JP5079418B2 - 貯留玉受皿 - Google Patents
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Description
例えば、特許第3577850号公報に提案されたものは、下皿の下方にホッパを設け、台間ユニットとホッパ間をセンサを設置した計数通路ユニットで接続している。下皿に設けられたシャッタを開くことにより下皿からホッパへ排出された当り玉は、計数通路ユニットへ案内されて内部のセンサで計数されたあと、台間ユニットを経てパチンコ台の内部機構へ戻される。
また、ホッパは浅い皿形状をしているので、計数通路で玉詰まりや故障が生じたときには、限定された量ではあるが当り玉を一時的に貯留することができる。
しかし、上記従来のホッパでは玉計数機に玉詰まりや故障が生じたときに浅いホッパに一時的に貯留されることはあるが、通常は下皿から排出された当り玉は直ちに計数通路ユニットへ導かれて計数され、ホッパに貯留されることはない。
このため、遊技客まわりにある当り玉はパチンコ台の比較的浅い上皿および下皿に貯留されるわずかな量しかなく、獲得した当り玉を誇示したいという欲求をもつ遊技客にとっては十分な満足を得る機会が与えられないという問題が生じる。
と、下皿から排出される玉を受ける貯留部と、を有し、貯留部は、当該貯留部を、玉を貯留する貯留位置と、玉をガイド部へ移動する非貯留位置と、の間で移動可能な移動手段を備えているものとした。
トを、貯留位置として降下位置と、非貯留位置として上昇位置と、の間を上下させる上下昇降装置とするのが好ましい。
また、移動手段にはパチンコ台の前面側から操作可能な操作手段を付設するのがよい。
さらに、移動手段は、上記非貯留位置において当該非貯留位置を保持する位置保持手段
を有することが望ましい。
さらに、移動手段にパチンコ台の前面側から操作可能な操作手段を付設すれば、遊技中のパチンコ台に向かったままで貯留部を貯留位置あるいは非貯留位置に移動させることができる。
さらにまた、非貯留位置を保持する位置保持手段を有する場合には、玉を通路ユニットへ送り込む間でも、遊技客が非貯留位置の保持操作を続ける必要から解放される。
図1は実施の形態にかかる貯留玉受皿が取り付けられたパチンコ台を示す図、図2はそのパチンコ台貯留玉受皿部分を拡大して示す外観斜視図である。
パチンコ台80は前面下部に上皿81とその下に下皿82を備えている。
貯留玉受皿1は、パチンコ台の前面において下皿82の下方に配置され、下皿82から排出される玉を受けるホッパ2を備えて、内部に不図示のセンサを備える計数通路ユニット3を介して台間ユニット85に接続されている。ホッパ2と計数通路ユニット3とでパチンコ台玉計数機が構成されている。
ホッパ2の左右方向一端(図では左端)において、ガイド部10と棚部16は貯留部20よりも短くオフセットしており、このオフセット部分における貯留部20とパチンコ台80との間のスペースに、計数通路ユニット3が配置されている。
本実施の形態ではレール12は3本で、各レール12の間隔は玉の径よりも小さく設定され、玉はいずれか2本のレール上を左端へ向かって転動するようになっており、2組の転動路が形成されていることになる。
なお、2組の転動路に対応して、計数通路ユニット3内も2組の図示しない玉通路が設けられ、各玉通路に玉の通過を検知するセンサが設置されている。
可動プレート30は後掲の図3、図6に示すように、上面が棚部16側へ向かって低くなるように傾斜している。そして、後述する上下昇降装置によりこの可動プレート30を、図2に示すように棚部16の上面よりも低い状態とした降下位置と、図3に示すように可動プレート30上面の棚部16側の縁が棚部16の上面と同じ高さあるいはわずかに高くした上昇位置との間で上下昇降可能としている。なお、図3には簡単のため台間ユニットを省略している。
まず、上下昇降装置50が装備される対象部位について説明する。
図4は貯留部20の長手方向の断面を示す縦断面図である。
ホッパ2のケース5は樹脂製で、上下2分割された上ケース体40と下ケース体45を結合して形成されている。上ケース体40は下ケース体45とともに側壁6を形成しているが、上ケース体40はその上縁から折り返して下ケース体45内部まで延び、側壁の内壁6aを形成している。
ケース5の内壁6aの上縁から所定範囲には、玉との衝突音を防止するためのラバープレート7が全周にわたって取り付けられている。また、可動プレート30の上面にも同様にラバープレート7が取り付けられている。
