JP4131546B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

本発明は、遊技球を遊技媒体とするスロットマシンに関する。
遊技球を遊技媒体とするスロットマシンが提案されている。かかるスロットマシンでは、通常、遊技媒体として使用されるメダルの替わりに、遊技球を遊技機に投入することにより回転ドラムが回転可能となり、回転ドラムの停止により所定の当り態様となると、所定個数の遊技球が遊技者に払い出される。こうしたスロットマシンは、パチンコ機に用いる遊技球を使用して遊技できるため、パチンコ機と併存させて遊技場に備え付けることにより、遊技者は一種類の遊技媒体でパチンコ機とスロットマシンの両方を楽しむことが可能となり、遊技者の利便性を向上させることができる。また、このスロットマシンは、遊技場のパチンコ機用の遊技島に装着し、パチンコ機用の球供給排出機構を利用することができるため、遊技場にとっても設備を簡略化でき、また遊技媒体の管理費を抑制できるといった利点もある。
しかし、その一方で、遊技場では、一般的にメダル一枚の価値よりも遊技球一個の価値が低く扱われるため、メダルを遊技媒体とするスロットマシンがメダル一枚を賭数の最小単位としているのに対して、遊技球を使用するスロットマシンでは、複数の遊技球が賭数の最小単位を構成することとなり、メダル一枚を投入する替わりに、メダル一枚分に相当する個数の遊技球を投入しなくてはならない。このため、かかるスロットマシンにあっては、スロットマシンの前面に遊技球を貯留させ、ボタン操作等により、賭数一単位に相当する遊技球数を、スロットマシン内部に自動的に取り込む機構を備えたスロットマシンが提案されている(例えば特許文献1、特許文献2)。
かかるスロットマシンは、回転ドラムを備えた遊技機本体の前面に、開閉可能に取付けられる開閉パネルと、該開閉パネルの前面側に配設され、遊技球を貯留する貯留領域を有する貯留皿部と、貯留皿部に形成された取込口と連通する球取込路に設けられて、所定個数を一単位として取り込む球取込装置と、該球取込装置により取り込まれた遊技球を検出する遊技球検出手段と、該遊技球検出手段が検出した遊技球を流下させる取込球排出路とを備えたものであり、遊技者が投入スイッチを操作することにより、球取込装置が作動し、貯留皿部側の取込口から流下する遊技球が所定数を一単位として、取込球排出路側へ取り込まれるようにしている。この球取込装置は、遊技球を収容する凹部を複数周設したスプロケット状の取込部材と、該取込部材を、その凹部が取込口と連通する位置から、取込球排出路と連通する位置へと回動するステッピングモータ等の電気的駆動装置とから構成される。この取込部材や、駆動装置は、開閉パネルの裏面(背面)に取り付けられる。また、遊技球検出手段は、通常、球取込装置から遊技球が流下する位置に配設されるスイッチやセンサ等で構成されるものであり、球取込装置により取り込まれた遊技球は、この遊技球検出手段により検出されて遊技機本体側の制御装置により計数される。また、遊技球検出手段により検出された遊技球は、遊技球検出手段の下流に形成される取込球排出路を通り、遊技機本体の背面側に排出されることとなる。
特公平7−47056号公報 特開2001−299995号公報
ところで、上記スロットマシンは、メダルを遊技媒体とするスロットマシンと同様に、その内部に回転ドラムや該回転ドラムを駆動する駆動装置が設けられる。しかし、一方で、かかるスロットマシンは、パチンコ機用の遊技島に備え付けられるものであるから、その外形は、メダルを遊技媒体とする従来のスロットマシンの形状ではなく、該遊技島に適するパチンコ機と同様の形状とする必要がある。このため、かかるスロットマシンでは、メダルを遊技媒体とする従来のスロットマシンとは異なる配置設計が求められており、その内部構造の簡素化が望まれている。ところが、こうした現状にあって、開閉パネルの裏面に装着される球取込装置は、スロットマシンの内部スペースを大きく占めており、設計の自由度を大きく制限しているという問題がある。
本発明は、かかる問題の解決を試みたものであり、遊技球を遊技媒体として用いるスロットマシンにあって、開閉パネルの背面構造を簡素化し得ると共に、円滑な遊技球の供給が可能となるスロットマシンの提供を目的とするものである。
本発明は、回転ドラムを備えた遊技機本体の前面に、開閉可能に取付けられる開閉パネルと、該開閉パネルの前面側に配設され、遊技球を貯留する貯留領域を有する貯留皿部と、貯留皿部に形成された取込口と連通する球取込路に設けられて、該貯留皿部に貯留される遊技球を、所定個数を一単位として取り込む取込部材を備える球取込装置と、該球取込装置により取り込まれた遊技球を検出する遊技球検出手段と、該遊技球検出手段が検出した遊技球を流下させる取込球排出路とを備える遊技球を遊技媒体とするスロットマシンにおいて、貯留領域を、貯留皿部の底面に形成された左右方向の隔壁からなる折り返し区分手段により、上流領域と下流領域とに前後で区画して、遊技機本体側を上流領域とし、遊技者側を下流領域とし、かつ上流領域の左右一側寄りに球供給口を配設すると共に、該球供給口側と離間した左右他側寄りに形成した連通開口で、両領域を連通するようにし、さらに下流領域を、連通開口と反対端寄り位置に球取込路と連通する取込口を形成し、かつ連通開口から取込口に至る細幅状として、該下流領域に遊技球が一列に整列する左右方向の整流通路とし、取込口の直下位置に、開閉パネルの背面側に遊技球を流下する取込球排出路と連通する球取込路を設け、球取込装置の取込部材を、球取込路に配設するようにしたことを特徴とするスロットマシンである。
