JPH0749554B2 - クリヤ−塗料組成物 - Google Patents

クリヤ−塗料組成物

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JPH0749554B2
JPH0749554B2 JP62155814A JP15581487A JPH0749554B2 JP H0749554 B2 JPH0749554 B2 JP H0749554B2 JP 62155814 A JP62155814 A JP 62155814A JP 15581487 A JP15581487 A JP 15581487A JP H0749554 B2 JPH0749554 B2 JP H0749554B2
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epoxy
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vinyl ether
fluorine
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聡 藤井
晴彦 岡崎
貴裕 塩川
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
    • C08G18/40High-molecular-weight compounds
    • C08G18/62Polymers of compounds having carbon-to-carbon double bonds
    • C08G18/6275Polymers of halogen containing compounds having carbon-to-carbon double bonds; halogenated polymers of compounds having carbon-to-carbon double bonds

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、特に金属基材用に適した、長期耐候性、耐食
性に優れたクリヤー塗料組成物に関するものである。
<従来の技術> 従来から金属基材に対し、美観を持たせ、かつ耐食性等
をもたせるため着色塗料を塗装することは広く行なわれ
ている。
一方、ステンレス、アルミニウム、銅あるいは真鋳等の
金属基材に対しては、金属基材自体の金属光沢を行かす
ため、着色塗料を塗装しないままで使用することも広く
行なわれている。
しかしながら、このような金属基材も、手アカ等の汚れ
の付着防止のため、また金属光沢を保持するためクリヤ
ー塗料を塗装することも行なわれている。ところが、一
般に広く使用されているアクリル樹脂系、ポリエステル
樹脂系等のクリヤー塗料を塗装すると屋外において数年
すると塗膜自体にチョーキング等が生じ金属光沢が低下
するという問題があった。
そのため、長期耐候性のよいフッ素樹脂系クリヤー塗料
を塗装することが考えられてきた。
<発明が解決しようとする問題点> しかしながら、前記ステンレス等の金属基材にフッ素樹
脂系クリヤー塗料を塗装すると金属光沢が長期間にわた
り保持出来るが、屋外暴露すると、予想外にも塗装され
ていないステンレス等の金属基材に錆が発生しないにも
かかわらず、フッ素樹脂系クリヤー塗膜を施した金属基
材において、塗幕下の金属基材表面に腐食班点が発生す
る現象が生じてきた。
この原因は、定かではないが恐らく次のことが予測され
る。すなわち、前記ステンレス等の金属基材は紫外線を
含む太陽光線等の光線反射率が高く、一方フッ素樹脂系
クリヤー塗膜は、他の一般のアクリル樹脂系、ポリエス
テル系等のクリヤー塗膜に比較し、紫外線の透過率が高
く、それ故屋外において塗膜が太陽光線(透過光及び反
射光)の影響を大きく受け、フッ素樹脂の一部が分解
し、その分解生成物であるフッ化物、塩化物等の活性度
の高い低分子化合物が腐食因子となり、金属基材表面を
腐食し、腐食班点等を発生させるものと考えられる。
本発明者等は、このような現状に鑑み鋭意検討した結
果、前記ステンレス等の金属基材の有する金属光沢を長
期間保持し、またフッ素樹脂系クリヤー塗膜のもつ長期
耐候性を生かしつつ、かつ前記錆の発生を防止する塗膜
が形成出来るクリヤー塗料組成物を見出し本発明に到っ
たものである。
<問題点を解決するための手段> すなわち本発明は、 水酸基を有する含フッ素共重合体からなるポリオール成
分と多価イソシアネート化合物又はアミノプラスト化合
物からなる硬化剤成分とを主成分とする塗料組成物にお
いて、エポキシ化合物を、エポキシ基濃度が前記含フッ
素共重合体とエポキシ化合物の混合物の固形分1グラム
