JP2888540B2 - 不釣合い修正装置 - Google Patents

不釣合い修正装置

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JP2888540B2 JP11782989A JP11782989A JP2888540B2 JP 2888540 B2 JP2888540 B2 JP 2888540B2 JP 11782989 A JP11782989 A JP 11782989A JP 11782989 A JP11782989 A JP 11782989A JP 2888540 B2 JP2888540 B2 JP 2888540B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、回転体の不釣合い修正に関するものであ
る。特に、回転体を所定速度で回転させて動不釣合いを
測定し、測定した動不釣合いを回転体を所定速度で回転
させた状態のままで除去することのできる不釣合い修正
装置に関するものである。
〈従来の技術〉 回転中の回転体からその動不釣合いを除去する装置と
して、レーザビームにより不釣合い部分を溶融して除去
するようにした不釣合い修正装置が公知である。
たとえば、実公昭46−16315号公報には、不釣合い
信号を信号処理してパルス信号とし、これをトリガ信号
に使用してレーザを励起し、レーザビームを回転体に照
射することにより不釣合い箇所を溶融除去する修正装置
が開示されている。
また、特公昭50−953号公報には、回転体とレーザ
ビームを誘導するための反射ミラーとを電気的に結合し
て同相関係にし、かつ同期回転させて、回転体に当るレ
ーザビームの衝突点が回転体の回転中ほぼ一定の位置に
止まるようにした装置が提案されている。この装置で
は、レーザビームを連続的にほぼ一定位置に照射するこ
とができ、多量の不釣合いを修正することができる。ま
た、位相制御装置により、取扱い者が、回転体と反射ミ
ラーとの相対的な位相関係を調整することにより、レー
ザビームを回転体上の不釣合い点へ当てることができる
構成になっている。
〈発明が解決しようとする課題〉 の公報に開示された装置では、不釣合い信号に基づ
いてレーザのトリガ信号を生成しているため、修正が進
み不釣合いが小さくなるにつれて不釣合い信号も小さく
なり、レーザのトリガタイミングが不正確になるという
欠点があった。よって、この装置では、不釣合いが小さ
くなると、正確な不釣合い修正が行い難いという問題が
あった。
また、の公報に記載のものでは、回転体と反射ミラ
ーとを同相関係に保ちながら(両者の位相関係を固定し
た状態のまま)、両者を高速で同期回転させるようにし
ているが、そのように両者を高速で正確に同期回転させ
ることは技術的に難しく、修正が不正確になるという欠
点があった。
さらに、上述のおよびの各公報に記載の技術は、
共に、回転体または反射ミラーが微少時間の回転むらを
生じた場合には、その回転むらがそのまま修正誤差とな
って表われるという欠点があった。
この発明は、上述の従来技術における各欠点を解消し
て、回転中の回転体の不釣合い修正が正確に行える不釣
合い修正装置を提供することを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 この発明は、回転中の回転体にエネルギビームを照射
して回転体の不釣合いを除去するようにした不釣合い修
正装置において、前記回転体の回転軸に機械的に連結さ
れており、回転体と共に回転しながら前記エネルギビー
ムを回転方向所定の角度へ誘導するためのビーム誘導手
段と、前記回転体に対向して設けられ、前記ビーム誘導
手段で誘導されるエネルギビームを回転体へ向けて照射
するためのビーム照射手段と、前記ビーム誘導手段の誘
導角度とビーム照射手段の配置角度との相対的な関係を
変えることによって、回転体の不釣合い修正角度を制御
するための制御手段と、を含むことを特徴とする不釣合
い修正装置である。
前記ビーム照射手段は、ビーム反射手段と、該ビーム