フランジ32の周方向複数位置には、外方へ突出するガイドピン33が一体に形成されている。そして、側壁の内壁6aには、ガイドピン33がスライド可能なガイド溝42が上下方向に設けられている。
可動プレート30の裏面にも、左右方向においてブロック部48と対応する位置に、ピン穴36(後掲の図9参照)を備える支持ブロック部35が一体成型されている。
なお、後掲の図5に示すように、レール12を含むガイド部10は下ケース体45に一体成型されている。
一端にピン51を、他端にピン穴52(後掲の図7、図9参照)を備える同一形状のリンクアームA、Bがそれぞれピン穴52をブロック部48のピン49に支持されて同方向に傾斜して設けられるとともに、それぞれ他方のピン51を可動プレート30の裏面に一体に形成されたスライドガイド38に係合させてある。
リンクアームBの両端のピン51とピン穴52間の中央にも、貫通穴54が設けられ、リンクアームDから延びる連結ピン57が貫通穴54に挿し込まれて、リンクアームB、Dが互いに回動可能に連結されている。
連結ピン57は、両端のピン55、56間の中央に設けられている。連結ピン57は丸軸の先端に直径線上外方へ延びる突起58を備える。
リンクアームA、Bの貫通穴54は連結ピン57の丸軸と突起58の断面に整合する形状を有し、突起58の断面に整合する部分をリンクアームA、Bのそれぞれ長手方向にそわせている。
リンクアームC、Dのそれぞれ低位置端になる他方のピン56は貯留部20の長手方向に延びるリンクアームEの両端に回動可能に連結し支持されている。
リンクアームEは底壁46上をスライドするが、リンクアームEが支持するリンクアームC、Dのピン56の位置は、リンクアームA、Bを支持するブロック部48のピン49と同一高さになるように設定されている。
底壁46上の左端側にも、リンクアームEを貫通して突出したリンクアームCのピン56の先端を貯留部の長手方向に案内するスライドガイド60が設けられている。
上述した各リンクアームA〜Eは樹脂製で、とくに図5、図7に示すように、それぞれ幅方向において対をなす2部材からなっており、一対の各部材は幅方向に対称である。
リンクアームC(C1、C2)、D(D1、D2)はそれぞれリンクアームA(A1、A2)、B(B1、B2)の幅方向外側に重ねられている。
なお、各リンクアームが備えるピンや連結ピンは、いずれも当該リンクアームと一体成型されているものである。
リンクアームA1のピン穴52は当該ピン穴の径より小さい幅のスリット53により開いており、このスリット部分からブロック部48のピン49に押し込んで嵌めこむものとなっている。リンクアームA2側も同様である。
また、可動プレート30の支持ブロック部35のピン穴36も、ピン穴の径より小さい幅のスリット37により開いており、リンクアームC1のピン55をこのスリット部分から押し込んでピン穴36に嵌めこむ。リンクアームC2側も同様である。
リンクアームB(B1、B2)とブロック部48、リンクアームD(D1、D2)と支持ブロック部35の各連結部分も同様である。
また、同図に示すように、リンクアームE(E1、E2)の、リンクアームCのピン56と連結する穴も同様にスリットにより開いている。
連結板部67には開口68が設けられ、この開口領域内にラッチ機構70が配置されている。
ラッチ機構70のキーパー72が左方に向いてブラケット74(図4参照)を介して連結板部67に取り付けられている。このキーパー72に対向させて、下ケース体45の底壁46にブラケット73(図4参照)を介してラッチ本体71が取り付けられている。
なお、ラッチ本体71とキーパー72からなるラッチ機構70が、発明における位置保持手段を構成している。
開口68はリンクアームEがスライドするストローク内においてラッチ本体71と干渉しないように設定されている。
また、幅方向に延びる金属製のジョイントレバー76がリンクアームEに結合され、ジョイントレバー76の一端は下ケース体45に設けた不図示の窓を貫通して、その先端につまみ78が取り付けられる。
このとき、それぞれ連結ピン57で連結されたリンクアームA、Cのリンク組およびリンクアームB、Dのリンク組は扁平状態に近く折りたたまれる。そして、リンクアームC、Dのピン56が底壁のスライドガイド60のストッパ61に当接して、降下位置を規定している。
また、リンクアームEおよびこれにジョイントレバー76を介して結合されたつまみ78は、先の図2に示されるように、そのストロークの右端位置にある。
