JP4191129B2 - スロットマシン - Google Patents

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本発明は、パチンコ機用の遊技球を遊技媒体として使用するスロットマシンに関する。
パチンコ機用の遊技球を遊技媒体とするスロットマシンは、一般的なスロットマシンで遊技媒体として使用されるメダルに代えて、遊技球を使用して遊技を行うことができるため、パチンコ機と併存させて遊技場に備え付けることにより、遊技者は一種類の遊技媒体でパチンコ機とスロットマシンの両方の遊技を楽しむことができる。また、このスロットマシンは、パチンコ機用の遊技島に設置して、パチンコ機用の球供給・回収設備を利用できるため、遊技場にとっても設備を共用化できるとともに、遊技媒体の管理が容易になるという利点もある。
ところで、遊技場における現行の遊技球とメダルの貸出レートは、遊技球1個が4円であるのに対して、メダル1枚が20円であり、その価値比率が1:5となっている。従って、遊技球を使用するスロットマシンにメダル式スロットマシンと同等の遊技性を持たせるためには、メダル1枚の価値に相当する遊技球5個を1単位として賭数(1〜3BET)を設定できるようにする必要がある。このため、従来の遊技球を使用するスロットマシンにあっては、賞球払出ユニット又は球貸ユニットから放出される遊技球を貯留する取込用貯留皿に連通させて、前記単位球数で1〜3BETの賭数の遊技球を取込む取込装置が配設されており、遊技者のBETボタン操作に応じて取込装置を作動させ、遊技者が設定した賭数で単位球数の遊技球を遊技機内部へ取込むようなっている。
従来の取込装置は、遊技球を取込む方式により二つのタイプに大別される。その一つは、単位球数の遊技球を一括で取込むタイプのものであって、取込用貯留皿に連通する球案内通路の下流側に、1賭数単位の遊技球を一列状に貯留可能な単位球貯留部を外周に複数形成した取込回転体と、この取込回転体を回転させて、単位球貯留部に貯留されている全ての遊技球を取込回転体の外周方向に略同時に排出させる回転駆動手段とを備え、球案内通路から流下する所定個数の遊技球を単位球貯留部に貯留し、取込回転体を回転させて単位球数の遊技球を一括して遊技機内部へ取込むようにしたもの(例えば、特許文献1,特許文献2参照)であり、他の一つは、単位球数の遊技球を1個ずつ取込むタイプのものであって、取込用貯留皿に連通する球供給通路の下流側に、周面部に遊技球を1個ずつ受け入れる凹部を備えたスプロケットを回転駆動可能に配設し、該スプロケットの回転駆動を介して凹部に受け入れた遊技球を、該凹部の回転軌跡上に形成した取込み口に誘導することによって、単位球数の遊技球を1個ずつ遊技機内部へ取込むようにしたもの(例えば、特許文献3参照)である。
特開2003−93592号公報 実開平1−62885号公報 特開2002−65953号公報
上記のような単位球数の遊技球を一括で取込むタイプの取込装置にあっては、複数個の遊技球を短時間で取込み得る利点があるものの、単位球貯留部の長さによって貯留する遊技球数が規定されるため、単位球数(例えば5個)の遊技球を遊技者が設定した1〜3BETの賭数単位でしか取込むことできない。ところで、近年、遊技球を使用するスロットマシンにあって、遊技者が賭数を例えば1〜15個の範囲で1個単位で任意に設定して遊技し得るスロットマシン(例えば、本願出願人の出願にかかる特願2004−250636号)が開発されているが、かかるスロットマシンには、上記のような単位球数(例えば5個)の遊技球を一括で取込むタイプの取込装置が適用できないという問題点がある。一方、スプロケットの回転駆動により単位球数の遊技球を1個ずつ取込むタイプの取込装置にあっては、スプロケットの回転量を遊技球1個単位で制御して、遊技球を1個単位で取込むようにすることは可能であるが、一度に取込む遊技球数が最大単位取込数(例えば15個)に近くなる程、取込時間が長くなるという問題点がある。
本発明は、遊技球の単位取込数を1個から最大単位取込数(例えば15個)までの範囲で1個単位で任意に設定することができるとともに、その設定した単位取込数の遊技球を短時間で取込み得るようにしたスロットマシンを提供することを目的とするものである。
本発明は、遊技球を遊技媒体とするスロットマシンであって、取込用の遊技球を貯留し、その貯留された遊技球を一列状に整列させる整列部と、該整列部に形成された投入口とを備えた取込用貯留皿と、遊技球を一列状に収容可能な所定長さの収容凹部を備え、回動可能に設けられて、収容凹部が前記投入口に対向する受入位置に回動した状態で、前記投入口から流下する遊技球を収容凹部に一列状態で収容し、かつ収容凹部が遊技球の流下を可能とする放出位置に回動した状態で、収容凹部内に収容した遊技球を放出する取込回転体と、前記取込回転体を回転駆動する回転駆動装置と、前記取込回転体の収容凹部の容積を、少なくとも遊技球1個から最大単位取込数までの範囲で1個単位で変化させて、一度に取込む単位取込数を調整する単位取込数調整手段とを備えていることを特徴とするスロットマシンである(請求項1)。
ここで、収容凹部の容積は、少なくとも遊技球1個から最大単位取込数(例えば15個)までの範囲で1個単位で任意に設定される。即ち、収容凹部の容積は、遊技球1個から最大単位取込数(例えば15個)までの範囲で1個単位で増減される。また、整列部の投入口は、少なくとも一度に取込む最大単位取込数の遊技球の列に対応する長さで形成され得る。
前記取込回転体は、収容凹部が投入口に対向しない回動位置で停止制御され、その外周部によって取込用貯留皿の投入口を遮蔽するように設けられ、この投入口が遮蔽状態にあるときに、単位取込数調整手段により収容凹部の容積を変化させるようにした構成(請求項2)が提案される。
前記単位取込数調整手段としては、収容凹部内に側方から進退可能に嵌装された充填杆材と、該充填杆材の非嵌装端に相対回動可能に連結されて、該充填杆材を進退移動させる移動操作部材とからなり、充填杆材の進退移動により容積が変化する収容凹部内に遊技球を取込むことにより、単位取込数を調整する構成(請求項3)が提案される。
