JPH1147397A - パチンコ遊技機における球受け皿の球抜き装置 - Google Patents

パチンコ遊技機における球受け皿の球抜き装置

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JPH1147397A
JPH1147397A JP22734097A JP22734097A JPH1147397A JP H1147397 A JPH1147397 A JP H1147397A JP 22734097 A JP22734097 A JP 22734097A JP 22734097 A JP22734097 A JP 22734097A JP H1147397 A JPH1147397 A JP H1147397A
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JP
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ball
tray
opening
closing
ball tray
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JP22734097A
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English (en)
Inventor
Atsushi Kashiwagi
敦詞 柏木
Kazutoshi Onoe
和俊 尾上
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Sansei KK
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Sansei KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上球受け皿及び下球受け皿に貯留される遊技
球を遊技者が操作レバーを手で持っていなくても連続し
て行える球受け皿の球抜き装置を提供すること。 【解決手段】 遊技機枠10aの前面に上球受け皿16
と下球受け皿17を備えたパチンコ遊技機10におい
て、下球受け皿17には遊技球を機外へ排出する球抜き
孔44が開設されると共に、これを開閉する球抜き操作
レバー46と球抜き孔44を開放状態に保持するシャッ
タ開放レバー48を備え、上球受け皿16には遊技球を
下球受け皿17に排出する球抜き路を開閉する球抜き操
作レバー40と開放された球抜き路を開放状態に保持す
るシャッタ開放レバー42とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパチンコ遊技機に関
し、更に詳しくは、遊技機枠の前面に設けられる上球受
け皿及び下球受け皿に貯留される遊技球の球抜き装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ遊技機においては遊技盤
面に設けられた入賞口へ遊技球が入賞すると、その入賞
した入賞口に応じて設定された所定数の賞品球(以下
「賞球」と称する)が遊技機枠の前面に設けられた上球
受け皿に払出され、打球として発射されるが、発射する
打球よりも貯留される賞球が多くなると上球受け皿に遊
技球が溢れ、次いで上球受け皿の下部に設けられた下球
受け皿へと貯留される。そして更にこの下球受け皿も充
満した場合は、遊技者はいわゆる「ドル箱」と称する箱
に移し替える。
【0003】ところで、近年人気を博しているフィーバ
ータイプの遊技機においては、遊技盤面上の特定入賞口
に遊技球が入賞すると、特別図柄表示装置の複数の図柄
(数字及び絵柄等)が変動を開始し、その停止時の図柄
の組み合わせによって「大当たり」と称する状況が発生
し、しばらくの間遊技盤面の大入賞口が連続開放され、
その間に多数の入賞が得られて遊技者に大量の賞球が払
出される。そして一旦フィーバー状態(「大当たり」状
態)が発生すると、賞球払出装置から連続して賞球が払
出されるため上球受け皿はすぐに一杯となり、次いで下
球受け皿も遊技球で溢れんばかりとなる。
【0004】そのような状態になったとき、遊技者は下
球受け皿の下に「ドル箱」をあてがい、下球受け皿に設
けられる球抜き孔を操作レバーにより開き、急いでドル
箱へと移し替える。そして「大当たり」の終了後には上
球受け皿も遊技球で一杯となっているため、これを下球
受け皿へ排出する必要がある。そのときには、上球受け
皿に設けられる球抜きボタンを押さえることにより、上
球受け皿に貯留される遊技球が下球受け皿へ排出され
る。
【0005】このように上球受け皿に貯留される遊技球
を下球受け皿に流下させる装置として、例えば特公平7
−79872号公報には、下球受け皿に貯留される遊技
球をその下球受け皿に設けられる球抜き孔のシャッター
板を開放保持することにより全量排出できるようにした
球抜き装置が開示されている。
【0006】又、例えば実公平6−1179号公報に
は、上球受け皿に貯留される遊技球を開閉弁部材の操作
により球抜き通路から下球受け皿へ全量排出すると共
に、排出後には自動的にその開閉弁部材が復帰動作して
球抜き通路が閉鎖されるようにした球抜き装置が開示さ
れている。
【0007】更に特開平9−28892号公報には、上
球受け皿に設けた流路切替え装置を操作する操作部を設
け、この切替え操作により上球受け皿に貯留した球を下
球受け皿へと流下する装置が開示されている。これによ
れば、球を発射装置へ供給する供給路と球を下球受け皿
へ流下する球抜き路に仕切を設け、この仕切を球切替え
操作部で手動操作することによって球の流路を切換えて
任意の流路に球を流下させるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
7−79872号公報に開示される球抜き装置は、下球
