JP2003135671A - 遊技球を用いたスロットマシン - Google Patents

遊技球を用いたスロットマシン

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JP2003135671A JP2001337058A JP2001337058A JP2003135671A JP 2003135671 A JP2003135671 A JP 2003135671A JP 2001337058 A JP2001337058 A JP 2001337058A JP 2001337058 A JP2001337058 A JP 2001337058A JP 2003135671 A JP2003135671 A JP 2003135671A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単位数分の遊技球の取り込みを確実に行うこ
とが可能な遊技球を用いたスロットマシンを提供するこ
と。 【解決手段】 ゲームの開始指示の受付けに基づき、遊
技球検出手段における遊技球の検出を無効とする遊技球
検出無効手段を備える遊技球を用いたスロットマシンに
おいて、遊技球取込手段による遊技球の取り込み動作の
開始に基づき、少なくとも前記遊技球検出手段により遊
技球の検出が開始されてから単位数分の遊技球の検出が
終了するまでの間においてゲーム開始指示手段の操作に
基づく処理の実施を無効とするゲーム開始操作無効手段
を備えることで、ゲーム開始操作よりも遊技球検出手段
による遊技球の検出が優位とされるため、単位数分の遊
技球の検出が終了していないにも関わらずゲームが開始
されて、取り込まれた遊技媒体の検出が前記遊技媒体検
出無効手段によって無効とされることを回避できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技媒体を使用し
てゲームを行うスロットマシンに関し、特にはパチンコ
球等の遊技球を使用してゲームを行うことが可能なスロ
ットマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスロットマシンとして
は、遊技媒体としてメダルを用いてゲームを行うことが
可能なスロットマシン(以下メダル式スロットマシンと
称する)が一般的であるが、近年、これらメダル式スロ
ットマシンを既存のパチンコ機が設置される遊技島にも
設置したいという要望があることから、遊技媒体として
パチンコ球(遊技球)を用いてゲームを行うことが可能
なパチンコ球を用いたスロットマシンが一部提案されて
いる。
【0003】これらパチンコ球を用いたスロットマシン
は、例えば上皿等に載置されたパチンコ球を内部に取り
込むための取込装置を備え、この取込装置によりパチン
コ球が内部に取り込まれるとともに、これら取り込まれ
たパチンコ球を使用して賭数が設定され、この設定され
た賭数に基づいてゲームが行われるようになっている。
【0004】一方、遊技場においては通常メダルの貸出
レートがパチンコ球の貸出レートよりも高額に設定され
ている。例えば、パチンコ球の貸出レートが4円であ
り、メダルの貸出レートが20円に設定されている場合
に、パチンコ球を用いたスロットマシンにメダル式スロ
ットマシンと同様のゲーム性を備えるためには、1単位
の賭数を設定するために5球のパチンコ球を使用する必
要がある。このため、従来から提案されているパチンコ
球を用いたスロットマシンにおいては、1回の取り込み
要求により、賭数を設定するのに必要な単位数(例えば
5球)分のパチンコ球が取り込まれ、これら取り込まれ
たパチンコ球に応じて賭数の設定やクレジットの加算が
行われるようになっている。
【0005】ところで、上述したメダル式スロットマシ
ンにあっては、ゲーム開始処理を実施した後における種
々の不正行為を防止する目的で、遊技者によるゲーム開
始指示の受付けに基づき、投入されるメダルを検出する
メダル検出手段におけるメダルの検出を無効として、ゲ
ーム開始中において賭数の設定処理等が実施されないよ
うにしている。
【0006】よって、上述のようなパチンコ球を用いた
スロットマシンにおいてゲーム開始処理を実施した後に
おける種々の不正行為を防止するためには、上記のよう
に、遊技者によるゲーム開始指示の受付けに基づき、投
入されるパチンコ球を検出するパチンコ球検出手段にお
けるパチンコ球の検出を無効とすることが考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記メ
ダル式スロットマシンの場合においては、賭数1を設定
するのにメダル1枚が検出されればよいが、上記パチン
コ球を用いたスロットマシンにおいては、賭数1を設定
するのに5球のパチンコ球が検出されなければならない
ため、遊技者による賭数の設定操作に基づいてパチンコ
球の取り込みが開始されてから、取り込まれた単位数分
のパチンコ球のパチンコ球検出手段による検出が終了さ
れるまでの時間が、メダル式スロットマシンの場合より
も長くなることが考えられる。
【0008】よって、1以上の賭数が設定されている状
態であれば、単位数分全ての遊技球の検出が終了してい
ない状態において、遊技者によるゲームの開始指示操作
が行われることでゲームが開始されてしまい、その時点
でパチンコ球検出手段によるパチンコ球の検出が無効と
される恐れがあった。
【0009】この場合、遊技者によるゲームの開始指示
操作が行われることによりゲームが開始された時点にお
いて、取り込まれた後に検出が終了されていない所定数
のパチンコ球は、賭数の設定等に使用されることもなく
取り込まれてしまうことになり、遊技者に不利益を生じ
させてしまう恐れがあった。
【0010】本発明は、このような問題点に着目してな
されたものであり、単位数分の遊技球の取り込みを確実
に行うことが可能な遊技球を用いたスロットマシンを提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の遊技球を用いたスロットマシンは、遊技球
を用いて1ゲームに対して賭数を設定することによりゲ
ームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させる
ことが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示される
ことにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結
果に応じて所定の入賞が発生可能な遊技球を用いたスロ
ットマシンにおいて、所定数の前記遊技球を一単位とし
て前記賭数を設定するものであり、該賭数を設定するた
めに前記遊技球の取り込みを行う遊技球取込手段と、該
遊技球取込手段により取り込まれた前記遊技球を検出す
る遊技球検出手段と、少なくとも前記ゲームの開始を指
示する際に操作されるゲーム開始指示手段と、該ゲーム
開始指示手段における前記ゲームの開始指示の受付けに
基づき、前記遊技球検出手段における前記遊技球の検出
を無効とする遊技球検出無効手段と、前記遊技球取込手
段による前記遊技球の取り込み動作の開始に基づき、少
なくとも前記遊技球検出手段により前記遊技球の検出が
開始されてから前記単位数分の遊技球の検出が終了する
までの間において、前記ゲーム開始指示手段の操作に基
づくゲーム開始処理の実施を無効とするゲーム開始操作
無効手段と、を備えることを特徴としている。この特徴
によれば、遊技球取込手段による遊技球の取り込み動作
の開始に基づき、少なくとも遊技球検出手段により遊技
球の検出が開始されてから単位数分の遊技球の検出が終
了するまでの間は、ゲーム開始指示手段の操作に基づく
ゲーム開始処理の実施が無効とされる、すなわち、ゲー
ム開始が不可とされることにより、ゲーム開始操作より
も遊技球検出手段による遊技球の検出が優位とされるた
め、単位数分の遊技球の検出が終了していないにも関わ
らずゲームが開始されて、取り込まれた遊技媒体の検出
が遊技媒体検出無効手段によって無効とされることを回
避できる。
【0012】本発明の遊技球を用いたスロットマシン
は、複数単位数分の遊技球を一連の動作で取り込むこと
を可能とされており、該複数単位数分の遊技球を一連の
