JPH0749072B2 - 玉返却装置 - Google Patents

玉返却装置

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JPH0749072B2
JPH0749072B2 JP30245491A JP30245491A JPH0749072B2 JP H0749072 B2 JPH0749072 B2 JP H0749072B2 JP 30245491 A JP30245491 A JP 30245491A JP 30245491 A JP30245491 A JP 30245491A JP H0749072 B2 JPH0749072 B2 JP H0749072B2
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正博 竹内
芳生 若菜
誠 田結
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株式会社竹屋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊技盤の入賞装置で発
生した入賞玉を検出する入賞センサと、該入賞センサか
らの信号に基づいて所定個数の景品玉を排出する景品玉
排出装置と、該景品玉排出装置から排出された景品玉を
貯留し且つ打球として供給する上皿と、を少なくとも備
えたパチンコ機で獲得した景品玉をパチンコ島台の内部
に返却する玉返却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技客が獲得した景品玉は、景品
玉と景品とを交換する景品交換場に設けられる玉返却装
置に返却されるものが一般的であった。このような玉返
却装置にあっては、景品交換場からパチンコ島台に玉を
返却する還元装置や各パチンコ島台間で還元された玉を
均等化させる均等化装置を必要とし、その施工や維持に
手間がかかるという欠点があり、これを解決するために
本出願人は、先に特願平2−271480号で各パチン
コ機に対応して玉返却装置を個々に設けたもの(以下、
先行技術という)を提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た先行技術においては、玉返却装置に返却された景品玉
がそのままパチンコ島台に返却され、再度パチンコ機に
補給されて景品玉として排出されるものであった。即
ち、すべての玉がパチンコ機、玉返却装置、パチンコ島
台を循環しており、このため、無駄な玉が循環している
ことになるので、玉の循環に関連する各種の機器が早く
消耗したり、あるいは無駄な動力を消費しているという
欠点があった。本発明は、上記した問題点に鑑みなされ
たもので、その目的とするところは、無駄な玉の循環を
なくすことができる玉返却装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、遊技盤の入賞装置で発生し
た入賞玉を検出する入賞センサと、該入賞センサからの
信号に基づいて所定個数の景品玉を排出する景品玉排出
装置と、該景品玉排出装置から排出された景品玉を貯留
し且つ打球として供給する上皿と、を少なくとも備えた
パチンコ機で獲得した景品玉をパチンコ島台の内部に返
却する玉返却装置において、該玉返却装置は、返却され
る景品玉を貯留する返却貯留部と、該返却貯留部に所定
量の景品玉が貯留されたことを検出する満タンセンサ
と、前記返却貯留部と前記パチンコ島台の内部とを連絡
する連絡通路と、該連絡通路を通って返却された玉を計
数する玉計数器と、該玉計数器で計数された数値を表示
する玉数表示器と、を備えて構成され、一方、前記上皿
には、その貯留部に所定量の景品玉が貯留されているこ
とを検出する上皿センサを設け、前記満タンセンサが非
作動状態のとき、及び前記満タンセンサが作動した状態
で且つ前記上皿センサが非作動状態のときには、前記入
賞センサの信号に基づいて前記景品玉排出装置を駆動し
て景品玉を排出し、前記満タンセンサが作動した状態で
且つ前記上皿センサが作動状態のときには、前記景品玉
排出装置の駆動を停止すると共に前記入賞センサの信号
に基づいて排出される景品玉数に対応する数値を前記玉
数表示器に加算表示することを特徴とするものである。
【0005】
【作用】打球が入賞して入賞センサの信号が導出される
と、景品玉排出装置が駆動されて所定個数の景品玉を上
皿に排出する。このようにして排出された景品玉が上皿
