JP2551280B2 - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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JP2551280B2
JP2551280B2 JP3267021A JP26702191A JP2551280B2 JP 2551280 B2 JP2551280 B2 JP 2551280B2 JP 3267021 A JP3267021 A JP 3267021A JP 26702191 A JP26702191 A JP 26702191A JP 2551280 B2 JP2551280 B2 JP 2551280B2
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正博 竹内
芳生 若菜
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊技客の獲得した景品
玉をパチンコ島台の内部に返却する玉返却装置を備えた
パチンコ機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技客が獲得した景品玉は、景品
玉と景品とを交換する景品交換場に設けられる玉返却装
置に返却されるものが一般的であった。このような玉返
却装置にあっては、景品交換場からパチンコ島台に玉を
返却する還元装置や各パチンコ島台間で還元された玉を
均等化させる均等化装置を必要とし、その施工や維持に
手間がかかるという欠点があり、これを解決するために
本出願人は、先に特願平2−271480号で各パチン
コ機に対応して玉返却装置を個々に設けたもの(以下、
先行技術という)を提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た先行技術においては、獲得した景品玉を玉返却装置に
返却した後に、再度当該パチンコ機で継続して遊技をし
たい場合等に、新たに硬貨を投入して玉貸機で遊技玉を
借り受ける必要があり、遊技客が不満を持つという欠点
があった。本発明は、上記した問題点に鑑みなされたも
ので、その目的とするところは、玉返却装置で返却され
た景品玉を戻すことが可能なパチンコ機を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、遊技客の獲得した景品玉を
パチンコ島台の内部に返却する玉返却装置を備えたパチ
ンコ機において、前記玉返却装置は、前記パチンコ機の
下皿の下方に対応する位置に設けられる返却箱と、該返
却箱と前記パチンコ島台の内部とを連絡する連絡通路
と、該連絡通路を通って返却された玉を計数する玉計数
器と、を備えて構成され、一方、前記パチンコ機の上皿
の景品玉流出口の背面には、前記パチンコ島台の上部に
敷設される補給樋から分岐され且つ玉を計数しながら補
給する計数補給装置の終端を接続し、前記パチンコ機又
は前記玉返却装置に設けられる玉戻スイッチが操作され
たときに、前記玉計数器によって計数された返却玉数の
範囲内で前記計数補給装置を駆動して予め定められた数
の玉を排出することを特徴とするものである。
【0005】
【作用】パチンコ機の下皿から移された景品玉は、返却
箱に貯留された後、連絡通路を通ってパチンコ島台の内
部に返却される。そして、この返却される過程におい
て、返却玉は、玉計数器によって計数されて記憶され
る。しかして、遊技客が玉戻スイッチを操作したときに
は、上記計数記憶された範囲内の予め定められた玉数が
計数補給装置から直接パチンコ機の上皿に戻される。こ
のため、遊技客は、再度当該パチンコ機で遊技を継続す
ることができる。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。まず、実施例に係るパチンコ機と該パチ
ンコ機が列設されるパチンコ島台との関係について図9
を参照して説明する。図9は、内部を省略したパチンコ
島台1の部分斜視図である。図において、パチンコ島台
1には、長手方向に沿って多数のパチンコ機10が背向
列設され、そのパチンコ機10の下方に側方に突出する
カウンター台2が設けられている。このカウンター台2
には、本実施例の要部の一部を構成する玉返却装置30
が各パチンコ機10に対応するように設けられている。