反射手段の配置角度を制御する配置角度制御手段とを含
むものでもよい。
〈作用〉 回転体の回転軸に機械的に連結されたビーム誘導手段
または照射タイミング制御手段に基づいてエネルギビー
ムの照射角度またはタイミングが決定されるため、エネ
ルギビームは回転体の不釣合い角度位置に正確に照射さ
れる。また、回転体が微少時間内で回転むらを起こして
も、ビーム誘導手段または照射タイミング制御手段は回
転軸に機械的に連結されているので、該回転むらには影
響なく正確に所望の位置にエネルギビームを照射でき
る。
〈実施例〉 第1図は、この発明の第1の実施例に係る不釣合い修
正装置が備えられた動釣合い試験機の概略構成を示す図
である。この動釣合い試験機は、竪型で、不釣合い測定
時における回転体の回転軸が垂直方向に配置されるもの
である。
下端が固定された保持フレーム1には一対の板ばね2
を介してスピンドル3が垂直方向に取付けられている。
スピンドル3は回転自在で、かつ一対の板ばね2によっ
て紙面に対して垂直方向に振動可能に設けられている。
また、保持フレーム1には駆動モータ4が取付けられて
おり、駆動モータ4の回転力はベルト5によってスピン
ドル3へ伝達されるようになっている。
スピンドル3の上部には不釣合いを測定するための回
転体6が取付けられるようになっている。この竪型動釣
合い試験機は、その形式上、フライホイール等の比較的
厚みの薄い円盤状の回転体6の測定に適している。
板ばね2とスピンドル3との保持部分に関連して、ス
ピンドル3の振動成分を検出するためのピックアップ7
が設けられている。また、スピンドル3の下方部にはた
とえばギヤ機構8を介して連結された基準位相検出器9
が設けられている。基準位相検出器9は、スピンドル3
の振動を妨げないように、スピンドル3と共に振動し得
る状態にされている。
ピックアップ7および基準位相検出器9の出力は不釣
合い測定装置10へ与えられるようになっている。不釣合
い測定装置10では与えられる上記2つの信号に基づいて
回転体6の不釣合いを測定する。より具体的には、基準
位相検出器9の出力に基づいて得られる基準角度に対す
る回転体6の不釣合い角度および不釣合い量という不釣
合いデータが測定される。この測定された回転体6の不
釣合いデータは、ディスプレイ等に表示される。
以上説明した構成が、動釣合い試験機としての基本的
な構成である。この実施例には、以上の構成に加えて、
以下に説明する不釣合い修正のための機構が備えられて
いる。
不釣合い測定装置10で測定された測定結果はレーザ励
起回路11へ与えられる。レーザ励起回路11は測定された
不釣合いデータに応じて励起信号を生成し、それをレー
ザガン12へ与える。レーザガン12は、ヤグレーザ(yag
laser)またはCO2レーザ等で構成されており、レーザ励
起信号に応じてレーザビームを出力するものである。
スピンドル3の下端部には円盤13が機械的に連結され
ていて、円盤13はスピンドル3と一体的に回転するよう
にされている。レーザガン12から出力されるレーザビー
ムは、この円盤13へ照射される。円盤13は、所定の角度
ごとにレーザガン12から照射されるレーザビームを予め
定める方向へ誘導するためのものである。具体的には、
円盤13は、その周面の一部が斜めにカットされて鏡面14
が形成されていて、レーザビームの照射角度位置にくる
ごとにレーザビームを予め定める方向へ反射する。な
お、鏡面14以外ではレーザビームが予め定める方向へ反
射されないように、たとえば粗い斜凸面になってる。ま
た、円盤13における鏡面14の位置は、回転体6の予め定
める基準角度位置と一致するように調整されている。
鏡面14によって予め定める方向へ反射されたレーザビ
ームは、反射鏡15,16,17で導かれ照射角度制御装置18へ
与えられる。つまり、円盤13、鏡面14、反射鏡15,16,17
によりビーム誘導手段が構成されている。照射角度制御
装置18は、クランク形状の光路19を有している。すなわ
ち、光路19は、回転体6の回転軸の延長線上に延びる第
1光路19aと、第1光路19aから直交方向に延びる第2光