受け皿に貯留される遊技球を排出するものであって上球
抜き皿に貯留される遊技球を下球受け皿に排出するもの
ではない。従って、前述のようにフィーバー状態になっ
て上球受け皿に遊技球が溢れた場合には、その上球受け
皿に設けられる球抜きボタンを押さえていなければなら
ず、球抜き操作に手間がかかるという問題があった。
【0009】又、実公平6−1179号公報に示される
球抜き装置は、上球受け皿に貯留される遊技球を下球受
け皿に排出するものであるが、下球受け皿が満杯の状態
では、球の排出がスムーズにいかず、下球受け皿の遊技
球を一旦抜いてから上球受け皿を操作しなければならな
いということで操作が面倒であるという問題がある。
【0010】更に、特開平9−28892号公報に開示
された球貯留皿も実公平6−1179号公報と同様の問
題があるが、加えて一度の切替え操作で球受け皿内に貯
留された球の全てが流下されてしまうため、例えば遊戯
中に少数の球を排出したい場合等には使用し難い等の問
題があった。
【0011】本発明の解決しようとする課題は、フィー
バー状態の終了時などに上球受け皿と下球受け皿に貯留
される遊技球を手際よく排出することのできる球受け皿
の球抜き装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明に係るパチンコ遊技機の球受け皿の球抜き装置
は、遊技機枠の前面に上球受け皿と下球受け皿とを備え
たパチンコ遊技機において、前記下球受け皿には該下球
受け皿に貯留される遊技球を遊技機外へ排出する球抜き
孔が開設されると共に、該球抜き孔を開閉する第一のシ
ャッタ部材が設けられ、更に該第一のシャッタ部材を開
閉操作する第一の開閉操作手段と、該第一の開閉操作手
段により操作された第一のシャッタ部材を開放状態に保
持する第一の開放保持手段とを備え、前記上球受け皿に
は該上球受け皿に貯留される遊技球を前記下球受け皿に
向けて排出する球抜き路が設けられると共に、該球抜き
路を開閉する第2のシャッタ部材が設けられ、更に第二
のシャッタ部材を開閉操作する第二の開閉操作手段と、
該第二の開閉操作手段により操作された第二のシャッタ
部材を前記球抜き路が開放された状態に保持する第二の
開放保持手段とを備えることを要旨とするものである。
【0013】上記構成を有する球受け皿の球抜き装置に
よれば、下球受け皿に貯まった遊技球を遊技機外へ排出
する際には第一の開閉操作手段の操作により、球抜き孔
を開閉する第一のシャッタ部材を開作動させ、第一の開
放保持手段により球抜き孔を開放状態に保持させること
により下球受け皿に貯留される遊技球は、遊技機外のド
ル箱等へ排出される。又、上球受け皿に貯まった遊技球
を下球受け皿へ抜き落とす場合は、第二の開閉操作手段
の操作により上球受け皿から下球受け皿への球抜き路を
開閉する第二のシャッタ部材を開作動させる第二の開放
保持手段によりその球抜き路を開放状態に保持させるこ
とにより、上球受け皿に貯留される遊技球は下球受け皿
に抜き落とされる。
【0014】更に、フィーバー状態の発生によって上球
受け皿も下球受け皿も満杯になった場合は、下球受け皿
の第一の開閉操作手段と、上球受け皿の第二の開閉操作
手段の両方を操作し、下球受け皿と上球受け皿の両方を
球抜き操作することにより、上球受け皿に貯留される遊
技球と下球受け皿に貯留される遊技球が共に遊技機外の
ドル箱等に排出される。そして下球受け皿及び上球受け
皿には開放保持手段が設けられていることから、遊技者
は開閉操作手段を手で押さえていなくとも自動的に遊技
球が排出され、楽に遊技球の排出操作が行えることにな
る。
【0015】この場合に、請求項2に記載の発明の様
に、前記第一若しくは第二の開放保持手段は、前記第一
若しくは第二のシャッタ部材に夫々ボール部材が付勢手
段を介して出没自在に設けられると共に、該第一若しく
は第二のシャッタ部材が摺動される相手方部材のスライ
ド面には、前記球抜き孔あるいは球抜き路の開放位置に
おいて、前記ボール部材が突出嵌入される係合凹部が形
成されているのがよい。
【0016】この請求項2に記載の構成を有する球受け
皿の球抜き装置によれば、第一若しくは第二開閉操作手
段の操作により、第一若しくは第二シャッタ部材が開作
動された時に、夫々に設けられるボール部材が相手方部
材のスライド面に設けられる係合凹部に突出嵌入され、
これにより下球受け皿に設けられる球抜き孔、或いは上
球受け皿に通じる球抜き路が開放状態に保持される。こ
の開放保持手段は前記ボール部材の係合離脱により操作
されることから、遊技者は遊戯中に軽い操作で球抜きを
スムーズに行うことができる。
【0017】又請求項3に記載の発明によれば、前記第
二のシャッタ部材を開閉操作する第二の開閉操作手段
は、上記第二の開放保持手段への保持作用がない場合に
は第二のシャッタ部材を第二の開閉操作手段への開放操
作時に、球抜き路を第二のシャッタ部材により閉鎖方向
に常時付勢する付勢手段(スプリング)が設けられるこ
とを要旨とするものである。この構成を有する球受け皿
の球抜き装置によれば、第二の開放保持手段が作用して
いない場合は、第二の開閉保持操作手段の操作時に球抜
き路を第二のシャッタ部材を用いて閉鎖方向に常時付勢
する為にスプリングを設ける。これによって球抜き操作
を任意に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面を参照して詳しく説明する。図1は本実施例のパ
チンコ遊技機の外観図を示したものである。パチンコ遊
技機10は、パチンコ機本体側部を構成する外枠11
と、パチンコ機前面部のベースとなる内枠12とを備
え、その内枠12の額縁状に形成された開口内周縁には
金枠13が嵌められると共に、遊技盤14の前面にはガ
ラス扉15が設けられる。
【0019】そして遊技機枠10aの前面にガラス扉1
5の下方位置には、打球発射装置に供給される遊技球を