動作で取り込む場合において、前記ゲーム開始操作無効
手段は、前記遊技球取込手段による前記遊技球の取り込
み動作の開始に基づき、少なくとも前記遊技球検出手段
により前記遊技球の検出が開始されてから前記複数単位
数分の遊技球の検出が終了するまでの間において、前記
ゲーム開始指示手段の操作に基づくゲーム開始処理の実
施を無効とすることが好ましい。このようにすれば、複
数単位数分の遊技球を一連の動作で取り込むことを要求
された場合においても、単位数分の遊技球の取り込みが
終了していないにも関わらずゲームが開始されてしまう
ことを回避できる。
【0013】本発明の遊技球を用いたスロットマシン
は、遊技球を用いて1ゲームに対して賭数を設定するこ
とによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を
変化させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出
表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装
置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能な遊技球を
用いたスロットマシンにおいて、所定数の前記遊技球を
一単位として前記賭数を設定するものであり、該賭数を
設定するために前記遊技球の取り込みを行う遊技球取込
手段と、該遊技球取込手段により取り込まれた前記遊技
球を検出する遊技球検出手段と、少なくとも前記ゲーム
の開始を指示する際に操作されるゲーム開始指示手段
と、該ゲーム開始指示手段における前記ゲームの開始指
示の受付けに基づき、前記遊技球検出手段における前記
遊技球の検出を無効とする遊技球検出無効手段と、前記
遊技球取込手段による前記遊技球の取り込み動作の開始
に基づき、少なくとも前記遊技球検出手段により前記遊
技球の検出が開始されてから前記単位数分の遊技球の検
出が終了するまでの間においてなされた前記ゲーム開始
指示手段の操作に基づくゲーム開始処理の実施を、所定
時点まで留保するゲーム開始操作留保手段と、を備える
ことを特徴としている。この特徴によれば、遊技球取込
手段による遊技球の取り込み動作の開始に基づき、少な
くとも遊技球検出手段により遊技球の検出が開始されて
から単位数分の遊技球の検出が終了するまでの間は、ゲ
ーム開始指示手段の操作に基づくゲーム開始処理の実施
が所定時点まで留保されるようになっているため、遊技
球検出手段による遊技球の検出よりもゲーム開始操作が
優位とされていても、単位数分の遊技球の検出が終了し
ていないにも関わらずゲームが開始されて、取り込まれ
た遊技媒体の検出が遊技媒体検出無効手段によって無効
とされることを回避できるばかりか、単位数分の遊技球
の取り込み中においてなされたゲーム開始指示手段の操
作に基づく処理の実施が所定時点において有効となるた
め、遊技者は単位数分の遊技球の取り込みの終了を待つ
ことなくゲーム開始指示の操作をすることが出来る。
【0014】本発明の遊技球を用いたスロットマシンの
前記所定時点は、前記遊技球検出手段による前記単位数
分の遊技球の検出が終了した時点であることが好まし
い。このようにすれば、ゲーム開始指示手段のゲーム開
始操作がなされた時点からゲーム開始処理が実施される
までの時間を最小限とすることが出来る。
【0015】本発明の遊技球を用いたスロットマシン
は、複数単位数分の遊技球を一連の動作で取り込むこと
を可能とされており、該複数単位数分の遊技球を一連の
動作で取り込む場合において、前記所定時点は、前記遊
技球検出手段による前記複数単位数分の遊技球の検出が
終了した時点であることが好ましい。このようにすれ
ば、複数単位数の遊技球を一連の動作で取り込むことを
要求された場合においても、複数単位数分の遊技球の取
り込みが終了していないにも関わらずゲームが開始され
てしまうことを回避できるばかりか、複数単位数分の遊
技球の取り込み中においてなされたゲーム開始指示手段
の操作に基づく処理の実施が所定時点において有効とな
るため、遊技者は複数単位数分の遊技球の取り込みの終
了を待つことなくゲーム開始指示の操作をすることが出
来る。
【0016】本発明の遊技球を用いたスロットマシン
は、遊技者の操作に基づき、前記賭数を設定する賭数設
定手段を備えることが好ましい。このようにすれば、遊
技者は所望の賭数を設定することが出来る。
【0017】本発明の遊技球を用いたスロットマシン
は、前記賭数には設定可能な最大賭数が定められてお
り、前記賭数設定手段は、少なくとも前記最大賭数を一
度に設定可能な最大賭数設定手段を含むことが好まし
い。このようにすれば、一度の操作にて最大賭数を設定
するのに必要な遊技球の取り込みを要求できる。
【0018】本発明の遊技球を用いたスロットマシン
は、前記遊技球取込手段は、取り込み可能な前記遊技球
があるか否かに関わらず、所定の取込条件が成立した場
合に取込動作を行うものであり、前記遊技球取込手段に
よる前記単位数分の遊技球の取り込み動作が開始されて
から所定時間が経過した時点において、前記遊技球検出
手段により前記単位数分の遊技球が検出されていない場
合、前記賭数が設定されていれば、前記ゲーム開始指示
手段の操作に基づくゲーム開始処理の実施が有効とされ
ることが好ましい。このようにすれば、単位数分の遊技
球が取り込めない場合でも、所定時間が経過することで
ゲーム開始指示手段の操作が有効となるため、遊技の進
行が停止してしまうことを防止できる。
【0019】本発明の遊技球を用いたスロットマシン
は、所定の操作に基づき前記ゲーム開始指示手段の操作
に基づくゲーム開始処理の実施が有効とされることが好
ましい。このようにすれば、単位数分の遊技球が取り込
めない場合でも、所定の操作を行うことでゲーム開始指
示手段の操作が有効となるため、遊技の進行が停止して
しまうことを防止できるばかりか、遊技者の意志により
ゲーム開始指示手段の操作を有効とすることが出来る。
【0020】本発明の遊技球を用いたスロットマシン
は、前記遊技球取込手段による前記遊技球の取り込み動
作により取り込まれた遊技球のうち、前記単位数に満た
ない分の遊技球が返却されることが好ましい。このよう
にすれば、取り込まれたものの単位数に満たない、すな
わち、遊技の進行上適さない数分の遊技球が返却される
ため、単位数に満たなかった遊技球の行方を遊技者が実
感でき、遊技の進行に使用されることなくスロットマシ
ン内に取り込まれてしまったのではないのかという不信
感を抱かせることがない。
【0021】本発明の遊技球を用いたスロットマシン
は、前記遊技球取込手段による前記単位数分の遊技球の
取り込み動作が開始されてから所定時間が経過しても前
記遊技球検出手段により前記単位数分の遊技球が検出さ
れない場合には、前記取り込み動作により取り込まれた
全ての遊技球が返却されることが好ましい。このように
すれば、遊技者が望まない数分の遊技球しか取り込まれ
なかった場合、取り込まれた全ての遊技球が返却される
ため、遊技者の望まない遊技球数の取り込みによる遊技
の進行が行われることがなくなり、遊技者の利便性が向
上する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0023】まず、本発明の実施例を図面を用いて説明
すると、図1は、本発明が適用された遊技機の一例であ
るパチンコ球を用いて賭数を設定して遊技を行う遊技球
を用いたスロットマシン1並びに該スロットマシン1に
並設されて使用されるカードユニット800の正面図、
図2はスロットマシン1並びにカードユニット800の
裏面図である。スロットマシン1は、前後面が開口する
枠体4と、この枠体4の側端に回動自在に枢支された前
面扉2とから構成されており、前面扉2の裏面に設けら
れた施錠装置(図示略)の鍵穴3aに挿入した所定のキ
ーを時計回り方向に回動操作することにより施錠が解除
されて前面扉2を開放することができるようになってい
る。
【0024】前面扉2の前面上部には遊技効果ランプ部
41、入賞図柄説明パネル5、遊技に関連する演出が行
われる液晶表示部15がそれぞれ設けられており、中央
部には、遊技パネル6や各種表示部が設けられている。
また、遊技パネル6の下方にはゲームに使用する遊技球