また、カウンター台2の下方には、獲得した景品玉を持
ち運ぶことができる玉箱4を載置することができる箱載
置部3が設けられている。この箱載置部3も各パチンコ
機10及び玉返却装置30に対応するように設けられて
いる。
【0007】上記したパチンコ島台1の内部には、その
上部に図1に示すように各パチンコ機10に景品玉を補
給する補給樋5が敷設され、その下部に図6に示すよう
に貯蔵タンク6が設けられている。貯蔵タンク6は、各
パチンコ機10から排出される使用済玉や前記玉返却装
置30から返却された返却玉を貯蔵するものであり、原
則的には、当該パチンコ島台1に列設されるパチンコ機
10で使用されるに充分な玉を貯蔵できるようになって
いる。また、図6に示すように、貯蔵タンク6と玉返却
装置30とは、返却通路7によって接続され、玉返却装
置30に返却された返却玉をパチンコ島台1の内部に導
くようになっている。なお、図6には、前記玉箱4と玉
返却装置30とを接続する落下通路8も描かれている。
この返却通路7又は落下通路8への玉の返却は、後に詳
述する。
【0008】次に、上記したパチンコ島台1に列設され
るパチンコ機10の構成について図1及び図2を参照し
て説明する。図1は、パチンコ機10と該パチンコ機1
0へ戻玉を戻す計数補給装置20と玉返却装置30との
関係を示す正面図であり、図2は、パチンコ機10と計
数補給装置20と玉返却装置30との関係を示す部分斜
視図である。図において、周知のようにパチンコ機10
の前面枠11の開口には、ガラス扉12と前面扉13と
が開閉自在に設けられ、ガラス扉12の後方に遊技盤1
4が設けられ、前面扉13の表面に上皿15が取り付け
られている。
【0009】前記上皿15は、図2に示すように、その
上流端に形成された景品玉流出口15aから入賞に基づ
いて排出された景品玉が流出して景品玉を貯留するよう
になっている。また、図示しないが、上皿15の下流側
は、貯留された景品玉を打球として供給するために、1
列に整列させて流下させると共に、打球の発射位置に臨
むようになっている。また、上皿15の下流部には、上
皿15に貯留されている景品玉を下皿17に流出させる
ときに操作する玉抜ボタン15bが設けられている。な
お、後述するように、上皿15には、入賞に基づいて排
出された景品玉だけでなく、玉戻ボタン37a〜37c
が操作されたときに払い戻される戻玉も流入し貯留する
ようになっている。
【0010】上記した上皿15の下方であって前記前面
枠11の表面には、打球の弾発力を調節する操作ハンド
ル16と下皿17とが設けられている。このうち、下皿
17は、前記上皿15が景品玉で満杯となってそれ以上
の景品玉が排出されたときに溢れた余剰景品玉が貯留さ
れるもので、その後面に開設された景品玉流出口17a
から余剰景品玉が流出するものである。また、下皿17
の一側上部には、下皿17に貯留された景品玉を下方に
玉抜きする玉抜ボタン17bが設けられている。この玉
抜ボタン17bが操作されて下方に玉抜きされた景品玉
は、玉返却装置30の第1貯留部33に受け入れられる
ようになっている。
【0011】パチンコ機10の正面構造は、概ね上記し
た構成を有するものであるが、その裏面の構成について
簡単に説明する。通常、パチンコ機10の裏面には、遊
技盤14で発生した入賞玉を処理する入賞玉処理機構
と、該入賞玉処理機構によって処理された入賞玉に基づ
いて所定個数の景品玉を排出するための景品玉排出機構
とが設けられる機構板が取り付けられている。このう
ち、本実施例においては、入賞玉処理機構として、発生
した入賞玉を1個づつ検出する入賞玉検出器18(図示
しない;図3の回路図に表示)を有しているが、景品玉
排出機構は、次に説明する計数補給装置20によって行
われるようになっている。したがって、本実施例におけ
る機構板は、少なくとも入賞玉を処理する機構と、計数
補給装置20から排出された景品玉及び戻玉を前記上皿
15及び下皿17に導く機構が設けられていれば良い。
もちろん、計数補給装置20は、戻玉を戻すときだけ使
用し、入賞に基づく景品玉の排出は、従来公知の景品玉
排出機構を備えた機構板で行うようにしても良い。
【0012】次に、上記した計数補給装置20の構成に
ついて、図1及び図2を参照して説明する。計数補給装
置20は、前記補給樋5に取り付けられるものであり、