貯留するための上球受け皿16が設けられ、その下方に
は賞球の排出時に上球受け皿16から溢れた球を貯留す
るための下球受け皿17が設けられる。遊技機枠10a
には、遊技盤14面の各入賞口に入賞があったときに賞
球を上球受け皿16に排出するための球払出口18が設
けられる。又、下球受け皿17には上球受け皿16が遊
技球で溢れているときに賞球を下球受け皿17に排出す
る下球払出口19が設けられる。
【0020】更に遊技機本体枠の正面右下隅には、遊技
球を遊技盤14面に向けて発射する発射レバー20が設
けられ、回動量に応じて発射する程度が調整される。更
に機枠上面部には、合成樹脂のレンズ体で構成される枠
トップ飾り23が設けられ、この枠トップ飾り23の内
部には枠飾りランプ24,24…や前記ガラス扉15開
閉用の鍵穴25が設けられる。
【0021】遊技機10の一側には、プリペイドカード
による玉貸しを行うプリペイドカードユニット30が各
遊技機に1台づつ設置され、上球受け皿16にその操作
を行う球貸し操作部31が設けられる。この球貸し操作
部31には、プリペイドカードによる球貸出しを操作す
る球貸出しボタン32、その球貸出しの状態を示す球貸
出しボタンランプ33、プリペイドカードを排出するカ
ード返却ボタン34、プリペイドカードの残高表示及び
エラー表示を行う度数表示部35等が備えられる。この
プリペイドカードの使用は、カード利用可表示ランプ3
6の点灯中にカード挿入口37にプリペイドカードを挿
入し、貸出金額を選択することによって遊技球が貸出さ
れる。
【0022】而して前記上球受け皿16の皿枠部分に
は、上球受け皿16から下球受け皿17へ遊技球を抜き
落とし操作する球抜き操作レバー(第二シャッタ開閉操
作手段)40が設けられ、この該球抜き操作レバー40
の操作により上球受け皿16内に貯留した遊技球が下球
受け皿17に抜き落とされる。そして、その右方向には
該球抜き操作レバー40の作動をロックし、上球受け皿
16から下球受け皿17への球抜き動作を保持するシャ
ッタ開放レバー(第二シャッタ開放保持手段)42が設
けられる。
【0023】又、前記下球受け皿17の内底面には、該
下球受け皿17に貯留される遊技球を遊技機外のドル箱
等へ排出するための球抜き孔44が設けられ、該球抜き
孔44にはスライド式の球抜き操作レバー46が設けら
れると共に該下球受け皿17の外枠には、該球抜き孔4
4を開放状態に保持するシャッタ開放レバー(第一シャ
ッタ開放保持手段)48が設けられる。
【0024】図2は上球受け皿16の平面図を示し、図
3は上球受け皿16の正面図を示している。そして、上
球受け皿16に貯留される遊技球を下球受け皿17に流
出させる断面構造を示したのが図5(a)である。図2
に示したように、上球受け皿16は遊技機枠10aの前
面に取り付けられると共に、遊技機枠10aには前述し
たように、遊技盤14面に設けられる入賞口への入賞に
よって払出される賞球を払出す球払出口18が開設され
ている。そして、該球払出口18から払出された賞球は
上球受貯留部50に貯留され、球抜き操作レバー40の
操作により下球受け皿17へ抜き落とされる。その時に
シャッタ開放レバー42を操作すれば、球の抜き路が開
放保持されたまま全量が下球受け皿17へ流出される。
【0025】図5(a)の構成を詳しく説明すれば、球
抜き操作レバー(第二シャッタ開閉操作手段)40は、
支軸101を中心に押下げ可能に設けられ、この球抜き
操作レバー40の押下げ片40aがクランク支軸102
を中心に回動自在に設けられるクランク部材100の一
端縁に常時当設されている。このクランク部材100の
他端には長溝104が設けられ、該長溝104にはスラ
イダ部材103より突設される支ピン105が延設され
る。そして該スライダ部材103に設けられているスト
ッパ片(第二シャッタ部材)106が上球受け皿16に
貯留される遊技球を図示しない打球供給装置を介して打
球発射位置若しくは下球受け皿17へ切替え導出可能と
する上通路107と球抜き処理された抜き球を下球受け
皿17へ排出する下通路108との間の球通過口110
に臨設され、このスライダ部材103は、常態では前記
球通過口110が該ストッパ片106により閉塞される
ようにスプリング111により付勢されている。
【0026】そして、前記球抜き操作レバー40を開放
保持するシャッタ開放レバー42は、図5(b)及び図
5(c)に拡大して示したように、スライド台130の
レール溝136に摺動自在に設けられ、シャッタ開放レ
バー42とスライド台130との摺動面には、凹孔12
2が形成されると共に、その内部にはストッパ用ボール
123がスプリング124を介して出没可能に設けられ
ている。一方、前記スライド台130上部のシャッタ開
放レバー42との摺動面には、前記球抜き操作レバー4
0をスライドさせたときに前記ストッパ用ボール123
が突出して嵌入される係合凹部125が形成される。
【0027】一方、図4は下球受け皿17の正面図を示
し、図7(a)はその断面図、図7(b)は要部の拡大
図を示している。図示したように、下球受け皿17の内
底面に設けられる球抜き孔44を開閉保持するシャッタ
開放レバー48には、球抜き操作レバー46との摺動面
にロック用ボール52がスプリング54を介して出没可
能に設けられ、他方、球抜き操作レバー46と前記シャ
ッタ開放レバー48との摺動面には、ロック用ボール5
2を係入するためのロック用ボール係入孔56が設けら
れる。
【0028】而してこの様に構成されたパチンコ遊技機
によれば、下球受け皿17に貯留された遊技球をその内
底面に設けられた球抜き孔44を介して遊技機外へ排出
する場合は、球抜き操作レバー46を図4中左方向に向
かってスライド操作する。すると球抜き孔44が開かれ
遊技球が排出されるが、その時にシャッタ開放レバー4
8は、球抜き操作レバー46とは逆に図4中右方向にス