当り、0.001〜2.0ミリモルになるよう配合した、クリヤ
ー塗料組成物に関するものである。
本発明のクリヤー塗料組成物を金属基材に塗装すること
により、得られた塗膜は長期間チョーキング等の塗膜欠
陥を生じることなく長期耐候性がよく、それ故金属光沢
が長期間にわたり保持出来、さらに塗料中にエポキシ化
合物を添加しているため錆の発生を防止することが可能
となった。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において使用するポリオール成分としての水酸基
を有する含フッ素共重合体は、有機溶剤に溶解するもの
であれば、特に制限なく公知の含フッ素共重合体が使用
出来るが、特に常温で通常の有機溶剤に溶解し、かつ常
温乾燥もしくは低温焼付でも塗膜を形成出来、また耐候
性、耐久性はもとより密着性等の優れた塗膜が得られ
る。特開昭57−34107号公報に記載される含フッ素共重
合体が好適である。すなわち、該含フッ素共重合体はフ
ルオロオレフィン、シクロヘキシルビニルエーテル、ア
ルキルビニルエーテル及びヒドロキシアルキルビニルエ
ーテルを必須成分とし、夫々30〜70重量%、5〜60重量
%、3〜50重量%及び3〜25重量%の割合で含有する、
数平均分子量約3000〜10万の共重合体である。
なお、フルオロオレフィン含量の低すぎるものは耐候性
が低下し、逆に高すぎるものは製造面で難がある。ま
た、シクロヘキシルビニルエーテル含量の低すぎるもの
は塗膜としたときの硬度が低下し、またアルキルビニル
エーテル含量の低すぎるものは可撓性が低下する。ま
た、ヒドロキシアルキルビニルエーテルを前記範囲の割
合で含有することが塗料ベースとしての種々の有用な特
性を損なうことなく硬化性を改善するという面から特に
重要である。すなわち、ヒドロキシアルキルビニルエー
テル含量の高すぎるものは、共重合体の有機溶媒に対す
る溶解性が低下するだけでなく、塗膜の可撓性も低下
し、逆に低すぎるものは塗膜の耐久性や、密着性が低下
する。
含フッ素共重合体において、フルオロオレフィンとして
は、パーハロオレフィン、特にクロロトリフルオロエチ
レンあるいはテトラフルオロエチレンが好ましい。
アルキルビニルエーテルとしては、炭素数2〜8の直鎖
状または分岐状のアルキル基を含有するもの、特にアル
キル基の炭素数が2〜4であるものが好適である。ま
た、ヒドロキシアルキルビニルエーテルとしては炭素数
2〜8のヒドロキシアルキル基を含有するものが好適で
ある。
前記含フッ素共重合体は40重量%を越えない範囲で前記
4種の必須構成成分以外の他の共単量体を含有すること
が出来る。かかる共単量体としてはエチレン、プロピレ
ン、イソブチレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、メタ
クリル酸メチル、酢酸ブチル等が代表的なものとして挙
げられる。
前記含フッ素共重合体は所定割合の単量体混合物に重合
媒体共存下に重合開始剤を作用せしめて共重合反応を行
なわしめることによって製造可能である。このような含
フッ素共重合体としては例えばルミフロンLF 100、20
0、210、300、400、502、504、550、552、554、700、80
0、916(いずれも旭硝子社製商品名)等が市販されてい
る。
本発明において使用する硬化剤成分として多価イソシア
ネート化合物及び(または)アミノプラスト化合物を使
用する。
多価イソシアネート化合物としてはヘキサメチレンジイ
ソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、イソ
ホロンジイソシアネート、水添ジフェニルジイソシアネ
ート、水添キシリレンジイソシアネート等の脂肪族もし
くは脂環族ジイソシアネート、あるいはこれらのビュー
レット体、二量体、三量体、あるいはこれらイソシアネ
ート化合物の過剰量とエチレングリコール、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等
の低分子ポリオールとの反応生成物が代表的なものとし
て挙げられる。これらの多価イソシアネート化合物は前
記含フッ素共重合体からなるポリオール成分に所定割合
で混合することにより常温でも硬化させることが可能な
二液型塗料となる。
また、前記多価イソシアネート化合物をフェノール類、
アルコール類、オキシム類、ラクタム類、アミン類、ア
ミド類等のマスク剤でマスクしたブロックイソシアネー
ト化合物も使用出来、この場合は前記ポリオール成分に
所定割合で混合することにより焼付可能な一液型塗料と
なる。
ポリオール成分と多価イソシアネート化合物硬化剤成分
の混合割合は、イソシアネート化合物のイソシアネート
基対ポリオール成分の水酸基の当量比(NCO/OH)が(0.
