JP2006006475A - スロットマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技球を遊技媒体とするスロットマシンにあって、遊技球の補充作業を好適に省力化する。
【解決手段】 下皿部材19に取込口66を形成し、球取込装置50により、下部貯留領域21から遊技球xを取り込むようにする。そして、これと共に、上皿部材8の上部貯留領域36と、下部貯留領域21とを連通する連絡通路38を設け、払出装置31から払い出した遊技球xを、上部貯留領域36に払い出す共に、連絡通路38を介して上部貯留領域36から下部貯留領域21へ遊技球xを流下させることにより、上部貯留領域36の遊技球xを下部貯留領域21に適時補充可能とした。
【選択図】 図5

Description

本発明は、パチンコ機用の遊技球を遊技媒体とするスロットマシンに関する。
パチンコ機用の遊技球を遊技媒体とするスロットマシンが提案されている。かかるスロットマシンでは、通常、遊技媒体として使用されるメダルの替わりに、遊技球を遊技機に投入することにより回転ドラムが回転可能となり、回転ドラムの停止時に所定の当り態様となると、所定個数の遊技球が遊技者に払い出される。こうしたスロットマシンは、パチンコ機に用いる遊技球を使用して遊技できるため、パチンコ機と併存させて遊技場に備え付けることにより、遊技者は一種類の遊技媒体でパチンコ機とスロットマシンの両方を楽しむことが可能であり、遊技者の利便性を向上させることができる。
また、このスロットマシンは、遊技場のパチンコ機用の遊技島に装着し、パチンコ機用の球供給排出機構を利用させるようにすれば、遊技場にとっても設備を簡略化でき、遊技媒体の管理費も抑制できる。このため、既に提案されている構成は、遊技場のパチンコ機用の遊技島に起立状に配設される外枠と、該外枠の前面開口部を覆う遊技機本体とからなり、パチンコ機用の遊技島から遊技球を好適に受け入れ、使用済みの遊技球を遊技島に排出し得るようになっている(例えば特許文献1、特許文献2)。また、これらのスロットマシンには、既存のパチンコ機同様に、遊技機本体の前面に上下の皿部材が設けられており、払出装置から上皿部材の上部貯留領域に遊技球を払い出すと共に、上部貯留領域が遊技球で満杯の場合には、下皿部材の下部貯留領域に遊技球を払い出して貯留するようにしている。ここで、パチンコ機は、上部貯留領域に遊技球を貯留しておき、貯留した遊技球を、遊技球の発射作動に伴い、発射装置へ順次供給するのに対し、上記スロットマシンは、遊技球を取り込む球取込装置を備え、回転ドラムを用いた遊技を開始する度に、上皿部材の上部貯留領域に貯留した遊技球を、遊技開始に必要な数だけ球取込装置に取り込むようにしている。
特公平7−47056号公報 特開2001−299995号公報
ところが、かかる上皿部材と下皿部材の構成は、パチンコ機に適合するように種々の工夫がなされたものであるが、上記スロットマシンに流用すると不具合が生じる。すなわち、かかる構成では、下部貯留領域に貯留された遊技球を、上部貯留領域の遊技球が不足した時に、遊技者が手ずから上部貯留領域に移し替えて、遊技球を補充するようになっているが、パチンコ機では、遊技操作のほとんどがハンドルの回動操作により行われ、遊技操作が極めて簡単であるのに対し、スロットマシンは遊技操作が比較的複雑であり、かかる遊技球の補充作業と遊技操作を同時には行い難く、遊技球を上部貯留領域に補充する度に遊技を中断しなくてはならない。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、遊技球を遊技媒体とするスロットマシンにあって、遊技球の補充作業を好適に省力化し得る構成の提供を目的とする。
本発明は、遊技島に起立状に配設される外枠と、該外枠の前面開口部を覆う遊技機本体とからなり、パチンコ機用の遊技球を遊技媒体とするスロットマシンにおいて、遊技機本体の前面に設けられ、遊技球を貯留する上部貯留領域を有する上皿部材と、該上皿部材の下方に設けられ、遊技球を貯留する下部貯留領域を有する下皿部材と、遊技球を上部貯留領域へ払い出す払出装置と、上部貯留領域の遊技球を下部貯留領域へ流下させる連絡通路と、下皿部材に形成されて、下部貯留領域の遊技球が流出する取込口と、該取込口と連通し、遊技開始に必要な数の遊技球を、下部貯留領域から取り込む球取込装置とを備えたことを特徴とするスロットマシンである(請求項1)。
かかる構成にあっては、従来構成とは異なり、上皿部材ではなく、下皿部材に取込口を設け、該取込口から流出した下部貯留領域の遊技球を球取込装置より取り込むようにする。そしてこれと共に、払出装置により、上皿部材の上部貯留領域に遊技球を払い出し、さらに、連絡通路を介して、上部貯留領域の遊技球を、下部貯留領域に流下させるようにしている。すなわち、遊技球は、上部貯留領域と下部貯留領域に貯留されるが、遊技球を下部貯留領域から取り込むようにしているため、球取込装置に取り込まれて、下部貯留領域の遊技球が不足した場合に、下皿部材から上皿部材ではなく、上皿部材から下皿部材に遊技球を補充する。従って、本構成にあっては、遊技球を手で移し替えたり、動力を用いて遊技球を移し替えることなく、連絡通路を介して、上部貯留領域から下部貯留領域に遊技球を流下させるだけで、下部貯留領域に遊技球を補充できる。
ここで、連絡通路を常に開放し、上部貯留領域から下部貯留領域へ遊技球を無制限に流下可能にすると、上部貯留領域の遊技球は常に下部貯留領域へ流れ込もうとするため、下部貯留領域に流入しようとする遊技球の圧力(球圧)により、下部貯留領域において遊技球が溢れたり、球詰りが生じたりする懸念がある。このため、連絡通路を、遊技球が流下可能となる開放位置と流下不可能となる閉鎖位置とに選択的に保持される開閉部材を設け、下部貯留領域の貯留量が所定量以上となると、開閉部材を閉鎖位置に変換し、上部貯留領域からの遊技球の流下を制限することで、下部貯留領域の貯留量を適正範囲に維持することが望ましい。この開閉部材は、遊技者が必要に応じて手動で移動させて、連絡通路を開閉させる構成でも構わないが、下部貯留領域の貯留量に応じて、開閉部材を自動的に開放位置と閉鎖位置に変位させることも可能である。例えば、下部貯留領域の遊技球の貯留量が、所定量以上となると作動する貯留量検出部材と、連絡通路を遊技球が流下可能とする開放位置と流下不可能とする閉鎖位置とに選択的に保持される開閉部材と、貯留量検出部材の作動時には、開閉部材を閉鎖位置とし、貯留量検出部材の非作動時には、開閉部材を開放位置とする連係制御手段とを備えた構成が提案される(請求項2)。ここで開閉部材を変位させ、両位置に選択的に保持する機構は、電気的な駆動装置や、機械的な連係機構、弾性部材等によって好適に実現可能である。このように、貯留量検出部材と連係制御手段により、下部貯留領域の貯留状態に応じて開閉部材を変位させれば、連絡通路を流下する遊技球を自動的かつ適切に制限することができ、また、遊技者が開閉部材を操作する手間も省くことができる。
ここで、貯留量検出部材は、下部貯留領域が満杯となる前に作動させて、上部貯留領域からの遊技球の流入を制限するようにしても、下部貯留領域の遊技球を溢れさせることなく安定して貯留できるが、一方で、下部貯留領域に遊技球を受け入れるスペースが残っている状態で、上部貯留領域からの遊技球の流入を制限すると、かかるスペースは遊技球が貯留されずに無駄になってしまう。従って、貯留量検出部材は、下部貯留領域が遊技球で満杯である時に作動する満杯作動部材であることが好ましい(請求項3)。かかる構成によれば、連絡通路は、下部貯留領域が満杯となるまで遊技球が流下可能であり、下部貯留領域が満杯となって始めて遊技球が連絡通路を流下不可能となる。このため、下部貯留領域が満杯となるまで、上部貯留領域から遊技球を自動的に補充することができ、下部貯留領域への遊技球の流下を制限しつつも、下部貯留領域に遊技球を最大限に貯留することができる。
ここで、上記満杯検知部材や連係制御手段は、電装品を用いず、機械的な構成によって実現可能である。すなわち、満杯作動部材は、連絡通路に臨んで軸支され、通常は定常位置に付勢されており、下部貯留領域の満杯時には、連絡通路に滞留した遊技球に押圧されて定常位置から作動位置へと傾動するものであり、開閉部材は、満杯作動部材の上方に設けられ、連絡通路の、満杯作動部材の上方位置において、連絡通路を遊技球が流下可能とする開放位置と流下不可能とする閉鎖位置とに選択的に保持されるものであると共に、連係制御手段を、満杯作動部材と開閉部材を機械的に連係し、満杯作動部材の定常位置では開閉部材を開放位置として、満杯作動部材が作動位置となると、開閉部材を閉鎖位置に変換する連係制御機構により構成することが提案される(請求項4)。ここで、満杯作動部材は、定常位置を非作動状態、作動位置を作動状態とするものであり、下部貯留領域が遊技球で満杯となると、満杯作動部材が連絡通路に滞留した遊技球に押圧されて定常位置から作動位置へ傾動して作動する。そして、この満杯作動部材の傾動は、連絡制御手段により、機械的に開閉部材へとへと伝達されて、開閉部材を閉鎖位置に従動し、連絡通路が閉鎖される。一方、かかる満杯状態から下部貯留領域に空きが生じると、連絡通路に滞留していた遊技球が下部貯留領域に流入し、満杯作動部材が定常位置に復帰する。そして、この復帰に合わせて、開閉部材が開放位置に傾動して、再び遊技球が連絡通路を流下可能な状態となる。このように、機械的な構成によって、連絡通路の遊技球の流下を制御すれば、電装品を設けるよりも、部品点数やコストが少なくて済むと共に、電力供給のためのケーブル等も要しないため、構成が単純となる。
