、与えられた溶液においてその濃度に依存しない吸収を反映するので、ISA に関する比色分析を十分に特性化している。
本発明の1つの目的は、製薬学的に用いることができる組み換えISAの製剤を 工業的量で、及び経済的に有利な量で生産することを可能にすることである。
ここで出願人は、組み換え経路により工業的量で非−着色ISA溶液を得られる ことを示した。本発明は、生産されるISAの品質が宿主又は選ばれるベクター 、あるいは培地からのISAの精製法ばかりでな(、生産培地の組成自身に大き く結び付いていることを示すことに基づく。
か(して特に炭素源及び生産培地の調製の条件を修正することにより、比色分析 指数が0.2より小である組み換えH3A溶液を得ることができた。
従って本発明の第1の主題は、比色分析指数が02より小であり、真核又は原核 宿主における外因性DNA配列の発現から生ずることを特徴とするヒト血清アル ブミンである。
本発明は比色分析指数が領 2より小の組み換えISAを初めて与える。かくし て本発明は免疫原性反応め危険が非常に低く、製薬分野で用いることができる組 み換えISAを与える。さらに血漿H3Aと比較して本発明のISAは均一であ り、完全に限定された組成であるという利点を与える。実際にその多重性の故に 多数のH3A変異型が存在する。
か(して同定された変異型の中でいくつかの変異型は置換プロペプチドを保存し ており(Brennen and Carrell、Nature λヱ4 ( 1978)908;Ga1liano et al、。
Rev、Fr、Transfus、Immuno−H6matol。
klin et al、、Proc、Natl、Acad、Sci、Uno e t al、、Protides Biol、FIuids Pl)、又はC−末 端の欠失(Galliano et al、、J、Biol、Chem、261  (1986)4283)を有する。さらに構造的変化が同定されていない多く の変異型がある。このために非常に多数のヒトのドナーに由来する生物材料の抽 出により得た血漿ISAは、その多重から生ずるH3A変異型をすべて含む可能 性がある。本発明は、同定された1種又はそれ以上のDNA配列の発現による遺 伝的経路で生産されるために、均一で限定されたISAを与える。
本発明のISAは比色分析指数が0.15より小であるのが好ましい。
本発明のISAは比色分析指数が0. 1より小であるのがさらに好ましい。
本発明のISAの多の物理化学的特性、すなわち特にその蛍光スペクトルを実施 例B5に示す。これらのパラメーターはすべて本発明のISAの品質を示す。
本発明の目的の場合外因性DNA配列は、用いられる宿主中に人工的に導入され 、ISAをコードするいずれのDNAも意味すると理解される。特にそれは宿主 に依存してゲノム配列、cDNA、混成配列などであることができる。しかし本 発明をより良く遂行するために、cDNAの使用が好ましい。そのような配列は すでに先行技術に記載されてし)る(特にEP361 991及びDugaic zyk et al、、J。
Supramol、5truct、& Ce1l Biochem、。
5upp1.5 (1981)を参照)。さらにこの外因性DNAは一般にコー ド配列の5°末端に連結された転写及び翻訳の開始のための領域を含み、該配列 の転写及び翻訳を方向付け、調節することができる。これらのプロモーター領域 の選択は用いられる宿主に従って変えることができる。
本発明の枠内で外因性DNAはベクターの一部であるのが好ましく、それは自律 又は組み込み複製を与えるものであることができる。さらに特定すると自律複製 ベクターは、選ばれた宿主中の自律複製配列を用いて調製することができる。例 えば酵母の場合、これはプラスミド:pKDI(EP 241 435)、2μ (Beggs、Nature275 (1978)104−109)など、又は 別の場合染色体配列(AR3)に由来する復製起点であることができる。組み込 みベクターに関し、これらは例えば相同的組み換えによりベクターの組み込みを 許す宿主ゲノムのある領域に相同な配列を用いて調製することができる。
これに関し、rDNAを用いると外因性DNAの多重組み込みが可能になり、従 って細胞当たり高いコピー数でそれが存在することができる。
好ましい様式の場合、本発明のISAは真核又は原核宿主における外因性DNA 配列の発現から、及び該配列の発現産物の培地への分泌から得られる。実際に製 薬学的品質のISAを組み換え経路により培地中で直接得ることができることは 特に有利である。この場合、外因性DNA配列はISAをコードする配列の上流 に、あるいは適宜転写及び翻訳の開始のための領域とコード配列の間に、ナセン トタンパク質を用いられた宿主の分泌経路に方向付ける“リーダー”配列を含む 。この“リーダー”配列はISAの天然の“リーダー”配列であることができる が、異種配列(他のタンパク質をコードする遺伝子に由来する)、あるいは人工 のものであることさえできる。これらの配列の1つの選択は特に用いられる宿主 により指示される。例えば用いられる宿主が酵母の場合、異種“リーダー”配列 としてフェロモン因子α、インバーターゼ又は酸ホスファターゼのリーダー配列 を用いることができる。
本発明の枠内で用いることができる真核宿主の中で、動物細胞、酵母又は菌を挙 げることができる。特に酵母に関し、サツカロミセス(Saccharomyc es) 、クルイベロミセス、ピキア・パストリス、シュワニオミセス(Sch wanniomyces)又はハンセヌラ(Hansenula)属の酵母を挙 げることができる。動物細胞に関してはCO5,CHO及びC127細胞などを 挙げることができる。本rma ssp、)を挙げることができる。
原核宿主として以下のバクテリア、E、コリ、バシルス(Bacil±旦且)又 はストレプトミセス(Streptomyces)の使用が好ましい。
本発明の他の主題は、比色分析指数が0.2より小のISAの製造法に関してお り、それに従い以下の段階が行われるニー第1段階で、用いられる宿主に適した 転写及び翻訳シグナルの制御下でヒト血清アルブミンをコードする外因性DNA を真核又は原核宿主細胞中に導入し、 一部2段階で、かくして得た細胞をアルコール、非還元糖、有機酸又は炭素C4 の酸素上が置換されたグルコース誘導体から選ばれる少なくとも1種の炭素源を 含む限定された組成の培地で、あるいはアルデヒド型の不純物の形成を排除する 、又は制限するように調製された培地で培養し、 一部3段階で生産されたISAを回収する。
