JP5464966B2 - 動釣合い試験機および振動部支持装置 - Google Patents

動釣合い試験機および振動部支持装置 Download PDF

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Description

この発明は、動釣合い試験機および振動部支持装置に関する。
タイヤ付きホイールなどの被測定体(ロータ)の不釣合いを検査する動釣合い試験機は、被測定体を回転させ、その回転中に生じる振動を検知するようになっている。そのために、動釣合い試験機は、通常、固定部に対して複数本(たとえば、4本)の棒ばねによって振動部が振動可能に支持されている。そして、振動部に生じる振動を検知するセンサが備えられている(たとえば、特許文献1参照)。
図13は、従来の動釣合い試験機100の図解的な正面図であり、図14は、図13の動釣合い試験機100の右側面図である。従来の動釣合い試験機100は、固定部101から垂直に延びる2本の棒ばね102,103と、固定部101から水平に延びる2本の棒ばね104,105の4本の棒ばねを備えており、これらの棒ばね102,103,104,105によって、振動部106が振動可能に支持されている。
垂直に延びる棒ばね102,103は、振動部106のプレート107を支えている。振動部106の、プレート107には、駆動モータ108および軸受装置109が設けられている。駆動モータ108の回転軸にはプーリ110が固定されており、ベルト111が架けられている。
ベルト111は、軸受装置109に回転可能に支持されたロータ保持装置112のプーリ113に架けられている。駆動モータ108の回転は、ベルト111を介してロータ保持装置112に伝わり、ロータ保持装置112が回転される。ロータ保持装置112の上部には、チャック(図示せず)が備えられている。チャックによってロータ114がロータ保持装置112に固定されており、ロータ114がロータ保持装置112と一体回転する。
ロータ保持装置112を支持する軸受装置109の外側面には、水平に延びる2本の棒ばね104,105が接続されている。2本の棒ばね104,105は、ロータ保持装置112の軸方向における位置が揃えられており、軸受装置109を挟み込むようになっている。
固定部101には、2つの振動検出器115,115が取付けられている(図13では、振動検出器115に関する図示は省略)。ロータ114の回転中に軸受装置109に生じる振動を振動検出器115,115に伝える換振棒116,116が、振動検出器115,115に隣接して設けられている。
特開2007−212143号公報
しかしながら、振動部を支持する棒ばねが4本もあり、部品点数が多い。部品点数が多いので、動釣合い試験機の組み立てにかかる手間も大きい。したがって、製造コストが高くつく。
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、部品点数が少なく、構造の簡単な動釣合い試験機および振動部支持装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、固定部、振動部、および固定部に対して振動部を振動可能に連結するばね部材を含む動釣合い試験機であって、前記振動部は、動釣合い試験をする被測定体(ロータ)を保持するためのロータ保持装置、およびロータ保持装置を所定の回転軸を中心に回転可能に支持する軸受け装置を含み、前記ばね部材は、一辺側が前記固定部に取付けられ、前記一辺側と反対側の他辺側が前記振動部に取付けられ、前記回転軸方向に広がる主表面を有する1枚だけの板ばねから成り、前記板ばねは、前記回転軸方向に沿って、ばね剛性が次第に大きくなるように、その厚みおよび前記主表面の幅の少なくとも一方が、徐々に、または段階的に変化しており、それによって、前記板ばねには、前記振動部を支持するための剛性が相対的に高い第1部分と、前記被測定体(ロータ)の不釣り合いを精度よく測定するための剛性が相対的に低い第2部分とが形成されていることを特徴とする、動釣合い試験機である。
の発明によれば、振動部は、1枚だけの板ばねからなるばね部材によって振動可能に支持されている。したがって、複数のばね部材を用いる必要がなく、振動部の支持に必要な部品点数を少なくすることができる。また、振動部と固定部の連結に必要なばね部材の数が1つのみであるので、構造を簡単にでき、振動部を固定部に組み立てる作業の手間が少なくてすむ。したがって、動釣合い試験機の製造コストを低く抑えることができる。