路19bと、第1光路19aと平行に延び、かつ第1光路19a
とは間隔rを隔てた第3光路19cとからなっている。第
1光路19aから第3光路19cへとレーザビームを導くため
にたとえば2枚の反射鏡22,23が用いられている。ま
た、第3光路19cを通過したレーザビームは回転体6へ
照射されるようになっている。
光路19は、ベアリング軸受20で支えられ、第1光路19
aを中心に回動可能にされている。光路19の回動は、ベ
アリング軸受20とギヤ機構21で連結されたサーボモータ
24によって行われる。そして、サーボモータ24は、不釣
合い測定装置10の測定結果に基づいて動作するサーボ制
御回路25によって制御される仕組みである。
なお、上述の間隔rは不釣合い測定・修正をする回転
体6の半径と対応する適当な間隔とされている。すなわ
ち、レーザビームは、回転体6の上面の回転中心から所
定の半径の位置に照射されるように、上述の間隔rが選
ばれている。この間隔rは、回転体6の半径に対応して
できるようにするのが好ましい。そのためには、たとえ
ば、第2光路19bを長さを可変できる構成にすればよ
い。あるいはまた、後述する第12図のような反射ミラー
装置をレーザビームの照射光路中に挿入すればよい。
不釣合い測定装置10で測定された不釣合いデータのう
ち、不釣合い角度はサーボ制御回路25へ与えられる。サ
ーボ制御回路は、この不釣合い角度に応じてサーボモー
タ24を駆動制御する。サーボモータ24が駆動制御される
と、第1光路19aを中心に光路19が回動され、第3光路1
9cは半径rの円弧上を回動し、所定の角度位置に停止さ
れる。よって、最初、不釣合い角度位置が0度の時に第
3光路19cが角度0度のところに位置するようにしてお
けば、測定された不釣合い角度位置に応じて第3光路21
をその角度位置へ移動させることができる。
一方、レーザガン12から出力されるレーザビームは、
上述したように、円盤13が回転して鏡面14が基準角度位
置になるごとに鏡面14で反射され、その反射されたレー
ザビームは照射角度制御装置18へ導かれる。そして、照
射角度制御装置18で、レーザビームは不釣合い角度位置
へ誘導され、回転体6へ照射される。よって正確に不釣
合い角度位置がレーザビームで照射され、その部分が部
分的に溶融除去される。
上述の説明では、レーザガン12から出力されたレーザ
ビームを誘導するために、円盤13に形成された鏡面14を
利用したが、これに代え、円盤13の一部にスリットを形
成し、該スリットを通過したレーザビームを反射鏡等に
よって反射角度制御装置18へ導くようにしてもよい。
また、レーザビームを導くのに反射鏡を用いるのに代
えて光ファイバケーブルを用いてもよい。
第2図は、この発明の第2の実施例に係る不釣合い修
正装置が備えられた竪型動釣合い試験機の概略構成図で
ある。第2図において、第1図の構成と同一または相当
する部分には同一の番号が付されている。
第2図の竪型動釣合い試験機は、回転体6の上下二面
の不釣合い測定が行えるようになっていて、それに合わ
せて、不釣合い修正装置は、回転体6の上下二面の不釣
合い修正が同時に行えるようにされている。
そのための構成として、レーザガン12から照射される
レーザビームは、円盤13に形成された2つの鏡面14A,14
Bによって、互いに小角度隔てた2方向へ反射される。
2方向へ反射されたレーザビームは、それぞれ、反射鏡
15A,16A,17Aおよび反射鏡15B,16B,17Bで反射されて誘導
される。そして反射鏡17Aで反射されたレーザビーム
は、第1の照射角度制御装置18Aへ導かれ、該第1の照
射角度制御装置18Aによって回転体6の上面の不釣合い
角度位置へ照射される。また、反射鏡17Bで反射された
レーザビームは、第2の照射角度制御装置18Bで誘導さ
れ、回転体6の下面の不釣合い角度位置へ照射される。
つまり、円盤13、鏡面14A,14B、反射鏡15A,16A,17Aおよ
び反射鏡15B,16B,17Bによってビーム誘導手段が構成さ
れている。
