JP2004337532A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】上皿内で球詰まりが発生するのを防止する。
【解決手段】パチンコ球を用いてスロットマシン遊技を実行することができるタイプの遊技機1にあっては、取込装置28を用いてメダルに相当する個数分の遊技球を取り込んでクレジットに貯留する。一方、ボーナスゲーム等ではメダル相当の賞球個数が多くなるために上皿22で遊技球がオーバーフローし、溢れ出た遊技球は下皿24に流れ込む。このとき返却ボタン32を操作することで返却通路30が開放されるので、上皿22に貯まった遊技球を下皿24に落とし込むことができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は遊技媒体として遊技球を用いる遊技機に係り、特に遊技球の払出動作を好適な態様で行うことができる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の遊技機に関する従来の技術として、入賞時に払い出される遊技球を上皿側と下皿側とに切り換える機能を有した弾球遊技機が挙げられる(例えば、特許文献1参照。)。この公知の弾球遊技機は遊技球の払い出し通路内に設けられた切り換え板を備えており、この切り換え板は払い出し通路からの遊技球を上皿通路側に案内する位置と、下皿につながる溢流通路側に案内する位置との間で変位(横軸回りに回動)可能となっている。このため公知の弾球遊技機によれば、後者の位置に切り換え板を変位させることで大当り時等に払い出される遊技球を直接下皿に流し込むことができるため、上皿内の遊技球に後続する球の重量がのしかからず、整列部の近傍で球詰まりが発生するのを防止できると考えられる。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−234972号公報(第2頁、図8)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した公知の弾球遊技機は、大当り遊技時等に大量の賞球の払い出しがあることを見越したうえで遊技球を直接下皿に案内しようとするものと認められる。しかしながら、たとえ大当り遊技等に入賞したとしても、上皿に充分な数の遊技球が残存していなければ、大当り遊技を続けるうちに発射用の遊技球が尽きてしまい、そのままでは遊技を続行できなくなってしまう。この場合、遊技者は切り換え板をまた元の位置(上皿側)に戻したり、発射用の遊技球をわざわざ下皿からすくって上皿に補充したりする必要があるため、かえって操作が煩わしくなるという問題が生じる。
【0005】
そこで本発明は、遊技者に煩雑な操作を強いることなく、状況に応じて適切な態様で遊技球の払い出しを行う技術の提供を課題としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の遊技機は、遊技者の操作に応じて払い出される遊技球を下皿に案内することで上記の課題を解決する(解決手段1)。例えば、遊技機が一定個数の遊技球を取り込み、これをクレジットとして貯留可能な構成を有する場合、遊技者は貯留したクレジットを用いて遊技を実行することができる。一方、遊技者はクレジットの貯留を解消して取り込み済みの遊技球の返却を要求することもでき、この場合はクレジットを精算する操作を行う。この操作を遊技者が行うと、それに応じて遊技球の返却、つまり払い出しが行われる。このとき払い出される遊技球を下皿に案内することで、遊技者が遊技球を受け箱等に移し替える作業が容易となる。
【0007】
また本発明の遊技機は、所定の払出装置から払い出された遊技球を蓄えるとともに、遊技機内に取り込まれる遊技球を案内する一次球受部と、この一次球受部から溢れ出た遊技球を受け止めて滞留させる二次球受部と、一次球受部から遊技球を取り込み、その取り込み個数に応じた貯留度数を計上するクレジット貯留手段と、このクレジット貯留手段にて計上された貯留度数が残存するとき、そこから所定数の貯留度数を引き去ることで遊技を実施可能とするベット手段と、遊技者の操作に応じてクレジット貯留手段による貯留度数の計上を解消し、残存する貯留度数に対応した個数分の遊技球の払い出しを要求するクレジット精算手段と、このクレジット精算手段から払い出しの要求があったとき、遊技球の払出先を二次球受部に割り当てる割当手段とを備えている(解決手段2)。
【0008】
上述した遊技機では、例えば一定個数分の遊技球を取り込み、これらをメダルやコインと等価なものに見立ててスロットマシン遊技を実施することができる。また、取り込んだ遊技球の個数に応じて貯留度数を計上し、これをクレジットとして利用することもでき、この場合、ベット手段によって1以上の貯留度数を引き去り、これをベットに振り替えることができる。さらに遊技の結果、入賞があった場合は賞球数に応じて貯留度数を計上し、クレジットを増やすことが可能である。貯留度数が残存している間はこれを用いて遊技を続行可能であるが、ひとまず遊技を終了する場合、遊技者は貯留度数の計上を解消する操作を行うことで残存する貯留度数に対応した個数分の遊技球の返却を要求することもできる。この場合、遊技球の払出先が二次球受部に割り当てられるため、遊技者はそのまま遊技球を箱等の容器に移し替えることでスムーズに遊技を終了することができる。
【0009】
また、クレジット貯留手段にて計上された貯留度数を用いて遊技を実行可能な状態にある場合、入賞により得られる賞球をそのままクレジットに繰り入れて貯留度数を計上することが可能であるが、貯留度数が一定の上限値に達すると、それを超えてなお賞球数がある場合は実際に遊技球が払い出される。
【0010】
このとき、一次球受部から溢れ出た遊技球は二次球受部に流れ込み、そこに滞留させることができる。さらに二次球受部は、これを開放することで遊技球を排出することができ、排出された遊技球は適宜、箱等の容器に移し替えられる。このため本発明の遊技機は二次球受部を開放することで滞留した遊技球を排出可能な開放手段をさらに備えており、上述した割当手段は、クレジット貯留手段による貯留度数の計上が可能な状態で開放手段により二次球受部が開放されているとき、遊技球の払出先を二次球受部に割り当てるものとしている(解決手段3)。
【0011】
例えば、特典遊技等で連続的に賞球が得られる場合、遊技者は適宜、二次球受部を開放することで滞留した遊技球を排出し、これらを別の容器に移し替える操作を行う。このため二次球受部が開放されているうちは遊技球が二次球受部に直接払い出される態様が望ましく、これにより遊技者は二次球受部を開放するだけで、順次払い出される遊技球を二次球受部から別の容器にスムーズに移し替えることができる。なお、この場合はクレジット貯留手段にて貯留度数の計上が可能な状態にあることから、一次球受部への払い出しがなくても遊技者はクレジットとして残存する貯留度数を用いて遊技を続行することができる。
【0012】
遊技機のより具体的な構成は、遊技操作に応じて図柄の変動と停止とを行う図柄表示手段と、この図柄表示手段による図柄の停止時に所定の図柄配列が実現されたとき、所定の特典遊技を実行する特典遊技手段とをさらに備えたものとなっている。この場合、割当手段は特典遊技の実行中にクレジット貯留手段による貯留度数の計上が可能な状態でその貯留度数が所定の上限値に達したとき、遊技球の払出先を二次球受部に割り当てる態様が好ましい(解決手段4)。
【0013】
図柄表示手段には、例えば回転するリールやディスク、無端ベルト等を用いて機械的に図柄を表示するもの、あるいは、電子機器を用いて表示画面上に図柄を表示するもの等が含まれ、いずれにしても図柄の停止時に複数の図柄からなる組み合わせを表示可能な構成が含まれる。また所定の図柄配列としては、例えば同一の図柄が配列方向に揃った状態や、予め決められた図柄の組み合わせが実現された状態等が挙げられる。これら図柄配列が実現されると特典遊技状態となり、このとき遊技者は通常の遊技状態よりも多くの賞球を獲得可能となる。なお特典遊技としては、いわゆるボーナスゲームやアシストタイム、チャレンジタイム等の呼称からなる各種の特典機能を用いた遊技が該当する。