としてのパチンコ球を載置可能な上皿7が突設されてお
り、この上皿7の上面7a並びに前面7bには、各種操
作ボタン36a、36b、37、40L、40C、40
R、302a、302b並びにゲーム開始指示手段とし
てのスタートレバー38、度数表示部301等が設けら
れている。また、前面扉2の左右側並びに上皿7の左右
部には、遊技効果ランプ部42〜44がそれぞれ設けら
れている。また、前面扉2の前面下部には上皿7からオ
ーバーフローしたパチンコ球を貯留可能な貯留部として
の下皿11が突設されており、この下皿11の前面に
は、該下皿11に貯留されたパチンコ球を外部に排出す
るための返却レバー16が設けられている。
【0025】前面扉の上部左右側には、内部に設けられ
る高音用のスピーカ136a、136b(図6参照)か
ら出力される音を放音する放音部12a、12bがそれ
ぞれ設けられているとともに、下部右側には、内部に設
けられる低音用のスピーカ137(図6参照)から出力
される音を放音する放音部13が設けられており、これ
ら放音部12a、12b、13からは、各スピーカ13
6a、136b、137から出力される演出効果を高め
るための音声やメロディ等の効果音が放音されるように
なっている。
【0026】遊技パネル6には、スロットマシン1を構
成する枠体4に内設されたリール51L、51C、51
Rを透視可能な透視窓14と、透視窓14の左側に位置
する1BET賭け表示部21、2BET賭け表示部2
2、23、3BET賭け表示部24、25と、透視窓1
4の右側に位置するゲームオーバー表示部26、リプレ
イ表示部27、ウェイト表示部28、スタート表示部2
9、BET指示表示部30と、透視窓14の下側に位置
するクレジット表示部31、ゲーム回数表示部32、ペ
イアウト表示部33と、がそれぞれ設けられている。
【0027】ゲームオーバー表示部26は、後述するB
Bが終了することにより打ち止め状態となった場合、及
び何らかのエラーが発生して遊技を進行させることがで
きない状態となった場合に、その内部に内蔵されたゲー
ムオーバーランプ117(図6参照)が点灯する。リプ
レイ表示部27は、後述のリプレイ入賞が発生した場合
に、その内部に内蔵されたリプレイランプ119(図6
参照)が点灯する。スタート表示部29は、賭数が設定
されることによりスタート操作をすることが可能となっ
た場合に、その内部に内蔵されたスタートランプ118
(図6参照)が点灯し、有効なスタート操作が検出され
ることにより消灯する。BET指示表示部30は、上皿
7に載置されたパチンコ球またはクレジット表示部31
に表示されたクレジット数を使用して賭数を設定可能な
状態である場合に、その内部に内蔵されたBET指示ラ
ンプ111(図6参照)が点滅し、最大の賭数が設定さ
れた場合、ゲームが開始された場合等に消灯する。
【0028】ウェイト表示部28は、ウェイトタイム中
にスタート操作が検出された場合に、その内部に内蔵さ
れたウェイトランプ139(図6参照)が点灯し、ウェ
イトタイムが経過した後に消灯する。ウェイトタイム
は、ゲームがあまりに速く進行しすぎてしまうことを規
制するために設定されたゲーム進行規制期間であり、こ
のウェイトタイム中にスタート操作が検出されると、ウ
ェイトタイムが経過した後にリールが始動するように設
定されている。従って、十分な時間間隔を空けてゲーム
を進行する場合にはスタートレバー38の操作時にゲー
ムの進行が規制されることはないが、短時間でゲームを
進行しようとする場合にはウェイトタイムによってゲー
ムの進行が一時的に規制され、ウェイトタイムが経過す
るまでの間リールの始動待ち状態となる。
【0029】なお、このスロットマシン1では、前回の
ゲームでリールの回転が開始した時点を基準として、例
えば4.1秒のゲーム進行規制期間が設定されており、
前回のゲームでリールの回転が開始された時点から4.
1秒が経過する前に、今回のスタート操作が検出された
場合、ゲーム進行規制期間が経過した後にリールの回転
が開始される。
【0030】クレジット表示部31は、内部に設けられ
たクレジット表示器109(図6参照)の該当するセグ
メントが点灯してクレジット数が表示される表示部であ
る。クレジット数とは、遊技者所有の有価価値としてス
ロットマシン1内部の記憶部(後述するRAM212
(図7参照)に設定されたクレジット球カウンタ)に記
憶されているパチンコ球(クレジット球)数に相当する
BET数(1BET(最小単位の賭数設定に必要なパチ
ンコ球数)=クレジット球数/5)であり、入賞の発生
による賞球の付与や後述の球貸処理に基づいてクレジッ
ト球数が加算更新されたり、賭数の設定や精算操作によ
るパチンコ球の払出に基づいてクレジット球数が減算更
新されることにより、クレジット表示部31のクレジッ
ト数も表示更新される。このスロットマシン1では、ク
レジット球数として記憶可能な価値の上限値が最大で2
50球分(50BET分)とされており、この上限値に
達した場合で、かつ上限値を越えるクレジット球数の加
算更新の要求が発生した場合にはその上限を越える球数
のパチンコ球が上皿7に払い出される。
【0031】ゲーム回数表示部32は、内部に設けられ
たゲーム回数表示器108(図6参照)の該当するセグ
メントを点灯することでビッグボーナス(BB)中のレ
ギュラーボーナス(RB)入賞状況や、RB中の入賞回
数等を表示する表示部である。特にBBが終了して打ち
止め状態となった際には「END」という文字を表示し
て、遊技者に打ち止め状態である旨を報知する。さらに
ゲーム回数表示部32は、スロットマシン1に発生した
各種の異常を表示して報知するエラー表示器としても機
能する。例えば、制御部により検出される異常種別に応
じて、その異常種別を特定可能なエラーコードが「E−
1」や「E−2」等の態様により表示される。
【0032】ペイアウト表示部33は、内部に設けられ
たペイアウト表示器110(図6参照)の該当するセグ
メントが点灯することで、1ゲーム中に発生した入賞に
基づいて遊技者に付与される賞球数に相当するBET数
(1BET=賞球数/5)が表示される表示部である。
ペイアウト表示部33の表示は入賞に基づいて賞球が付
与される毎に表示更新される。
【0033】上皿7の上面7aの右側には、賭数設定手
段としての1BETボタン36a、及びMAXBETボ
タン36b(最大賭数設定手段)がそれぞれ設けられて
いるとともに、左側には精算ボタン37が設けられてい
る。
【0034】1BETボタン36aは、クレジット球カ
ウンタのクレジット球数、または上皿7に載置されてい
るパチンコ球から最小単位の賭数である1BET分(5
球分)をゲームに賭ける際に押圧するボタンであり、M
AXBETボタン36bは、1ゲームにおいて許容され
る賭数の最大数(本実施例では3BET分)をクレジッ
ト球カウンタのクレジット球数、または上皿7に載置さ
れているパチンコ球の範囲内でゲームに賭ける際に押圧
するボタンである。1BETボタン36aの内部にはB
ETボタンランプ121aが、また、MAXBETボタ
ン36bの内部にはBETボタンランプ121bがそれ
ぞれ内蔵されており(図6参照)、これらのBETボタ
ンランプ121a、121bは、対応するBETボタン
が押圧されて賭数を設定可能な状態にある場合に点灯
し、賭数を設定不可能な状態の場合に消灯する。
【0035】精算ボタン37は、クレジット球カウンタ
のクレジット球数並びに上皿7に載置されているパチン
コ球の精算操作をする際に押圧するボタンであり、この
精算ボタン37の押圧操作に伴い、クレジット球カウン
タのクレジット球数分のパチンコ球が上皿7または下皿
11に払い出されるとともに、これに伴いクレジット表
示部31に表示されているクレジット数が0になるまで
減算更新されるようになっている。また、上皿7にパチ
ンコ球が載置されている場合には、クレジット球数の払
出が終了した後、これら上皿7に載置されているパチン
コ球が一度後述の取込装置700に取り込まれて下皿1
1に排出されるようになっている。
【0036】上皿7の前面7bには、スタートレバー3
8、ストップボタン40L、40C、40R、度数表示
部301、球貸ボタン302a、返却ボタン302bが
それぞれ設けられている。スタートレバー38は、ゲー