や玉返却装置の返却貯留部に貯留されて、遂には、満タ
ンセンサを作動させた状態となる。満タンセンサが作動
した状態においては、上皿に景品玉が貯留された状態と
貯留されていない状態によって景品玉の排出態様が異な
る。即ち、上皿に景品玉が貯留されて上皿センサを作動
した状態においては、景品玉排出装置の駆動に代えて入
賞センサの信号に基づいて排出される景品玉数に対応す
る数値を玉返却装置に設けられる玉数表示器に表示す
る。これによって実際に景品玉が排出されないので、無
駄な玉の循環が防止されることになると共に、1台当り
のパチンコ機で使用する玉数が少なくなるので、パチン
コ島台に収納する玉量を少なくすることができる。ま
た、無駄な循環が省略されるので、玉の循環に関連する
機器の寿命を延ばすことができると共に、それらの機器
で消費される動力も減少させることができる。一方、実
際に景品玉が排出されないと、打球として使用されるた
め上皿に貯留されている景品玉が減少して上皿センサが
非作動状態となる。このような状態においては、入賞セ
ンサの信号に基づいて再度景品玉排出装置を駆動して景
品玉を排出する。この場合には、当然のことながら玉数
表示器が加算表示されることはない。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。まず、実施例に係る玉返却装置50が適
用されるパチンコ島台1の構成について図7及び図8を
参照して説明する。図7は、パチンコ島台1の斜視図で
ある。図8は、パチンコ島台1の内部構造を示すパチン
コ島台1の一部破断側面図である。図において、パチン
コ島台1は、周知のように縦桟や横桟等の部材を骨組み
として内部が空洞の左右に長い直方体状に形成し、その
長手方向の表面の下部に腰板2を張り付け、該腰板2の
上部に外側に突出するカウンター台3が設けられてい
る。カウンター台3の上部には、複数のパチンコ機20
が列設されるようになっており、そのパチンコ機20の
列設位置の上部に装飾板を兼用した幕板4が張り付けら
れ、該幕板4の上部に前後方向に開閉可能な欄間5が設
けられている。幕板4には、各パチンコ機20に対応す
るように呼出装置6が取り付けられている。そして、前
記カウンター台3には、本実施例の要部を構成する玉返
却装置50が内蔵されている。また、パチンコ島台1に
は、各パチンコ機20の間に貸玉を借り受ける台間玉貸
機も設置されている。
【0007】ところで、上記したパチンコ島台1の内部
には、図8に示すように、その下部に貯蔵タンク10が
設けられている。貯蔵タンク10は、各パチンコ機20
から排出される使用済玉や玉返却装置50から返却され
た返却玉を貯蔵するものであり、原則的には、当該パチ
ンコ島台1に列設されるパチンコ機20で使用されるに
充分な玉を貯蔵できるようになっているが、本実施例に
おいては、玉の循環が少ないので、それほど大きな貯蔵
タンク10でなくても良い。また、パチンコ島台1の内
部には、前記貯蔵タンク10に貯蔵された玉を上部に研
磨しながら揚送する玉揚送装置7と、該玉揚送装置7に
よって揚送された玉を各パチンコ機20に分配補給する
分配径路8と、各パチンコ機20から排出された使用済
玉及び玉返却装置50から返却された返却玉を後述する
回収パイプ41や連絡通路64を介して回収して前記貯
蔵タンク10に導く回収径路9と、が設けられている。
【0008】また、パチンコ島台1に列設されるパチン
コ機20は、周知のように、遊技盤21の前面をガラス
扉に設けられるガラスに覆われ、そのガラス扉の下方に
設けられる前面板の表面に上皿25と下皿29とが止着
されている。また、下皿29の側方には、打球の弾発力
を調節する操作ハンドル34も設けられている。なお、
図示の上皿25及び下皿29は、パチンコ機20の前面
に固着される1枚の前面板に設けられているが、これを
上皿25と下皿29とがそれぞれ固着される2つの前面
板に分割し、少なくとも上皿25が固着される前面板を
開閉自在となるように設計しても良い。
【0009】前記した遊技盤21には、図1に示すよう
に、各種の入賞装置22a〜22gが配置され、各入賞
装置22a〜22gには、入賞した入賞玉を検出する入
賞センサ23a〜23gが設けられている。これらの入
賞センサ23a〜23gは、一旦端子板24に接続さ
れ、該端子板24から集中配線で後述する制御回路基板
70に接続されている。しかして、入賞センサ23a〜
23gからの信号は、制御回路基板70内に設けられる
記憶部に記憶され、該記憶値に基づいて後述する排出モ