また、他の単位取込数調整手段としては、取込回転体に、その長手方向に沿って進退可能に外嵌された環状保持部材と、該環状保持部材に先端が固定されて該環状保持部材から一側方の収容凹部の上部を覆い得る帯状遮蔽板と、収容凹部内に進退可能に嵌装され、磁力により環状保持部材の内周面に吸着された仕切壁部材と、環状保持部材に連結されて、該環状保持部材を進退移動させる移動操作部材とからなり、環状保持部材の進退移動に伴う仕切壁部材の進退移動により容積が変化する収容凹部内に遊技球を取込むことにより、単位取込数を調整する構成(請求項4)が提案される。
さらに、前記帯状遮蔽板が可撓性材料によって形成され、該帯状遮蔽板の後端側に、該帯状遮蔽板を渦巻き状に収納する収納部が設けられている構成(請求項5)が提案される。
また、単位取込数調整手段で調整される単位取込数を報知する指標部が遊技機本体の前面に設けられている構成(請求項6)が提案される。
上述したように、本発明は、取込用の遊技球を貯留し、その貯留された遊技球を一列状に整列させる整列部と、該整列部に形成された投入口とを備えた取込用貯留皿と、遊技球を一列状に収容可能な所定長さの収容凹部を備え、回動可能に設けられて、収容凹部が前記投入口に対向する受入位置に回動した状態で、前記投入口から流下する遊技球を収容凹部に一列状態で収容し、かつ収容凹部が遊技球の流下を可能とする放出位置に回動した状態で、収容凹部内に収容した遊技球を放出する取込回転体と、前記取込回転体を回転駆動する回転駆動装置と、前記取込回転体の収容凹部の容積を、少なくとも遊技球1個から最大単位取込数までの範囲で1個単位で変化させて、一度に取込む単位取込数を調整する単位取込数調整手段とを備えていることを特徴とするスロットマシンであるから(請求項1)、単位取込数調整手段によって取込回転体の収容凹部の容積を少なくとも遊技球1個から最大単位取込数までの範囲で1個単位で変化させて、該収容凹部の容積を、取込む単位取込数に対応する容積に調整した状態で、該収容凹部に投入口から流下する遊技球を収容させることにより、該収容凹部に一度に取込むべき単位取込数の遊技球が収容される。ここで、該単位取込数の遊技球は、収容凹部が投入口に対向する受入位置に回動した状態で、該収容凹部の開口方向から一列状態で収容され、かつ該収容凹部が遊技球の流下を可能とする放出位置に回動した状態で収容凹部の開口方向へ略同時に放出されて、遊技機内部に取込まれる。これにより、遊技球の単位取込数を1個から最大単位取込数(例えば15個)までの範囲で1個単位で任意に設定することができるとともに、その設定した単位取込数の遊技球を短時間で取込むことができる。尚、整列部の投入口を、少なくとも一度に取込む最大単位取込数の遊技球の列に対応する長さで形成した場合には、収容凹部の開口方向から遊技球を一列状態で略同時に収容することができため、遊技球の取込時間をさらに短縮することが可能となる。
前記取込回転体が、収容凹部が投入口に対向しない回動位置で停止制御され、その外周部によって取込用貯留皿の投入口を遮蔽するように設けられ、この投入口が遮蔽状態にあるときに、単位取込数調整手段により収容凹部の容積を変化させるようにした構成(請求項2)にあっては、仮に収容凹部の容積を変化させる時点で収容凹部内に遊技球が存在していると、容積を増加させる場合には問題はないが、容積を減少させる場合に支障が生じる虞があるため、上記構成のように、収容凹部が投入口に対向しない回動位置に取込回転体を停止させ、かつその外周部で取込用貯留皿の投入口を遮蔽して、取込用貯留皿の投入口から収容凹部内に遊技球が流入しない状態とすることにより、単位取込数調整手段による収容凹部の容積調整を支障なく行うことができる。また、取込用貯留皿の投入口を遮蔽する場合、開閉可能な遮蔽部材を別途設けることも可能であるが、上記のように取込回転体の外周部で遮蔽するように設けることにより、構造を簡略化できる利点がある。
前記単位取込数調整手段が、収容凹部内に側方から進退可能に嵌装された充填杆材と、該充填杆材の非嵌装端に相対回動可能に連結されて、該充填杆材を進退移動させる移動操作部材とからなり、充填杆材の進退移動により容積が変化する収容凹部内に遊技球を取込むことにより、単位取込数を調整するものとした構成(請求項3)にあっては、充填杆材が嵌装されている収容凹部の取込不能容積内には遊技球が流入せず、充填杆材が嵌装されていない収容凹部の取込可能容積内に遊技球が収容される。そして、移動操作部材によって充填杆材を収容凹部内で進退移動させることにより、収容凹部の取込可能容積が変化するので、移動操作部材の移動操作を介して単位取込数を簡単に調整することができる。
ここで、収容凹部内に側方から進退可能に嵌装された充填杆材は、取込回転体と一体的に回動するが、移動操作部材は回動せず、充填杆材の進退方向にのみ移動可能に設けられる。このため、移動操作部材を充填杆材の非嵌装端に相対回動可能に連結して、取込回転体及び充填杆材の回動を妨げないようにしている。また、移動操作部材は遊技者が手動で直接、移動操作するように設けることが可能であるが、これ以外に、遊技者が単位取込数のデータをBETボタン操作等を介して入力すると、別途設けられた直線移送装置が前記データに基づいて作動して移動操作部材を自動で移動させるように構成することも可能である。
また、単位取込数調整手段が、取込回転体に、その長手方向に沿って進退可能に外嵌された環状保持部材と、該環状保持部材に先端が固定されて該環状保持部材から一側方の収容凹部の上部を覆い得る帯状遮蔽板と、収容凹部内に進退可能に嵌装され、磁力により環状保持部材の内周面に吸着された仕切壁部材と、環状保持部材に連結されて、該環状保持部材を進退移動させる移動操作部材とからなり、環状保持部材の進退移動に伴う仕切壁部材の進退移動により容積が変化する収容凹部内に遊技球を取込むことにより、単位取込数を調整するものとした構成(請求項4)にあっては、帯状遮蔽板で覆われている収容凹部の取込不能容積内には遊技球が流入せず、帯状遮蔽板で覆われていない収容凹部の取込可能容積内に遊技球が収容される。そして、移動操作部材によって環状保持部材を進退移動させて、該環状保持部材に吸着された仕切壁部材を収容凹部内で進退移動させることにより、収容凹部の取込可能容積が変化するので、移動操作部材の移動操作を介して単位取込数を簡単に調整することができる。