さらに特定すると、本発明の方法の第1段階の際に外因性DNAは種々の方法に より宿主細胞に導入することができる。特に導入は形質転換、接合(conju gation)又はエレクトロポレーションにより行うことができる。
形質転換に関し、種々の方法が先行技術に記載されている。特にそれは、酢酸リ チウム及びポリエチレングリコールの存在下でIto etal、(J、Bac teriol、153 (1983)163−168)に記載の方法に従って、 あるいはエチレングリコール及びジメチルスルホキシドの存在下でDurren s et al、(Curr、Genet、18 (1990)7)の方法に従 って全細胞を処理することにより行うことができる。別の方法も特許出願EP3 61 991に記載されている。さらに特定すると原核細胞の場合、Dager t eta 1. (Gene 6 (1979)23−28)により記載の方 法に従ってCaCl2の溶液を用いた処理及び続(熱ショックにより形質転換を 行うことができる。動物細胞の場合、Haynes (Nucleic Ac1 ds Res、、11 (1983)687−706)l:従うリン酸カルシウ ム法によりそれを行うこともできる。
エレクトロポレーションに関し、Karube et al、(FEBS Le tters 182 (1985)90)により記載の方法を有利に用いること ができる。
これらの方法のいずれかの選択は、特に選ばれる宿主及び用いられる外因性DN Aの関数として確定される。
本発明の方法で用いることができる真核宿主の中に、上記の動物細胞、酵母又は 菌を挙げることができる。原核細胞の中では上記で限定されたいずれのバクテリ アも用いることができる。
本発明の好ましい実施態様の場合、方法は宿主細胞として真核細胞を用いて行わ れる。
宿主細胞として酵母を用いて本発明の方法を行うのがさらに好ましい。
方法で用いることができるISAをコードする外因性DNAは上記で定義した通 りである。それはc D N A %ゲノムDNA又は混成りNAであるのが好 ましい。しかし本発明のより良い遂行のためにcDNAの使用が好ましい。さら にこの外因性DNAは一般にコード配列の5°末端に連結した転写及び翻訳の開 始のための領域を含み、該配列の転写及び翻訳を方向付け、調節することができ る。この領域の選択は用いられる宿主の関数として変えることができる。
本発明の特に有利な実施態様の場合、外因性DNAは用いられた宿主の分泌経路 にナセントタンパク質を方向付ける“リーダー”配列を、成熟H3Aをコードす る配列の上流に含む。そのような配列は上記で定義した。さらに本発明の枠内で 、外因性DNAはベクターの一部であるのが好ましく、ベクターは上記の通り自 律又は組み込み複製を与えるものであることができる。
本発明の好ましい実施態様の場合、生産法はISAが制限培地(COntrol  medium)中に分泌されることを特徴とする。実際に、組み換え経路によ り製薬学的品質の)(SAを制限培地から直接得られるのが特に有利である。
本発明の方法の第2段階は、ISAをコードする外因性DNA配列の発現を可能 にする条件下で組み換え細胞を培養することである。この段階は生産されるIS Aの量及び品質に直接影響を与えるので特に重要である。本発明は製薬学的品質 の血清アルブミンの生産を可能1こする培養条件につき初めて記載する。
本発明の方法で用いることができるアルコールの中に好ましくは、炭素数が少な くとも2の単純アルコール仁タノールなど)、あるいはポリアルコール(グリセ ロール、ソルビトールなど)を挙げることができる。非還元糖として例えばスク ロースを、有機酸として酢酸塩又は乳酸塩を挙げることができる。本発明で用い ることができるグルコース誘導体は、さらに特定すると以下の式: に対応し、式中でRは水素以外である。例えば三糖を挙げることができ、1〜4 型のグリコシド結合を有する三糖、例えばマルトース、セロビオース又はラクト ースが好ましい。
これらの化合物の1つ又はそれ以上の選択は、用いられる宿主により指示される 。しかし宿主を修飾して好ましい炭素源を同化できるようにすることもできる。
これらの種々の炭素源は別々に、又は組み合わせて用いることもできる。例えば グルコース誘導体とアルコールの組み合わせは非常に良い結果を与える。同様に 単純アルコールとポリアルコールの組み合わせも非常に高品質のアルブミンを与 える。さらに予想に反した結果は、この種の組み合わせが、ある場合にはISA の生産量を増加させることもでき、従って製造法の収率を上げることもできると いうことである。
本発明の方法は、アルデヒド型の不純物の形成を排除するか、又は制限するよう に調製された培地中で行うこともできる。この種の調製は、限定された組成の培 地において上記の炭素源の1つ又はそれ以上が用いられる場合一般に無益である 。そのような不純物の形成の制限のために種々の方法を用いることができ、その 選択は培地(炭素源の性質)及び考慮されている宿主に依存する。例えば冷温で 炭素源を滅菌するのが有利である(例えば実施例B4に例示する濾過により)。
本発明の第3段階は、生産された)(SAを培地から抽出することを可能にする 。ISAが組み換え細胞により培地中に分泌される場合、この抽出は遠心によっ て得られた培養上澄み液から直接行うことができる。
ISAが分泌されない場合、抽出の前に培養中の細胞を破壊してそれらが含むI SAを遊離することが必要である。この前段階は種々の物理的又は物理化学的手 段(音波処理、粉砕、浸透圧ショック、熱ショックなど)により行うことができ る。
抽出は当該技術分野における熟練者に既知の、及び文献に記載の種々の方法で行 うことができる。一般にこれらの方法には遠心、沈澱及びクロマトグラフィ一段 階が含まれる。これらの種々の方法のいくっがを実施例に例示する。
他の主題は上記で定義したISAを含む製薬学的組成物に関する。
本発明を以下の実施例を用いてさらに完全に記載するが、実施例は例示であって 制限ではないと考えるべきである。