この降下位置において、貯留部20では棚部16の上面を若干越える高さまで可動プレート30上に玉を貯留することができる。
これにより、棚部16を越えた高さに積みあがった可動プレート30上の玉は棚部16を経てガイド部10のレール12上へ転がり落ち、計数通路ユニット3へ排出される。つまみ78を左方へスライドさせる量あるいはスライド位置を保持する時間によって、計数通路ユニット3へ排出される玉量を任意に調整することができる。
可動プレート30の上昇、下降の際、可動プレートのガイドピン33が側壁6の内壁に形成されたガイド溝42にそってスライドするので、可動プレート30は異常な姿勢をとることなく、滑らかに上下する。
また、計数通路ユニット3が通路ユニットに該当する。
ジョイントレバー76を介してリンクアームEに結合されたつまみ78が操作手段に該当する。そして、前述のようにラッチ機構70が非貯留位置を保持する位置保持手段を構成する。
これにより、貯留部20を降下位置にしたときには下皿に加えてホッパ2の貯留部にも相当量の玉を貯留して、当り玉を誇示したいという欲求を満足させることができる。
なお、計数通路ユニット3側に玉詰まりや故障が生じたときにも、貯留部20を降下位置にすることにより貯留容量を大きくできるから、従来のホッパの容量が少なくて直ぐ満杯になり、下皿から排出不可となって当り玉の下皿への排出も止まってしまうというような状況も回避される。
また、上下昇降装置50には、そのリンクアームEに結合されてケース5を貫通するジョイントレバー76の先端につまみ78を設けて、パチンコ台の前面側から操作可能となっているので、貯留部20の上下移動操作が容易である。
さらには、上記ブラケットも省略して、ラッチ機構70の部品をリンクアームやケースの底壁に直接固定することも選択可能である。
また、可動プレート30の上面は棚部16側へ下るように傾斜しているので、可動プレート30を上昇位置としたときには、他に特段の操作をしなくても、可動プレート上の玉のすべてをガイド部へ移すことができる。
1 貯留玉受皿
2 ホッパ
3 計数通路ユニット
5 ケース
6 側壁
6a 内壁
7 ラバープレート
10 ガイド部
12 レール
14 開口
16 棚部
20 貯留部
30 可動プレート
32 フランジ
33 ガイドピン
35 支持ブロック部
36、52 ピン穴
37、53 スリット
38、60 スライドガイド
61 ストッパ
40 上ケース体
42 ガイド溝
45 下ケース体
46 底壁
48 ブロック部
49、51、55、56 ピン
50 上下昇降装置
54 貫通穴
57 連結ピン
58 突起
65 連結部
67 連結板部
68 開口
70 ラッチ機構
71 ラッチ本体
72 キーパー
73、74 ブラケット
76 ジョイントレバー
78 つまみ
82 下皿
85 台間ユニット
A、A1、A2、B、B1、B2 リンクアーム
C、C1、C2、D、D1、D2、E、E1、E2 リンクアーム
Claims (1)
- パチンコ台の下皿の下方に設けられたホッパは、
パチンコ台の下皿から排出される当り玉を受ける貯留部、
及び該貯留部の貯留空間の底面をなす可動プレート、
及び該可動プレートを貯留位置としての降下位置と非貯留位置としての上昇位置との間を上下させる上下昇降装置、
及び該上下昇降装置をパチンコ台の前面側からスライド操作可能な操作手段、
及び非貯留位置において当該非貯留位置を保持する位置保持手段、
を備え、
ホッパで受けた当り玉を計数通路ユニットへ移送するようにした貯留玉受皿であって、
ホッパは、計数通路ユニットに連通するガイド部と、該ガイド部と貯留部とを区画する棚部と、を有し、
可動プレートは、貯留部の平面形状に整合させ、当該可動プレートは、操作手段のスライド操作に伴って棚部の上面より低い降下位置と棚部の上面と同じあるいは僅かに高い上昇位置との間で上下昇降し、
降下位置で当り玉を貯留させ、操作手段によって、貯留させた玉を棚部からガイド部、該ガイド部から計数通路ユニットへと移送させて排出させる玉量を操作スライド量に応じて任意に調整させることと、
上昇位置に可動プレートをロックさせ、下皿から排出される当り玉はすべて可動プレートを転がせ、棚部からガイド部、該ガイド部から計数通路ユニットへ移送させ、貯留させずに排出させること、の両操作を可能にしたことを特徴とする貯留玉受皿。
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