また、板ばねは、厚みおよび主表面の幅の少なくとも一方が、回転軸方向に沿って順に変化する形状になっている。これにより、板ばねのうち、厚みや幅の大きい部分で十分なばね剛性を確保しつつ、厚みや幅の小さい部分を設けることにより、被測定体の不釣合いを精度よく測定することができる。
さらに、回転軸方向に沿って、板ばねの厚みおよび幅の少なくとも一方を、徐々に、または段階的に変化することにより、振動部を支持する剛性の高い部分と、低い部分とを容易に形成することができる。
また、この発明によれば、振動部支持装置は、1枚の板ばねだけからなるので、振動部の支持に必要な部品点数が少ない。また、1枚の板ばねによって振動部を固定部に連結することができるので、構造を簡単にでき、振動部を固定部に組み立てる作業の手間が少なくてすむ。したがって、この発明の振動部支持装置が用いられる動釣合い試験機の製造コストを低く抑えることができる。
また、板ばねの厚みおよび主表面の幅の少なくとも一方が、前記直交する方向に沿って順に変化する形状になっている。これにより、板ばねのうち、厚みや幅の大きい部分で十分なばね剛性を確保しつつ、厚みや幅の小さい部分を設けることにより、被測定体の不釣合いを精度よく測定することができる。
この発明の一実施形態にかかる動釣合い試験機の概略構成を示す図解的な正面図である。 図1のA−Aに沿う断面図である。 駆動モータの動力伝達に関する要部を平面的に見た断面図である 図1のB−Bに沿うばね部材の断面図である。 動釣合い試験機の右側面図である。 (a)は、この発明の別の実施形態のばね部材の正面図であり、(b)は、図6(a)のばね部材の縦断面図である。 (a)は、この発明のさらに別の実施形態のばね部材の正面図であり、(b)は、図7(b)のばね部材の縦断面図である。 (a)は、この発明のさらに別の実施形態のばね部材の正面図であり、(b)は、図8(b)のばね部材の縦断面図である。 (a)は、この発明のさらに別の実施形態のばね部材の正面図であり、(b)は、図9(b)のばね部材の縦断面図である。 動釣合い試験機の正面図である。 動釣合い試験機の右側面図である。 動釣合い試験機の平面図である。 従来の動釣合い試験機の図解的な正面図である。 図13の動釣合い試験機の右側面図である。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態にかかる動釣合い試験機1の概略構成を示す図解的な正面図である。図2は、図1のA−Aに沿う断面図である。図1および図2に示すように、動釣合い試験機1は、フライホイールやタイヤ付きホイールなどのロータ(被測定体)2の動釣合い試験(1面または2面測定)を行う、いわゆる縦型の動釣合い試験機である。
動釣合い試験機1は、固定部3と、振動部4と、固定部3に対して振動部4を振動可能に連結するばね部材(振動部支持装置)23とを備えている。
固定部3は、全体としてコ字状に形成されており、一対の側壁6,7と、一対の側壁6,7の間に配置される固定部本体8とを含んでいる。
振動部4は、ロータ2が不釣合いを有するとき、その回転に伴って振動を生じるようにされており、ロータ2を保持するためのロータ保持装置9と、ロータ保持装置9を上下に延びる回転軸(回転軸線)S回りに回転可能に支持する軸受け装置10とを含んでいる。
ロータ保持装置9は、ロータ2を水平方向に配置するチャック装置11と、チャック装置11に連結され下方に延びるスピンドル12とを含んでいる。チャック装置11によってロータ2が保持されているとき、ロータ2、チャック装置11およびスピンドル12は、一体回転可能である。
軸受け装置10は、ケーシング13を含んでいる。ケーシング13には、スピンドル12が挿通されている。スピンドル12は、ケーシング13内に配置された図示しない軸受を介して、ケーシング13に回転可能に支持されている。
図1に示すように、固定部3の上部には、ロータ保持装置9を回転するための駆動モータ14が配置されている。駆動モータ14は、固定部3に固定されている。駆動モータ14からモータ回転軸15が上方に突出している。モータ回転軸15には、駆動プーリ16が固定されている。また、正面から見て、駆動モータ14とロータ保持装置9との間には、固定部3に支持された支軸17が上方に突出している。この支軸17には、アイドラプーリ18が回転可能に連結されている。
駆動モータ14の動力伝達に関する要部を平面的に見た断面図である図3に示すように、支軸17およびアイドラプーリ18は2つ設けられている。また、ロータ保持装置9のスピンドル12の外周には、従動プーリ19が固定されている。駆動プーリ16、2つのアイドラプーリ18,18および従動プーリ19には、無端状のベルト20が巻き掛けられている。これにより、モータ回転軸15の回転は、駆動プーリ16およびベルト20を介して従動プーリ19に伝達され、スピンドル12が回転される。
