JP4022455B2 - 釣合試験機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、車両用タイヤのアルミホイールなどの円形状体のワークのバランス特性を測定する釣合試験機に関し、特に測定精度の向上と組み付け性の改善を図ったものである。
【0002】
【従来の技術】
アルミホイールなどのワーク製造時には、出来具合の重要な要件の一つである、ワーク自体の周方向に対する釣合い(アンバランス量)を測定することが一般的に行われている。このアンバランスの具合を測定する機器が釣合試験機(バランサー)である。
【0003】
アルミホイールは、ゴム製のタイヤが装着されて車輪となり、車両の走行時には高速度で回転させられるため、各部の重量に偏りがないこと、即ち製品全体として各部の重量バランスが取れていることが重要である。
【0004】
このようなバランスを測定する釣合試験機の大まかな原理は、図9に示す如くである。先ず、試験機の主軸10は、第1の軸受20A及び第2の軸受20Bにより支持され、その一端(上端)寄りにはフランジ形の受け台30が回り止め用のキー31などを介して取り付けられている。第1の軸受20A及び第2の軸受20Bの部分には、主軸10の遠心力を検出するための圧力センサからなる第1及び第2の圧力センサ部S1,S2が組み込んである。
【0005】
そして、アルミホイールのワークWのバランス特性(アンバランス量)の測定時には、受け台30にワークWを載せ、ワークWのセンター穴に主軸10の上端を通し、コーン部材41によりセンター合わせを行い、締め付け金具40により締め付けている。
【0006】
この状態で、主軸10をモータ(図示省略)により回転させると、ワークWに偏り〔例えばスタチックアンバランスやカイネテックアンバランス(偶力アンバランス)、これらが混在したダイナミックアンバランスなどのアンバランス〕がある場合、主軸10には遠心力が発生する。この遠心力は、ワークWの外面側の点U1と内面側の点U2との距離L1、ワークWの内面側のU2と第1の軸受20A部分の支点との距離L2、第1の軸受20A部分の支点と第2の軸受20Bとの距離L3による梃子の比に応じて、上記第1及び第2の圧力センサ部S1,S2により検出される。
【0007】
この検出された電気信号を、試験機に付属のマイコン内蔵のコントローラ(図示省略)により適宜演算して、ワークWにおける外面側の点U1のアンバランス(アウターアンバランス)と、内面側の点U2のアンバランス(インナーアンバランス)とを求め、これらの値を表示部に表示させている。さらに、主軸10の下端に設けたロータリーエンコーダ60により、モータの回転方向、回転の位相角を求めている。
【0008】
つまり、ワークWの外面側の点U1及び内面側の点U2のどの部分が、より軽いか或いは重いかを求めている。そして、このデータを基にして、軽い部分に錘(バランスウエイト)を装着すれば、バランスの取れたワークWが得られる。
【0009】
上記コントローラによる演算は、次のようにして行われる。先ず、主軸10の遠心力をFとすると、次式で表される。
F=(2πf)2 ×Wr×U ・・・(1)
なお、fは周波数(Hz)、Wrは主軸10の中心とワークWの点U1又は点U2までの距離、即ちアンバランスの回転半径、Uはアンバランス量である。
【0010】
ここで、主軸10を一定の回転速度で駆動するとすれば、遠心力Fは、回転半径Wrとアンバランス量Uとの積(Wr×U)となる。このWr×U=Xとすれば、ワークWの外面側の点U1のアウターアンバランスX1、及び内面側の点U2のインナーアンバランスX2は、以下の式となる。
X1=−〔F1・L2+F2(L2+L3)〕/L1 ・・・(2)
X2=〔F1(L1+L2)+F2(L1+L2+L3)〕/L1
・・・(3)
なお、F1は圧力センサ部S1の部分における力、F2は圧力センサ部S2の部分における力である。
【0011】
このような関係式が用いられる釣合試験機においては、第1の軸受20A部分及び第2の軸受20B部分における各支点が、演算の起点となるため、重要な意味を有し、この点が明確に確定されてないと、正確な演算が不可能となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の釣合試験機では、図10や図11に示すような構造によって主軸を保持しているため、いずれも軸受部分の支点が不確定となり易いと推論され、十分な精度の測定結果が得られないという問題点があった。また、組み付け作業自体もやり難く、困難であるという問題もあった。
