JP5546303B2 - 動バランス計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤを回転させたときの不釣合い力を検出する動バランス計測装置に関する。
従来より、タイヤ生産ラインの最終工程において、タイヤの動バランス試験が行われている。その動バランス試験に用いられる動バランス計測装置として、特許文献1に示されるタイヤ用ダイナミックバランサがある。
このダイナミックバランサは、タイヤを回転させたときの不釣合い力を検出する装置であり、タイヤを支持するタイヤ軸に、タイヤを取り付けるリムと荷重検出装置と従動プーリが備えられ、回転軸がタイヤ軸と平行になるように配備された回転駆動装置に駆動プーリが備えられている。荷重検出装置は、ロードセルを有しており、タイヤが回転したときに発生するアンバランス荷重と回転位相を検出するものである。
駆動プーリと従動プーリには駆動ベルトが巻回されており、回転駆動装置が駆動プーリを回転させると駆動ベルトを介して従動プーリが回転する。この従動プーリの回転によりタイヤ軸が回転して、リムに取り付けられたタイヤが回転する。
バランス計測時は、荷重検出装置が、このように回転させたタイヤのアンバランス荷重を検出し、この検出データをもとに不釣合い力の回転ベクトルを数値化する。
特開平8−15074号公報
上述のダイナミックバランサにおいて、駆動プーリと従動プーリとは、駆動ベルトの張力が荷重検出方向に直接作用しないように、互いの回転軸を結ぶ直線が荷重検出方向と略直角方向となるように配置されている。すなわち、図6に示すように、ロードセルでの荷重検出方向は、駆動プーリの回転軸中心と従動プーリの回転軸中心を結ぶ直線に直交する方向(y方向)となっている。
しかし、図6に示すように、駆動プーリの径と従動プーリの径が異なる場合には、駆動ベルトの走行方向が、駆動プーリと従動プーリの互いの回転軸を結ぶ直線に対して斜めになる。この構成において駆動プーリと従動プーリが、矢印で示す方向に回転すると、図6に示すように、y方向の分力T1y及びT2yが発生する。これら分力T1y及びT2yが荷重検出装置に混入し、測定誤差が生じる。
駆動プーリと従動プーリの径が等しければ分力T1y及びT2yは発生しないが、微少ながら発生する回転駆動装置の回転に同期したトルク変動がタイヤ軸に伝わり、荷重検出装置に誤差として混入する。アンバランス荷重は、周波数分析によりタイヤの回転数成分のみを抽出して計算されるので、駆動プーリと従動プーリの径を変えることでタイヤ回転数と回転駆動装置の回転数を分離できるような構成とすることが望ましい。
図6に示すように張力の分力T1y及びT2yが発生して荷重検出装置に混入しても、その分力T1y及びT2yが一定であれば、予め実験により分力T1y及びT2yを把握することができる。これら分力T1y及びT2yを実際の測定データから取り除く(測定データの補正)ことにより、正確なアンバランス荷重を把握することができる。
しかし、駆動ベルトの張力は、温度変化や摩耗により変化する。駆動ベルトの張力が変化すると、分力T1y及びT2yも変化するので、測定データの補正に誤差が生じる。さらには、駆動ベルトの張力が変化すれば、タイヤ軸を支持するベアリングの回転摩擦も変化するので、その回転摩擦のトルク変動に起因する荷重検出装置の誤差成分も変化してしまう。