第1の照射角度制御装置18Aおよび第2の照射角度制
御装置18Bの構成は、第1図を参照して説明した照射角
度制御装置18の構成とほぼ同様である。すなわち、第1
の照射角度制御装置18Aの光路19Aは、サーボモータ24A
によって回転制御され、回転体6の回転軸に対して垂直
な面内における所定の角度位置から回転体6へレーザビ
ームを照射できるようにされている。
また、第2の照射角度制御装置18Bも、同様に、サー
ボモータ24Bによって、その照射角度が変更可能にされ
ている。なお、第2の照射角度制御装置18Bでは、レー
ザビームの入射位置との関係上、光路19Bおよびその中
の反射鏡22B,23Bを大きくすると共に、最終の反射鏡31B
は凹面鏡にされ、回転体6の周面の一点にレーザビーム
が照射できるようにされている。
この第2の実施例においても、円盤13に形成された2
つの鏡面14A,14Bの代わりに2つのスリットを回転体に
形成し、該スリットを通過したレーザビームが、それぞ
れ、対応する照射角度制御装置へ導かれるようにしても
よい。
また、レーザビームを導くための光路を複数の反射鏡
ではなく光ファイバケーブルを用いて構成してもよい。
なお、第2図においては、動釣合い試験機として必要
なピックアップ、基準位相検出器、不釣合い測定装置な
らびに不釣合い修正に必要なレーザ励起回路およびサー
ボ制御回路等については、説明の便宜上省略されてい
る。
さらに、第2の実施例の場合、上面の不釣合い修正量
と下面の不釣合い修正量とが異なり、そのためにそれぞ
れの面へのレーザビームの照射時間を異ならせる必要が
ある場合がある。係る場合、それぞれのレーザビームの
誘導路中にシャッタ装置を設け、修正が完了した面のレ
ーザビーム照射を途中で遮蔽するようにするのが好まし
い。また、シャッタ装置に代え、後述する第6図の説明
のように、レーザ12の励起タイミングをずらせることに
より、レーザビームの照射を制御してもよい。
また、第2の実施例において、円盤13に1つの鏡面14
だけを形成し、レーザビームが一方向へ反射されるよう
にして、その反射されたレーザビームをまず第2の照射
角度制御装置18Bの反射鏡22Bへ導くようにする。この場
合において、反射鏡22Bを半透明な反射鏡で構成し、該
反射鏡22Bによってレーザビームの半分が反射されて回
転体6の下面の不釣合い修正のために用いられ、残りの
半分は反射鏡22Bを通過して第1の照射角度制御装置18A
へ到達するような構成にしてもよい。なお、この場合に
おいて、それぞれの面へのレーザビームの照射時間を異
ならす必要があれば、半透明な反射鏡でレーザビームを
分割後のレーザビーム光路中にシャッタ装置を挿入する
ことになる。
第3図は、この発明の第3の実施例に係る不釣合い修
正装置が備えられた竪型動釣合い試験機の構成例を示す
図である。
第3の実施例の特徴は、上述の2つの実施例のよう
に、円盤13の鏡面14で反射された後のレーザビームを照
射角度制御装置18へ与え、回転体6の所定の角度位置へ
照射するのではなく、円盤13とレーザビーム照射との相
対的な位置関係を変えることによって、回転体6へ照射
するレーザビームの角度位置を変えられるようにされて
いることである。
具体的に説明すると、レーザガン12から出力されるレ
ーザビームは、光ファイバケーブル51を介して照射部52
へ与えられ、該照射部52から円盤13へ向って照射され
る。円盤13が回転し、鏡面14がレーザビームを受けたと
きレーザビームは反射され、受光部53で受光される。つ
まり、照射部52と受光部53とは、円盤13の回転軸を含む
平面内に配置されていて、その配置関係は変化しないよ
うにフレーム54で固定されている。また、フレーム54は
ベアリング軸受58によって円盤13の回転軸の延長線上を
中心に回動可能に設けられている。この回動は、ベアリ
ング軸受58にギヤ機構59を介して連結されたサーボモー
タ55によって制御される。フレーム54が回動されると、
照射部52および受光部53と円盤13との相対的な角度位置
関係が変化する。よって、円盤13が所定の角度位置の