ード時に景品玉排出装置35が駆動されて景品玉を排出
する。ただし、後述する表示モード時には、景品玉排出
装置35が駆動されることなく、上記記憶値に基づいて
後述する玉数表示器66に景品玉数に対応する数値が加
算表示される。なお、入賞センサ23a〜23gを各入
賞装置22a〜22gに対応させることなく、入賞玉の
種類(例えば、15個排出用、7個排出用)毎に入賞玉
を集合させる各集合樋にそれぞれ1個の入賞センサを設
けるようにしても良い。
【0010】ここで、入賞センサ23a〜23gの信号
に基づいて景品玉を排出する景品玉排出装置35の構成
について図1を参照して説明する。景品玉排出装置35
は、景品玉を1列に整列して流下させる景品玉誘導樋3
9の末端に臨むスプロケット37と、該スプロケット3
7の回転を制御するステッピングモータ36と、前記ス
プロケット37を通過した玉を検出する排出玉カウント
センサ38とから構成されている。
【0011】上記した構成を有する景品玉排出装置35
の作用について説明すると、景品玉誘導樋39を1列に
整列して流下する玉は、スプロケット37の位置で先頭
の玉が停止した状態となっている。そのような状態で排
出指令信号が導出されたときには、ステッピングモータ
36がONしてスプロケット37の回転を許容し、玉を
下方に流下させる。そして、その流下する玉は、排出玉
カウントセンサ38によって検出された後、上皿25に
排出される。排出玉カウントセンサ38によって検出さ
れた玉数が排出指令信号の種類に応じて決められた個数
となったときには、ステッピングモータ36がOFFと
されてスプロケット37の回転を停止し、玉の流下を停
止させる。
【0012】このように景品玉排出装置35は、排出指
令信号の種類に応じて所定数の玉を排出することができ
るようになっているが、本実施例においては、排出指令
信号が複数種類導出されるようになっている。具体的に
は、前記入賞センサ23a〜23gがONしたときに
は、景品玉排出指令信号が導出され、それによって所定
個数(例えば、15個又は7個)の玉が景品玉として排
出される。また、後述する玉戻ボタン68a,68bの
いずれかが操作されたときには、種類の異なる戻玉排出
指令信号が導出され、それによって2種類の所定個数
(例えば、25個、50個)の玉が戻玉としてそれぞれ
排出される。ただし、戻玉が排出される前提として、玉
返却装置50の玉数表示器66に上記した所定個数の戻
玉以上の玉数が表示されていることが必要である。
【0013】次に、前記した上皿25及び下皿29の詳
細な構成について、図2を参照して説明する。図2は、
パチンコ機20の下方部分を示す部分斜視図である。図
において、上皿25は、その上流端に形成された景品玉
流出口から入賞に基づいて排出された景品玉が流出して
景品玉を貯留する貯留部26が形成されている。この貯
留部26は、貯留された景品玉を打球として供給するた
めに、その下流側に向うにしたがって景品玉を1列に整
列させて流下させると共に、その流下端が打球の発射位
置に臨むようになっている。また、上皿25の貯留部2
6には、図3に示すように、所定量の景品玉が貯留され
たことを検出する上皿センサ27が設けられている。こ
の上皿センサ27は、後に詳述するように、排出モード
と表示モードとを切り替えるために使用されるものであ
る。更に、上皿25の下流部には、上皿25に貯留され
ている景品玉を下皿29に流出させるときに操作する玉
抜ボタン28が設けられている。なお、上皿25には、
入賞に基づいて排出された景品玉だけでなく、玉戻ボタ
ン68a,68bが操作されたときに流出する戻玉も貯
留されるようになっている。
【0014】前記下皿29は、前記上皿25が景品玉で
満杯となってそれ以上の景品玉が排出されたときに溢れ
た余剰の景品玉が貯留される貯留部30を有するもの
で、その後面に開設された余剰景品玉流出口から余剰景
品玉が流出するものである。また、貯留部30の底面に
は、玉抜口31が形成され、該玉抜口31に玉抜開閉弁
32(図4参照)が設けられている。この玉抜開閉弁3
2は、常時は、玉抜口31を閉塞しており、下皿29の
一側上面に設けられる玉抜ボタン33を操作したときに
開放して貯留部30に貯留されていた景品玉を下方に抜
き出すことができるようになっている。なお、玉抜口3
1には、後述するように玉返却装置50の返却貯留部5
1と連絡する誘導筒58の上端が当接されるので、下皿
29から抜き出された景品玉は、外に溢れることなく確
