JP5063402B2 - レーザ加工装置 - Google Patents
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照射手段1、第1の回動駆動手段2、及びその支持手段8を一体とした部材を含む全体の重心位置G2に、第2の回動駆動手段6の回動中心軸線7Aが通るように錘体14を付加したものである。
第1の回動駆動手段2の回動中心軸線3Aと、第2の回動駆動手段6の回動中心軸線7Aとの交点Oが、レーザビーム5の光軸4上にあるものである。
照射手段1を、第1の回動駆動手段2(図1参照)、及び第2の回動駆動手段6の回動角度θに応じて移動し、レーザビーム5の焦点fが加工対象物10の加工部分に略一致するようにしたものである。
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態としてのレーザビーム加工装置100について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるレーザビーム加工装置100の斜視図である。光源12からのレーザ光は光ファイバ13で照射手段1に導かれる。レーザ光源12としては、YAGレーザ等が用いられ、その出力は加工物、加工内容によって異なるが数W〜100W程度である。照射手段1は、入射したレーザ光をその中に設けたレンズシステム等を用いて集光し、焦点fにおいてスポットを有するレーザビーム5を生成する。このような照射手段は公知技術であるので詳細は省略する。
図4は、第1の回動中心軸線3Aと第2の回動中心軸線7Aとが直交しない、第2の実施の形態の構成例の平面図を示したものである。第1の回動駆動手段2が半円形状の支持部材8bによって固定され、第1の回動駆動軸3が照射手段1a(本実施の形態では、図1の場合と異なり円筒形の場合を示した)を回動させる。支持部材8bには、第2の回動駆動手段6の回動駆動軸7が固定され、第1の回動駆動手段2及び照射手段1の全体を回動させる。第2の回動駆動手段6の回動中心軸線7Aは、第1の回動駆動手段2の回動中心軸線3Aと1点(O)で交わっているが、2つの軸の交角αは直角ではない。このような構成は、レーザビーム5の走査方向によっては斜交座標系が好ましい場合に好適である。尚、当然のことであるが、前記二つの回動中心軸線3Aと7Aの方向が一致することはない(即ち、両中心軸線が平行ではない)。一致すれば、2次元的な走査が出来ないからである。第2の回動駆動手段6は第1の回動駆動手段2と同様のものを用いることができる。第2の回動駆動手段6は基体9に固定されている。
図5は、本発明の第3の実施の形態におけるレーザビーム加工装置を説明する図である。図5(a)は、図1において、照射手段を回動中心軸線3Aの方向に第1の回動駆動手段2と反対の側から見た図である。Oは第1の回動中心軸線3Aと第2の回動中心軸線7Aの交点であり、G1は照射手段の重心を第1の回動中心軸線3Aに垂直な面に投影した点である。本実施の形態はOとG1が一致するようにしている。また、図5(b)は、照射手段を回動中心軸線7Aの方向に第2の回動駆動手段6と反対の側から見た図面である。第2の回動中心軸線7Aは交点Oを通過する。G2は照射手段1、第1の回動駆動手段2、及び支持部材8を含む部材全体の重心を回動中心軸線7Aに垂直な面へ投影した点である。本実施の形態は、回動中心O、重心G1、G2が一致するようにしたものである。尚、図において、G1d、G2dは重心が一致していない場合の重心の位置を示したものである。
ところで、各部材の形状によっては回動中心を重心に一致させられない場合が生じる。特に第2の回動駆動手段6の回動中心は、支持部材8、第1の回動駆動手段2の質量分布が第2の回動駆動手段の回動駆動軸線中心軸線に対して対称でないため回動中心を重心に一致させることが困難な場合が多い。
図6は、上記のような問題点を解決した第4の実施の形態におけるレーザビーム加工装置を説明する図である。図6(a)は、支持部材8に対し、第1の回動駆動手段2の固定部分と反対の側に錘体支持体15を介して錘体14を付加したものである。錘体14の質量と錘体支持体15の長さは、第2の回動駆動手段6の回動中心軸線7Aに対し、左側、右側のモーメントが釣合うように設定する。
図7は、第5の実施の形態の構成を示したものである。図7(a)は、回動中心軸線7Aの方向から第2の回動駆動手段6とは反対側から見た側面図であり、(b)は、本実施の形態を上から見た平面図である。図のように、照射手段1が第2の回動中心軸軸線7A上の位置Oから第1の回動駆動手段2とは反対の方向にレーザビーム5の光軸4が交点Oを通らないように構成されて、当該第1の回動駆動軸3に固定されている。このため、照射手段1の光軸(レーザビーム5の光軸4)は、被照射物10の加工面の垂線に対して角度βだけ傾斜している。
図8は、第1又は第2の回動中心軸線3A(又は、7A)方向から見た照射手段から出射されるレーザビーム5と被照射物10との関係を模式的に示したものである。一般に高コヒーレントのレーザ光では照射手段から出射されるビームは出射角として非常に小さいものが得られるのでビームの広がりによるレーザビームの広がりは大きな問題にはならないが、レーザ加工に用いるような大出力のレーザではマルチモード発振によるものが殆どであり、高コヒーレントでない。そのため非常に微細な加工を行う場合にはレーザビーム5の拡がりが無視できない。図8のように、照射手段をある角度(図ではθ)傾けた場合でも焦点からのずれdZが許容範囲に入ることが要求される。