平面的に見て、上記2つのアイドラプーリ18,18は、ベルト20に囲まれた領域内に配置されている。ベルト20のうち、一方のアイドラプーリ18と従動プーリ19との間の直線部分21と、従動プーリ19と他方のアイドラプーリ18との間の直線部分22が互いに平行に並ぶように、2つのアイドラプーリ18,18が配置されている。これにより、ベルト20の駆動力がスピンドル12に均等に加わり、いわゆる斜め方向の回転力が加わらないので、駆動に伴う振動の発生を抑制することができる。
図1および図2に示すように、ばね部材23は、金属板を加工して形成された1枚だけの板ばねからなり、振動部4を弾性的に支持する。ばね部材23は、固定部本体8に隣接する一辺(取付部)23aと、一辺23aとは反対側に位置し振動部4の軸受け装置10のケーシング13に隣接する他辺(取付部)23bとを有している。一辺23aから他辺23bに向かう方向(左右方向)と直交するように回転軸Sの軸方向Y(上下方向)が規定されている。
固定部本体8の一側面26には、第1ブラケット27が突設されている。第1ブラケット27には、ばね部材23の一辺23a側が固定されている。また、振動部4の軸受け装置10のケーシング13は、固定部本体8の一側面26に対向する一側面28を有している。この一側面28には、第2ブラケット29が突設されている。第2ブラケット29には、ばね部材23の他辺23b側が固定されている。
ばね部材23は、上下方向(軸方向Y)に広がる主表面30を有している。ばね部材23の主表面30の幅Wとは、一辺23aから他辺23bに向かう方向(左右方向)における主表面30の長さをいう。
図4は、図1のB−Bに沿うばね部材23の縦断面図である。図1および図4に示すように、ばね部材23は、その厚みTおよび主表面30の幅Wの少なくとも一方が、軸方向Yに沿って順に変化する形状になっている。具体的には、ばね部材23は、第1部分31と、第1部分31の下方に配置された第2部分32とを含んでいる。第1部分31と第2部分32は、軸方向Yの長さ(高さ)が略同じである。
第1部分31は、正面から見て矩形の板状に形成されており、軸方向Yの全域に亘って、幅Wが一定である。
第2部分32は、正面から見て三角形の板状に形成されている。第2部分32の厚みTは、第1部分31の厚みTよりも薄くされており、第1部分31と第2部分32との間で厚みTが段階的に変化している。第1部分31の厚みTに対する第2部分32の厚みTの割合は、振動部4の条件(荷重など)によって適宜設定される。ばね部材23の厚み方向において、第1部分31の中心位置と第2部分32の中心位置とは揃えられている。
第2部分32のうち、振動部4側の辺部33は、ばね部材23の他辺23bの下端から左下に傾斜している。これにより、第2部分32は、軸方向Yに沿って下方に進むにしたがい、幅Wが徐々に狭くなっている。
ばね部材23の一辺23aは、第1部分31および第2部分32の両方に設けられている。一方、ばね部材23の他辺23bは、第1部分31には設けられ、第2部分32には設けられていない。
したがって、第1部分31は、固定部3に固定されるとともに振動部4のケーシング13に固定されており、第2部分32は、固定部3に固定されているが振動部4のケーシング13には固定されていない。
上記の構成により、ばね部材23の第2部分32は、上方に向けて、幅Wが徐々に拡がっており、ばね剛性が徐々に大きくなっている。また、ばね部材23の第2部分32と第1部分31との間で、厚みTが段階的に厚くなっており、ばね剛性が段階的に大きくなっている。これにより、軸方向Yに沿って上に進むとばね部材23のばね剛性が次第に大きくなるようにされている。
図1を参照して、ロータ2が取付けられているときの振動部4の重心の位置Gは、回転軸S上であって、ばね部材23より上側にある。
また、ばね部材23のうち、ばね剛性が第2部分32より高い第1部分31は、第2部分32の上方に配置されている。ばね部材23のうちこの第1部分31が、振動部4の軸受け装置10のケーシング13に固定されている。これにより、軸方向Sにおいて、ばね部材23の並進ばね剛性についての作用点の位置Rは、振動部4の重心の位置Gに近接されている。
ばね部材23の並進ばね剛性についての作用点とは、回転軸S上でロータ2の振動検出方向(水平方向)に沿って振動部4に静的に集中荷重をかけたときに、回転軸Sが荷重付加前の回転軸Sに対して平行移動するような、集中荷重の回転軸S上の負荷位置と定義される。