図の説明 履1:混成プロモーターPGK/GALの構築。P=プロモーター;UAS=“ 上流活性化配列”。
履ス:ヘクターpYG401の構築の戦略及び提示。P−プロモーター、T=転 写ターミネータ−;互±且=アンピシリンに対する耐性を与える遺伝子:aph =ゲネチシン(geneticin)(G418)に対する耐性を与える遺伝子 。
[IN3・プラスミドpP4−33の構築及び提示。
」ニブラスミドpYG65の構築及び提示。
区立ニブラスミドpYG70の構築及び提示。
」旦ニブラスミドpYG72の構築及び提示。
履工:ブラスミドpYG404△HrnclIIIの構築及び提示。
4旦 プラスミドpYG128の構築及び提示。
履旦、プラスミドpYG131及びpYG132の構築及び提示。
[1>10ニブラスミドpYG600の制限地図。bla=lミニアンピシリン る耐性を与えるβ−ラクタマーゼ遺伝子。
図11ニブラスミドpYG70−2の構築の戦略。aph=ゲネチシン(G41 8)に対する耐性を与える3°−アミノグリコシドホスホトランスフェラーゼ遺 伝子;prom−プロモーター、IR=逆方向反復塩基配列、0RI=複製起点 ;LacZ’=β−ガラクトシダーゼ構造遺伝子。(*)で記した部位は、連結 の後に該酵素により認識される切断部位を再構築することなく対応する部位と適 合する末端を有する。
図12ニアダブター1〜3の構築のために供給された合成オリゴデオキシヌクレ オチドA−Fの配列。
図13=プラスミドpYG70−3の構築の戦略。説明に関しては図11を参照 。term=ターミネータ−011を参照。
図16及び17:アルブミンの種々の調剤のUVスペクトル二図16=(1)実 施例B1及びB2のアルブミンBCQ759 : (2)実施例B5のアルブミ ンBCQ804LE ; (3)対照アルブミンCI M)。図17:実施例B 5のアルブミンBCQ835GE0一般的クローニング法 塩化セシウム−エチジウムプロミド勾配におけるプラスミドDNAの遠心、制限 酵素を用いた消化、ケル電気泳動、アガロースゲルからのDNAフラグメントの 電気溶出、E、コリにおける形質転換などの従来の分子生物学的方法は文献に記 載されている(Maniatis etal、、+Mo1ecular Clo ning:a Laboratory Manual”、Co1d Sprin g HarborLaboratory、Co1d Spring Harbo r、N。
Y、、1986;Au5ubel et al、、(eds、)、“Curre nt Protocols in Mo1ecular Biology″、J ohn Wiley & 5ons、New York 1987)。
試験管内におけるオリゴデオキシヌクレオチドによる特定部位の突然変異誘発は 、Amershamにより販売のキットを用いてTayl。
r et al、(Nucleic Ac1ds Res、よ旦(1985)8 749−8764)により開発された方法に従って行う。ヌクレオチドの配列決 定はSanger et al、(Proc、Nat]、Acad、Sci、U SA、74 (1977)5463−5467)により記載のジデオキシ法に従 って行う。特定のDNAの酵素増幅はM条件下で“DNA thermal c ycler” (PerkinElmer Cetus)を用い、製造者の勧告 に従ってPCR反応(“ポリメラーゼ−触媒連鎖反応”)により行う。
実施例 A−ヒト血清アルブミン発現ベクターの構築1、混成プロモーターPGK/GA Lの制御下のH3A発現ベクターの構築+pYG401 ヒト血清アルブミン発現ベクターをプラスミドpYG19 (EP 361 9 91)から調製する。後者は以下の要素を含むニーpYG19を、安定でクルイ ベロミセス属の酵母において複製可能なマルチコピープラスミドとするプラスミ ドpKDlの配列(EP 361 991)、 −8,セレビシアエのPGK遺伝子のプロモーターの制御下でプレプロ形態をコ ードする構造遺伝子を含むヒト血清アルブミン発現カセット。
−バクテリア性レプリコン及び選択マーカー(アンピシリンに対する耐性を与え るbla遺伝子)、及び 一酵母に0418に対する耐性を与えるaph遺伝子。
ベクターpYG401はプラスミドpYG19からヒト血清アルブミン発現カセ ットのレベルにおける修飾により構築した。pYG401にLIO遺伝子のプロ モーターの間の混成プロモーターの制御下にある。
この混成プロモーターは、PGKプロモーターのUAS(“上流活性化配列(U pstream Activating 5equence)+)領域(Sta nway et al、、Nucl、Ac1d Res。
1互(1987)6855)をGALL1/GAL10プロモーターのUAS領 域(Johnson and Davies、Mo1.Ce1lBio1.4  (1984)1440;West et al、、Mol。
Ce11.Biol、4 (1984)2467)で置換することにより得た。
この混成プロモーターは以下の方法で構築した(図1を参照)ニブラスミドpY G29の製造は出願EP 361 991に詳細に記載されている。このプラス ミドはプラスミドpYG19から5alI−HindI I Iフラグメントの 形態で単離され、バクテリオファージM13mp18中にクローニングされたS 、セレビシアエのPGK遺伝子のプロモーターを含む。その後それを特定部位の 突然変異誘発により修飾し、以下の制限部位を導入したニ ーATGに対して−25の位置に1つの追加のHindl I 1部位。この部 位の導入は、種々のクローニング段階の後にPGKプロモーターの本来の領域と 同一のヌクレオチド領域をATGの近(に復帰させることを可能にする。実際に ATGコドンの周りは、真核遺伝子の翻訳の開始の効率に実質的に影響すること が知られている(Kozak、M、、Microbiol、Rev、47 (1 983)1−45;Hami Iton、R,、Nucl、Ac1d、Res  15 (1987)3581−3593)。
−UAS領域の両側に2つのNotI部位。
GAL1/KAL10プロモーターのUASは、Miyajimaet al、 (Nucl、Ac1d、Res 12 (1984)6397−6414;Cl oning Vectors、Pouwelset al、 、 Elsevi er (i985) Vl −B−i 1−2)により記載のプラスミドpG1 から単離した。このプラスミドを37305番としてATCCに寄託する。