ムを開始する際に操作するレバーであり、賭数の設定終
了後においてスタートレバー38を操作することにより
各リール51L、51C、51Rの回転が開始される。
【0037】各ストップボタン40L、40C、40R
は、ゲームが開始した後にリール51L、51C、51
Rの回転を停止させる際に操作するボタンであり、スト
ップボタン40Lの内部には操作有効ランプ122L
が、ストップボタン40Cの内部には操作有効ランプ1
22Cが、ストップボタン40Rの内部には操作有効ラ
ンプ122Rが内蔵されている(図6参照)。これら操
作有効ランプ122L、122C、122Rは、対応す
るストップボタン40L、40C、40Rの操作が有効
である場合に点灯し、操作が無効である場合に消灯す
る。また、ストップボタン40L、40C、40Rが配
列されたストップボタンユニット39は、BB入賞やR
B入賞の内部当選フラグが設定されている場合に、その
内部に内蔵されたボーナス告知ランプ120(図6参
照)が点灯する。
【0038】度数表示部301は、内部に設けられた度
数表示器813(図6参照)の該当するセグメントが点
灯することで、並設されるカードユニット800の後述
するカード挿入口804に挿入されたプリペイドカード
から読み出された遊技用有価価値としての度数が表示さ
れる表示部である。球貸ボタン302aは、度数表示部
301に表示された度数、すなわちカードユニット80
0に挿入されたプリペイドカードより読み出された度数
を使用してパチンコ球の球貸を行う際に押圧するボタン
であり、返却ボタン302bは、カードユニット800
に挿入中のプリペイドカードを返却する際に押圧操作さ
れるボタンである。
【0039】また、前面扉2内面における上皿7の下方
位置には、パチンコ球を内部に取り込むための取込装置
700が設けられており、クレジット球数が残存しない
状態(クレジット表示部31の表示が0の状態)で1B
ETボタン36aまたはMAXBETボタン36bが操
作されることで、上皿7に載置されたパチンコ球から該
当するBET分のパチンコ球が、遊技球取込手段として
の取込装置700によりスロットマシン1の内部に取り
込まれるようになっている。
【0040】この取込装置700には、図4(a)に示
すように、上皿7から取込装置700へパチンコ球を誘
導する取込準備球通路710を通って2条に分流された
パチンコ球が供給されるようになっている。上皿7から
供給されたパチンコ球が取込準備球通路において2条に
分流される際には、これらパチンコ球がほぼ均一に分流
されるようになっている。
【0041】また、図4(a)〜(c)に示すように、
取込準備球通路710からつながる下方には各条に対応
して球切り用のスプロケット706が設けられている。
このスプロケット706の外周には3カ所の切欠(図4
(b)参照)が形成されており、これらスプロケット7
06が取込モータ701の駆動により回転されることで
切欠内に入り込んだパチンコ球が1球ずつ下方に排出さ
れるようになっている。また、各条に対応したスプロケ
ット706は切欠の位置が互いにずれるように配置され
ており、双方のスプロケット706が同期回転すること
で交互にパチンコ球が排出されるようになっている。
【0042】なお、本実施例における取込装置700に
おいては、最小の賭数(1BET)を設定するのに必要
な単位数(本実施例では5球)に相当するパチンコ球数
を基準に取り込みを行うようになっている。詳しくは、
スプロケット706の回転によりパチンコ球を5球ずつ
取り込むように取込モータ701が駆動されるように制
御されている。
【0043】これらスプロケット706の下方には、振
分ソレノイド702の励磁または解除により揺動し、前
記スプロケット706の回転により排出されたパチンコ
球の流下通路を、後述する取込球誘導通路708または
返却球誘導通路709のいずれか一方に切り替えるため
の流路切替弁707が設けられている。また取込球誘導
通路708に繋がる排出口には賭数設定のために内部に
取り込まれたパチンコ球の通過を検出するための遊技球
検出手段としての取込球検出スイッチ704が設けられ
ているとともに、返却球誘導通路709に繋がる排出口
には後述する返却球流下通路509を介して下皿11に
排出されるパチンコ球の通過を検出するための返却球検
出スイッチ705が設けられている。
【0044】この取込装置700では、上皿7から供給
されたパチンコ球を内部に取り込む場合には流路切替弁
707を図4(b)に示す状態とすることで、スプロケ
ット706の回転により排出されたパチンコ球が取込球
検出スイッチ704にて検出された後、取込球誘導通路
708に排出され、後述するように取込球流下通路51
0を介して遊技島内部のアウト球タンクに回収されるよ
うになっている。また、精算操作がなされて上皿7のパ
チンコ球を下皿11に排出させる場合には、振分ソレノ
イド702の励磁により流路切替弁707が揺動し、図
4(c)に示すような状態となり、スプロケット706
の回転により排出されたパチンコ球が返却球検出スイッ
チ705にて検出された後、返却球誘導通路709に排
出され、後述するように返却球流下通路509を介して
下皿11に排出されるようになっている。
【0045】図2に示すように、枠体4内略中央部に
は、複数種の図柄、本実施例では「7」、「BAR」、
「スイカ」、「チェリー」、「ベル」、「プラム」から
なる図柄が印刷された透光性を有する帯状のリールシー
トが外周に巻回されたリール51L、51C、51R
(ゲームの進行を実行するために用いるゲーム用リー
ル)を有する可変表示装置50が設けられている。それ
ぞれのリール51L、51C、51Rは、各々に対応し
て設けられたステッピングモータからなるリールモータ
54L、54C、54Rによりそれぞれ独立して縦方向
に回転(駆動)、停止するように構成されており、各リ
ール51L、51C、51Rが回転することにより、表
示窓14には前記各種図柄が連続的に変化しつつ表示さ
れるようになっている。尚、本実施例では可変表示装置
としてリール式の可変表示装置50が適用されている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばこ
れらリールに替えて、複数種の図柄が印刷された無端状
のベルトを用いた可変表示装置としても良い。
【0046】横方向に並設されたリール51Lとリール
51Cとの間、及びリール51Cとリール51Rとの間
には各リール間を閉塞する円弧状のリール間隠蔽部材5
3が設けられており、各リール間から内部が見えないよ
うになっている。透視窓14のうち、リール間隠蔽部材
53によって視界が仕切られることによって分割される
3つの領域、すなわち、各リールが視認できる3つの領
域部分を、各リールに対応させて左可変表示部、中可変
表示部、右可変表示部(領域)と呼ぶ。
【0047】透視窓14の各可変表示部からは、各リー
ルに描かれた複数の図柄のうち、連続する3つの図柄が
上段、中段、下段の位置に表示されるとともに、上段の
上方部分には間もなく上段の位置に現れる図柄の一部
が、下段の下方部分には間もなく可変表示部の下に隠れ
て見えなくなる図柄の一部がそれぞれ表示される。
【0048】各リール51L、51C、51R内には各
リールの基準位置を検出するリールセンサ56(図6参
照)が設けられており、このリールセンサ56により所
定の図柄の停止位置を導出できるようになっているとと
もに、各リール51L、51C、51Rにおける特定の
表示領域(上、中、下段の表示領域)を裏面から個別に
照射可能な複数のリールランプ55がそれぞれ上、中、
下段に設けられており、これら各リールランプ55は、
通常時において透視窓14に表示される各図柄を目立た
せるように後方から点灯するバックライトとして機能す
るようになっている。
【0049】また、枠体4内下部位置には、図示しない
が、メイン電源をon/offするメインスイッチ部
と、BBの終了時や遊技中にエラーが生じた場合等にお
いて再びゲームを続行可能な状態にリセットするための
第2リセットボタンと、入賞確率を変更可能とする設定
ボタンと、自動精算機能をon/offする自動精算選
択スイッチ部と、自動打止め機能をon/offする打
止め選択スイッチ部と、遊技場の管理者等が所持する特