ここで、この球取込装置は、貯留皿部に形成された取込口と取込球排出路との間に形成された球取込路内に配設され、取込口から流下する遊技球を収容する凹部を有するとともに、該凹部を取込口と連通する位置と、該凹部を取込球排出路と連通する位置とに変動する取込部材と、所定個数の遊技球を取込球排出路側へ排出するように取込部材を作動させる電気的駆動装置とにより構成され、遊技者による投入スイッチの操作に基づいて電気的駆動装置により取込部材を駆動して、該貯留皿部に貯留される遊技球を、所定個数を一単位として取り込むものが提案される。この取込部材としては、投入スイッチの操作によらず、貯留皿部に遊技球が所定単位個数あることが検出されれば、自動的に駆動して、遊技球を取り込むようにした構成としてもよい。また、球取込装置により取り込まれた遊技球を検出する遊技球検出手段は、取込球排出路の入り口に配設された球検知スイッチにより構成され得る。
また、球取込装置としては、既に提案されている構成を好適に用いることが可能であり、例えば取込部材にはスプロケット等を、電気的駆動装置としては、モータやソレノイド等を使用することができる。かかる構成にあっては、従来では開閉パネルの裏面に配設されていた取込部材が、該裏面の前方位置に配設されているため、開閉パネルの背面側の構造が簡素なものとなり、上記スロットマシンの設計の自由度を向上させることが可能となる。特に、本構成では、取込部材だけでなく、電気的駆動装置も開閉パネルの前部に設け、球取込装置の全てを開閉パネルの前方位置に配設すれば、開閉パネルの貯留皿部背面側がフラットとなり、内部の設計自由度を更に向上させることができる。
さらに、取込部材を開閉パネルの裏面よりも前方位置に配置するものであるから、その取込口も、貯留皿部の前方位置に配置することが可能となる。そこで、貯留皿部の底面に、貯留領域を上流領域と下流領域とに前後で区画し、かつ上流領域の一側寄りに球供給口を配設すると共に、該球供給口側と離間した端部で、両領域を連通するようにしてなる左右方向の折り返し区分手段を備えるようにしている。これにより折り返し区分手段によって、球供給口から、取込口に至る遊技球の経路が折り返し状となり、経路長が長くなる。このため、貯留領域の傾斜勾配が小さくなり、遊技球の流下速度が低くなって、遊技球の貯留皿部からの飛び出しが少なくなり、円滑な遊技球の供給が可能となる。
ここで折り返し区分手段としては、貯留皿部の底面に、貯留領域を上流領域と下流領域とに前後で区画する左右方向の隔壁であり、その球供給口側と離間した端部で、両領域を連通する連通開口を形成するようにしている。これにより略U字状の流下経路が実現されることとなり、隔壁により上流領域と下流領域の遊技球相互の干渉がなく、上流領域にある遊技球群から、下流領域にある遊技球群へ加わる球圧が抑制され、遊技球の流れをさらに円滑とすることができる。
上流領域と下流領域とを、下流方向へ傾斜させると共に、上流領域の傾斜角度よりも下流領域の傾斜角度を大きくすることもできる。この場合には、上流領域では遊技球は緩徐に流下し、折り返し部となる連通開口から、取込口に至る下流領域で遊技球の流下が速くなる。これにより、上流領域にて、球供給口から流下した遊技球が確認しやすくなる。
下流領域を、連通開口から取込口に至る細幅状として、該下流領域に遊技球が一列に整列する左右方向の整流通路とすることもできる。かかる構成にあっては、下流領域が整流通路となり、遊技球の取込速度に追従して、所定単位個数ずつ、取込口へ確実に送り出すことができる。ここで、下流領域を比較的広くとって、該下流領域内に細長状の凹溝などを形成して、この凹溝内を整流通路とすることもできる。
以上に述べたように、本発明は、貯留領域を上流領域と下流領域とに前後で区画し、かつ上流領域の一側寄りに球供給口を配設すると共に、該球供給口側と離間した端部で、両領域を連通するようにしてなる左右方向の折り返し区分手段を備え、さらに下流領域の連通開口と反対端寄り位置に、球取込路と連通する取込口を形成し、取込装置の取込部材を、開閉パネルの裏面よりも前方位置で、球取込路に配設するようにしたから、
1) 従来では開閉パネル背面側に配設されていた取込部材を、開閉パネルのパネル取付面よりも前方位置に配設しているため、開閉パネルの背面側の構造が簡素なものとなり、上記スロットマシンの設計の自由度を向上させることが可能となる。
2) 貯留皿部の内部で、折り返し区分手段により、貯留領域を上流領域と下流領域とに前後で区画し、球取込路と連通する取込口を連通開口と反対端寄り位置配置するものであるため、折り返し区分手段によって、球供給口から、取込口に至る遊技球の経路が折り返し状となり、経路長が長くなる。このため、貯留皿部底面の傾斜勾配を小さくすることができ、遊技球の流下速度が低くなって、遊技球の貯留皿部からの飛び出しが少なくなり、円滑な遊技球の供給が可能となる。
3) 球供給口から、取込口に至る遊技球の経路が折り返し状となる結果、該球供給口と取込口とが、左右方向で同じ側に配設されることとなる。このため、該球供給口と連通する通路と、取込口と連通する通路とが同じ側となり、通路群の集約化を図ることができ、遊技本体背面構造が纏まりやすくなり、その他の背面領域の自由度が増し、配置設計が容易となる。
4) 折り返し区分手段として、貯留皿部の底面に、貯留領域を上流領域と下流領域とに前後で区画する左右方向の隔壁で構成し、その球供給口側と離間した端部で、両領域を連通する連通開口を形成したから、略U字状の流下経路が実現されることとなり、隔壁により上流領域と下流領域の遊技球相互の干渉がなく、上流領域にある遊技球群から、下流領域にある遊技球群へ加わる球圧が抑制され、遊技球の流れをさらに円滑とすることができる。
