JP4047403B2 - 景品玉の貯留量表示システム - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技島台に設置される景品玉計数器により計数された景品数に基づき算出された景品玉貯留数等を表示する景品玉の貯留量表示システムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、遊技者が獲得した景品玉を遊技島台内に返却するとともに、その返却玉数を計数する景品玉計数器としては、例えば特願平４−７９９７０号公報等に開示されたものがある。
【０００３】
この景品玉計数器にあっては、各パチンコ機に対応して設けられ、遊技者が獲得した景品玉は遊技中において逐次パチンコ島台内に返却される景品玉返却数を計数して貯留玉として算出し、適宜箇所に設けられた表示部に表示するようになっているものである。また必要に応じて算出された貯留玉内から適宜景品玉の払い戻しが可能になっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような景品玉計数器にあっては、計数された景品玉の貯留量を表示する表示部が小さく見にくいといった問題があった。また、前記表示部をパチンコ機前面又はパチンコ機周辺所定箇所に設けなければならず、設置に手間がかかる他、特にパチンコ機周辺には呼出表示装置等が設けられているため、パチンコ機周辺に表示される各種情報が煩雑となり、遊技者が適宜情報を正確に把握することが困難になるといった恐れがあった。
【０００５】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、個々の遊技者が獲得した景品玉の貯留量を必要に応じて正確にかつ容易に確認することができる景品玉の貯留量表示システムを提供することを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するために、本発明の景品玉の貯留量表示システムは、
遊技島台に列設される複数の遊技機と、
前記複数の遊技機に対応して設けられ、遊技者による返却操作に応じて前記遊技機より前記遊技島台に返却される景品玉を計数する景品玉計数器と、
各々に対して優先順位が付与された複数の情報であって、同等な優先順位が付与された前記景品玉計数器により計数された景品玉数により算出される景品玉の貯留量を示す貯留玉量情報及び前記遊技機の大当りを示す大当り情報を少なくとも含む複数の情報の表示が可能な情報表示装置と、
前記遊技機から大当り情報信号が入力されたことに基づいて前記情報表示装置に前記大当り情報を表示し、前記景品玉計数器から景品玉返却情報信号が入力されたことに基づいて前記情報表示装置に前記貯留玉量情報を表示するとともに、複数の情報信号が同時に入力されたときに、前記優先順位の高い情報を前記優先順位の低い情報よりも優先して前記情報表示装置に表示する制御を行う表示制御手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、
前記大当り情報信号の入力中に前記景品玉返却情報信号が入力されたときに、該表示中の大当り情報を前記貯留玉量情報に一時的に切り替えて表示する制御を行う景品玉返却情報優先表示制御手段と、
前記大当り情報信号の入力中に前記景品玉返却情報信号が入力されている状態が所定時間継続したときに、前記大当り情報と前記貯留玉量情報とを交互に表示する制御を行う交互表示制御手段と、
を含む、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、個々の遊技客が獲得した景品玉の貯留量を示す貯留玉量情報と、遊技機の大当りを示す大当り情報とを、遊技機周辺に予め設けられている情報表示装置に景品玉の返却状況に応じて表示でき、遊技機又は遊技機周辺に別途表示装置等を設ける必要がなくなり、遊技機周辺の装置等が簡素化され、遊技者が必要な情報を一箇所の表示部で正確に把握することが出来るようになる。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明していくと、図１における１は、本発明が適用されるパチンコ島台を示し、２は前記パチンコ島台１の長手方向両側面に複数列設されるパチンコ機、３は遊技者に対して供給されるパチンコ玉を一時的に収容する上皿、４は前記上皿よりオーバーフローしたパチンコ玉を収容する下皿である。そして５は、遊技者が獲得した景品玉をパチンコ島台１内に返却するとともに、その返却数を計数する景品玉計数器であり、前記計数された景品玉数は後述するが、パチンコ機２上部に設けられた表示装置６に表示されるようになっている。
【００１２】
また、前記各表示装置６の側部には、遊技者の獲得した景品玉数を精算するための精算スイッチ４１と、該精算スイッチを押すことによりその景品玉数等が記録されたレシートまたは磁気カード等の受取部４２とが設けられている。
【００１３】
