JP5022849B2 - 貯留玉受皿 - Google Patents
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Description
例えば、特許第3577850号公報に提案されたものは、下皿の下方にホッパを設け、台間ユニットとホッパ間をセンサを設置した計数通路ユニットで接続している。下皿に設けられたシャッタを開くことにより下皿からホッパへ排出された当り玉は、計数通路ユニットへ案内されて内部のセンサで計数されたあと、台間ユニットを経てパチンコ台の内部機構へ戻される。
また、ホッパは浅い皿形状をしているので、計数通路で玉詰まりや故障が生じたときには、限定された量ではあるが当り玉を一時的に貯留することができる。
しかし、上記従来のホッパでは玉計数機に玉詰まりや故障が生じたときに浅いホッパに一時的に貯留されることはあるが、通常は下皿から排出された当り玉は直ちに計数通路ユニットへ導かれて計数され、ホッパに貯留されることはない。
このため、遊技客まわりにある当り玉はパチンコ台の比較的浅い上皿および下皿に貯留されるわずかな量しかなく、獲得した当り玉を誇示したいという欲求をもつ遊技客にとっては十分な満足を得る機会が与えられないという問題が生じる。
さらに、玉受け通路部が上昇位置の場合には、玉受け通路部上から溢れた玉を玉受け溝部で受けて貯留部で貯留することで、貯留部外への玉の落下が防止できる。
図1は実施の形態にかかる貯留玉受皿が取り付けられたパチンコ台を示す図、図2、図3はそのパチンコ台貯留玉受皿部分を拡大して示す外観斜視図である。
パチンコ台80は前面下部に上皿81とその下に下皿82を備えている。
貯留玉受皿1は、パチンコ台の前面において下皿82の下方に配置され、下皿82から排出される玉を受けるホッパ2を備えて、内部に不図示のセンサを備える計数通路ユニット3を介して台間ユニット85に接続されている。ホッパ2と計数通路ユニット3とでパチンコ台玉計数機が構成されている。
ホッパ2の左右方向一端(図では左端)において、前記玉受け通路部10は貯留部20よりも短くオフセットしており、このオフセット部分における貯留部20とパチンコ台80との間のスペースに、計数通路ユニット3が配置されている。
本実施の形態ではレール12は3本で、各レール12の間隔は玉の径よりも小さく設定され、玉はいずれか2本のレール上を左端へ向かって転動するようになっており、2組の転動路が形成されていることになる。
なお、2組の転動路に対応して、計数通路ユニット3内も2組の図示しない玉通路が設けられ、各玉通路に玉の通過を検知するセンサが設置されている。
図7は実施の形態にかかる玉受け通路部10が、上昇位置で下皿82からの玉Pを受けて計数ユニット3と連通して計数可能な状態を示す断面図である。
図8は実施の形態にかかる玉受け通路部10を図6での下降位置から図7の上昇位置に移動させた直後の状態を示す断面図である。
そして、後述する上下昇降装置により玉受け通路部10に設けた調節壁13を、図2、図6に示すように底面壁30の上面よりも低い状態とした降下位置と、図3、図7、図8に示すように玉受け通路部10の通路部11に有したレール12と、計数通路ユニット3の内部通路とが連通する上昇位置との間で上下昇降可能としている。なお、図2、図3には簡単のため台間ユニットを省略している。
また、玉受け通路部10の上昇位置の時には、玉受け通路部の通路部11に有したレール12と計数ユニット3の内部通路が連通することにより、玉受け通路部10上の玉を計数可能とする。
まず、上下昇降装置50が装備される対象部位について説明する。
図4、図5は貯留部20及び玉受け通路部10の長手方向の断面を示す縦断面図である。
図9はケース5及び、玉受け通路部10を取り外してホッパ2内の上下昇降装置50を正面斜め上から見た斜視図である。