ここで、収容凹部内に進退可能に嵌装された仕切壁部材は、取込回転体と一体的に回動するが、仕切壁部材を保持する環状保持部材及び該環状保持部材に連結された移動操作部材は回動せず、仕切壁部材の進退方向にのみ移動可能に設けられる。このため、環状保持部材の内周面に仕切壁部材を磁力により吸着させて、該仕切壁部材を環状保持部材の内周面に沿って摺動可能に設けることにより、取込回転体及び仕切壁部材の回動を妨げないようにしている。また、この構成にあっても、移動操作部材は遊技者が手動で直接、移動操作するように設けることが可能であるが、これ以外に、遊技者が単位取込数のデータをBETボタン操作等を介して入力すると、別途設けられた直線移送装置が前記データに基づいて作動して移動操作部材を自動で移動させるように構成することも可能である。
さらに、前記帯状遮蔽板が可撓性材料によって形成され、該帯状遮蔽板の後端側に、該帯状遮蔽板を渦巻き状に収納する収納部が設けられている構成(請求項5)にあっては、収容凹部の取込可能容積を増加させる方向に仕切壁部材を移動させると、これに伴って外側方に移動する帯状遮蔽板を、その後端側から順次収納部内に渦巻き状に収納することができる。これにより、取込回転体の外側方に帯状遮蔽板を退避させるためのスペースを確保しておく必要がなく、単位取込数調整手段のコンパクト化が可能となる。
また、単位取込数調整手段で調整される単位取込数を報知する指標部が遊技機本体の前面に設けられている構成(請求項6)にあっては、調整した単位取込数を遊技者が容易に知ることができる。
以下に、本発明にかかるスロットマシン1の第一実施例を、図1〜図12に基づいて説明する。
スロットマシン1は、図1に示すように、遊技島(図示省略)に固定される長方形状の外枠2と、該外枠2の前面開口部分を覆う遊技機本体3とからなる。
遊技機本体3は、略正方形状の開口部6が中央上部に形成された前枠5(図3参照)を備え、該前枠5の一側縁がヒンジ部材4,4を介して外枠2に開閉可能に枢着されている。前枠5の開口部6には遊技盤7が嵌合された状態で取り付けられており、該遊技盤7の略中央部には、回転リール63a〜63cの図柄P(図2参照)を前方から視認可能とする表示窓8a〜8cが形成されている。ここで、回転リール63a〜63cは、遊技盤7の裏面側に配設された図示しないリールユニットに組み付けられており、夫々リール駆動モータ(図10参照)によって回転駆動されるようになっている。前記遊技盤7にあって、左側に位置する表示窓8aの左側部には、有効な入賞ラインを遊技者に報知する入賞ラインランプ9(図2参照)が設けられる。また、該表示窓8a〜8cの下方には、レギュラーボーナス中の入賞回数や一回の入賞により獲得した賞球数及びその他の所要情報を夫々表示する各種表示器10〜13(図2参照)が横一列状に配設されている。また、前枠5の前面下部には余剰球用貯留皿14が配設されており、前枠5には該余剰球用貯留皿14内に臨むように球放出口15が形成されている。この余剰球用貯留皿14には後述する取込用貯留皿16に通じる球通路からオーバーフローした遊技球やキャンセル操作により返却される遊技球が球放出口15から流入して貯留される。
前枠5の前面側には、ヒンジ部材(図示省略)により一側縁が枢結された前扉17が開閉可能に取り付けられている。この前扉17は、ガラスまたは合成樹脂からなる透明な被覆板が嵌め込まれた窓部18を備えており、該窓部18から上述した表示窓8a〜8cに表出する回転リール63a〜63cの図柄Pや各種表示器10〜13を視認し得るようになっている。窓部18の左右両側には装飾ランプ19が配設されており、その上部の左右両側にはスピーカー20が配設されている。この装飾ランプ19及びスピーカー20を用いて遊技状態に応じた所定の点滅光や効果音による演出が行われる。また、窓部18の左下部にはカード操作部21(図2参照)が配設されている。該カード操作部21は、スロットマシン1の側部に装着される図示しないプリペイドカードユニットに投入されたプリペイドカードを遊技客に返却する指示に用いるカード返却ボタン25と、所定個数単位の遊技球を貸球として払い出す指示に用いる球貸ボタン26と、カードユニットに投入したプリペイドカードの残高を表示する度数表示器27とによって構成されている。さらに、前扉17の下部にはカード操作部21の右側位置に、後述する単位取込数調整手段81Aを構成する移動操作部材56の操作片58が前方に向けて突出される狭幅状の作動口28が左右方向に所定の長さで形成されており、該作動口28の上部には遊技球の単位取込数を1個単位で報知する指標部29が設けられている。
また、前扉17の下部には、取込用貯留皿16が一体形成された遊技操作部30が配設されている。この遊技操作部30には、その前壁面にスタートレバー31,ストップボタン32〜34,キャンセルボタン35,球抜ボタン36,精算ボタン37が設けられており、さらに上壁面の右側にはBETボタン38が設けられている。そして、これらのボタンやレバーの操作により遊技が実行される。ここで、BETボタン38は、遊技者により設定された単位取込数で遊技球を投入するための投入スイッチを構成するものであり、後述するように、このボタンの押圧操作により取込用貯留皿16内の遊技球が自動的に前枠5の背面側へ取込まれ、その取込まれた遊技球数に応じて賭数が設定される。この遊技球の取込みによる遊技可能な状態において、スタートレバー31を押し下げると、各回転リール63a〜63cが回転し、遊技が開始される。ストップボタン32〜34は回転リール63a〜63cの停止操作に用いるものであり、回転リール63a〜63cの回転中にこれらのボタンを押圧操作すると、その操作タイミングに基づいて後述する遊技制御装置が各ストップボタン32〜34に対応する回転リール63a〜63cを停止させる。また、キャンセルボタン35は、遊技開始前に遊技をキャンセルして、前枠5の背面側へ取込まれた遊技球を返却するためのものであり、遊技者が該キャンセルボタン35を押圧操作すると、取込まれた遊技球が余剰球用貯留皿14へ放出される。球抜ボタン36は、取込用貯留皿16の遊技球を余剰球用貯留皿14へ排出するためのものであり、該球抜ボタン36の押圧操作により取込用貯留皿16から余剰球用貯留皿14へ遊技球が流下する。精算ボタン37は、未払出個数データとして記憶されている遊技球を払い出すためのものであり、該精算ボタン37の押圧操作により、未払出個数データに対応する数の遊技球が取込用貯留皿16に払い出される。ここで、未払出個数データは、入賞により発生した賞球が実際に払い出されることなく所定数(例えば250個)を上限に電子データとして記憶保持されているものであり、精算ボタン37の押圧操作によって未払出個数データに対応する数の遊技球を取込用貯留皿16に払い出すことができるようになっている。また、上記スタートレバー31,ストップボタン32〜34,BETボタン38は夫々内部にスイッチとランプを備えており、各レバー及びボタンの操作は各スイッチのON作動により後述する遊技制御装置を構成する主制御基板100(図10参照)に伝えられるとともに、夫々のランプの点灯によりレバーまたはボタン操作が有効であることを遊技者に報知するようになっている。
