JP2021162715A - 焦点距離調整装置及びレーザ加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で精度よいレーザ光の焦点距離を調整可能とすること。
【解決手段】焦点距離調整装置12は、第1レンズ31を保持する保持部70と、保持部70をレーザ光Lwの光軸Lxに沿って移動可能に支持するガイド部60と、軸体81を有し、軸体81の中心軸O1が光軸Lxと直交するように配置されたステッピングモータ80と、軸体81と保持部70との間に介在され、軸体81の回転運動を保持部70の直線運動に変換する変換部90と、を備える。変換部90は、保持部70との間で、変換部90から保持部70に、光軸Lxと平行な方向には、運動力を伝達するとともに、軸体81の中心軸O1と平行な方向には、運動力を伝達しない連結部92を備える。
【選択図】図3

Description

本開示は、焦点距離調整装置及びレーザ加工装置に関する。
従来、レーザ加工装置は、レーザ発振器から出射されたレーザ光を偏向してワークの加工面を走査し、ワークを加工する。レーザ加工装置には、レーザ光の焦点位置を調整するものが各種提案されている。
例えば、特許文献1には、ガイドやリニアスケールを使用して、永久磁石の磁力を使ってレンズを移動させる技術が開示されている。また、特許文献2には、ステッピングモータの軸体に送りねじが連結され、送りねじがねじ込まれた一軸テーブルがステッピングモータの回転に応じて送りねじの軸方向に移動することで、一軸テーブルに取り付けられた凹レンズが移動する技術が開示されている。また、特許文献3には、調整つまみの回転操作に応じて、その回転運動を直線運動に変換し、それをテーパ構造で接触しているレンズユニット側へと伝達して、レンズを移動させる技術が開示されている。
特開2009−291811号公報 特開平09−066357号公報 特開2005−238327号公報
しかしながら、特許文献1は、磁力を使ったリニア駆動であるが、加工中における焦点移動のように微少な調整や滑らかな焦点位置の移動に関しては十分とは言えず、改善の余地があると考えられる。また、磁力を使ったシステムになり、必要以上に磁場を発生する土台が必要となりスペース的にも無駄が多くなる虞がある。
また、特許文献2では、ステッピングモータを使用した回転により一軸テーブルが移動するため、送りねじと一軸テーブルとに対して、加工中の焦点移動に必要な繊細な加工が難しいという課題がある。また、レーザ加工において、年々高速化が求められているなか、頻繁に焦点位置を調整する状況には向いていない。また、送りねじと一軸テーブルとの間のねじ構造の遊びによって、一軸テーブルをステッピングモータに近づける方向への移動と、ステッピングモータから離れる方向への移動とにおいて、ステッピングモータの回転方向に対して一軸テーブルの位置ずれが生じる虞があるため、焦点距離の調整に関して改善の余地があると考えられる。
また、特許文献3は、手動で調整するものであるが、これを自動化することを考えた場合、レンズを一定方向に付勢する構造を備えているにしても、やはり、調整つまみの回転方向に対するレンズの位置ずれが生じる虞があり、焦点距離の調整に関して改善の余地があると考えられる。
本開示の目的は、簡易な構成で精度よいレーザ光の焦点距離を調整可能とした焦点距離調整装置及びレーザ加工装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本開示の焦点距離調整装置は、第1レンズと、前記第1レンズの光軸上に配置された第2レンズとを備え、前記第1レンズと前記第2レンズとの間の距離を調整して前記第1レンズ及び前記第2レンズを透過したレーザ光の焦点距離を調整する焦点距離調整装置であって、前記第1レンズを保持する保持部と、前記保持部を前記第1レンズの光軸に沿って移動可能に支持するガイド部と、軸体を有し、前記軸体の中心軸が前記光軸と直交するように配置されたステッピングモータと、前記軸体と前記保持部との間に介在され、前記軸体の回転運動を前記保持部の直線運動に変換する変換部と、を備え、前記変換部は、前記保持部との間で、前記変換部から前記保持部に、前記光軸と平行な方向には、運動力を伝達するとともに、前記軸体の前記中心軸と平行な方向には、運動力を伝達しない連結部を備える。
また、本開示のレーザ加工装置は、レーザ光を走査してワークの加工面を加工するレーザ加工装置であって、前記レーザ光を出射するレーザ発振器と、前記レーザ光を走査する走査部と、前記レーザ発振器と前記走査部との間に配置され、第1レンズと、前記第1レンズの光軸上に配置された第2レンズとを備え、前記第1レンズと前記第2レンズとの間の距離を調整して前記走査部からワークに向かうレーザ光の焦点距離を調整する焦点距離調整装置と、を備え、前記焦点距離調整装置は、前記第1レンズを保持する保持部と、前記保持部を前記第1レンズの光軸に沿って移動可能に支持するガイド部と、軸体を有し、前記軸体の中心軸が前記光軸と直交するように配置されたステッピングモータと、前記軸体と前記保持部との間に介在され、前記軸体の回転運動を前記保持部の直線運動に変換する変換部と、を備え、前記変換部は、前記保持部との間で、前記変換部から前記保持部に、前記光軸方向と平行な方向には、運動力を伝達するとともに、前記軸体の前記中心軸と平行な方向には、運動力を伝達しない連結部を備える。
