JPH0749285A - つりあい試験機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゲーシング内の不つりあい測定装置の回転軸
のゲーシングから突出した軸端部に自動車の車輪を固定
してつりあい試験をするつりあい試験機において、軸端
部に固定した車輪のリムの内側を照明して試験操作、つ
りあいおもりの取付けを容易にする。 【構成】 回転軸の突出軸端部の半径方向外方におい
て、突出軸端部に固定された車輪のリムの内側の所定部
分が照明されるような角度領域に光を照射する照明器を
ケーシングに設ける。上記角度領域以外の区域を遮光す
る遮光器を設けて操作者がまぶしくないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は自動車等の車輪のつりあ
い試験機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ケーシングないし機枠内に設置した不つ
りあい測定装置に支持された主軸のケーシング外に突出
する軸端部に、固定機構を介して自動車の車輪を固定し
て試験を行なうようにしたつりあい試験機が知られてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この種のつりあい試験
機では、その主軸の軸端部に自動車の車輪を固定した後
は、その車輪のリムのつりあい試験機のケーシング側の
内面には、僅かの周辺光しか届かない。板車輪が黒く塗
装されている場合には、一層見えにくくなる。従って、
この場所に板車輪の外形に影響を及ぼさないような接着
おもり、特に隠される接着おもりを取付けることが困難
である。従って、本発明の課題は、固定される自動車の
車輪のリムにおけるつりあいおもり、特に接着おもりの
適正な位置への取付けを容易にすることにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段および作用】本発明によれ
ば、この課題は上記つりあい試験機において、試験機の
ケーシングから突出する主軸の軸端部の半径方向外方、
たとえば垂直上方において、軸端部に固定された自動車
の車輪のリム内側の一定部分が照明されるような角度領
域（照明領域）に光を照射する照明器を設けることによ
って解決される。

【０００５】これにより、この照明領域では、板車輪な
いしリムの形状を正確に認識することができる。この照
明領域はケーシングから突出する主軸の軸端部の半径方
向外方、例えば垂直上方に位置する。自動車の車輪を不
つりあいの測定により相応のつりあわせ位置に回転させ
た後、この領域で板車輪ないしリムにつりあいおもりを
取付ける。この領域は照明されるので、つりあいおもり
は照明されているリムの所定個所に相応のつりあわせ面
において、例えば接着剤により固定できる。このように
していわゆる隠れおもりも板車輪の適正な位置に固定す
ることができる。照明器は機枠ないしケーシングに設置
することができる。

【０００６】照明器によって操作員がまぶしくならない
ようにするために、照明領域外の部分の明るさを落とす
遮光器を設けることができる。

【０００７】照明器には、光を反射器によって照明領域
に向ける白熱電球を備えることができる。照明器を付勢
するためには、試験機の主スイッチを操作することがで
きる。しかし、つりあい試験機の電子測定・制御装置で
規定された動作ないし駆動状態に応じて、照明器を付勢
または消勢（オンオフ）するスイッチ、特に電子スイッ
チを設けることもできる。例えば、このスイッチは、自
動車の車輪を試験機の軸端部に固定するときは、選択し
たおもりの配置、探針の移動、主軸の回転角度及び自動
固定機構の固定状態に応じて制御操作され、照明器が付
勢されるようにすることができる。

【０００８】

【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。このつりあい試験機の実施例では、ケーシ
ングは、そこから主軸の軸端部１が突出する部分が示し
てある。この主軸はケーシング２内で、不つりあい測定
装置（詳細は図示せず）に周知の方式（例えばドイツ特
許第２７０１８７６号）で支持されている。ケーシング
２から突出する軸端部１には、固定機構３によって自動
車の車輪４（図面には板車輪が略示してある）を同心的
に固定することができる。固定機構３は基本的には固定
フランジ１５、心出しコーン１６および固定キャップ１
３を備えている。

【０００９】ケーシング２から突出する軸端部１の半径
方向外方（図示例では、垂直上方）の照明域１０を照明
するには、照明器５を用いる。この照明器５は、図１か
ら明らかなように、軸端部１の背後でケーシング２に固
定することができる。