実に玉返却装置50に誘導されると共に、パチンコ機2
0で獲得した景品玉を手で触れることなく、直接パチン
コ島台1の内部に返却することができる。
【0015】なお、遊技盤21に向かって発射された打
球は、入賞玉もアウト玉もすべてパチンコ機20の裏面
下部に設けられる打込玉回収箱40に集められた後、回
収パイプ41を介して前記回収径路9に排出される。
【0016】次に、遊技者が獲得した景品玉をパチンコ
島台1の内部に返却する玉返却装置50について図2乃
至図4を参照して説明する。図2は、玉返却装置50の
斜視図であり、図3は、玉返却装置50の内部構造を示
す斜視図であり、図4は、玉返却装置50の内部構造を
示す断面図である。しかして、本実施例における玉返却
装置50は、パチンコ島台1のパチンコ機20の列設位
置の下方であってパチンコ島台1の外側に向かって突設
される前記カウンター台3に内蔵されており、返却され
る景品玉を貯留する返却貯留部51と、該返却貯留部5
1に所定量の景品玉が貯留されたことを検出する満タン
センサ57と、前記返却貯留部51とパチンコ島台1の
内部とを連絡する連絡通路64と、該連絡通路64を通
って返却された玉を計数する返却玉カウントセンサ65
と、該返却玉カウントセンサ65で計数された数値を表
示する玉数表示器66と、を備えて構成されると共に、
返却貯留部51の側方に設けられるプリンター装置52
をも備えて構成されている。
【0017】そこで、まず、返却貯留部51の構成につ
いて説明する。返却貯留部51は、カウンター台3の内
部に凹部に形成されるもので、その上面を内部が透視し
得る透視カバー板53で被覆されている。また、返却貯
留部51の内部には、返却貯留部51を上下に区画する
誘導底板54が横臥されている。この誘導底板54は、
後述する誘導筒58の放出口60部分から周囲にかけて
傾斜する誘導板部54aと、該誘導板部54aの外周に
段差状に設けられる誘導樋部54bと、該誘導樋部54
bの前方中央部を切り開いて形成された排出口部54c
とから構成されている。そして、排出口部54cには、
該排出口部54cを開閉する返却弁55が設けられてい
る。この返却弁55は、常には、排出口部54cを閉塞
しており、後述する精算ボタン67を操作したときに、
図示しないソレノイド56(図1に表示)によって駆動
されて排出口部54cを開放するようになっている。ま
た、前記誘導樋部54bは、全体として排出口部54c
に向けて傾斜するように誘導板部54aに周設されてい
る。また、返却貯留部51の左側側壁には、貯留された
景品玉が所定量となったことを検出する満タンセンサ5
7が設けられている。
【0018】上記した透視カバー板53、誘導底板5
4、及び返却貯留部51の底面を上下方向に貫通すると
共に、上下方向に摺動可能な誘導筒58が設けられてい
る。この誘導筒58は、角筒状に形成され、その上端が
左右前後に開放した受部58aとなっており、その下部
が隙間が形成された簀の子状底面59となっている。簀
の子状底面59の上部は、後面を除いて切り欠けられて
放出口60となっている。更に、誘導筒58の下方に
は、その後面を延長して係止腕61が形成され、該係止
腕61の下端に係止爪62が形成されている。この係止
爪62は、誘導筒58が上動した状態でカウンター台3
の底面に形成された係止部63と係合するようになって
いる。
【0019】上記のように形成される誘導筒58と返却
貯留部51と下皿29との関係について説明すると、誘
導筒58は、上記したように返却貯留部51に対して上
下方向に摺動可能となっており、誘導筒58を上動して
係止腕61の係止爪62を係止部63と係合させたとき
には、図4に示すように、誘導筒58の受部58aが下
皿29に当接すると共に、簀の子状底面59が誘導底板
54の誘導板部54aとほぼ同一平面となる。したがっ
て、下皿29の玉抜ボタン33を操作して玉抜開閉弁3
2を駆動し、もって玉抜口31を開放すると、下皿29
の貯留部30に貯留されていた景品玉は、図4に示すよ
うに、誘導筒58に導かれて簀の子状底面59に到達す
る。簀の子状底面59に達した景品玉は、放出口60か
ら誘導底板54の誘導板部54aに放出され、誘導樋部
54bを流下するが、排出口部54cが返却弁55で閉
塞されているときには、そのまま返却貯留部51に貯留
される。なお、下皿29から落下する景品玉と一緒に落
ちるゴミ等は、簀の子状底面59の隙間から下方に落下
するようになっている。