ライドさせる。すると、該シャッタ開放レバー48に設
けられたロック用ボール52が球抜き操作レバー46に
設けられたロック用ボール係入孔56に係入され、球抜
き操作レバー46は左方向に固定されることになり、ス
ライドした位置を保持する。これにより、球抜き孔44
の開放状態が保持される。下球受け皿17に貯留される
遊技球の球抜きが終了したら、シャッタ開放レバー48
を今度は逆の図4中左方向へ軽くスライドさせてやれ
ば、ロック用ボール52とロック用ボール係入孔56と
の係合状態が解除され、球抜き孔44が閉じられること
になる。
【0029】次に上球受け皿16に貯留される遊技球を
下球受け皿17へ流下させる場合について説明すると、
図6(a)に示したように、球抜き操作レバー40を押
し下げることにより、球抜き操作レバー40の押下げ片
40aがクランク部材100を押下げ、更に該クランク
部材100がスプリング111の付勢力に抗して図中左
方向に揺動される。その為、スライダ部材103が図中
左方向へ後退し、該スライダ部材103に連結されるス
トッパ片106も図中左方向に引っ張られて球通過路1
10が解放され、上通路107の遊技球は下通路108
を介して下球受け皿17へと流下する。
【0030】その時に、シャッタ解放レバー42を図6
(b)及び図6(c)に示すように矢印方向(右方向)
へスライド操作すれば、シャッタ開放レバー42に設け
られるストッパ用ボール123がスライド台130の係
合凹部125に向かってスプリング124の付勢力によ
って突出係入される。この為遊技者は球抜き操作レバー
40から手を放しても球通過口110が解放された状態
が維持され、上球受け皿16内の遊技球が全量下球受け
皿17へ流下されることになる。
【0031】そして上球受け皿16内の遊技球の排出が
終了したら、シャッタ開放レバー42を元の方向にスラ
イドさせて戻してやればスライド台130の係合凹部1
25に係入されていたストッパ用ボール123は凹孔1
22内部に引っ込み、ストッパ用ボール123と係合凹
部125との固定状態から開放されると共に、球抜き操
作レバー40はスプリング111の付勢力によってスラ
イダ部材103が前進動する事によってクランク部材1
00により押し上げられて元の状態に戻る。
【0032】この遊技球の排出は、フィーバー状態が終
了して上球受け皿16と下球受け皿17の両方が遊技球
で満杯状態になった時には、下球受け皿17に設けられ
た球抜き操作レバー46とシャッタ開放レバー48を操
作して下球受け皿17の球抜き孔44を開放状態とし、
且つ上球受け皿16の球抜き操作レバー40とシャッタ
開放レバー42の操作により、上球受け皿16の遊技球
も下球受け皿17へ流出する状態にしておけば、操作レ
バーを手で持っていなくとも遊技球の排出がスムーズに
行えるものである。
【0033】尚、遊技者は勿論下球受け皿17内の遊技
球の排出操作のみ、或いは上球受け皿17内の遊技球の
排出操作のみにシャッタ開放レバーを機能させるもので
あってもよく、又、シャッタ開放レバーを使わずに球抜
き操作レバーを手で持った状態で遊技球の排出或いは流
出操作をすることもできる。
【0034】本発明は、上記した実施の形態に何ら限定
されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で
種々の改変が可能である。例えば、上球受け皿に貯留さ
れた遊技球を下球受け皿に流下させたり下球受け皿から
ドル箱等に遊技球を流下させたりする球抜き操作レバー
の形態、球抜き孔の位置、更には球受け皿から球抜き動
作を行う際に連続動作を可能にするシャッタ開放レバー
の形態及び、取り付けた箇所、構成等は随時変更可能で
ある。その一例として、シャッタ開放レバーの操作をス
プリングを介したストッパ用ボールと係合凹部との組み
合わせの例を示したが、係合ピンの出没手段により或い
は磁性的手段により、その他各種の構成が考えられるも
のである。
【0035】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載のパチンコ遊技
機によれば、下球受け皿に貯留される遊技球を球抜き孔
より遊技機外へ排出するためにその球抜き操作レバーを
手で持っていなくともよく、又、上球受け皿に貯留され
る遊技球を下球受け皿へ排出する場合にもその球抜き操
作レバーを遊技者が手で持っていなくともよいものであ
ることから、遊技者にとって遊技球の排出操作を造作な
くスムーズに行うことができ、操作に関わる煩わしさが
ない利点を有する。
【0036】又、請求項2に記載の発明によれば、ロッ
ク用のボール部材が付勢手段によって係合凹部に嵌入さ
れることで、下球受け皿の遊技球の排出或いは流下が行
われ、そのボール部材と係合凹部との嵌合の解除も簡単
な摺動操作により行えるものであることから、効率よく
貯留した遊技球の流下及び排出操作を行うことができ
る。尚、この球抜き装置は、既存の機種にも簡単に適用
組み付けができるものであるから、低コストでこれらの
利点を得ることが可能である。
【0037】更に請求項3に記載の発明によれば、第二
のシャッタ部材を開閉操作することによって球抜き路を
開放保持状態と閉鎖状態とに切替え操作することから双
安定操作が可能となるばかりでなく、スプリングの付勢
力によって球抜き路の開放状態を自動的に閉鎖状態に復
帰させることができる。これにより、瞬間的な球抜き操
作が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるパチンコ遊技機
の外観図である。
【図2】図1に示した上球受け皿の平面図である。
【図3】図1及び図2に示した上球受け皿の正面図であ
る。
【図4】図1に示した下球受け皿の正面図である。
【図5】(a)は図3に示した上球受け皿の遊技球流下
構造を示した断面図、(b)はその要部の拡大図、
(c)は(b)のA−A線断面図である。