【００１０】照明器５は、基本的には白熱電球９と反射
器８とから構成され、この反射器８は白熱電球９から放
射される光を照明領域１０に向ける。遮光器６により、
操作員が放射される光のまぶしさを感じないようにして
ある。照明領域１０は、取付けた自動車の車輪４におい
て、軸端部１の垂直上方にあるリムの内側の一定領域が
照明されるように配置される。不つりあいの修正に際し
ては、自動車の車輪のつりあわせ角位置をこの位置に一
致させ、つりあいおもりをつりあわせ面において、この
つりあわせ角位置に固定する。このつりあわせ角位置域
は照明されているので、特にリムにつりあいおもりを隠
蔽設置する場合に、つりあいおもりの正確な取付けがき
わめて容易となる。

【００１１】照明器５を付勢するためには、電子スイッ
チで構成することができるスイッチを用いる。このスイ
ッチは、つりあい試験機の電子測定・制御装置により、
次の操作状態に応じて切換えられる。 ａ）接着のための選択したおもりの配置時 ｂ）距離・直径検出用探針の静止位置からの離反時 ｃ）自動車輪固定機構付試験機における車輪の取付け時

【００１２】照明器５は試験機の主スイッチによって付
勢することもできる。さらに詳細は図示しないつりあい
試験機の電子測定・制御装置によって、動作の休止を検
知した後、照明器５を付勢するようにすることができ
る。

【００１３】以下本発明の諸態様を要約する。 （１）ケーシング内に設置した不つりあい測定装置に支
持される主軸のケーシング外に突出する軸端部に固定機
構を介して自動車の車輪を固定して試験を行なうように
したつりあい試験機において、ケーシング（２）から突
出する軸端部（１）の半径方向外方において、軸端部に
固定された自動車の車輪のリムの内側の所定部分が照明
されるような角度領域（照明領域）（１０）に光を照射
する照明器（５）をケーシングに設けたことを特徴とす
るつりあい試験機。

【００１４】（２）照明される角度領域（照明領域）
（１０）外の区域を遮光する遮光器（６）を設けたこと
を特徴とする（１）項に記載のつりあい試験機。

【００１５】（３）各操作に応じて照明器（５）を付勢
または消勢する切換えスイッチを設けたことを特徴とす
る（１）項または（２）項に記載のつりあい試験機。

【００１６】（４）照明器（５）が白熱電球（９）から
の光を照明領域（１０）に向ける反射器（８）を有する
ことを特徴とする（１）項から（３）項のいずれかに記
載のつりあい試験機。

【００１７】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、つりあ
い試験機の回転軸に取付けた車輪のリムの内側の所要部
分が照明されるので、つりあい試験、つりあいおもりの
取付けなどの操作を能率よく行なうことができる。遮光
器を付設することにより操作者はまぶしさを感じなくて
すむので、操作が一層し易くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の平面図である。

【図２】図１の実施例の背面図である。

【符号の説明】

１ 軸端部 ２ ケーシング ３ 固定機構 ４ 車輪 ５ 照明器 ８ 反射器 ９ 白熱電球 １０ 照明領域

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケーシング内に設置した不つりあい測定
   装置に支持されるとともに、ケーシング外に突出する軸
   端部を有し、この軸端部に固定機構を介して自動車の車
   輪を固定可能な主軸を備えたつりあい試験機において、
   ケーシングから突出する軸端部の半径方向外方におい
   て、軸端部に固定された自動車の車輪のリムの内側の所
   定部分が照明されるような角度領域に光を照射する照明
   器を設けたことを特徴とするつりあい試験機。
2. 【請求項２】 照明される角度領域外の区域を遮光する
   遮光器を設けたことを特徴とする請求項１に記載のつり
   あい試験機。
3. 【請求項３】 各操作に応じて照明器を付勢または消勢
   する切換えスイッチを設けたことを特徴とする請求項１
   または２に記載のつりあい試験機。
4. 【請求項４】 照明器が白熱電球からの光を照明領域に
   向ける反射器を有することを特徴とする請求項１から３
   のいずれかに記載のつりあい試験機。