時、換言すれば回転体6が所定の角度位置の時に、レー
ザビームを受光部53から光ファイバケーブル56を介して
予め定める位置に固定された照射部57へ導くことがで
き、回転体6の主表面上の所定角度位置へ照射できる。
つまり、光ファイバケーブル51、照射部52、円盤13、鏡
面14、受光部53、フレーム54および光ファイバケーブル
56によりビーム誘導手段が構成されている。
なお、サーボモータ55の制御は、第1図を参照して説
明した実施例と同様に、不釣合い測定結果に基づいて行
えばよい。
上述の実施例における光ファイバケーブル51、照射部
52、受光部53およびフレーム54の構成を、第4図に示す
ように、反射鏡を用いた光路で構成してもよい。すなわ
ち、レーザガン12を円盤13の回転軸延長線上に配置し、
出力されるレーザビームは円盤13の回転軸線に沿って角
度制御装置60へ与えられるようにする。角度制御装置60
は、反射鏡61,62を含む構成になっていて、レーザビー
ムを円盤13の所定位置へ照射する仕組みである。また、
円盤13の鏡面14で反射されたレーザビームは受光部53で
受光され、光ファイバケーブル56で誘導されるようにな
っている。そして、角度制御装置60全体はベアリング軸
受58で円盤13の回転軸の延長線を中心に回動自在にされ
ている。
また、これら第3図または第4図の実施例において
も、円盤13に形成された鏡面14をスリットに代えること
ができる。
上述の各実施例において、円盤13に形成された鏡面14
を、第5図のように一定の角度で配置された複数個(た
とえば図示のように3個としたり、または2個や4個以
上でもよい。)の鏡面14a,14b,14cに分けてもよい。こ
のようにすれば、複数の角度位置を同時に不釣合い修正
できるし、また、レーザガン12の励起タイミングを制御
することにより、いわゆる分力修正を行うこともでき
る。
次に、第6図のタイミング図を参照して、円盤13に3
つの鏡面14a,14b,14cを形成した場合におけるレーザガ
ン12の励起タイミング制御について説明をする。
円盤13における3つの鏡面14a,14b,14cが第6図の
(a)に示す角度位置に形成されているとする。その場
合において、レーザガン12へ与える励起信号を(b)に
示すパルス波形にすれば、レーザガン12から出力される
レーザビームは3つの鏡面14a,14b,14cの全てで反射さ
れ、回転体表面へ誘導されて照射される。よってこの場
合は回転体の異なる角度位置3点が同時に修正できる。
一方、(c)に示す励起パルスをレーザガン12に与え
た場合は、出力されるレーザビームは鏡面14aだけ反射
されるので、回転体の修正は鏡面14aに対応する角度位
置1箇所だけが修正される。
また、(d)に示す励起パルスでは、鏡面14bおよび1
4cに対応する角度位置2箇所の修正が同時に行える。
(e)に示す励起パルスを用いた場合も、(d)に示
す励起パルスの場合と同様に、鏡面14bおよび14cに対応
する2点の修正が同時に行える。
なお、(d)または(e)に示す励起パルスの場合、
不釣合い修正はどちらも2点が同時に修正されるが、
(e)の方がレーザガン12の励起時間が長く、無用なレ
ーザビームが出力されている割合が大きいので、どちら
かといえば(d)の制御が好ましい。
さらに、(f)に示す励起パルスをレーザガン12に与
えれば、鏡面4a,14bに対応する角度位置2点が同時に修
正できる。
以上の説明から、円盤13に形成された鏡面14が複数個
ある場合、レーザガン12への励起パルスを制御すること
によって、所望の鏡面にだけレーザビームを反射させる
ことができ、所望の角度位置を単独でまたは複数個同時
に修正できることがわかる。よって、いわゆる分力修正
が行える。
円盤13にスリットを形成する構成においても同様に、
スリットを複数個のスリットに分けることができる。ま
た、スリットを用いた場合も、上述と同様に、レーザガ
ン12の励起タイミングを制御して分力修正が行える。
以上の各説明では、竪型動釣合い試験機に備えられた
不釣合い修正装置について説明したが、この発明に係る