5) 上流領域と下流領域とを、下流方向へ傾斜させると共に、上流領域の傾斜角度よりも下流領域の傾斜角度を大きくするようにした場合には、上流領域では遊技球は緩徐に流下し、折り返し部となる連通開口から、取込口に至る下流領域で遊技球の流下が速くなる。これにより、上流領域にて、球供給口から流下した遊技球が確認しやすくなる。
6) 下流領域を、連通開口から取込口に至る細幅状として、該下流領域に遊技球が一列に整列する左右方向の整流通路とした場合には、下流領域が整流通路となり、所定単位個数ずつ、取込口へ確実に送り出すことができる。
本発明の実施形態を、以下の実施例に従って説明する。
本実施例のスロットマシン1は、遊技球を遊技媒体として用いるものであり、通常パチンコ機用の遊技島に対してパチンコ機同様に取り付けられる。すなわち、このスロットマシン1は、図1,2に示すように、遊技島に固定されるパチンコ機と同形状の外枠2と、回転ドラム12a〜12cを備え、ヒンジ部材9を介して外枠2に開閉可能に枢着する遊技機本体3とからなる。また、本実施例のスロットマシン1の左側には、スロットマシン1と接続されて、貸球数を記憶したプリペイドカードの読込みや書込みを行うカードユニット11が付属装置として装着される。
遊技機本体3は、図1,2に示すように、ヒンジ部材9を介して外枠2に直接枢着する前枠4と、該前枠4の前面側上半分に開閉可能に取り付けられる前扉6と、前面に貯留皿部8等が設けられ、前扉6の下方に開閉可能に取り付けられる開閉パネル7と、前枠4の背面側に開閉可能に取り付けられる裏機構板5等により構成される。
前枠4は、図1に示すように、その中央に、外周面に多種類の図柄Pが配された3つの回転ドラム12a〜12cが設けられる。これらの回転ドラム12a〜12cは、これらを個別に駆動するステッピングモータおよび該モータを支持する支持部材に組み付けられて一体的に構成されるものであり、従来構成のスロットマシンに用いられるものを好適に用いることができる。また、回転ドラム12a〜12cの直下位置には、レギュラーボーナス中の入賞回数等を表示するゲーム回数表示器14や、一回の入賞により獲得した賞球数が表示される払出数表示器15、払出動作が完了していない遊技球数を表示する未払出数表示器16が横並びに配設される。また、前枠4の前面側下部には、開閉パネル7の下方に位置させて球放出口18が形成され、該球放出口18に臨むように補助皿部19が配設される。この補助皿部19には、その底面に形成される開口を開閉する球抜スライダ20が設けられており、遊技者がこの球抜スライダ20を移動操作することにより開口が開放し、補助皿部19内の遊技球xが下方に排出されるようになっている。また、前枠4の下部背面側には、遊技の効果音を発するスピーカや、各種電気部品に電力を供給する電源ユニット等が設けられる(図示省略)。
前扉6は、図1に示すように、前面に装飾が配された矩形状をなし、その左縁に設けられたヒンジ部材(図示省略)を介して開閉可能に取り付けられる。この前扉6の中央位置には、前枠4に設けられる各回転ドラム12a〜12cを前方から視認可能とする表示窓23が形成され、この表示窓23に回転ドラム12a〜12c正面の図柄Pが表出されるようになっている。また、表示窓23の下方には、各種表示器14〜16を夫々視認可能とする表示部29が形成され、表示窓23の左側には、有効な入賞ラインを遊技者に報知する入賞ラインランプ24が設けられる。さらに、前扉6の下部には、カードユニット11に投入したプリペイドカードを遊技客に返却するよう指示するカード返却ボタン25と、所定個数単位の遊技球xを貸球として払い出すよう指示する球貸ボタン26と、カードユニット11に投入したプリペイドカードの残高を表示する度数表示器27とを備えるカード操作部28が設けられている。
矩形状の金属板よりなる開閉パネル7は、図1,2に示すように、前枠4の下部にヒンジ部材55を介して開閉可能に取り付けられており、その前面側には遊技球xを貯留する貯留皿部8と、該貯留皿部8を前方から支持して開閉パネル7に固定する樹脂製のカバー部材37が装着される。貯留皿部8は、その内部を、遊技球xを貯留する貯留領域36とし、該貯留領域36に、隔壁56で区画されて、遊技球xが流入して整列する整流通路54が形成されており、開閉パネル7の左側に形成される球供給口35から貯留領域36へ遊技球xが流入し、貯留されるようになっている。そして、貯留領域36から整流通路54へ流入した遊技球xは、該整流通路54の先頭(左端)に形成される取込口66から順次流下して、後述する球取込装置50により所定数(5個)を一単位として取り込まれることとなる。なお、本発明の要部に係るため、貯留皿部8等の詳細な構成は別途後述する。
カバー部材37は、貯留皿部8を開閉パネル7に固定すると共に、貯留皿部8の底面全体を覆い、貯留皿部8の下部位置に配設される球取込装置50や取込球排出路49等の構造を前下方から隠蔽する。また、図1に示すように、カバー部材37の前面下部には、前方に膨出する操作部39が形成される。この操作部39には、正面視左側よりスタートランプ40、スタートレバー41、三つのBETボタン42a〜42c、ストップボタン44〜46、球抜ボタン65が横並びに設けられており、これらのボタンやレバーの操作により遊技が実行される。スタートランプ40は、回転ドラム12a〜12cが回転開始可能であることを遊技者に報知するためのものであり、このスタートランプ40の点灯時にスタートレバー41を押し下げると、各回転ドラム12a〜12cが回転開始する。BETボタン42a〜42cは、賭数単位で遊技球を投入するための投入スイッチを構成するものであり、後述するように、これらのボタン操作により貯留皿部8内の遊技球が自動的に遊技機内へ取り込まれる。また、ストップボタン44〜46は回転ドラム12a〜12cの停止操作に用いるものであり、回転ドラム12a〜12cの回転中にこれらのボタンを押圧操作すると、この操作タイミングに基づいて制御装置が各ボタンに対応する回転ドラム12a〜12cを停止させる。また、球抜ボタン65は、貯留皿部8に貯留した遊技球を補助皿部19に排出するためのものであり、遊技者が該球抜ボタン65を押圧操作すると、貯留皿部8に貯留した遊技球が下方の球放出口18へと流下し、補助皿部19へと放出されるようになっている。また、上記の各ボタン42a〜42c,44〜46は、スイッチとランプを備え、ボタン操作は各スイッチのON作動により後述の主制御基板100へ伝えられると共に、夫々のランプの点灯によりボタン操作が有効であることを遊技者に報知するようになっている。
