JP2504127B2 - 含フッ素共重合体組成物および塗装金属物品 - Google Patents

含フッ素共重合体組成物および塗装金属物品

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JP2504127B2 JP63207352A JP20735288A JP2504127B2 JP 2504127 B2 JP2504127 B2 JP 2504127B2 JP 63207352 A JP63207352 A JP 63207352A JP 20735288 A JP20735288 A JP 20735288A JP 2504127 B2 JP2504127 B2 JP 2504127B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は含フッ素共重合体組成物および塗装金属物品
に関するものである。
[従来の技術] 従来、耐候性の優れた塗膜を与える塗料用組成物とし
て溶剤可溶性の架橋部位を持った含フッ素共重合体を必
須成分として含む塗料用被覆組成物が知られている。た
とえば、特開昭57-34107号公報、特開昭58-136662号公
報などに塗料用組成物の必須成分となる溶剤可溶性の含
フッ素共重合体および含フッ素共重合体を含有する被覆
組成物が記載されている。
この被覆組成物をステンレス板、鋼板、アルミニウム
板、銅板、チタン鋼板上に塗装した耐候性の優れた塗装
板が作られている。
またこれら鋼、ステンレス、アルミニウム、銅などの
上には上記被覆組成物が現在まで使われてきた汎用の被
覆組成物よりも密着性のよいことからも直接塗装される
場合が多い。
これらは他の被覆材料で塗装された塗装板よりも耐候
性は非常に改善され、美観が長期に保たれるという優れ
た特長があった。これらは着色塗料(エナメル)でもク
リヤー塗料の型でも用いられている。
ところが特にクリヤー塗膜で用いられる場合、長期間
の屋外曝露や促進曝露で経時的にすきま腐食による錆が
発生する場合のあることがわかった。
[発明の解決しようとする問題点] 従来、被覆組成物を基材金属に直接塗装した場合、屋
外曝露及び促進曝露において基材金属に錆が発生する場
合があるという問題点を有していた。
[問題点を解決するための手段] 本発明は前述の問題点を解決すべくなされたものであ
り、フルオロオレフィンの重合した単位に基づくフッ素
含有量が10重量%以上であり、(イ)硬化反応性部位を
有する溶剤可溶性含フッ素共重合体、(ロ)ポリイソシ
アネート系硬化剤、金属アルコキシドおよびアミノプラ
ストから選ばれる硬化剤および(ハ)エポキシ化大豆油
およびエポキシ化アマニ油から選ばれるエポキシ化油を
含み上記含フッ素共重合体100重量部に対する上記エポ
キシ化油の割合が0.3〜10重量部であることを特徴とす
る含フッ素共重合体組成物を提供するものである。
本発明において溶剤可溶の含フッ素共重合体は、フル
オロオレフィン及びフルオロオレフィンと共重合可能な
共単量体からなる溶剤可溶の共重合体が採用される。こ
こでフルオロオレフィンとしては、CClF=CF2,CHCl=CF
2,CCl2=CF2,CClF=CClF,CHF=CCl2,CH2=CClF,CCl2=C
ClF,等のフルオロエチレン、CF2ClCF=CF2,CF3CCl=C
F2,CF3CF=CFCl,CF2ClCCl=CF2,CF2ClCF=CFCl,CFCl2CF
=CF2,CF3CCl=CClF,CF3CCl=CCl2,CClF2CF=CCl2,CCl3
CF=CF2,CF2ClCCl=CCl2,CFCl2CCl=CCl2,CF3CF=CHCl,
CClF2CF=CHCl,CH3CCl=CHCl,CHF2CCl=CCl2,CF2ClCH=
CCl2,CF2ClCCl=CHCl,CCl3CF=CHCl,CHBrCF=CCl2等の
フルオロプロペン類、CF3CCl=CFCF3,CF2=CFCF2CClF2,
CF3CF2CF=CCl2等の炭素数4以上のフルオロオレフィン
系を挙げることができる。また、この中で重合性、安全
性の観点からクロロトリフルオロエチレンが好ましく採
用される。
また、共単量体としてはフルオロオレフィンと共重合
性のエチレン性不飽和化合物などが採用される。かかる
エチレン性不飽和化合物としてはオレフィン類、ビニル
エーテル類、ビニルエステル類、アリルエーテル類、ア
リルエステル類、アクリロイル基またはメタクリロイル