【0013】
つまり、図10による構造では、主軸10に装着された第1の軸受20Aは、図12に示すような、1個のZ形の板バネ50Aを介して、概略コ字形に組み付けられた機枠側の支持フレーム51のコ字形底部分に取り付けられ、この状態で、板バネ50Aと直交する方向の第1の軸受20Aにあっては、支持フレーム51との間に第1の圧力センサ部S1を、鋼球52を介装させる一方、第1の圧力センサ部S1の反対側からは、支持フレーム51のコ字形の延設部分側に装着されたボルト、ナットなどの固定具53を、第1の軸受20Aの側面に当接させている。もう一方(下側)の第2の軸受20B側にあっても、これとほぼ同様の構造となっている。
【0014】
この構造では、固定具53の締め付けにより、第1及び第2の圧力センサ部S1,S2側では強固な保持が得られる一方、板バネ50A側でも、ある程度の保持力で保持されるため、第1の軸受20A及び第2の軸受20B側の動きが規制されることとなる。これは、主軸10の動きを圧力信号として捕らえようとする圧力センサ部S1,S2側から見ると、その動きが捕らえ難い構造と言える。しかも、1個の板バネ50A側の保持力が弱いため、保持そのものが不安定になり易いという面もある。このため、上述したように、各軸受20A,20B部分の支点が明確に確定しないと推論される。
【0015】
また、板バネ50Aの取り付け位置も、主軸10及び各軸受20A,20Bの裏側で、かつ、この板バネ50Aの取り付けと同時に、第1及び第2の圧力センサ部S1,S2を鋼球52を介装させて取り付ける必要があるため、この組み付け作業が結構大変であった。
【0016】
一方、図11による構造では、主軸10に装着された第1の軸受20Aは、図13に示すような、2個のL形の板バネ50B,50Bを介して、やはり機枠側の支持フレーム51のコ字形底部分に取り付けられ、この状態で、板バネ50B,50Bと直交する方向の第1の軸受20Aにあっては、支持フレーム51との間に第1の圧力センサ部S1を、鋼球52を介装させる一方、第1の圧力センサ部S1の反対側から、支持フレーム51のコ字形の延設部分側に装着されたボルト、ナットなどの固定具53を、第1の軸受20Aの側面に当接させている。もう一方(下側)の第2の軸受20B側にあっても、これとほぼ同様の構造となっている。
【0017】
この構造では、2個の板バネ50B,50Bにより、上記1個の板バネ50Aに比較して、より大きな保持力が得られるため、第1の軸受20A及び第2の軸受20B側の動きがより大きく規制されることとなる。したがって、やはり主軸10の動きを圧力信号として捕らえようとする圧力センサ部S1,S2側から見ると、その動きが捕らえ難い構造と言える。ただし、2個の板バネ50B,50Bにより保持力が強まるため、保持の不安定性が改善されるという面はあるものの、全体的に見れば、上述したように、やはり各軸受20A,20B部分の支点が明確に確定しないと推論される。
【0018】
また、2個の板バネ50B,50Bの取り付け位置が各軸受20A,20Bの側方となるため、その取り付けがやや楽になるものの、板バネ50B,50Bの取り付けと同時に、第1及び第2の圧力センサ部S1,S2を鋼球52を介装させて取り付ける必要があるため、この組み付け作業がやはり大変であった。
【0019】
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたもので、主軸の動きを捕らえ易い構造とすると共に、第1及び第2の軸受部分における支点部分を高精度で維持して、測定精度の向上を図る一方、各部の組み付け性の改善を図った釣合試験機を提供せんとするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、円形状体のワークを主軸の一端寄りに装着して当該主軸を回転させ、前記主軸の2箇所の支点部分における圧力信号により前記ワークのバランス特性を検出する釣合試験機であって、
前記主軸の2支点部分に装着された第1及び第2の軸受の各支点軸を、当該主軸の2箇所の支点部分に位置合わせする一方、前記第1及び第2の軸受を、その各支点軸を回動可能にし、かつ、筒状の枠体からなる上下の軸受枠を介して、機枠側の支持フレーム側に取り付け、前記上下の軸受枠の外側面でかつ第1及び第2の軸受の各支点軸が装着される側と直交する側となる機枠側の支持フレーム側に第1及び第2の圧力センサ部を設置すると共に、当該第1及び第2の圧力センサ部とは反対側の対向する側の前記上下の軸受枠の外側面に伸びて固定される1枚の板バネを前記機枠側の支持フレーム側に装着して、前記主軸の回転時、当該主軸の2支点部分を高精度で維持できるようにしたことを特徴とする釣合試験機にある。