より具体的構成としては、連絡通路の側部に、下部貯留領域の満杯時に遊技球が侵入する待機領域を連成し、満杯作動部材は、下部貯留領域の満杯時に、待機領域に滞留した遊技球に押圧されて、該待機領域から退避する作動位置へ傾動するものであり、開閉部材は、傾動可能に軸支されて、閉止位置で連絡通路を遊技球が流下不可能とするものであり、連係制御機構は、満杯作動部材が定常位置から作動位置に変換すると、開閉部材を開放位置から閉鎖位置へ傾動変換するものである構成が挙げられる(請求項5)。ここで待機領域は、遊技球が連絡通路を円滑流下可能な場合には、遊技球が侵入し得ないようになっており、下部貯留領域が満杯となり、遊技球が連絡通路から流出不可能となった場合にのみ、滞留した遊技球がこの待機領域に侵入するようになっている。そして、待機領域を臨むように満杯作動部材を設け、該満杯作動部材を侵入した遊技球によって傾動させることにより、機械的な満杯作動部材を、下部貯留領域の貯留量に応じて確実に作動させることができる。また、満杯作動部材と開閉部材の双方が、傾動変位するものであるため、歯車機構等の簡易な連係制御機構により、両部材を好適に連動可能である。
一方で、貯留量検出部材や連係制御手段に、電装品を用いることも可能である。すなわち、貯留量検出部材は、連絡通路に臨んで設けられ、下部貯留領域の満杯時に、連絡通路に滞留した遊技球に反応して作動する満杯作動スイッチにより構成されるものであり、開閉部材は、満杯作動スイッチの上方に設けられ、連絡通路の、満杯作動スイッチの上方位置において、遊技球の流下を妨げる閉鎖位置と、遊技球の流下を妨げない開放位置とに選択的に保持されるものであり、連係制御手段は、満杯作動スイッチと開閉部材を電気的に連係し、満杯作動スイッチの非作動時には開閉部材を開放位置として、満杯作動スイッチが作動すると、開閉部材を閉鎖位置に変換するものである構成が提案される(請求項6)。ここで、満杯作動スイッチは、連絡通路の中途位置に遊技球が長時間滞留したことに起因して作動するものでもよいし、連絡通路の側部の待機領域に設けられ、待機領域に侵入した遊技球に反応して作動させるものでもよい。また、連係制御手段は、開閉部材を変換するモータやソレノイド等の電気的駆動装置と、該電気的駆動装置を満杯作動スイッチの作動状態に応じて作動させるための電気回路とにより好適に構成できる。この電気回路は、遊技を制御する制御回路に組み込むことも可能であるが、独立した電気回路によっても実現可能である。
以上に述べたように、本発明は、上部貯留領域を有する上皿部材と、下部貯留領域を有する下皿部材と、遊技球を上部貯留領域へ払い出す払出装置と、上部貯留領域の遊技球を下部貯留領域へ流下させる連絡通路と、下部貯留領域の遊技球が流出する取込口と、該取込口と連通し、遊技開始に必要な数の遊技球を、下部貯留領域から取り込む球取込装置とを備えたスロットマシンであるから(請求項1)、遊技球が球取込装置に取り込まれ、下部貯留領域の遊技球が不足した際に、上部貯留領域に貯留する遊技球を、連絡通路を介して下部貯留領域に流下させるだけで補充することができる。すなわち、本発明では、遊技者の手により遊技球を移し替えることなく、遊技球を容易に補充可能であるため、遊技者は、スロットマシンの遊技操作を行いながらでも、遊技球を下部貯留領域に補充することができる。また、本発明では、遊技球を補充するのに駆動力を要しないため、簡易な構成により実現できる。さらに、遊技球を上方の遊技盤に発射するパチンコ機とは異なり、遊技球を遊技媒体とするスロットマシンは、遊技球を球取込装置に取り込んで、遊技島側へ排出するだけの比較的単純な構成であり、遊技球を上方へ導くための通路等を要しないため、遊技球を下部貯留領域から取り込むようにしても、他の機構と抵触して弊害を生じることがない。
ここで、下部貯留領域の遊技球の貯留量が、所定量以上となると作動する貯留量検出部材と、連絡通路を遊技球が流下可能とする開放位置と流下不可能とする閉鎖位置とに選択的に保持される開閉部材と、貯留量検出部材の作動時には、開閉部材を閉鎖位置とし、貯留量検出部材の非作動時には、開閉部材を開放位置とする連係制御手段とを備えた場合には(請求項2)、下部貯留領域の貯留量が予め定められた量を超えると、開閉部材が閉止位置に変換保持されて、遊技球が連絡通路を流下不可能な状態となる。このため、上部貯留領域に多量の遊技球が貯留されたとしても、かかる遊技球の球圧は、連絡通路を介して下部貯留領域に加わることがなく、上部貯留領域からの球圧により、溢れさせたり、詰まらせたりすることなく、下部貯留領域に遊技球を適正範囲で安定して貯留することができ、球取込装置を安定した状態で作動させることができる。また、下部貯留領域の貯留状態に応じて、開閉部材は自動的に作動するため、上部貯留領域と下部貯留領域の両方に貯留された遊技球を遊技者が開閉部材を移動操作する手間を要せずに取り込みに供することができ、また、開閉部材を状況に応じて、正確に作動させることができる。特に、球取込装置は、パチンコ機の発射装置と異なり、遊技球を所定個数単位で取り込むものであるため、取込前に必要数の遊技球が存在していることを確認させることが望ましく、下部貯留領域に取込口へ至る整流通路を設け、該整流通路に整列した遊技球数を計数することが提案されているが、本発明のように下部貯留領域の遊技球量を、常に適正範囲に制限すれば、整流通路の遊技球の整列状態を安定させることができ、かかる遊技球の確認を確実に行うことができる。
そして、貯留量検出部材を、下部貯留領域が遊技球で満杯である時に作動する満杯作動部材により構成した場合には(請求項3)、下部貯留領域への遊技球の流下を制限して、下部貯留領域の遊技球の貯留態様を安定化させつつも、下部貯留領域が満杯となるまで、遊技球を貯留することができる。
また、満杯作動部材は、連絡通路に臨んで軸支され、通常は定常位置に付勢されており、下部貯留領域の満杯時には、連絡通路に滞留した遊技球に押圧されて定常位置から作動位置へと傾動するものであり、開閉部材は、満杯作動部材の上方に設けられ、連絡通路の、満杯作動部材の上方位置において、連絡通路を遊技球が流下可能とする開放位置と流下不可能とする閉鎖位置とに選択的に保持されるものであると共に、連係制御手段を、満杯作動部材と開閉部材を機械的に連係し、満杯作動部材の定常位置では開閉部材を開放位置として、満杯作動部材が作動位置となると、開閉部材を閉鎖位置に変換する連係制御機構により構成した場合には(請求項4)、連絡通路の遊技球の流れが機械的機構により制御されるため、部品点数が少なく、満杯作動部材や連係制御手段を容易かつ低廉に製造できる。また、電力を要せず、自己完結的な構成であるため、遊技制御手段等の構成に関わりなく多様な機種に採用することができる。
さらに、連絡通路の側部に、下部貯留領域の満杯時に遊技球が侵入する待機領域を連成し、満杯作動部材は、下部貯留領域の満杯時に、待機領域に滞留した遊技球に押圧されて、該待機領域から退避する作動位置へ傾動するものであり、開閉部材は、傾動可能に軸支されて、閉止位置で連絡通路を遊技球が流下不可能とするものであり、連係制御機構は、満杯作動部材が定常位置から作動位置に変換すると、開閉部材を開放位置から閉鎖位置へ傾動変換するものである場合には(請求項5)、機械的な満杯作動部材を、下部貯留領域の貯留量に応じて確実に作動させることができる。また、歯車機構等の簡易な連係制御機構により、満杯作動部材と開閉部材を好適に連係し得る。
一方、貯留量検出部材は、連絡通路に臨んで設けられ、下部貯留領域の満杯時に、連絡通路に滞留した遊技球に反応して作動する満杯作動スイッチにより構成されるものであり、開閉部材は、満杯作動スイッチの上方に設けられ、連絡通路の、満杯作動スイッチの上方位置において、遊技球の流下を妨げる閉鎖位置と、遊技球の流下を妨げない開放位置とに選択的に保持されるものであり、連係制御手段は、満杯作動スイッチと開閉部材を電気的に連係し、満杯作動スイッチの非作動時には開閉部材を開放位置として、満杯作動スイッチが作動すると、開閉部材を閉鎖位置に変換するものである場合には(請求項6)、開閉部材の位置変換を電気的に制御するため、多様な制御態様を実現できる。また、満杯作動スイッチと開閉部材とはリード線を介して連係するため、二つを離間させたとしても、無理なく連係することが可能であり、設計配置の自由度が高い。