15〜1.5/1)、特に好ましくは(0.2〜1.2/1)となるよ
うな範囲であり、この範囲で本来の樹脂特性を発揮する
ことが可能となる。
イソシアネート基が前記範囲より多過ぎると遊離イソシ
アネート基が空気中の水分等と反応し、耐候性等が低下
し、逆に少な過ぎると、満足な硬化性が得られず、架橋
密度が低いため耐溶剤性、耐汚染性、耐薬品性、耐候性
等が低下するのでいずれも好ましくない。
また、前記の如く硬化剤としてアミノプラスト化合物も
使用出来る。アミノプラスト化合物は、メラミン、尿
素、ベンゾグアナミン、アセトグアナミン等のアミノ化
合物とアルデヒド化合物との縮合生成物あるいは該縮合
生成物をさらにブタノールの如きアルコールでエーテル
化した化合物である。アミノプラスト化合物を使用した
場合は、前記ポリオール成分に所定割合で混合すること
により焼付硬化可能な一液型塗料となる。
ポリオール成分とアミノプラスト化合物硬化剤成分の混
合比(重量基準)は(95:5〜60:40)、特に好ましくは
(90:10〜70:30)であり、この範囲で本来の樹脂特性を
発揮することが可能となる。
アミノプラスト化合物が前記範囲より多過ぎるとアミノ
プラスト化合物同志の反応が起り易くなり、塗膜の可撓
性、耐薬品性等が低下し、逆に少な過ぎると満足な硬化
性が得られず架橋密度が低いため耐溶解性、耐汚染性等
が低下するのでいずれも好ましくない。
これらポリオール成分と硬化剤成分とを主成分とする塗
料組成物において本発明においては錆の発生を防止する
ためにエポキシ化合物を配合する。エポキシ化合物を配
合することにより塗膜下の金属基材表面における腐食班
点の発生が防止出来る機構は明確ではないが、前記フッ
素樹脂の分解生成物であるフッ化物、塩化物等の腐食因
子とエポキシ化合物とが何らかの反応をして腐食因子を
不活性化するためと考えられる。
本発明でいうエポキシ化合物は分子中にエポキシ基を有
する化合物であり、具体的には以下の化合物が代表的な
ものとして挙げられる。
(イ) アクリル酸またはメタクリル酸のメチル、エチ
ル、ブチル、2−エチルヘキシル等のアルキルエステ
ル、アクリル酸またはメタクリル酸のヒドロキシエチ
ル、ヒドロキシプロピル、アクリル酸、メタクリル酸、
スチレン等のα,β−エチレン性不飽和モノマーの混合
モノマーから得られるアルキル共重合体において共重合
体構成モノマーの一部にメタクリル酸グリシジルあるい
はアクリル酸グリシジルなどのエポキシ基を含有する共
単量体を使用したエポキシ基含有アクリル共重合体。
なお、エポキシ基の濃度は前記共重合体の固形分1グラ
ム当り5.0ミリモル(エポキシ当量換算200)以下が含フ
ッ素共重合体との相溶性の点で好ましく、特に0.3〜3.0
ミリモル(エポキシ当量換算3300〜330)が適当であ
る。
また、前記共重合体は含フッ素共重合体との相溶性の点
でアクリル酸またはメタクリル酸の炭素数3〜4のアル
キルエステルを10〜70重量%含む共重合体が望ましい。
(ロ) ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとの縮
合反応によって得られる、分子量約300〜5000の末端に
エポキシ基を持つビスフェノール型エポキシ樹脂やフェ
ノールノボラック型エポキシ樹脂。
なお、エポキシ基濃度はエポキシ樹脂の固形分1グラム
当り0.2〜7.0ミリモル(エポキシ当量換算5000〜142)