本発明は、上記問題点に鑑み、タイヤのアンバランス荷重の計測における、駆動ベルトの走行に起因する計測誤差を低減することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明に係る動バランス計測装置は、動バランス測定が行われるタイヤが取り付けられるタイヤ回転軸と、前記タイヤ回転軸に平行に配備された駆動軸を有する回転駆動装置と、前記回転駆動装置の駆動軸に備えられた駆動プーリと駆動プーリとは異径であってタイヤ回転軸に備えられた従動プーリとに巻回された駆動ベルトと、前記タイヤ回転軸に加わる荷重を検出する荷重検出器と、を有する動バランス計測装置において、前記荷重検出器の荷重検出方向に対して垂直方向に前記駆動ベルトが前記従動プーリから巻き出される及び前記従動プーリに巻き入れられるように、前記従動プーリ巻入側の駆動ベルトに押圧される調整プーリと前記従動プーリ巻出側の駆動ベルトに押圧される調整プーリとを備え、さらに、前記2つの調整プーリを支持する一の支持部材と、前記支持部材を、前記荷重検出方向に対して垂直方向に所定の押圧力で押圧することで、前記支持部材に支持される2つの調整プーリを、前記荷重検出方向に対して垂直方向に駆動ベルトに押圧する弾性押圧手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る動バランス計測装置は、前記調整プーリを所定の押圧力で駆動ベルトに付勢する弾性押圧手段が備えられていてもよい。
さらに、本発明に係る動バランス計測装置は、前記弾性押圧手段の振動を減衰させるダンパ手段を有していてもよい。
加えて、本発明に係る動バランス計測装置は、前記弾性押圧手段が、駆動ベルトの巻入方向及び巻出方向が互いに平行となるように、巻入方向及び巻出方向のうちいずれか一方に向かって走行する前記駆動ベルトに前記調整プーリを押圧してもよい。
また、本発明に係る動バランス計測装置は、前記弾性押圧手段が、駆動ベルトの巻入方向及び巻出方向が互いに平行となるように、巻入方向に向かって走行する前記駆動ベルトと、巻出方向に向かって走行する前記駆動ベルトとに、前記調整プーリを押圧してもよい。
また、本発明に係る動バランス計測装置は、前記従動プーリ巻入側の駆動ベルトに押圧される調整プーリと前記従動プーリ巻出側の駆動ベルトに押圧される調整プーリとを支持する一の支持部材が備えられ、該支持部材には、当該支持部材を介して調整プーリを所定の押圧力で駆動ベルトに付勢する弾性押圧手段が備えられていてもよい。
また、本発明に係る動バランス計測装置は、前記支持部材には、前記弾性押圧手段の振動を減衰させるダンパ手段が備えられていてもよい。
なお、本発明に係る動バランス計測装置の最も好ましいものは、動バランス測定が行われるタイヤが取り付けられるタイヤ回転軸と、前記タイヤ回転軸に平行に配備された駆動軸を有する回転駆動装置と、前記回転駆動装置の駆動軸に備えられた駆動プーリと駆動プーリとは異径であってタイヤ回転軸に備えられた従動プーリとに巻回された駆動ベルトと、前記タイヤ回転軸に加わる荷重を検出する荷重検出器と、を有する動バランス計測装置において、前記荷重検出器の荷重検出方向に対して垂直方向に前記駆動ベルトが前記従動プーリから巻き出される及び前記従動プーリに巻き入れられるように、当該駆動ベルトへ押圧される調整プーリが備えられていることを特徴とする。
本発明に係る動バランス計測装置によれば、タイヤのアンバランス荷重の計測における、駆動ベルトの走行に起因する計測誤差を低減することができる。
動バランス計測装置の構成を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による、動バランス計測装置における駆動プーリ、従動プーリ、及び調整プーリ(張力安定化機構)の配置の上面図である。 本発明の第2実施形態による、動バランス計測装置における駆動プーリ、従動プーリ、及び調整プーリ(ベルト角調整機構)の配置の上面図である。 第2実施形態の変形例による、動バランス計測装置における駆動プーリ、従動プーリ、及び調整プーリ(ベルト角調整機構)の配置の上面図である。 (a)は、本発明の第3実施形態による、動バランス計測装置における駆動プーリ、従動プーリ、及び調整プーリ(ベルト角調整機構)の配置の上面図であり、(b)は、駆動プーリ、従動プーリ、及びベルト角調整機構の配置の側面図である。 従来における駆動ベルトの張力の分力を示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図を基に説明する。