【0014】
こうした特典遊技の実行中は集中的に賞球を獲得できると見込まれることから、その前にクレジット貯留手段による貯留度数が残り少なくなっていたとしても、賞球の繰り入れによって貯留度数がすぐに回復する。そして、貯留度数が上限値に達すると、それを超えた分は実際に遊技球が払い出されるが、このときの払出先が割当手段により二次球受部に割り当てられるので、一次球受部を経由することなく遊技球を二次球受部に直接流し込むことができる。この場合、特典遊技中に獲得した遊技球を別の容器に移し替える作業が容易となるので、遊技者がスムーズに遊技を終了することができる。
【0015】
また、上述のように遊技機が図柄表示手段と特典遊技手段とを備える場合、割当手段は特典遊技の実行中にクレジット貯留手段による貯留度数の計上が可能な状態でその貯留度数が所定の上限値に達したとき、最初に遊技球の払出先を一次球受部に割り当て、この後、一次球受部が満杯になると遊技球の払出先を二次球受部に割り当てることもできる(解決手段5)。このような割当手段の機能を実現するには、例えば一次球受部の満杯状態を検出する検出手段を用いたり、一次球受部が満杯になるだけの賞球払い出し個数をカウントする計数手段を用いたりすることができ、割当手段は検出手段による検出結果や計数手段によるカウント結果に基づいて一次球受部の満杯状態を判別し、その判別結果に応じて遊技球の払出先を割り当てる。
【0016】
上述のように特典遊技中は集中して賞球を獲得できるため、特典遊技を続けるうちに賞球の繰り入れによって貯留度数が上限値に達し、これを超えた分の賞球は実際の払い出しにまわされる。このとき一次球受部が満杯でなければ、割当手段は先ず遊技球の払出先を一次球受部に割り当て、そこに新たな遊技球を補充する。補充された遊技球は、例えば特典遊技の終了後に遊技を継続する場合、次の取り込み(貯留度数の計上)に使用することができる。この後、一次球受部が満杯になると遊技球の払出先が二次球受部に割り当てられるので、獲得した遊技球を二次球受部から別の容器へスムーズに移し替えることができる。したがって、特典遊技の終了とともに遊技を終了する場合には、遊技者にとってきわめて利便となる。
【0017】
また本発明の遊技機は、一次球受部に蓄えられた遊技球を遊技機内に取り込ませることなく二次球受部に向けて案内する案内機構と、この案内機構により遊技球を案内することで一次球受部から二次球受部へ遊技球を移し替えるべく操作される操作部材と、この操作部材の操作に連動して割当手段による遊技球の払出先を二次球受部に割り当てる連動手段とをさらに備えている(解決手段6)。
【0018】
通常の態様では、貯留度数の上限を超えてなお賞球があると、その分は先ず一次球受部に払い出され、そこから溢れ出た分が二次球受部に流れ込むものとなっている。このような態様であれば、常に一次球受部に遊技球を貯めておき、これを適宜、遊技機内に取り込むことでクレジット貯留手段による貯留度数の計上に充てることができる。
【0019】
その一方で、あまり一次球受部に遊技球が貯まりすぎると球詰まり等の原因になるため遊技球を減らす必要があるし、また、遊技を終了する場合には一次球受部に貯まった遊技球を抜き取る必要がある。これらの場合、遊技者が操作部材を操作することで遊技球は案内機構に案内されて二次球受部に移し替えられる。このような操作に連動して割当手段が遊技球の払出先を二次球受部に割り当てるので、賞球の払い出しが続いていても一次球受部に遊技球が注ぎ足されることがなく、遊技者にとって利便な態様で賞球の払い出しを行うことができる。
【0020】
本発明の遊技機は、別途独立の態様として以下の構成を有することもできる。すなわち遊技機は、遊技球の払い出しを要求する払出要求手段と、この払出要求手段からの要求に応じて遊技球の払出動作を行う払出手段と、払出手段により払い出された遊技球を蓄えるとともに、遊技機内に取り込まれる遊技球を案内する一次球受部と、一次球受部から溢れ出た遊技球を受け止めて滞留させる二次球受部と、二次球受部が遊技球で満杯になったとき、払出手段の払出動作を中断させ、この後、二次球受部の満杯状態が解消され且つ払出要求手段から要求された遊技球の払い出しに残数があるとき、払出手段の払出動作を再開させる制御手段と、制御手段により払出手段の払出動作が再開されたとき、遊技球の払出先を二次球受部に割り当てる割当手段とを備えている(解決手段7)。
【0021】
上述の構成を有する遊技機は、遊技球を用いたスロットマシンだけでなくパチンコ機やアレンジボール機等の弾球遊技機にも適用可能であり、上述したクレジット貯留手段やベット手段等の機能は特に必須要件ではない。ここでは賞球の払出動作を制御する機能が関係し、具体的には一次球受部がオーバーフローして二次球受部に賞球が流れ込み、さらに二次球受部が満杯になると、たとえ賞球の払出要求があったとしても制御手段により払出動作が中断される。この後、例えば遊技者が二次球受部から遊技球を排出し、別の容器に遊技球を移し替える操作を行うことで二次球受部の満杯状態が解消されたとき、賞球の払い出し残数があれば制御手段によって払出動作が再開される。このときの払出先を一次球受部ではなく二次球受部に割り当てることにより、遊技者は二次球受部から遊技球を排出する操作を行うだけで引き続き遊技球の移し替えをスムーズに行うことができる。
【0022】
また上述した全ての割当手段は、いずれも遊技球の払出先を二次球受部に割り当てるための条件が成立していないとき、その払出先を一次球受部に割り当てることができる(解決手段8)。具体的には以下に挙げる態様により払出先を割り当てる。
(1)解決手段2において、クレジット精算手段から払い出しの要求がない場合、割当手段は一次球受部に払出先を割り当てる。これにより、遊技の継続中は常に一次球受部に遊技球を蓄えておくことができる。
(2)解決手段3において、クレジット貯留手段による貯留度数の計上が可能な状態であって二次球受部が開放されていないとき、割当手段は一次球受部に払出先を割り当てる。この場合、二次球受部にはそれほど遊技球が滞留していないと考えられるので、先に一次球受部へ遊技球を払い出す方が自然な態様となる。
(3)あるいは、解決手段3においてクレジット貯留手段による貯留度数の計上が可能でない状態のとき、割当手段は一次球受部に払出先を割り当てる。この場合、遊技者はその都度、遊技球を取り込む操作を行うことで遊技を実行するので、一次球受部にて持ち玉が不足することはない。
(4)同じく解決手段4,5において、クレジット貯留手段による貯留度数の計上が可能でない状態のとき、割当手段は一次球受部に払出先を割り当てる。この場合も上記(3)と同様に、遊技者は一次球受部に持ち玉を確保しておくことができる。
(5)解決手段7において、二次球受部が満杯になるまでの間、割当手段は一次球受部に払出先を割り当てる。この場合、二次球受部を開放させるほどの出玉があるまでは、一次球受部に賞球を払い出すことで遊技に必要な遊技球を貯めておくことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1および図2は、一実施形態の遊技機1を示している。この遊技機1は遊技球(パチンコ球)を用いてスロットマシン遊技を実施することができるタイプのものである。以下、一実施形態の遊技機1について具体的に説明する。
【0024】