前記取込用貯留皿16は、その内部が遊技球を貯留する貯留領域40となっており、該貯留領域40内に臨むようにして前扉17の左側に開口された球供給口41から遊技球が流入する。貯留領域40には、図4に示すように、遊技球xを一列状に整列させる細長溝状の整列部42が設けられており、該整列部42にはその下部に、少なくとも一度に取込む最大単位取込数(例えば15個)の遊技球の列に対応する長さの投入口43が開口されている。また、貯留領域40の底面は、該整列部42へ向かって下方傾斜しており、貯留領域40内の遊技球を整列部42へ順次流入させ得るようになっている。そして、貯留領域40内の遊技球は投入口43から下方に流下し、後述する取込装置50Aにより所定単位取込数(例えば1〜15個)を一単位として遊技機内部に取込まれる。ここで、この第一実施例及び後述する第二実施例のスロットマシン1では、一回の遊技毎に遊技球1〜15個の何れかの単位取込数で賭数を選択可能であり、後述する遊技制御装置は、その選択された賭数に応じた遊技内容で遊技を実行する遊技制御内容を備えている。
前記投入口43の直下位置には、図5に示すように、該投入口43に近接させて取込装置50Aが配設されている。該取込装置50Aは、図6,図7に示すように、遊技球を一列状に収容可能な二つの収容凹部52,52(図7(ロ)参照)が外周面の180°異なる位置に軸方向に沿って形成された円柱形状の取込回転体51と、該取込回転体51を回転駆動する取込モータ53からなる回転駆動装置とを備えており、該取込モータ53は後述する遊技制御装置の制御に基づいて回転駆動され、取込回転体51が所定角度で回動される。そして、該取込回転体51の回動によって何れか一方の収容凹部52が前記投入口43に対向する受入位置に回動した状態(図11(ロ)参照)で、前記投入口43から流下する遊技球を該収容凹部52に開口方向から一列状態で略同時に収容し、かつ該収容凹部52が遊技球の流下を可能とする放出位置に回動した状態(図11(ニ)参照)で、該収容凹部52内に収容されている遊技球を開口方向へ略同時に放出するようになっている。また、取込回転体51は、非作動時において、図11(イ)に示すように、収容凹部52が投入口43に対向しない回動位置で停止するように駆動制御され、その外周部によって該投入口43を遮蔽するように設けられている。
前記収容凹部52,52には、各収容凹部52,52と略同一の断面形状に形成された充填杆材54,54が側方から進退可能に嵌装されている。この充填杆材54,54の長さは収容凹部52,52の長さより、若干長く形成されており、収容凹部52,52に完全に嵌装された状態で側方に突出する端部が非嵌装端54’,54’となっている。そして、この充填杆材54,54の非嵌装端54’,54’を一体に支持する円形の支持板55には、充填杆材54,54を進退移動させる移動操作部材56の一端が連結軸部57を介して相対回動可能に連結されている。これにより収容凹部52,52内に側方から進退可能に嵌装された充填杆材54,54は、取込回転体51と一体的に回動することが可能である一方、移動操作部材56は回動せず、充填杆材54,54の進退方向にのみ移動可能に設けられている。また、この移動操作部材56の他端は操作片58を備えた操作部59となっており、上述した前扉17の作動口28から操作片58が前方に突出されている。そして、この操作片58に対する手動操作で移動操作部材56を左右方向に移動させることにより、充填杆材54,54が左右方向に進退移動し、これに伴って収容凹部52,52における遊技球の取込可能容積が変化するようになっている。そして、この第一実施例にあっては、上述した充填杆材54,54と移動操作部材56とによって、取込回転体51の収容凹部52,52の容積を、少なくとも遊技球1個から最大単位取込数までの範囲で1個単位で変化させて、一度に取込む単位取込数を調整する単位取込数調整手段81Aが構成されている。
また、取込装置50Aは、取込回転体51の外周面を覆うカバー部材60を備えており、該カバー部材60の周面上部には、前記整列部42の投入口43(図5参照)に対向する位置に、少なくとも一度に取込む最大単位取込数(例えば15個)の遊技球の列に対応する長さの連通口61が開口されている。また、該カバー部材60の下部には、放出位置(図11(ニ)参照)に回動した取込回転体51の収容凹部52から放出される遊技球を受け入れる取込樋62が一体形成されており、該取込樋62の一端には一列状の遊技球を一個ずつ流下させて遊技機内部に取込む取込通路64が後方に向けて延出されている。この取込通路64には取込球検知スイッチ65(図8参照)が配設されており、該取込球検知スイッチ65により検知された遊技球数が、一回の遊技毎に賭数を設定する単位取込数として後述する主制御基板100(図10参照)に送信される。
取込通路64は、図3に示すように、前枠5に形成された挿通口66を通して前枠5の裏面側、即ち、遊技機内部に延出されており、その先端は、図8に示すように、振分け装置67を介して二股状に分岐されている。一方の分岐路68aは、上述した余剰球用貯留皿14の球放出口15へ遊技球を流下させる球通路74(図9参照)に連通され、他方の分岐路68bは遊技島の球回収装置(図示省略)に臨ませて開放されている。そして、上述した取込樋62から流入して流下する遊技球は、振分け装置67によって余剰球用貯留皿14の球放出口15と、遊技島の球回収装置の何れかに放出される。