図10は、玉受け通路部10の裏面構成を示す斜視図である。
ケース5は側壁6と、貯留部20を形成する側壁の内壁6aと、当該内壁6aの高さ方向の略中間位置に貯留部20の底部を形成し、且つ玉受け通路部10の外周に対応した玉受け通路部10が貫通した状態で上下昇降を可能とした底面壁30とを一体に形成している。
また、玉受け通路部10の側壁15は、調節壁13を兼ねている。さらに、玉受け通路部10の上昇位置において、玉受け通路部10の側壁15の下端部は、上昇位置において底面壁30の面よりも下方となる長さである。そして、側壁15には、底面壁30に一体に形成されたガイドピン(不図示)に沿ってスライド可能なガイド溝42が上下方向に設けられている。
玉受け通路部10の裏面には、前記各ブロック部48と対応する4箇所の前後左右方向の位置に、ピン36a、36b、36c、36d(後掲の図10参照)を備えた各支持ブロック部35が一体成型されている。
両端にピン51、52を備える同一形状のリンクアームA、Bがそれぞれのピン52をブロック部48のピン穴49で支持されて同方向に傾斜して設けられるとともに、それぞれ他方のピン51を玉受け通路部10の裏面に一体に形成されたスライドガイド38(38a、38b、38c、38d)に係合させてある。
リンクアームBの両端のピン51、52間の中央にも、貫通穴54が設けられ、リンクアームDと供に連結軸57が貫通穴54に挿し込まれて、リンクアームB、Dが互いに回動可能に連結されている。
リンクアームCの一端のピン穴55と他端のピン56間の中央には、貫通穴58が設けられ、リンクアームAと供に連結軸57が貫通穴58に挿し込まれて、リンクアームC、Aが互いに回動可動に連結されている。
リンクアームDの一端のピン穴55と他端のピン56間の中央には、貫通穴58が設けられ、リンクアームBと供に連結軸57が貫通穴58に挿し込まれて、リンクアームD、Bが互いに回動可動に連結されている。
リンクアームC、Dのそれぞれ低位置端になるピン56は貯留部20の長手方向に延びるリンクアームEの両端に回動可能に連結し支持されている。
リンクアームEは底壁46上をスライドするが、リンクアームEが支持するリンクアームC、Dのピン56の位置は、リンクアームA、Bを支持するブロック部48のピン穴49と同一高さになるように設定されている。
すなわち、リンクアームA(A1、A2)の幅方向外側にリンクアームC(C1、C2)が重ねられ、連結軸57で連結されている。
また、リンクアームB(B1、B2)の幅方向外側にリンクアームD(D1、D2)が重ねられ、連結軸57で連結されている。
なお、各リンクアームが備えるピンは、いずれも当該リンクアームと一体成型されているものである。
リンクアームB(B1、B2)とブロック部48、リンクアームD(D1、D2)と支持ブロック部35のピン36b、36dの各連結部分も同様である。
連結板部67上及び、当該連結板部67近傍の底壁46にはラッチ機構70が配置されている。
ラッチ機構70のラッチ本体71が連結板部67に取り付けられている。このラッチ本体71に対向させて、底ベース板45の底壁46にキーパー72が取り付けられている。
また、リンクアームEに結合された、レバーアーム76一端はケース5に設けたレバー窓77を貫通して、その先端につまみ78が取り付けられる。
このとき、それぞれ連結軸57で連結されたリンクアームA、Cのリンク組およびリンクアームB、Dのリンク組は扁平状態に近く折りたたまれる。また、リンクアームE及びレバーアーム76を介して結合されたつまみ78は、先の図2に示されるように、そのストロークの右端位置にある。
この降下位置において、貯留部20では数通路ユニット3の内部通路と連通する開口14までの高さまで底面壁30及び玉受け通路部10上に玉を貯留することができる。