が適当である。
(ハ) オレイン酸、エライジン酸等のモノ不飽和脂肪
酸、リノール酸、エレオステアリン酸、リノレン酸等の
ジ及びトリ不飽和脂肪酸をメチル、エチル、ブチル、オ
クチル、アリル等の各アルコールでエステル化した不飽
和脂肪酸エステルをエポキシ化して得られるエポキシ化
脂肪酸エステル。
なおエポキシ基濃度はエポキシ化脂肪酸エステルの固形
分1グラム当り0.5〜6.0ミリモル(エポキシ当量換算20
00〜167)が適当である。
(ニ) アマニ油、綿実油、紅花油、大豆油などの植物
油をエポキシ化して得られるエポキシ化植物油。
なお、エポキシ基濃度はエポキシ化植物油の固形分1グ
ラム当り0.5〜6.0ミリモル(エポキシ当量換算2000〜16
7)が適当である。
(ホ) 一価あるいは二価以上の多価アルコールをエポ
キシ化して得られるグリシジルエーテル化合物。
具体的にはソリビトールポリグリシジルエーテル、ジグ
リセロールポリグリシジルエーテル、トリメチロールプ
ロパンポリグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコー
ルジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグ
リシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、ラウリ
ルアルコールグリシジルエーテル等が代表的なものとし
て挙げられる。
なお、エポキシ基濃度はグリシジルエーテル化合物の固
形分1グラム当り0.5〜10ミリモル(エポキシ当量換算2
000〜100)が適当である。
(ヘ) 一塩基酸あるいは多塩基酸をエポキシ化して得
られるグリシジルエステル化合物。
具体的にはアジピン酸ジグリシジルエステル、フタル酸
ジグリシジルエステル等が代表的なものとして挙げられ
る。
なお、エポキシ濃度はグリシジルエステル化合物の固形
分1グラム当り0.5〜10ミリモル(エポキシ当量換算200
0〜100)が適当である。
(ト) テトラヒドロフタル酸ジオクチルなどの脂環族
エステル化合物の脂環の一部を酸化して得られる脂環族
エポキシ化合物。
なお、エポキシ基濃度は脂環族エポキシ化合物の固形分
1グラム当り0.5〜10ミリモル(エポキシ当量換算2000
〜100)が適当である。
本発明においてはこれらエポキシ化合物を、エポキシ基
濃度が前記含フッ素共重合体とエポキシ化合物の混合物
の固形分1グラム当り0.001〜2.0ミリモルになるように
配合したクリヤー塗料である。エポキシ化合物の配合量
が前記範囲より少ないと腐食防止効果が十分発揮され
ず、逆に多過ぎるとチョーキングや変色等が生じ、耐候
性が悪くなるので好ましくない。
また、本発明においては、前記エポキシ化合物と併用し
て有機スズ化合物をポリオール成分と硬化剤成分の合計
固形分100重量部に対し約0.1〜5重量部添加するとさら
に腐食防止効果が得られる。
有機スズ化合物としては、例えば次に示す一般式で表わ
される化合物が好適に使用出来る。
すなわち一般式: (式中、R1、R2、R3、R4はメチル、ブチル、オクチルな
どのアルキル基および/またはエステル結合を含むアル
キル基で炭素数が1〜10個のアルキル基;Y1、Y2は脂肪
酸カルボン残基、マレイン酸ハーフエステル基などの有
機カルボキシル基またはメルカプト酢酸、メルカプトプ