本開示の一態様によれば、簡易な構成で精度よいレーザ光の焦点距離を調整可能とした焦点距離調整装置及びレーザ加工装置を提供することができる。
一実施形態のレーザ加工装置のブロック図。 焦点距離調整装置の斜視図。 焦点距離調整装置の平面図。 焦点距離調整装置の一部拡大斜視図。 焦点距離調整装置の側面図。 図5の6−6線断面図であり、焦点距離調整装置の要部拡大図。 (a)〜(c)はレンズの位置と焦点との関係を示す説明図。 焦点距離を調整した場合のレーザ光の説明図。 焦点距離を調整しない場合のレーザ光の説明図。
以下、一実施形態を説明する。
なお、添付図面は、理解を容易にするために構成要素を拡大して示している場合がある。構成要素の寸法比率は実際のものと、または別の図面中のものと異なる場合がある。また、断面図では、理解を容易にするために、一部の構成要素のハッチングを省略している場合がある。
図1に示すように、レーザ加工装置10は、レーザ発振器11、焦点距離調整装置12、走査部13、光学部材14、入力部15、制御部16を有している。
レーザ発振器11は、ワークWを加工するレーザ光Lwを出射する。レーザ発振器11は、例えばYAGレーザ、COレーザ、ファイバーレーザ、等のレーザ光源である。レーザ光Lwは、焦点距離調整装置12、走査部13、光学部材14を介してワークWに照射される。
焦点距離調整装置12は、レーザ発振器11から出射されるレーザ光Lwのビーム径を調整(拡大)するビームエキスパンダとしての機能を有している。また、焦点距離調整装置12は、レーザ光の焦点距離を調整する焦点距離調整装置としての機能を有している。
走査部13は、レーザ発振器11から出射されたレーザ光Lwを走査するものである。走査部13は、一対のガルバノミラー21,22と、一対のガルバノミラー21,22を駆動するモータ23,24を有する。ガルバノミラー21,22は、例えば全反射ミラーである。ガルバノミラー21,22は、それぞれ所定方向に回動可能に支持されている。ガルバノミラー21は、ワークWに対して第1の方向(例えば、X軸方向)に回動可能に支持され、ガルバノミラー22は、ワークWに対して第2の方向(第1の方向と直交する方向であり、例えばY軸方向)に回動可能に支持されている。モータ23は、ガルバノミラー21を回動駆動し、モータ24は、ガルバノミラー22を回動駆動する。これにより、走査部13は、ワークWに対して所定の2方向(X軸方向及びY軸方向)にレーザ光Lwを2次元走査可能である。
走査部13にて反射されたレーザ光Lwは、光学部材14を介してワークWに照射される。光学部材14は、レーザ光Lwについて透光性を有する部材であり、例えば集束(収束)レンズやガラス部材(保護ガラス)などである。光学部材14を集束レンズとした場合、光学部材14は、焦点距離調整装置12にてビーム径が調整された(あるいは、場合によっては集光角も調整された)レーザ光Lwを集光する構成となる。また、光学部材14をガラス部材(保護ガラス)とした場合、光学部材14は、焦点距離調整装置12にてビーム径や集光角が調整されたレーザ光Lwを透過する構成となる。
レーザ加工装置10は、レーザ光LwをワークWに照射し、ワークWを加工する。レーザ光Lwによる加工は、ワークWの表面の一部を加工パターンに従って除去(切削)する処理、レーザ光Lwの熱によってワークWの表面の一部を加工パターンに従って変色、変質させる処理、等を含む。
入力部15は、キーボードやマウスなどの入力装置、液晶ディスプレイなどの表示装置、PC等で構成されている。作業者は入力部15を操作することによってレーザ光Lwの強度の設定、走査速度、ワーク間距離、加工パターン、等を制御部16に設定できる。なお、入力部15はタッチパネルを備えていてもよい。また、入力部15は、例えば携帯端末とし、無線通信により制御部16に接続される構成としてもよい。
制御部16は、各種の設定に基づいて、レーザ発振器11、焦点距離調整装置12、走査部13を制御する。例えば、制御部16は、強度設定に基づいて、レーザ発振器11から出射されるレーザ光Lwの強度(レーザパワー、出力レベル)、レーザ光Lwのオンオフを制御する。また、制御部16は、加工パターンに基づいて、走査部13のモータ23,24を制御するとともに焦点距離調整装置12を制御する。これにより、ガルバノミラー21,22の回動によってレーザ光LwをワークWの所望の位置に照射するとともに、そのレーザ光の焦点距離を調整する。
[焦点距離の調整]