照射手段を傾けた時の被照射物上のレーザビームのスキャンエリア(X)と焦点からのずれ(dZ)の関係は以下の式で表される。
dZ=R−R2/(R2−X2)1/2
図9は、レーザビームの焦点と被照射物10とのずれdZを計算した図で、上式を照射手段の回動中心点(O)から被照射物10の距離(R)をパラメータとして示したものである。dZはXが増加すると増加し、Rが増加すると減少する。従って、回動中心点Oと被照射物10との距離(R)を大きくすることで、所定の移動距離(X)に対する焦点ズレは小さくなる。
図11は、照射手段の偏角θが更に大きくなった場合の焦点fからのずれを補償する第6の実施の形態におけるレーザビーム加工装置100aを説明する図である。本実施の形態は、偏角θに対応して照射手段1を移動し、照射手段1と被照射物10の距離Raを一定とするもので、偏角θが大きい場合は、照射手段1の回動中心と被照射物10間の距離Raを短くし、図10で図示した範囲2dZに被加工物の加工部分が入るようにする。このように制御するため、例えば図11に示すように第2の回動駆動手段6と基体9の間に回動駆動手段6を上下に移動可能(この場合、同時に照射手段も移動)とする上下動駆動手段16を設ける。制御駆動部20には、第1の回動駆動手段2、第2の回動駆動手段6(及び/又は第3の回動駆動手段2a(図6(d)参照))への駆動信号を作成する第1の制御駆動部20Aと、上下動駆動手段16への駆動制御信号を作成する第2の制御駆動部20Bを設ける。第2の制御駆動部20Bは第1の制御駆動部20Aからの偏角θの情報に基づき距離Raを一定とするような制御駆動信号を作成する。尚、ここでは、電気的な制御法について説明したが、ギヤやカム等を組み合わせた機械的な機構で同様の機能を実現することもできることは勿論である。
図12(a)は、直動アクチュエータ17を用いた実施の形態で、照射手段1の回動中心軸線3Aと7Aとの交点Oから離れたP点に直動アクチュエータ17を連結させたものである。
図12(b)は、二つのアクチュエータ19A、19Bを用いたチルト機構18によって照射手段を回動させるものである。
図13(b)は、図13(a)に示すような曲率半径r=0.2mmのコーナを含むコーナ部をレーザ走査してレーザ溶接を行った場合の走査速度を従来技術と比較して示したものである。従来技術は、被照射物をX−Yステージを使って移動させるもので照射手段は固定である。(ア)は本発明の第1の実施の形態によるもの、(イ)は従来技術によるものである。図に示すように、従来技術では直線部分(a−b、c−d部分)で走査速度は40mm/秒であるが、コーナ部分(b−c)では15mm/秒と半分以下になっている。これは、X−Yステージの重量が大きく急速な方向変化ができないためである。このように、コーナ部分では速度が低下するので照射するビームのエネルギーを速度に応じて制御する必要も生じる。これに対して、本発明による実験結果では、走査速度をほとんど変化する必要がない。以上により、高速なレーザビーム加工を実現することができる。
1,1a 照射手段
2 第1の回動駆動手段
2a 第3の回動駆動手段
3 第1の回動駆動軸
3A 回動中心軸線(第1の回動駆動手段の)
4 光軸
5 レーザビーム(スポットビーム)
6 第2の回動駆動手段
7 第2の回動駆動軸
7A 回動中心軸線(第2の回動駆動手段の)
8,8a,8b 支持部材(支持手段)
9 基体
10 被照射物(被加工物)
11 被照射物(被加工物)支持体
12 光源
13 光ファイバ
14 錘体
15,15a,15b 錘体支持体
16 上下動駆動手段
17 アクチュエータ
18 チルト機構
19 アクチュエータ
20 制御駆動部
G1、G2、G1d、G2d 重心
O 第1の回動中心軸線と第2の回動中心軸線の交点
W1,W2 溶接加工部分
Claims (4)
- レーザ光を集光して照射する照射手段と;
該照射手段を回動する第1の回動駆動手段と;
前記照射手段、前記第1の回動駆動手段、及び該第1の回動駆動手段の支持手段を一体とした部材を回動する第2の回動駆動手段とを備え;
前記第1の回動駆動手段の回動中心軸線と、第2の回動駆動手段の回動中心軸線とは一点で交差するように構成され;
前記照射手段を、前記第1の回動駆動手段及び第2の回動駆動手段の回動角度に応じて移動し、前記レーザ光の集光の焦点が加工対象物の加工部分に一致するように構成された;
レーザ加工装置。 - 前記照射手段の重心が前記第1の回動駆動手段の回動中心軸線上にあり、又は/及び、前記照射手段、前記第1の回動駆動手段、及びその支持手段を一体とした部材の重心が前記第2の回動駆動手段の回動中心軸線上にある、請求項1に記載のレーザ加工装置。
- 前記照射手段、前記第1の回動駆動手段及びその支持手段を一体とした部材を含む全体の重心位置に、前記第2の回動駆動手段の回動中心軸線が通るように錘体を付加した、請求項2に記載のレーザ加工装置。
- 前記第1の回動駆動手段の回動中心軸線と、第2の回動駆動手段の回動中心軸線との交点が、前記レーザ光の光軸上にある、請求項2又は請求項3に記載のレーザ加工装置。
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