定のキーを挿入した状態で所定の操作を行うことで前記
設定ボタンの操作を可能、不可とする設定キー挿入部
と、が前面に設けられているとともに、電源基板202
が内蔵された電源ユニット64が配設されている。
【0050】本実施例では、予め定められた入賞確率の
値を6つのパターンの設定値として記憶しており、これ
を上記設定ボタンを操作することにより任意に選択する
ことで、入賞確率の異なる遊技を行うことが可能とな
る。
【0051】図2に示すように、前面扉2の内面には、
パチンコ球の流路やパチンコ球の払出を行う後述の払出
装置600等が設けられた機構板500(図3参照)が
取付けられているとともに、この機構板の裏面には、後
述するように遊技の進行を制御する遊技制御部210
(図7参照)や各種回路が設けられた遊技制御基板20
0や遊技に関連する所定の演出の実行を制御する演出制
御部230(図7参照)や各種回路等が設けられた演出
制御基板201が収納ケースに収納されて取外し不可に
固定されている。
【0052】また、前面扉2と機構板500との間に形
成された空間には後述するリール中継基板203(図6
参照)やリールランプ中継基板204(図6参照)、外
部出力基板205(図6参照)等の各種基板類が取付け
られている。
【0053】また、前面扉2の裏面には、高音用のスピ
ーカ136a、136b、低音用のスピーカ137が前
述した放音部12a、12b、13にそれぞれ臨むよう
に固設されており、例えばBET操作、スタートレバー
38の操作、ストップボタン40L、40C、40Rの
操作等、遊技中において各種動作がなされた場合や、特
定の図柄の組み合わせが有効化された有効ライン上に揃
って表示されて所定の入賞条件が成立した場合、あるい
はBBやRBが実行されている場合等の各種遊技状態に
おいて、該遊技状態に対応する所定の遊技効果音等が各
スピーカ136a、136b、137から出力されるよ
うになっている。
【0054】図3に示すように、機構板500の上部位
置には、スロットマシン1が設置される遊技島の補給装
置(図示略)から補給されるパチンコ球が貯留される球
貯留タンク501が設けられているとともに、この球貯
留タンク501の下方には側方に向かって架設される誘
導樋502が連設されており、球貯留タンク501に貯
留されているパチンコ球が後述の払出装置600に向か
って誘導されるようになっている。
【0055】この誘導樋502の下流側終端部には、カ
ーブ樋516、球供給樋514を介して2条の球供給通
路504が連設されているとともに、この球供給通路5
04の下端部が、入賞の発生等により付与された賞球の
払出や精算操作によるクレジット球の払出を行い、上皿
7または下皿11に排出させるための遊技球払出手段と
しての払出装置600に連設されており、誘導樋502
を流下するパチンコ球は、誘導樋502にて2条に分流
された後、カーブ樋516により左右方向から下方へ流
下方向が変換され、球供給樋514並びに球供給通路5
04を経て、払出装置600に供給されるようになって
いる。球貯留タンク501から供給されたパチンコ球が
誘導樋502において2条に分流される際には、これら
パチンコ球がほぼ均一に分流されるようになっている。
尚、図3に示す503は球貯留タンク501に貯留され
たパチンコ球を、球抜通路513を介して前述した遊技
島のアウト球タンクに排出させるための球抜弁である。
【0056】本実施例では、図4(a)並びに図5
(a)に示すように、遊技球払出手段である払出装置6
00として、前述した遊技球取込手段である取込装置7
00とほぼ同一の構造とされた装置が用いられている。
このように本実施例では、払出装置600と取込装置7
00とがほぼ同一の構造とされており、スロットマシン
1の製造コストを軽減できることから好ましいが、本発
明はこれに限定されるものではなく、これら遊技球払出
手段と遊技球取込手段とに異なる構造の装置を用いるよ
うにしても良い。
【0057】尚、払出装置600は取込装置700とは
ほぼ同一の構造であるが、払出装置600における各部
の名称並びに符号と取込装置700における各部の名称
並びに符号とが異なるため、ここでは払出装置600に
合わせた各部の名称並びに符号に基づいて説明する。
【0058】払出装置600には、図5(a)に示すよ
うに、球供給通路504から2条に分流されたパチンコ
球が供給されるようになっているとともに、各条に対応
して供給球スイッチ505が設けられており、この供給
球スイッチ505により経路内にパチンコ球が存在する
かが検出されるようになっている。
【0059】また、図5(a)〜(c)に示すように、
供給球スイッチ505の下方には各条に対応してスプロ
ケット606が設けられているとともに、これらスプロ
ケット606の下方には、振分ソレノイド602の励磁
または解除により揺動し、前記スプロケット606の回
転により排出されたパチンコ球の検出経路を、後述の賞
球検出スイッチ604側の検出経路または貸球検出スイ
ッチ603側の検出経路のいずれか一方に切り替えるた
めの流路切替弁607が設けられている。また払出装置
600の下方には賞球の払出に基づき排出されたパチン
コ球の通過を検出するための払出球検出手段としての賞
球検出スイッチ604と貸球の払出に基づき排出された
パチンコ球の通過を検出するための貸球検出スイッチ6
03とが設けられている。
【0060】この払出装置600では、賞球の払出時に
は流路切替弁607を図5(b)に示す状態とすること
で、スプロケット606の回転により排出されたパチン
コ球が賞球検出スイッチ604にて検出された後、球流
下樋506に排出されるようになっている。また、球貸
の払出時には、振分ソレノイド602の励磁により流路
切替弁607が揺動し、図5(c)に示すような状態と
なり、スプロケット606の回転により排出されたパチ
ンコ球が貸球検出スイッチ603にて検出された後、球
流下樋506に排出されるようになっている。
【0061】払出装置600の下方には前面扉2の上皿
7に連通する連絡口10が設けられており、払出装置6
00から払い出されたパチンコ球は、連絡口10を通っ
て上皿7に払い出され、載置されるようになっている。
また、この連絡口10の側方には、最下端部が下皿払出
口9を介して前面扉2の下皿11に連通する余剰球通路
507に連設されており、上皿7に載置されたパチンコ
球が満タンの状態であるために連絡口10から溢れたパ
チンコ球が、この余剰球通路507を流下して下皿11
に払い出されるようになっている。尚、図3に示す50
8は、下皿11に貯留されているパチンコ球が満タンと
なり、余剰球通路507の下部がパチンコ球で閉塞され
ている状態を検出する満タンスイッチである。
【0062】また、機構板500の下部位置には、取込
球流入口512を介して取込装置700から繋がる取込
球誘導通路708に連設される取込球流下通路510が
設けられており、取込装置700により排出されたパチ
ンコ球がこの取込球流下通路510を流下して遊技島の
アウト球タンクに排出されるようになっている。
【0063】また、この取込球流下通路510の上部位
置には、返却球流入口511を介して取込装置700か
ら繋がる返却球誘導通路709に連設されるとともに、
その下流側端部が前述した余剰球通路507に連設され
る返却球流下通路509が設けられており、取込装置7
00により排出されたパチンコ球がこの返却球流下通路
509を流下して余剰球通路507に合流し、下皿11
に排出されるようになっている。
【0064】スロットマシン1に並設されて使用される
カードユニット800の前面には、図1に示すように、
動作ランプ801や方向指示ランプ802、カード受付
中ランプ803、カード挿入口804が設けられてい
る。
【0065】動作ランプ801は、カードユニット80
0が使用できる状態である旨を点灯により報知するラン
プであり、方向指示ランプ802はカードユニット80
0が連結されているスロットマシン1の方向を点灯によ
り報知するランプであり、カード受付中ランプ803
は、カード挿入口804にプリペイドカードが受付中で
ある旨を点灯により報知するランプである。
【0066】また、カード挿入口804は、パチンコ球
の貸出の対価として使用される遊技用有価価値としての