裏機構板5は、上述のように前枠4の背面に開閉可能に装着されるものであり、その背面には、電子回路を組み込まれた基板100〜106が複数備え付けられる(図3参照)。これらの基板は相互に電気的に接続されると共に、遊技機本体3に設けられた各種センサ、スイッチ、モータ、ランプ等と接続されており、遊技を統括する制御装置を構成する。また、図2に示すように、裏機構板5の上部には、遊技島設備の球供給装置から遊技球xの供給を受ける球タンク30が設けられる。この球タンク30は、裏機構板5内部に形成される球案内通路(図示省略)を通して、遊技機本体3前面下部に形成された前記球放出口18や、貯留皿部8に臨む位置に形成される球供給口35と連通しており、該球案内通路の中途位置に設けられた払出ユニット31が作動すると、球タンク30側に位置する所定数の遊技球xが、貯留皿部8や補助皿部19へ向けて送出されるようになっている。この払出ユニット31から送出された遊技球xは、通常は、前記球供給口35から貯留皿部8へと放出されるが、貯留皿部8が満杯である場合は、球放出口18から補助皿部19へと放出される。かかる貯留皿部8への遊技球供給機構は、既存のパチンコ機の構成を好適に用いることが可能である。
次に、本実施例のスロットマシン1の遊技作動を制御する制御回路を、図3を参照して説明する。マイクロコンピュータを構成する主制御基板100には、スロットマシン1の遊技制御を行うと共に、投入スイッチの操作に基づいて遊技球xの取込動作制御等を行うための基板回路が設けられている。この主制御基板100の基板回路には、周辺機器とデータ通信を行う入力ポート及び出力ポート(図示省略)が設けられており、この出力ポートを介して主制御基板100からの制御信号が、払出制御基板101、表示制御基板102、ランプ制御基板103、情報端子基板105の各入力ポートに向けて出力されるように接続されている。また、主制御基板100の入力ポートには、上述したスタートレバー41や各BETボタン42a〜42c、ストップボタン44〜46、球抜ボタン65のスイッチが接続されており、主制御基板100は2msごとにこれらの操作状態を調べ、その操作に応じて遊技状態を制御する。また、主制御基板100には、後述する整流通路54に設けられる貯留球検知スイッチ95a〜95cや、球取込装置50の取込モータ72、球取込装置50により取り込まれた遊技球を検知する取込球検知スイッチ77も接続される。
上記払出制御基板101には、遊技球xの払出作動の制御を行うための基板回路が設けられる。この基板回路は、上記払出ユニット31と接続されており、主制御基板100から入力されたコマンドに従い払出ユニット31を作動させて、貸球や賞球の払い出しを実行する。また、払出制御基板101は、貸球数を記憶したプリペイドカードの読込みや書込みを行う付属装置であるカードユニット11と、このプリペイドカードのデータ処理を中継するCR接続基板104を介して接続され、遊技球xの残球データ等をやり取りする。さらに、払出制御基板101には、前記球タンク30内の球切れを検出するための球切れスイッチや、球放出口18の奥に設けられて、補助皿部19が遊技球xで満杯になったことを検知するための満タンスイッチとも接続されている。
上記表示制御基板102は、回転ドラム12a〜12cの停止制御を行うための基板回路が設けられる。この基板回路には、各回転ドラム12a〜12cを回転駆動するドラムモータと、回転ドラム12a〜12cの回転角度を検出する基準位置センサと接続され、主制御基板100から入力されたコマンドに従ってドラムモータを作動させ、各回転ドラム12a〜12cを回転させると共に、所定回転角度で停止させる。また、表示制御基板102は、回転ドラム12a〜12cの下方に設けられた各種表示器14〜16と接続されると共に、効果音や音声の出力制御を行う音声制御基板106を介してスピーカとも接続されている。
上記ランプ制御基板103には、入賞ラインランプ24や、操作部39のスタートランプ40や各種ボタン42a〜42c,44〜46に内蔵されたランプと接続されており、主制御基板100から入力されたコマンドに従い各種ランプを点灯制御して、入賞ラインやボタン操作が有効となったことを遊技者に報知する。
また、上記情報端子基板105は、遊技島設備の集中管理装置107と接続するためのものであり、主制御基板100や払出制御基板101から送られた賞球数や大当り回数等の情報を、この基板を介して集中管理装置107へ送信することができる。
以下に、本発明の要部に係る構成について説明する。
図2に示すように、開閉パネル7は、表示窓23の下方位置に開閉可能に取付けられており、この開閉パネル7の前面側に貯留皿部8が取り付けられる。図4〜6に示すように、この開閉パネル7の左上部位置には、遊技球xを貯留皿部8へと排出する球供給口35が形成されると共に、この球供給口35の裏面側にあたる開閉パネルの裏面34には樋部材51が設けられており、パネル閉止時に前記払出ユニット31から流下する遊技球xが樋部材51を介して、球供給口35へと放出される。また、図6に示すように、開閉パネル7の左位置には、パネルを貫通する樋部材84が配設され、貯留皿部8の遊技球xを遊技者に返却するための球抜通路52が形成される。さらに、樋部材84の左下位置にも、樋部材68が設けられており、取り込まれた遊技球xを流下させる取込球排出路49が形成される。