【0021】
請求項2記載の本発明は、前記第1及び第2の軸受の左右の支点軸を、前記上下の軸受枠側に補助軸受を介して回転可能に取り付け、かつ、前記左右の支点軸の位置決めを、当該左右の支点軸の一方側で上記主軸に対する外方側から設けられた盲穴と、当該盲穴に収納される球体と、当該球体にその先端が当接されると共に、前記上下の軸受枠側の軸受けカバー側に装着される押しねじからなる機構により行うことを特徴とする請求項1記載の釣合試験機にある。
【0022】
請求項3記載の本発明は、前記左右の支点軸を、前記上下の軸受枠の補助軸受装着用の穴に装着されるセットねじと、前記各補助軸受の外周側に突出する前記左右の支点軸の突出部分に止められるストップリングにより固定させることを特徴とする請求項2記載の釣合試験機にある。
【0023】
請求項4記載の本発明は、前記第1及び第2の圧力センサ部を、前記上下の軸受枠の外側面と機枠側の支持フレーム間に挟み込み、ねじ止め手段により設置することを特徴とする請求項1、2又は3記載の釣合試験機にある。
【0024】
請求項5記載の本発明は、前記第1及の軸受と第2の軸受間、又は前記上下の軸受枠間を連設部材で連結させたことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の記載の釣合試験機にある。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1〜図3は本発明に係る釣合試験機の一実施例になる全体の概略を示し、図4はその拡大平面を示し、図5はその要部の拡大断面を示し、図6は軸受部分の拡大断面を示し、図7は本試験機に用いられる板バネを示し、図8は板バネの取り付け状態の拡大平面を示したものである。
【0026】
この釣合試験機において、10は主軸で、その上端寄りには、上記従来例の場合とほぼ同構造のフランジ形の受け台30が回り止め用のキーなどを介して取り付けられている。そして、この受け台30には、測定時にアルミホイールなどのワークWが載せられ、ワークWのセンター穴に主軸10の上端を通し、コーン部材41によりセンター合わせを行い、締め付け金具40により締め付けるられるようになっている。
【0027】
上記主軸10は、以下に示す構造により、装置の骨格をなす機枠100に対して、鉛直に立設されると共に、その下端寄りには、回転プーリー101、ローターエンコーダ102が取り付けられている。この回転プーリー101とモータMの回転プーリー103間にはベルト104が掛けられ、モータMの回転により、主軸10が回転するようになっている。このモータMが取り付けられた設置ユニット110は、吊設されてなる。ローターエンコーダ102は、その検出信号(A相パルス、B相パルス、Z相パルス)により、モータMの回転方向や位相角を求めるためのものである。
【0028】
この主軸10の2支点部分(上述した図9における第1の軸受20A及び第2の軸受20Bに相当する部位)には、ベアリング内蔵の第1及び第2の軸受200A,200Bが装着してある。この第1及び第2の軸受200A,200Bは、後述するように、その左右の各支点軸220,220が回動可能にして、筒状、例えば矩形筒状(円形筒状も可)の枠体からなる上下の軸受枠300A,300B内に嵌め込れている。この上下の軸受枠300A,300Bの外側面と機枠100側の支持フレーム120間には、第1及び第2の圧力センサ部S1,S2が設置され、この第1及び第2の圧力センサ部S1,S2と対向する反対側の上下の軸受枠300A,300Bの外側面と機枠100側の支持フレーム120側間には、板バネ400が取り付けられている。
【0029】
本発明では、この装置の具体的な組み付けにあたって、先ず、主軸10の2支点部分に第1及び第2の軸受200A,200Bを装着し、この状態で、これらの各第1及び第2の軸受200A,200Bに、上下の軸受枠300A,300Bを取り付ける。この取り付けは、上下の両軸受枠300A,300B部分がほぼ同構造からなるため、例えば下側の軸受枠300Bの例を取って説明すると、図6の如くである。
【0030】