ばね部材23の並進ばね剛性についての作用点の位置Rは、軸方向Yにおけるばね部材23の中央よりも上側にある。このような構成により、振動部4の1次と2次のそれぞれの固有振動数を接近させることができ、振動モードを動不釣合い測定に適したモードにすることができる。なお、軸方向Yにおいて、上記作用点の位置Rと、振動部4の重心の位置Gとを一致させることが、動不釣合い測定にとってより好ましい。
動釣合い試験機1がソフト型動釣合い試験機である場合には、振動部4の2次の固有振動数が、動不釣合い試験時のロータ保持装置9の回転数(測定回転数)の80%以下でかつ測定回転数に近い値となることが好ましい。振動部4の2次の固有振動数が、このような値に近い値となるように、ばね部材23の各部の幅W、厚みTおよび取り付け位置(作用点の位置R)が決定される。
一方、動釣合い試験機1がハード型動釣合い試験機である場合には、振動部4の1次の固有振動数が、測定回転数の120%以上でかつ測定回転数に近い値となることが好ましい。振動部4の1次の固有振動数が、このような値に近い値となるように、ばね部材23の各部の幅W、厚みTおよび取り付け位置(作用点の位置R)が決定される。
図5は、動釣合い試験機1の右側面図である。固定部3の一方の側壁7には、2つの振動検出器34,34が設けられている。なお、図1および図2では、振動検出器34に関する構成を省略して図示している。
2つの振動検出器34,34は、上下に並んで配置されている。また、振動部4の軸受け装置10のケーシング13の振動を伝えるための2本の換振棒35,35が配置されている。2本の換振棒35,35は、上下に並んで配置されており、ケーシング13の側面36のうち軸方向Yの位置が異なる2箇所の振動をそれぞれ伝えることができるようになっている。
これら2本の換振棒35,35は、対応する振動検出器34,34にそれぞれ接続されている。ケーシング13の振動に伴って、2本の換振棒35,35が水平方向に変位することにより、ケーシング13の振動を2つの振動検出器34,34で検出することができる。
この実施形態では、動不釣合いを2面測定するため2つの振動検出器34,34を設けているが、1面測定の場合には、振動検出器34を1つだけ設けてもよい。
また、動釣合い試験機1には、図示しないエンコーダが設けられており、振動部4のロータ保持装置9の回転角信号が、エンコーダを用いて生成される。
駆動モータによってロータ2が回転され、動釣合い試験が行われているとき、振動検出器34,34による振動検出信号は、図示しない振動検知回路へ与えられる。この検出された振動に基づいてロータ2の動不釣合いが測定される。
以上のように、この実施形態では、振動部4は、1枚だけの板ばねからなるばね部材23によって振動可能に支持されている。したがって、複数のばね部材を用いる必要がなく、振動部4の支持に必要な部品点数を少なくすることができる。また、振動部4と固定部3の連結に必要なばね部材23の数が1つのみであるので、構造を簡単にでき、振動部4を固定部3に組み立てる作業の手間が少なくてすむ。したがって、動釣合い試験機1の製造コストを低く抑えることができる。
また、ばね部材23は、厚みTおよび主表面30の幅Wの少なくとも一方が、軸方向Yに沿って順に変化する形状になっている。これにより、ばね部材23のうち、厚みTや幅Wの大きい第1部分31で十分なばね剛性を確保しつつ、厚みTや幅Wの小さい第2部分32を設けることにより、ロータ2の不釣合いを精度よく測定することができる。
さらに、軸方向Yに沿って、ばね部材23の厚みTおよび幅Wを、徐々に、または段階的に変化している。これにより、振動部4を支持する剛性の高い第1部分31と、低い第2部分32とを容易に形成することができる。
この実施形態のばね部材23に代えて、図6(a)および図6(b)に示すばね部材42を用いてもよい。ばね部材42は、第1部分31と、第2部分43とを含んでいる。ばね部材42がばね部材23と異なっているのは、第2部分43の構成である。ばね部材42は、正面から見て矩形状に形成されている。
第2部分43の幅Wは、第1部分31の幅Wと同じである。第2部分43の厚みTは、第1部分31の厚みTよりも薄くされている。第1部分31および第2部分43の両方に、ばね部材42の一辺42aが設けられている。また、第1部分31および第2部分43の両方に、ばね部材42の他辺42bが設けられている。一辺42aは、固定部3の第1ブラケット27に固定され、他辺42bは、振動部4の第2ブラケット29に固定されている。
上記の構成により、ばね部材42の厚みTは、第2分43から第1部分31に至る間で増加しており、ばね部材42のばね剛性が段階的に大きくなっている。