度数等の情報が記録されたプリペイドカードを挿入可能
な挿入口であり、このカード挿入口804にプリペイド
カードが挿入されることで、該挿入されたプリペイドカ
ードが後述するカードリーダライタに取り込まれて記録
情報が読み出されるようになっている。
【0067】カードユニット800の内部には、前述の
ようにカード挿入口804に挿入されたプリペイドカー
ドの記録情報の読み取り並びに書き換え等を行うカード
リーダライタ(図示略)が、カード挿入口804に連設
されて設けられているとともに、カードリーダライタの
制御並びに前述した動作ランプ801や方向指示ランプ
802、カード受付中ランプ803の点灯制御等を行う
制御ユニット等が設けられている。
【0068】また、図2に示すように、カードユニット
800の制御ユニットと並設されるスロットマシン1の
遊技制御基板200とは信号ケーブル814を介して接
続されており、これらカードユニット800の制御ユニ
ットと遊技制御基板200との間において各種の信号の
送受が実施されるようになっている。
【0069】次に、遊技者が遊技(ゲーム)を行うため
の操作や、この操作に伴う各種装置の作動状況を説明す
る。
【0070】ゲームを開始する場合は、対応するカード
ユニット800のカード挿入口804にプリペイドカー
ドを挿入する。これに基づき挿入されたプリペイドカー
ドから読み出された度数が度数表示部301に表示され
る。
【0071】この状態で球貸ボタン302aを操作する
とプリペイドカードから読み出されて度数表示部301
に表示されている度数のうち所定の貸出単位分(本実施
例では10度)が減算されて減算された度数に該当する
球数(250球)のパチンコ球がクレジット球数に加算
され、クレジット表示部31のクレジット数が加算表示
されるとともに、クレジット球数の上限値を超える分の
パチンコ球が上皿7または下皿11に払い出される。
【0072】このように賭数を設定するためのクレジッ
トまたはパチンコ球があり、かつ、BET指示ランプ1
11が点灯して1BETボタン36a、MAXBETボ
タン36bの操作が有効となっている状態で賭数の設定
が可能となる。
【0073】賭数を設定するにはMAXBETボタン3
6b、または1BETボタン36aを押圧すればよく、
クレジット表示部31に表示されているクレジット数が
0である場合に、MAXBETボタン36bが押圧され
ると上皿7に載置されたパチンコ球から、本実施例で1
ゲームにおいて許容される賭数の最大数に該当する3B
ET分の球数(本実施例では15球)のパチンコ球が取
り込まれて3BET分の賭数が設定され、また、1BE
Tボタン36aが押圧されると上皿7に載置されたパチ
ンコ球から、1BET分の球数(本実施例では5球)の
パチンコ球が取り込まれて1BET分の賭数が設定され
る。尚、上皿7に載置されたパチンコ球の球数が3BE
T分に満たない場合、設定可能な賭数の範囲はその球数
の範囲内に限られる。
【0074】遊技者により1BETボタン36aが操作
されると賭数が1BETに設定されるとともに、中段の
横1列の入賞ラインL1が有効となり、この入賞ライン
L1が有効となった旨を示す1BET賭けランプ112
(図6参照)が点灯する。続けて1BETボタン36a
が2回押圧操作されると賭数が2BETに設定され、
上、中、下段の横3列の入賞ラインL1、L2、L2'
が有効となり、これらの入賞ラインL1、L2、L2'
が有効となった旨を示す1BET賭けランプ112、2
BET賭けランプ113、114が点灯する。続けて1
BETボタン36aが3回押圧操作されるか、あるいは
MAXBETボタン36bが押圧されると賭数が3BE
Tに設定され、上、中、下段の横3列の入賞ラインL
1、L2、L2'及び斜め対角線上2列の入賞ラインL
3、L3'が有効となり、これらの入賞ラインL1、L
2、L2'、L3、L3'が有効となった旨を示す1BE
T賭けランプ112、2BET賭けランプ113、11
4、3BET賭けランプ115、116が点灯する。な
お、賭数が最大数である3BETに設定された場合に
は、それを越える賭数を設定することはできないためB
ETボタンランプ121a、121b、BET指示ラン
プ111は消灯する。
【0075】なお、設定される賭数に応じて有効化され
る有効ラインの本数、及び形状等は任意に変更可能であ
り、本実施例の形態に限定されるものではない。また、
賭数に応じて有効化される有効ラインの本数も任意に設
定変更可能であり、例えば1BETの賭数設定により上
記5本全ての入賞ラインL1、L2、L2'、L3、L
3'が有効化されるようになっていてもよい。
【0076】また、上記のように少なくとも最小賭数で
ある1BETが設定されている場合でも、後述するよう
に1BETボタン36aまたはMAXBETボタン36
bによりパチンコ球の取込動作が行われている場合に
は、これらボタンにより要求された単位数分のパチンコ
球の検出が終了するまでは、スタートレバー38の操作
によるゲームのスタートが無効とされるようになってい
るとともに、要求した単位数分のパチンコ球の検出が終
了していない状態であっても、賭数が1以上設定されて
いる状態であれば、所定時間が経過するか、あるいはス
タートレバー38による操作がなされることによりゲー
ムスタートが有効となり、さらに取込まれてしまった単
位球分(ここでは5球)に満たない数のパチンコ球は返
却されるようになっている。この詳細な説明は後述する
こととする。
【0077】スタートランプ118が点灯している状態
でスタートレバー38を押圧操作すれば、可変表示装置
50が作動して各リール51L、51C、51Rが回転
し、透視窓14には複数種類の図柄が連続的に変化する
ように表示される。前述したようにリール51L、51
C、51Rの回転が開始されてから所定時間が経過すれ
ば各ストップボタン40L、40C、40Rの操作が有
効になり、これらストップボタン40L、40C、40
Rの操作が有効になった旨を示す操作有効ランプ122
L、122C、122Rが点灯する。操作有効ランプ1
22L、122C、122Rが点灯している状態で遊技
者がいずれかのストップボタン40L、40C、40R
を押圧操作すれば、対応する操作有効ランプ122L、
122C、122Rが消灯するとともに、対応するリー
ル51L、51C、51Rの回転が停止され、透視窓1
4からは対応する可変表示部の上、中、下段に図柄が表
示される。
【0078】また、遊技者がストップボタン40L、4
0C、40Rを押圧操作しない場合には、所定時間(例
えば30秒)が経過した時点で例えばリール51L、5
1C、51Rの優先順序で自動的に順次停止する。
【0079】そして3つのうちいずれか2つのリールの
回転が停止された時点で、賭数に応じて有効化されたい
ずれかの入賞ラインL1、L2、L2'、L3、L3'上
に同種の図柄が揃って停止表示された場合にはリーチが
成立する。
【0080】さらに全てのリール51L、51C、51
Rが停止された時点で、賭数に応じて有効化されたいず
れかの入賞ラインL1、L2、L2'、L3、L3'上に
予め定められた図柄の組み合わせが表示された場合は入
賞となり、各種遊技効果ランプ部41〜44の内部に内
蔵された遊技効果ランプ130〜133(図6参照)や
入賞ラインL1、L2、L2'、L3、L3'に対応する
リールランプ55等が点灯するとともに、スピーカ13
6a、136b、137から効果音等が出力されること
等による入賞演出が実行される。そして、入賞内容に対
応して予め定められた賞球が遊技者に対して付与され、
賞球数に相当するBET数がクレジット表示部31に表
示されたクレジット数に加算更新される。また、クレジ
ット数が上限に達した場合には、賞球が直接上皿7へ払
い出されるようになっている。また、これら付与された
賞球数に相当するBET数はペイアウト表示部33にも
表示される。
【0081】また、特に予め定められた特別図柄の組み
合わせが表示されて大当たり入賞した場合等にあって
は、賞球が遊技者に対して付与されるとともに、通常遊
技状態とは異なるとともに、遊技者にとって有利な、す
なわち大量の賞球を獲得できる特別遊技状態が発生し、
後述するようなBBやRBが遊技者に対して遊技価値と