【0020】一方、係止腕61の係止爪62と係止部6
3との係合状態を解除して誘導筒58を下動したときに
は、誘導筒58の上端の受部58aが透視カバー板53
に当接した状態となる。したがって、カウンター台3の
表面には、誘導筒58の受部58aだけが突出した状態
となっているので、パチンコ機20をパチンコ島台1か
ら取り外して交換する際に、邪魔となるものがなく、パ
チンコ機20の交換を極めて手際よく行うことができ
る。
【0021】ところで、前記排出口部54cの下流側に
は、前記誘導底板54の下部を通ってパチンコ島台1に
形成される連絡通路64に連通する通路が形成されてい
る。このため、返却弁55が排出口部54cを開放した
ときには、返却貯留部51に貯留されていた景品玉は、
排出口部54cから誘導底板54の下部を通って連絡通
路64に導かれる。連絡通路64の途中には、返却玉カ
ウントセンサ65が設けられている。なお、当然のこと
ながら、排出口部54cと連絡通路64とを結ぶ通路
は、前記誘導筒58の上下摺動箇所を避けて形成されて
いる。
【0022】また、返却弁55で排出口部54cを閉塞
した状態で、下皿29の景品玉を玉抜きし続けたときに
は、返却貯留部51に景品玉が貯留されることとなり、
その様子は、透視カバー板53を介して見ることができ
る。そして、返却貯留部51に貯留された景品玉が満タ
ンセンサ57に到達したときには、前記上皿センサ27
が作動していることを条件として排出モードから表示モ
ードに変更され、以後の入賞センサ23a〜23gの信
号に基づいては、景品玉排出装置35の駆動が停止さ
れ、代わりに玉数表示器66に景品玉数に対応する数値
が加算表示される。なお、ここで排出モードとは、入賞
センサ23a〜23gの信号に基づいて景品玉排出装置
35が駆動され得る状態を言い、表示モードとは、入賞
センサ23a〜23gの信号に基づいて景品玉排出装置
35の駆動が停止される代わりに玉数表示器66に景品
玉数に対応する数値が加算表示され得る状態を言う。
【0023】上記した返却玉カウントセンサ65によっ
て検出されて記憶された玉数を表示し、あるいは印字す
るために、返却貯留部51の側方に配置されるプリンタ
ー装置52がある。本実施例におけるプリンター装置5
2は、返却玉カウントセンサ65によって計数された玉
数及び前記表示モード時に加算される数値を表示する玉
数表示器66と、遊技終了時等に操作することにより前
記玉数表示器66に表示されている玉数を印字指令する
精算ボタン67と、前記玉数表示器66に予め定めた数
以上の数値が表示されているときに操作することによ
り、表示された数値の範囲内で予め定めた数の戻玉を得
ることができる玉戻ボタン68a,68bと、前記精算
ボタン67を操作したときに、玉数を印字したレシート
が排出されるレシート排出口69と、を含んで構成され
ている。そして、これらの構成要素は、カウンター台3
の表面からほとんど突出しないように設けられている。
【0024】上記したプリンター装置52のうち、精算
ボタン67を操作したときには、前記返却弁55も駆動
されて返却貯留部51に貯留されていた玉を返却開始す
るので、精算ボタン67の操作時からプリンター装置5
2が駆動されるまで一定の時間間隔を置くようにする必
要がある。これによって、入賞によって玉数表示器66
に表示された数値に返却玉カウントセンサ65によって
検出計数された数値が加算されて玉数表示器66に表示
された後に、その表示された数値をプリンター装置52
によって印字することができる。また、2つある玉戻ボ
タン68a,68bは、それぞれ戻される玉数が異なる
ように設定され、例えば、玉戻ボタン68aが操作され
たときには、25個の玉が戻され、玉戻ボタン68bが
操作されたときには、50個の玉が戻される。しかし
て、玉戻ボタン68a,68bの操作によって戻される
玉は、パチンコ機20の裏面に設けられる景品玉排出装
置35から前記上皿25に直接戻されるようになってい
る。したがって、遊技を継続している間に上皿25に貯
留される打球が少なくなったときに、玉数表示器66に
表示された数値があることを前提として玉戻ボタン68
a,68bを操作することにより、打球が補給されるこ
とになるので、更に遊技を継続することができる。な
お、返却貯留部51に貯留された景品玉を必要に応じて
任意の時間又は個数だけ返却するための返却ボタンを設
けても良い。
【0025】以上、玉返却装置50及び景品玉排出装置
35等を備えたパチンコ機20の構成について説明した