図２に示されるように、前記パチンコ機２は、下部側板７の上部に固設されるカウンタ台８の上部に載置されている。このパチンコ機２裏面上部には、パチンコ島台１の上部に設けられたパチンコ玉貯留用の上部タンク９より配給されるパチンコ玉を一時的に収容する玉供給皿１０が設けられ、下部にはパチンコ機２よりアウト玉として排出されるパチンコ玉を一時的に収容する玉排出皿１１がそれぞれ設けられている。
【００１４】
上部タンク９内のパチンコ玉は、上部タンク９内に連通し、パチンコ島台１上部長手方向に敷設される本流樋１２より、各パチンコ機２に対応して設けられる補給シュート１３、補給ジャバラ１４、カウンタ１５を介して玉供給皿１０内に配給されるようになっており、配給された玉数は、パチンコ機２の裏面略中央に設けられる制御装置１６に連結する前記カウンタ１５により計数されるようになっている。
【００１５】
また、前記パチンコ機２内には、特に図示はしないが、遊技客に対して景品玉として払出された景品玉数を計数するカウンタが別途設けられている。このカウンタも前記制御装置１６に連結されている。
【００１６】
玉排出皿１１内に収容されたパチンコ玉は、同じく制御装置１６に連結するカウンタ１７により計数された後、パチンコ島台１内下部長手方向に敷設される回収樋１８内に排出されるようになっている。なお、本実施の形態におけるパチンコ機２内には、不正磁気及び電波用感知センサ１９、２０が設けられており、表示装置６に接続されている。なお、４０は電源コード及びホールコンピュータ等に連結する種々の信号線等の収容された配線ダクトである。
【００１７】
前記景品玉計数器５は、特に図２、３に示されるように各パチンコ機２の下皿４下方のカウンタ台８上面に固設され、所定量の景品玉が一時的に収容可能な受皿２１と、該受皿２１の底面２１ａに開設される排出口２２よりパチンコ島台１内の回収樋１８上部まで延設される排出管２３と、該排出管２３の排出口に設けられるカウンタ２４とから構成される。
【００１８】
前記受皿２１の底面２１ａに形成された排出口２２は、受皿２１の前壁２１ｂに形成された溝部２５内に摺動自在に嵌挿された取手２６を左右に移動させることにより前記排出口２２を開閉する開閉板２７が設けられている。前記開閉板２７又は前記取手２６は、適宜付勢手段（特に図示せず）により、常時開閉板２７が排出口２２を閉塞するように付勢されている。
【００１９】
下皿４は特に図３に示されるように灰皿２８と、パチンコ機２より払い出される景品玉を一時的に貯留する貯留皿２９とから構成される。そして前記貯留皿２９の底面２９ａには、該貯留皿２９内の景品玉を景品玉計数器５の受皿２１内に排出するための排出口３０が形成されている。この排出口３０には、貯留皿２９の前壁２９ｂに形成された溝部３１内に摺動自在に嵌挿された取手３２を左右に移動させることにより、前記排出口３０を開閉する開閉板３３が設けられている。尚、３４は上皿３に連通する流出口である。
【００２０】
よって、パチンコ機２より払出される景品玉は、まず上皿３内に収容され、前記上皿３内に収容しきれずにオーバーフローした景品玉は、流出口３４より下皿４の貯留皿２９内に流入する。そして貯留皿２９内に流入された景品玉は取手３２を操作して開閉板３０を開放することで、排出口３０を介して下方の受皿２１内に排出することができる。さらに受皿２１の取手２６を操作して受皿２１内の景品玉が排出口２２より排出管２３及びカウンタ２４を介してパチンコ島台１内に返却されることになる。
【００２１】
ここで、遊技客に対して払出される景品玉量情報信号及びパチンコ島台１内に返却される景品玉量情報信号はそれぞれ制御装置１６に送出され、該制御装置１６にて前記両景品玉量情報を基に遊技者の獲得した景品玉の貯留量が算出されるようになっている。
【００２２】
表示装置６は、図４に示されるように横長形状の取付基板３７上に形成される円弧状のランプ装置３５と、適宜情報を文字又は画像により表示可能なディスプレイ部３６と、前記表示装置３６の左右にそれぞれ設けられる呼出しスイッチ３８とファンクションスイッチ３９と、を備えている。前記ファンクションスイッチ３９は、押圧操作によりインフォメーション表示と返却玉数表示とを選択できるようになっている。前記ランプ装置３５内には、中央部及び左右の各側部にそれぞれ一対のランプ３５ａ、３５ｂと、前記各ランプ３５ａ、３５ｂの間にＬＥＤ集合体３５ｃとが設けられている。
【００２３】
次に、表示装置６を構成するディスプレイ部３６の表示動作について説明する。ディスプレイ部３６の表示態様は、図５に示すように、不正発生、大当り、呼出し、打ち止め、インフォメーション及び貯留玉量の６つの表示態様に大別される。本実施の形態の表示態様においては、不正発生表示には、磁石不正表示と電波不正表示との２種類があり、大当り表示には、大当り１回目表示と大当り２回目表示と本日の大当り回数表示との３種類があり、呼出し表示には、呼出し表示１と呼出し表示２との２種類があり、インフォメーション表示には、本日の大当り回数表示と前日の大当り回数表示と始動入賞回数表示との３種類があり、貯留玉量には、総玉数表示と余り玉数表示と景品数表示とがある。このため、ディスプレイ部３６の表示態様としては、これらの各表示に打ち止め表示を加えた全１４種類から構成されている。