図7(a)に示すように、焦点距離調整装置12は、少なくとも2枚のレンズ31,32を有している。第1レンズ31は、例えば凹レンズであり、第2レンズ32は凸レンズである。第1レンズ31と第2レンズ32は、入射するレーザ光のビーム径を拡大し、平行光となるレーザ光Lwを出力する。光学部材14が集束(収束)レンズの場合は、平行光であるレーザ光Lwを集光する。
図7(b)に示すように、第1レンズ31を第2レンズ32に近づけると、第2レンズ32を透過したレーザ光Lwは、広がりを持つ、つまりビーム径は徐々に大きくなる。このレーザ光Lwにより、光学部材14により集光されたレーザ光Lwの焦点位置は、図7(a)に示す焦点位置よりも光学部材14から遠くなる。つまり、レーザ光Lwの焦点距離が長くなる。
図7(c)に示すように、第1レンズ31を第2レンズ32から遠ざけると、第2レンズ32を透過したレーザ光Lwは、絞られる、ビーム径は徐々に小さくなる。このレーザ光Lwにより、光学部材14により集光されたレーザ光Lwの焦点位置は、図7(a)に示す焦点位置よりも光学部材14に近くなる。つまり、レーザ光Lwの焦点距離が短くなる。
[ビーム調整部(焦点距離調整装置)の構成]
図2から図6は、焦点距離調整装置12の構成を示す。
図2から図6に示すように、焦点距離調整装置12は、ベース40、レンズホルダ51、ホルダベース52、ガイド部60、保持部70、ステッピングモータ(以下、単に「モータ」という)80、変換部90を有している。
ベース40は、図1に示すレーザ発振器11及び走査部13が固定される光学ベース(図示略)に固定される。ベース40は、光学ベースに固定されるベース板41と、ベース板41から立設された固定部42とを有している。本実施形態において、ベース板41と固定部42とは一体に形成されている。上記のホルダベース52は、ベース板41に固定され、ガイド部60及びモータ80は、固定部42に固定されている。保持部70は、ガイド部60に固定されている。そして、変換部90は、モータ80と保持部70との間に介在されている。
保持部70は、第1レンズ31を保持する。保持部70は、ベース板71と、ベース板71の側面に設けられたレンズ固定部72とを有している。レンズ固定部72は、筒状に形成され、第1レンズ31が内挿される。レンズ固定部72には、固定リング73が取着され、固定リング73によって第1レンズ31が固定される。焦点距離調整装置12は、第1レンズ31の中心をレーザ光Lwの光軸Lx上とするように配置される。
ベース板71は、レーザ光Lwの光軸Lxに沿って延びる第1ベース部71aと第2ベース部71bとを有している。ベース板71(第1ベース部71aと第2ベース部71b)は、ベース40に固定されたガイド部60に固定されている。
ガイド部60は、1本のレール61と、レール61に取着された第1ブロック62a及び第2ブロック62bとを有している。レール61は、レーザ光Lwの光軸Lxに沿って延びるように、ベース40に固定されている。第1ブロック62a及び第2ブロック62bは、レール61に沿って移動する、つまり、第1ブロック62a及び第2ブロック62bは、レーザ光Lwの光軸Lxに沿って移動する。
第1ブロック62a及び第2ブロック62bには、保持部70のベース板71が固定されている。第1ブロック62aには、ベース板71の第1ベース部71aが固定され、第2ブロック62bには、ベース板71の第2ベース部71bが固定されている。従って、第1レンズ31が固定されたレンズ固定部72は、第1ブロック62aと第2ブロック62bとの間に配置される。
モータ80は、制御によって回転する軸体81を有している。モータ80は、平面視において、軸体81の中心軸O1を、レーザ光Lwの光軸Lxと直交するように、ベース40に固定されている。本実施形態において、「平面視」は、ベース40のベース板41の上面41aに垂直な方向から視ることをいう。この平面視では、レーザ光Lwの光軸Lxと直交する方向のうち、ガイド部60のレール61が取着されたベース40の面と平行な方向から対象物を視る。
変換部90は、モータ80の軸体81の回転運動を、保持部70の直線運動に変換する。図4、図5に示すように、変換部90は、アーム部91と、連結部92とを有している。アーム部91は、モータ80の軸体81に固定されている。アーム部91は、軸体81と一体回転する。連結部92は、アーム部91と保持部70との間で、変換部90から保持部70に対して、レーザ光Lwの光軸Lxと平行な方向に運動力を伝達するとともに、軸体81の中心軸O1と平行な方向には運動力を伝達しない。
図4、図5に示すように、連結部92は、支持軸93と、ベアリング94a,94b,94cと、係合片95a,95b,95cとを有している。アーム部91は、モータ80の軸体81の径方向に延びるように形成され、軸体81と一体回転するように軸体81に固定されている。
支持軸93は、アーム部91の先端に固定され、アーム部91からモータ80の軸体81の中心軸O1と平行に延びている。