遊技機1は矩形に組まれた外枠2をベースとして構成されており、その内側に各種の構成要素が配置されている。このタイプの遊技機1は、外枠2の規格をパチンコ機のものと同様にすることで、パチンコ機用として既存する島設備への設置が容易である。このため同一の島設備にパチンコ機とスロットマシンとを混在させたり、あるいは、既存の島設備をスロットマシン向けに転用したりできるといった商用の利点がある。
【0025】
遊技機1は遊技者に相対する前面にフロントドア4を備え、このフロントドア4はその左側端にあるヒンジを中心として手前側へ開くことができる。フロントドア4の中央には表示窓6が形成されており、この表示窓6内にて図柄が表示されるものとなっている。具体的には、フロントドア4の奥に図柄表示器の一例としてベルトユニット(図1には示されていない)5が配置されており、このベルトユニット5は無端状をなす3本の図柄ベルト8,10,12を有している。これら図柄ベルト8,10,12の表面には周方向に間隔を存して各種の図柄が付されており、遊技者にはその一部の図柄(例えば、各図柄ベルト8,10,12につき3図柄)だけが表示窓6を通して視認される。図柄には、例えば数字の「7」を図案化したものやベル等の縁起物を図案化したもの、スイカ・リンゴ・チェリー等の青果類を図案化したもの、あるいは、遊技機1の機種を特徴付けるキャラクターや図形、記号等を図案化したもの等が含まれ、これら図柄の組み合わせにはそれぞれ何らかの役(例えば各種ボーナス、小役、リプレイ等)が割り当てられている。
【0026】
表示窓6の下方には、例えば3つの表示器14,16,18が横方向に並べて配置されており、これら表示器14,16,18は7セグメントLEDにより数値を表示することができる。表示窓6の上方には液晶表示器20が設けられており、この液晶表示器20には遊技の進行に伴う演出や各種の文字情報、画像情報等が表示されるものとなっている。
【0027】
フロントドア4の下方には、それぞれ一次球受部、二次球受部となる上皿22および下皿24が配置されている。このうち上皿22には、遊技機1の内部にて遊技球の取込通路26がつながっており、この取込通路26にはさらに取込装置28が接続されている。上皿22は遊技に使用するための遊技球を蓄えるとともに、取込通路26を通じて取込装置28に遊技球を案内する。取込装置28は一定個数(例えば5個)の遊技球を1単位として取り込み、遊技機1による遊技を実行可能とする。なお、取込装置28による遊技球の取り込み等についてはさらに後述する。
【0028】
下皿24は遊技機内にて上皿22に通じており、通常、上皿22から溢れ出た遊技球が下皿24に流れ込むものとなっている。そのほか下皿24は返却通路30を介して取込装置28につながっており、この返却通路30は取込通路26および取込装置28とともに上皿22に貯まっている遊技球を下皿24に向けて案内することができる。具体的には、上皿22と下皿24との間に返却ボタン32が設けられており、この返却ボタン32が操作されると取込装置28が開放され、取込通路26と返却通路30とが取込装置28を介して連通する。このため取込通路26から取込装置28を経て返却通路30に遊技球が流れ込み、そのまま下皿24に向けて案内される(案内機構)。また下皿24は、例えば押しボタン式の開放機構34を操作することで底抜けの状態に開放することができ、この状態で下皿24に貯まった遊技球を別の容器(図示していない)に移し替えることができる。
【0029】
図3は、取込装置28をより具体的に示している。取込装置28は1単位個数分の遊技球Bを一度に取り込む機構を有しており、この機構は例えば、羽根車状の回転体28aにより実現されている。回転体28aは例えば6枚のフィンプレート28bを有しており、これらフィンプレート28bは回転体28aの回転方向に一定間隔を存して放射状に形成されている。またフィンプレート28bは回転体28aの回転軸線に対してヘリカル状に傾斜が与えられており、その傾斜の大きさと方向は取込通路26の傾斜にほぼ合致している。
【0030】
上皿22に蓄えられている遊技球Bは、取込通路26を通じて順に取込装置28に流れ込む。取込通路26の出口にはシャッタ26aが設けられており、このシャッタ26aは例えばソレノイド(図示していない)によって開閉される。回転体28aはその停止位置で1枚のフィンプレート28bが取込通路26に連なり、この状態でシャッタ26aが開かれると、取込通路26の終端からフィンプレート28b上に遊技球Bが流れ込む。図示のように個々のフィンプレート28bはその上面に1単位個数分の遊技球Bを1列に並べた状態で載せることができ、さらにこの状態で機体奥に向けて回転することができる。このため取込装置28はモータ28cを有しており、このモータ28cの出力軸が回転体28aに連結されている。
【0031】
図1に示されるように、上皿22の右寄りの位置には取込スイッチ36が設けられており、例えば、遊技者がこの取込スイッチ36を操作することでモータ28cが所定の回転角(例えば60°)だけ回転し、これによりフィンプレート28b上の遊技球Bが取り込まれる。これに合わせて、それまで閉じられていたシャッタ26aが開かれ、次の1単位個数分の遊技球Bがフィンプレート28b上に流れ込む。なお、特に取込スイッチ36を操作しなくても、上皿22に遊技球が供給されると自動的に取込装置28が作動するようにしてもよい。
【0032】
これに対し、返却ボタン32が操作されると、これに連動して別のシャッタ30aが開かれ、フィンプレート28b上にある遊技球Bが返却通路30内に排出されるものとなっている。すなわち、シャッタ30aはその閉位置でフィンプレート28b上の遊技球Bをせき止めており、これが開かれるとフィンプレート28b上の遊技球Bは支えを失って傾斜方向に転がりだし、先頭のものから順に返却通路30内に排出される。また返却ボタン32が操作されっぱなしのとき、取込通路26のシャッタ26aも一緒に開かれて上皿22内の遊技球Bが返却通路30内に流れ込み、上述のように下皿24に向けて案内される。
【0033】
遊技機1によるスロットマシン遊技は、上述した遊技球Bの取り込みによって実施可能となる。具体的には、1単位個数分の遊技球Bがスロットマシンで用いるメダル(コイン)1枚分に相当し、取込装置28によって最初に遊技球Bが取り込まれると、その1単位がスロットマシン遊技でいう1ベットに充てられる。あとは公知のように、取り込まれた単位数に応じてベット数が順に1から3まで増え、このベット数に応じてベットランプ(メダルラインランプ)が点灯表示される。上述した表示窓6の両脇にはそれぞれ表示領域38,39が形成されており、ベットランプによる点灯表示は例えば左側の表示領域38にて行われる。
【0034】
また遊技機1はクレジット機能を有しており、3ベット分を超えて遊技球Bが取り込まれると、その1単位個数分が1貯留度数として計上され、クレジットに加算されるものとなっている。なお貯留度数(以下、「クレジット数」と呼称する。)は、例えば左端の表示器14に数値表示される。クレジット数は最大で50まで計上することができ、1回の遊技を終えた後に充分なクレジット数が残存していれば、その中から次回のベットに充てることができる。ベット数の選択はベットボタン48,50の操作により行うことができ、このうち一方のベットボタン48はシングルベットと2ベットに対応し、1回の操作ごとにベット数が1ずつ加算される。他方のベットボタン50はMAXベット(3ベット)に対応し、1回の操作で3ベットを行うことができる。こうしたベット操作を行うと、そのとき選んだベット数だけクレジット数が引き去られ、表示器14には引き去り後の数値が表示される。
【0035】