貯留皿部8は、図4に示すように、成形樹脂材により構成されるものであり、カバー部材37上に配設されて、その内部を、遊技球xを貯留する貯留領域36とし、該貯留領域36の左端部を球供給口35と連通させている。また、貯留領域36の底面には、貯留領域36を上流領域53と下流領域(整流通路)54とに前後で区画し、かつ上流領域53の左側寄りに配設されている前記球供給口35と離間した右側寄りの連通開口57で、両領域を連通するようにしてなる左右方向の隔壁56を備える。上流領域53は、整流通路54の連通開口57へ向かって緩やかに下方傾斜しており、上流領域53に貯留する全ての遊技球xを整流通路54へと順次流下させるようにしている。
整流通路54は、図4,8〜12に示すように、上流領域53に対して細幅状段溝により構成され、左に向かって下方傾斜しており、前記隔壁56と、貯留皿部8の前壁部で区画形成される。またその勾配は、後述するように、上流領域53の遊技球xを緩徐な移動とするために、該上流領域53の勾配よりも急峻とする。また、図9,11に示すように、整流通路54の底面には、貯留皿部8を構成する樹脂材の上に、金属製の整列底板59が装着されており、整流通路54の遊技球xは、この整列底板59上を流下する。また、樹脂材と整列底板59からなる整流通路54の底部には、遊技球が係止されない程度の溝孔60が、通路方向に沿って複数形成されており、該溝孔60を通して整列底板59上に落下した塵埃を下方に排出することにより、通路内に塵埃が堆積するのを防止している。ここで段溝(整流通路)54は、遊技球一個が通れる幅寸法をなし、その右端を先頭として、15個の、すなわち賭数三単位分の遊技球xが一列に整列し得る長さとされる。そして、整流通路54の左端底部には、一個の遊技球xが通過可能な取込口66が形成され、この取込口66の直下位置に球取込路48が形成される。また、整流通路54に整列する遊技球xの、先頭から5個目、10個目および15個目を臨む位置に、それぞれ貯留球検知スイッチ95a〜95cが配設される。これらのスイッチ95a〜95cは、夫々の臨む位置に遊技球xが存在するとON作動するものであり。かかるスイッチ95a〜95cの作動状況により、主制御基板100が整流通路54に5個(賭数一単位)以上、10個以上若しくは15個(賭数三単位)以上の遊技球xが整列しているか否かを判定する。さらに、図8で示すように、この整流通路54の傾斜勾配は、上流領域53の傾斜勾配よりも急峻としている。すなわち、上流領域53の傾斜勾配を相対的に緩やかにし、これにより該上流領域53での球の流動をゆったりとすると共に、該整流通路54では、遊技球の取込速度に対して送給速度を確実に追従し得るようにしている。
整流通路54の取込口66の直下位置に形成される球取込路48は、図10〜12に示すように、取込口66から流入した遊技球xを左下方に流下させるものであり、この球取込路48には、整流通路54側の遊技球xを賭数単位で取り込む球取込装置50が設けられる。また、球取込路48の左下端には、球取込装置50により取り込まれた遊技球xを検出する遊技球検出手段を構成する取込球検知スイッチ77が配設され、さらに、該取込球検知スイッチ77の左方には、検出された遊技球xを流下させる取込球排出路49が設けられる。
球取込装置50は、図10に示すように、電気的駆動装置を構成する取込モータ72と、取込部材を構成するスプロケット71と、取込モータ72とスプロケット71の回転軸を連繋して駆動力をスプロケット71に伝達する歯車部材74a,74bとにより構成される。取込モータ72は、ステッピングモータによりなり、裏機構板5に設けられた主制御基板100に接続されて、該主制御基板100からの制御信号に応じた回転角度で、スプロケット71を回転駆動させる。一方、スプロケット71は、整流通路54の幅寸法と略等しい厚み寸法を有すると共に、その周部に、遊技球一個を収容可能な三つの凹部70が等間隔に形成された正面略Y字型をなすものであり、各凹部70の間を、遊技球を係止する係止部73とする。ここで、球取込路48内に設けられたスプロケット71は、回転軸を前後に向けて取込モータ72と連繋すると共に、整流通路54の取込口66の直下に位置しており、スプロケット71のいずれかの凹部70を上方の取込口66に向けた状態では、整流通路54から一つの遊技球xを凹部70内に取込可能となる。一方、スプロケット71がいずれかの係止部73を取込口66に向けた状態では、図9に示すように、該係止部73により取込口66が閉塞され、遊技球xが整流通路54先頭位置で係止されると共に、凹部70の一つが取込球排出路49と連通する。また、図9に示すように、各係止部73の周面は開閉パネル7側に向けて縮径しており、後述するように、整流通路54の先頭で係止する遊技球xを、球抜通路52の通路口80方向へ案内するようになっている。このように、本実施例のスロットマシン1にあっては、従来では開閉パネル7の裏面34に装着される球取込装置50が、開閉パネル7の裏面34よりも前方位置で、球取込路48に配設されているため、開閉パネル7の背面構造が簡素化している。なお、本実施例にあっては、貯留皿部8およびカバー部材37の、スプロケット71の前方部分を透明部材43により構成し、遊技者がスプロケット71の動きを視認可能となるようにしている。