つまり、主軸10の一方(下方側)の支点部分に装着された第2の軸受200Bは、ベアリング210,210を内蔵し、その左右の支点軸(取付け軸)220,220を、ベアリング311,311の内蔵された補助軸受310,310を介して、下側の軸受枠300Bに取り付けてある。
【0031】
より具体的には、左右の支点軸220,220を取り外した状態の第2の軸受200Bを、主軸10の下側の支点部分に装着し、この状態で、軸受枠300B内に入れた後、この軸受枠300Bの補助軸受装着用の穴320,320から、上記左右の支点軸220,220を軸受200Bの所定の部分に嵌め込み、セットねじ230,230で止めてある。
【0032】
この後、補助軸受装着用の穴320,320に左右の外方から補助軸受310,310を入れ、第2の軸受200Bに固定された左右の支点軸220,220に嵌め込む。このとき、第2の軸受200Bの外周と各補助軸受310,310間にはスペーサ330,330を介在させ、また、各補助軸受310,310の外周と左右の支点軸220,220の突出部分にはストップリング(Eリング)340,340を挟み込んで止めてある。勿論、これにより、各補助軸受310,310のガタ付きや移動は良好に規制される。
【0033】
また、第2の軸受200B自体も、その内側が主軸10側の拡径段部11に当接すると共に、その下端側が止めねじ240,240で固着された軸受けカバー250により塞がれるため、下側に外れる恐れはない。
【0034】
さらに、上記補助軸受装着用の穴320,320側のうち、図6中の右側の穴にあっては、外方から筒状のカラー(スペーサ)350を入れた後、軸受けカバー360を止めねじ370,370により取り付けてある。これにより、右側の補助軸受310の外方への動きは確実に規制される。
【0035】
一方、図6中の左側の穴では、軸受けカバー360は、右側と同様止めねじ370,370により取り付けられると同時に、この軸受けカバー360自体に押しねじ380がねじ込んである。この押しねじ380の先端(逆コーン形先端)は、支点軸220のセンターに開けられた盲穴221の挿入されて、盲穴221内に収納された球体222に当接されるようになっている。
【0036】
したがって、押しねじ380を調整しながら、押し込めば、球体222の位置決め機能により、第2の軸受200Bは正確に所定の位置に位置決めされつつ、ガタ付くことなどなく良好に固定される。なお、押しねじ380の外方側の突出部分には必要により緩み止め具381としてのナットを装着しておくとよい。
【0037】
このような第2の軸受200Bと下側の軸受枠300Bとの組み付け構造により、主軸10の一方(下方側)の支点部分は、所定の位置、即ち、上記図9における第2の軸受20Bに相当する部位)に、高精度で維持されることとなる。
なお、主軸10の他方(上方側)の支点部分をなす、第1の軸受200Aと上側の軸受枠300Aとの組み付け構造にあっても、図5に示すように、ほぼ同様の構造としてある。このため、やはり主軸10の他方(上方側)の支点部分も、所定の位置、即ち、上記図における第1の軸受20Aに相当する部位)に高精度で維持されることとなる。
【0038】
このようにして、主軸10の上下の2支点部分に、第1の軸受200Aと軸受枠300A、及び第2の軸受200Bと軸受枠300Bの組み付けが終了したら、図4から明らかなように、次に、図7の如き、L字形の板バネ400を機枠100側の支持フレーム120に取り付ける。具体的には、L字形の短片410側の取付け穴411と支持フレーム120の平水片部121とをボルト、ナットなどの固定具430により固定する。
【0039】
次に、この板バネ400のL字形の長片420側と反対側の対向する支持フレーム120の軸受け支持片部122との間に、上記第1の軸受200Aと軸受枠300A、及び第2の軸受200Bと軸受枠300Bとが組み付けられた主軸10を嵌め込む。具体的には、上側の軸受枠300Aと下側の軸受枠300Bを、第1及び第2の軸受200A,200Bの左右の支点軸220,220に対して直交する側が滑り込む形で嵌め込む。この際、ユニット化された第1又は及び第2の圧力センサ部S1,S2を、支持フレーム120の軸受け支持片部122に設けた凹み部(切欠部)122aに挟み込む。
【0040】
この後、板バネ400のL字形の長片420側の取付け穴421と上側の軸受枠300A、又は下側の軸受枠300Bとをボルト、ナットなどの固定具440により固定する。この状態を拡大すると、図8の如くである。より具体的には、板バネ400の長片420側のバネ性が損なわれないように、軸受枠300A、又は下側の軸受枠300Bの外側面側との間に狭い隙間δを設けて取り付けてある。また、同時に、支持フレーム120の軸受け支持片部122、第1又は及び第2の圧力センサ部S1,S2、上側の軸受枠300A、又は下側の軸受枠300Bとをボルトなどのねじ込み手段130により固定する。