ロピオン酸などのメルカプト脂肪酸残基で代表される有
機硫黄誘導体;Xは酸素、硫黄又はマレイン酸等の不飽和
カルボキシル基;nは0〜10の整数;nが0の場合R2がY1
Y2と同一置換基であるモノアルキルスズ化合物も含まれ
る。) で示される化合物である。
具体的には、三つの系で代表される化合物、すなわちジ
ブチルスズジラウレート、ジブチルスズジステアレー
ト、ジブチルスズジノニレート、トリベンジルスズラウ
レート等の脂肪酸塩系;ジブチルスズジマレート、ジブ
チルスズラウレートメチルマレート、ジブチルスズジオ
レイルマレート、ジブチルスズメトキシメチルマレー
ト、ジブチルスズメチルマレート、ジブチルスズジオク
チルマレート、モノブチルスズトリメチルマレート、モ
ノブチルスズトリオクチルマレート、トリベンジルスズ
オクチルマレート、トリベンジルスズトリメチルマレー
ト等のマレイン酸塩系;ジブチルスズジオクチルチオグ
リコレート、ジブチルスズジラウリルメルカプタイド、
ジブチルスズメルカプトプロパノエート、ジブチルスズ
メルカプトプロピオネート等の含硫黄系有機スズ化合物
が代表的なものとして挙げられる。
また、前記一般式に示される化合物以外としてテトラフ
ェニルスズ、テトラオクチルスズ、トリブチルスズアセ
テートなどの有機スズ化合物も挙げられる。
本発明のクリヤー塗料組成物は、以上説明した成分以外
に各種有機溶剤を通常通り配合したものからなるもので
ある。
有機溶剤としては、トルエン、キシレン等の炭化水素系
溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤;メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘ
キサノン、イソホロン等のケトン系溶剤;メタノール、
エタノール、ブタノール、等のアルコール系溶剤等が代
表的なものとして挙げられる。
本発明のクリヤー塗料組成物は、さらに必要に応じ表面
調整剤、紫外線吸収剤、増粘剤等の各種添加剤、セルロ
ースアセテートブチレート等の改質剤、体質顔料あるい
は金属光沢を阻害しない程度の着色顔料、染料等を少量
配合したものからなる。
次に本発明のクリヤー塗料組成物を使用した塗膜形成方
法につき説明する。ステンレス、アルミニウム、銅ある
いは真鋳等の金属基材表面を、必要に応じ付着力を向上
せしめるため、エッチング等により粗面にしたり、ある
いはキレート剤、カップリング剤等で処理した後、本発
明のクリヤー塗料組成物をエアースプレー、エアレスス
プレー、静電スプレー、シャワーコート、ディップ塗
装、ロール塗装、ハケ塗り等の手段により乾燥膜厚が約
10〜100μになるように塗装し、前記硬化剤等の選択に
より、常温乾燥から130〜170℃、10〜30分間の低温焼
付、200〜230℃、30〜200秒間の高温短時間焼付を行
い、前記優れた塗膜を形成することが出来る。
<発明の効果> 本発明のクリヤー塗料組成物を金属基材に塗装すること
により、得られた塗膜は長期間にわたりチョーキング等
の塗膜欠陥が生じることなく、また塗膜下の金属基材表
面に腐食班点が生じることなく、金属基材は長期間にわ
たり良好な状態で金属光沢を保持することが出来る。
以下本発明をさらに詳細に説明する。なお実施例中
「部」、「%」は重量基準で示す。
〔含フッ素共重合体溶液A〕
クロロトリフルオロエチレン52部、4−ヒドロキシ−n