いずれにしても、ベットがされている状態で始動レバー40が操作されると、ベルトユニット5により図柄ベルト8,10,12が一斉に走行を開始し、これにより表示窓6内にて図柄が変動する。また公知のように、図柄ベルト8,10,12の走行中に停止ボタン42,44,46が押されると、それぞれ左・中・右に対応する図柄ベルト8,10,12の走行が停止される。全ての図柄ベルト8,10,12が停止すると、図柄の変動が停止した状態で表示窓6内に図柄が表示される。このとき、表示窓6内で有効化されている入賞ライン上に一定の図柄の組み合わせ(例えば特定の図柄が一列に揃った状態)が表示されると「入賞」となり、このとき入賞した図柄の種類に応じて遊技者に入賞特典が付与される。入賞特典としては、例えば賞球の払い出しや特典遊技(いわゆるビッグボーナスゲームやレギュラーボーナスゲーム、あるいは、アシストタイム、チャレンジタイム等)への移行等を挙げることができ、遊技者は特典遊技を実行することでより多くの賞球を獲得することが可能となる。
【0036】
上述した遊技操作によって入賞すると、そのときの図柄の種類に応じた払い出し数が右端の表示器18に表示される。なお、払い出し数の表示は純粋な賞球の個数ではなく、それをメダル枚数相当の単位数で表したものとなっている。また、ビッグボーナスゲームやレギュラーボーナスゲームに入賞すると、その進行中に残りゲーム数が中央の表示器16に表示されるものとなっている。またフロントドア4の右上隅にはスピーカ52が設置されており、このスピーカ52から遊技の進行に伴う効果音やBGM、音声等が出力される。その他、フロントドア4には各所にランプ53,55が配置されており、これらランプ53,55は遊技の進行に伴い発光装飾による演出を実施することができる。
【0037】
本実施形態の遊技機1では、いわゆるクレジットモードとしてクレジット数の計上が可能な状態にあるとき、入賞による払い出しがあった場合は表示器14の数値が最大になるまでは賞球がクレジット数に繰り入れられ、最大クレジット数を超えた分は実際に賞球として払い出される。一方、遊技を終了するときは精算ボタン56を操作することでクレジットの精算が可能である。この場合、クレジット数の計上が解消され、残存しているクレジット数に応じた個数分の遊技球が払い出される。また、精算ボタン56の操作によりクレジットモードが解除され、それ以後のクレジット数の計上は受け付けられなくなる(非クレジットモード)。ただし精算ボタン56をもう一度操作すると、またクレジットモードに復帰してクレジット数の計上が可能な状態となる。
【0038】
図2に示されるように、遊技機1はその背面に払出装置54を有しており、この払出装置54により賞球の払い出しを行うことができる。払出装置54には、上部の球タンク60からタンクレール62を通じて遊技球が供給されており、払出装置54の作動によって遊技球は前面の払出口64,66からそれぞれ上皿22、下皿24に払い出される。
【0039】
その他、遊技機1の背面には基板ボックス68が設けられており、この基板ボックス68には各種の制御基板が収められている。またベルトユニット5の背面にも基板ボックス70,72が取り付けられており、これら基板ボックス70,72にもそれぞれ制御基板が収められている。
【0040】
図4は、遊技機1に装備されている各種の制御基板や電子機器類、機構要素、操作部材等の構成を概略的に示している。ベルトユニット5の背面に位置する基板ボックス72には遊技の進行を統括的に制御するための主制御基板74が収められており、この主制御基板74にはCPU76をはじめROM77、RAM78等の電子回路装置が実装されている。また主制御基板74は外部機器と情報をやりとりするための入出力インタフェース80,82や、抽選用に乱数を発生させるためのカウンタ84等を備えている。上述の取込スイッチ36やベットボタン48,50、始動レバー40、停止ボタン42,44,46、精算ボタン56等はいずれも主制御基板74に接続されており、これら操作ボタン類は遊技者による操作があったとき、これを操作信号として主制御基板74に入力することができる。
【0041】
もう一方の基板ボックス70には表示/音声制御基板86が収容されており、この表示/音声制御基板86にも図示しないCPUやROM、RAM、入出力インタフェースが装備されているほか、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)や音源IC、オーディオアンプ等が装備されている。表示/音声制御基板86は主制御基板74から各種の指令信号を受け、上述した液晶表示器20や表示器14,16,18、スピーカ52の作動を制御するほか、ランプ53,55の点灯または点滅を制御している。
【0042】
もう一つの基板ボックス68には、図示しない電源基板のほか取込/払出制御基板88が収容されており、この取込/払出制御基板88もまたCPU90やROM92、RAM94等を備えている。取込/払出制御基板88は取込装置28による取込動作のほか、払出装置54による払出動作を制御している。
【0043】
取込装置28は、実際に1単位個数分の遊技球が取り込まれたか否かを検出する取込センサ(図示していない)を有しており、この取込センサから検出信号が取込/払出制御基板88に入力されている。また払出装置54は、払出モータや払出計数センサ(いずれも図示していない)を有しており、払出モータは取込/払出制御基板88から指示信号を受けて回転し、賞球数分の遊技球を払い出す。払出計数センサは、払い出された遊技球1個ごとの検出信号を取込/払出制御基板88に出力する。これにより取込/払出制御基板88は、指示信号に基づく個数の遊技球が実際に払い出されたか否かを検出することができる。
【0044】
本実施形態の遊技機1は、例えばプリペイドカードを用いて球貸しを行うことができ、それゆえ島設備には台間サンドとしてカードユニット96が設置されている。図2には示されていないが、遊技機1はその背面にインタフェース基板98を有しており、取込/払出制御基板88はインタフェース基板98を介してカードユニット96に接続される。また遊技機1には度数表示基板100が設けられており、この度数表示基板100はカードユニット96に挿入したプリペイドカードの残り度数(購入価格、使用済み度数によって異なる)を遊技機1の前面にて数値表示する。
【0045】
その他、取込/払出制御基板88には下皿開放スイッチ102および上皿開放スイッチ104が接続されており、このうち下皿開放スイッチ102は下皿24の開放機構34が操作されているとき、これを操作信号として取込/払出制御基板88に出力することができる。また、上皿開放スイッチ104は返却ボタン32が操作されているとき、これを操作信号として取込/払出制御基板88に出力する。
また主制御基板74には、ベルトユニット5のほかに外部集中端子板106が接続されている。この外部集中端子板106を通じて遊技場内のホールコンピュータ108や、島設備内の島コンピュータ(図示していない)等と主制御基板74との間で信号の伝達が行われる。
【0046】
遊技機1の稼働中、主制御基板74は各種の制御プログラムを実行し、遊技機1によるスロットマシン遊技の進行を制御している。具体的には、上述したベットボタン48,50によるベット操作や始動レバー40による図柄の変動開始操作、そして、停止ボタン42,44,46による図柄の停止操作等に応じて主制御基板74から制御信号を出力し、ベルトユニット5の作動を制御する。また、これに合わせて主制御基板74は表示/音声制御基板86に制御信号を出力し、これを受けて表示/音声制御基板86は液晶表示器20やランプ53,55、表示器14,16,18、スピーカ52等の作動を制御する。
【0047】
ベルトユニット5は各図柄ベルト8,10,12に対応して3つのモータ110を内蔵し、これらモータ110が回転することで図柄ベルト8,10,12を走行させる。またベルトユニット5は各図柄ベルト8,10,12の回転に関する基準位置を検出するための原点検出センサ112を有しており、これら原点検出センサ112からの検出信号(インデックス信号)が主制御基板74に入力される。主制御基板74は検出信号をもとに各モータ110の回転と停止を制御すし、図柄の停止位置を制御することができる(いわゆるリール制御)。