して付与されるようになっている。
【0082】なお、このように入賞することにより遊技
者に対して付与される「遊技価値」は、賞球等の有価価
値に限らず、上記のように大当たり入賞した場合等にお
いて遊技者に対して付与されるBBやRB等、遊技に関
連する特典全てを含む。
【0083】本実施例におけるスロットマシン1にあっ
ては、可変表示装置50の停止時において、賭数に応じ
て有効化されたいずれかの入賞ラインL1、L2、L
2'、L3、L3'上に特定の図柄、例えば「BAR−B
AR−BAR」の図柄が揃えば、大当たりであるRBに
入賞したことになり、「BAR−BAR−BAR」の図
柄が揃ったことの対価として例えば75球の賞球が付与
されるとともに、遊技者にとって有利な遊技状態である
RBが発生し、以下に説明するレギュラーボーナスゲー
ムが遊技価値として遊技者に対して付与される。このR
B中では、プラム図柄の揃目が揃うことにより75球の
賞球が付与されるJac賞の入賞が高確率で発生するJ
acゲームが最大で12回提供されるとともに、このJ
acゲームが12回実行されるか、あるいはJacゲー
ムが12回に達する前にJac賞の入賞が8回発生され
るか、いずれかの条件が満たされた時点で終了する。し
たがって、遊技者は12回のJacゲーム中に最大8回
のJac賞の入賞の機会を得ることができる。
【0084】一方、有効化された入賞ラインL1、L
2、L2'、L3、L3'上に、例えば「7−7−7」が
揃えば、大当たりであるBBに入賞したことになり、
「7−7−7」の図柄が揃ったことの対価として例えば
75球の賞球が付与されるとともに、遊技者にとって有
利な特別遊技状態であるBBが発生し、以下に説明する
小役ゲームが遊技価値として遊技者に対して付与され
る。具体的に説明すると、このBB中では、小役図柄
(実施例ではベル、プラム)の揃目が高確率で揃って所
定数の賞球をともなう小役の入賞が高確率で発生する小
役ゲームが最大で30回提供されるとともに、この小役
ゲームを30回実行するまでの間にプラム図柄の揃目が
揃ってJacIn賞が入賞した場合には、特別遊技状態
である前述のRBが発生してレギュラーボーナスゲーム
が提供されるようになっている。このRBは、BB中に
おける発生可能な最大回数が予め定められており、本実
施例では最大で3回発生し得るようになっている。そし
てこのBBは、30回の小役ゲームを実行して終了する
場合か、あるいは小役ゲームを30回に実行する前に3
回のRBが提供されて3回目のRBが終了する場合のう
ち、少なくともいずれか一方の条件が満たされた時点で
終了する。
【0085】また、前記特別遊技状態以外の通常の遊技
状態(通常ゲーム)である場合においては、同種の図柄
が有効化された1つの有効ライン上に揃って所定の賞が
成立した場合には、その図柄の種類に応じて予め定めら
れた所定数の賞球が遊技者に付与される。なお、各リー
ル51L、51C、51Rに描かれた「チェリー」の図
柄は単図柄と呼ばれるマークであり、この単図柄が有効
な1本の有効ライン上で停止表示された場合には10球
の賞球が遊技者に付与される。なお、賭数に応じて有効
化された有効ラインが複数本存在する場合において、前
述したように賞球が付与される図柄の組み合わせが複数
本の入賞ライン上において同時に成立した場合には、各
入賞ライン上の図柄の組み合わせによって付与される賞
球数の合計数に相当する賞球が付与されるのが原則であ
る。しかし、1ゲームにおいて遊技者に付与される賞球
数の上限が75球と定められているために、75球を越
える場合にはその76球目以降の賞球が無効となる。
【0086】本実施例においては、通常遊技状態時にお
いて7−7−7(777賞)、BAR−BAR−BAR
(BAR賞)、スイカ−スイカ−スイカ(スイカ賞)、
チェリー(チェリー賞)、ベル−ベル−ベル(ベル
賞)、またはプラム−プラム−プラム(再遊技;リプレ
イ)等が入賞の対象となっており、そのうち7の図柄、
及びBARの図柄のみが遊技者にとって利益の大きな賞
である大当たり(BB、RB)の対象となる特別図柄と
されて、その他スイカ、チェリー、ベルまたはプラム
(再遊技)は遊技者にとって利益の小さな賞である小役
の対象となる図柄とされている。
【0087】このような各賞の対象となる図柄の組み合
わせ、及び該図柄の組み合わせに対応する払出し球数
(入賞の発生確率等も含む)は、通常ゲーム時、及びB
B時、RB時に対応してそれぞれ予め定められており、
これらの設定内容は後述するように遊技制御基板200
の遊技制御部210に設けられたROM213に記憶さ
れた入賞判定テーブルに登録されている。
【0088】図6は、スロットマシン1に設けられた各
種基板と電気部品との接続状況を説明するためのブロッ
ク図である。また、図7は、遊技制御基板200に設け
られた遊技制御部210の構成と、演出制御基板201
に設けられた演出制御部230の構成と、を説明するた
めのブロック図である。また、図8は、遊技制御基板2
00においてパチンコ球の取込、球貸、払出等に関連し
た部分を説明するためのブロック図である。
【0089】スロットマシン1に設けられた各種基板の
うち、遊技制御基板200によって主に遊技状態並びに
ゲームの進行が制御され、演出制御基板201によって
遊技状態に応じた演出制御等が実施される。また、電源
基板202にはスロットマシン1の外部から電源が供給
される。この電源基板202には、AC100Vの電源
の供給を受けるための電源コード84と、メインスイッ
チ80とが接続されている。
【0090】尚、本実施例のスロットマシン1ではAC
100Vの電源の供給を受けて動作可能とされている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の
電圧の電源、例えば、現状のパチンコ機と同一のAC2
4Vの電源の供給を受けて動作可能としても良く、この
ようにすることで既存のパチンコ機が設置される遊技島
の電源設備を変更することなくスロットマシン1を設置
することができる。
【0091】遊技制御基板200は、演出制御基板20
1、電源基板202、リール中継基板203と配線接続
されているとともに、リール中継基板203を介して外
部出力基板205と、また、演出制御基板201を介し
てリールランプ中継基板204と接続されている。
【0092】遊技制御基板200の遊技制御部210
は、遊技状態がRB状態であることを示すRB中信号
や、遊技状態がBB状態であることを示すBB中信号、
各リール51L、51C、51Rに対応するリールモー
タ54L、54C、54Rを制御するためのリール制御
信号(モータ位相信号)、賭数を設定するために用いら
れた球数を示す球IN信号、入賞の発生により遊技者に
付与された球数を示す球OUT信号などをリール中継基
板203を介して外部出力基板205からスロットマシ
ン1の外部に出力する制御を行う。なお、ストップスイ
ッチ103L、103C、103Rの操作がなされた旨
を示すストップスイッチ信号は、後述するようにストッ
プスイッチ103L、103C、103Rから直接出力
された信号である。
【0093】遊技制御基板200には、各種のスイッ
チ、ランプ、及び表示器からの配線が接続されている。
【0094】例えば、電源基板202に配線接続された
設定スイッチ83、設定キースイッチ82、第2リセッ
トスイッチ81は、電源基板202によって中継されて
遊技制御基板200と配線接続されており、それぞれの
スイッチの検出信号は、遊技制御基板200の遊技制御
部210に入力される。
【0095】リール中継基板203に配線接続されたリ
ールモータ54L、54C、54R、及びリールセンサ
56は、リール中継基板203によって中継されて遊技
制御基板200に配線接続されており、リールセンサ5
6の検出信号は、遊技制御基板200の遊技制御部21
0に入力される。リールランプ55は、リールランプ中
継基板204によって中継されて演出制御基板201に
配線接続されている。遊技制御基板200の遊技制御部
210は、始動条件(スタートスイッチ102の検出信
号の入力)が成立すると、リールモータ54L、54
C、54Rに制御信号を出力してリールの変動を開始さ
せた後、表示結果を導出表示させる可変表示制御を実行
する。