補給樋5から玉を取り込んで前記パチンコ機10に所定
個数づつ計数して供給するものである。このため、計数
補給装置20は、玉を計数するための計数器21を備え
ている。計数器21は、玉が一列になって流下する通路
に臨むスプロケット22と、該スプロケット22を通過
した玉を検出する排出玉検出器23と、該排出玉検出器
23が予め定めた所定個数の玉を検出したときに前記ス
プロケット22の回転を停止するか又はスプロケット2
2の直前の玉通路に突出して玉の流下を遮断するストッ
パーソレノイド24とから構成されている。また、計数
器21の下部には、蛇腹ホース25が接続されており、
該蛇腹ホース25の終端が前記上皿15の景品玉流出口
15aの背面に接続されている。なお、本実施例におい
ては、ストッパーソレノイド24がスプロケット22の
回転を停止させるものとして説明する。
【0013】上記した構成を有する計数補給装置20の
作用について説明すると、補給樋5から分岐されて1列
に整列して流下する玉は、ストッパーソレノイド24に
よって停止されているスプロケット22の位置で先頭の
玉が停止した状態となっている。そのような状態で排出
指令信号が導出されたときには、ストッパーソレノイド
24がONしてスプロケット22の回転を許容し、玉を
下方に流下させる。そして、その流下する玉は、排出玉
検出器23によって検出された後、蛇腹ホース25を介
して上皿15に排出される。排出玉検出器23によって
検出された玉数が排出指令信号の種類に応じて決められ
た個数となったときには、ストッパーソレノイド24が
OFFとされてスプロケット22の回転を停止し、玉の
流下を停止させる。
【0014】このように計数補給装置20は、排出指令
信号の種類に応じて所定数の玉を排出することができる
ようになっているが、本実施例においては、排出指令信
号が4種類導出されるようになっている。具体的には、
前記入賞玉検出器18がONしたときには、景品玉排出
指令信号が導出され、それによって所定個数(例えば、
13個)の玉が景品玉として排出される。また、後述す
る玉戻ボタン37a〜37cのいずれかが操作されたと
きには、種類の異なる戻玉排出指令信号が導出され、そ
れによって所定個数(例えば、25個、50個、75
個)の玉が戻玉としてそれぞれ排出される。ただし、戻
玉が排出される前提として、前記下皿17の下方であっ
て前記カウンター台2に載置される玉返却装置30にお
いて、上記した所定個数の戻玉以上の返却玉が取り込ま
れていることが必要である。
【0015】そこで、次に玉返却装置30の構成につい
て図5乃至図8を参照して説明する。図5は、玉返却装
置30の斜視図であり、図6は、玉返却装置30とパチ
ンコ島台1との関係を示す一部断面図であり、図7は、
玉返却装置30の主要部を示す一部破断斜視図であり、
図8は、玉返却装置30の断面図である。図において、
玉返却装置30は、前記下皿17から排出された景品玉
を貯留し且つパチンコ島台1の内部に取り込む返却箱3
1と、後述する精算ボタン36が操作されたときに、パ
チンコ島台1の内部に取り込まれた返却玉数をプリント
アウトするプリンタ32とから構成されている。このた
め、プリンタ32には、レシート排出口32aが設けら
れている。
【0016】ところで、返却箱31は、前記下皿17か
ら玉抜きされた景品玉を貯留する第1貯留部33を有
し、該第1貯留部33の前面側方に内部が透視できる透
視カバー34が設けられている。また、透視カバー34
の側方には、表示器35、精算ボタン36、玉戻ボタン
37a〜37cが設けられている。表示器35は、パチ
ンコ島台1の内部に取り込まれた返却玉数を表示するも
ので、4桁の7セグメントLEDで構成されている。ま
た、精算ボタン36は、遊技終了時に操作することによ
り、前記したように返却玉数をプリンタ32でプリント
して排出するものである。また、玉戻ボタン37a〜3
7cも前記したように、記憶された返却玉数の範囲内で
予め定めた数の戻玉を得るときに操作するものである。
なお、精算ボタン36、玉戻ボタン37a〜37cは、
共にスイッチ形式となっており、以下、精算スイッチ、
玉戻スイッチ等と言い換えたりする場合がある。
【0017】また、返却箱31には、前記第1貯留部3
3と連通開口39を介して連通する第2貯留部38も形