【図6】(a)は図5に対応する図であり、上球受け皿
の遊技球の流下状態を説明する図、(b)はその要部の
拡大図、(c)は(b)のB−B断面図を示したもので
ある。
【図7】(a)は下球受け皿の球抜き構造を示した断面
図、(b)はその要部の拡大断面図を示したものであ
る。
【符号の説明】
10 パチンコ遊技機 10a 遊技機枠 16 上球受け皿 17 下球受け皿 40 球抜き操作レバー 42 シャッタ開放レバー 44 球抜き孔 46 球抜き操作レバー 48 シャッタ開放レバー 52 ロック用ボール 54 スプリング 56 ロック用ボール係入孔 106 ストッパ片 122 凹孔 123 ストッパ用ボール 124 スプリング 125 係合凹部 130 スライド台 136 レール溝
【手続補正書】
【提出日】平成10年5月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパチンコ遊技機に関
し、更に詳しくは、遊技機枠の前面に設けられる上球受
け皿及び下球受け皿に貯留される遊技球の球抜き装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ遊技機においては遊技盤
面に設けられた入賞口へ遊技球が入賞すると、その入賞
した入賞口に応じて設定された所定数の賞品球(以下
「賞球」と称する)が遊技機枠の前面に設けられた上球
受け皿に払出され、打球として発射されるが、発射する
打球よりも貯留される賞球が多くなると上球受け皿に遊
技球が溢れ、次いで上球受け皿の下部に設けられた下球
受け皿へと貯留される。そして更にこの下球受け皿も充
満した場合は、遊技者はいわゆる「ドル箱」と称する箱
に移し替える。
【0003】ところで、近年人気を博しているフィーバ
ータイプの遊技機においては、遊技盤面上の特定入賞口
に遊技球が入賞すると、特別図柄表示装置の複数の図柄
(数字及び絵柄等)が変動を開始し、その停止時の図柄
の組み合わせによって「大当たり」と称する状況が発生
し、しばらくの間遊技盤面の大入賞口が連続開放され、
その間に多数の入賞が得られて遊技者に大量の賞球が払
出される。そして一旦フィーバー状態(「大当たり」状
態)が発生すると、賞球払出装置から連続して賞球が払
出されるため上球受け皿はすぐに一杯となり、次いで下
球受け皿も遊技球で溢れんばかりとなる。
【0004】そのような状態になったとき、遊技者は下
球受け皿の下に「ドル箱」をあてがい、下球受け皿に設
けられる球抜き孔を操作レバーにより開き、急いでドル
箱へと移し替える。そして「大当たり」の終了後には上
球受け皿も遊技球で一杯となっているため、これを下球
受け皿へ排出する必要がある。そのときには、上球受け
皿に設けられる球抜きボタンを押さえることにより、上
球受け皿に貯留される遊技球が下球受け皿へ排出され
る。
【0005】このように上球受け皿に貯留される遊技球
を下球受け皿に流下させる装置として、例えば特公平7
−79872号公報には、下球受け皿に貯留される遊技
球をその下球受け皿に設けられる球抜き孔のシャッター
板を開放保持することにより全量排出できるようにした
球抜き装置が開示されている。
【0006】又、例えば実公平6−1179号公報に
は、上球受け皿に貯留される遊技球を開閉弁部材の操作
により球抜き通路から下球受け皿へ全量排出すると共
に、排出後には自動的にその開閉弁部材が復帰動作して
球抜き通路が閉鎖されるようにした球抜き装置が開示さ
れている。
【0007】更に特開平9−28892号公報には、上
球受け皿に設けた流路切替え装置を操作する操作部を設
け、この切替え操作により上球受け皿に貯留した球を下
球受け皿へと流下する装置が開示されている。これによ
れば、球を発射装置へ供給する供給路と球を下球受け皿
へ流下する球抜き路に仕切を設け、この仕切を球切替え
操作部で手動操作することによって球の流路を切換えて
任意の流路に球を流下させるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
7−79872号公報に開示される球抜き装置は、下球
受け皿に貯留される遊技球を排出するものであって上球
抜き皿に貯留される遊技球を下球受け皿に排出するもの
ではない。従って、前述のようにフィーバー状態になっ
て上球受け皿に遊技球が溢れた場合には、その上球受け
皿に設けられる球抜きボタンを押さえていなければなら
ず、球抜き操作に手間がかかるという問題があった。
【0009】又、実公平6−1179号公報に示される
球抜き装置は、上球受け皿に貯留される遊技球を下球受
け皿に排出するものであるが、下球受け皿が満杯の状態
では、球の排出がスムーズにいかず、下球受け皿の遊技
球を一旦抜いてから上球受け皿を操作しなければならな
いということで操作が面倒であるという問題がある。
【0010】更に、特開平9−28892号公報に開示
された球貯留皿も実公平6−1179号公報と同様の問
題があるが、加えて一度の切替え操作で球受け皿内に貯
留された球の全てが流下されてしまうため、例えば遊戯
中に少数の球を排出したい場合等には使用し難い等の問
題があった。
【0011】本発明の解決しようとする課題は、フィー
バー状態の終了時などに上球受け皿と下球受け皿に貯留
される遊技球を手際よく排出することのできる球受け皿
の球抜き装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明に係るパチンコ遊技機の球受け皿の球抜き装置
は、遊技機枠の前面に上球受け皿と下球受け皿とを備え
たパチンコ遊技機において、前記下球受け皿には該下球
受け皿に貯留される遊技球を遊技機外へ排出する球抜き
孔が開設されると共に、該球抜き孔を開閉する第一のシ
ャッタ部材が設けられ、更に該第一のシャッタ部材を開
閉操作する第一の開閉操作手段と、該第一の開閉操作手
段により操作された第一のシャッタ部材を開放状態に保