プラスミドpG1はプラスミドpUC8のHindl l 1部位に挿入された S、セレビシアエのGAL1/GAL10プロモーターを含む0.5kbのフラ グメントを有し、プラスミドDUC8からBamHI−PstIフラグメントの 形態でそれを切り出すことができる(図1)。
このフラグメントをpGlから切り出し、精製し、続いてその制限酵素切断部位 がUAS領域の両側に位置する酵素RsaI及びAluIで消化した。か(して 電気溶出により143bpのフラグメントを単離し、続いてリンカ−5° −G CGGCCGC−3’ を付加することによりNotIフラグメントに変換した 。続いてこのフラグメントをあらかじめNotIで消化したプラスミドpYG2 9中にクローニングした。
得られたプラスミドをpYG32と呼ぶ(図1)。
この混成プロモーターを有する発現ベクターを得るために、混成プロモーターを 有するSal l−HlndII 17ラグメントをpYG32から単離し、以 下の2つの相補鎖から成る合成Hindl I I−BstEII7ダプターに 連結した:5°−AGCTTT ACA ACAAAT ATA AAA AC A ATG AAG TGG−3’、及び5’ −GT TACCCA CTT  CAT TGT TTTTAT ATT TGT TGT AA−3° (転 写開始コドンを太字で示す)。このアダプターはS、セレビシアエのPGK構造 構造遺伝子上直上流置し、プレプロH3Aをコードする遺伝子の第1コドンから 天然の遺伝子に存在するBstE11部位までを含む22bpを再構築する(図 1)。
続いてか(して得られ、混成プロモーター及びアルブミン構造遺伝子の5“末端 を有する5ail−BstEIIフラグメントを、アルブミン遺伝子の残り及び S、セレビシアエの土遺伝子のターミネータ−を有するプラスミドpYG19が ら単離したBstEII−3aclフラグメントに連結することにより、ヒト  アルブミン発現カセットを再構築した(図2)。
かくして得られたカセットを用い、プラスミドpYG19が有する5ail−S acI発現カセットを置換した。
得られたベクターをpYG401と呼ぶ(図2)。
2、プロモーターKIADH4の制御下のH3A発現ベクターの構築・プラスミ ドpYG132 2、 1 K、ラクチス(K、Iactis)からのプロモーターKlら得た異 種プローブを用い、クルイベロミセス ラクチスCB52359/152に関す る全ゲノムDNAライブラリをスクリーニングすることによって得た。さらに特 定するとライブラリは、K、ラクチスCB52359/152のDNAを酵素5 au3Aを用いて部分的に消化した産物を置換ベクターラムダ−L47のBam HI部位中にクローニングすることにより得た。ハイブリッド形成に用いたプロ ーブは、S、セレビ/アエのADH2構造遺伝子をコードする領域を最初の70 bpを除イテ含む980bpのEcoRI−BamHIフラグメントである(プ ローブA)。このフラグメントはpBR322,ADR2,BSaと呼ばれるプ ラスミド(Wi]Ijamson et al、、Ce1123(1981)6 05−614;Ru5sell et al、、J。
Biol、Chem、258 (1983)2674−2682)から酵素消化 によって得られる。
かくして約8kbのフラグメントを単離し、プラスミドpBR322のBamH 1部位にサブクローニングし、プラスミドp6−4−98を生成する(図3)。
続いてこのプラスミドが有するBamHI挿入片を制限酵素を用いてマツピング し、KIADH4遺伝子のプロモーター領域を、プローブA及びプラスミドpB R322,ADR2,BSaの約1100bpのBamHI−EcoRIフラグ メントに対応する第2のプローブ(プローブB)を用いたディファレンシャルリ ゾブリダイジエイション(differential hybridizati on)によりこのフラグメント上で位置決定した。
第2段階でプラスミドp6−4−98を酵素HindllIで消化し、2.2k bのフラグメントを単離した。続いてこのフラグメントを標準的方法により精製 し、プラスミドpTZ19のHindI I I部位にサブクローニングし、プ ラスミドp6−2200−2 (図3)を生成した。
サブクローニングされたフラグメントを分析すると、それがKIADHρ遺伝子 の最初の14のコドン及びその上流に位置する発現の調節のための要素を含む領 域を有することが明らかになる。
Bg111部位と翻訳開始コドンATGの間の部分(約1.2kbのフラグメン ト)を、連鎖停止法(Sanger et al、、Pr。
c、Natl、Acad、Sci、ヱ4 (1977)5463)を用いて配列 決定した。
2.2 ポータプル(portab]e)プロモーターKIADH4(Bgl  I I−BamHI)の構築ブ5スミFp6−2200−21:存在する2、2 kbのHi nd I IIフラグメント中にKIADH4遺伝子のATGコド ンに対して−16の位置のBamHI制限部位を挿入することにより、ポータプ ルプロモーターを調製した。
この部位の挿入によりプロモーター領域KIADH4のみを含む1゜2kbのB gl I I−BamHIフラグメントの生成が可能になる。又、かくして得た プロモーターの下流に、発現することが望ましいいずれの遺伝子を導入すること も可能にする。
BamHI部位は、二重プライマー法(double primertechn ique)(Sambrook、Fr1tsch、Maniatis、Mo1e cular Cloning Laborat。
ry Manual、Co1d Spring Harbor LabPres s、1989)を用いた特定部位の突然変異誘発によりKIADH4遺伝子の翻 訳開始の部位(ATG)に対して−16の位置で導入した。この突然変異誘発に 用いた合成オリゴデオキシヌクレオチドの配列を下記に示す。生成されたBam HI部位に下線を引き、ATGをイタリックで示し、星印は最初の配列と比較し て修飾された塩基を示す。
IS=最初の配列1M5−修飾配列。