−ブチルビニルエーテル21部、シクロヘキシルビニルエ
ーテル17部、エチルビニルエーテル10部からなるモノマ
ーを特開昭57−34107号公報に記載の方法に従って含フ
ッ素共重合体(数平均分子量6800、水酸基価100)の60
%キシロール溶液を得た。(以下含フッ素共重合体溶液
Aという。) 〔含フッ素共重合体溶液B〕 クロロトリフルオロエチレン54部、4−ヒドロキシ−n
−ブチルビニルエーテル11部、シクロヘキシルビニルエ
ーテル18部、エチルビニルエーテル17部からなるモノマ
ーを特開昭57−34107号公報に記載の方法に従って含フ
ッ素共重合体(数平均分子量23000、水酸基価52)の60
%キシロール溶液を得た。(以下含フッ素共重合体溶液
Bという。) 〔含フッ素共重合体溶液C〕 クロロトリフルオロエチレン30部、テトラフルオロエチ
レン25部、4−ヒドロキシ−n−ブチルビニルエーテル
10部、シクロヘキシルビニルエーテル18部、エチルビニ
ルエーテル17部からなるモノマーを特開昭57−34107号
公報に記載の方法に従って含フッ素共重合体(数平均分
子量45000、水酸基価52)の40%シクロヘキサノン溶液
を得た。(以下含フッ素共重合体溶液Cという。) 〔アクリル樹脂溶液〕 メチルメタクリレート30部、ブチルメタクリレート20
部、2−エチルヘキシルアクリレート37部、メタクリル
酸1部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート12部から
なるモノマーをキシロールと酢酸ブチルからなる混合溶
剤中で溶液重合し、アクリル樹脂(数平均分子量1500
0、水酸基価50)の溶液(不揮発分60%)を得た。(以
下アクリル樹脂溶液という) 〔硬化剤イ〕 ヘキサメチレンジイソシアネートの三量体であるシアヌ
レート環を有するポリイソシアネート55.5部をメチルエ
チルケトン20部に溶解し、これにメチルエチルケトンオ
キシム24.5部を加え、反応させブロックイソシアネート
化合物溶液(NCO当量360、不揮発分80%)を得た。(以
下硬化剤イという) 〔硬化剤ロ〕 ヘキサメチレンジイソシアネートの三量体であるシアヌ
レート環を有するポリイソシアネート化合物(NCO当量1
99、不揮発分100%)(以下硬化剤ロという) 〔硬化剤ハ〕 ブチルエーテル化メラミン樹脂をキシロールとブタノー
ルからなる混合溶剤に溶解させた溶液(不揮発分60±2
%)。(以下硬化剤ハという) 〔エポキシ化合物イ〕 グリシジルメタクリレート10部、メチルメタクリレート
20部、ブチルメタクリレート20部、2−エチルヘキシル
アクリレート37部、メタクリル酸1部、2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート12部からなるモノマーをキシロー
ルと酢酸ブチルからなる混合溶剤中で溶液重合し、アク
リル樹脂(エポキシ基濃度0.704mmol/g;数平均分子量15
000;水酸基価50)の溶液(不揮発分60%)を得た。(以
下エポキシ化合物イという) 〔エポキシ化合物ロ〕 ビスフェノールA型エポキシ樹脂〔エポキシ基濃度5.05
mmol/g;「エピコート802」(油化シェルエポキシ社製商
品名)〕(以下エポキシ化合物ロという) 〔エポキシ化合物ハ〕 9,10−エポキシステアリン酸ブチル〔エポキシ基濃度2.