【0048】
さらに遊技機1は払出先割当装置114を備えており、この払出先割当装置114は、遊技球の払出先を上皿22および下皿24にそれぞれ割り当てる機能を有している。以下、払出装置54による払出動作と、払出先割当装置114による払出先の割当動作について説明する。
【0049】
図5は、払出装置54による遊技球の払出動作を具体的に示している。払出装置54は球切り歯車54aを有し、図示しない払出モータにより球切り歯車54aを一方向(図5のように裏からみると反時計回り方向)に回転させることで遊技球の払出動作を行うことができる。払出装置54には払出通路54bが連なっており、通常、遊技球は払出通路54bから払出口64を通って上皿22に払い出される。また図5に示されるように上皿22が満杯になると、そこから溢れ出た遊技球が下流通路54cに流れ込み、払出口66を通って下皿24に払い出される。また、上皿22および下皿24の奥にはそれぞれ満杯スイッチ22a,24aが設けられており、図4に示されるように、これら満杯スイッチ22a,24aは取込/払出制御基板88に接続されている。このため上皿22や下皿24が満杯になると、これら満杯スイッチ22a,24aから接点信号が取込/払出制御基板88に出力される。
【0050】
なお、払出装置54には払出通路54bに隣接して球抜き通路54dが連なっており、球切り歯車54aが払出時と逆方向(図5でみると時計回り方向)に回転すると、図5中2点鎖線の矢印で示されるように払出装置54内の遊技球を球抜き通路54d内に落とし込むことができる。この後、遊技球は球抜き通路54dを通って遊技機1の背面から排出される。
【0051】
払出先割当装置114はダンパプレート114aを有しており、このダンパプレート114aは上皿22の奥で払出口64の上方の位置に設置されている。ダンパプレート114aは払出通路54bから流れてきた遊技球をそのまま上皿22に案内するか、あるいはその落下方向を変えて下流通路54cに送り込むかのいずれかの働きをする。
【0052】
図6は、払出先割当装置114による払出先の割当動作を具体的に示している。上述のダンパプレート114aはその基端部に駆動軸114bを有しており、この駆動軸114bは図示しない駆動源(例えばソレノイドやリンク機構等を含む)に接続されている。ダンパプレート114aは駆動軸114bを中心として左右に振れ動くことができ、さらに駆動源によって姿勢を2種類に切り替え可能となっている。
【0053】
具体的には、図6中(a)に示されるようにダンパプレート114aはほぼ水平な第1姿勢と、同図中(b)に示されるように下流通路54cに向けて斜め下方に垂れ下がった第2姿勢とに切り替えられる。先ずダンパプレート114aは第1姿勢に保持された状態で、払出通路54bから流れてくる遊技球をそのまま上皿22に案内することができる。一方、ダンパプレート114aは第2姿勢に保持されたとき、払出通路54bから流れてくる遊技球の向きを変え、これを下流通路54cに送り込むことができる。したがって払出先割当装置114は、ダンパプレート114aを第1姿勢に保持することで遊技球の払出先を上皿22に割り当てる一方、ダンパプレート114aを第2姿勢に保持することで遊技球の払出先を下皿24に割り当てることができる。
【0054】
以上が遊技機1の基本的な構成である。加えて本実施形態では遊技球の払出動作に関連して、払出先割当装置114が行う払出先の割当動作について以下の好ましい実施例を適用することができる。
【0055】
【実施例】
(第1実施例)
図7は、第1実施例となる払出先割当ルーチン(1)を示している。なお、以下に説明する各実施例の払出先割当ルーチンは、取込/払出制御基板88により実行される。
【0056】
第1実施例では、遊技者によるクレジットの精算操作があったとき遊技球の払出先を下皿24に割り当てるものである。通常、クレジットの精算は遊技の終了を意味するため、この後、遊技者は返却された遊技球を別の容器に移し替えるものと見込まれる。したがって、クレジットの精算操作があったときは遊技球の払出先を下皿24に割り当てるのがきわめて遊技者に利便な態様となる。
【0057】
具体的には、先ず取込/払出制御基板88のCPU90はクレジットの精算要求がされたか否かを判断する(ステップS11)。この判断は、例えば主制御基板74から送信されるクレジット精算要求信号に基づいて行うことができ、遊技者が精算ボタン56を操作すると、これに応じて主制御基板74から取込/払出制御基板88にクレジット精算要求信号が送信される。この信号を受け取ると、CPU90はクレジット精算要求がされたものと判断し(ステップS11=Yes)、次に払出先割当装置114の駆動源を作動させてダンパプレート114aを第2姿勢に切り替える(ステップS12)。
【0058】
次に取込/払出制御基板88は払出装置54を駆動する(ステップS13)。これにより払出装置54の払出モータが起動し、クレジット数に対応した個数分の遊技球の払出動作が開始される。このとき図6中(b)に示されるように、遊技球はダンパプレート114aの働きによって下皿24に直接払い出される。
【0059】
CPU90は、払出計数センサからの検出信号に基づいて実際の払出個数をカウントし、全ての払い出しが完了するまでの間(ステップS14=No)はステップS13を実行する。そして、全個数分をカウントすると払い出しが完了したと判断し(ステップS14=Yes)、ダンパプレート114aをもとの第1姿勢に復帰させる(ステップS15)。またこの後、遊技者は開放機構34を操作することで下皿24から遊技球を排出し、容易にこれらを別の容器に移し替えることができる。
【0060】
なお、クレジット精算要求がされていない場合(ステップS11=No)、CPU90はダンパプレート114aを第1姿勢に保持する(ステップS15)。このため、例えば遊技の結果、入賞によって遊技球の払出動作を行う場合、図6中(a)に示されるように遊技球は上皿22に払い出され、上皿22がオーバーフローしてはじめて下皿24に流れ込む。払い出された遊技球は上皿22に適宜補充され、次の取り込みに充てられる。
【0061】
(第2実施例)
図8は、第2実施例となる払出先割当ルーチン(2)を示している。この第2実施例では、下皿24の開放機構34が操作されている場合に遊技球の払出先を下皿24に割り当てるものである。開放機構34が操作されている場合、遊技者は下皿24に貯まった遊技球を排出し、これらを別の容器に移し替えている途中であると考えられる。したがって、開放機構34が操作されている場合にも遊技球の払出先を下皿24に割り当てるのがきわめて遊技者に利便な態様となる。
【0062】
この場合、先ず取込/払出制御基板88のCPU90は払出要求がされたか否かを判断する(ステップS20)。この判断は、主制御基板74から送信される払出要求信号に基づいて行うことができ、遊技の結果、入賞によって主制御基板74から賞球の払出要求信号が送信されると(ステップS20=Yes)、CPU90は次にステップS21に進む。
【0063】
ステップS21に進むと、CPU90は下皿24が開放されているか否かを判断する。この判断は、下皿開放スイッチ102からの信号に基づいて行うことができ、遊技者が開放機構34を操作すると、これに連動して下皿開放スイッチ102がONになる。この接点信号を受け取ると、CPU90は下皿24が開放中であると判断する(ステップS21=Yes)。
【0064】