遊技球検出手段を構成する取込球検知スイッチ77は、図10〜12に示すように、取込球排出路49を形成する樋部材68の先端に固定され、スプロケット71の左側面を臨む位置に配設される。この取込球検知スイッチ77は、上述したように主制御基板100に接続されており、球取込装置50により取り込まれた遊技球xが取込球排出路49に流入する度に、この取込球検知スイッチ77がON作動し、これにより、主制御基板100が遊技球xを取り込んだと判断する。ここで、本実施例の取込球検知スイッチ77は、球取込装置50の直後位置に設けられているため、球取込装置50から排出された遊技球xは即時に取込球検知スイッチ77により検出される。従って、本スロットマシン1では、球取込装置50による遊技球xの取込みが制御レベルで遅滞なく確認され、遊技をテンポよく行うことが可能となっている。また、本実施例にあっては、上記球取込装置50と同様に、従来構成では開閉パネル7の背面側に設けられる遊技球検出手段が、開閉パネル7前部に設けられるため、開閉パネル7の背面構造がさらに簡素化されている。
また、取込球排出路49を形成する樋部材68は、後方へ直角状に屈曲し、開閉パネル7を貫通しており、該通路に流入して、取込球検知スイッチ77により検出された遊技球xを、開閉パネル7の背面側へと流下させる。さらに、整流通路38の下流端部位置の後側面には、球抜通路52の通路口80が開口する。この通路口80の背面には、図9〜11に示すように、通路口80を開放状態とする上方の開放位置と、通路口80を遮断する下方の閉塞位置とに位置変換する板状の開閉部材81が設けられる。この開閉部材81は、操作部39に設けられる球抜ボタン65と電気的又は機械的に連繋しており、球抜ボタン65を押圧すると開閉部材81が開放位置へ上昇し、通路口80が開放されるようになっている。
遊技球の取込み作動を説明する前に、本実施例のスロットマシン1の遊技作動を簡単に説明する。
本実施例のスロットマシン1では、5個の遊技球が賭数一単位を構成するものであり、ゲーム毎に貯留皿部8に貯留されている遊技球を、賭数単位で投入して遊技を行う。本実施例の遊技形態では、一回のゲームに三単位までの賭数を設定可能となっており、この賭数の設定は三つのBETボタン42a〜42cの操作により行われる。すなわち、MAXBETボタン42aを操作すると、合計15個の遊技球が球取込装置50により遊技機内部に取り込まれ、2BETボタン42bを操作すると10個の遊技球が、1BETボタン42cを操作すると5個の遊技球が球取込装置50に取り込まれることとなる。なお、回転ドラム12a〜12cの回転中や、既に15個の遊技球が取り込まれている場合、又は整流通路54内の遊技球数が不足している場合などには、各BETボタン42a〜42cを操作しても無効となり、球取込装置50は作動しない。
BETボタン42a〜42cの操作により、少なくとも賭数一単位分の遊技球が投入されるとスタートランプ40が点灯する。このスタートランプ40の点灯時にスタートレバー41を押し下げ操作すると、回転ドラム12a〜12cが回転開始する。そして、この回転中に、各ストップボタン44〜46を押圧操作すると、その操作タイミングに基づいて、主制御基板100が図柄Pの停止態様を決定し、当該停止態様となるように各ドラムモータを停止させる。そして、回転ドラム12a〜12cが停止した際に、入賞ライン上の図柄Pが所定の組合せで揃った場合には「当り」となり、払出ユニット31から所定数の遊技球が払い出されたり、遊技者に有利なボーナスゲーム等が実行されることとなる。なお、主制御基板100により実行される回転ドラム12a〜12cの停止制御機構や、上記ボーナスゲーム等の遊技内容は、公知のスロットマシンと同様にすることが可能である。
次に、球取込装置50による遊技球の取込み作動について説明する。
BETボタン42a〜42cが有効な時に、該ボタン42a〜42cを操作すると、主制御基板100から取込モータ72へパルス信号が送られる。取込モータ72はステップ角が7.5°となっており、受信したパルス信号の数に応じて、正面視反時計回りにスプロケット71を回転させる。球取込装置50は、図13(イ)のように、スプロケット71の係止部73のいずれかを取込口66に対向する位置を定常状態とするものであり、取込モータ72は、常に定常状態で停止するように制御される。このため、取込モータ72の停止時には、整流通路54内の遊技球xは、その先頭位置で係止部73により係止されて、球取込路48へ流下不可能となっている。そして、取込モータ72の停止状態で、主制御基板100からパルス信号が送られて、取込モータ72が定常状態からスプロケット71を正面視反時計回りに60°回転させると、図13(イ)〜(ハ)に示すように、その凹部70が取込口66と対向し、凹部70内に整流通路54内の遊技球xが一つ収容される。そして、スプロケットをさらに60°回転させると、図13(ハ)〜(ホ)に示すように、別の係止部73が整流通路54の出口と対向し再び定常状態となると共に、遊技球xを収容した凹部70は、右側方の取込球排出路49の入口と対向し、凹部70に収容した遊技球xは、取込球検知スイッチ77により検出され、取り込まれた遊技球xとして主制御基板100に計数された後、取込球排出路49に沿って開閉パネル7の背面側へと案内されて、遊技島の球回収装置へと排出されることとなる。