基含有の有機化合物が例示される。特にフルオロオレフ
ィンとの共重合性が優れる、溶剤可溶性が優れる点から
ビニルエーテル類、ビニルエステル類、アリルエーテル
類としては炭素数1〜10程度の直鎖状、分岐状あるいは
脂環状のアルキル基を有するものが好ましい。
またフルオロオレフィン、フルオロオレフィンと共重
合可能な共単量体はそれぞれ単独であってもよく、2種
以上の化合物が共重合されていてもよい。
また溶剤可溶性含フッ素共重合体はフッ素含有量が10
重量%以上であることが好ましい。フッ素含有量が少な
すぎると、充分な耐候性が得られず、好ましくない。好
ましくはフルオロオレフィンが30〜70モル%の割合で共
重合した含フッ素共重合体である。フルオロオレフィン
の共重合割合が多すぎると溶剤への溶解性が悪くなり、
少なすぎると耐候性が低下するため好ましくない。
また含フッ素共重合体は硬化部位を有しており、硬化
剤を使用して硬化させることにより塗膜の耐溶剤性、耐
酸、アルカリ性などが、一層向上するため好ましい。か
かる硬化反応性部位としては水酸基、カルボン酸基、酸
アミド基、アミノ基などの活性水素含有基やエポキシ
基、不飽和基、活性ハロゲン含有基などが例示される。
中でも活性水素含有基が通常硬化剤として使用されるイ
ソシアネート系硬化剤、アミノプラスト系硬化剤などの
反応性が優れる点から好ましく、特に水酸基が好まし
い。かかる硬化反応性部位の導入方法としてはヒドロキ
シアルキルビニルエーテル、ヒドロキシアルキルアリル
エーテル、グリシジルビニルエーテル、アクリル酸、メ
タクリル酸、アリルビニルエーテル、などの硬化反応
性、部位を有する単量体を共重合せしめ、あるいは含フ
ッ素共重合体に酸無水物やイソシアネートアルキル(メ
タ)アクリレートなどを高分子反応により付加せしめ
る、重合体のエステル結合を加水分解してカルボン酸基
または水酸基に変換せしめるなどの方法が採用される。
また溶剤可溶性含フッ素共重合体はテトロヒドロフラ
ン中で測定される固有粘度が0.01〜4.00dl/gの範囲にあ
るものが、塗装性、塗膜物性が優れることから好まし
い。
本発明の組成物は、上記含フッ素共重合体の他にエポ
キシ変性化合物が配合されている。エポキシ化大豆油お
よびエポキシ化アマニ油から選ばれるエポキシ化油が配
合されている。
エポキシ化油の配合量は、含フッ素共重合体100重量
部当り0.3〜10重量部の割合である。エポキシ化油の量
が上記割合よりも少ないと、すきま腐食防止などの改良
効果が充分に得られず、好ましくない。一方多すぎる場
合には、エポキシ化油の表面滲出により塗膜表面が汚れ
易くなるため、好ましくない。特に0.5〜5重量部の割
合で使用することが好ましい。
本発明の組成物は、上記成分の他に硬化剤を含んでい
るために、耐溶剤性などに優れた塗膜が得られる。
かかる硬化剤としては前述の含フッ素共重合体の硬化
反応部位に反応して良好な硬化体を与える化合物が採用
され、通常塗料分野で使用される硬化剤を使用すること
ができる。すなわちポリイソシアネート系硬化剤、金属
アルコキシドおよびアミノプラストから選ばれる硬化剤
である。ポリイソシアネート硬化剤としてはヘキサメチ
レンジイソシアネートなどのポリイソシアネート化合
物、その多量体や、イソシアネート基をフェノールなど
のブロック化剤でブロックしたブロックイソシアネート
化合物などが採用される。特に無黄変タイプのものが好
ましい。
またアミノプラストとしてはメラミン樹脂、グアナミ
ン樹脂、尿素樹脂などが採用される。特にメラミン樹脂
の中でもメタノール、エタノール、プロパノール、ブタ
ノールなどの低級アルコールの1種あるいは2種以上に
より少なくとも部分的にエーテル化されたメラミンが好
ましく採用される。
金属アルコキシドとしては、アルミニウムプロポキサ
イド、チタンブトキサイド、ジルコニウムブトキサイ
ド、シランアルコキサイドなどが採用される。
また、本発明の組成物は上記成分の他に通常塗料に配
合される各種添加剤、例えば、レベリング剤、消泡剤、
紫外線吸収剤、着色剤などが添加されていてもよい。さ
らに、本発明の目的を損わない範囲で、合成樹脂などが
配合されていてもよい。かかる合成樹脂としては、アク
リル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポ
キシ樹脂などが例示される。
本発明の組成物は、金属基材に適用した場合に基材の
防錆効果を長期にわたって発揮することができる。特に