[第1実施形態]
本発明の動バランス計測装置1aは、動バランス測定が行われるタイヤ2が取り付けられるタイヤ回転軸3と、このタイヤ回転軸3を回転自在に支持するハウジング4を有している。さらに、動バランス計測装置1aは、タイヤ回転軸3に平行に配備された駆動軸5を有すると共にタイヤ回転軸3に駆動力を与える回転駆動装置6と、この回転駆動装置6の駆動力をタイヤ回転軸3に伝える駆動ベルト7と、タイヤ2の動バランスを計測する荷重検出器8を有している。
加えて、動バランス計測装置1aは、駆動ベルト7に押圧されて駆動ベルト7の張力を調整すると共に、駆動ベルト7の走行方向を調整する調整プーリ9が備えられている。
図1に示すように、タイヤ回転軸3は、軸心が紙面上下方向を向くように配備され、上下開放となっている略円筒状のハウジング4に支持されている。
このタイヤ回転軸3は、ハウジング4の上端よりも上方に突出しており、その上端側に図示しないタイヤリムが設けられ、このタイヤリムに計測対象であるタイヤ2が装着される。また、タイヤ回転軸3は、ハウジング4の下端よりも下方に突出しており、タイヤ回転軸3の下部突出側に、回転駆動力を受ける従動プーリ10が取り付けられると共に、回転計測器11が取り付けられている。
ハウジング4は、動バランス計測装置1aのベースフレームに支持され、ハウジング4の内部には、タイヤ回転軸3を回転自在に支持する軸受(ベアリング)等が配備されている。
回転駆動装置6は、タイヤ回転軸3に対して平行に配備された駆動軸5を有するモータ21と、駆動軸5の先端に取り付けられた駆動プーリ12とを備えている。
回転駆動装置6のモータ21はベースフレームに固定されている。駆動軸5に取り付けられた駆動プーリ12には、駆動ベルト7が巻き掛けられていて、この駆動ベルト7は、前述したタイヤ回転軸3に設けられた従動プーリ10にも巻き掛けられている。そのため、モータ21が作動し、駆動軸5に取り付けられた駆動プーリ12が回転すると、駆動ベルト7を介して従動プーリ10も回転し、タイヤ回転軸3が回転駆動する。
なお、駆動プーリ12の直径と従動プーリ10の直径とは異なっており、モータ21の回転数とタイヤ回転軸3の回転数とは異なる。
ところで、動バランス計測装置1aは、タイヤ2の動バランスを計測するものであり、そのために幾つかの計測手段を備えている。
計測手段の1つとして、動バランス計測装置1aは、タイヤ回転軸の回転数(すなわち計測対象であるタイヤの回転数)などを検出する回転計測器11を有する。
回転計測器11は、エンコーダ13及び基準角検出器14を含んで構成されており、タイヤ回転軸3の回転を検出してその検出タイミングに合わせてパルス信号を発すると共に、基準角となる所定の回転角ごとにパルス信号を発するユニットである。回転計測器11は、タイヤ回転軸3の下端に配備されている。
加えて、動バランス計測装置1aは、計測手段として荷重検出器8を有している。荷重検出器8は、タイヤ回転軸3からハウジング4に伝わるタイヤのアンバランス荷重を検出するユニットであり、例えばロードセル等で構成されている。荷重検出器8は、ハウジング4とベースフレームの間に設けられている。
なお、この荷重検出器8は、駆動ベルト7の張力が荷重検出方向に直接作用しないように、駆動プーリ12の回転軸心と従動プーリ10の回転軸心とを結ぶ直線に垂直な方向の荷重のみを計測するものとなっている。
回転計測器11や荷重検出器8からの出力(計測結果)は、動バランス計測装置1aに備えられた演算制御部15に伝えられる。演算制御部15は、入力された計測結果より、タイヤ2のアンバランス荷重や動特性を算出すると共に、モータ21の制御等も同時に行う。