成されている。この第2貯留部38は、貯留容積が小さ
く形成され、貯留されている玉を手で掬い取ることがで
きるようになっている。しかして、第2貯留部38及び
第1貯留部33がともに玉抜きされた景品玉によって満
杯となったときには、第1貯留部33の後方に形成され
る溢れ樋40に流出するようになっている。この溢れ樋
40は、図8に示すように、第2貯留部38の後方内部
に形成される連絡通路42に接続されている。
【0018】一方、前記第2貯留部38の後面下部に
は、第2貯留部38と連絡通路42とを連通させる流出
口41が開設され、該流出口41を上下動する返却弁4
3で開閉するようになっている。また、流出口41の底
面は、後端を中心に揺動する落下弁44となっている。
落下弁44の下方は、前記落下通路8と連通する空間と
なっている。上記した返却弁43及び落下弁44は、返
却箱31の一側(左側)前方に突設される切換レバー4
5によって操作される。
【0019】ここで、返却弁43と落下弁44との操作
について図7及び図8を参照して説明すると、切換レバ
ー45の前方部は、返却箱31の内部で回動杆45aと
引き抜き杆45bとに二股状に形成されていると共に、
支持部材46によって回動自在に軸支されている。ま
た、支持部材46を含む全体が前後方向に移動できるよ
うになっている。更に、回動杆45aの先端には、水平
状の長穴が形成され、該長穴に返却弁43の側方に突設
される係合突起43aが係合し、一方、引き抜き杆45
bの先端には、へ字状の長穴が形成され、該長穴に落下
弁44の側方に突設される係合突起44aが係合してい
る。
【0020】しかして、まず切換レバー45を手前側に
引っ張ると、係合突起43aと回動杆45aとは、その
ままの状態でスライドするが、係合突起44aと引き抜
き杆45bとは、へ字状の長穴に沿ってスライドするの
で、落下弁44aを下方向に回動する。このため、第2
貯留部38及び第1貯留部33に貯留されていた景品玉
は、前記落下通路8を通って箱載置部3に載置されてい
る玉箱4に導かれる。一方、切換レバー45を下方向に
押圧すると、回動杆45a及び引き抜き杆45bが共に
支持部材46を中心にして回動することになる。このと
き、引き抜き杆45bと係合突起44aとは、へ字状の
長穴のため回動動作を避けるように作用するが、回動杆
45aと係合突起43aとは、係合した状態となって返
却弁43を持ち上げるように作用する。このため、第2
貯留部38及び第1貯留部33に貯留されていた景品玉
は、流出口41から連絡通路42に流れ込み、前記返却
通路7を通ってパチンコ島台1の内部に取り込まれる。
【0021】ところで、連絡通路42は、前記返却通路
7と連通するようになっているが、連絡通路42の末端
には、玉計数器47が臨設されている。このため、パチ
ンコ島台1内部に取り込まれる返却玉は、すべて玉計数
器47に検出され、その検出された計数値が前記表示器
35に表示される。
【0022】以上、玉返却装置30及び計数補給装置2
0を備えたパチンコ機10の構成について説明したが、
この玉返却装置30及び計数補給装置20は、図3に示
すように、玉返却装置30内に設けられる制御回路基板
50によってその動作を制御される。制御回路基板50
は、図4に示すように、制御回路51、演算回路52、
入力回路53、及び出力回路54を含んで構成される。
そして、入力回路53には、玉戻ボタン37a〜37
c、精算ボタン36、入賞玉検出器18(カウントセン
サ1と表示)、排出玉検出器23(カウントセンサ2と
表示)、及び玉計数器47(カウントセンサ3と表示)
が接続され、それぞれの入力信号に応じて演算回路52
や制御回路51によって各種の演算及び制御が実行さ
れ、出力回路54を介して表示器35(表示部と表
示)、プリンタ32、及びストッパーソレノイド24
(ソレノイドと表示)が駆動制御される。
【0023】上記した制御回路基板50の制御回路によ
って制御される動作について説明すると、遊技客が操作
ハンドル16を操作して打球が遊技盤14の入賞口や入
賞装置に入賞すると、入賞玉検出器18(カウントセン
サ1)から入賞信号が発せられる。すると、ストッパー
ソレノイド24がONされてスプロケット22が回転し
て玉を流下させ、蛇腹ホース25の先端から景品玉流出
口15aに排出して上皿15に景品玉として排出する。