不釣合い修正装置は、次に説明するように、横型動釣合
い試験機修正装置にも適用できる。
第7図に、横型動釣合い試験機のための不釣合い修正
装置の基本的な構成例を示す。
レーザガン71から出力されるレーザビームは、円盤73
の一部に形成されたスリット74を通過し、反射鏡75,76,
77,78で反射されて照射角度制御装置80へ導かれる。つ
まり、円盤73、スリット74、反射鏡75,76,77,78によっ
てビーム誘導手段が構成されている。照射角度制御装置
80の構成は、先に説明した照射角度制御装置18と同様で
あり、図において、83は光路、89はベアリング軸受、90
はギヤ機構、82はサーボモータを示している。
円盤73は回転体81の回転軸に機械的に連結されてい
て、回転軸81の回転と共に回転する。従って、円盤73に
形成されたスリット74をたとえば回転体81の基準角度位
置と一致させておけば、測定された不釣合い角度に応じ
た角度だけサーボモータ82で光路83を回動させれば、そ
の不釣合い角度位置へ正確にレーザビームを照射するこ
とができる。
また、円盤73の一部にスリット74を形成するのに代え
て、第8図に示すように、円盤73の一部を鏡面84にし、
該鏡面84で反射されたレーザビームを利用してもよい。
さらにまた、レーザガン71から出力され、円盤73を介
して照射角度制御装置80へ達するレーザビームを誘導す
るのに、第9図に示すように、光ファイバケーブル85、
照射部86、受光部87および光ファイバケーブル88を用い
てもよい。
第10図は、横型2面修正のための不釣合い修正装置の
他の構成例を示す図である。第10図では、レーザビーム
を回転体81へ照射する直前に照射角度を変える代わり
に、レーザガン71から出力されるレーザビームを円盤73
A,73Bへ照射する際に、その照射角度を変化させ、円盤7
3A,73Bで反射されたレーザビームが所望の不釣合い角度
位置ヘ照射されるような構成になっている。
具体的に説明すると、レーザガン71から出力されるレ
ーザビームは、それぞれ、光ファイバケーブル91A,91B
を介して照射部92A,92Bへ与えられ、照射部92A,92Bから
各円盤73A,73Bへ照射される。各円盤73A,73Bの鏡面で反
射されたレーザビームは、それぞれ、受光部93A,93Bで
受光され、光ファイバケーブル94A,94Bを介して固定位
置に設けられた照射部95A,95Bへ導かれ、該照射部95A,9
5Bから回転体81へ照射される。つまり、光ファイバケー
ブル91A,91B、照射部92A,92B、円盤73A,73B、受光部93
A,93B、光ファイバケーブル94A,94B、フレーム96A,96B
によりビーム誘導手段が構成されている。なお、照射部
95A,95Bは、左端に示すよう側面図のように、回転体81
に対し、斜上方の左右両側に配置するのが好ましい。
各円盤73A,73Bに対向する各照射部92A,92Bおよび受光
部93A,93Bは、それぞれフレーム96A,96Bで回転軸を含む
平面内に配列されており、各フレーム96A,96Bはベアリ
ング軸受97A,97Bによって回転軸を中心に回動可能にさ
れ、サーボモータ98A,98Bでその回動が制御され得る。
よって、たとえば円盤73A,73Bの鏡面84A,84Bを、それぞ
れの回転体81の基準角度位置に合わせておけば、各円盤
73A,73Bと各フレーム96A,96Bとの相対的な角度位置関係
を所望の関係に選ぶことにより、不釣合い角度位置へレ
ーザビームを照射することが可能である。
なお、第10図においても、円盤73に鏡面84を形成する
のに代え、円盤にスリットを形成し、該スリットを通過
したレーザビームを誘導するようにしてもよい。
さらに、第11図に示すように、単一のフレーム96に取
付けられた1つの照射部92と2つの受光部93A,93Bとに
よって、円盤73の鏡面84A,84Bで反射されたレーザビー
ムが、それぞれ2方向に導かれるようにしてもよい。係
る場合、一方の受光部93A(93B)および光ファイバケー
ブル94A(94B)でレーザビームが誘導され、そのレーザ