図4、図6に示すように、本実施形態の連結部92は、3つのベアリング94a,94b,94cを有している。3つのベアリング94a,94b,94cは、支持軸93に取着されている。3つのベアリング94a,94b,94cは、支持軸93の中心軸に沿って、つまりモータ80の軸体81の中心軸O1と平行な方向に沿って配列されている。各ベアリング94a〜94cは、内輪と、外輪と、ボール又はローラとそれらを保持するリテーナと、を有している。各ベアリング94a〜94cの内輪は支持軸93に固定されている。各ベアリング94a〜94cの外輪は、内輪、つまり支持軸93に対して自在に回転する。
図4、図6に示すように、本実施形態の連結部92は、3つの係合片95a,95b,95cを有している。3つの係合片95a〜95cは、保持部70のベース板71に固定されている。各係合片95a〜95cは、ベアリング94a〜94cに対してレーザ光Lwの光軸Lxと平行な方向に沿って配置されている。更に、係合片95a〜95cは、レーザ光Lwの光軸Lxと平行な第1方向と、第1方向とは反対(逆)の第2方向とにおいて、ベアリング94a〜94cと係合する。詳述すると、3つの係合片95a〜95cのうちの少なくとも1つの係合片は、第1方向においてベアリングと係合し、他の係合片は第2方向においてベアリングと係合する。
図6に示すように、本実施形態において、支持軸93に取着された3つのベアリング94a〜94cのうちの中央のベアリング94bは、係合片95bと第1方向(図6において右方向)に係合する。この1つのベアリング94bについては、第2方向(図6において左方向)には係合するものが存在しない。そして、3つのベアリング94a〜94cのうちの両側のベアリング94a,94cは、係合片95a,95cと第2方向(図6において左方向)に係合する。これら2つのベアリング94a,94cについては、第1方向(図6において右方向)に係合するものが存在しない。
本実施形態において、光軸Lxに平行な方向において、係合片95bと係合片95a,95cとの間隔は、ベアリング94a〜94cの外径寸法と等しい。つまり、係合片95bとベアリング94bとが接しているとともに、係合片95a,95cとベアリング94a,94cとが接している。
図2,図3に示すように、ホルダベース52は、ベース40のベース板41に固定されている。図3に示すように、本実施形態のレンズホルダ51は、第2レンズ32と第3レンズ33を保持する。レンズホルダ51は、ベース40に固定されたホルダベース52に取着されている。ホルダベース52は、レンズホルダ51の角度、つまり第2レンズ32の角度を調整可能に構成されている。これにより、第2レンズ32及び第3レンズ33の光軸を、レーザ光Lwの光軸Lxと同一とするように調整される。
なお、図3に示すように、第2レンズ32と第3レンズ33とを備えた本実施形態の場合、図1に示す光学部材14をガラス部材(保護ガラス)とすることができる。この場合、図7(a)〜図7(c)に示す焦点距離の調整では、光学部材14に替えて第3レンズ33がレーザ光Lwを集光する。一方、光学部材14を集束(収束)レンズとした場合、第2レンズ32と第3レンズ33の一方を省略できる。
図2、図3に示すように、ベース板41には、光電センサ43が取着されている。この光電センサ43は、保持部70に保持された第1レンズ31を初期位置に移動させるために設けられている。保持部70のベース板71(第1ベース部71a)には、遮光板75が固定されている。制御部16は、光電センサ43が遮光板75を検出するまでモータ80を駆動した後、反対方向にモータ80を所定パルス駆動することにより、保持部70、つまり第1レンズ31を初期位置に移動させる。
より具体的には、制御部16は、光電センサ43が遮光板75を検出するまで保持部70を高速で移動させる。光電センサ43が遮光板75を検出すると、保持部70の移動方向を反転させるとともに低速で光電センサ43が遮光板75を検出しなくなるまで移動させる。次に、光電センサ43に向けて、光電センサ43が遮光板75を検出するまで保持部70を低速で移動させる。このように、高速移動と低速移動とを用いることで、保持部70を短時間で精度よく初期位置まで移動させることができる。
[作用]
次に、本実施形態のレーザ加工装置10の作用を説明する。
焦点距離調整装置12は、第1レンズ31を保持する保持部70と、保持部70をレーザ光Lwの光軸Lxに沿って移動可能に支持するガイド部60と、軸体81を有し、軸体81の中心軸O1が光軸Lxと直交するように配置されたステッピングモータ80と、軸体81と保持部70との間に介在され、軸体81の回転運動を保持部70の直線運動に変換する変換部90と、を備える。変換部90は、保持部70との間で、変換部90から保持部70に、光軸Lxと平行な方向には、運動力を伝達するとともに、軸体81の中心軸O1と平行な方向には、運動力を伝達しない連結部92を備える。