しかして、排出玉検出器23がスプロケット22を通過
した玉を所定個数(例えば、13個)検出したときに
は、ストッパーソレノイド24がOFFとなってスプロ
ケット22の回転を停止し、玉の排出が停止される。こ
の動作によって入賞に基づく所定個数の景品玉の排出動
作が終了する。
【0024】上記した動作を繰り返すことにより、入賞
に基づく景品玉の払出動作が行われ、その結果多量の景
品玉で上皿15及び下皿17が満杯となったときに、下
皿17の玉抜ボタン17bを操作することにより、下皿
17に貯留されていた景品玉が玉返却装置30の第1貯
留部33に落下して貯留される。第1貯留部33に入っ
た玉は、即座に第2貯留部38にも流出するが、返却弁
43及び落下弁44のいずれもが閉じられているときに
は、そのまま第2貯留部38及び第1貯留部33に景品
玉が貯留される。しかして、下皿17からの玉抜き操作
が継続されることにより第1貯留部33が景品玉で満杯
となったときには、溢れ樋40から連絡通路42、返却
通路7を通ってパチンコ島台1内部の貯蔵タンク6に返
却される。そして、このとき返却玉が玉計数器47(カ
ウントセンサ3)によって計数され、その計数値が制御
回路51内の記憶領域に記憶されると共に、その記憶値
が表示器35に表示される。
【0025】このように玉抜ボタン17bを操作して下
皿17からの玉抜き操作を行うときには、玉の落下に注
意を向けていなくても玉抜きされた景品玉が、返却箱3
1から溢れ出ることがなく、自動的に返却玉としてパチ
ンコ島台1の内部に返却されるので、遊技に集中したま
まで玉抜き操作を行うことができる。また、下皿17か
らすべての景品玉を玉抜きしたときには、切換レバー4
5を下方に押し下げて返却弁43を開放することによ
り、返却箱31の第2貯留部38及び第1貯留部33に
貯留されていた景品玉を連絡通路42、返却通路7を通
ってパチンコ島台1内部の貯蔵タンク6に返却すること
ができる。これにより、遊技客が獲得したすべての景品
玉を返却玉としてパチンコ島台1の内部に返却すること
ができると共に、返却玉数が記憶されて表示器35に表
示される。また、この返却した時点で精算ボタン36を
操作することにより、プリンタ32のレシート排出口3
2aから返却玉数を印字したレシートが排出されると共
に、返却玉の記憶値がクリアされる。
【0026】また、精算ボタン36を操作する前に、再
度当該パチンコ機10で遊技をしたいときには、玉戻ボ
タン37a〜37cのいずれかを操作すれば良い。具体
的には、例えば、玉戻ボタン37aを操作することによ
り、ストッパーソレノイド24がONしてスプロケット
22が回転して玉を流下させ、蛇腹ホース25の先端か
ら景品玉流出口15aに排出して上皿15に戻玉として
排出する。しかして、排出玉検出器23がスプロケット
22を通過した玉を所定個数(例えば、25個)検出し
たときには、ストッパーソレノイド24がOFFとなっ
てスプロケット22の回転を停止し、玉の排出が停止さ
れる。この動作によって戻し指令に基づく所定個数の戻
玉の排出動作が終了する。以下、同様に玉戻ボタン37
bを操作することにより、所定個数(例えば、50個)
の戻玉が排出され、玉戻ボタン37cを操作することに
より、所定個数(例えば、75個)の戻玉が排出され
る。ただし、戻玉が排出される前提として、玉返却装置
30において、上記した所定個数の戻玉以上の返却玉が
取り込まれていることが必要である。
【0027】このように、本実施例においては、パチン
コ機10の下皿17から移された景品玉は、返却箱31
に貯留された後、連絡通路42を通ってパチンコ島台1
の内部に返却され、その返却される過程において、返却
玉は、玉計数器47によって計数されて記憶される。し
かして、遊技客が玉戻スイッチ(ボタン)37a〜37
cを操作したときには、上記計数記憶された範囲内の玉
数が計数補給装置20から直接パチンコ機1の上皿15
に戻されるため、遊技客は、新たに硬貨を投入して遊技
玉を借り受けなくても、再度当該パチンコ機1で遊技を
継続することができ、満足感を得ることができる。
【0028】なお、上記した実施例においては、玉返却
装置30の返却箱31の構造として、落下弁44を有し
て返却箱31から玉箱4に移し替える構造のものを示し
たが、図10及び図11に示すように、返却弁43だけ
を有する返却箱31としても良い。この場合には、切換