前記振分け装置67は、図8(イ),(ロ)に示すように、取込通路64を遮断可能なスプロケット69と、該スプロケット69を正逆両方向に選択的に回転させる振分けモータ70と、スプロケット69の直上に配設された停留球検知スイッチ71とによって構成されている。ここで、スプロケット69は、その周部に、遊技球を一個ずつ収容可能な三つの凹部72を備え、各凹部72の間が、その外周面で遊技球を停留させる停留部73となっている。振分けモータ70は、ステッピングモータからなり、主制御基板100(図10参照)に接続されて、該主制御基板100からの制御信号によって正逆何れかの方向に回転駆動されるとともに、スプロケット69の何れかの停留部73が上方に向いた状態で停止するように制御される。そして、上述した取込樋62から取込通路64に取込まれた賭数単位の遊技球は、図9(イ)に示すように、スプロケット69の停留部73によって一旦停留され、この状態で上述したスタートレバー31が押し下げられると、主制御基板100(図10参照)からの制御信号に基づいて、振分けモータ70が図中反時計回りに回転駆動され、スプロケット69が同方向に回転して、図9(ロ)に示すように、遊技球が分岐路68bを介して遊技島の球回収装置側へ排出される。この時、振分けモータ70の回転駆動は、スプロケット69の直上に配設されている停留球検知スイッチ71によって遊技球が検知されなくなるまで、即ち、取込通路64に取込まれた賭数単位の遊技球がなくなるまで継続される。また、スプロケット69の停留部73によって賭数単位の遊技球が停留されている状態において、キャンセルボタン35が押圧操作されると、主制御基板100(図10参照)からの制御信号に基づいて、振分けモータ70が図中時計回りに回転駆動され、スプロケット69が同方向に回転して、図9(ハ)に示すように、遊技球が分岐路68aを介して球通路74の終端部側へ送られる。これにより、取込通路64に一旦取込まれた遊技球は、球放出口15から余剰球用貯留皿14へ返却されるようになっている。
図10は、本発明にかかるスロットマシン1の遊技制御装置を構成する制御回路を示すブロック図である。
マイクロコンピュータにより構成される主制御基板100には、スロットマシン1の遊技作動を統括的に制御するための主制御用中央制御装置(CPU)を備えた基板回路が設けられている。この主制御基板100の基板回路には、周辺機器とデータ通信を行う入力ポート及び出力ポート(図示省略)が設けられており、この出力ポートを介して主制御基板100からの制御信号が、払出制御基板101,表示制御基板102,ランプ制御基板103,情報端子基板105の各入力ポートに向けて出力されるようになっている。また、主制御基板100の入力ポートには、上述したスタートレバー31,BETボタン38,ストップボタン32〜34,キャンセルボタン35,球抜ボタン36,精算ボタン37の各スイッチが接続されており、主制御基板100は所定時間毎(例えば2ms毎)にこれらのスイッチのON作動状態を調べ、そのON作動に応じて遊技状態を制御する。また、主制御基板100には、取込モータ53,取込球検知スイッチ65,振分けモータ70,停留球検知スイッチ71が接続されている。
上記払出制御基板101には、遊技球の払出作動の制御を行うための基板回路が設けられる。この基板回路は払出装置と接続されており、主制御基板100から送出されるコマンドに従い払出装置を作動させて、貸球や賞球の払い出しを実行する。また、払出制御基板101は、貸球数を記憶したプリペイドカードの読込みや書込みを行う付属装置であるカードユニットと、このプリペイドカードのデータ処理を中継するCR接続基板104を介して接続され、遊技球の残球データ等をやり取りする。さらに、払出制御基板101には、球タンク内の球切れを検出するための球切れスイッチや、球放出口15の奥に設けられて、余剰球用貯留皿14が遊技球で満杯になったことを検知するための満タンスイッチが接続されている。
上記表示制御基板102は、回転リール63a〜63cの停止制御を行うための基板回路が設けられる。この基板回路には、各回転リール63a〜63cを回転駆動するリール駆動モータと、回転リール63a〜63cの回転角度を検出する基準位置センサとが接続され、主制御基板100から送出されるコマンドに従ってリール駆動モータを作動させ、各回転リール63a〜63cを回転させるとともに、所定回転角度で停止させる。また、表示制御基板102は、回転リール63a〜63cの下方に設けられた各種表示器10〜13と接続されるとともに、効果音や音声の出力制御を行う音声制御基板106を介してスピーカー20と接続されている。
上記ランプ制御基板103には、入賞ラインランプ9や、遊技操作部30に設けられるスタートレバーのスタートランプやBETボタン38,ストップボタン32〜34に内蔵された各ボタンランプが接続されており、主制御基板100から送出されるコマンドに従い各ランプを点灯制御して、入賞ラインやボタン操作が有効となったことを遊技者に報知する。さらに、ランプ制御基板103には装飾ランプ19が接続されており、主制御基板100から送出されるコマンドに従って遊技状態に応じて所定態様で装飾ランプ19が点灯,点滅される。
また、上記情報端子基板105は、遊技島に設備される集中管理装置と接続するためのものであり、主制御基板100や払出制御基板101から送られた賞球数や大当り回数等の情報が、この情報端子基板105を介して集中管理装置へ送信される。
次に、この第一実施例における取込装置50Aによる遊技球の取込態様を、図11,図12に基づいて説明する。
取込回転体51は、非作動時において上部側の収容凹部52が、図11(イ)に示すように、垂直方向に対して後方に所定角度(図示した例では40°)ずれた待機位置に停止している。この待機状態にあっては、取込回転体51の外周部によって投入口43が遮蔽されており、遊技球が収容凹部52に進入しないため、単位取込数調整手段81Aによる収容凹部52の容積調整を支障なく行うことができる。この待機状態において、遊技者が、単位取込数調整手段81Aを構成する移動操作部材56の操作片58に対する手動操作によって、移動操作部材56を左右方向に移動させると、その移動操作に伴って充填杆材54,54が左右方向に進退移動し、収容凹部52,52における遊技球の取込可能容積が少なくとも遊技球1個から最大単位取込数(例えば15個)までの範囲で1個単位で変化する。そして、このように収容凹部52,52の容積を、充填杆材54,54の進退移動によって取込む単位取込数に対応する容積に調整した後、遊技者がBETボタン38の押圧操作を行うと、その出力信号を受信した主制御基板100の制御により、取込モータ53が駆動され、取込回転体51が前方向(図示した例では反時計回り方向)に回転する。