上述の動バランス計測装置1aにおいては、駆動プーリ12の径と従動プーリ10の径が異なり、「発明が解決しようとする課題」にて述べた如く、駆動ベルト7の張力のy方向の分力T1y及びT2yが発生する。これら分力T1y及びT2yが、荷重検出装置8に混入し、測定誤差が生じるといった不都合が生じる。
そのため、本実施形態の動バランス計測装置1aには、駆動ベルト7に押圧されて駆動ベルト7の張力を調整すると共に、駆動ベルト7の走行方向を調整する調整プーリ9aが設けられている。
図2を参照しながら、本発明の第1実施形態における動バランス計測装置1aの調整プーリ9aについて、詳しく説明する。この調整プーリ9aは、弾性押圧手段16a及びダンパ手段17aと協働し、駆動ベルト7に作用する張力を略一定とする「張力安定化機構」を構成する。
図2は、動バランス計測装置1aにおける駆動プーリ12、従動プーリ10、及び張力安定化機構の配置を、図1の上側から見たときの図であり、図2の紙面上下方向は、図1の紙面垂直方向と一致する。
張力安定化機構の調整プーリ9aは、円板状の部材であり、駆動プーリ12及び従動プーリ10と同様に、駆動ベルト7が巻回される。調整プーリ9aは、上下方向を向く回転軸回りに回転自在となっていて、例えばベアリング等の軸受を介して当該回転軸に支持されている。調整プーリ9aの回転軸は支持枠18aに支持されている。
弾性押圧手段16aは、例えばバネ等の弾性部材で構成され、調整プーリ9aを付勢するためのものである。弾性押圧手段16aの一端は、調整プーリ9aを支持する支持枠18aに取り付けられており、他端は、ベースフレームに取り付けられている。
ダンパ手段17aは、例えばオイル等の流体を用いたダンパで構成され、弾性押圧手段16aの周期的な振動を減衰させるためのものである。ダンパ手段17aは、弾性押圧手段16aと並列に支持枠18aとベースフレームに取り付けられている。
なお、調整プーリを支持している支持枠は、図示しないリニアガイド19aを介してベースフレームに取り付けられている。このリニアガイド19aは、支持枠18aを摺動可能な状態で支持するものである。さらにリニアガイド19aは、弾性押圧手段16aで付勢された支持枠18aすなわち調整プーリ9aの移動方向が、駆動プーリ12及び従動プーリ10が配備される平面上で、従動プーリ10と駆動プーリ12のほぼ中央の位置に向かうように、且つ従動プーリ10から巻出された駆動ベルト7の走行方向(巻出方向)に対して略垂直方向となるように導くものである。
このような張力安定化機構の動作を説明する。
例えば、回転駆動装置6を動作させて、動バランス計測装置1aの運転を開始する。調整プーリ9aを駆動ベルト7に向かって移動させ、弾性押圧手段16aの弾性力によって、支持枠18aを介して調整プーリ9aが駆動ベルト7に押圧される状態とする。
こうすることで、駆動軸5の軸中心とタイヤ回転軸3の軸中心を結ぶ直線に対して垂直方向に働く誤差成分となる荷重(ベルト張力の分力)を一定の大きさにして保つことができる。この根拠は、以下の通りである。
すなわち、図2において、調整プーリ9aの押圧方向に対する調整プーリ9a前後の駆動ベルト7の傾き角を2θとおくと、弾性押圧手段16aによる押圧力Fと駆動ベルト7の張力T1の関係は、
2T1cosθ=F
となる。θの変化は小さいと考えると、駆動ベルト7の張力T1は、ほぼ押圧力Fで決まるといえる。
つまり、弾性押圧手段7にバネ定数が小さい弾性部材を用い、且つプリテンション(予圧)を与えておくことにより、駆動ベルト7が伸縮して調整プーリ9aの位置が変化しても、押圧力Fの変化を小さく抑えることができるので、張力T1を一定の大きさに保ちやすい。