このとき、玉受け通路部10上の玉は、玉受け通路部10の外周縁に設けた通路部11の底面からの高さが略玉の直径と同じ高さの調節壁13で保持された所定量の玉を持ち上げることとなり、前記調節壁13で保持されなかった玉は、貯留部20の底面壁30側へ溢れ落ちる。また、前記調節壁13の左右方向から溢れ落ちた玉は、玉受け通路部10の左右側の貯留部20に設けた玉受け溝部21a、21bで受け貯留部20に貯留される。
これにより、玉受け通路部10の棚部16と通路部11及びレール12上の玉は、当該レール12から開口14を経て、当該開口14と連通する計数通路ユニット3へ排出される。
つまり、前記玉受け通路部10の下降位置と上昇位置の移動を、つまみ78のスライド動作によって繰り返すことにより、貯留部20内の玉を全て計数することが可能である。
玉受け通路部10の上昇、下降の際、底面壁30に一体に形成されたガイドピン(不図示)に沿って側壁15に形成されたなガイド溝42がスライドするので、玉受け通路部10は異常な姿勢をとることなく、滑らかに上下する。
また、計数通路ユニット3が通路ユニットに該当する。
これにより、貯留部20を降下位置にしたときには下皿に加えてホッパ2の貯留部にも相当量の玉を貯留して、当り玉を誇示したいという欲求を満足させることができる。
なお、計数通路ユニット3側に玉詰まりや故障が生じたときにも、玉受け通路部10を降下位置にすることにより貯留容量を大きくできるから、従来のホッパの容量が少なくて直ぐ満杯になり、下皿から排出不可となって当り玉の下皿への排出も止まってしまうというような状況も回避される。
また、上下昇降装置50には、そのリンクアームEに結合されてケース5を貫通するレバーアーム76の先端につまみ78を設けて、パチンコ台の前面から操作可能となっているので、玉受け通路部10の上下移動操作が容易である。
また、玉受け通路部10の通路部11とレール12は計数通路ユニット3へ下るように傾斜しているので、玉受け通路部10を上昇位置としたときには、他に特段の操作をしなくても、玉受け通路部10上の玉のすべて計数通路ユニット3へ移すことができる。
2 ホッパ
3 計数通路ユニット
5 ケース
6 側壁
6a 内壁
10 玉受け通路部
12 レール
13 調節壁
14 開口
15 側壁
16 棚部
20 貯留部
21a 玉受け溝部
21b 玉受け溝部
30 底面壁
35 支持ブロック部
36a、36b、36c、36d ピン
38、38a、38b、38c、38d スライドガイド
42 ガイド溝
45 底ベース板
46 底壁
48 ブロック部
49 ピン穴
50 上下昇降装置
51 ピン
52 ピン
54 貫通穴
55 ピン穴
56 ピン
57 連結軸
58 貫通穴
60 スライドガイド
67 連結板部
70 ラッチ機構
71 ラッチ本体
72 キーパー
76 レバーアーム
77 レバー窓
78 つまみ
81 上皿
82 下皿
85 台間ユニット
A、A1、A2、B、B1、B2 リンクアーム
C、C1、C2、D、D1、D2、E、E1、E2 リンクアーム
P 玉(パチンコ玉)
Claims (1)
- パチンコ台の下皿の下方にホッパを設け、下皿から排出される玉をホッパで受けて通路ユニットへ移送するようにした貯留玉受皿において、
前記ホッパは、前記通路ユニットに連通する玉受け通路部と、
下皿から排出され、前記玉受け通路部で受けた玉を貯留する貯留部とを有し、
前記玉受け通路部は、前記貯留部とともに玉を貯留する貯留位置と、前記通路ユニットと連通する非貯留位置の間で移動可能な移動手段と、
前記玉受け通路部の外周縁に設けた、前記玉受け通路部上での玉量を所定量にする調節壁と、
前記貯留部は、前記玉受け通路部から溢れた玉を受ける玉受け溝部と、を備えていることを特徴とする貯留玉受皿。
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