このように、本実施例にかかる球取込装置50は、スプロケット71を定常状態から正面視反時計回りに120°回転させることにより、整流通路54の先頭に位置する遊技球x一個を凹部70に収容し、続く遊技球xの流下を係止部73で阻止しつつ、該遊技球xを取込球排出路49へ排出する。従って、本実施例のスロットマシン1では、遊技者が1BETボタンを操作して、賭数一単位(遊技球5個)の投入を要求した場合には、主制御基板100は、スプロケットを正面視反時計回りに600°(120°×5個)回転させるように取込モータ72にパルス信号を送信し、取込口66から5個(一単位)の遊技球を取り込ませる。同様に、主制御基板100は、2BETボタン42bが操作された際には正面視反時計回りに1200°(120°×10個)、MAXBETボタン42aが操作された際には1800°(120°×15個)回転させるように、取込モータ72に制御信号を送信し、整流通路54から10個(二単位)、15個(三単位)の遊技球を取り込ませる。なお、本実施形態では、取込モータ72の作動中(取込動作中)以外に取込球検知スイッチ77が遊技球xを検出しても、主制御基板100は、当該遊技球xを取り込んだ遊技球として計数せず、無効としている。
次に、1BETボタン42cの操作に伴い実行される遊技球の取込み制御態様例を、図14のタイミングチャートを参照して具体的に説明する。まず、遊技者が1BETボタンを押圧操作すると、ボタン内部の1BETボタンスイッチ(1BETボタンSW)がON作動する。主制御基板100は、この1BETボタンスイッチのON作動を検知すると、賭数一単位の取込みが要求されたと判定し、当該ボタン操作が有効であるか否かの判定を行う。ここで、ボタン操作時には、回転ドラム12a〜12cが回転しておらず、かつ整流通路54に5個以上の遊技球が整列し、賭数が0であるため、主制御基板100は、当該ボタン操作を有効とし、賭数を一単位とした後、スプロケット71を上記方向へ600°回転させるように取込モータ72へパルス信号を送信し、スプロケット71を回転させる。そして、スプロケット71の回転に伴い、整流通路54の取込口66から取込球排出路49へ遊技球が一つずつ排出される度に、取込球検知スイッチ77(球検出SW)が即時にON作動し、主制御基板100は該基板に設けられる球取込数カウンタを1加算する。そして、スプロケット71が600°回転し、球取込数カウンタが5個の遊技球を計数すると、主制御基板100は賭数一単位を取り込んだと判断し、スタートランプ40を点灯させてスタートレバー41の操作を有効とする。その後、スタートレバー41の押し下げ操作を行い、内蔵されるスタートレバースイッチ(スタートレバーSW)がON作動すると、回転ドラム12a〜12cが回転開始しゲームが開始されると共に、主制御基板100の賭数や取込球数カウンタはリセットされる。なお、本実施例のスロットマシン1では、スタートレバー41を操作する前に、1BETボタン42cを再び操作すれば、さらに5個の遊技球を球取込装置50に取り込むことが可能となっている。
このように、本実施例のスロットマシン1では、球取込装置50を構成するスプロケット71と取込モータ72とを開閉パネル7の裏面34よりも前方位置に設け、開閉パネル7の背面構造を簡素化させながらも、前方に設けた球取込装置50により、従来構成同様に、貯留皿部8の遊技球xを確実に取込み可能となっている。特に、本実施例にあっては、取込球検知スイッチ77が、スプロケット71の直後位置に設けられているため、上述の遊技球xの取込作動において、スプロケット71の凹部70から放出された遊技球xが即時に主制御基板100に計数されることとなり、迅速な遊技球xの取込みが実現されている。
次に貯留皿部8内の遊技球xの球抜作動について説明する。
本実施例のスロットマシン1は、上述のように、常態では、球抜通路52の通路口80は開閉部材81により閉塞されると共に、整流通路54の取込口66はスプロケット71の係止部73により閉塞されており、貯留皿部8に貯留される取込み前の遊技球xは整流通路54の先頭位置で係止される。ここで、図9に示すように、スプロケット71の係止部73の、遊技球xを係止する係止面には、係止する遊技球xを通路口80側に案内する傾斜面が形成されており、整流通路54の先頭で係止される遊技球xは通路口80側に偏り、後続の遊技球xにより開閉部材81に押圧された状態で保持される。従って、遊技者が、球抜ボタン65を操作して、球抜通路52の通路口80を開放すると、開閉部材81側に押圧される先頭の遊技球xが球抜通路52へと流入し、この遊技球xを先頭に貯留皿部8の全ての遊技球xが、球抜通路52へ流入し、球放出口18から補助皿部19に排出されることとなる。
このように、本実施例のスロットマシン1では、球抜通路52の通路口80は、球取込装置50の係止部73に係止される遊技球を臨む位置に形成されているため、通路口80の開放により、取込前の遊技球を余すところなく返却することができる。また、本実施例にあっては、スプロケット71の係止部73に係止される遊技球は通路口80側に偏るため、通路口80の開放時に、遊技球を整流通路54先頭で詰まらせることなく、通路口80へ円滑に流入させることができる。
以上の実施例にあって、球取込装置50を、スプロケット71と取込モータ72とで構成しているが、球取込装置50の構成は本実施例の構成に限定したものではなく、取込モータ72に替えてソレノイドを使用するなど、既知の球取込装置の構成を好適に用いることが可能である。また、上記実施例にあっては、従来のパチンコ機同様に、貯留皿部8の下方に、補助皿部19を設けているが、本発明のスロットマシンには、かかる補助皿部19を備える必要はなく、球箱等に遊技球xを排出するようなものであっても構わない。また、本発明にかかる開閉パネル7は、開閉パネル7の上方位置に、開閉可能に設けられる前扉6と一体化することも可能である。また、球取込装置50を配設する球取込路48は、本実施例のように短いものに限らず、取込球排出路49のように、樋部材を用いて形成した長尺なものであっても構わない。