持する第一の開放保持手段とを備え、前記上球受け皿に
は該上球受け皿に貯留される遊技球を前記下球受け皿に
向けて排出する球抜き路が設けられると共に、該球抜き
路を開閉する第2のシャッタ部材が設けられ、更に第二
のシャッタ部材を開閉操作する第二の開閉操作手段と、
該第二の開閉操作手段により操作された第二のシャッタ
部材を前記球抜き路が開放された状態に保持する第二の
開放保持手段とを備えることを要旨とするものである。
【0013】上記構成を有する球受け皿の球抜き装置に
よれば、下球受け皿に貯まった遊技球を遊技機外へ排出
する際には第一の開閉操作手段の操作により、球抜き孔
を開閉する第一のシャッタ部材を開作動させ、第一の開
放保持手段により球抜き孔を開放状態に保持させること
により下球受け皿に貯留される遊技球は、遊技機外のド
ル箱等へ排出される。又、上球受け皿に貯まった遊技球
を下球受け皿へ抜き落とす場合は、第二の開閉操作手段
の操作により上球受け皿から下球受け皿への球抜き路を
開閉する第二のシャッタ部材を開作動させる第二の開放
保持手段によりその球抜き路を開放状態に保持させるこ
とにより、上球受け皿に貯留される遊技球は下球受け皿
に抜き落とされる。
【0014】更に、フィーバー状態の発生によって上球
受け皿も下球受け皿も満杯になった場合は、下球受け皿
の第一の開閉操作手段と、上球受け皿の第二の開閉操作
手段の両方を操作し、下球受け皿と上球受け皿の両方を
球抜き操作することにより、上球受け皿に貯留される遊
技球と下球受け皿に貯留される遊技球が共に遊技機外の
ドル箱等に排出される。そして下球受け皿及び上球受け
皿には開放保持手段が設けられていることから、遊技者
は開閉操作手段を手で押さえていなくとも自動的に遊技
球が排出され、楽に遊技球の排出操作が行えることにな
る。
【0015】この場合に、請求項2に記載の発明の様
に、前記第一若しくは第二の開放保持手段は、前記第一
若しくは第二のシャッタ部材に夫々ボール部材が付勢手
段を介して出没自在に設けられると共に、該第一若しく
は第二のシャッタ部材が摺動される相手方部材のスライ
ド面には、前記球抜き孔あるいは球抜き路の開放位置に
おいて、前記ボール部材が突出嵌入される係合凹部が形
成されているのがよい。
【0016】この請求項2に記載の構成を有する球受け
皿の球抜き装置によれば、第一若しくは第二開閉操作手
段の操作により、第一若しくは第二シャッタ部材が開作
動された時に、夫々に設けられるボール部材が相手方部
材のスライド面に設けられる係合凹部に突出嵌入され、
これにより下球受け皿に設けられる球抜き孔、或いは上
球受け皿に通じる球抜き路が開放状態に保持される。こ
の開放保持手段は前記ボール部材の係合離脱により操作
されることから、遊技者は遊戯中に軽い操作で球抜きを
スムーズに行うことができる。
【0017】又請求項3に記載の発明によれば、前記第
二のシャッタ部材を開閉操作する第二の開閉操作手段
は、上記第二の開放保持手段への保持作用がない場合に
は第二のシャッタ部材を第二の開閉操作手段への開放操
作時に、球抜き路を第二のシャッタ部材により閉鎖方向
に常時付勢する付勢手段(スプリング)が設けられるこ
とを要旨とするものである。この構成を有する球受け皿
の球抜き装置によれば、第二の開放保持手段が作用して
いない場合は、第二の開閉保持操作手段の操作時に球抜
き路を第二のシャッタ部材を用いて閉鎖方向に常時付勢
する為にスプリングを設ける。これによって球抜き操作
を任意に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面を参照して詳しく説明する。図1は本実施例のパ
チンコ遊技機の外観図を示したものである。パチンコ遊
技機10は、パチンコ機本体側部を構成する外枠11
と、パチンコ機前面部のベースとなる内枠12とを備
え、その内枠12の額縁状に形成された開口内周縁には
金枠13が嵌められると共に、遊技盤14の前面にはガ
ラス扉15が設けられる。
【0019】そして遊技機枠10aの前面にガラス扉1
5の下方位置には、打球発射装置に供給される遊技球を
貯留するための上球受け皿16が設けられ、その下方に
は賞球の排出時に上球受け皿16から溢れた球を貯留す
るための下球受け皿17が設けられる。遊技機枠10a
には、遊技盤14面の各入賞口に入賞があったときに賞
球を上球受け皿16に排出するための球払出口18が設
けられる。又、下球受け皿17には上球受け皿16が遊
技球で溢れているときに賞球を下球受け皿17に排出す
る下球払出口19が設けられる。
【0020】更に遊技機本体枠の正面右下隅には、遊技
球を遊技盤14面に向けて発射する発射レバー20が設
けられ、回動量に応じて発射する程度が調整される。更
に機枠上面部には、合成樹脂のレンズ体で構成される枠
トップ飾り23が設けられ、この枠トップ飾り23の内
部には枠飾りランプ24,24…や前記ガラス扉15開
閉用の鍵穴25が設けられる。
【0021】遊技機10の一側には、プリペイドカード
による玉貸しを行うプリペイドカードユニット30が各
遊技機に1台づつ設置され、上球受け皿16にその操作
を行う球貸し操作部31が設けられる。この球貸し操作
部31には、プリペイドカードによる球貸出しを操作す
る球貸出しボタン32、その球貸出しの状態を示す球貸
出しボタンランプ33、プリペイドカードを排出するカ
ード返却ボタン34、プリペイドカードの残高表示及び
エラー表示を行う度数表示部35等が備えられる。この
プリペイドカードの使用は、カード利用可表示ランプ3
6の点灯中にカード挿入口37にプリペイドカードを挿
入し、貸出金額を選択することによって遊技球が貸出さ
れる。
【0022】而して前記上球受け皿16の皿枠部分に
は、上球受け皿16から下球受け皿17へ遊技球を抜き
落とし操作する球抜き操作レバー(第二シャッタ開閉操
作手段)40が設けられ、この該球抜き操作レバー40