【0041】
この組み付け構造によると、主軸10の上下の2支点部分、即ち第1の軸受200Aと第2の軸受200B、及び上側の軸受枠300Aと下側の軸受枠300Bの部分は、ガタ付きや遊びなどなく、所定の位置に組み付けられている。しかも、例えば図4から判るように、上側の軸受枠300A内の第1の軸受200Aと、下側の軸受枠300B内の第2の軸受200Bは、それぞれの左右の支点軸220,220を中心に回動可能な状態で取り付けられている。
【0042】
このため、2支点部分が高精度で維持される一方、圧力センサ部S1,S2からは、ワークWのアンバランス量に対応した高感度の圧力信号が得られる。その理由としては、本発明では、上記のように、第1の軸受200A又は第2の軸受200Bの左右の各支点軸220,220が回動可能な状態で取り付けられているため、ワークWのアンバランス量に対応した力が主軸10に作用したとき、その力がスムーズに圧力センサ部S1,S2側に捕らえられるからである。つまり、主軸の動きが捕らえ易い構造となっている。
【0043】
また、本発明では、板バネ400の固定、それに続く主軸10や圧力センサ部S1,S2の固定も、装置の一方側(正面側)から行うことができる。そして、従来のように、圧力センサ部S1,S2側に鋼球を介在させる必要もない。これにより、組み立て作業が迅速に行われ、作業負担が軽減される。
【0044】
この組み付け構造において、より好ましくは、図5〜図6に示すように、第1の軸受200Aと第2の軸受200Bの間を、連設部材500で連結させるとよい。この連設部材500は、平板部材などでもよいが、筒状の長尺体が好ましい。これによって、より確実に第1の軸受200Aと第2の軸受200B間の位置決めが行われ、主軸10の2支点部分はより高精度で維持されることとなる。
【0045】
因みに、上記のように構成された本発明の釣合試験機において、アルミホイールのワークWを受け台30に載せ、コーン部材41、締め付け金具40により締め付けて固定してから、モータMを駆動させて、主軸10の回転による第1及び第2の圧力センサ部S1,S2からの圧力信号を検出してバランス特性試験を行ったところ、ワークWのアンバランス量として、0.2〜0.3g程度のオーダまで測定することが可能であった。従来の図10や図11に示したの釣合試験機の場合、測定限界は2.0〜2.5g程度であった。
【0046】
なお、上記実施の態様では、ワークWが車両用のタイヤ(車輪)をなすアルミホイールであったが、本発明の被測定対象物は、これに限定されず、タイヤ、或いは、その他の円形状体のもののバランス測定にも対応することができる。
【0047】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る釣合試験機によると、次のような優れた効果が得られる。
【0048】
(1)請求項1記載の釣合試験機では、主軸の2支点部分に装着された第1及び第2の軸受の各支点軸を、主軸の2箇所の支点部分に位置合わせする一方、第1及び第2の軸受を、その各支点軸を回動可能にし、かつ、筒状の枠体からなる上下の軸受枠を介して、機枠側の支持フレーム側に取り付けてあるため、主軸の動きが捕らえ易い構造となり、その結果として、高い測定精度が得られる。また、組み立て時においても、板バネの固定、主軸や各圧力センサ部の固定も、装置の一方側(前面側)から行うことができるため、従来の図10や図11に示した装置に比較して、作業性の改善が図られる。
【0049】
(2)請求項2記載の釣合試験機では、第1及び第2の軸受の左右の支点軸を、上下の軸受枠側に補助軸受を介して回転可能に取り付け、かつ、支点軸の位置決めがあるため、よりスムーズな支点軸の回転が得られ、主軸の動きが捕らえ易くなる一方、より簡単な組み付けも可能となり、また、支点軸がより明確に特定の位置に位置決めされる。
【0050】
(3)請求項3記載の釣合試験機では、左右の支点軸を、上下の軸受枠の補助軸用装着用の穴に装着されるセットねじと、補助軸受の外周側に突出する左右の支点軸の突出部分に止められるストップリングにより固定させるため、左右の支点軸が、より硬く、かつ、確実に固定される
【0051】