ここで、上述の実施例にあって、貯留領域36を、隔壁56により上流領域53と下流領域(整流通路)54とに前後で区画し、かつ上流領域53の左側寄りに球供給口35を配設すると共に、隔壁56の右端部で、両領域を連通する連通開口57を設け、さらに整流通路54の左端部に、球取込路48と連通する取込口66を形成し、取込装置のスプロケット(取込部材)71を、開閉パネル7の裏面34よりも前方位置で、球取込路48に配設するようにしているものである。このため、かかる構成にあっては、従来では開閉パネル7の背面側に配設されていたスプロケット(取込部材)71を、開閉パネル7の前面側に配設されていることとなり、開閉パネル7の背面側の構造が簡素なものとなり、上記スロットマシンの設計の自由度を向上させることが可能となる。
さらに、スプロケット(取込部材)71を開閉パネル7の裏面34よりも前方に配置するものであるから、その取込口66も、貯留皿部8の前部に配置することが可能となる。そこで、貯留皿部8の底部に、隔壁56を左右に形成し、貯留領域36を上流領域53と下流領域(整流通路)54とに前後で区画している。これにより、球供給口35から、取込口66に至る遊技球xの経路が折り返し状となり、経路長が長くなる。このため、その傾斜勾配が小さくなり、遊技球xの流下速度が低くなって、遊技球xの貯留皿部からの飛び出しが少なくなり、円滑な遊技球xの供給が可能となる。
ここで折り返し区分手段として、隔壁56を形成しているから、略U字状の流下経路が実現されることとなり、隔壁56により上流領域53と下流領域(整流通路)54の遊技球x相互の干渉がなく、上流領域53にある遊技球群から、下流領域54にある遊技球群へ加わる球圧が抑制され、遊技球xの流れをさらに円滑とすることができる。また、折り返し区分手段としては、貯留皿部8自体をU字状構造とする等、隔壁56を形成する以外に種々の手段が提供されうる。また、下流領域は、遊技球群を多数収容可能とし、該下流領域内に整流溝路を形成するなどにより、整流通路を形成するようにしても良い。従って、この場合は整流通路は下流領域の一部に過ぎない。
上流領域53と下流領域54とを、下流方向へ傾斜させると共に、図8で示すように、上流領域53の傾斜角度よりも下流領域54の傾斜角度を大きくするようにした場合には、上流領域53では遊技球xは緩徐に流下し、折り返し部となる連通開口57から、取込口66に至る下流領域54で遊技球xの流下が速くなる。これにより、上流領域53にて、球供給口35から流下した遊技球xが確認しやすくなる。
スロットマシン1の正面図である。 スロットマシン1の平面図である。 遊技を制御する制御回路を示すブロック回路図である。 開閉パネル7および貯留皿部8の平面図である。 開閉パネル7および貯留皿部8の正面図である。 開閉パネル7の背面図である。 図4のA−A断面図である。 図4のB−B断面図である。 図4のC−C間の拡大断面図である。 図8のD部分の拡大図である。 取込口66および球取込路48、取込球排出路49、スプロケット71等の配置関係を示す概略斜視図である。 取込口66および球取込路48、取込球排出路49、スプロケット71等の配置関係を示す平面図である。 球取込装置50の作動を示す説明図(イ)〜(ホ)である。 球取込作動の一例を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 スロットマシン
2 外枠
3 遊技機本体
4 前枠
6 前扉
7 開閉パネル
8 貯留皿部
12a〜12c 回転ドラム
19 補助皿部
34 裏面
35 球供給口
36 貯留領域
48 球取込路
49 取込球排出路
50 球取込装置
52 球抜通路
53 上流領域
54 整流通路(下流領域)
56 隔壁
57 連通開口
65 球抜ボタン
66 取込口
71 スプロケット
72 取込モータ
77 取込球検知スイッチ
80 通路口
81 開閉部材
95a〜95c 貯留球検知スイッチ

Claims (2)

  1. 回転ドラムを備えた遊技機本体の前面に、開閉可能に取付けられる開閉パネルと、
    該開閉パネルの前面側に配設され、遊技球を貯留する貯留領域を有する貯留皿部と、
    貯留皿部に形成された取込口と連通する球取込路に設けられて、該貯留皿部に貯留される遊技球を、所定個数を一単位として取り込む取込部材を備える球取込装置と、
    該球取込装置により取り込まれた遊技球を検出する遊技球検出手段と、
    該遊技球検出手段が検出した遊技球を流下させる取込球排出路と
    を備える遊技球を遊技媒体とするスロットマシンにおいて、
    貯留領域を、貯留皿部の底面に形成された左右方向の隔壁からなる折り返し区分手段により、上流領域と下流領域とに前後で区画して、遊技機本体側を上流領域とし、遊技者側を下流領域とし、かつ上流領域の左右一側寄りに球供給口を配設すると共に、該球供給口側と離間した左右他側寄りに形成した連通開口で、両領域を連通するようにし、
    さらに下流領域を、連通開口と反対端寄り位置に球取込路と連通する取込口を形成し、かつ連通開口から取込口に至る細幅状として、該下流領域に遊技球が一列に整列する左右方向の整流通路とし、
    取込口の直下位置に、開閉パネルの背面側に遊技球を流下する取込球排出路と連通する球取込路を設け、球取込装置の取込部材を、球取込路に配設するようにした
    ことを特徴とするスロットマシン。
  2. 上流領域と下流領域とを、下流方向へ傾斜させると共に、上流領域の傾斜角度よりも下流領域の傾斜角度を大きくするようにしたことを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。
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