【００２４】
このような１４種類の表示態様における選択的な切替（表示／非表示）は、表示装置６内に設けられた適宜スイッチ（図示せず）等の手動操作（ＯＮ／ＯＦＦ）により事前に設定できるようになっている。
【００２５】
不正発生、大当り、及び打ち止めの各表示は、パチンコ機２からの各情報信号に基づいて行われる一方、呼出し及びインフォメーションの各表示は呼出しスイッチ３８、ファンクションスイッチ３９の各検出信号に基づいて行われるようになっている。
【００２６】
そして特に貯留玉量の表示にあっては、景品玉返却装置５からの各情報信号と、ファンクションスイッチ３９、及び表示装置６の側部に設けられた精算スイッチ４１からの各情報信号とに基づいて行われるようになっている。
【００２７】
ここでいう前者の景品玉返却装置５からの各情報信号とは、例えば前記景品玉返却装置５のカウンタ２４の作動確認の信号であり、制御装置１６を介して送信されるものであり、あるいは受皿２１の取手２６、又は開閉板２７等に適宜センサを設け、これら取手２６又は開閉板２７の開放動作確認の信号であってもよい。
【００２８】
以下、上記表示態様を有するディスプレイ部３６の表示動作を図５のフローチャートに基づいて説明する。まず、電源がＯＮされると（Ｓ１）、ディスプレイ部には一律に「いらっしゃいませ」が表示される（Ｓ２）。その後、パチンコ機２から不正発生（Ｓ３）、大当り（Ｓ４）、及び打ち止め（Ｓ６）、返却玉数（Ｓ８）の各情報信号の入力の有無を判別するとともに、呼出し（Ｓ５）及びインフォメーション（Ｓ７）、貯留玉量（Ｓ８）の各検出信号の有無を判別する。
【００２９】
そして、Ｓ３〜Ｓ８の各ステップのいずれかにおいて、信号の入力を判別すると、その信号入力に該当するステップのモード切替スイッチ（図５参照）のＯＮ／ＯＦＦ状態を確認し、ＯＮ状態であれば各表示毎の態様でディスプレイ部３６を作動する。即ち、不正発生（Ｓ３）の情報信号の入力があった場合には、この表示に対応するスイッチのＯＮ／ＯＦＦ状態を確認し、ＯＮ状態であれば次に、その不正発生が磁石によるものかあるいは電波によるものかを判別し、これに応じて磁気不正表示あるいは電波不正表示を行う。その後は、リセットスイッチ（図示略）のＯＮ操作により、再度Ｓ２の「いらっしゃいませ」表示に戻る。
【００３０】
また、他のＳ４〜Ｓ８の各ステップのいずれかにおいて信号の入力が判別された場合も、前記不正発生（Ｓ３）のステップと同様に作動するようになっている。
【００３１】
以上のような各種表示態様においては、その表示動作に優先順位がつけられている。即ち、前記Ｓ３〜Ｓ８（図５参照）の各ステップにおいて、同時に信号の入力が判別された場合には、図６に示されるようなに優先順位の高い表示態様から順次その表示が行われるものである。
【００３２】
ここで、貯留玉量（Ｓ８）の表示にあっては、前述のように景品玉の返却があった時に自動的に表示される貯留玉量（Ｓ８’）と、遊技者等によりファンクションスイッチ３９もしくは開閉板２７の開放動作を介して選択されることにより表示される貯留玉量（Ｓ８”）の二通りがある。そして前者の貯留玉量（Ｓ８’）は表示の優先順位からみると、大当り（Ｓ４）表示と対等な位置にある。即ち、例えば表示装置６に大当り（Ｓ４）の情報信号の入力がある場合には、ディスプレイ部３６には図７（ａ）に示されるような大当りの表示がなされるが、その表示中に景品玉返却の情報信号の入力があった時点で一時的に図７（ｂ）に示されるような貯留玉量表示に切り替わるようになっている。
【００３３】
そしてこのような貯留玉量表示は、景品玉返却の情報信号が入力されている間は表示されるようにしてもよいが、大当りと景品玉返却の情報信号の入力が同時にある状態が所定時間続く場合、図７（ａ）、図７（ｂ）の表示を所定時間ずつ交互に表示させるようにしてもよい。また、図７（ａ）、図７（ｂ）の表示をディスプレイ部３６にスクロールして表示させるようにしてもよい。
【００３４】
また、図８に示されるように、ディスプレイ部３６の画面を上下に分割（この分割方法は任意である）し、両者を同時に表示させてもよい。さらに、大当り表示中に景品玉返却の情報信号の入力が瞬間的にでも入力された時に、所定時間前記表示（図８）態様になるようにしてもよい。
【００３５】
さらに図６における貯留玉量（Ｓ８”）の表示は、ファンクションスイッチ３９の入力信号により表示されるものであるため、インフォメーション表示（Ｓ７）と貯留玉量（Ｓ８”）と対等の位置には、前述した精算スイッチ４１の入力信号による返却玉数表示も含まれる。
【００３６】