そして、該取込回転体51の収容凹部52が投入口43に対向する受入位置まで回動すると、整列部42に一列状に整列している遊技球が投入口43から流下して、図11(ロ),図12に示すように、一度に取込むべき単位取込数の遊技球が一列状態で開口方向から略同時に収容凹部52に収容される。ここで、収容凹部52内は、取込む単位取込数に対応する容積に調整されているため、それ以上の遊技球が収容凹部52に進入することはない。このように収容凹部52に単位取込数の遊技球を収容した後、取込回転体51はさらに回転駆動される。これにより、収容凹部52に収容された遊技球は、図11(ハ)に示すように、取込回転体51の回転に伴って下方向に移送される。また、この移送過程にあっては、投入口43が取込回転体51の外周部によって再び遮蔽され、後続の遊技球は取込回転体51の外周部上に停留される。そして、図11(ニ)に示すように、収容凹部52が下向きとなって収容されている遊技球が自重により落下する放出位置(初期待機位置から180°回動した位置)まで回動すると、取込回転体51の回転駆動が停止され、収容凹部52内の遊技球が開口方向へ略同時に放出されて取込樋62内に流入する。該取込樋62に流入した遊技球は、取込通路64を流下して遊技機内部に取り込まれる。この時、取込通路64に配設された取込球検知スイッチ65により取込む単位取込数が検知され、この検知された単位取込数によって一回の遊技毎の賭数が設定される。
かかる構成にあって、単位取込数調整手段81Aによって取込回転体51の収容凹部52の容積を遊技球1個から最大単位取込数までの範囲で1個単位で変化させて、該収容凹部52の容積を、取込む単位取込数に対応する容積に調整した状態で、該収容凹部52に投入口43から流下する遊技球を収容させることにより、該収容凹部52に一度に取込むべき単位取込数の遊技球が収容される。これにより、遊技球の単位取込数を1個から最大単位取込数(例えば15個)までの範囲で1個単位で任意に設定することができる。特に、この第一実施例にあっては、単位取込数調整手段81Aが、取込回転体51の収容凹部52内に側方から進退可能に嵌装された充填杆材54と、該充填杆材54の非嵌装端54’,54’に相対回動可能に連結されて、該充填杆材54を進退移動させる移動操作部材56とからなり、充填杆材54の進退移動により変化する収容凹部52の取込可能容積内に遊技球を取込むことにより、単位取込数を調整するように構成されているので、充填杆材54が嵌装されている収容凹部52の取込不能容積内には遊技球が流入せず、充填杆材54が嵌装されていない収容凹部52の取込可能容積内に遊技球が収容される。そして、移動操作部材56によって充填杆材54を収容凹部52内で進退移動させることにより、収容凹部52の取込可能容積が変化するので、移動操作部材56の移動操作を介して単位取込数を簡単に調整することができる。
また、単位取込数の遊技球は、収容凹部52が投入口43に対向する受入位置に回動した状態で、該収容凹部52の開口方向から一列状態で略同時に収容され、かつ該収容凹部52が遊技球の流下を可能とする放出位置に回動した状態で収容凹部52の開口方向へ略同時に放出されて、遊技機内部に取込まれる。これにより、単位取込数調整手段81Aによって設定された単位取込数の遊技球を短時間で取込むことができる。
尚、上記第一実施例では、収容凹部52を形成した円柱形状の取込回転体51を回転させて、該収容凹部52に収容した遊技球を受入位置から放出位置へ移送するようにしているが、これに限らず、断面コ字形に形成した箱型の取込回転体をソレノイドによって回動させて、受入位置から放出位置へ遊技球を移送するように構成することも可能である。
図13〜図18は、本発明の第二実施例を示す。図13に示すように、投入口43に近接させてその直下位置に配設された取込装置50Bは、図14,図15に示すように、第一実施例と同様の取込回転体51と、該取込回転体51を回転駆動する取込モータ53からなる回転駆動装置とを備えている。取込回転体51は、非作動時において、収容凹部52が投入口43に対向しない回動位置で停止するように駆動制御され、その外周部によって該投入口43を遮蔽するように設けられている。
取込回転体51には、環状保持部材75がその長手方向に沿って進退可能に外嵌されており、該環状保持部材75の内周面には、磁石が吸着可能な鉄,ステンレス等の磁性金属からなる環状の吸着保持板76(図15(ロ)参照)が固着されている。尚、環状保持部材75自体を磁石が吸着可能な磁性金属で形成した場合には、該吸着保持板76を設ける必要はない。また、取込回転体51の収容凹部52,52には、各収容凹部52,52と略同一の断面形状に形成された仕切壁部材77,77が進退可能に嵌装されており、該仕切壁部材77,77は、その外面に一端を露出させて仕切壁部材77,77内に夫々埋設された磁石78(図16参照)の磁力によって前記環状保持部材75の内周面の吸着保持板76に吸着されている。これにより、仕切壁部材77,77は、環状保持部材75の進退移動時に該環状保持部材75とともに収容凹部52,52を進退移動し、また、取込回転体51の回転駆動時には、環状保持部材75の内周面に沿って摺動するようになっている。
また、前記環状保持部材75には、該環状保持部材75から一側方の収容凹部52,52の上部を覆い得る帯状遮蔽板79の先端が固定されている。ここで、この帯状遮蔽板79で覆われることとなる収容凹部52,52の一側方は遊技球が流入しない取込不能容積となり、帯状遮蔽板79で覆われない収容凹部52,52の他側方が遊技球を収容する取込可能容積となる。帯状遮蔽板79は、可撓性を有する金属薄板,合成樹脂,ゴム等の素材を用いて形成されており、該帯状遮蔽板79の後端側には、図16に示すように、該帯状遮蔽板79を後端部から渦巻き状に収納する収納部80が配設されている。そして、収容凹部52,52の取込可能容積を増加させる方向に仕切壁部材77,77が移動すると、これに伴って外側方に移動する帯状遮蔽板79が、その後端側から順次収納部80内に渦巻き状に収納される。これにより、取込回転体51の外側方に帯状遮蔽板79を退避させるためのスペースを確保しておく必要がなく、後述する単位取込数調整手段81Bのコンパクト化を可能にしている。