本発明の実施形態を、以下の実施例に従って説明する。
本実施例のスロットマシン1は、パチンコ機用の遊技球を遊技媒体として用いるものであり、一般のパチンコ機用の遊技島に対してパチンコ機同様に取り付け可能となっている。すなわち、このスロットマシン1は、図1〜3に示すように、遊技島に起立状に配設されるパチンコ機と同形状の外枠2と、該外枠2にヒンジ部材9を介して枢着されて、該外枠2の前面開口部を覆う遊技機本体3とからなる。また、スロットマシン1の左側には、スロットマシン1と接続されて、貸球数を記憶したプリペイドカードの読込みや書込みを行うカードユニット11が付属装置として装着される。
遊技機本体3は、図1〜3に示すように、ヒンジ部材9を介して外枠2に直接枢着する板状の前枠4や、該前枠4の背面側に着脱可能に取り付けられて、遊技球の流路を形成する裏機構板5等により構成される。そして、この遊技機本体3の前面側を覆うように前扉6が枢着され、さらに遊技機本体3の前面下部には、取付パネル33に固定された下皿部材19が着脱可能に取り付けられる。
前枠4は、外枠2に内嵌し得る形状に成形された板状樹脂材よりなり、図1,3に示すように、その上部中央に、外周面に多種類の図柄Pが配された3つの回転ドラム12a〜12cを備える。これらの回転ドラム12a〜12cは、これらを個別に駆動するドラムモータ及び該モータを支持する支持部材に組み付けられて、一体のドラムユニット10(図3参照)を構成しており、このドラムユニット10が、前枠4の背面側に取り付けられる。なお、このドラムユニット10は、既存のスロットマシンのものを好適に用いることができる。そして、前枠4の、ドラムユニット10の装着部位には、各回転ドラム12a〜12cを前方から視認可能とする表示窓23が形成され、この表示窓23に回転ドラム12a〜12c正面の図柄Pが表出される。また、表示窓23の下方には、レギュラーボーナス中の入賞回数等を表示するゲーム回数表示器14や、一回の入賞により獲得した賞球数が表示される払出数表示器15、払出動作が完了していない遊技球数を表示する未払出数表示器16が横並びに配設される。さらに、表示窓23の左側には、有効な入賞ラインを遊技者に報知する入賞ラインランプ24が設けられる。また、表示窓23の上方には、遊技状態に合わせて多様な演出パターンを表出する液晶表示装置29も配設される。
前扉6は、図1,2に示すように、前枠4の前面を、上縁から下部にかけて覆う矩形板状をなし、その左縁に設けられたヒンジ部材(図示省略)を介して開閉可能に取り付けられる。この前扉6の上部には、略矩形のガラス板32が嵌め込まれており、前枠4に設けられた表示窓23や液晶表示装置29を透過視可能としている。そして、前扉6の、ガラス板32の下方位置には操作部39が形成される。この操作部39には、正面視左側よりスタートランプ40、スタートレバー41、三つのBETボタン42a〜42c、ストップボタン43a〜43cが横並びに設けられており、これらのボタンやレバーの操作により遊技が実行される。スタートランプ40は、回転ドラム12a〜12cが回転開始可能であることを遊技者に報知するためのものであり、このスタートランプ40の点灯時にスタートレバー41を押し下げると、各回転ドラム12a〜12cが回転開始する。BETボタン42a〜42cは、賭数単位で遊技球を投入するための投入スイッチを構成するものであり、後述するように、これらのボタン操作により下皿部材19内の遊技球が自動的に遊技機内へ取り込まれる。また、ストップボタン43a〜43cは回転ドラム12a〜12cの停止操作に用いるものであり、回転ドラム12a〜12cの回転中にこれらのボタンを押圧操作すると、この操作タイミングに基づいて制御装置が各ボタンに対応する回転ドラム12a〜12cを停止させる。また、上記の各ボタン42a〜42c,43a〜43cは、スイッチとランプを備え、ボタン操作は各スイッチのON作動により後述の主制御基板100へ伝えられると共に、夫々のランプの点灯によりボタン操作が有効であることを遊技者に報知するようになっている。
さらに、図1,2に示すように、前扉6の前面の、操作部39の下方位置には、上皿部材8が取り付けられる。この上皿部材8の上部には、遊技球を貯留する上部貯留領域36が形成されており、該上部貯留領域36に、左側後部に開口する球供給口35から流入した遊技球等が貯留され、貯留された遊技球は、右側底面に開口する連絡通路38の流入口91へと順次流入し、後述する下部貯留領域21へと流下するようになっている。また、上皿部材8の正面には、カードユニット11に投入したプリペイドカードを遊技者に返却するよう指示するカード返却ボタン25と、所定個数単位の遊技球xを貸球として払い出すよう指示する球貸ボタン26と、カードユニット11に投入したプリペイドカードの残高を表示する度数表示器27とを備えるカード操作部28が設けられている。
一方、前枠4の前面下部に位置する下皿部材19は、その上部に遊技球を貯留する下部貯留領域21を有する。下部貯留領域21は、図8に示すように、隔壁56により、その右前縁に沿った細長形状の整流通路54と、該整流通路54の左端と連通する幅広な滞留領域53とに区画形成される。そして、滞留領域53の右端に、連絡通路38の流出口92が開口しており、上部貯留領域36から流下した遊技球が、この流出口92から滞留領域53へ流入すると共に、滞留領域53の全ての遊技球は整流通路54へ順次流入して、整流通路54の右端に開口する取込口66から、遊技開始に必要な数の遊技球が適時取り込まれるようになっている。また、図1に示すように、下皿部材19の前面下部には、球抜操作具20が設けられており、遊技者の球抜操作具20の操作により、下部貯留領域21の遊技球を遊技機外に排出可能となっている。なお、本発明の要部に係るため、上皿部材8及び下皿部材19の詳細な構成は別途後述する。
裏機構板5は、上述のように前枠4の背面に着脱可能に装着されて、前枠4と共に遊技機本体3を構成するものであり、図3に示すように、その背面には、電子回路を組み込まれた基板100〜106(図4参照)を内蔵する基板ユニット13,13が備え付けられる。これらの基板100〜106は相互に電気的に接続されると共に、スロットマシン1に設けられた各種センサ、スイッチ、モータ、ランプ等と接続されており、遊技を統括する制御装置を構成する。また、図2,3に示すように、裏機構板5の上部には、遊技島設備の球供給装置から遊技球xの供給を受ける球タンク30が設けられる。この球タンク30は、裏機構板5内部に形成される球供給通路17を通して、前記球供給口35と連通しており、該球供給通路17の中途位置に設けられた払出装置31が作動すると、球タンク30側に位置する所定数の遊技球xが、球供給口35へ向けて送出されて、上部貯留領域36に流入するようになっている。また、球供給口35の奥には、満タンスイッチ48が設けられる。この満タンスイッチ48は、上部貯留領域36が遊技球で満杯となった場合に、上部貯留領域36に流入できずに、球供給口35の奥に滞留した遊技球を検知してON作動する。かかる上部貯留領域36への遊技球供給機構は、既存のパチンコ機の構成を好適に用いることが可能である。
次に、本実施例のスロットマシン1の遊技作動を制御する制御回路を、図4を参照して説明する。マイクロコンピュータを構成する主制御基板100には、スロットマシン1の遊技制御を行うと共に、投入スイッチの操作に基づいて遊技球xの取込動作制御等を行うための基板回路が設けられている。この主制御基板100の基板回路には、周辺機器とデータ通信を行う入力ポート及び出力ポート(図示省略)が設けられており、この出力ポートを介して主制御基板100からの制御信号が、払出制御基板101、表示制御基板102、ランプ制御基板103、情報端子基板105の各入力ポートに向けて出力されるように接続されている。また、主制御基板100の入力ポートには、上述したスタートレバー41や各BETボタン42a〜42c、ストップボタン43a〜43cのスイッチが接続されており、主制御基板100は2msごとにこれらの操作状態を調べ、その操作に応じて遊技状態を制御する。また、主制御基板100には、後述する整流通路54に設けられる貯留球検知スイッチ75a〜75cや、球取込装置50の取込モータ72、球取込装置50により取り込まれた遊技球を検知する取込球検知スイッチ77も接続される。