また、ばね部材23に代えて、図7(a)および図7(b)に示すばね部材45を用いてもよい。ばね部材45は、正面から見て矩形状に形成されている。また、ばね部材45は、主表面30と直交する断面が台形状に形成されており、軸方向Yに沿って下向きに進むに従い厚みTが徐々に薄くなっている。ばね部材45の一辺45aは、固定部3の第1ブラケット27に固定され、他辺45bは、振動部4の第2ブラケット29に固定されている。
上記の構成により、ばね部材45の厚みTは、軸方向Yに沿って上に向けて次第に増加変化する形状になっている。
また、ばね部材23に代えて、図8(a)および図8(b)に示すばね部材47を用いてもよい。ばね部材47は、厚みTが一定の板ばねからなり、正面から見て、矩形の左上の角を逆L字状に切り欠いた形状となっている。ばね部材47は、正面から見て、第1部分48と、第1部分48の下方に配置され第1部分48よりも幅Wが広い第2部分49とを含んでいる。
ばね部材47の一辺47aは、正面から見てクランク形状をしており、固定部3の第1ブラケット27に固定されている。ばね部材47の他辺47bは、正面から見て直線状をしており、振動部4の第2ブラケット29に固定されている。
上記の構成により、ばね部材23の幅Wは、第2部分49からと第1部分48に至る間で段階的に増加しており、ばね部材23のばね剛性が段階的に増加している。
また、ばね部材23に代えて、図9(a)および図9(b)に示すばね部材51を用いてもよい。ばね部材51は、第1部分31および第2部分32に加え、第3部分52をさらに備えている。
第3部分52は、第1部分31の上方に配置されており、正面から見て矩形状に形成されている。第3部分52の厚みTは、第1部分31の厚みTよりも厚くされている。ばね部材51の一辺51aは、第1部分31、第2部分32および第3部分52に設けられている。ばね部材51の他辺51bは、第1部分31および第3部分52に設けられているが、第2部分32には設けられていない。ばね部材51の一辺51aは、固定部3の第1ブラケット27に固定され、他辺51bは、振動部4の第2ブラケット29に固定されている。
上記の構成により、主表面30の幅Wは、第2部分32では上側に進むほど徐々に広くなっている。また、ばね部材23の厚みTは、第2部分32と第1部分31との間で段階的に増加し、さらに、第1部分31と第3部分52との間で段階的に増加している。
図10は、動釣合い試験機61の正面図であり、図11は、動釣合い試験機61の右側面図であり、図12は、動釣合い試験機61の平面図である。
動釣合い試験機61は、ロータ62の動釣合い試験(1面または2面測定)を行う、いわゆる横型の動釣合い試験機である。
動釣合い試験機61は、固定部63と、振動部64と、固定部63に対して振動部64を振動可能に連結するばね部材(振動部支持装置)65とを備えている。
固定部63は、地面に載置された重量物であり、水平な上面66を有している。
振動部64は、ロータ62の回転に伴って振動を生じるようにされており、水平に配置されたプレート67と、ロータ62を保持するためのロータ保持装置68と、ロータ保持装置68を左右に延びる回転軸(回転軸線)S回りに回転可能に支持する軸受け装置69とを含んでいる。
ロータ保持装置68は、左右方向に延びており、ロータ62に取付けられる保持装置本体70と、保持装置本体70に連結されるスピンドル71とを含んでいる。
保持装置本体70にロータ62が連結されているとき、ロータ62、保持装置本体70およびスピンドル71は、一体回転可能である。
軸受け装置69は、ロータ62を支持する軸部72を両持ち支持する2つの軸受73,74を含んでいる。2つの軸受73,74は、プレート67上に配置されている。軸受け装置69は、ロータ62およびロータ保持装置68を回転軸S回りに回転可能に支持している。
プレート67上には、ロータ保持装置68を回転するための駆動モータ75が配置されている。駆動モータ75のケーシングは、プレート67に固定されている。駆動モータ75のケーシングから突出するモータ回転軸に、駆動プーリ76が固定されている。
また、スピンドル71には、従動プーリ77が固定されている。駆動プーリ76および従動プーリ77には、無端状のベルト78が巻き掛けられている。駆動プーリ76におけるベルト78の巻き掛け径と、従動プーリ77におけるベルト78の巻き掛け径とは、略同じである。したがって、駆動プーリ76と従動プーリ77との間のベルト78の2つの直線部分79,80は、互いに平行である。