尚、弾性押圧手段16aの弾性部材として、例えば、コンスタントハンガを用いることができる。コンスタントハンガは、支持対象の変位を弾性的に許容すると共に、変位量にかかわらず一定の支持力を発揮するものである。このコンスタントハンガをベースフレームと支持枠18aに取り付けて、その後に当該コンスタントハンガに予圧を加えると、支持枠18aは、上述のようにリニアガイド19a上で摺動し、一定の力で調整プーリ9aを駆動ベルト7に押圧することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による動バランス計測装置1bについて説明する。
本実施形態による動バランス計測装置1bは、調整プーリ9bを有しており、この調整プーリ9bは、弾性押圧手段16b及びダンパ手段17bと協働し、従動プーリ10から巻出された駆動ベルト7の巻出方向を調整する「ベルト角調整機構」を構成する。
図3を参照して、本実施形態による動バランス計測装置1bにおける、駆動プーリ12、従動プーリ10、及び調整プーリ9bの配置について説明する。図3は、動バランス計測装置1bにおける駆動プーリ12、従動プーリ10、及びベルト角調整機構の配置及び配置を示す上面図である。図3の紙面上下方向は、図1の紙面垂直方向と一致し、荷重検出器8がアンバランス荷重を検出する方向(荷重検出方向)である。
本実施形態における駆動プーリ12及び従動プーリ10は、図3に示すように、従動プーリ10の巻入側における駆動ベルト7の巻入方向が荷重検出方向に対して垂直となるような位置に、回転駆動装置6が配置される。これによって、駆動プーリ12から従動プーリ10に向かう駆動プーリ12の走行方向が、荷重検出方向に対して垂直となる。
ベルト角調整機構は、第1実施形態における荷重安定化機構と同様の構成を有している。ベルト角調整機構の弾性押圧手段16bとダンパ手段17bは、駆動ベルト7で囲まれた範囲における駆動プーリ12と従動プーリ10との間で、図3に示すように駆動ベルト7の巻出側寄りの位置でベースフレームに取り付けられる。
調整プーリ9bを支持している支持枠18bは、図示しないリニアガイド19bを介してベースフレームに取り付けられている。このリニアガイド19bは、支持枠18bを摺動可能な状態で支持するものであり、弾性押圧手段16b及びダンパ手段17bの取付位置よりも駆動プーリ12側でベースフレームに配備される。また、リニアガイド19bは、従動プーリ10から巻出された駆動ベルト7の走行方向(巻出方向)が、荷重検出器8の荷重検出方向に対して垂直となるように、調整プーリ9bを配置すると共に、調整プーリ9bが、荷重検出方向に対して垂直方向に移動するように導くものである。
図3に示すように、リニアガイド19bに取り付けられた支持枠18bは、弾性押圧手段16bによって従動プーリ10から駆動プーリ12に向かって付勢され、支持枠18bに取り付けられた調整プーリ9bが、従動プーリ10から巻き出された駆動ベルト7に当接する。これによって、従動プーリ10から駆動ベルト7が巻き出される方向(巻出方向)が、荷重検出器8の荷重検出方向と垂直になる。
このように、駆動ベルト7の巻出方向を荷重検出方向と垂直にすることで、従動プーリ10から巻出された駆動ベルト7が荷重検出器8に与える荷重検出方向の誤差成分を低減すると共に、一定の大きさに保つことができる。
本実施形態では、上述の位置に駆動プーリ12と調整プーリ9を配置することにより、従動プーリ10の巻入側と巻出側のベルト角度(駆動ベルト7の巻入方向と巻出方向)を、荷重検出方向に対して垂直にする。駆動ベルト7の巻入方向及び巻出方向を、ともに荷重検出方向に対して垂直となるようにすれば、「発明が解決しようとする課題」で述べたような、駆動ベルト7の張力のy方向の分力T1y及びT2yは、発生しない。
このとき、押し付け力Fとベルト張力Tの関係は、
2Tcos2θ=F
となる。必要な張力Tを満足するための押し付け力Fは、第1実施形態で示した図2の構成よりもcosθの比率分だけ小さくなり、小さな押し付け力Fで済む。