上記払出制御基板101には、遊技球の払出作動の制御を行うための基板回路が設けられる。この基板回路は、上記払出装置31と接続されており、主制御基板100から入力されたコマンドに従い払出装置31を作動させて、貸球や賞球の払い出しを実行する。また、払出制御基板101は、貸球数を記憶したプリペイドカードの読込みや書込みを行う付属装置であるカードユニット11と、このプリペイドカードのデータ処理を中継するCR接続基板104を介して接続され、遊技球xの残球データ等をやり取りする。さらに、払出制御基板101には、前記球タンク30内の球切れを検出するための球切れスイッチや、上部貯留領域36が遊技球で満杯になったことを検知するための満タンスイッチ48とも接続されている。
上記表示制御基板102は、回転ドラム12a〜12cの停止制御を行うための基板回路が設けられる。この基板回路には、各回転ドラム12a〜12cを回転駆動するドラムモータと、回転ドラム12a〜12cの回転角度を検出する基準位置センサと接続され、主制御基板100から入力されたコマンドに従ってドラムモータを作動させ、各回転ドラム12a〜12cを回転させると共に、所定回転角度で停止させる。また、表示制御基板102には、液晶表示装置29も接続されており、主制御基板100からのコマンドに応じて、液晶表示装置29に表示制御信号を送信し、様々な演出表示を実行させる。また、表示制御基板102は、回転ドラム12a〜12cの下方に設けられた各種表示器14〜16と接続されると共に、効果音や音声の出力制御を行う音声制御基板106を介してスピーカとも接続されている。
上記ランプ制御基板103には、入賞ラインランプ24や、操作部39のスタートランプ40や各種ボタン42a〜42c,43a〜43cに内蔵されたランプと接続されており、主制御基板100から入力されたコマンドに従い各種ランプを点灯制御して、入賞ラインやボタン操作が有効となったことを遊技者に報知する。
また、上記情報端子基板105は、遊技島設備の集中管理装置107と接続するためのものであり、主制御基板100や払出制御基板101から送られた賞球数や大当り回数等の情報を、この基板を介して集中管理装置107へ送信することができる。
上述したように、本実施例のスロットマシン1は、遊技機本体3の前面下部に、上皿部材8と下皿部材19が設けられており、払出装置31が送出した遊技球xを上皿部材8の上部貯留領域36へ払い出すと共に、上部貯留領域36の遊技球xを下皿部材19の下部貯留領域21へ流下させ、遊技の開始に必要な遊技球を、該下部貯留領域21から取り込むようにしている。以下に、これらの構成について詳細に説明する。
上皿部材8は、図1,2に示すように、前扉6の下部に固着されて、前扉6の閉止時に遊技機本体3の前面に位置するように設けられる。この上皿部材8は、直方体形状に成形された樹脂材よりなり、図5,8に示すように、その上部に、遊技球を貯留する上部貯留領域36が設けられる。また、図9に示すように、上皿部材8の内部は空洞となっており、その右側に、上部貯留領域36と下皿部材19の下部貯留領域21と連通する連絡通路38が形成される。上部貯留領域36は、図5,8に示すように、前扉6を貫通する左後部の球供給口35を介して、裏機構板5に設けられた払出装置31と連通しており、払出装置31から払い出された遊技球xは、この球供給口35から上部貯留領域36に流入する。一方、上部貯留領域36の右側底面には、連絡通路38への流入口91が形成されると共に、上部貯留領域36の底面は緩やかに該流入口91へ下り傾斜しており、上部貯留領域36の遊技球xを連絡通路38に流入させるようになっている。
連絡通路38は、図5〜7に示すように、上皿部材8と下皿部材19の内部右側に上下方向に設けられて、上部貯留領域36と下部貯留領域21とを連通し、流入口91から流入した上部貯留領域36の遊技球xを、下部貯留領域21へ流下させる。ここで、図9〜11に示すように、連絡通路38の、上皿部材8を貫通する部分には、右部に待機領域99が連成される。この待機領域99には、遊技球xが円滑に連絡通路38を流下し得る場合には遊技球xは侵入せず、下部貯留領域21が満杯となり、遊技球xが連絡通路38から流出不可能となった場合に、滞留した遊技球が側部の待機領域99に侵入するようになっている。そして、この待機領域99に臨む位置には、下部貯留領域21が遊技球で満杯である時に作動する満杯作動部材94が設けられる。また、満杯作動部材94の上方には、遊技球が連絡通路38を流下可能な開放位置aと流下不可能な閉鎖位置bとに選択的に保持される開閉部材93と、満杯作動部材(貯留量検出部材)94と開閉部材93とを連係する連係制御手段(96,97,98)とが設けられる。
満杯作動部材(貯留量検出部材)94は、連絡通路38を臨む位置に軸支される正面略扇形の樹脂部材よりなる。この満杯作動部材94は、図11に示すように、待機領域99内に位置する下方の定常位置c(図11(イ))と、待機領域99から退避する上方の作動位置d(図11(ロ))との間を傾動可能となっており、通常は、重力により付勢されて、図10(イ)に示すように下方の定常位置cにあり、図10(ロ)に示すように、待機領域99に遊技球xが侵入して滞留すると、該遊技球xに滞留した遊技球xに押圧されて、作動位置dに押し上げられる。すなわち、かかる満杯作動部材94は、定常位置cにある状態を非作動状態に、作動位置dにある状態を作動状態とするものであり、下部貯留領域21の満杯時に、待機領域99に遊技球xが侵入することにより、定常位置cから作動位置dに変位して作動する。
一方、開閉部材93は、満杯作動部材94の上方に軸支される正面略扇形の樹脂部材よりなる。この開閉部材93は、図11に示すように、下方に垂下する開放位置a(図11(イ))と、略水平となる閉鎖位置b(図11(ロ))との間を傾動可能となっており、連係制御手段により、両位置に選択的に保持される。そして、開閉部材93は、その閉鎖位置bで、満杯作動部材94の上方位置において連絡通路38を閉鎖して、遊技球xが連絡通路38を流下不可能とする。
そして、連係制御手段は、満杯作動部材94と開閉部材93を機械的に連係し、満杯作動部材94が定常位置cから作動位置dに変換すると、開閉部材93を開放位置aから閉鎖位置bへ傾動変換する連係制御機構96〜98からなる。具体的には、連係制御機構96〜98は、開閉部材93の軸支部周りに設けられた歯車部98と、該歯車部98と噛合する歯車96と、該歯車96と噛合する略L字形の昇降ラック97により構成される。そして、図10,11に示すように、昇降ラック97を満杯作動部材94に上方から当接させることにより、満杯作動部材94と開閉部材93とを機械的に連係し、満杯作動部材94が定常位置cにある場合には、開閉部材93を開放位置aに保持し、満杯作動部材94が作動して、作動位置dに傾動した場合には、開閉部材93を閉鎖位置bに傾動変換して、満杯作動部材94が定常位置cに復帰するまで、開閉部材93を閉鎖位置bに保持する。
このように、本実施例にあっては、下部貯留領域21が満杯となり、待機領域99に遊技球が侵入すると、満杯作動部材94が作動位置dに傾動し、下部貯留領域21の満杯状態が解消し、待機領域99に滞留した遊技球xが下部貯留領域21に流下すると、満杯作動部材94は定常位置cに復帰する。そして、この満杯作動部材94の作動位置dへの傾動(作動)と、定常位置cへの復帰に合わせ、開閉部材93を傾動させることにより、下部貯留領域21の貯留量に応じて、連絡通路38を適切に開閉することができる。特に、本実施例の、満杯作動部材94や連係制御手段は、全て機械的に構成されているため、少ない部品点数で製造可能であり、また、全ての機構を、連絡通路38の近傍の狭い領域に集約して配設することもできる。なお、本発明にかかる連係制御手段は、歯車やラックを用いた機構に限らず、棒リンク機構など様々な連係機構を利用することができる。また、開閉部材93や満杯作動部材94等をバネなどの弾性部材を用いて付勢することも可能である。
下皿部材19は、図5,12に示すように、上皿部材8と類似した直方体形状の成形樹脂材よりなり、その上部に、遊技球xを貯留する下部貯留領域21が形成される。そして、この下皿部材19も内部が空洞となっており、図13,14に示すように、その内部の空洞に、遊技球xを取り込む球取込装置50や遊技球を流下させる通路等が設けられる。下部貯留領域21は、図5,12に示すように、右縁から左方に延成される隔壁56により、右前縁に沿った細長形状の整流通路54と、貯留する遊技球xを整流通路54へ流下させる滞留領域53とに区画される。滞留領域53の右端部には、連絡通路38の流出口92が形成されており、上部貯留領域36から連絡通路38に流入した遊技球xが、この流出口92から滞留領域53に流入する。そして、滞留領域53の底面は、整流通路54の左端の入口に向かう下り勾配が形成されており、滞留領域53の遊技球xが、整流通路54に順次流入するようになっている。