さらに、環状保持部材75には、該環状保持部材75を進退移動させる移動操作部材56の一端が一体的に連結されている。この移動操作部材56の他端は、図16,図17に示すように、操作片58を備えた操作部59となっており、上述した前扉17の作動口28から操作片58が前方に突出されている。そして、この操作片58に対する手動操作で移動操作部材56を左右方向に移動させて環状保持部材75を進退移動させることにより、該環状保持部材75に吸着された仕切壁部材77,77が収容凹部52,52内で左右方向に進退移動し、これに伴って収容凹部52,52における遊技球の取込可能容積が変化するようになっている。そして、この第二実施例にあっては、上述した環状保持部材75と、帯状遮蔽板79と、仕切壁部材77,77と、移動操作部材56とによって、取込回転体51の収容凹部52,52の容積を、少なくとも遊技球1個から最大単位取込数までの範囲で1個単位で変化させて、一度に取込む単位取込数を調整する単位取込数調整手段81Bが構成されている。
また、取込装置50Bは、放出位置(図18(ニ)参照)に回動した取込回転体51の収容凹部52から放出される遊技球を受け入れる取込樋62を備えており、該取込樋62には、収容凹部52から放出される遊技球を取込樋62内に案内する案内受縁部60’が取込回転体51の前側周面に沿って立設されている。取込樋62の一端には一列状の遊技球を一個ずつ流下させて遊技機内部に取込む取込通路64が後方に向けて延出されている。この取込通路64には取込球検知スイッチ65(図8参照)が配設されており、該取込球検知スイッチ65により検知された遊技球数が、一回の遊技毎に賭数を設定する単位取込数として上述した主制御基板100(図10参照)に送信される。
次に、この第二実施例における取込装置50Bによる遊技球の取込態様を、図18に基づいて説明する。
取込回転体51は、非作動時において上部側の収容凹部52が、図18(イ)に示すように、垂直方向に対して後方に所定角度(図示した例では40°)ずれた待機位置に停止している。この待機状態にあっては、取込回転体51の外周部によって投入口43(図13参照)が遮蔽されており、遊技球が収容凹部52に進入しないため、単位取込数調整手段81Bによる収容凹部52の容積調整を支障なく行うことができる。この待機状態において、遊技者が、単位取込数調整手段81Bを構成する移動操作部材56の操作片58(図17参照)に対する手動操作によって、移動操作部材56を左右方向に移動させて環状保持部材75を進退移動させると、その移動操作に伴って帯状遮蔽板79と仕切壁部材77,77とが左右方向に進退移動し、収容凹部52,52における遊技球の取込可能容積が少なくとも遊技球1個から最大単位取込数(例えば15個)までの範囲で1個単位で変化する。そして、このように収容凹部52,52の容積を、取込む単位取込数に対応する容積に調整した後、遊技者がBETボタン38(図1参照)の押圧操作を行うと、その出力信号を受信した主制御基板100の制御により、取込モータ53が駆動され、取込回転体51が前方向(図示した例では反時計回り方向)に回転する。そして、該取込回転体51の収容凹部52が投入口43に対向する受入位置まで回動すると、整列部42に一列状に整列している遊技球が投入口43から流下して、図18(ロ)に示すように、一度に取込むべき単位取込数の遊技球が一列状態で開口方向から略同時に収容凹部52に収容される。ここで、収容凹部52内は、取込む単位取込数に対応する容積に調整されているため、それ以上の遊技球が収容凹部52に進入することはない。このように収容凹部52に単位取込数の遊技球を収容した後、取込回転体51はさらに回転駆動される。これにより、収容凹部52に収容された遊技球は、図18(ハ)に示すように、取込回転体51の回転に伴って下方向に移送される。また、この移送過程にあっては、投入口43が取込回転体51の外周部によって再び遮蔽され、後続の遊技球は取込回転体51の外周部上に停留される。そして、図18(ニ)に示すように、収容凹部52が下向きとなって収容されている遊技球が自重により落下する放出位置(初期待機位置から180°回動した位置)まで回動すると、取込回転体51の回転駆動が停止され、収容凹部52内の遊技球が開口方向へ略同時に放出されて取込樋62内に流入する。該取込樋62に流入した遊技球は、取込通路64を流下して遊技機内部に取り込まれる。この時、取込通路64に配設された取込球検知スイッチ65により取込む単位取込数が検知され、この検知された単位取込数によって一回の遊技毎の賭数が設定される。
かかる構成にあって、単位取込数調整手段81Bによって取込回転体51の収容凹部52の容積を遊技球1個から最大単位取込数までの範囲で1個単位で変化させて、該収容凹部52の容積を、取込む単位取込数に対応する容積に調整した状態で、該収容凹部52に投入口43から流下する遊技球を収容させることにより、該収容凹部52に一度に取込むべき単位取込数の遊技球が収容される。これにより、遊技球の単位取込数を1個から最大単位取込数(例えば15個)までの範囲で1個単位で任意に設定することができる。特に、この第二実施例にあっては、単位取込数調整手段81Bが、取込回転体51に、その長手方向に沿って進退可能に外嵌された環状保持部材75と、該環状保持部材75に先端が固定されて該環状保持部材75から一側方の収容凹部52の上部を覆い得る帯状遮蔽板79と、収容凹部52内に進退可能に嵌装され、磁力により環状保持部材75の内周面に吸着された仕切壁部材77と、環状保持部材75に連結されて、該環状保持部材75を進退移動させる移動操作部材56とからなり、環状保持部材75の進退移動に伴う仕切壁部材77の進退移動により変化する収容凹部52の取込可能容積内に遊技球を取込むことにより、単位取込数を調整するように構成されているので、帯状遮蔽板79で覆われている収容凹部52の取込不能容積内には遊技球が流入せず、帯状遮蔽板79で覆われていない収容凹部52の取込可能容積内に遊技球が収容される。そして、移動操作部材56によって環状保持部材75を進退移動させて、該環状保持部材75に吸着された仕切壁部材77を収容凹部52内で進退移動させることにより、収容凹部52の取込可能容積が変化するので、移動操作部材56の移動操作を介して単位取込数を簡単に調整することができる。
また、第一実施例と同様に、単位取込数の遊技球は、収容凹部52が投入口43に対向する受入位置に回動した状態で、該収容凹部52の開口方向から一列状態で略同時に収容され、かつ該収容凹部52が遊技球の流下を可能とする放出位置に回動した状態で収容凹部52の開口方向へ略同時に放出されて、遊技機内部に取込まれる。これにより、単位取込数調整手段81Bによって設定された単位取込数の遊技球を短時間で取込むことができる。