ここで、例えば、精算スイッチ４１は一度押すことによりまずディスプレイ部３９に返却玉数を表示するとともに、あらためて遊技の終了即ち精算の有無を確認するメッセージ等を表示し、精算する時はもう一度精算スイッチ４１を押すようになっている。このようにすれば、遊技客は精算前に景品玉数を確認することが出来る他、この確認表示を精算スイッチ４１のみで行うこともできる。
【００３７】
このようにして本発明の実施の形態としての景品玉の貯留量表示システムにあっては、個々の遊技客が獲得した景品玉の貯留量をパチンコ機周辺に予め設けられている表示装置内に選択的に表示させるようにしたことにより、パチンコ機又はパチンコ機周辺に別途表示装置等を設ける必要がなくなり、遊技機周辺の装置等が簡素化され、遊技者が必要な情報を正確に把握することが出来るようになる。
【００３８】
また、遊技者は景品玉の貯留量等の情報に変化が生じた際に、適宜操作をすることなく、確実にその情報を確認することができる。
【００３９】
なお、本実施の形態においては、景品玉の貯留量表示は、景品玉のパチンコ島台１内への返却があった時に自動的に表示されるようになっているが、加えて遊技客に対して景品玉の払出しがあった時にも自動的に表示されるようにしてもよい。
【００４０】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【００４１】
例えば大当り及び貯留量を同時に表示する方法は、本実施例の形態の方法に限られるものではなく、他の方法による表示でもよく、これら表示の態様もこれらのものに限られず、他の情報の表示があってもよい。
【００４２】
また、精算スイッチ、レシートの受取部、個々のパチンコ機に対応して設けられていなくてもよく、所定数の遊技者が共有して使用できるようにしてもよい。
【００４３】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果が得られる。
【００４４】
（ａ）請求項１の発明によると、個々の遊技客が獲得した景品玉の貯留量を示す貯留玉量情報と、遊技機の大当りを示す大当り情報とを、遊技機周辺に予め設けられている情報表示装置に景品玉の返却状況に応じて表示でき、遊技機又は遊技機周辺に別途表示装置等を設ける必要がなくなり、遊技機周辺の装置等が簡素化され、遊技者が必要な情報を一箇所の表示部で正確に把握することが出来るようになる。
【００４９】
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の適用されるパチンコ島台を示す斜視図である。
【図２】図１の要部断面図である。
【図３】図１の要部拡大斜視図である。
【図４】表示装置の正面図である。
【図５】表示装置の表示態様を示すフローチャート図である。
【図６】表示態様の表示優先順位を示す図である。
【図７】（ａ）は大当り発生時、（ｂ）は景品玉の返却時の表示内容を表わす図である。
【図８】大当り及び返却が同時に行われている際の表示を表わす図である。
【符号の説明】
１ パチンコ島台
２ パチンコ機
３ 上皿
４ 下皿
５ 景品玉返却装置
６ 表示装置
７ 下部側板
８ カウンタ台
９ 上部タンク
１０ 玉供給皿
１１ 玉排出皿
１２ 本流樋
１３ 補給シュート
１４ 補給ジャバラ
１５、１７、２４ カウンタ
１６ 制御装置
１８ 回収樋
１９ 不正磁気感知センサ
２０ 不正電波感知センサ
２１ 受皿
２１ａ 底面
２２、３０ 排出口
２３ 排出管
２５、３１ 溝部
２６、３２ 取手
２７、３３ 開閉板
２８ 灰皿
２９ 貯留皿
３４ 流出口
３５ ランプ装置
３６ ディスプレイ部
３７ 取付基板
３８ 呼出しスイッチ
３９ ファンクションスイッチ
４０ 配線ダクト
４１ 精算スイッチ
４２ 受取部
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技島台に設置される景品玉計数器により計数された景品数に基づき算出された景品玉貯留数等を表示する景品玉の貯留量表示システムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、遊技者が獲得した景品玉を遊技島台内に返却するとともに、その返却玉数を計数する景品玉計数器としては、例えば特願平４−７９９７０号公報等に開示されたものがある。
【０００３】
この景品玉計数器にあっては、各パチンコ機に対応して設けられ、遊技者が獲得した景品玉は遊技中において逐次パチンコ島台内に返却される景品玉返却数を計数して貯留玉として算出し、適宜箇所に設けられた表示部に表示するようになっているものである。また必要に応じて算出された貯留玉内から適宜景品玉の払い戻しが可能になっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような景品玉計数器にあっては、計数された景品玉の貯留量を表示する表示部が小さく見にくいといった問題があった。また、前記表示部をパチンコ機前面又はパチンコ機周辺所定箇所に設けなければならず、設置に手間がかかる他、特にパチンコ機周辺には呼出表示装置等が設けられているため、パチンコ機周辺に表示される各種情報が煩雑となり、遊技者が適宜情報を正確に把握することが困難になるといった恐れがあった。