整流通路54は、図12,13に示すように、下部貯留領域21の前縁と、隔壁56との間に、細長形状に区画形成される。この整流通路54は、遊技球一個が通れる幅寸法をなし、その右端を先頭として、15個の、すなわち賭数三単位分の遊技球xが一列に整列し得る長さとされる。また、整流通路54は、右に向かって下方傾斜しており、その上流端(左端部)を滞留領域53から遊技球が流入する入口とすると共に、その下流端部(右端部)の底面には、一個の遊技球xが通過可能な取込口66が開口し、この取込口66の下方に球取込装置50が設けられる。また、整流通路54に整列する遊技球xの、先頭から5個目、10個目及び15個目を臨む位置に、それぞれ貯留球検知スイッチ75a〜75cが配設される。これらのスイッチ75a〜75cは、夫々の臨む位置に遊技球xが存在するとON作動するものであり。かかるスイッチ75a〜75cの作動状況により、主制御基板100が整流通路54に5個(賭数一単位)以上、10個以上若しくは15個(賭数三単位)以上の遊技球xが整列しているか否かを判定する。
取込口66の下方に設けられる球取込装置50は、図13,15,16に示すように、スプロケット71と該スプロケット71を回転させる取込モータ72とで構成され、整流通路54の下方に取り付けられて、スプロケット71を取込口66の直下に位置させる。取込モータ72は、ステッピングモータよりなり、裏機構板5に設けられた主制御基板100に接続されて、該主制御基板100からの制御信号に応じた回転角度で、スプロケット71を回転駆動させる。一方、スプロケット71は、整流通路54の幅寸法と略等しい厚み寸法を有すると共に、その周部に、三つの凹部70が等間隔に形成された側面略Y字型をなすものであり、各凹部70が取込口66と対向することにより、整流通路54から該凹部70に一つの遊技球xを取込可能となると共に、各凹部70の間の係止部73を取込口66と対向することにより、取込口66を閉塞し、遊技球xを整流通路54の下流端部で係止可能とする。また、図15,16に示すように、スプロケット71の後方には、後方へ伸びる取込球排出路49が樋部材により形成されており、取込モータ72がスプロケット71を回転させて、取込口66から遊技球xを収容した凹部70が、この取込球排出路49の入口に対向すると、該遊技球xが取込球排出路49に排出されるようになっている。また、図13に示すように、スプロケット71の外周面は、右方向に縮径しており、後述するように、整流通路54の先頭で係止する遊技球xを、右方へ案内するようになっている。
また、取込球排出路49は、下り傾斜しながら取付パネル33を貫通しており、取込球排出路49に流入した遊技球xを、取付パネル33の背面側へ流下させる。ここで、取込球排出路49の中途位置には、球取込装置50が取り込んだ遊技球を検出する取込球検知スイッチ77が設けられる。この取込球検知スイッチ77は、上述したように主制御基板100に接続されており、球取込装置50により取り込まれた遊技球xが取込球排出路49を通過する度に、この取込球検知スイッチ77がON作動し、これにより、主制御基板100が遊技球xを取り込んだと判断する。そして、図3に示すように、この取込球排出路49は、遊技機本体3の背面側まで通じており、取込球検知スイッチ77に検知された遊技球xは遊技島設備へと排出される。
以下に、下部貯留領域21からの遊技球の排出機構について詳述する。
本実施例の下皿部材19には、下部貯留領域21の遊技球xを遊技機外に排出するための球抜口80,82が二箇所に形成される。第一球抜口80は、図12,13に示すように、滞留領域53の、遊技球xが整流通路54に流入する部分の底面に配設される。この第一球抜口80の下方には、下皿部材19の下方に連通する第一球抜通路52aが配設されており、この第一球抜口80に流入した遊技球xは、第一球抜通路52aを介して遊技機外に排出される。一方、第二球抜口82は、図13に示すように、整流通路54の下流端部の、突き当て面に配設される。この第二球抜口82は、図14〜16に示すように、樋部材により形成される第二球抜通路52bの入口を構成しており、第二球抜口82に流入した遊技球xは、第二球抜通路52bを流下して、第一球抜通路52aに流入し、遊技機外へと排出される。ここで、図13に示すように、滞留領域53の底面に配設される第一球抜口80は、細長形状の整流通路54の下流端部に配設される第二球抜口82の開口面積よりも大きくなっており、第二球抜口82を介するよりも速やかに遊技球xを排出可能となっている。また、この第一球抜口80は、図12に示すように、整流通路54への出口部分の底面に配設されるため、第一球抜口80の開放時に、滞留領域53及び上部貯留領域36の遊技球xの全てが、整流通路54に流入することなく、第一球抜口80から排出されるようになっている。
そして、下皿部材19には、各球抜口80,82を開放する位置と閉止する位置に移動可能な第一開閉蓋81と第二開閉蓋83が設けられると共に、各開閉蓋81,83を位置変換させ得る球抜操作手段が配設される。
第一開閉蓋81は、図16〜18に示すように、板状樹脂片からなり、第一球抜口80を横断状に閉止する右方位置と、第一球抜口80から退避して、第一球抜口80を開放する左方位置との間を移動可能に設けられる。また、第一開閉蓋81の左部には、球抜操作具20と連係するラック86bが一体的に設けられる。第二開閉蓋83も板状樹脂片からなり、第二球抜口82を縦断状に閉塞する下方位置と、矩形の開口部84を第二球抜口82と一致させて、第二球抜口82を開放する上方位置との間を移動可能に設けられる。また、この第二開閉蓋83の下部にも、球抜操作具20と連係するラック86dが一体的に設けられる。
球抜操作手段は、下皿部材19の前面下部に水平移動可能に取り付けられた球抜操作具20と、該球抜操作具20の動きを第一開閉蓋に伝達して従動させる第一歯車機構と、球抜操作具20の動きを第二開閉蓋に伝達して従動させる第二歯車機構とを具備してなる。球抜操作具20は、図5に示すように、下皿部材19の前面下部から前方に突出し、左右に移動可能に保持される。この球抜操作具20は、図18に示すように、下皿部材19の内部で左右に伸びる連係部材85の中央前縁に設けられており、連係部材85と一体的に左右に移動する。なお、連係部材85は、図示しない弾性部材により、右方向に付勢されており、常態では、球抜操作具20は可動範囲の右端に位置しており、この位置を球抜操作具20の定常位置としている。また、連係部材85の左右両端部には、上面に歯部を有するラック86a、86cが一体的に設けられる。
連係部材85の左端部に設けられるラック86aは、球抜操作具20の動きを第一開閉蓋81に伝達する第一歯車機構を構成するものであり、図17,18に示すように、第一歯車機構は、このラック86aと、第一開閉蓋81と一体的に設けられたラック86bと、各ラック86a,86bと噛合して連係する二つのピニオン87a,87bとからなる。そして、球抜操作具20が遊技者に移動操作され、連係部材85に設けられたラック86aが連動して左方に移動すると、この移動に伴いピニオン87a,87bが回転して、第一開閉蓋81を左方に従動させる。
一方、連係部材85の右端部に設けられるラック86cは、球抜操作具20の動きを第二開閉蓋83に伝達する第二歯車機構を構成するものであり、図17,18に示すように、第二歯車機構は、このラック86cと、第二開閉蓋83に一体的に設けられたラック86dと、各ラック86c,86dと噛合して連係する半円形のピニオン87cとからなる。そして、第一歯車機構と同様に、球抜操作具20が遊技者に移動操作され、連係部材85に設けられたラック86cが連動して左方移動すると、この移動に伴いピニオン87cが回転して、第二開閉蓋83を上方に従動させる。ここで、図18に示すように、ラック86cには欠歯部88が設けられており、球抜操作具20を定常位置から左方に移動操作しても、ラック86cの欠歯部88がピニオン87cの歯部と当接するため、しばらくの間、第二開閉蓋83は従動せず、ラック86cとピニオン87cの歯部が相互に噛合してから第二開閉蓋83は上方へ従動する。
本実施例のスロットマシン1の遊技作動を簡単に説明する。
本実施例のスロットマシン1では、5個の遊技球が賭数一単位を構成するものであり、遊技開始の度に下皿部材19に貯留されている遊技球を、賭数単位で取り込ませて遊技を行う。本実施例の遊技形態では、一回のゲームに三単位までの賭数を設定可能となっており、この賭数の設定は三つのBETボタン42a〜42cの操作により行われる。すなわち、MAXBETボタン42aを操作すると、合計15個の遊技球が球取込装置50により遊技機内部に取り込まれ、2BETボタン42bを操作すると10個の遊技球が、1BETボタン42cを操作すると5個の遊技球が球取込装置50に取り込まれることとなる。なお、回転ドラム12a〜12cの回転中や、既に15個の遊技球が取り込まれている場合、又は整流通路54内の遊技球数が不足している場合などには、各BETボタン42a〜42cを操作しても無効となり、球取込装置50は作動しない。