が、この玉返却装置50及び景品玉排出装置35は、図
1に示すように、玉返却装置50内に設けられる制御回
路基板70によってその動作を制御される。制御回路基
板70は、図5に示すように、制御回路71、演算回路
72、入力回路73、及び出力回路74を含んで構成さ
れる。そして、入力回路73には、入賞センサ23a〜
23g、玉戻ボタン68a,68b、精算ボタン67、
満タンセンサ57、上皿センサ27、排出玉カウントセ
ンサ38(カウントセンサ1と表示)、及び返却玉カウ
ントセンサ65(カウントセンサ2と表示)が接続さ
れ、それぞれの入力信号に応じて演算回路72や制御回
路71によって各種の演算及び制御が実行され、出力回
路74を介して玉数表示器66、プリンター装置52
(プリンタと表示)、ステッピングモータ36(モータ
ーと表示)、及びソレノイド56が駆動制御される。
【0026】上記した制御回路基板70の制御回路によ
って制御される動作のうち、景品玉排出動作について図
6を参照しながら説明すると、遊技客が操作ハンドル3
4を操作して打球が遊技盤21の入賞装置22a〜22
gのいずれかに入賞すると、ステップS10で対応する
入賞センサ23a〜23gから入賞信号が発せられる。
すると、ステップS20でステッピングモータ36がO
Nされてスプロケット37が回転して玉を流下させ、上
皿25に景品玉として排出する。しかして、排出玉カウ
ントセンサ38がスプロケット37を通過した玉を所定
個数(例えば、15個)検出したときには、ステッピン
グモータ36がOFFとなってスプロケット37の回転
を停止し、玉の排出が停止される。この動作によって入
賞に基づく所定個数の景品玉の排出動作が終了する。
【0027】上記した動作を繰り返すことにより、入賞
に基づく景品玉の払出動作が行われ、その結果多量の景
品玉で上皿25及び下皿29が満杯となったときに、下
皿29の玉抜ボタン33を操作することにより、下皿2
9に貯留されていた景品玉が玉返却装置50の返却貯留
部51に落下して貯留される。そして、返却貯留部51
に貯留された景品玉が所定量となったときには、ステッ
プS30に示すように満タンセンサ57を作動状態とす
る。そして、満タンセンサ57の作動状態においては、
ステップS40とステップS50に示すように、上皿セ
ンサ27が作動しているか否か、即ち、上皿25の貯留
部26に景品玉が貯留されているか否かが判定される。
しかして、貯留玉がないときには、排出モードとなって
ステップS60に示すように、実際に景品玉の排出動作
が行われ(賞球払出と表示)、一方、貯留玉があるとき
には、表示モードとなってステップS70及びステップ
S80に示すように、景品玉の排出が停止される代わり
に玉数表示器66に景品玉数に対応する数値が加算表示
される。
【0028】このように、本実施例においては、玉返却
装置50の返却貯留部51及び上皿25に景品玉が貯留
されて上皿センサ27を作動した状態においては、景品
玉排出装置35の駆動に代えて入賞センサ23a〜23
gの信号に基づいて排出される景品玉数に対応する数値
を玉返却装置50に設けられる玉数表示器66に表示す
る。これによって実際に景品玉が排出されないので、無
駄な玉の循環が防止されることになると共に、1台当り
のパチンコ機20で使用する玉数が少なくなるので、パ
チンコ島台1に収納する玉量を少なくすることができ
る。また、無駄な循環が省略されるので、玉の循環に関
連する機器の寿命を延ばすことができると共に、それら
の機器で消費される動力も減少させることができる。更
に、実際に景品玉が排出されなくても、玉返却装置50
の返却貯留部51や上皿25、下皿29に景品玉が貯留
された状態であるため、遊技者に満足感を与えることが
できる。
【0029】なお、上記した実施例においては、玉返却
装置50に摺動自在な誘導筒58が設けられたものを示
したが、誘導筒58を介することなく、下皿29から返
却貯留部51に直接景品玉を落下させるようにしても良
いし、あるいは、下皿29の玉抜口31に誘導筒58に
相当する誘導管を差し込んで使用し、パチンコ機20の
交換時にその誘導管を取り外すようにしても良い。ま
た、パチンコ機20で遊技を行うために借り受ける貸玉
をパチンコ機20に挟持される台間玉貸機から借り受け
る形式のものについて説明したが、プリペイドカードを
投入するカード装置を使用して直接パチンコ機20に貸
玉を排出するものでも良い。この場合、カード装置は、