次にCPU90は、遊技機1がクレジットモードにあるか否かを判断する(ステップS22)。上述のように、取込装置28により取り込んだ遊技球をクレジット数として計上可能な状態にあれば、遊技機1はクレジットモードであり、この場合、CPU90は払出先割当装置114の駆動源を作動させてダンパプレート114aを第2姿勢に切り替える(ステップS23)。
【0065】
この状態で、CPU90は払出装置54を駆動し(ステップS24)、主制御基板74から要求された個数分の遊技球を払い出す。この場合も同様に、遊技球はダンパプレート114aの働きによって下皿24に直接払い出されるので、遊技者は引き続き開放機構34を操作しているだけで、スムーズに遊技球を別の容器に移し替えることができる。
【0066】
全ての払い出しが完了するまでの間(ステップS25=No)、CPU90は以上の手順(ステップS21〜S24)を一通り繰り返す。この間、遊技者が下皿24を開放し続けていると(ステップS21=No)、ダンパプレート114aは第2姿勢に保持されたままとなる。このため遊技者は、払い出された遊技球をスムーズに下皿24から排出することができる。
【0067】
これに対し、払出動作中に遊技者が下皿24の開放を取りやめると(ステップS21=No)、CPU90はダンパプレート114aを第1姿勢に復帰させる(ステップS26)。いずれの場合も、全ての払い出しが完了すると(ステップS25=Yes)、CPU90はダンパプレート114aを第1姿勢に復帰させる処理(ステップS27)を行って本ルーチンの実行を終了する。
【0068】
なお、第2実施例では当初から下皿24が開放されていない場合(ステップS21=No)、あるいは遊技機1がクレジットモードにない場合(ステップS22=No)、いずれもCPU90はダンパプレート114aを第1姿勢に保持したまま払出装置54を駆動する。このため入賞があると、図6中(a)に示されるように遊技球は先ず上皿22に払い出され、上皿22がオーバーフローすると遊技球は下皿24に流れ込む。この後、クレジットモードであれば開放機構34の操作によってステップS23が実行されるので、同様に遊技球を直接下皿24に払い出すことができる。
【0069】
(第3実施例)
図9は、第3実施例となる払出先割当ルーチン(3)を示している。この第3実施例は、各種ボーナスゲームやアシストタイム、チャレンジタイム(呼称は一義でない)等の特典遊技に入賞した場合であって、クレジット数が最大に達した場合に遊技球の払出先を下皿24に割り当てるものである。これはクレジットモードを前提に考えると、クレジット数が充分にある間は上皿22にある遊技球を取り込む必要がないためわざわざ上皿22に払い出す必要がないし、また、特典遊技の終了後にひとまず遊技を終了する場合、下皿24に直接払い出された方が遊技球の移し替え操作をスムーズに行うことができるため、遊技者にとって利便であるという考えに基づくものである。
【0070】
具体的には、先ず取込/払出制御基板88のCPU90は払出要求がされているか否かを判断し(ステップS30)、主制御基板74から払出要求信号が送信された場合(Yes)、次に特典遊技中であるか否かを判断する(ステップS31)。遊技の結果、何らかの特典遊技に入賞すると主制御基板74から入賞信号が取込/払出制御基板88に送信されるので、この場合、CPU90は特典遊技中であると判断する(ステップS31=Yes)。次にCPU90は遊技機1がクレジットモードにあるか否かを判断し(ステップS32)、さらにクレジットモードにあると判断できる場合(Yes)はクレジット数が最大であるか否かを判断する(ステップS33)。
【0071】
クレジット数が未だ最大に達していなければ(ステップS33=No)、ステップS34に進んでクレジット数を加算する。この場合、例えば特典遊技中に小役を獲得すると、そのときの賞球数が1単位個数ずつクレジット数に変換されて表示器18に数値表示され、その分が既存のクレジット数に加算される。また加算後のクレジット数は表示器14に数値表示される。クレジット数を加算した後で未だ賞球残数があれば、CPU90は払い出しが完了していないと判断(ステップS37=No)して以上の手順を繰り返す(ステップS31〜S34)。なお、クレジット数の加算が他の制御基板で行われる場合はステップS34を省略してもよい。
【0072】
これに対し、クレジット数が最大(例えば50度数)に達すると(ステップS33=Yes)、CPU90は払出先割当装置114に指令信号を出力してダンパプレート114aを第2姿勢に切り替える(ステップS35)。そしてCPU90は、最大クレジット数(上限値)を超えた個数分の遊技球を払い出すため払出装置54を駆動し(ステップS36)、これにより下皿24に遊技球が直接払い出されることとなる。
【0073】
第3実施例においても、全ての払い出しが完了するまでの間(ステップS37=No)は以上の手順(ステップS31〜S36)が一通り繰り返されるので、遊技者は払い出された遊技球をスムーズに下皿24から排出することができる。そして、全ての払い出しが完了すると(ステップS37=Yes)、CPU90はダンパプレート114aを第1姿勢に復帰させる処理(ステップS38)を行って本ルーチンの実行を終了する。
【0074】
なお、払出要求がされていても特典遊技に入賞していない場合(ステップS31=No)、CPU90はステップS39に進んでダンパプレート114aを第1姿勢に保持する。あるいは、特典遊技中であってもクレジットモードでなければ(ステップS32=No)、同じくCPU90はステップS39に進んでダンパプレート114aを第1姿勢に保持する。このため払い出された遊技球は、先ず上皿22に案内され、そこから溢れた分が下皿24に流れ込むこととなる。
【0075】
(第4実施例)
図10は、第4実施例となる払出先割当ルーチン(4)を示している。この第4実施例は、上述の特典遊技に入賞した場合であって、クレジット数が最大に達したとき、最初に遊技球を上皿22に払い出し、この後、上皿22が満杯になると払出先を下皿24に割り当てるものである。この場合、先ず上皿22に遊技球を払い出すことで遊技に使用するための遊技球を補充するとともに、あとは下皿24に払い出すことで上皿22の球詰まりを有効に防止することができる。また、特典遊技の終了後に遊技を終了する場合、上皿22が満杯になった後は下皿24に直接払い出された方が遊技球の移し替え操作をスムーズに行うことができるため、遊技者にとって利便であるといえる。
【0076】
具体的には、上述の第3実施例と同様にCPU90は主制御基板74から払出要求がされると(ステップS400=Yes)、次に特典遊技中であるか否かを判断する(ステップS41)。何らかの特典遊技中であると判断できる場合(ステップS41=Yes)、次にCPU90は遊技機1がクレジットモードにあるか否かを判断する(ステップS42)。そして、クレジットモードにあると判断できる場合(ステップS42=Yes)はクレジット数が最大であるか否かを判断する(ステップS43)。未だクレジット数が最大に達していなければ(ステップS43=No)、CPU90はステップS44に進んでクレジット数を加算する。クレジット数を加算した後で未だ賞球残数があれば、CPU90は払い出しが完了していないと判断(ステップS48=No)して以上の手順を繰り返す(ステップS41〜S44)。ここでも同様に、クレジット数の加算が他の制御基板で行われる場合はステップS44を省略してもよい。
【0077】
第4実施例の場合、クレジット数が最大(例えば50度数)に達すると(ステップS43=Yes)、CPU90はそのまま払出装置54を駆動する(ステップS45)。次にCPU90は上皿22が満杯であるか否かを判断する(ステップS46)。この判断は、上述した上皿満杯スイッチ22aからの接点信号に基づいて行うことができる。このとき上皿22が満杯でなければ(ステップS46=No)、CPU90はダンパプレート114aを第1姿勢に保持する(ステップS49)。この場合、遊技球の払出先は上皿22に割り当てられ、上皿22が遊技球で満杯になるまでの間(ステップS46=No)、引き続き上皿22に遊技球が払い出される。