BETボタン42a〜42cの操作により、少なくとも賭数一単位分の遊技球が投入されるとスタートランプ40が点灯する。このスタートランプ40の点灯時にスタートレバー41を押し下げ操作すると、回転ドラム12a〜12cが回転開始する。そして、この回転中に、各ストップボタン43a〜43cを押圧操作すると、その操作タイミングに基づいて、主制御基板100が図柄Pの停止態様を決定し、当該停止態様となるように各ドラムモータを停止させる。そして、回転ドラム12a〜12cが停止した際に、入賞ライン上の図柄Pが所定の組合せで揃った場合には「当り」となり、払出装置31から所定数の遊技球が払い出されたり、遊技者に有利なボーナスゲーム等が実行されることとなる。なお、主制御基板100により実行される回転ドラム12a〜12cの停止制御機構や、上記ボーナスゲーム等の遊技内容は、公知のスロットマシンと同様にすることが可能である。
次に、球取込装置50による遊技球の取込作動について説明する。
BETボタン42a〜42cが有効な時に、該ボタン42a〜42cを操作すると、主制御基板100から取込モータ72へパルス信号が送られる。取込モータ72はステップ角が7.5°となっており、受信したパルス信号の数に応じて、図19中反時計回りにスプロケット71を回転させる。球取込装置50は、図19(イ)のように、スプロケット71の係止部73のいずれかを取込口66に対向する位置を通常状態とするものであり、取込モータ72は、常に通常状態で停止するように制御される。このため、取込モータ72の停止時には、整流通路54内の遊技球xは、その下流端部位置で係止部73により係止されて、取込口66へ流下不可能となっている。そして、取込モータ72の停止状態で、主制御基板100からパルス信号が送られて、取込モータ72が通常状態からスプロケット71を図19中反時計回りに60°回転させると、図19(イ)〜(ハ)に示すように、その凹部70が取込口66と対向し、凹部70内に整流通路54内の遊技球xが一つ収容される。そして、スプロケット71をさらに60°回転させると、図19(ハ)〜(ホ)に示すように、別の係止部73が整流通路54の出口と対向し再び通常状態となると共に、遊技球xを収容した凹部70は、右側方の取込球排出路49の入口と対向し、凹部70に収容した遊技球xは、取込球排出路49に流入し、取込球検知スイッチ77に検出された後、取付パネル33の背面側へと案内されて、遊技島の球回収装置へと排出されることとなる。
このように、本実施例にかかる球取込装置50は、スプロケット71を通常状態から図19中反時計回りに120°回転させることにより、整流通路54の先頭に位置する遊技球x一個を凹部70に収容し、続く遊技球xの流下を係止部73で阻止しつつ、該遊技球xを取込球排出路49へ排出する。従って、本実施例のスロットマシン1では、遊技者が1BETボタンを操作して、賭数一単位(遊技球5個)の投入を要求した場合には、主制御基板100は、スプロケットを上記方向に600°(120°×5個)回転させるように取込モータ72にパルス信号を送信し、取込口66から5個(一単位)の遊技球を取り込ませる。同様に、主制御基板100は、2BETボタン42bが操作された際には1200°(120°×10個)、MAXBETボタン42aが操作された際には1800°(120°×15個)回転させるように、取込モータ72に制御信号を送信し、整流通路54から10個(二単位)、15個(三単位)の遊技球を取り込ませる。なお、本実施形態では、取込モータ72の作動中(取込動作中)以外に取込球検知スイッチ77が遊技球xを検出しても、主制御基板100は、当該遊技球xを取り込んだ遊技球として計数せず、無効としている。
次に、1BETボタン42cの操作に伴い実行される遊技球の取込制御態様例を、図20のタイミングチャートを参照して具体的に説明する。まず、遊技者が1BETボタンを押圧操作すると、ボタン内部の1BETボタンスイッチ(1BETボタンSW)がON作動する。主制御基板100は、この1BETボタンスイッチのON作動を検知すると、賭数一単位の取込みが要求されたと判定し、当該ボタン操作が有効であるか否かの判定を行う。ここで、ボタン操作時には、回転ドラム12a〜12cが回転しておらず、かつ整流通路54に5個以上の遊技球が整列し、賭数が0であるため、主制御基板100は、当該ボタン操作を有効とし、賭数を一単位とした後、スプロケット71を上記方向へ600°回転させるように取込モータ72へパルス信号を送信し、スプロケット71を回転させる。そして、スプロケット71の回転に伴い、取込口66から取込球排出路49へ遊技球が一つずつ排出される度に、取込球検知スイッチ77(球検出SW)が即時にON作動し、主制御基板100は該基板に設けられる球取込数カウンタを1加算する。そして、スプロケット71が600°回転し、球取込数カウンタが5個の遊技球を計数すると、主制御基板100は賭数一単位を取り込んだと判断し、スタートランプ40を点灯させてスタートレバー41の操作を有効とする。その後、スタートレバー41の押し下げ操作を行い、内蔵されるスタートレバースイッチ(スタートレバーSW)がON作動すると、回転ドラム12a〜12cが回転開始しゲームが開始されると共に、主制御基板100の賭数や取込球数カウンタはリセットされる。なお、本実施例のスロットマシン1では、スタートレバー41を操作する前に、1BETボタン42cを再び操作すれば、さらに5個の遊技球を球取込装置50に取り込むことが可能となっている。
次に、遊技作動に伴う上部貯留領域36及び下部貯留領域21の遊技球の貯留態様や、連絡通路38の遊技球の流下態様について説明する。
入賞ライン上の図柄Pが所定の組合せで揃い「当り」となった場合や、カード操作部28の球貸ボタンを押圧操作した場合に、払出装置31は、主制御基板100からの制御信号に従って所定数の遊技球を下方に払い出し、払い出された遊技球は、球供給通路17を流下して、球供給口35から上部貯留領域36に流入する。ここで、下部貯留領域21に遊技球xを受け入れる余裕がある場合には、上部貯留領域36に流入した遊技球xは、図6,7に示すように、連絡通路38に流入して、下部貯留領域21へと流下して、整流通路54に整列した後、上述したように、球取込装置50に取り込まれて、取込球排出路49を介して遊技島に排出されることとなる。
一方、ボーナスゲームが実行されるなどして、払出装置31から多量の遊技球が払い出され、下部貯留領域21が遊技球xで満杯となった場合には、連絡通路38の流出口92から遊技球xが流出不可能となり、連絡通路38が閉塞されて、払出装置31から払い出された遊技球は、上部貯留領域36に貯留されることとなる。すなわち、図10に示したように、下部貯留領域21が満杯となって、連絡通路38に滞留した遊技球xが待機領域99に侵入すると、満杯作動部材94が、かかる遊技球xに押圧されて傾動し、これに合わせて、開閉部材93が閉鎖位置bに傾動し、遊技球xが流下しないように連絡通路38を閉鎖する。かかる状態では、上部貯留領域36に貯留される遊技球xは、連絡通路38内において、開閉部材93により、下方への流下を阻止されているため、上部貯留領域36の遊技球が連絡通路38を流下しようとする球圧が、下方の下部貯留領域21の遊技球に加わることない。
また、遊技球xが取込口66から取り込まれたり、球抜口80,82から排出されて、満杯であった下部貯留領域21に遊技球xを受け入れる余裕ができた場合には、満杯作動部材94の定常位置cへの復帰に伴って、開閉部材93が開放位置aへ傾動し、連絡通路38が開放されることにより、上部貯留領域36の遊技球xが、連絡通路38を介して、下部貯留領域21に補充されることとなる。なお、多量の遊技球xが払い出され、上部貯留領域36も満杯となった場合には、上部貯留領域36に流入不可能となり、球供給口35の奥に滞留した遊技球によって満タンスイッチ48がON作動する。そして、このON作動により、主制御基板100は、遊技球xを払い出すスペースがなくなったと判断し、球取込装置50を強制的に停止させて、遊技を続行不可能とすることにより、遊技者に貯留された遊技球xの排出を促す。このため、遊技者は、遊技の中断を防ぐため、上部貯留領域36が満杯となる前に、後述するように、球抜操作具20を操作して、下部貯留領域21から遊技球xを排出しなくてはならない。