【０００５】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、個々の遊技者が獲得した景品玉の貯留量を必要に応じて正確にかつ容易に確認することができる景品玉の貯留量表示システムを提供することを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するために、本発明の景品玉の貯留量表示システムは、
遊技島台に列設される複数の遊技機と、
前記複数の遊技機に対応して設けられ、遊技者による返却操作に応じて前記遊技機より前記遊技島台に返却される景品玉を計数する景品玉計数器と、
各々に対して優先順位が付与された複数の情報であって、同等な優先順位が付与された前記景品玉計数器により計数された景品玉数により算出される景品玉の貯留量を示す貯留玉量情報及び前記遊技機の大当りを示す大当り情報を少なくとも含む複数の情報の表示が可能な情報表示装置と、
前記遊技機から大当り情報信号が入力されたことに基づいて前記情報表示装置に前記大当り情報を表示し、前記景品玉計数器から景品玉返却情報信号が入力されたことに基づいて前記情報表示装置に前記貯留玉量情報を表示するとともに、複数の情報信号が同時に入力されたときに、前記優先順位の高い情報を前記優先順位の低い情報よりも優先して前記情報表示装置に表示する制御を行う表示制御手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、
前記大当り情報信号の入力中に前記景品玉返却情報信号が入力されたときに、該表示中の大当り情報を前記貯留玉量情報に一時的に切り替えて表示する制御を行う景品玉返却情報優先表示制御手段と、
前記大当り情報信号の入力中に前記景品玉返却情報信号が入力されている状態が所定時間継続したときに、前記大当り情報と前記貯留玉量情報とを交互に表示する制御を行う交互表示制御手段と、
を含む、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、個々の遊技客が獲得した景品玉の貯留量を示す貯留玉量情報と、遊技機の大当りを示す大当り情報とを、遊技機周辺に予め設けられている情報表示装置に景品玉の返却状況に応じて表示でき、遊技機又は遊技機周辺に別途表示装置等を設ける必要がなくなり、遊技機周辺の装置等が簡素化され、遊技者が必要な情報を一箇所の表示部で正確に把握することが出来るようになる。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明していくと、図１における１は、本発明が適用されるパチンコ島台を示し、２は前記パチンコ島台１の長手方向両側面に複数列設されるパチンコ機、３は遊技者に対して供給されるパチンコ玉を一時的に収容する上皿、４は前記上皿よりオーバーフローしたパチンコ玉を収容する下皿である。そして５は、遊技者が獲得した景品玉をパチンコ島台１内に返却するとともに、その返却数を計数する景品玉計数器であり、前記計数された景品玉数は後述するが、パチンコ機２上部に設けられた表示装置６に表示されるようになっている。
【００１２】
また、前記各表示装置６の側部には、遊技者の獲得した景品玉数を精算するための精算スイッチ４１と、該精算スイッチを押すことによりその景品玉数等が記録されたレシートまたは磁気カード等の受取部４２とが設けられている。
【００１３】
図２に示されるように、前記パチンコ機２は、下部側板７の上部に固設されるカウンタ台８の上部に載置されている。このパチンコ機２裏面上部には、パチンコ島台１の上部に設けられたパチンコ玉貯留用の上部タンク９より配給されるパチンコ玉を一時的に収容する玉供給皿１０が設けられ、下部にはパチンコ機２よりアウト玉として排出されるパチンコ玉を一時的に収容する玉排出皿１１がそれぞれ設けられている。
【００１４】
上部タンク９内のパチンコ玉は、上部タンク９内に連通し、パチンコ島台１上部長手方向に敷設される本流樋１２より、各パチンコ機２に対応して設けられる補給シュート１３、補給ジャバラ１４、カウンタ１５を介して玉供給皿１０内に配給されるようになっており、配給された玉数は、パチンコ機２の裏面略中央に設けられる制御装置１６に連結する前記カウンタ１５により計数されるようになっている。
【００１５】
また、前記パチンコ機２内には、特に図示はしないが、遊技客に対して景品玉として払出された景品玉数を計数するカウンタが別途設けられている。このカウンタも前記制御装置１６に連結されている。
【００１６】