この構成によれば、ステッピングモータ80の軸体81の回転運動を、保持部70の直線運動に変換する変換部90によって、ステッピングモータ80の軸体81の中心軸O1をレーザ光Lwの光軸Lxと直交するようにステッピングモータ80を配置することで、焦点距離調整装置12を小型化できる。変換部90の連結部92は、光軸Lxと平行な方向には、運動力を伝達するとともに、軸体81の中心軸O1と平行な方向には、運動力を伝達しないことで、保持部70において、光軸Lxと平行な方向の運動力のみが加わり、光軸Lxと直交する軸体81の中心軸O1と平行な方向の運動力が加わらないことで、保持部70を小型化及び軽量化でき、保持部70、つまり第1レンズ31をレーザ光Lwの光軸Lxの方向について、簡易な構成で精度よく移動させることができる。
連結部92は、軸体81から軸体81の径方向に延びるアーム部91と、アーム部91から軸体81の中心軸O1と平行に延びる支持軸93と、支持軸93に固定されたベアリング94a〜94cと、光軸Lxと平行な方向にてベアリング94a〜94cと係合する係合片95a〜95cとを備える。ベアリング94a〜94cの内輪は支持軸93に固定され、ベアリング94a〜94cの外輪が係合片95a〜95cと係合する。したがって、係合片95a〜95cと係合する外輪に対してベアリング94a〜94cの内輪が相対回転することで、支持軸93の移動に対する抵抗が極めて少なく、モータ80により保持部70、つまり第1レンズ31を容易に移動させることができる。
3つのベアリング94a〜94cのうちの中央のベアリング94bを第1ベアリングとし、第1ベアリング94bと係合する係合片95bを第1係合片とする。また、第1ベアリング94bの両側のベアリング94a,94cを第2ベアリングとし、第2ベアリング94a,94cと係合する係合片95a,95cを第2係合片とする。第1ベアリング94bは、光軸Lxと平行な第1方向において第1係合片95bと係合する。したがって、第1ベアリング94bによって係合片95bを押圧して保持部70を第1方向に移動させるとき、第1ベアリング94bと第1係合片95bとを結ぶ線上に、保持部70を移動させる運動力が生じる。一方、第2ベアリング94a,94cは、第1方向と反対の第2方向において、第2係合片95a,95cと係合する。したがって、2つの第2ベアリング94a,94cによって2つの第2係合片95a,95cを押圧して保持部70を第2方向に移動させるとき、2つの第2ベアリング94a,94cの間、つまり第1ベアリング94bと第1係合片95bとを結ぶ線上に、保持部70を移動させる運動力が生じる。
このように、本実施形態の焦点距離調整装置12は、保持部70を第1方向に移動させるときと、保持部70を第2方向に移動させるときとで、同じ位置において互いに反対方向に向かう運動力が生じる。したがって、他の方向に向けて運動力が加わることがなく、容易に保持部70、つまり第1レンズ31を移動させることができる。
第1ベアリング94bは、第1方向において第1係合片95bと係合し、第2方向において係合するものはない。第2ベアリング94a,94cは、第2方向において第2係合片95a,95cと係合し、第1方向において係合するものはない。この場合、各ベアリング94a〜94cは、外輪に対して内輪が回転自在であるため、第1ベアリング94bの外輪と第2ベアリング94a,94cの外輪とが互いに反対方向に回転することで、モータ80の駆動によって各ベアリング94a〜94cが容易に移動できる。このため、保持部70を第1方向に移動させるときと、保持部70を第2方向に移動させるときとで、保持部70の位置ずれを抑制でき、精度よく保持部70、つまり第1レンズ31を移動させることができる。
また、光軸Lxと平行な方向において、第1係合片95bと第2係合片95a,95cとの間隔は、各ベアリング94a〜94cの外径寸法と等しい。したがって、第1ベアリング94bと第1係合片95bとの間、第2ベアリング94a,94cと第2係合片95a,95cとの間に遊びが無い状態となる。このような状態であっても、上述したように、第1ベアリング94bの外輪と第2ベアリング94a,94cの外輪とが互いに反対方向に回転することで、各ベアリング94a〜94cが各係合片95a〜95cと摺動することなく、移動できる。このため、保持部70を1つの方向から移動させて位置決めしたり、付勢のための手段を備えたりすることなく、保持部70の移動方向を反転させることができ、保持部70を容易に位置決めできる。
図9は、本実施形態のレーザ加工装置10に対する比較例の説明図である。