このように、本実施例のスロットマシン1では、下皿部材19が遊技球で満杯となった場合には、下皿部材19の上方に設けられた上皿部材8の上部貯留領域36に遊技球xが貯留される。そして、この上部貯留領域36に貯留した遊技球xは、自動的に連絡通路38を介して流下して下部貯留領域21に補充されるため、遊技者が、遊技球を手ずから補充する手間が少なくて済む。特に、上部貯留領域36に遊技球を貯留する場合には、連絡通路38を開閉部材93により閉塞しているため、上部貯留領域36の遊技球の球圧が下部貯留領域21に加わることがなく、上部貯留領域36に遊技球を多量に貯留した場合でも、下部貯留領域21の遊技球を、上方からの球圧によって溢れさせたり、詰まらせたりすることなく、安定して貯留することができる。特に、上述したように、本実施例では、整流通路54に設けられた貯留球検知スイッチ75a〜75cによって、球取込装置50に取込む前に、取込みに必要な遊技球数が貯留されているか否かの確認を行っているが、本構成のように、下部貯留領域21の貯留状態を安定化させれば、整流通路54の遊技球xも、常に安定した整列状態を維持することができ、貯留球検知スイッチ75a〜75cにより、遊技球数を正確に確認することが可能となる。また、かかる連絡通路38で遊技球xの流下を制御する機構は、機械的に構成されるため、部品点数が少なく、満杯作動部材や連係制御手段を容易かつ低廉に製造可能となっている。また電力を要しない自己完結的な構成であり、上記のように連絡通路38近傍の狭いスペースに集約させて設置可能である。
次に、球抜操作具20の操作に伴い変換される、二つの球抜口80,82の開閉状態と、各開閉状態への変換態様について説明する。本実施例に係る下皿部材19にあっては、二つの球抜口80,82の開閉状態には、両球抜口80,82が閉止する定常閉止状態と、第一球抜口80のみが開放する第一球抜状態と、第一球抜口80及び第二球抜口82が開放する第二球抜状態との三つがある。まず、上述したように、連係部材85は常に右方向に付勢されるため、図17(イ),18(イ)に示すように、球抜操作具20を操作しない状態では、球抜操作具20は右側の定常位置にある。そして、かかる状態では、第一開閉蓋81は第一球抜口80を閉止する右方位置にあり、また、第二開閉蓋83も第二球抜口82を閉止する下方位置にあり、両球抜口80,82が閉止する定常閉止状態となっている。ここで、第一開閉蓋81は、ラック86a,86b及びピニオン87a,87bの噛合によって右方位置に保持されているが、第二開閉蓋83は、自重により下方位置に保持される。この定常閉止状態では、第一球抜口80及び第二球抜口82が閉止しているため、下部貯留領域21の遊技球xは、いずれの球抜口80,82からも排出されることなく貯留され、上述のように球取込装置50の作動により、下部貯留領域21の遊技球を取込口66から順次取込可能となっている。
次に、球抜操作具20を定常位置から左方に移動操作すると、かかる操作に合わせて、連係部材85両端のラック86a,86cが左方移動する。ここで、図17(イ),18(イ)に示すように、球抜操作具20の定常位置では、連係部材85の左端部のラック86aと、第一開閉蓋81とは、ラック86b及びピニオン87a,87bを介して連係しているため、ラック86aの左方移動に伴い第一開閉蓋81も左方に従動し、第一球抜口80が開放する。一方、球抜操作具20の定常位置では、ラック86cの欠歯部88とピニオン87cの歯部が当接しており、球抜操作具20を定常位置から左方に操作しても、ラック86cの歯部とピニオン87cの歯部が噛合するまでは、第二開閉蓋83は、球抜操作具20の動きに対して従動しない。このため、図17(ロ),18(ロ)に示すように、球抜操作具20を定常位置から左方に移動操作すると、まず、第一開閉蓋81のみが従動し、第一球抜口80のみが開放されて、定常閉止状態から第一球抜状態に変換することとなる。この第一球抜状態では、第一球抜口80が開放されるため、図17(ロ)に示すように、滞留領域53に遊技球xが貯留される場合には、該遊技球xは順次第一球抜口80へ流入し、第一球抜通路52aを通り、遊技機外に排出されることとなる。また、滞留領域53が遊技球xで満杯であり、上部貯留領域36にも遊技球xが貯留されている場合には、滞留領域53の遊技球xが排出されるのに伴い、上部貯留領域36の遊技球xも連絡通路38を介して、滞留領域53に流下して、第一球抜口80から遊技機外に排出される。一方、第二球抜口82は閉止されているため、整流通路54の遊技球xは遊技機外に排出されない。このため、かかる第一球抜状態にあっては、滞留領域53や上部貯留領域36に貯留された遊技球xを遊技機外に排出しつつ、整流通路54の遊技球xを球取込装置50に取り込ませ、遊技を行うことが可能である。従って、多量の遊技球が払い出され、遊技中に遊技球xを排出する必要が生じた場合でも、遊技者は、球抜操作具20を操作して第一球抜状態とすることで、遊技を中断することなく、滞留領域53や上部貯留領域36の遊技球xを遊技機外に排出し、球箱等に移し替えることができる。
球抜操作具20を定常位置から左方に移動操作し、第一球抜状態とした状態から、さらに球抜操作具20を左方に移動操作すると、図17(ハ)、18(ハ)に示すように、ラック86cの歯部とピニオン87cの歯部が噛合して、球抜操作具20の移動操作に合わせて、第二開閉蓋83が上方に従動し、第一球抜口80に加えて第二球抜口82も開放されて、第一球抜状態から第二球抜状態に変換する。この第二球抜状態では、第一球抜口80及び第二球抜口82が開放されるため、図17(ハ)に示すように、滞留領域53や上部貯留領域36の遊技球xが第一球抜口80から遊技機外に排出されるだけでなく、整流通路54の遊技球xも、通路の下流端部の第二球抜口82に流入し、球抜通路52a、52bを介して、遊技機外に排出されることとなる。このため、かかる第二球抜状態にあっては、上部貯留領域36及び下部貯留領域21の遊技球x、すなわち遊技者がスロットマシン1に貯留する全ての遊技球xを遊技機外に排出することが可能であり、遊技を終了する際に、貯留する遊技球xを、スロットマシン1に残すことなく回収できる。
このように、本実施例のスロットマシン1にあっては、下皿部材19に取込口66を設けることにより、下部貯留領域21から遊技球xを好適に込むことができると共に、必要に応じて、下部貯留領域21および上部貯留領域36の遊技球xを遊技機外に排出することができる。
尚、本発明のスロットマシンは、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、下皿部材19や上皿部材8は、前扉6や取付パネル33を介して、遊技機本体3の前面に取り付けられているが、前枠4や裏機構板5に対して、直接取り付けることもできる。また、球抜口80,82にあっても、二箇所に設ける必要はなく、一箇所でも構わないし、球抜操作手段も多様に変更可能である。さらに、球取込装置50に関しても、スプロケット71と取込モータ72からなる構成に限らず、取込モータ72に替えてソレノイドを使用するなど、既知の球取込装置の構成を好適に用いることが可能であり、また、球取込装置50の設置位置も取込口66の直下に限らず、取付パネル33の背面側に設けることも可能である。さらに、上記スロットマシン1では、遊技球5個を賭数一単位とし、遊技球を常に5個単位で取り込んでいるが、取り込む遊技球の数は適宜変更可能である。また、実施例においては、貯留量検出部材を、下部貯留領域21が遊技球で満杯である時に作動する満杯作動部材94により構成しているが、本発明に係る貯留量検出部材は、満杯時に限らず、下部貯留領域21の遊技球xの貯留量が、所定量以上となると作動するものであればよい。例えば、実施例の満杯作動部材94と同様のものを、連絡通路38ではなく、下部貯留領域21の上流領域に臨ませて軸支して、下部貯留領域21に所定量以上の遊技球が貯留された場合に、貯留量検出部材が遊技球に押圧されて作動するようにした構成が挙げられる。
図21には、貯留量検出部材や連係制御手段に電装品を用いた変形例を示す。なお、本変形例は、図示した部分以外は、上記実施例の構成を用いるものであり、上部貯留領域や下部貯留領域の詳細な説明は省略する。
かかる構成にあっては、開閉部材111は、開口部114を有する板状樹脂材からなる。この開閉部材111は、上下方向の連絡通路110を横断するように設けられ、開口部114を連絡通路110に一致させて、連絡通路を開放状態とする左方の開放位置a’と、連絡通路110を遮断して、連絡通路を閉鎖状態とする右方の閉鎖位置b’とに選択的に保持される。貯留量検出部材は、連絡通路110の、開閉部材111の下方位置に取り付けられた満杯作動スイッチ112からなる。この満杯作動スイッチ112は、上記実施例同様の主制御基板(図示省略)に接続されており、その装着部位において、遊技球xが所定時間以上滞留すると、これに反応して作動(ON)する。そして、連係制御手段は、開閉部材111の両側に設けられたソレノイド113a,113bと、主制御基板を含む図示しない電気回路とで構成されており、満杯作動スイッチ112が、非作動状態(OFF)から作動状態(ON)に切り替わると、開閉部材111の左方のソレノイド113aを短時間作動させて、開閉部材111を閉鎖位置b’に移動させ、満杯作動スイッチ112が、作動状態から非作動状態に切り替わると、開閉部材111の右方のソレノイド113bを短時間作動させて、開閉部材111を開放位置a’に移動させる。