尚、この第二実施例では、帯状遮蔽板79を可撓性材料によって形成して、渦巻き状に収納するようにしているが、これに代えて、帯状遮蔽板79を硬質材料で形成することもできる。この場合には、取込回転体51の外側方に帯状遮蔽板79を退避させるためのスペースが設けられる。
また、上述した第一実施例及び第二実施例では、移動操作部材56を手動操作するように構成されているが、これに代えて、取込む単位取込数の球数データを設定する取込球数設定手段と、移動操作部材56を自動で移動させる直線移送手段を設け、遊技者が取込球数設定手段で単位取込数を設定してBETボタン38を押圧操作すると、設定された球数データに基づいて直線移送手段が移動操作部材56を所定位置に移動させるように構成することも可能である。この場合、直線移送手段としては、螺子杆と該螺子杆を回転させる電動モータとを備え、螺子杆の回転により該螺子杆に螺装された被移送体に移動作用を生じさせる公知の直線移送装置が好適に用いられ得る。
また、上述した第一実施例及び第二実施例では、取込樋62に流入した遊技球が、取込通路64を一列状態で流下する時、該取込通路64に配設された単一の取込球検知スイッチ65によって一個ずつ検知するようにしているが、これに代えて、取込樋62に流入した一列状の遊技球をその列方向と直交する方向に流下させて、複数の取込球検知スイッチにより夫々の遊技球を検知してもよい。この場合には、取込んだ遊技球の検知時間が短縮され、迅速な遊技開始が可能となる。また、その他の構成についても、本発明の趣旨の範囲内で適宜変更可能である。
本発明にかかるスロットマシン1の外観斜視図である。 同上のスロットマシン1の正面図である。 前枠5と前扉17の分離斜視図である。 取込用貯留皿16の平面図である。 取込用貯留皿16と取込装置50Aとの配置関係を示す縦断側面図である。 取込装置50Aの外観斜視図である。 (イ)は取込装置50Aの分解斜視図、(ロ)は取込回転体51と充填杆材54の斜視図である。 (イ)は振分け装置67を備えた取込通路64の構成を示す斜視図、(ロ)は振分け装置67の分解斜視図である。 取込通路64に設けられた振分け装置67の作用説明図である。 遊技制御装置を構成する制御回路のブロック回路図である。 取込装置50Aによる遊技球の取込態様を示す側断面図である。 取込装置50Aを断面で表したスロットマシン1の部分正面図である。 取込用貯留皿16と取込装置50Bとの配置関係を示す縦断側面図である。 取込装置50Bの外観斜視図である。 (イ)は取込装置50Bの分解斜視図、(ロ)は環状保持部材75の内周面に固着される吸着保持板76を分離した状態を示す斜視図である。 取込装置50Bの正面断面図である。 取込装置50Bを断面で表したスロットマシン1の部分正面図である。 取込装置50Bによる遊技球の取込態様を示す斜視図である。
符号の説明
1 スロットマシン
3 遊技機本体
16 取込用貯留皿
29 指標部
42 整列部
43 投入口
51 取込回転体
52 収容凹部
53 取込モータ(回転駆動装置)
54 充填杆材
54’非嵌装端
56 移動操作部材
75 環状保持部材
79 帯状遮蔽板
77 仕切壁部材
80 収納部
81A,81B 単位取込数調整手段
x 遊技球

Claims (6)

  1. 遊技球を遊技媒体とするスロットマシンであって、
    取込用の遊技球を貯留し、その貯留された遊技球を一列状に整列させる整列部と、該整列部に形成された投入口とを備えた取込用貯留皿と、
    遊技球を一列状に収容可能な所定長さの収容凹部が軸方向に沿って外周面に形成され、回動可能に設けられて、収容凹部が前記投入口に対向する受入位置に回動した状態で、前記投入口から流下する遊技球を収容凹部に一列状態で収容し、かつ収容凹部が遊技球の流下を可能とする放出位置に回動した状態で、収容凹部内に収容した遊技球を放出する円柱形状の取込回転体と、
    前記取込回転体を回転駆動する回転駆動装置と、
    前記取込回転体の収容凹部の容積を、少なくとも遊技球1個から最大単位取込数までの範囲で1個単位で変化させて、一度に取込む単位取込数を調整する単位取込数調整手段
    を備えていることを特徴とするスロットマシン。
  2. 取込回転体は、収容凹部が投入口に対向しない回動位置で停止制御され、その外周部によって取込用貯留皿の投入口を遮蔽するように設けられ、この投入口が遮蔽状態にあるときに、単位取込数調整手段により収容凹部の容積を変化させるようにしたことを特徴とする請求項1記載のスロットマシン。
  3. 単位取込数調整手段が、収容凹部内に側方から進退可能に嵌装された充填杆材と、該充填杆材の非嵌装端に相対回動可能に連結されて、該充填杆材を進退移動させる移動操作部材とからなり、充填杆材の進退移動により容積が変化する収容凹部内に遊技球を取込むことにより、単位取込数を調整するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスロットマシン。
  4. 単位取込数調整手段が、取込回転体に、その方向に沿って進退可能に外嵌された環状保持部材と、該環状保持部材に先端が固定されて該環状保持部材から一側方の収容凹部の上部を覆い得る帯状遮蔽板と、収容凹部内に進退可能に嵌装され、磁力により環状保持部材の内周面に吸着された仕切壁部材と、環状保持部材に連結されて、該環状保持部材を進退移動させる移動操作部材とからなり、環状保持部材の進退移動に伴う仕切壁部材の進退移動により容積が変化する収容凹部内に遊技球を取込むことにより、単位取込数を調整するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスロットマシン。
  5. 帯状遮蔽板が可撓性材料によって形成され、該帯状遮蔽板の後端側に、該帯状遮蔽板を渦巻き状に収納する収納部が設けられていることを特徴とする請求項4記載のスロットマシン。
  6. 単位取込数調整手段で調整される単位取込数を報知する指標部が遊技機本体の前面に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載のスロットマシン。
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