ビームによって不釣合い修正が行われている場合は、他
方の受光部93B(93A)および光ファイバケーブル94B(9
4A)で導かれるレーザビームによっては不釣合い修正が
行われないように、照射部95A,95Bと回転体81との間に
シャッタを設けるのが好ましい。
第10図および第11図に示す実施例においては、回転体
81の軸方向に異なる2面を修正できるようにレーザビー
ムを2つの径路で導いて回転体81へ照射するように構成
されている。係る場合において、いずれか一方の修正面
における不釣合い修正が不要になった場合を考え、レー
ザビームの各誘導径路内にレーザビームを遮蔽するため
のシャッタ装置を設けるのが好ましい。
また、シャッタ装置を設けるのに代えて、第6図を参
照して説明したのと同様に、レーザガン71の励起タイミ
ングを調整するたことにより、所望の修正面にだけレー
ザビームが照射されるような構成にしてもよい。
以上説明した横型動釣合い試験機のための不釣合い修
正装置は、横型動釣合い試験機がベルトドライブにより
回転体81を回転させる構成である場合にも利用できる。
また、回転体81が、その外周面にたとえば巻線があって
その部分を修正できないような電機子ロータの場合にも
適用することができる。
さらにまた、第1図ないし第11図を参照して説明した
以上の各実施例においては、レーザビームそのものを円
盤に形成された鏡面またはスリットを介して所定の方向
へ誘導し、そのレーザビームを反射鏡または光ファイバ
ケーブルで回転体まで導いているが、光ビームによって
トリガできる構成のエネルギビーム出力装置を採用した
場合は、該エネルギビーム出力装置を回転体に対応した
所定の箇所に固定的に配置しておき、トリガ用光ビーム
を回転体に形成された鏡面またはスリットを介してエネ
ルギビーム出力装置へ誘導するようにもできる。このよ
うにすれば、光ビームはエネルギビームに比べてその熱
量等が少ないので、光ビーム誘導のための構成を簡易に
することができる。
第12図は、回転体81へ照射するレーザビームの光路中
に所定角度で配置されたミラー110を設け、該ミラー110
の配置角度をミラー角度制御装置111によって変更可能
にした構成例である。ミラー角度制御装置111は軸方向
位置指令信号に基づいてミラー110の配置角度を制御す
るようにされている。このような構成にするとレーザガ
ン12から照射されるレーザビームの照射方向を回転体の
軸方向変化させることができ、単一のレーザガン12から
出力されるレーザビームを回転体81の軸方向に異なる所
望の位置へ導くことができる。
この第12図に示すミラー110およびミラー角度制御装
置111は、図1の説明でも簡単に触れたが、これまでに
説明した各実施例のビーム照射手段に組み込むことがで
き、それによってビーム照射方向を制御することが可能
である。
以上の各実施例において、次のような変形が可能であ
る。
レーザを連続的に照射して、円盤に形成された鏡面で
反射されたり、円盤に形成されたスリットをレーザビー
ムが通過するような構成では、レーザビームが有効に利
用されていないと思われる場合は、第6図(c)(d)
(f)に示すように、レーザビームを出力するタイミン
グを鏡面またはスリットが対向するタイミングになるよ
うに同期させるのがよい。そうすれば、レーザビームを
より有効に利用できる。
また、上述の各実施例では、エネルギビームとしてレ
ーザビームを用いた例を示したが、レーザビームに代え
熱線その他のエネルギビームを利用してもよい。エネル
ギビームが電気を帯びたビームの場合、磁場を通過させ
ることによりビームを曲げて所望の位置ヘ照射すること
もできる。
この発明は、エネルギビームによって回転体の不釣合
い修正を行うことを要旨とする発明であるが、エネルギ
ビームのエネルギ量を減らすことにより、不釣合い角度
および不釣合い量をマーキングするための装置にも利用
することができる。たとえば、平板を一定深さまでミリ
ングして不釣合い修正する場合において、その前段とし
てこの発明を利用して不釣合い角度を中心とした修正角