の操作により上球受け皿16内に貯留した遊技球が下球
受け皿17に抜き落とされる。そして、その右方向には
該球抜き操作レバー40の作動をロックし、上球受け皿
16から下球受け皿17への球抜き動作を保持するシャ
ッタ開放レバー(第二シャッタ開放保持手段)42が設
けられる。
【0023】又、前記下球受け皿17の内底面には、該
下球受け皿17に貯留される遊技球を遊技機外のドル箱
等へ排出するための球抜き孔44が設けられ、該球抜き
孔44にはスライド式の球抜き操作レバー46が設けら
れると共に該下球受け皿17の外枠には、該球抜き孔4
4を開放状態に保持するシャッタ開放レバー(第一シャ
ッタ開放保持手段)48が設けられる。
【0024】図2は上球受け皿16の平面図を示し、図
3は上球受け皿16の正面図を示している。そして、上
球受け皿16に貯留される遊技球を下球受け皿17に流
出させる断面構造を示したのが図5(a)である。図2
に示したように、上球受け皿16は遊技機枠10aの前
面に取り付けられると共に、遊技機枠10aには前述し
たように、遊技盤14面に設けられる入賞口への入賞に
よって払出される賞球を払出す球払出口18が開設され
ている。そして、該球払出口18から払出された賞球は
上球受貯留部50に貯留され、球抜き操作レバー40の
操作により下球受け皿17へ抜き落とされる。その時に
シャッタ開放レバー42を操作すれば、球の抜き路が開
放保持されたまま全量が下球受け皿17へ流出される。
【0025】図5(a)の構成を詳しく説明すれば、球
抜き操作レバー(第二シャッタ開閉操作手段)40は、
支軸101を中心に押下げ可能に設けられ、この球抜き
操作レバー40の押下げ片40aがクランク支軸102
を中心に回動自在に設けられるクランク部材100の一
端縁に常時当設されている。このクランク部材100の
他端には長溝104が設けられ、該長溝104にはスラ
イダ部材103より突設される支ピン105が延設され
る。そして該スライダ部材103に設けられているスト
ッパ片(第二シャッタ部材)106が上球受け皿16に
貯留される遊技球を図示しない打球供給装置を介して打
球発射位置若しくは下球受け皿17へ切替え導出可能と
する上通路107と球抜き処理された抜き球を下球受け
皿17へ排出する下通路108との間の球通過口110
に臨設され、このスライダ部材103は、常態では前記
球通過口110が該ストッパ片106により閉塞される
ようにスプリング111により付勢されている。
【0026】そして、前記球抜き操作レバー40を開放
保持するシャッタ開放レバー42は、図5(b)及び図
5(c)に拡大して示したように、スライド台130の
レール溝136に摺動自在に設けられ、シャッタ開放レ
バー42とスライド台130との摺動面には、凹孔12
2が形成されると共に、その内部にはストッパ用ボール
123がスプリング124を介して出没可能に設けられ
ている。一方、前記スライド台130上部のシャッタ開
放レバー42との摺動面には、前記球抜き操作レバー4
0をスライドさせたときに前記ストッパ用ボール123
が突出して嵌入される係合凹部125が形成される。
【0027】一方、図4は下球受け皿17の正面図を示
し、図7(a)はその断面図、図7(b)は要部の拡大
図を示している。図示したように、下球受け皿17の内
底面に設けられる球抜き孔44を開閉保持するシャッタ
開放レバー48には、球抜き操作レバー46との摺動面
にロック用ボール52がスプリング54を介して出没可
能に設けられ、他方、球抜き操作レバー46と前記シャ
ッタ開放レバー48との摺動面には、ロック用ボール5
2を係入するためのロック用ボール係入孔56が設けら
れる。
【0028】而してこの様に構成されたパチンコ遊技機
によれば、下球受け皿17に貯留された遊技球をその内
底面に設けられた球抜き孔44を介して遊技機外へ排出
する場合は、球抜き操作レバー46を図4中左方向に向
かってスライド操作する。すると球抜き孔44が開かれ
遊技球が排出されるが、その時にシャッタ開放レバー4
8は、球抜き操作レバー46とは逆に図4中右方向にス
ライドさせる。すると、該シャッタ開放レバー48に設
けられたロック用ボール52が球抜き操作レバー46に
設けられたロック用ボール係入孔56に係入され、球抜
き操作レバー46は左方向に固定されることになり、ス
ライドした位置を保持する。これにより、球抜き孔44
の開放状態が保持される。下球受け皿17に貯留される
遊技球の球抜きが終了したら、シャッタ開放レバー48
を今度は逆の図4中左方向へ軽くスライドさせてやれ
ば、ロック用ボール52とロック用ボール係入孔56と
の係合状態が解除され、球抜き孔44が閉じられること
になる。
【0029】次に上球受け皿16に貯留される遊技球を
下球受け皿17へ流下させる場合について説明すると、
図6(a)に示したように、球抜き操作レバー40を押
し下げることにより、球抜き操作レバー40の押下げ片
40aがクランク部材100を押下げ、更に該クランク
部材100がスプリング111の付勢力に抗して図中左
方向に揺動される。その為、スライダ部材103が図中
左方向へ後退し、該スライダ部材103に連結されるス
トッパ片106も図中左方向に引っ張られて球通過路1
10が解放され、上通路107の遊技球は下通路108
を介して下球受け皿17へと流下する。
【0030】その時に、シャッタ解放レバー42を図6
(b)及び図6(c)に示すように矢印方向(右方向)
へスライド操作すれば、シャッタ開放レバー42に設け
られるストッパ用ボール123がスライド台130の係
合凹部125に向かってスプリング124の付勢力によ
って突出係入される。この為遊技者は球抜き操作レバー
40から手を放しても球通過口110が解放された状態
が維持され、上球受け皿16内の遊技球が全量下球受け
皿17へ流下されることになる。
【0031】そして上球受け皿16内の遊技球の排出が