玉排出皿１１内に収容されたパチンコ玉は、同じく制御装置１６に連結するカウンタ１７により計数された後、パチンコ島台１内下部長手方向に敷設される回収樋１８内に排出されるようになっている。なお、本実施の形態におけるパチンコ機２内には、不正磁気及び電波用感知センサ１９、２０が設けられており、表示装置６に接続されている。なお、４０は電源コード及びホールコンピュータ等に連結する種々の信号線等の収容された配線ダクトである。
【００１７】
前記景品玉計数器５は、特に図２、３に示されるように各パチンコ機２の下皿４下方のカウンタ台８上面に固設され、所定量の景品玉が一時的に収容可能な受皿２１と、該受皿２１の底面２１ａに開設される排出口２２よりパチンコ島台１内の回収樋１８上部まで延設される排出管２３と、該排出管２３の排出口に設けられるカウンタ２４とから構成される。
【００１８】
前記受皿２１の底面２１ａに形成された排出口２２は、受皿２１の前壁２１ｂに形成された溝部２５内に摺動自在に嵌挿された取手２６を左右に移動させることにより前記排出口２２を開閉する開閉板２７が設けられている。前記開閉板２７又は前記取手２６は、適宜付勢手段（特に図示せず）により、常時開閉板２７が排出口２２を閉塞するように付勢されている。
【００１９】
下皿４は特に図３に示されるように灰皿２８と、パチンコ機２より払い出される景品玉を一時的に貯留する貯留皿２９とから構成される。そして前記貯留皿２９の底面２９ａには、該貯留皿２９内の景品玉を景品玉計数器５の受皿２１内に排出するための排出口３０が形成されている。この排出口３０には、貯留皿２９の前壁２９ｂに形成された溝部３１内に摺動自在に嵌挿された取手３２を左右に移動させることにより、前記排出口３０を開閉する開閉板３３が設けられている。尚、３４は上皿３に連通する流出口である。
【００２０】
よって、パチンコ機２より払出される景品玉は、まず上皿３内に収容され、前記上皿３内に収容しきれずにオーバーフローした景品玉は、流出口３４より下皿４の貯留皿２９内に流入する。そして貯留皿２９内に流入された景品玉は取手３２を操作して開閉板３０を開放することで、排出口３０を介して下方の受皿２１内に排出することができる。さらに受皿２１の取手２６を操作して受皿２１内の景品玉が排出口２２より排出管２３及びカウンタ２４を介してパチンコ島台１内に返却されることになる。
【００２１】
ここで、遊技客に対して払出される景品玉量情報信号及びパチンコ島台１内に返却される景品玉量情報信号はそれぞれ制御装置１６に送出され、該制御装置１６にて前記両景品玉量情報を基に遊技者の獲得した景品玉の貯留量が算出されるようになっている。
【００２２】
表示装置６は、図４に示されるように横長形状の取付基板３７上に形成される円弧状のランプ装置３５と、適宜情報を文字又は画像により表示可能なディスプレイ部３６と、前記表示装置３６の左右にそれぞれ設けられる呼出しスイッチ３８とファンクションスイッチ３９と、を備えている。前記ファンクションスイッチ３９は、押圧操作によりインフォメーション表示と返却玉数表示とを選択できるようになっている。前記ランプ装置３５内には、中央部及び左右の各側部にそれぞれ一対のランプ３５ａ、３５ｂと、前記各ランプ３５ａ、３５ｂの間にＬＥＤ集合体３５ｃとが設けられている。
【００２３】
次に、表示装置６を構成するディスプレイ部３６の表示動作について説明する。ディスプレイ部３６の表示態様は、図５に示すように、不正発生、大当り、呼出し、打ち止め、インフォメーション及び貯留玉量の６つの表示態様に大別される。本実施の形態の表示態様においては、不正発生表示には、磁石不正表示と電波不正表示との２種類があり、大当り表示には、大当り１回目表示と大当り２回目表示と本日の大当り回数表示との３種類があり、呼出し表示には、呼出し表示１と呼出し表示２との２種類があり、インフォメーション表示には、本日の大当り回数表示と前日の大当り回数表示と始動入賞回数表示との３種類があり、貯留玉量には、総玉数表示と余り玉数表示と景品数表示とがある。このため、ディスプレイ部３６の表示態様としては、これらの各表示に打ち止め表示を加えた全１４種類から構成されている。
【００２４】
このような１４種類の表示態様における選択的な切替（表示／非表示）は、表示装置６内に設けられた適宜スイッチ（図示せず）等の手動操作（ＯＮ／ＯＦＦ）により事前に設定できるようになっている。
【００２５】
不正発生、大当り、及び打ち止めの各表示は、パチンコ機２からの各情報信号に基づいて行われる一方、呼出し及びインフォメーションの各表示は呼出しスイッチ３８、ファンクションスイッチ３９の各検出信号に基づいて行われるようになっている。
【００２６】
そして特に貯留玉量の表示にあっては、景品玉返却装置５からの各情報信号と、ファンクションスイッチ３９、及び表示装置６の側部に設けられた精算スイッチ４１からの各情報信号とに基づいて行われるようになっている。
【００２７】
ここでいう前者の景品玉返却装置５からの各情報信号とは、例えば前記景品玉返却装置５のカウンタ２４の作動確認の信号であり、制御装置１６を介して送信されるものであり、あるいは受皿２１の取手２６、又は開閉板２７等に適宜センサを設け、これら取手２６又は開閉板２７の開放動作確認の信号であってもよい。