5’−CTCCCCCACCAACAACACAACATACAACACACG CAATστTCAGAτT−3’ I工S)かくして得たプラスミドをpP4 ”33と呼ぶ(図3)。
2.3 ヒト血清アルブミン(ISA)発現ベクターの構築ヒト血清アルブミン 発現ベクターの構築のために、−酵母レプリコン(事実上は天然のプラスミドp KD1の全配列)、−K ラクチスのLAC4遺伝子のプロモーターの制御下に あり、S。
トアルブミン(I S A)をコードする遺伝子、ISAをコードする構造遺伝 子はS、セレビシアエのPGK遺伝子の直上流の領域に対応する25ヌクレオチ ドの配列の前にある、 −酵母にゲネチシン(G418)に対する耐性を与えるaph遺伝子、及び −E、コリのためのレプリコン及び選択マーカー(アンピシリンに対する耐性を 与える互±且遺伝子) を含むプラスミドpYG404 (EP 361 991を参照)の誘導体を調 製した。
pYG404△Hと呼ばれるこのプラスミドは、特定部位の突然変異誘発により aph遺伝子に位置するHindIII部位が破壊されていることのみがpYG 404と異なる。この修飾により、プラスミドpYG404△H中にSa l  l−Hlnd I I Iフラグメントとして存在するLAC4プロモーターを やはりSal l−HlndI I Iフラグメントの形態で構築されたプロモ ーターKIADH4により置換することができるようになる。
(a)プラスミドpYG404△Hの構築(図4〜7)クローニングベクターp YG404におけるHindl I I部位を欠失させるために種々のサブクロ ーニング段階を行い、中間構築物:pYG72を得た(図6)。このベクターは 、URA3遺伝子を含むSac■フラグメントがaph遺伝子中に存在するユニ ークHindIII部位と共に除去されたプラスミドpKan707 (EP  361 991)に対応する。この部位において特定部位の突然変異誘発を行う ために、咲遺伝子を有する1、3kbのPstIフラグメントをプラスミドpK an707からバクテリオファージM13mp7にサブクローニングし、ベクタ ーpYG64を得た(図4)。以下のオリゴデオキシヌクレオチド:5’ −G AA ATG CAT AAG CT且 TTGCCA TTCTCA CCG −3’ を用いた特定部位の突然変異誘発によりHindI11部位を破壊しく 一般的クローニング法を参照)、ロイシン185をコードするCTTトリプレッ トをトリブレ、ソトCTCで置換した。この変化は、得られるタンパク質配列を 変更しない。得られたプラスミドをpYG65と呼んだ(図4)。プラスミドp YG72の構築のために、ベクターpKan707のバクテリアレプリコンを含 む部分を、酵素EcoRIを用いた消化及びT4 DNAリガーゼを用いた再環 化により単離し、中間プラスミドpYG69を生成した。後者に存在し、aph 遺伝子を含むPstIフラグメントを、プラスミドpYG65から得、同等の突 然変異を行ったフラグメントにより置換した。
この構築物をpYG70と呼んだ(図5)。続いてEcoRIと5ac1部位の 間の4.7kbのpKD1配列をこのベクター中に導入し、pYG72を得た( 図6)。
ベクターpYG404△Hは、プラスミドpYG404 (EP 361 99 1)から5alI−3alIフラグメントの形態で得た発現カセットをpYG7 2 (図7)の対応する部位において挿入することによIIコの構築(図8) プラスミドpP4−33から得たBgl I I−BamHIフラグメント上に あるプロモーターKIADH4を以下の方法で修飾し、それをプラスミドpYG 404△Hから誘導された発現ベクターで用いるために適応させたニ プラスミドpP4−33を酵素BglII及びBamHIで消化し、その後「マ ング・ビーンJ (’Mung Bean” )ヌクレアーゼで処理して末端を 平滑化した後、プロモーターKIADH4を有する1、2kbのフラグメントを アガロースゲルから単離し、あらかじめ酵素C1aIを用いて直鎖状とし、 ’ Mung Bean’ ヌクレアーゼ及びコラジアルカリ性ホスファターゼ(c  r p)で処理したベクターpBCSK十(Stratagene、La J olla、CA、USA)中にサブクローニングした。この方法で得たプラスミ ド(pYG128、図8)は、1.2kbのSa I l−Hlnd I I  Iフラグメントの形態でプロモーターKIADH4を単離することを可能にする 。
(c)ベクターpYG132の構築(図9)発現ベクターpYG404△H(2 ,3,(a)を参照)を酵素Sa1■及びHindl I Iで消化すると、プ ロモーターLAC4を上記のプロモーターKIADH4で置換することが可能に なる。
このクローニングを行うために、pKD1部分を含む8.7kbのSa l l −Hlnd I I Iフラグメント、及びブレプローH3Aをコードする遺伝 子を有する1、9kbのI(indI I l−Hlndl I I7ラグメン トをベクターpYG404△Hから単離し、プラスミドpY0128から得、プ ロモーターKIADH4を有する1、2kbの5alI−HindIIIフラグ メントの存在下で連結した。2つのプラスミドをこの方法で得た− 一プロモーターKIADH4の制御下で発現されることが望まれているいずれの 遺伝子をもユニークHindllI部位における挿入を許すクローニングベクタ ーに相当するpYG131 (図9)、及び−H1ndlII部位に導入された ブレブローH3A遺伝子を含むこと以外はプラスミドpYG131と同一である pYG132(図9)。
3、に、ラクチスのLAC4遺伝子のプロモーターの制御下のHSA発現ベクタ ーの構築ニブラスミドpYG10233.1.に、ラクチスからのPGK遺伝子 の単離±遺伝子は、S、セレビシアエのPGK遺伝子のN−末端部分に相当する 異種プローブ(Dobson et al、、Nucl、Ac1d、Res、1 0 (1982)2625−2637)を用いて部分ゲノムライブラリをスクリ ーニングすることにより、K、ラクチスCB52359から単離した。さらに特 定すると用いたプローブは1. 3kbのPvu I−EcoRIフラグメント に相当する。