パチンコ機20に設けてあっても良いし、あるいは、玉
返却装置50に予め内蔵させておいても良い。また、上
記実施例では、玉返却装置50をカウンター台3の内部
に内蔵したものを示したが、玉返却装置50をカウンタ
ー台3に載置したものや、あるいは下皿29自体を玉返
却装置50として構成して下皿29からパチンコ島台1
の内部に直接景品玉を返却するように構成しても良い。
更に、排出モードと表示モードの切換が行われたとき
に、返却貯留部51の色彩が変化するように構成した
り、あるいは音声手段で報知したりしても良い。
【0030】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明に係る玉返却装置は、玉返却装置の返却貯留
部に返却すべき景品玉が貯留されて満タンセンサが作動
し且つ上皿に景品玉が貯留されて上皿センサが作動した
状態においては、景品玉排出装置の駆動に代えて入賞セ
ンサの信号に基づいて排出される景品玉数に対応する数
値を玉返却装置に設けられる玉数表示器に表示するよう
に構成したので、無駄な玉の循環が防止されることにな
ると共に、1台当りのパチンコ機で使用する玉数を少な
くすることができ、もってパチンコ島台に収納する玉量
を少なくすることができる。また、無駄な循環が省略さ
れるので、玉の循環に関連する機器の寿命を延ばすこと
ができると共に、それらの機器で消費される動力も減少
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機と玉返却装置の動作を制御する制御
回路基板と電気部品との関係を示す配線図である。
【図2】実施例に係る玉返却装置の斜視図である。
【図3】玉返却装置の内部構造を示す斜視図である。
【図4】玉返却装置の内部構造を示す断面図である。
【図5】図1の制御回路基板に形成される制御回路のブ
ロック図である。
【図6】制御回路によって実行される動作のうち景品玉
排出動作を説明するための動作図である。
【図7】玉返却装置が適用されるパチンコ島台の斜視図
である。
【図8】パチンコ島台の内部構造を示すパチンコ島台の
一部破断側面図である。
【符号の説明】
1 パチンコ島台 20 パチンコ機 21 遊技盤 23a〜23g 入賞センサ 25 上皿 27 上皿センサ 35 景品玉排出装置 50 玉返却装置 51 返却貯留部 57 満タンセンサ 64 連絡通路 65 返却玉カウントセンサ(玉計数器) 66 玉数表示器 70 制御回路基板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤の入賞装置で発生した入賞玉を検
    出する入賞センサと、該入賞センサからの信号に基づい
    て所定個数の景品玉を排出する景品玉排出装置と、該景
    品玉排出装置から排出された景品玉を貯留し且つ打球と
    して供給する上皿と、を少なくとも備えたパチンコ機で
    獲得した景品玉をパチンコ島台の内部に返却する玉返却
    装置において、 該玉返却装置は、返却される景品玉を貯留する返却貯留
    部と、該返却貯留部に所定量の景品玉が貯留されたこと
    を検出する満タンセンサと、前記返却貯留部と前記パチ
    ンコ島台の内部とを連絡する連絡通路と、該連絡通路を
    通って返却された玉を計数する玉計数器と、該玉計数器
    で計数された数値を表示する玉数表示器と、を備えて構
    成され、 一方、前記上皿には、その貯留部に所定量の景品玉が貯
    留されていることを検出する上皿センサを設け、 前記満タンセンサが非作動状態のとき、及び前記満タン
    センサが作動した状態で且つ前記上皿センサが非作動状
    態のときには、前記入賞センサの信号に基づいて前記景
    品玉排出装置を駆動して景品玉を排出し、 前記満タンセンサが作動した状態で且つ前記上皿センサ
    が作動状態のときには、前記景品玉排出装置の駆動を停
    止すると共に前記入賞センサの信号に基づいて排出され
    る景品玉数に対応する数値を前記玉数表示器に加算表示
    することを特徴とする玉返却装置。
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JP2009045223A (ja) * 2007-08-20 2009-03-05 Citizen Sayama Co Ltd 貯留玉受皿
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