【００２８】
以下、上記表示態様を有するディスプレイ部３６の表示動作を図５のフローチャートに基づいて説明する。まず、電源がＯＮされると（Ｓ１）、ディスプレイ部には一律に「いらっしゃいませ」が表示される（Ｓ２）。その後、パチンコ機２から不正発生（Ｓ３）、大当り（Ｓ４）、及び打ち止め（Ｓ６）、返却玉数（Ｓ８）の各情報信号の入力の有無を判別するとともに、呼出し（Ｓ５）及びインフォメーション（Ｓ７）、貯留玉量（Ｓ８）の各検出信号の有無を判別する。
【００２９】
そして、Ｓ３〜Ｓ８の各ステップのいずれかにおいて、信号の入力を判別すると、その信号入力に該当するステップのモード切替スイッチ（図５参照）のＯＮ／ＯＦＦ状態を確認し、ＯＮ状態であれば各表示毎の態様でディスプレイ部３６を作動する。即ち、不正発生（Ｓ３）の情報信号の入力があった場合には、この表示に対応するスイッチのＯＮ／ＯＦＦ状態を確認し、ＯＮ状態であれば次に、その不正発生が磁石によるものかあるいは電波によるものかを判別し、これに応じて磁気不正表示あるいは電波不正表示を行う。その後は、リセットスイッチ（図示略）のＯＮ操作により、再度Ｓ２の「いらっしゃいませ」表示に戻る。
【００３０】
また、他のＳ４〜Ｓ８の各ステップのいずれかにおいて信号の入力が判別された場合も、前記不正発生（Ｓ３）のステップと同様に作動するようになっている。
【００３１】
以上のような各種表示態様においては、その表示動作に優先順位がつけられている。即ち、前記Ｓ３〜Ｓ８（図５参照）の各ステップにおいて、同時に信号の入力が判別された場合には、図６に示されるようなに優先順位の高い表示態様から順次その表示が行われるものである。
【００３２】
ここで、貯留玉量（Ｓ８）の表示にあっては、前述のように景品玉の返却があった時に自動的に表示される貯留玉量（Ｓ８’）と、遊技者等によりファンクションスイッチ３９もしくは開閉板２７の開放動作を介して選択されることにより表示される貯留玉量（Ｓ８”）の二通りがある。そして前者の貯留玉量（Ｓ８’）は表示の優先順位からみると、大当り（Ｓ４）表示と対等な位置にある。即ち、例えば表示装置６に大当り（Ｓ４）の情報信号の入力がある場合には、ディスプレイ部３６には図７（ａ）に示されるような大当りの表示がなされるが、その表示中に景品玉返却の情報信号の入力があった時点で一時的に図７（ｂ）に示されるような貯留玉量表示に切り替わるようになっている。
【００３３】
そしてこのような貯留玉量表示は、景品玉返却の情報信号が入力されている間は表示されるようにしてもよいが、大当りと景品玉返却の情報信号の入力が同時にある状態が所定時間続く場合、図７（ａ）、図７（ｂ）の表示を所定時間ずつ交互に表示させるようにしてもよい。また、図７（ａ）、図７（ｂ）の表示をディスプレイ部３６にスクロールして表示させるようにしてもよい。
【００３４】
また、図８に示されるように、ディスプレイ部３６の画面を上下に分割（この分割方法は任意である）し、両者を同時に表示させてもよい。さらに、大当り表示中に景品玉返却の情報信号の入力が瞬間的にでも入力された時に、所定時間前記表示（図８）態様になるようにしてもよい。
【００３５】
さらに図６における貯留玉量（Ｓ８”）の表示は、ファンクションスイッチ３９の入力信号により表示されるものであるため、インフォメーション表示（Ｓ７）と貯留玉量（Ｓ８”）と対等の位置には、前述した精算スイッチ４１の入力信号による返却玉数表示も含まれる。
【００３６】
ここで、例えば、精算スイッチ４１は一度押すことによりまずディスプレイ部３９に返却玉数を表示するとともに、あらためて遊技の終了即ち精算の有無を確認するメッセージ等を表示し、精算する時はもう一度精算スイッチ４１を押すようになっている。このようにすれば、遊技客は精算前に景品玉数を確認することが出来る他、この確認表示を精算スイッチ４１のみで行うこともできる。
【００３７】
このようにして本発明の実施の形態としての景品玉の貯留量表示システムにあっては、個々の遊技客が獲得した景品玉の貯留量をパチンコ機周辺に予め設けられている表示装置内に選択的に表示させるようにしたことにより、パチンコ機又はパチンコ機周辺に別途表示装置等を設ける必要がなくなり、遊技機周辺の装置等が簡素化され、遊技者が必要な情報を正確に把握することが出来るようになる。
【００３８】
また、遊技者は景品玉の貯留量等の情報に変化が生じた際に、適宜操作をすることなく、確実にその情報を確認することができる。
【００３９】
なお、本実施の形態においては、景品玉の貯留量表示は、景品玉のパチンコ島台１内への返却があった時に自動的に表示されるようになっているが、加えて遊技客に対して景品玉の払出しがあった時にも自動的に表示されるようにしてもよい。
【００４０】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【００４１】