[第3実施形態]
図4を参照し、本発明の第3実施形態による動バランス計測装置1cについて説明する。図4は、本実施形態における動バランス計測装置1cにおける駆動プーリ12、従動プーリ10、及びベルト角調整機構の配置の上面図である。本実施形態では、第2実施形態で示したベルト角調整機構を2つ用いて、駆動ベルト7の巻出方向及び巻入方向を荷重検出方向に対して垂直となるように調整する。図4の紙面上下方向は、図1の紙面垂直方向と一致し、荷重検出器8がアンバランス荷重を検出する方向(荷重検出方向)である。
本実施形態の駆動プーリ12及び従動プーリ10は、第1実施形態の駆動プーリ12及び従動プーリ10と同様に、駆動プーリ12及び従動プーリ10のそれぞれの回転軸心を結ぶ直線が、荷重検出方向に対して垂直となるように配備されている。これら駆動プーリ12及び従動プーリ10に駆動ベルト7が巻回される。
このような駆動プーリ12及び従動プーリ10の配置に対して、第2実施形態と同様に、駆動ベルト7の巻出方向が荷重検出方向に対して垂直となるように、駆動ベルト7の巻出側に一方のベルト角調整機構を配置する。
また、図4に示すように、駆動ベルト7の巻入方向も荷重検出方向に対して垂直となるように、他方のベルト角調整機構を駆動ベルト7の巻入側に配置し、巻入側の駆動ベルト7を押圧する。
このように、2つのベルト角調整機構を用いて、駆動ベルト7の巻入方向と巻出方向を、ともに荷重検出方向に対して垂直となるようにすれば、第2実施形態と同じく、「発明が解決しようとする課題」で述べたような、駆動ベルト7の張力のy方向の分力T1y及びT2yは、発生しない。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態による動バランス計測装置1dについて説明する。
第3実施形態で示したように、独立した2つの調整プーリ9bが連動することなく駆動ベルト7を押圧すると、駆動ベルト7にハンチング等の不安定現象が起こる場合がある。そこで、本実施形態による動バランス計測装置1dは、巻入側の駆動ベルト7を押圧する調整プーリ9cと巻出側の駆動ベルト7を押圧する調整プーリ9dとを共通の(一の)支持部材20に配備して構成されたベルト角調整機構を有している。このベルト角調整機構以外の構成及び配置は、図1に示す第1実施形態による動バランス計測装置1aと同様である。
図5を参照しながら、本実施形態による動バランス計測装置1dのベルト角調整機構について説明する。図5(a)は、動バランス計測装置1dにおける駆動プーリ12、従動プーリ10、及びベルト角調整機構の配置の上面図である。図5(b)は、駆動プーリ12、従動プーリ10、及びベルト角調整機構の配置の側面図である。図5(a)の紙面上下方向は、図1の紙面垂直方向と一致し、荷重検出器8がアンバランス荷重を検出する方向(荷重検出方向)である。
ベルト角調整機構は、長辺が従動プーリ10の直径よりも長い板状の支持部材20、2つの調整プーリ9c及び9d、弾性押圧手段16c、及びダンパ手段17cを有している。
図5(b)に示すように、リニアガイド19c及び19dは、荷重検出方向に垂直な方向に沿ってベースフレーム上に設けられている。このリニアガイド19c及び19dは、支持部材20の下面を摺動可能な状態で支持する。支持部材20は、駆動ベルト7の下側で、図5(b)に示すように、駆動ベルト7で囲まれた範囲にほぼ含まれる位置に配備されている。支持部材20は、このリニアガイド19c及び19dによって、荷重検出方向に対して垂直な方向に移動可能となっている。