図9は、光学部材14からレーザ光Lwの焦点Lpまでの焦点距離D9を調整しない場合のワークWの加工面Waとレーザ光Lwとの関係を示す。例えば、ワークWの加工面Waにおける加工範囲の中心において、レーザ光Lwが加工面Waに対して垂直に照射される。この加工面Waにレーザ光Lwの焦点Lpがくるように、ワークWを配置する。この場合、加工範囲の周辺では、加工面Waに対してレーザ光Lwが斜めに照射される。そして、レーザ光Lwの焦点距離D9を調整しない場合、レーザ光Lwの焦点Lpは、加工面Waから上方に離れてしまう。この場合、加工面Waには、焦点Lpから広がるレーザ光Lwが照射されることになり、レーザ光Lwが照射された加工面Waにおいて形成されるスポット光の面積は、加工面Waに対して垂直に照射されたレーザ光Lwにより形成されるスポット光の面積よりも大きくなる。
本実施形態のレーザ加工装置10は、レーザ光Lwの焦点距離を調整する。
図8に示すように、ワークWの加工面Waに対してレーザ光Lwが斜めに照射される範囲、例えば、ワークWの加工面Waにおける加工範囲の周辺領域において、レーザ光Lwの焦点Lpを加工面Wa上とするように、レーザ光Lwの焦点距離D8aを調整する。これにより、レーザ光Lwが加工面Waに対して斜めに照射される領域において、照射されたレーザ光Lwによるスポット光の面積を小さくできる。
そして、レーザ光Lwが加工面Waに対して垂直に近い角度で照射される領域では、レーザ光Lwの焦点距離D8bを調整し、この焦点距離D8bを、上述の焦点距離D8aよりも短くする。つまり、レーザ光Lwを照射するワークWの加工面Waの照射位置に応じて、レーザ光Lwの焦点距離D8a,D8bを調整する。
さらに、本実施形態のレーザ加工装置10は、レーザ光LwがワークWの加工面Waに対して垂直に近い角度で照射される領域において、レーザ光Lwの焦点Lpを加工面Waからずらすデフォーカス制御を行う。ワークWの加工面Waに対してレーザ光Lwが斜めに照射される場合、加工面Waにおけるスポット光の形状は楕円形となる。スポット光の形状は、加工面Waに対してレーザ光Lwが垂直に照射される領域では円形となる。焦点Lpを加工面Waに一致させると、そのスポット光の面積は、レーザ光Lwが加工面Waに対して斜めに照射される場合のスポット光の面積よりも小さい。このため、レーザ光Lwの焦点Lpを加工面Waからずらすと、スポット光の面積を大きくできる。これにより、加工面Waにおけるスポット光の面積のばらつきを低減できる。
(効果)
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)焦点距離調整装置12は、第1レンズ31を保持する保持部70と、保持部70をレーザ光Lwの光軸Lxに沿って移動可能に支持するガイド部60と、軸体81を有し、軸体81の中心軸O1が光軸Lxと直交するように配置されたステッピングモータ80と、軸体81と保持部70との間に介在され、軸体81の回転運動を保持部70の直線運動に変換する変換部90と、を備える。変換部90は、保持部70との間で、変換部90から保持部70に、光軸Lxと平行な方向には、運動力を伝達するとともに、軸体81の中心軸O1と平行な方向には、運動力を伝達しない連結部92を備える。
この構成によれば、ステッピングモータ80の軸体81の回転運動を、保持部70の直線運動に変換する変換部90によって、ステッピングモータ80の軸体81の中心軸O1をレーザ光Lwの光軸Lxと直交するようにステッピングモータ80を配置することで、焦点距離調整装置12を小型化できる。変換部90の連結部92は、光軸Lxと平行な方向には、運動力を伝達するとともに、軸体81の中心軸O1と平行な方向には、運動力を伝達しないことで、保持部70において、光軸Lxと平行な方向の運動力のみが加わり、光軸Lxと直交する軸体81の中心軸O1と平行な方向の運動力が加わらないことで、保持部70を小型化及び軽量化でき、保持部70、つまり第1レンズ31をレーザ光Lwの光軸Lxの方向について、簡易な構成で精度よく移動させることができる。
(2)連結部92は、軸体81から軸体81の径方向に延びるアーム部91と、アーム部91から軸体81の中心軸O1と平行に延びる支持軸93と、支持軸93に固定されたベアリング94a〜94cと、光軸Lxと平行な方向にてベアリング94bと係合する係合片95a〜95cとを備える。ベアリング94a〜94cの内輪は支持軸93に固定され、ベアリング94a〜94cの外輪が係合片95a〜95cと係合する。したがって、係合片95a〜95cと係合する外輪に対してベアリング94a〜94cの内輪が相対回転することで、支持軸93の移動に対する抵抗が極めて少なく、モータ80により保持部70、つまり第1レンズ31を容易に移動させることができる。
(3)第1ベアリング94bは、光軸Lxと平行な第1方向において第1係合片95bと係合する。したがって、第1ベアリング94bによって第1係合片95bを押圧して保持部70を第1方向に移動させるとき、第1ベアリング94bと第1係合片95bとを結ぶ線上に、保持部70を移動させる運動力が生じる。一方、第2ベアリング94a,94cは、第1方向と反対の第2方向において、第2係合片95a,95cと係合する。したがって、2つの第2ベアリング94a,94cによって2つの第2係合片95a,95cを押圧して保持部70を第2方向に移動させるとき、2つの第2ベアリング94a,94cの間、つまり第1ベアリング94bと第1係合片95bとを結ぶ線上に、保持部70を移動させる運動力が生じる。したがって、本実施形態の焦点距離調整装置12は、保持部70を第1方向に移動させるときと、保持部70を第2方向に移動させるときとで、同じ位置において互いに反対方向に向かう運動力が生じる。したがって、他の方向に向けて運動力が加わることがなく、容易に保持部70、つまり第1レンズ31を移動させることができる。