例えば大当り及び貯留量を同時に表示する方法は、本実施例の形態の方法に限られるものではなく、他の方法による表示でもよく、これら表示の態様もこれらのものに限られず、他の情報の表示があってもよい。
【００４２】
また、精算スイッチ、レシートの受取部、個々のパチンコ機に対応して設けられていなくてもよく、所定数の遊技者が共有して使用できるようにしてもよい。
【００４３】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果が得られる。
【００４４】
（ａ）請求項１の発明によると、個々の遊技客が獲得した景品玉の貯留量を示す貯留玉量情報と、遊技機の大当りを示す大当り情報とを、遊技機周辺に予め設けられている情報表示装置に景品玉の返却状況に応じて表示でき、遊技機又は遊技機周辺に別途表示装置等を設ける必要がなくなり、遊技機周辺の装置等が簡素化され、遊技者が必要な情報を一箇所の表示部で正確に把握することが出来るようになる。
【００４９】
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の適用されるパチンコ島台を示す斜視図である。
【図２】図１の要部断面図である。
【図３】図１の要部拡大斜視図である。
【図４】表示装置の正面図である。
【図５】表示装置の表示態様を示すフローチャート図である。
【図６】表示態様の表示優先順位を示す図である。
【図７】（ａ）は大当り発生時、（ｂ）は景品玉の返却時の表示内容を表わす図である。
【図８】大当り及び返却が同時に行われている際の表示を表わす図である。
【符号の説明】
１ パチンコ島台
２ パチンコ機
３ 上皿
４ 下皿
５ 景品玉返却装置
６ 表示装置
７ 下部側板
８ カウンタ台
９ 上部タンク
１０ 玉供給皿
１１ 玉排出皿
１２ 本流樋
１３ 補給シュート
１４ 補給ジャバラ
１５、１７、２４ カウンタ
１６ 制御装置
１８ 回収樋
１９ 不正磁気感知センサ
２０ 不正電波感知センサ
２１ 受皿
２１ａ 底面
２２、３０ 排出口
２３ 排出管
２５、３１ 溝部
２６、３２ 取手
２７、３３ 開閉板
２８ 灰皿
２９ 貯留皿
３４ 流出口
３５ ランプ装置
３６ ディスプレイ部
３７ 取付基板
３８ 呼出しスイッチ
３９ ファンクションスイッチ
４０ 配線ダクト
４１ 精算スイッチ
４２ 受取部
Claims (1)
- 遊技島台に列設される複数の遊技機と、
前記複数の遊技機に対応して設けられ、遊技者による返却操作に応じて前記遊技機より前記遊技島台に返却される景品玉を計数する景品玉計数器と、
各々に対して優先順位が付与された複数の情報であって、同等な優先順位が付与された前記景品玉計数器により計数された景品玉数により算出される景品玉の貯留量を示す貯留玉量情報及び前記遊技機の大当りを示す大当り情報を少なくとも含む複数の情報の表示が可能な情報表示装置と、
前記遊技機から大当り情報信号が入力されたことに基づいて前記情報表示装置に前記大当り情報を表示し、前記景品玉計数器から景品玉返却情報信号が入力されたことに基づいて前記情報表示装置に前記貯留玉量情報を表示するとともに、複数の情報信号が同時に入力されたときに、前記優先順位の高い情報を前記優先順位の低い情報よりも優先して前記情報表示装置に表示する制御を行う表示制御手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、
前記大当り情報信号の入力中に前記景品玉返却情報信号が入力されたときに、該表示中の大当り情報を前記貯留玉量情報に一時的に切り替えて表示する制御を行う景品玉返却情報優先表示制御手段と、
前記大当り情報信号の入力中に前記景品玉返却情報信号が入力されている状態が所定時間継続したときに、前記大当り情報と前記貯留玉量情報とを交互に表示する制御を行う交互表示制御手段と、
を含む、
ことを特徴とする景品玉の貯留量表示システム。
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| JP18659796A JP4047403B2 (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | 景品玉の貯留量表示システム |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP18659796A JP4047403B2 (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | 景品玉の貯留量表示システム |
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ID=16191347
Family Applications (1)
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