図22を参照して、かかる変形例の作動態様を示す。
まず、下部貯留領域が満杯でない場合には、開閉部材は左方の開放位置a’にあり、連絡通路110は開放状態にある。また、ソレノイド113a,113bはいずれも作動していない(図22(イ))。この状態から、下部貯留領域が満杯となると、連絡通路110に遊技球xが滞留し、満杯作動スイッチ112が作動する。すると、これに基づいて、主制御基板が左方のソレノイド113aを作動させて、開閉部材111が右方の閉鎖位置b’に移動し、連絡通路110が閉鎖状態となる(図22(ロ))。ここで、ソレノイド113aの作動は短時間で終了するが、開閉部材111は閉鎖位置b’に留まり、下部貯留領域の満杯が続く限り、連絡通路110は閉鎖される(図22(ロ))。そして、下部貯留領域の満杯状態が解消されて、満杯作動スイッチ112付近に滞留していた遊技球xが、下部貯留領域に流入すると、満杯作動スイッチ112が作動停止する。これにより、主制御基板が、右方のソレノイド113bを作動させて、開閉部材111を開放位置a’に復帰させて、連絡通路110を開放状態とする(図22(ロ))。このソレノイド113bの作動も短時間であるが、開閉部材111は開放位置a’に留まり、再び下部貯留領域が満杯となるまで、連絡通路110は開放することとなる。このように、本発明にかかる貯留量検出部材や連係制御手段は、電気的な構成によっても、好適に実現可能である。特に、本変形例にあっては、開閉部材111は、開放位置a’と閉鎖位置b’の両位置に、保持力を要することなく留まることができるため、該開閉部材111を位置変換駆動する時に、ソレノイド113a,113bを短時間作動させるだけあり、電力消費量が極めて少ない。
スロットマシン1の正面図である。 スロットマシン1の平面図である。 スロットマシン1の背面図である。 遊技を制御する制御回路を示すブロック回路図である。 上皿部材8および下皿部材19の分離斜視図である。 上皿部材8および下皿部材19の正面図である。 上皿部材8および下皿部材19の右側面図である。 上皿部材8の平面図である。 図8中のA−A断面図である。 図9中のB部分を拡大して、連絡通路38の遊技球xの流下態様を示す説明図(イ),(ロ)である。 満杯作動部材(貯留量検出部材)94および開閉部材93の連係態様を示す斜視図(イ),(ロ)である。 下皿部材19の平面図である。 図12中のC−C断面図である。 図12中のD−D断面図である。 取込球排出路49及び第二球抜通路52bを開放して、遊技球xの流路を示す平面図である。 取込球排出路49、球抜通路52a,52b等の配置関係を示す斜視図である。 図12中のC−C断面により、球抜口80,82の開閉状態を示す説明図であり、(イ)は定常閉止状態を、(ロ)は第一球抜状態を、(ハ)は第二球抜状態を示す。 球抜口80,82の各開閉状態での、球抜操作具20や第一開閉蓋81、第二開閉蓋83等の位置関係を示す説明図であり、(イ)は定常閉止状態を、(ロ)は第一球抜状態を、(ハ)は第二球抜状態を示す。 取込口66近傍の左側断面を拡大し、球取込装置50の作動を示す説明図(イ)〜(ホ)である。 遊技球の取込作動の一例を示すタイミングチャートである。 変形例を示す連絡通路110の部分斜視図である。 変形例の作動態様を示す説明図(イ)〜(ホ)である。
符号の説明
1 スロットマシン
2 外枠
3 遊技機本体
8 上皿部材
17 球供給通路
19 下皿部材
21 下部貯留領域
31 払出装置
35 球供給口
36 上部貯留領域
38 連絡通路
49 取込球排出路
50 球取込装置
66 取込口
93 開閉部材
94 満杯作動部材(貯留量検出部材)
96 歯車
97 昇降ラック
98 歯車部
99 待機領域
100 主制御基板
110 連絡通路
111 開閉部材
112 満杯作動スイッチ(貯留量検出部材)
113a,113b ソレノイド
114 開口部
a,a’ 開放位置
b,b’ 閉鎖位置
c 定常位置
d 作動位置
x 遊技球

Claims (6)

  1. 遊技島に起立状に配設される外枠と、該外枠の前面開口部を覆う遊技機本体とからなり、パチンコ機用の遊技球を遊技媒体とするスロットマシンにおいて、
    遊技機本体の前面に設けられ、遊技球を貯留する上部貯留領域を有する上皿部材と、
    該上皿部材の下方に設けられ、遊技球を貯留する下部貯留領域を有する下皿部材と、
    遊技球を上部貯留領域へ払い出す払出装置と、
    上部貯留領域の遊技球を下部貯留領域へ流下させる連絡通路と、
    下皿部材に形成されて、下部貯留領域の遊技球が流出する取込口と、
    該取込口と連通し、遊技開始に必要な数の遊技球を、下部貯留領域から取り込む球取込装置と
    を備えたことを特徴とするスロットマシン。
  2. 下部貯留領域の遊技球の貯留量が、所定量以上となると作動する貯留量検出部材と、
    連絡通路を遊技球が流下可能とする開放位置と流下不可能とする閉鎖位置とに選択的に保持される開閉部材と、
    貯留量検出部材の作動時には、開閉部材を閉鎖位置とし、貯留量検出部材の非作動時には、開閉部材を開放位置とする連係制御手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のスロットマシン。
  3. 貯留量検出部材が、下部貯留領域が遊技球で満杯である時に作動する満杯作動部材であることを特徴とする請求項2記載のスロットマシン。
  4. 満杯作動部材は、
    連絡通路に臨んで軸支され、通常は定常位置に付勢されており、下部貯留領域の満杯時には、連絡通路に滞留した遊技球に押圧されて定常位置から作動位置へと傾動するものであり、
    開閉部材は、
    満杯作動部材の上方に設けられ、連絡通路の、満杯作動部材の上方位置において、連絡通路を遊技球が流下可能とする開放位置と流下不可能とする閉鎖位置とに選択的に保持されるものであると共に、
    連係制御手段を、
    満杯作動部材と開閉部材を機械的に連係し、満杯作動部材の定常位置では開閉部材を開放位置として、満杯作動部材が作動位置となると、開閉部材を閉鎖位置に変換する連係制御機構により構成したことを特徴とする請求項3記載のスロットマシン。
  5. 連絡通路の側部に、下部貯留領域の満杯時に遊技球が侵入する待機領域を連成し、
    満杯作動部材は、下部貯留領域の満杯時に、待機領域に滞留した遊技球に押圧されて、該待機領域から退避する作動位置へ傾動するものであり、
    開閉部材は、傾動可能に軸支されて、閉止位置で連絡通路を遊技球が流下不可能とするものであり、
    連係制御機構は、満杯作動部材が定常位置から作動位置に変換すると、開閉部材を開放位置から閉鎖位置へ傾動変換するものである
    ことを特徴とする請求項4記載のスロットマシン。
  6. 貯留量検出部材は、
    連絡通路に臨んで設けられ、下部貯留領域の満杯時に、連絡通路に滞留した遊技球に反応して作動する満杯作動スイッチにより構成されるものであり、
    開閉部材は、
    満杯作動スイッチの上方に設けられ、連絡通路の、満杯作動スイッチの上方位置において、遊技球の流下を妨げる閉鎖位置と、遊技球の流下を妨げない開放位置とに選択的に保持されるものであり、
    連係制御手段は、
    満杯作動スイッチと開閉部材を電気的に連係し、満杯作動スイッチの非作動時には開閉部材を開放位置として、満杯作動スイッチが作動すると、開閉部材を閉鎖位置に変換するものであることを特徴とする請求項2記載のスロットマシン。
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JP2012130611A (ja) * 2010-12-24 2012-07-12 Kyoraku Sangyo Kk 球送り装置及びこの球送り装置を備えるパチンコ遊技機
JP2014233448A (ja) * 2013-05-31 2014-12-15 株式会社三洋物産 遊技機
JP2016209693A (ja) * 2016-09-16 2016-12-15 株式会社三洋物産 遊技機

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