終了したら、シャッタ開放レバー42を元の方向にスラ
イドさせて戻してやればスライド台130の係合凹部1
25に係入されていたストッパ用ボール123は凹孔1
22内部に引っ込み、ストッパ用ボール123と係合凹
部125との固定状態から開放されると共に、球抜き操
作レバー40はスプリング111の付勢力によってスラ
イダ部材103が前進動する事によってクランク部材1
00により押し上げられて元の状態に戻る。
【0032】この遊技球の排出は、フィーバー状態が終
了して上球受け皿16と下球受け皿17の両方が遊技球
で満杯状態になった時には、下球受け皿17に設けられ
た球抜き操作レバー46とシャッタ開放レバー48を操
作して下球受け皿17の球抜き孔44を開放状態とし、
且つ上球受け皿16の球抜き操作レバー40とシャッタ
開放レバー42の操作により、上球受け皿16の遊技球
も下球受け皿17へ流出する状態にしておけば、操作レ
バーを手で持っていなくとも遊技球の排出がスムーズに
行えるものである。
【0033】尚、遊技者は勿論下球受け皿17内の遊技
球の排出操作のみ、或いは上球受け皿17内の遊技球の
排出操作のみにシャッタ開放レバーを機能させるもので
あってもよく、又、シャッタ開放レバーを使わずに球抜
き操作レバーを手で持った状態で遊技球の排出或いは流
出操作をすることもできる。
【0034】本発明は、上記した実施の形態に何ら限定
されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で
種々の改変が可能である。例えば、上球受け皿に貯留さ
れた遊技球を下球受け皿に流下させたり下球受け皿から
ドル箱等に遊技球を流下させたりする球抜き操作レバー
の形態、球抜き孔の位置、更には球受け皿から球抜き動
作を行う際に連続動作を可能にするシャッタ開放レバー
の形態及び、取り付けた箇所、構成等は随時変更可能で
ある。その一例として、シャッタ開放レバーの操作をス
プリングを介したストッパ用ボールと係合凹部との組み
合わせの例を示したが、係合ピンの出没手段により或い
は磁性的手段により、その他各種の構成が考えられるも
のである。
【0035】
【発明の効果】当該パチンコ遊技機において「大当た
り」が発生し、賞球払出装置から上球受け皿に多数この
賞球が一時に連続して払い出されるような状態になった
場合、上球受け皿と下球受け皿との複数の球抜き路を同
時に開放状態に維持して、当該パチンコ遊技機の上球受
け皿に貯留するパチンコ球を一気に連続してパチンコ機
外の「ドル箱」に排出できる効果を生じる。特に、「大
当たり」発生時等の片手で発射レバーを操作しつつ、他
方の手で次のドル箱を準備する等の作業をしなければな
らない場合等の状態においても、上球受け皿から「ドル
箱」への球抜き動作を継続させておくことを可能とする
効果を生じる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機枠の前面に上球受け皿と下球受け
    皿とを備えたパチンコ遊技機において、前記下球受け皿
    には該下球受け皿に貯留される遊技球を遊技機外へ排出
    する球抜き孔が開設されると共に、該球抜き孔を開閉す
    る第一のシャッタ部材が設けられ、更に該第一のシャッ
    タ部材を開閉操作する第一の開閉操作手段と、該第一の
    開閉操作手段により操作された第一のシャッタ部材を開
    放状態に保持する第一の開放保持手段とを備え、 前記上球受け皿には該上球受け皿に貯留される遊技球を
    前記下球受け皿に向けて排出する球抜き路が設けられる
    と共に、該球抜き路を開閉する第2のシャッタ部材が設
    けられ、更に第二のシャッタ部材を開閉操作する第二の
    開閉操作手段と、該第二の開閉操作手段により操作され
    た第二のシャッタ部材を前記球抜き路が開放された状態
    に保持する第二の開放保持手段とを備えることを特徴と
    するパチンコ遊技機における球受け皿の球抜き装置。
  2. 【請求項2】 前記第一若しくは第二の開放保持手段
    は、前記第一若しくは第二のシャッタ部材に夫々ボール
    部材が付勢手段を介して出没自在に設けられると共に、
    該第一若しくは第二のシャッタ部材が摺動される相手方
    部材のスライド面には、前記球抜き孔あるいは球抜き路
    の開放位置において前記ボール部材が突出嵌入される係
    合凹部が形成されてなるものであることを特徴とする請
    求項1に記載のパチンコ遊技機における球受け皿の球抜
    き装置。
  3. 【請求項3】 前記第二のシャッタ部材を開閉操作する
    第二の開閉操作手段は、上記第二の開放保持手段への保
    持作用がない場合には第二のシャッタ部材を第二の開閉
    操作手段への開放操作時に、球抜き路を第二のシャッタ
    部材により閉鎖方向に常時付勢する付勢手段(スプリン
    グ)が設けられることを特徴とする請求項1に記載のパ
    チンコ遊技機における球受け皿の球抜き装置。
JP22734097A 1997-08-08 1997-08-08 パチンコ遊技機における球受け皿の球抜き装置 Pending JPH1147397A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009039234A (ja) * 2007-08-08 2009-02-26 Citizen Sayama Co Ltd 貯留玉受皿

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JP2009039234A (ja) * 2007-08-08 2009-02-26 Citizen Sayama Co Ltd 貯留玉受皿

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