(4)第1ベアリング94bは、第1方向において第1係合片95bと係合し、第2方向において係合するものはない。第2ベアリング94a,94cは、第2方向において第2係合片95a,95cと係合し、第1方向において係合するものはない。この場合、各ベアリング94a〜94cは、外輪に対して内輪が回転自在であるため、第1ベアリング94bの外輪と第2ベアリング94a,94cの外輪とが互いに反対方向に回転することで、モータ80の駆動によって各ベアリング94a〜94cが容易に移動できる。このため、保持部70を第1方向に移動させるときと、保持部70を第2方向に移動させるときとで、保持部70の位置ずれを抑制でき、精度よく保持部70、つまり第1レンズ31を移動させることができる。
(5)光軸Lxと平行な方向において、第1係合片95bと第2係合片95a,95cとの間隔は、各ベアリング94a〜94cの外径寸法と等しい。したがって、第1ベアリング94bと第1係合片95bとの間、第2ベアリング94a,94cと第2係合片95a,95cとの間に遊びが無い状態となる。このような状態であっても、上述したように、第1ベアリング94bの外輪と第2ベアリング94a,94cの外輪とが互いに反対方向に回転することで、各ベアリング94a〜94cが各係合片95a〜95cと摺動することなく、移動できる。このため、保持部70を1つの方向から移動させて位置決めしたり、付勢のための手段を備えたりすることなく、保持部70の移動方向を反転させることができ、保持部70を容易に位置決めできる。
(6)ワークWの加工面Waに対してレーザ光Lwが斜めに照射される範囲、例えば、ワークWの加工面Waにおける加工範囲の周辺領域において、レーザ光Lwの焦点Lpを加工面Wa上とするように、レーザ光Lwの焦点距離D8aを調整する。これにより、レーザ光Lwが加工面Waに対して斜めに照射される領域において、照射されたレーザ光Lwによるスポット光の面積を小さくできる。レーザ光Lwが加工面Waに対して垂直に近い角度で照射される領域では、レーザ光Lwの焦点距離D8bを調整し、この焦点距離D8bを、上述の焦点距離D8aよりも短くする。さらに、本実施形態のレーザ加工装置10は、レーザ光LwがワークWの加工面Waに対して垂直に近い角度で照射される領域において、レーザ光Lwの焦点Lpを加工面Waからずらすデフォーカス制御を行う。これにより、加工面Waにおけるスポット光の面積のばらつきを低減できる。
(変更例)
上記実施形態は、以下の態様で実施してもよい。上記実施形態および以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態において、レーザ発振器11から走査部13までを1つの筐体に収容したレーザ加工装置としてもよく、レーザ発振器11と、焦点距離調整装置12及び走査部13とを別々の筐体に収容する構成としたレーザ加工装置としてもよい。
・変換部を構成するベアリング及び係合片の数を2つ又は4つ以上としてもよい。
・ワークWの加工面Waに対して垂直にレーザ光Lwを照射する場合において、レーザ光Lwの焦点Lpを加工面Waに一致させるように焦点距離を調整してもよい。
・上記実施形態では、図7(a)〜図7(c)に示すように、第1レンズ31を移動させることで、焦点距離を調整した。これに対し、図3に示す第2レンズ32、又は第3レンズ33を移動させて焦点距離を調整するようにしてもよい。また、第1レンズ31から第3レンズ33のうちの2枚を移動させて焦点距離を調整するようにしてもよい。
・上記実施形態において、第2レンズ32と第3レンズ33のいずれか一方を省略してもよい。
・上記実施形態に対し、第1レンズ31から第3レンズ33のうちの少なくとも1つを複数枚のレンズにて構成してもよい。
10 レーザ加工装置
11 レーザ発振器
12 焦点距離調整装置
13 走査部
14 光学部材
15 入力部
16 制御部
21,22 ガルバノミラー
23,24 モータ
31 第1レンズ
31 レンズ
32 第2レンズ
32 レンズ
40 ベース
41 ベース板
41a 上面
42 固定部
43 光電センサ
51 レンズホルダ
52 ホルダベース
60 ガイド部
61 レール
62a 第1ブロック
62b 第2ブロック
70 保持部
71 ベース板
71a 第1ベース部
71b 第2ベース部
72 レンズ固定部
73 固定リング
75 遮光板
80 ステッピングモータ
81 軸体
90 変換部