図10および図11に示すように、ばね部材65は、金属板を加工して形成された1枚だけの板ばねからなり、振動部64を支持している。ばね部材65は、固定部63の上面66に固定される一辺65a(下辺)と、一辺65aとは反対側に位置し振動部4のプレート67の下面81に固定される他辺81b(上辺)とを有している。ばね部材65は、前後方向においてプレート67の中央に接続されており、左右方向においてプレート67の左寄りの部分に接続されている。
一辺65aから他辺65bに向かう方向(上下方向)と直交するように軸方向Y(左右方向)が規定されている。ばね部材65は、左右方向(軸方向Y)に広がる主表面82を有している。
ばね部材65は、その主表面82の幅Wが、軸方向Yに沿って順に変化する形状になっている。具体的には、ばね部材65は、第1部分83と、第1部分83の右側に配置された第2部分84とを含んでいる。
第1部分83は、正面から見て矩形の板状に形成されており、軸方向Yの全域に亘って、幅Wが一定である。
第2部分84は、正面から見て三角形の板状に形成されている。第2部分84のうち、振動部64側の辺部85は、ばね部材65の他辺65bの右端から右下に傾斜している。これにより、第2部分84は、軸方向Yに沿って右側に進むにしたがい、幅Wが徐々に狭くなっており、ばね剛性が徐々に小さくなっている。
ばね部材65の一辺65aは、第1部分83および第2部分84の両方に設けられている。一方、ばね部材65の他辺65bは、第1部分83には設けられ、第2部分84には設けられていない。したがって、第1部分83は、固定部63に固定されるとともに振動部64のプレート67に固定されており、第2部分84は、固定部63に固定されているが振動部64のプレート67には固定されていない。
固定部63の上方には、2つの振動検出器86,86が設けられている。正面から見て、2つの振動検出器86,86は、ばね部材65を挟んで左右に並んで配置されている。2つの振動検出器86,86は、固定部63の上面66に立設された柱87,87に取付けられている。
また、プレート67の下面81から下方に向けて突出部88,88が突出している。突出部88,88は、2つの振動検出器86,86の近傍に配置されている。突出部88,88の後方には、振動部64のプレート67の振動を伝えるための2本の換振棒89,89が配置されている。これら2本の換振棒89,89は、ばね部材65の厚み方向(前後方向)に延びており、対応する振動検出器86,86にそれぞれ接続されている。プレート67の振動に伴い2本の換振棒89,89が水平方向に変位することにより、振動部64のプレート67の振動を2つの振動検出器86,86で検出することができる。
駆動モータ75によってロータ62が回転され、動釣合い試験が行われているとき、振動検出器86,86による振動検出信号は、図示しない振動検知回路へ与えられる。この検出された振動に基づいてロータ62の動不釣合いが測定される。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、駆動モータとロータ保持装置とを同軸に配置し、駆動モータの回転軸でロータ保持装置を直接回転させてもよい。また、駆動モータの回転軸とロータ保持装置とを、ユニバーサルジョイントを介して連結してもよい。
1,61 動釣合い試験機
2,62 ロータ
3,63 固定部
4,64 振動部
9,68 ロータ保持装置
10,69 軸受け装置
23,42,45,47,51,65 ばね部材(振動部支持装置)
23a,42a,45a,47a,51a,65a 一辺(取付部)
23b,42b,45b,47b,51b,65b 他辺(取付部)
30,82 主表面
S 回転軸
T 厚み
W 幅

Claims (1)

  1. 固定部、振動部、および固定部に対して振動部を振動可能に連結するばね部材を含む動釣合い試験機であって、
    前記振動部は、動釣合い試験をする被測定体(ロータ)を保持するためのロータ保持装置、およびロータ保持装置を所定の回転軸を中心に回転可能に支持する軸受け装置を含み、
    前記ばね部材は、一辺側が前記固定部に取付けられ、前記一辺側と反対側の他辺側が前記振動部に取付けられ、前記回転軸方向に広がる主表面を有する1枚だけの板ばねから成り、
    前記板ばねは、前記回転軸方向に沿って、ばね剛性が次第に大きくなるように、その厚みおよび前記主表面の幅の少なくとも一方が、徐々に、または段階的に変化しており、それによって、前記板ばねには、前記振動部を支持するための剛性が相対的に高い第1部分と、前記被測定体(ロータ)の不釣り合いを精度よく測定するための剛性が相対的に低い第2部分とが形成されていることを特徴とする、動釣合い試験機。
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