度をエネルギビームでマーキングすることができる。
マーキング時において、エネルギビームの照射タイミ
ングを選ぶことにより不釣合い角度をマークすることが
できると共に、エネルギビームの照射時間を変化させ、
不釣合い量をもマークするようにもできる。
また、マークする回転体の表面に予め塗料等のエネル
ギビームを照射することによって取除けたり、化学反応
等を生じるものを塗布しておけば、マークが容易に行
え、かつそのマークも顕著となり、好ましい。
さらにまた、タイヤの不釣合い修正のために、不釣合
い量および不釣合い角度を、エネルギビームによってマ
ークさせることも可能である。
〈発明の効果〉 この発明は、以上のように構成されているので、回転
体を実際の使用状態と同様に回転させたままで不釣合い
を除去することができ、しかも不釣合いの除去が正確に
行える。
また、測定された不釣合い角度と不釣合いを除去する
角度位置とが正確に一致しており、また調整も容易な不
釣合い修正装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の第1の実施例に係る不釣合い修正
装置が備えられた竪型動釣合い試験機の概略構成図であ
る。 第2図は、この発明の第2の実施例に係る不釣合い修正
装置が備えられた竪型動釣 合い試験機の概略構成図で
ある。 第3図は、この発明の第3の実施例に係る不釣合い修正
装置が備えられた竪型動釣 合い試験機の概略構成図で
ある。 第4図は、第3図における角度制御装置の他の構成例を
示す図である。 第5図は、円盤に形成された鏡面の他の構成例を示す図
であり、特に、分力修正に適した形態を表わしている。 第6図は、レーザ励起タイミング制御を説明するための
タイミング図である。 第7図は、横型動釣合い試験機のためのこの発明の第4
の実施例に係る不釣合い修正装置の構成例を示す図であ
る。 第8図は、レーザビームを所定の方向へ誘導するための
誘導機構の他の構成例を示す図である。 第9図は、レーザビームを所定の方向へ誘導するための
誘導機構のさらに他の構成例を示す図である。 第10図は、この発明の第5の実施例に係る不釣合い修正
装置の構成例を示す図である。 第11図は、この発明の第6の実施例にかかる不釣合い修
正装置の構成例を示す図である。 第12図は、レーザビームの照射方向を制御するための構
成を示す図である。 図において、6,81…回転体、7…ピックアップ、9…基
準位相検出器、10…不釣合い測定装置、11…レーザ励起
回路、12,71…レーザガン、13,73…円盤、14,14A,14B,8
4,84A,84B…鏡面、18,18A,18B,80,80A,80B…照射角度制
御装置、24,24A,24B,82,82A,82B,98,98A,98B…サーボモ
ータ、25…サーボ制御回路、101,101A,101B…パルス成
形回路、を示す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転中の回転体にエネルギビームを照射し
    て回転体の不釣合いを除去するようにした不釣合い修正
    装置において、 前記回転体の回転軸に機械的に連結されており、回転体
    と共に回転しながら前記エネルギビームを回転方向所定
    の角度へ誘導するためのビーム誘導手段と、 前記回転体に対向して設けられ、前記ビーム誘導手段で
    誘導されるエネルギビームを回転体へ向けて照射するた
    めのビーム照射手段と、 前記ビーム誘導手段の誘導角度とビーム照射手段の配置
    角度との相対的な関係を変えることによって、回転体の
    不釣合い修正角度を制御するための制御手段と、 を含むことを特徴とする不釣合い修正装置。
  2. 【請求項2】前記ビーム照射手段は、 ビーム反射手段と、 該ビーム反射手段の配置角度を制御する配置角度制御手
    段とを含むことを特徴とする請求項1記載の不釣合い修
    正装置。
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