この効果は、クリアで直接塗装した物品を比較すると差
が顕著に表われる。
本発明の組成物を金属基材へ塗装する方法としては、
金属表面の脱脂処理を行なった後、化成処理あるいはプ
ライマーによる処理を施こし、または施こさずに、適当
な溶剤に溶解あるいは分散させた本発明の組成物を塗布
し、乾燥させる方法が一般的に採用される。塗布方法と
しては、ロールコート法、スプレーコート法、ディップ
コート法、はけ塗りなどの方法が採用できる。溶剤とし
ては、通常塗料用に用いられる炭化水素系、アルコール
系、ケトン系、エーテル系、フロン系などの各種溶剤を
用いてもよい。また、溶剤を用いずに、粉体の状態で塗
装してもよい。また、あらかじめ、本発明の組成物をフ
ィルム化しておき、このフィルムをラミネートする方法
を採用してもよい。また、乾燥は、塗膜を硬化させるた
め、適宜加熱処理を施こしてもよい。
金属表面に本発明の組成物を塗装するに当って、化成
処理、プライマー処理などを行なわず、直接塗装されて
いることが好ましい。本発明の組成物を用いた場合に
は、化成処理、プライマー処理などを施こさなくとも、
良好な密着性およびすきま腐食や基材の発錆を防止する
効果が充分に達成される。また、化成処理、プライマー
処理などを施こさずに直接塗装することにより、金属の
品感を損うことがなくなる。
本発明において、金属物品としては、一般に流通され
ているほとんどすべての金属物品が使用でき、その形状
も特に限定されるものではない。特に、鉄、アルミニウ
ム、ステンレス、銅、チタン、青銅、真ちゅうなどの腐
食し易い金属に有用である。また、本発明の組成物に基
づく塗膜は、比較的柔軟性に優れているため、プレコー
ト鋼板の如き、後加工を行う物品にも適用可能である。
[実施例] 以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、
かかる実施例により本発明は何ら限定されるものではな
い。
実施例1〜11、比較例1〜7 第1表に示した共重合割合の含フッ素共重合体a1,a2
を用い、第2表に示す配合割合の塗料を調製した。この
塗料を、第2表の各基材に、乾燥膜厚が25μmとなる様
に直接塗装し、第2表の硬化条件で硬化せしめ、各試験
片を得た。各試験片について、耐候性試験(デューサイ
クルウェザーオーメーターによる方法およびEMMAQUA方
法)後の基の錆発生の有無を評価した結果を第2表(錆
の発生有を○、なしを×)に示した。
[発明の効果] 本発明の組成物は、金属に直接塗装した場合であって
も、優れた防錆効果を発揮するものである。また、本発
明の塗装金属製品は、長期にわたって錆の発生がないと
いう優れた効果を有する。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/29 KJK C08K 5/29 KJK

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フルオロオレフィンの重合した単位に基づ
    くフッ素含有量が10重量%以上であり、(イ)硬化反応
    性部位を有する溶剤可溶性含フッ素共重合体、(ロ)ポ
    リイソシアネート系硬化剤、金属アルコキシドおよびア
    ミノプラストから選ばれる硬化剤および(ハ)エポキシ
    化大豆油およびエポキシ化アマニ油から選ばれるエポキ
    シ化油を含み上記含フッ素共重合体100重量部に対する
    上記エポキシ化油の割合が0.3〜10重量部であることを
    特徴とする含フッ素共重合体組成物。
  2. 【請求項2】請求項1記載の含フッ素共重合体組成物が
    塗装されてなる塗装金属物品。
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JPS6049042A (ja) * 1983-06-30 1985-03-18 イ−・アイ・デユポン・ド・ネモア−ス・アンド・コンパニ− 硬化剤およびコ−テイング組成物
JPS60147415A (ja) * 1984-01-10 1985-08-03 Daikin Ind Ltd 含フッ素共重合体および硬化用被覆組成物
JP2840843B2 (ja) * 1988-07-28 1998-12-24 大日本インキ化学工業株式会社 硬化性樹脂組成物

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