(4)請求項4記載の釣合試験機では、第1及び第2の圧力センサ部を、そのユニット部分を上下の軸受枠の外側面と機枠側の支持フレーム間に挟み込み、ねじ止め手段により設置するものであるため、より確実で、かつ簡単に取り付けることが可能となる。
【0052】
(5)請求項5記載の釣合試験機では、第1及の軸受と第2の軸受間、又は前記上下の軸受枠間を連設部材で連結させるため、主軸の2支点部分がより高精度で維持され、結果として、測定精度のより一層の向上が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る釣合試験機の一実施例になる全体を示した側面図である。
【図2】 図1の釣合試験機の部分拡大側面図である。
【図3】 図1の釣合試験機の別方向からの部分拡大側面図である。
【図4】 図1の釣合試験機における主軸の保持機構を示した部分拡大平面図である。
【図5】 図1の釣合試験機における主軸に装着された第1の軸受と上側の軸受枠、及び第2の軸受と下側の軸受枠の部分を示した拡大縦断面図である。
【図6】 図1の釣合試験機における主軸に装着された第2の軸受及び下側の軸受枠の部分を示した拡大縦断面図である。
【図7】 図1の釣合試験機に用いられる板バネの拡大斜視図である。
【図8】 板バネの取り付け状態を示した部分拡大平面図である。
【図9】 釣合試験機の概略原理を示した説明図である。
【図10】 従来の釣合試験機における主軸の保持機構を示した部分拡大平面図である。
【図11】 従来の釣合試験機における主軸の別の保持機構を示した部分拡大平面図である。
【図12】 図10の釣合試験機に用いられる板バネの拡大斜視図である。
【図13】 図9の釣合試験機に用いられる板バネの拡大斜視図である。
【符号の説明】
10 主軸
100 機枠
120 支持フレーム
130 ねじ込み手段
200A 第1の軸受
200B 第2の軸受
220,220 左右の支点軸
221 盲穴
222 球体
230 セットねじ
300A 軸受枠
300B 軸受枠
310 補助軸受
320 補助軸受装着用の穴
340 ストップリング
360 軸受けカバー
380 押しねじ
400 板バネ
500 連結部材
S1 第1の圧力センサ部
S2 第2の圧力センサ部

Claims (5)

  1. 円形状体のワークを主軸の一端寄りに装着して当該主軸を回転させ、前記主軸の2箇所の支点部分における圧力信号により前記ワークのバランス特性を検出する釣合試験機であって、
    前記主軸の2支点部分に装着された第1及び第2の軸受の各支点軸を、当該主軸の2箇所の支点部分に位置合わせする一方、前記第1及び第2の軸受を、その各支点軸を回動可能にし、かつ、筒状の枠体からなる上下の軸受枠を介して、機枠側の支持フレーム側に取り付け、前記上下の軸受枠の外側面でかつ第1及び第2の軸受の各支点軸が装着される側と直交する側となる機枠側の支持フレーム側に第1及び第2の圧力センサ部を設置すると共に、当該第1及び第2の圧力センサ部とは反対側の対向する側の前記上下の軸受枠の外側面に伸びて固定される1枚の板バネを前記機枠側の支持フレーム側に装着して、前記主軸の回転時、当該主軸の2支点部分を高精度で維持できるようにしたことを特徴とする釣合試験機。
  2. 前記第1及び第2の軸受の左右の支点軸を、前記上下の軸受枠側に補助軸受を介して回転可能に取り付け、かつ、前記左右の支点軸の位置決めを、当該左右の支点軸の一方側で上記主軸に対する外方側から設けられた盲穴と、当該盲穴に収納される球体と、当該球体にその先端が当接されると共に、前記上下の軸受枠側の軸受けカバー側に装着される押しねじからなる機構により行うことを特徴とする請求項1記載の釣合試験機。
  3. 前記左右の支点軸を、前記上下の軸受枠の補助軸受装着用の穴に装着されるセットねじと、前記各補助軸受の外周側に突出する前記左右の支点軸の突出部分に止められるストップリングにより固定させることを特徴とする請求項2記載の釣合試験機
  4. 前記第1及び第2の圧力センサ部を、前記上下の軸受枠の外側面と機枠側の支持フレーム間に挟み込み、ねじ止め手段により設置することを特徴とする請求項1、2又は3記載の釣合試験機。
  5. 前記第1及の軸受と第2の軸受間、又は前記上下の軸受枠間を連設部材で連結させたことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の記載の釣合試験機。
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