91 アーム部
92 連結部
93 支持軸
94a,94c ベアリング(第2ベアリング)
94b ベアリング(第1ベアリング)
95a,95c 係合片(第2係合片)
95b 係合片(第1係合片)
D8a,D8b,D9 焦点距離
Lp 焦点
Lw レーザ光
Lx 光軸
O1 中心軸
W ワーク
Wa 加工面

Claims (9)

  1. 第1レンズと、前記第1レンズの光軸上に配置された第2レンズとを備え、前記第1レンズと前記第2レンズとの間の距離を調整して前記第1レンズ及び前記第2レンズを透過したレーザ光の焦点距離を調整する焦点距離調整装置であって、
    前記第1レンズを保持する保持部と、
    前記保持部を前記レーザ光の光軸に沿って移動可能に支持するガイド部と、
    軸体を有し、前記軸体の中心軸が前記光軸と直交するように配置されたステッピングモータと、
    前記軸体と前記保持部との間に介在され、前記軸体の回転運動を前記保持部の直線運動に変換する変換部と、
    を備え、
    前記変換部は、
    前記保持部との間で、前記変換部から前記保持部に、前記光軸と平行な方向には、運動力を伝達するとともに、前記軸体の前記中心軸と平行な方向には、運動力を伝達しない連結部を備える、
    焦点距離調整装置。
  2. 前記連結部は、
    前記軸体に固定され、前記軸体の径方向に延びるアーム部と、
    前記アーム部の先端から前記軸体の前記中心軸と平行に延びる支持軸と、
    前記支持軸に内輪が固定されたベアリングと、
    前記保持部に固定され、前記複数のベアリングと、前記光軸に沿った第1方向と、前記第1方向とは反対の第2方向とでベアリングと係合する係合片と、
    を備える、請求項1に記載の焦点距離調整装置。
  3. 前記支持軸には、複数の前記ベアリングが固定され、
    前記係合片は、前記第1方向に複数の前記ベアリングのうちの第1ベアリングが係合する第1係合片と、前記第2方向に複数の前記ベアリングのうちの前記第1ベアリングと異なる第2ベアリングが係合する第2係合片と、を有する、
    請求項2に記載の焦点距離調整装置。
  4. 前記支持軸の中心軸に沿って前記第1ベアリングを挟むように2つの前記第2ベアリングが前記支持軸に固定されている、請求項3に記載の焦点距離調整装置。
  5. 前記光軸に沿った方向における前記第1係合片と前記第2係合片との間隔は、前記第1ベアリング及び前記第2ベアリングの外径と等しい、請求項3又は請求項4に記載の焦点距離調整装置。
  6. 前記保持部は、前記ガイド部に固定されたベース板と、
    前記ベース板と直交する方向に延び、前記第1レンズが固定されたレンズ固定部と、
    を有し、
    前記係合片は、前記ベース板に連結されている、
    請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の焦点距離調整装置。
  7. 前記ガイド部は、
    前記光軸に沿って延びる1本のレールと、
    前記レールに取着され、前記レールに沿って移動する第1ブロック及び第2ブロックと、
    を有し、
    前記保持部は、前記第1ブロック及び前記第2ブロックに接続されている、
    請求項6に記載の焦点距離調整装置。
  8. 前記ベース板は、
    前記第1レンズに対して前記第2レンズの側に配置され、前記第1ブロックに固定された第1ベース部と、
    前記第1レンズに対して前記第2レンズとは反対側に配置され、前記第2ブロックに固定された第2ベース部と、
    を有する、請求項7に記載の焦点距離調整装置。
  9. レーザ光を走査してワークの加工面を加工するレーザ加工装置であって、
    前記レーザ光を出射するレーザ発振器と、
    前記レーザ光を走査する走査部と、
    前記レーザ発振器と前記走査部との間に配置され、前記レーザ光の光軸上に配置された第1レンズ及び第2レンズを備え、前記第1レンズと前記第2レンズとの間の距離を調整して前記走査部からワークに向かうレーザ光の焦点距離を調整する焦点距離調整装置と、
    を備え、
    前記焦点距離調整装置は、
    前記第1レンズを保持する保持部と、
    前記保持部を前記光軸に沿って移動可能に支持するガイド部と、
    軸体を有し、前記軸体の中心軸が前記光軸と直交するように配置されたステッピングモータと、
    前記軸体と前記保持部との間に介在され、前記軸体の回転運動を前記保持部の直線運動に変換する変換部と、
    を備え、
    前記変換部は、
    前記保持部との間で、前記変換部から前記保持部に、前記光軸方向と平行な方向には、運動力を伝達するとともに、前記軸体の前記中心軸と平行な方向には、運動力を伝達しない連結部を備える、
    レーザ加工装置。
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