サザンブロッティング(Southern et al、、J、Biol、Ch em、98 (1975)503)において、用いたプローブは4kbのHin dlll−HindIIIフラグメントに含まれるDNA配列に特異的にハイブ リッド形成する。この配列を前記のプローブを用いたコロニーハイブリッド形成 により単離した。そのために、プラスミドpUc18のHindl11部位に導 入された3〜5kbのサイズのHindIIIフラグメントを含む、株C3B2 359からの限定(limited)ゲノムDNAライブラリDNAを調製し、 スクリーニングした。
かくしてプラスミドpYG600 (図10)を有するクローンを単離69)に より記載されている。
3.2.に、ラクチスのPGK遺伝子を有するヒト血清アルブミン発現ベクター の構築 図5に記載のプラスミドpYG70を以下の通りに修飾した。
(a)プラスミドpYG70の制限部位の修飾(図11)。
続くクローニング段階を容易にするために、プラスミドpYG70からいくつか の制限部位を抑制しく5uppressed)(i)、2つのアダプターをそれ に加えた(li及び1ii)。
(i)SphI部位の除去 プラスミドpYG70をsph Iで消化し、続いてファージT4 DNAポリ メラーゼの存在下における消化により付着末端を除去した。リガーゼの存在下の 連結の後、プラスミドpYG70△5phIが得られた(図11を参照)。
(i i)アダプター1の挿入 アダプター1は、図12に示す合成オリゴデオキシヌクレオチドA及びBのハイ ブリッド形成により得た。そのために、2μgの各オリゴデオキシヌクレオチド を20μlに足りるハイブリッド形成緩衝液(30mM Tris−HCI緩衝 液pH7,5;30mM NaC1;7゜5mM MgCh:0.25mM A TP;2mM DTT;領2mM EDTA)中でインキュベートし、続いて温 度を80℃に10分間上げ、ゆっくり室温に戻した。
かくして得られたアダプターは以下の酵素:5acI ;Sal I ;Mlu I;Bs5HII及び5fiIに関する切断部位を含み、プラスミドpYG70 △5phIに存在する5alI部位をその導入の間に除去することを可能にする 。このアダプターをあらかじめ酵素5alI及びSac Iで消化したプラスミ ドpYG70△5phI中に連結により導入した。
得られたプラスミドをpYG70−1と呼ぶ。
(i i i)アダプター2の導入 アダプター2は図12に示すオリゴデオキシヌクレオチドC及びDを用い、アダ プター1に関して記載した方法に従って調製した。このアダプターは以下の酵素 :5fjl+AatlI;5phI;NarI及び5aclに関する切断部位を 含み、プラスミドpYG70−1に存在するEcoR1部位をその導入の間に除 去することを可能にする。あらかじめ酵素EcoRI及び5aclで消化したプ ラスミドpYG70−1中にそれを連結により導入し、プラスミドpYG70− 2を形成した(図11)。
(b)ヒト血清アルブミン発現カセットの導入用いたヒト血清アルブミン発現カ セットはニーに、ラクチスのLAC4遺伝子の誘導プロモーター、−ヒト血清ア ルブミン(プレプロ形態)をコードする構造遺伝子、及このカセツトをプラスミ ドpYG404 (EP 361 991)から5alI−Saclフラグメン トの形態で単離し、続いてあらかじめ対応する酵素で消化したプラスミドpYG 70−2に連結により導入した。
得られたプラスミドをpYG70−3と呼ぶ(図13)。
(c) K、ラクチスのPGK遺伝子の挿入に、ラクチスのPGK遺伝子をプラ スミドpYG600 (図10)から単離し、プラスミドpYG1002にサブ クローニングし、プラスミドpYG1003を生成し、続いて後者からMlul −BssHI 17ラグメントの形態で単離した。
pYG1002中にサブターニングすることにより、K、ラクチスの旦旦ム遺伝 子をそのプロモーターを含まないMluI−BssHIIフラグメントの形態で 得ることが可能になった。
プラスミドpYG1003は以下の方法で得た(図14)ニブラスミドpIc2 0H(Marsh et al、、Gene 3ス(1984)481)を、ア ダプター3を導入するためにBglll及びEcoRIで消化した。EcoRI 、Bs5HI l5CIaI、NheISMluI及びBgllI部位を与える このアダプターは、オリゴデオキシヌクレオチドE及びF(図12)のハイブリ ッド形成により上記の要領で(2,(a) (i i) )得た。得られたプラ スミドをpYG1002と呼ぶ。K、ラクチスのPGK遺伝子をこの新しいプラ スミドに、プラスミドpYG600から誘導したC1al−NheIフラグメン トの形態で導入した。得られたプラスミドをpYG1003と呼ぶ(図14)。
K、ラクチスのPGK遺伝子を有するプラスミドpYG1003がら誘導したM l u l−Bs sHI Iフラグメントを、続いてプラスミドpYG70− 3の対応する部位に導入し、プラスミドpYG70−4を生成する(図15)。
このプラスミドにおいて、K、ラクチスのPGK遺伝子は今後、キラー毒素の二 方向に1プロモーターの制御下に置かれる。
(d)酵母レプリコンの挿入 プラスミドpYG70−4 (図15)及びpKDl(EP 361991)を sph Iで消化し、リガーゼの存在下で一緒に連結した。この連結の最後に、 プラスミドpKD1のコンフォーメーション(A型又はB型)及びプラスミドp YG70−4に対応する部分のpKDlに対する配向に依存して4種のベクター が得られる。
これらの構築物の1つを選択し、pYG1023と呼ぶ(図15)。
このベクターはニ ーpYG1023を、安定で酵母、好ましくはクルイベロミセス属の酵母におい て複製可能なマルチコピープラスミドとするプラスミドpKD1の全配列、 する構造遺伝子を含むヒト血清アルブミン発現カセット、−E、コリに関するレ プリコン及び選択マーカー(アンピシリンに対すB−組み換え経路を介したヒト 血清アルブミンの生産B1.この実施例はベクターpYG401 (実施例Al )で形質転換した酵母に、ラクチスCB5683を用いた組み換えISAの生産 のための従来の方法を記載する。この実施例は先行技術を例示するものである。
培養は、2リツトルの発酵槽中で流加様式の28℃において行った。