レバー45によって返却弁43を開放するようにしても
良いが、精算ボタン36を操作したときに、図示しない
ソレノイド等の駆動源によって返却弁43を上昇させる
ようにしても良い。更に、この場合には、精算ボタン3
6を操作したときからプリンタ32が駆動するまで一定
時間の間隔をおいて行う必要がある。何故なら、返却箱
31に貯留されている玉がすべて玉計数器47を通過し
た後でなければ、全返却玉数が正確に印字できないから
である。
【0029】また、以上の実施例においては、玉戻ボタ
ン37a〜37cを玉返却装置30に設けたものを示し
たが、パチンコ機10に設けても良い。また、玉戻ボタ
ンの数及びその操作によって戻される戻玉の数は、任意
に設定すれば良い。また、玉返却装置30の構造として
も必ずしもプリンタ32を一体的に設ける必要はなく、
別体に構成してそれぞれカウンター台2に載置しても良
い。更に、返却箱31の構造としても、下皿17から玉
抜きされた景品玉を貯留することなく即座にパチンコ島
台1の内部に取り込む構造のものでも良い。
【0030】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明においては、パチンコ機の下皿から移された
景品玉は、返却箱に貯留された後、連絡通路を通ってパ
チンコ島台の内部に返却される過程において玉計数器に
よって計数記憶され、その状態で遊技客が玉戻スイッチ
を操作したときには、上記計数記憶された範囲内の予め
定められた玉数が計数補給装置から直接パチンコ機の上
皿に戻されるように構成されているため、遊技客は、新
たに硬貨を投入して遊技玉を借り受けなくても、再度当
該パチンコ機で遊技を継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るパチンコ機と該パチンコ機へ戻玉
を戻す計数補給装置と玉返却装置との関係を示す正面図
である。
【図2】パチンコ機と計数補給装置と玉返却装置との関
係を示す部分斜視図である。
【図3】玉返却装置及び計数補給装置の動作を制御する
制御回路基板と電気部品との関係を示す配線図である。
【図4】図3の制御回路基板に形成される制御回路のブ
ロック図である。
【図5】玉返却装置の斜視図である。
【図6】玉返却装置とパチンコ島台との関係を示す一部
断面図である。
【図7】玉返却装置の主要部を示す一部破断斜視図であ
る。
【図8】玉返却装置の断面図である。
【図9】内部を省略したパチンコ島台の部分斜視図であ
る。
【図10】他の実施例に係る玉返却装置の斜視図であ
る。
【図11】図10に示す玉返却装置の断面図である。
【符号の説明】
1 パチンコ島台 5 補給樋 7 返却通路 10 パチンコ機 17 下皿 20 計数補給装置 21 計数器 25 蛇腹ホース 30 玉返却装置 31 返却箱 37a〜37c 玉戻ボタン(玉戻スイッチ) 42 連絡通路 47 玉計数器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−60676(JP,A) 特開 昭62−270186(JP,A) 実開 昭62−45084(JP,U) 実公 昭55−14373(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技客の獲得した景品玉をパチンコ島台
    の内部に返却する玉返却装置を備えたパチンコ機におい
    て、 前記玉返却装置は、前記パチンコ機の下皿の下方に対応
    する位置に設けられる返却箱と、該返却箱と前記パチン
    コ島台の内部とを連絡する連絡通路と、該連絡通路を通
    って返却された玉を計数する玉計数器と、を備えて構成
    され、 一方、前記パチンコ機の上皿の景品玉流出口の背面に
    は、前記パチンコ島台の上部に敷設される補給樋から分
    岐され且つ玉を計数しながら補給する計数補給装置の終
    端を接続し、 前記パチンコ機又は前記玉返却装置に設けられる玉戻ス
    イッチが操作されたときに、前記玉計数器によって計数
    された返却玉数の範囲内で前記計数補給装置を駆動して
    予め定められた数の玉を排出することを特徴とするパチ
    ンコ機。
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