【0078】
この後、例えば図5に示されるように上皿22の奥まで遊技球が一杯になると、上皿満杯スイッチ22aが作動して接点信号が取込/払出制御基板88に入力される。この場合、CPU90は上皿22が満杯になったと判断し(ステップS46=Yes)、次にステップS47に進んでダンパプレート114aを第2姿勢に切り替える指示をする。これにより、以後は遊技球の払出先が下皿24に割り当てられるので、図6中(b)に示されるように遊技球はダンパプレート114aを介して下流通路54cに流れ込む。したがって、通常のように上皿22の奥が遊技球で溢れかえることはなく、上皿22での球詰まりが有効に防止される。
【0079】
第4実施例においても、全ての払い出しが完了するまでの間はステップS41に戻って以上の手順が一通り繰り返される。そして、全ての払い出しが完了すると(ステップS48=Yes)、CPU90はダンパプレート114aを第1姿勢に復帰させる処理(ステップS401)を行って本ルーチンの実行を終了する。
【0080】
なお、第4実施例においても特典遊技に入賞していない場合(ステップS41=No)、CPU90はステップS49に進んでダンパプレート114aを第1姿勢に保持する。あるいは、特典遊技中であってもクレジットモードでなければ(ステップS42=No)、同じくCPU90はステップS49に進んでダンパプレート114aを第1姿勢に保持する。このため払い出された遊技球は、先ず上皿22に案内されることとなる。
【0081】
本実施形態の遊技機1のようにクレジット機能を有する場合、上述した第1〜第4実施例を適用することでいずれも好適な態様により遊技球の払出先を上皿22または下皿24に割り当てることができる。すなわち、状況に応じて遊技者が下皿24への払い出しを望んでいると見込まれる場合、第1〜第3実施例では遊技球の払出先が下皿24に割り当てられるので、遊技者に利便を提供することができる。また第4実施例では、その後の遊技に必要な遊技球を上皿22に適宜補充しつつ、その後も特典遊技中に大量の出玉があることを見込んだ上で遊技球の払出先を下皿24に割り当てているため、遊技者は上皿22での球詰まり等のトラブルに遭遇することなく下皿24からスムーズに遊技球を排出することができる。
【0082】
(第5実施例)
次に図11は、第5実施例となる払出先割当ルーチン(5)を示している。この第5実施例は、上皿22の返却ボタン32が操作されている場合に遊技球の払出先を下皿24に割り当てるものである。返却ボタン32が操作されるのは、例えば上皿22が遊技球で溢れかえっている場合や、あるいは遊技を終了するために持ち玉を下皿24に落とし込む場合であると考えられる。したがって、返却ボタン32の操作があったときは遊技球の払出先を下皿24に割り当てるのがきわめて遊技者に利便な態様となる。
【0083】
この場合、先ずCPU90は主制御基板74から払出要求がされたか否かを判断し(ステップS50)、特に払出要求がなければ(No)、そのままルーチンをリターンする。一方、払出要求がされると(ステップS50=Yes)、次にCPU90は返却ボタン32が操作されているか否かを判断する(ステップS51)。この判断は、上皿開放スイッチ104からの信号に基づいて行うことができ、遊技者が返却ボタン32を操作すると、これに連動して上皿開放スイッチ104がONになる。この接点信号を受け取ると、CPU90は返却ボタン32が操作されている判断する(ステップS51=Yes)。
【0084】
返却ボタン32が操作されていると判断した場合、CPU90は払出先割当装置114の駆動源を作動させてダンパプレート114aを第2姿勢に切り替える(ステップS52)。
次にCPU90は払出装置54を駆動し(ステップS53)、遊技球の払出動作を開始させる。この場合、遊技球はダンパプレート114aの働きによって下皿24に直接払い出されるので、この後、上皿22に遊技球が注ぎ足されることがなく、遊技者は下皿24を介して遊技球を別の容器に移し替えることができる。なお、第5実施例では返却ボタン32が操作されていない場合(ステップS51=No)、CPU90はステップS54に進んでダンパプレート114aを第1姿勢に保持したまま払出装置54を駆動する。
【0085】
この後、全ての払い出しが完了するまでの間(ステップS55=No)はステップS51に戻って以上の手順が一通り繰り返される。この間に、例えば上皿22の遊技球があまりに残り少なくなって遊技者が返却ボタン32の操作を止めると、CPU90はステップS54に進んでダンパプレート114aを第1姿勢に復帰させるので、上皿22に遊技球が注ぎ足されることとなる。
【0086】
いずれにしても、全ての払い出しが完了すると(ステップS55=Yes)、CPU90はダンパプレート114aを第1姿勢に復帰させる処理(ステップS56)を行って本ルーチンの実行を終了する。
【0087】
なお、特に払出先割当ルーチン(5)を実行しなくとも、遊技機1の機械的な構成によって第5実施例と同様の効果を得ることができる。例えば、返却ボタン32の操作に連動してダンパプレート114aが第2姿勢に変位されるようにリンク機構を構築することで、特に駆動源やCPU90による電子制御を介在させることなく遊技球の払出先を下皿24に割り当てることができる。またこの場合、返却ボタン32の操作が解除されると、これに連動してダンパプレート114aが第1姿勢に復帰するようにリンク機構を構築することが望ましい。
【0088】
(第6実施例)
図12は、第6実施例となる払出先割当ルーチン(6)を示している。上述した第1〜第5実施例は、本実施形態の遊技機1のようにクレジット機能を有する場合に好適するものであるが、この第6実施例は通常のパチンコ機にも好適する。したがって第6実施例は、本実施形態の遊技機1だけでなく公知の弾球遊技機にも広汎に適用可能である。なお、第6実施例を公知の弾球遊技機に適用するための構成は、既存の払出装置に払出先割当装置114を付加することで容易に実現される。以下、第6実施例を遊技機1に適用した場合について説明する。
【0089】
先ず取込/払出制御基板88のCPU90は、主制御基板74から払出要求がされているか否かを判断する(ステップS61)。例えば、入賞によって払出要求がされている場合(ステップS61=Yes)、次にCPU90は下皿24が満杯であるか否かを判断する(ステップS62)。この判断は、上述した下皿満杯スイッチ24aからの接点信号を利用して行うことができる。このとき、特に下皿24が満杯になっていなければ(No)、CPU90はそのまま払出装置54を駆動して賞球の払出動作を開始させる(ステップS63)。このとき払い出された遊技球は上皿22に向けて案内され、上皿22がオーバーフローすると、そこから溢れた分は下皿24に流れ込む。
【0090】
払出要求に基づく遊技球の払い出しが完了するまでの間(ステップS64=No)、CPU90はステップS62の判断を繰り返す。やがてこの間に下皿24が遊技球で満杯になると(ステップS62=Yes)、そこでCPU90はステップS65に進んで払出装置54を停止し、遊技球の払出動作を中断させる。
【0091】
次にCPU90は、下皿24の満杯状態が解消されたか否かを判断し、(ステップS66)、未だ満杯状態が解消されていなければ(No)、ステップS62に戻る。なお本ルーチンでは、一度ステップS62の判断結果が真(Yes)になると、その後は改めて判断することなく同一の結果(Yes)が成立するものとなっている。このためCPU90は、下皿24の満杯状態が解消されるまでの間はステップS62からステップS65に進み、そのまま払出装置54を停止させている。