最初に発酵槽は0.7リツトルの基本培地(basic medium)(グル コース 2g/l、酵母抽出物 3g/L塩類)を含む。指数的成長相の50m 1の培養物(凍結懸濁液から接種)を用いて発酵槽に接種する。予備的バッチ式 発育相の後、指数的に追加の負荷(グルコース、濡れとうもろこしくcorn  5teep)、アンモニウム塩=40%/13%/7%[w/v])を加える。
64時間の培養後、ブロスを遠心し、上澄み液を2μ膜上で精密濾過する。精製 法は、高塩濃度(3,5M NaC1)によりアルブミンが溶離されるBlue  Trisacryl (IBF、France)上のアフィニティークロマト グラフィ一段階、続いて濃縮及びダイアフィルトレージョンの後にQ−セファロ ース”高速流(fast flow)”型イオン交換器上の通過を含む。かくし て精製されたISAは5DS−PAGE電気泳動において均一なバンドを有し、 生物化学的特性化のための多数の試験において参照標準とした天然のアルブミン と区別できない。しかし、得られたISAの溶液は、もっと広範囲の精製、及び /又は活性炭の使用などの処理により除去することが不可能な比色分析指数i= 0.26の黄色の着色、ならびに360nmで励起した後の異常な蛍光を有する (図16.18及び 19)。
B2.実施例B1で記載した条件下で得た組み換えアルブミンBCQ759のバ ッチは、精製の後でi=0.26の比色分析指数を有する。
多数の追加のクロマトグラフィーの試み及び物理化学的処理は、この着色を減少 させることができない。
この着色のアルブミンへの結合の性質を分析するために、変性−再生サイクルを 以下の通りに行った: 50mgo)BCQ759を、2mlの7M グアニジン−HCl及び0.3M  β−メルカプトエタノール中でインキュベートすることにより変性させる。こ の溶液を100°Cで1時間加熱する。冷却後、ISAに強力に結合している( しかし共有結合ではない)小分子を除去するために、500μlの変性rH3A を、8M ウレア及び領 3M β−メルカプトエタノールで平衡化したTSK  3000SWカラム中に注入する。280nmにおいて吸収を示す画分を50 mM TrisHCI、8Mウレア溶液、p)is、Oに対して窒素下で終夜透 析し、続Lvて50mM NaCL 1mM 還元グルタチオン及び領 1mM 酸化グルタチオンを含む1リツトルの再生緩衝液50mM TrisHCI、p H9,5に対して窒素下で48時間透析する。水に対する最後の透析の後、UV スペクトルを得、着色指数12=122を算出する。同一の条件下で対照標準胎 盤性アルブミン(InstituteMerjeux、i=0.07)は再生の 後、12=0.14を示す。
この実施例は、アルブミンへの色素の結合が基本的に共有結合性であることを明 確に示す。従って精製法により組み換えアルブミンを有意に脱色することを試み るのは無益である。
B3. この実施例では、炭素源が着色の出現の必須の原因であることを示すこ とができる簡単な実験を記載する。
対照標準アルブミン(i=0.07)を酵母を接種せずに3角フラスコ中の種々 の培地においてインキュベートする。調べた培地は以下の通りに定義される基本 培地Bo・ 塩 酢酸アンモニウム 7g/l Na2HPO44,4g/l KH2PO44g/l MgSO4,7H200,5g/l CaCl□、2H200,Ig/l MnSO4,H2O10mg/l Zn5On、7H20100mg/l Fe5○4.7Hz0 15mg/] A I CI 3. 6820 1mg/ lCoCl3,6H202mg/] CuSO4,5H200,13mg/IKI O,33mg/I H3BO31,47mg/l Na2MoO40,67mg/l ビタミン メソイノシトール 2mg/lニコチン酸 2mg/] ヒオチン 2mg/] パントテン酸カルシウム 2mg/l アミノ酸 L−Glu O,6g/I L−Lys、HCI 0.30g/I DL−Hi s、 HCl 領30g/l及び炭素源: 3角フラスコE1ニゲルコース(精密濾過) 20g/IE2:ラクトース 2 0g/I E3.対照標準(炭素源なし) を含む。
3種の3角フラスコを50mg/lの)ISAと共に、28°Cで撹拌しながら 3日間インキュベートする。
3日後、培地を遠心し、0.2μ膜上で濾過する。5mlのアフィニティー担体 Blue Trisacryl M(IBF France)を加え、混合物を 穏やかに撹拌する。1時間後、母液を焼結ガラス上で分離し、アルブミンを3. 5M NaCl溶液を用いて溶離する。続いて溶離液を濃縮し、10kDの限外 濾過膜上で水を用いてダイアフィルトレージョンする。
分光光度分析はアルブミンの着色指数に関して以下の結果を与える。
3角フラスコEl i=0. 16 E2 i=0.12 E3 i=0.09 対照標準H3A i=0.07 従ってこの実施例は、酵母を含まない培養条件下で炭素源がアルブミンの着色の 増加を引き起こすことを明確に示している。
B4.前記の実施例で得た結果を完全なものとするために、参照標準アルブミン を同一の条件下で: 3角フラスコE4:オートクレープBo+グルコース培地 20 g/ I F5:精密濾過Bo十 グルコース培地 20 g/ I F5:精密濾過Bo十 スクロース培地 20g/l の存在下でインキュベートした。
小分子の除去のために培地を濃縮及びダイアフィルトレージョンした後、着色指 数をUVで決定した: B5.前記の実施例で得た結論を実際の培養の間に証明するために、酵母に、ラ クチスにより3角フラスジ中で生産された組み換えアルブミンの着色を分析した 。
a)実施例A3に記載のベクターpYG1023を用いて形質転換した株に、ラ クチス2呈に’ CB5295.91+3角フラスコ E7=BO+ラクトース Log/l+エタノール10g/I E8=Bo+ラクトース20 g/ ]E9=Bo十精密濾過グルコース20g /IE10=Bo+ラクトースLog/l+グルコース10g/1 250m1の3角フラスコ中で28℃においてノ<・ソチ様式で72時間培養し た後に生産された組み換えアルブミンをMono Q HR515アニオン交換 カラム(Pharmacia)上で精製し、活性炭で処理してタンパク質に共有 結合していない着色を除去する。UV分析の後に得られた結果は以下の通りであ る: E7 、i=Q、11 BCQ804LE (図16.18及び19を参照) B8 i=o、14 BCQ804L E9 i−0,17BCQ804G EIOi=0.15 BCQ804LGb)実施例A2に記載のベクターpYG 132を用L%で形質転換した株に、ラクチスCB5293.91・ 3角フラスコ・E11=Bo+グリセロール10g/]十エタノール10g/] 上記と同一の条件下で生産された組み換えアルブミンは、Mon。