31mmol/g;オキシラン酸素3.7%〕(以下エポキシ化合物
ハという) 〔エポキシ化合物ニ〕 精製大豆油をエポキシ化したエポキシ化大豆油〔エポキ
シ基濃度4.37mmol/g;エポキシ化率約90%〕(以下エポ
キシ化合物ニという) 〔エポキシ化合物ホ〕 2−エチルヘキシルグリシジルエーテル〔エポキシ基濃
度5.10mmol/g;「デナコールEX−12」(ナガセ化成工業
社製商品名)〕(以下エポキシ化合物ホという) 〔エポキシ化合物ヘ〕 アジピン酸ジグリシジルエーテル〔エポキシ基濃度6.80
mmol/g;「デナコールEX−701」(ナガセ化成工業社製商
品名)〕(以下エポキシ化合物ヘという) 〔エポキシ化合物ト〕 4,5−エポキシヘキサヒドロフタル酸ジオクチル〔エポ
キシ基濃度2.45mmol/g〕(以下エポキシ化合物トとい
う) 実施例1〜12及び比較例1〜3 第1表に示す各成分を攪拌混合し塗料を調製した。な
お、実施例3については塗装直前に硬化剤(ロ)を混合
し、クリヤー塗料を調製した。
実施例1〜12及び比較例1〜3で得られたクリヤー塗料
につき以下の通り塗装し得られた塗板につき促進耐候性
試験(デューサイクルウェザーメーターテスト500時
間)及び屋外暴露試験(沖縄2ヶ年)をした。
<試験1> 実施例1、2、6、7、8、11、12及び比較例1、2、
3で得られたクリヤー塗料をそれぞれ板厚0.5mmの脱脂
処理したステンレス板(SUS304ヘヤーライン仕上げ)に
スプレー塗装し、160℃、20分間焼付け、硬化塗膜(30
μ厚)を得、試験に供した。試験結果は第2表の通りで
あった。
<試験2> 実施例4、5、9で得られたクリヤー塗料を試験1と同
様にして塗装し、160℃、30分間焼付け、硬化塗膜(20
μ厚)を得、試験に供した。試験結果は第2表の通りで
あった。
<試験3> 実施例10で得られたクリヤー塗料を前記ステンレス板に
バーコーダーにて塗装し、300℃乾燥炉で1分間焼付
け、硬化塗膜(20μ厚)を得、試験に供した。試験結果
は第2表の通りであった。
<試験4> 実施例3で得られたクリヤー塗料を板厚0.8mmのクロメ
ート処理したアルミニウム板にスプレー塗装し、室温で
2週間乾燥させ、硬化塗膜(30μ厚)を得、試験に供し
た。試験結果は第3表の通りであった。
第2表、第3表の試験結果からも明らかの通り、本発明
のクリヤー塗料は耐候性試験において錆の発生を防止す
ることが確認出来、また金属光沢を長期間保持出来るも
のであった。
一方、エポキシ化合物を添加しないクリヤー塗料(比較
例1)は錆の発生を防止することは出来ず、逆に過剰の
エポキシ化合物を添加したクリヤー塗料(比較例2)は
チョーキングが生じた。
また、従来のアクリル樹脂系クリヤー塗料(比較例3)
はチョーキングが生じ、一部塗膜がハクリした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−133871(JP,A) 特開 昭58−133872(JP,A) 特開 昭58−133873(JP,A) 特開 昭58−133874(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水酸基を有する含フッ素共重合体からなる
    ポリオール成分と多価イソシアネート化合物又はアミノ
    プラスト化合物からなる硬化剤成分を主成分とする塗料
    組成物において、 エポキシ化合物を、エポキシ基濃度が前記含フッ素共重
    合体とエポキシ化合物の混合物の固形分1グラム当り、
    0.001〜2.0ミリモルになるよう配合したことを特徴とす
    るクリヤー塗料組成物。
  2. 【請求項2】前記含フッ素共重合体がフルオロオレフィ
    ン30〜70重量%、シクロヘキシルビニルエーテル5〜60
    重量%、アルキルビニルエーテル3〜50重量%、ヒドロ
    キシアルキルビニルエーテル3〜25重量%及び他の共単
    量体0〜40重量%からなる共重合体であることを特徴と
    する特許請求の範囲第(1)項記載のクリヤー塗料組成
    物。
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JPS58133872A (ja) * 1982-02-05 1983-08-09 Asahi Glass Co Ltd 防食被覆方法
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