【0092】
この後、例えば開放機構34の操作によって下皿24の満杯状態が解消された場合(ステップS66­=Yes)、CPU90は次のステップS67に進んで全ての払い出しが完了しているか否か、つまり、賞球残数があるか否かを判断する(ステップS67)。
【0093】
例えば、下皿24の満杯によって払出動作が停止された後も引き続き入賞があり、その結果、取込/払出制御基板88に賞球信号が蓄積されている場合、あるいは一定個数分の賞球払出中に下皿24が満杯になり、途中で払出動作が停止された場合等にあっては、いずれも賞球残数があると判断される(ステップS67=Yes)。これらの場合、CPU90はダンパプレート114aを第2姿勢に切り替えることで、遊技球の払出先を下皿24に割り当てる(ステップS68)。
【0094】
下皿24の満杯状態が解消した後、賞球残数がなくなるまでの間はステップS64からステップS62に戻って払出装置54が駆動される。賞球残数がなくなると、CPU90は全ての払い出しが完了したものと判断し(ステップS64=Yes)、ダンパプレート114aを第1姿勢に復帰させる処理(ステップS60)を実行して本ルーチンの実行を終了する。
【0095】
上述した第6実施例を遊技機1に適用した場合、賞球残数分の払い出しがクレジット精算による払い出しと同等の扱いを受けることとなる。したがって第1実施例の場合と同様に、遊技者は獲得した賞球の残りをそのまま下皿24から別の容器に移し替えることができるので、スムーズに遊技を終了することができる。
【0096】
あるいは、第6実施例の手法を公知のパチンコ遊技機に適用した場合は以下の利点がある。例えば大当り遊技中に下皿が満杯になって払出動作が一度停止された後、下皿の開放によって払出動作が再開されると、このとき残っていた賞球が下皿に直接払い出されるため、獲得した賞球を別の容器に移し替える作業が容易となる。したがって、ここでも同様に遊技者に利便を提供することができる。
【0097】
なお、第6実施例のステップS67において賞球残数がないと判断された場合は、ステップS64を経てステップS60が実行され、ダンパプレート114aが第1姿勢に保持されたままとなる。
【0098】
上述した各実施例はいずれも好ましい例示であり、各ルーチンのステップで行われる処理の具体的な内容は適宜変更や置き換えが可能である。例えば、払出先割当ルーチン(2)のステップS21では下皿開放スイッチ102の接点信号を用いて下皿24が開放されているか否かを判断しているが、下皿24の球抜き口に近接センサを設置し、この近接センサにより遊技球の排出を検出して下皿24が開放されているか否かを判断するようにしてもよい。また同様に、払出先割当ルーチン(5)のステップS51では上皿開放スイッチ104の接点信号を用いて判断を行っているが、例えば図3中の返却通路30に近接センサを設置し、この近接センサにより遊技球の返却動作を検出することで返却ボタン32が操作されているか否かを判断するようにしてもよい。
【0099】
また、払出先割当ルーチン(4)のステップS46では上皿満杯スイッチ22aの接点信号を用いて判断を行っているが、例えば上皿22が満杯になるだけの払い出し個数を取込/払出制御基板88によりカウントしておくことで、上皿22の満杯状態を判断するようにしてもよい。
【0100】
遊技機1の具体的な構成は図示とともに説明した形態に限られず、各種の変形が可能である。
例えば図13は、払出先割当装置114の別の形態を具体的に示している。この場合、払出通路54bの下方に位置して、下流通路54cの上端と球抜き通路54dとを連結するバイパス通路54eが形成されており、このバイパス通路54eは球抜き通路54dの途中から分岐し、下流通路54cに向けて斜め下方に延びている。また、払出先割当装置114のダンパプレート114aはバイパス通路54eの入口近傍に配置されている。ダンパプレート114aは図13中(a)に示されるようにほぼ直立した第1姿勢と、同図中(b)に示されるように球抜き通路54d内に向けて倒れ込んだ第2姿勢とに切り替え可能となっている。
【0101】
図13の形態によれば、ダンパプレート114aは第1姿勢にあるときバイパス通路54eの入口を塞いだ状態にあるため、球抜き通路54dは払出装置54から遊技球を排出するための本来の用途に用いられる。この場合、払出通路54bから流れてくる遊技球の払出先は上皿22に割り当てられている。
【0102】
これに対し、ダンパプレート114aが第2姿勢にある状態では、球抜き通路54dが途中で閉塞されるかわりにバイパス通路54eの入口が開放される。さらに、球抜き通路54dの上流から流れ落ちてくる遊技球はダンパプレート114aを介してバイパス通路54eに案内され、そのまま下流通路54c内に流れ込むことができる。このとき、通常の払出時と逆方向(図5でみて時計回り方向)に球切り歯車54aを回転させて払出動作を行うようにすれば、遊技球の払出先を下皿24に割り当てることができる。
また、払出先割当装置114は上述した各形態の他にも変形して実現可能であり、そのためには払出装置54や払出通路54b等の構成に合わせて個別に変形を加えればよい。
【0103】
その他、一実施形態では図柄表示器として図柄ベルト8,10,12を例に挙げているが、これに代えてリールやドラム、回転ディスク等を用いることもできる。さらに、取込装置28や払出装置54およびこれらに付属する構成は特に限定されるものではなく、同様の機能を実現する上で各種の変形が可能である。
また上記の他にも、本発明を適用するべき遊技機の実施形態に応じて各種の構成要素を適宜変更可能であることはいうまでもない。
【0104】
【発明の効果】
本発明の遊技機は、そのつど状況に適した態様で遊技球の払出先を割り当てているので、きわめて利便な態様で払出動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の遊技機の正面図である。
【図2】図1の遊技機の背面図である。
【図3】取込装置を具体的に示した図である。
【図4】遊技機の構成を概略的に示した図である。
【図5】払出装置を具体的に示した図である。
【図6】払出先割当装置の動作を説明するための図である。
【図7】払出先割当ルーチン(1)のフローチャートである。
【図8】払出先割当ルーチン(2)のフローチャートである。
【図9】払出先割当ルーチン(3)のフローチャートである。
【図10】払出先割当ルーチン(4)のフローチャートである。
【図11】払出先割当ルーチン(5)のフローチャートである。
【図12】払出先割当ルーチン(6)のフローチャートである。
【図13】払出先割当装置の別の形態を示した図である。
【符号の説明】
1 遊技機
5 ベルトユニット(図柄表示手段)
22 上皿(一次球受部)
24 下皿(二次球受部)
26 取込通路
28 取込装置(クレジット貯留手段)
30 返却通路(案内機構)
32 返却ボタン(案内機構)
34 開放機構(開放手段)
36 取込スイッチ(クレジット貯留手段)
48 1,2ベットボタン(ベット手段)
50 MAXベットボタン(ベット手段)
54 払出装置(払出手段,割当手段)
56 精算ボタン(クレジット精算手段)
74 主制御基板(払出要求手段)
88 取込/払出制御基板(割当手段,制御手段)
114 払出先割当装置(割当手段)

Claims (1)

  1. 払い出された遊技球を蓄え、遊技機内に向けて順次案内する上皿と、
    前記上皿からあふれ出た遊技球を受け止めて滞留させる下皿と、
    遊技者の操作に応じて払い出される遊技球を下皿に案内する案内機構と
    を具備したことを特徴とする遊技機。
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