Q上の簡単な精製の後、i=0.09の着色指数を与える(BCQ835GE) :図17を参照。
Figure 1 遺伝子A N曹e6 Figure 8 FIGLIRE 10 オリゴデオキシヌクレオチド F It;LIRE 12 rlCLI匪13 FICU虹1ム FIG研(15 Co+ztrol Ill + i + 0.07Figure 16 UVスペクトル −BCQ835GE = i・0,09M Figure ユ7 励起スペクトル 430mnにおける発光 □参照標準 −−−−BCQ804LE ・・・・・・・・BCQ 759波長 発光スペクトル 360mnにおける励起 一参照標準 −−−−BCQI104LH曲四BCO759波長 国際調査報告 、= PCT/FR93100072 +−一一+−−−−−+−PCT/FR93100072フロントページの続き (51) Int、 C1,’ 識別記号 庁内整理番号//Cl2N1510 9 ZNA (C12P 21102 C12R1:645) (72)発明者 シュン、ジエラール フランス国91310モントルリ・ルーピルジュールオルシュ・リュデグランジ ャルダンI

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.比色分析指数が0.2より小であり、クルイベロミセス属の酵母における外 因性DNA配列の発現から生ずることを特徴とするヒト血清アルブミン。
  2. 2.比色分析指数が0.15より小であることを特徴とする請求の範囲1に記載 のヒト血清アルブミン。
  3. 3.比色分析指数が0.1より小であることを特徴とする請求の範囲2に記載の ヒト血清アルブミン。
  4. 4.外因性DNAがHSAをコードするcDNA配列、ゲノムDNA配列及び混 成配列から選ばれることを特徴とする請求の範囲1〜3のいずれか1つに記載の ヒト血清アルブミン。
  5. 5.外因性DNAがHSAをコードする配列の5′末端に結合した転写及び翻訳 の開始のための領域を含むことを特徴とする請求の範囲4に記載のヒト血清アル ブミン。
  6. 6.外因性DNAが自律又は組み込み複製を与えるものであることができるベク ターの一部であることを特徴とする請求の範囲1〜5のいずれか1つに記載のヒ ト血清アルブミン。
  7. 7.クルイベロミセス属の酵母における外因性DNA配列の発現及び該配列の発 現産物の培地中への分泌から生ずることを特徴とする請求の範囲1〜6のいずれ か1つに記載のヒト血清アルブミン。
  8. 8.外因性DNA配列が成熟HSAをコードする配列の上流に、用いられた宿主 の分泌経路にナセントタンパク質を方向付ける“リーダー”配列を含むことを特 徴とする請求の範囲7に記載のヒト血清アルブミン。
  9. 9.“リーダー”配列がHSAの天然の“リーダー”配列、異種“リーダー”配 列又は人工の“リーダー”配列であることができることを特徴とする請求の範囲 8に記載のヒト血清アルブミン。
  10. 10.比色分析指数が2より小であり、5′〜3′の方向に転写及び翻訳の開始 のための領域、用いた宿主の分泌経路にナセントタンパク質を方向付ける“リー ダー”配列、及びヒト血清アルブミンをコードするcDNAを含む外因性DNA 配列の、クルイベロミセス属の酵母における発現から生ずることを特徴とするヒ ト血清アルブミン。
  11. 11.以下の段階: −第1段階で、用いられる宿主に適した転写及び翻訳シグナルの制御下のヒト血 清アルブミンをコードする外因性DNAを真核又は原核宿主細胞に導入し、 −第2段階で、かくして得られた細胞をアルコール、非還元糖、有機酸及び炭素 C4の酸素上が置換されたグルコース誘導体から選ばれる少なくとも1種の炭素 源を含む限定された組成の培地中、あるいはアルデヒド型の不純物の形成を排除 するか又は制限するように調製された培地中で培養し、 −第3段階で、生産されたHSAを回収するを行うことを特徴とする、比色分析 指数が0.2より小のヒト血清アルブミンの生産法。
  12. 12.外因性DNAが請求の範囲4、5、6、8又は9のいずれか1つの通りに 定義されることを特徴とする請求の範囲11に記載の方法。
  13. 13.HSAが培地中に分泌されることを特徴とする請求の範囲12に記載の方 法。
  14. 14.真核宿主が動物細胞、酵母及び菌から選ばれることを特徴とする請求の範 囲11に記載の方法。
  15. 15.原核宿主かバクテリアE.コリ、バシルス及びストレプトミセスから選ば れることを特徴とする請求の範囲11に記載の方法。
  16. 16.宿主がサッカロミセス、クルイベロミセス、ピキア、シュワニオミセス及 びハンセヌラ属の酵母から選ばれることを特徴とする請求の範囲14に記載の方 法。
  17. 17.宿主がクルイベロミセス属の酵母から選ばれることを特徴とする請求の範 囲16に記載の方法。
  18. 18.アルコールを炭素数が少なくとも2の単純アルコール及びポリアルコール から選ぶことができることを特徴とする請求の範囲11に記載の方法。
  19. 19.グルコース誘導体が二糖から、好ましくは1〜4型のグリコシド結合を有 する二糖から選ばれることを特徴とする請求の範囲11に記載の方法。
  20. 20.培地が数種の炭素源の組み合わせを含むことを特徴とする請求の範囲11 に記載の方法。
  21. 21.炭素源がグルコース誘導体とアルコールの組み合わせ、又は単純アルコー ルとポリアルコールの組み合わせから成ることを特徴とする請求の範囲20に記 載の方法。
  22. 22.培地があらかじめ冷温で滅菌されることを特徴とする請求の範囲11に記 載の方法。
  23. 23.請求の範囲1〜10のいずれか1つに記載のHSAを含む製薬学的組成物 。
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