支持部材20の上面には、2つの調整プーリ9c及び9dのそれぞれの回転軸が、上面に対して略垂直に支持されている。このとき、調整プーリ9c及び9dのうち一方の調整プーリの最も外側の点(最外点)であって巻入側の駆動ベルト7と接する点と、他方の調整プーリの最外点であって巻出側の駆動ベルト7と接する点とを結ぶ距離が、従動プーリ10の直径と等しくなるように、2つの調整プーリ9c及び9dのそれぞれの回転軸間の距離が設定されている。そのうえで、図5(a)に示すように、2つの調整プーリ9c及び9dが駆動ベルト7で囲まれた範囲内に入るように、駆動ベルト7を調整プーリ9c及び9dに巻回する。
支持部材20の従動プーリ10側の側面には、弾性押圧手段16c及びダンパ手段17cのそれぞれの一端が取り付けられている。これら弾性押圧手段16c及びダンパ手段17cの他端をベースフレームに固定し、弾性押圧手段16cによって支持部材20を駆動プーリ12に向かって所定の押圧力で押圧する。
このような構成によって、駆動ベルト7が従動プーリ10に巻き入れられる方向(巻入方向)と、駆動ベルト7が従動プーリ10に巻き入れられる方向(巻入方向)とが、荷重検出器8の荷重検出方向に対して垂直となる。
また、駆動プーリ12と従動プーリ10の径を等しくしなくとも、駆動ベルト7の巻出方向と巻入方向を共に荷重検出方向と垂直にすることができ、駆動ベルト7が従動プーリ10に与える荷重検出方向の誤差成分の発生を抑制することができる。
さらに、調整プーリ9c及び9dの移動方向が、荷重検出方向に対して垂直であるため、従動プーリ10のベルト角度(駆動ベルト7の巻入方向と巻出方向)を常に、荷重検出方向に対して垂直に保つことができる。
加えて、上述のように、2つの調整プーリ9c及び9dを一つの支持部材20で支持し、その支持部材20を共通の弾性押圧手段16cで押圧することで、ベルト角調整機構の構成を簡素なものとすることができる。また、2つの調整プーリ9c及び9dが駆動ベルト7に付与するそれぞれの張力は、ほぼ等しくなるので、調整プーリ9c及び9dの挙動を安定させることができ、ハンチング等の不安定現象が駆動ベルト7に発生するのを抑制することができる。
ところで、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1a〜1d 動バランス計測装置
2 タイヤ
3 タイヤ回転軸
4 ハウジング
5 駆動軸
6 回転駆動装置
7 駆動ベルト
8 荷重検出器
9a〜9d 調整プーリ
10 従動プーリ
11 回転計測器
12 駆動プーリ
13 エンコーダ
14 基準角検出器
15 演算制御部
16a〜16c 弾性押圧部
17a〜17c ダンパ手段
18a〜18b 支持枠
19a〜19d リニアガイド
20 支持部材
21 モータ

Claims (2)

  1. 動バランス測定が行われるタイヤが取り付けられるタイヤ回転軸と、前記タイヤ回転軸に平行に配備された駆動軸を有する回転駆動装置と、前記回転駆動装置の駆動軸に備えられた駆動プーリと駆動プーリとは異径であってタイヤ回転軸に備えられた従動プーリとに巻回された駆動ベルトと、前記タイヤ回転軸に加わる荷重を検出する荷重検出器と、を有する動バランス計測装置において、
    前記荷重検出器の荷重検出方向に対して垂直方向に前記駆動ベルトが前記従動プーリから巻き出される及び前記従動プーリに巻き入れられるように、前記従動プーリ巻入側の駆動ベルトに押圧される調整プーリと前記従動プーリ巻出側の駆動ベルトに押圧される調整プーリとを備え、さらに、
    前記2つの調整プーリを支持する一の支持部材と、
    前記支持部材を、前記荷重検出方向に対して垂直方向に所定の押圧力で押圧することで、前記支持部材に支持される2つの調整プーリを、前記荷重検出方向に対して垂直方向に駆動ベルトに押圧する弾性押圧手段と、を備えることを特徴とする動バランス計測装置。
  2. 前記支持部材には、前記弾性押圧手段の振動を減衰させるダンパ手段が備えられていることを特徴とする請求項に記載の動バランス計測装置。
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