【0096】遊技制御基板200に配線接続されたスイ
ッチのうち、1BETスイッチ100は1BETボタン
36aの操作を検出し、MAXBETスイッチ101は
MAXBETボタン36bの操作を検知するスイッチで
あり、スタートスイッチ102はスタートレバー38の
操作を検出するスイッチであり、左、中、右ストップス
イッチ103L、103C、103Rは、左、中、右ス
トップボタン40L、40C、40Rの操作を検出する
スイッチである。精算スイッチ104は、精算ボタン3
7の操作を検出するスイッチであり、第1リセットスイ
ッチ105は、施錠装置3の鍵穴3aに挿入したキーに
よるスロットマシン1のリセット操作を検出するスイッ
チであり、満タンスイッチ508は、下皿11に貯留さ
れているパチンコ球が満タンとなり、余剰球通路507
の下部がパチンコ球で閉塞されている状態を検出するス
イッチである。
【0097】ゲーム回数表示器108はゲーム回数表示
部32を構成する表示器であり、クレジット表示器10
9はクレジット表示部31を構成する表示器であり、ペ
イアウト表示器110はペイアウト表示部33を構成す
る表示器である。
【0098】BET指示ランプ111は、BET指示表
示部30に内蔵されるランプであり、1BET賭けラン
プ112は1BET賭け表示部21に、2BET賭けラ
ンプ113、114は2BET賭け表示部22、23
に、3BET賭けランプ115、116は3BET賭け
表示部24、25に内蔵されるランプである。
【0099】ゲームオーバーランプ117は、ゲームオ
ーバー表示部26に内蔵されるランプであり、スタート
ランプ118は、スタート表示部29に内蔵されるラン
プであり、リプレイランプ119は、リプレイ表示部2
7に内蔵されるランプであり、なお、ボーナス告知ラン
プ120はストップボタンユニット39に内蔵されるラ
ンプである。BETボタンランプ121aは1BETボ
タン36aに、BETボタンランプ121bはMAXB
ETボタン36bに内蔵されるランプである。左操作有
効ランプ122Lは、左ストップボタン40Lに内蔵さ
れるランプであり、中操作有効ランプ122Cは、中ス
トップボタン40Cに内蔵されるランプであり、右操作
有効ランプ122Rは、右ストップボタン40Rに内蔵
されるランプであり、ウェイトランプ139はウェイト
表示部28に内蔵されるランプである。
【0100】また、遊技制御基板200には、取込装置
700を構成する取込モータ701、振分ソレノイド7
02、取込準備球検出スイッチ703、取込球検出スイ
ッチ704、返却球検出スイッチ705が配線接続され
ており、これら取込装置700の各スイッチからの検出
信号が遊技制御部210に入力されるとともに、取込モ
ータ701や振分ソレノイド702の駆動制御が遊技制
御部210により実施されるようになっている。
【0101】また、遊技制御基板200には、払出装置
600を構成する払出モータ601、振分ソレノイド6
02、供給球スイッチ505、貸球検出スイッチ60
3、賞球検出スイッチ604が配線接続されており、こ
れら払出装置600の各スイッチからの検出信号が遊技
制御部210に入力されるとともに、払出モータ601
や振分ソレノイド602の駆動制御が遊技制御部210
により実施されるようになっている。
【0102】遊技制御基板200に配線接続された各種
ランプ及び表示器、取込装置700は、遊技制御基板2
00に搭載された遊技制御部210によって制御され
る。また、遊技制御部210は、遊技制御基板200に
接続され、または、電源基板202あるいはリール中継
基板203を介して遊技制御基板200に接続された各
種スイッチの検出信号を受け、遊技状態を制御する。
【0103】また、遊技制御基板200には、操作基板
810に実装された球貸スイッチ811、返却スイッチ
812、度数表示器813が配線接続されているととも
に、信号ケーブル814(図2参照)を介して並設して
使用されるカードユニット800の制御ユニットと各種
信号を送受可能に接続されている。
【0104】遊技制御基板200に設けられた遊技制御
部210は、図7並びに図8に示すように、制御動作を
所定の手順で実行することのできるCPU(Central Pr
ocessing Unit)211と、CPU211の制御プログ
ラムを格納するROM(ReadOnly Memory)213と、
必要なデータの書き込み及び読み出しができるRAM
(Random Access Memory)212と、CPU211と外
部回路との信号の整合性をとるためのI/Oポート21
4とを含む。
【0105】また、図7並びに図8に示すように、遊技
制御基板200には、電源投入時にCPU211にリセ
ットパルスを与える初期リセット回路217と、CPU
211にクロック信号を与えるクロック発生回路218
と、クロック発生回路218からのクロック信号を分周
して割込パルスを定期的にCPU211に与えるパルス
分周回路(割込パルス発生回路)219と、一定範囲の
乱数を高速で連続的に発生している乱数発生回路221
と、乱数発生回路221から乱数をサンプリングするサ
ンプリング回路222と、バッファ回路220と、が設
けられる。さらに、遊技制御基板200には、各種スイ
ッチからの信号が入力されるスイッチ回路215、22
5、227、228、リールモータ54L、54C、5
4Rの駆動制御を行うモータ回路216、取込装置70
0における取込モータ701並びに振分ソレノイド70
2の駆動制御を行う取込装置駆動回路224、払出装置
600における払出モータ601並びに振分ソレノイド
602の駆動制御を行う払出装置駆動回路226、カー
ドユニット800の制御ユニットとの信号の入出力を行
う入出力回路229等が設けられている。さらに、遊技
制御基板200には、停電時にRAM212の記憶を保
持させるためのバックアップ電源223が設けられてお
り、停電時に遊技に必要な情報がバックアップされるた
め、停電の回復後に、停電発生前の遊技状態に復帰でき
る。
【0106】RAM212には、クレジット球数が記憶
されるクレジット球カウンタと、払出球数が記憶される
払出球カウンタと、貸球数が記憶される貸球カウンタ
と、賞球数が記憶される賞球カウンタと、取込球数が登
録される取込球カウンタと、賭数が設定されるBETカ
ウンタと、が設定されている。
【0107】クレジット球カウンタのクレジット球数に
は、入賞の発生に基づき付与された賞球数や後述の球貸
処理により貸し出された貸球数が上限値である250球
までの範囲で加算されるとともに、1BETスイッチ1
00やMAXBETスイッチ101の検出に基づき該当
するBET数分の球数が減算される。また、これらクレ
ジット球カウンタに記憶されたクレジット球数に基づく
クレジット数(クレジット球数/5)がクレジット表示
器31に表示されるようになっており、これらクレジッ
ト球カウンタのクレジット球数が更新される毎にクレジ
ット表示器31に表示されているクレジット数も表示更
新されるようになっている。
【0108】払出球カウンタには、払出装置600にお
ける1回の払出動作で連続して払い出すパチンコ球数が
設定されるとともに、払い出されたパチンコ球が貸球検
出スイッチ603または賞球検出スイッチ604にて検
出される毎に1球ずつが減算される。
【0109】貸球カウンタには、カードユニット800
の制御ユニットからの1回の球貸要求にて貸し出される
貸球数(25球)が設定されるとともに、これら貸球数
は上限値の範囲内において5球ずつクレジット球カウン
タに移行されるとともに、クレジット球カウンタの上限
値を超える貸球数は、貸球検出スイッチ603にてパチ
ンコ球が検出される毎に1球ずつが減算される。
【0110】賞球カウンタには、入賞が発生した際に該
当する賞球数が設定されるとともに、これら賞球数は上
限値の範囲内において5球ずつクレジット球カウンタに
移行されるとともに、クレジット球カウンタの上限値を
超える賞球数は、賞球検出スイッチ604にてパチンコ
球が検出される毎に1球ずつが減算される。
【0111】賭数を設定するための単位球数である5球
をカウントする取込球カウンタには、デフォルトでの取
込装置700より取り込まれた球数が加算され、5球と
なるとクリアされて、後述するBETカウンタが1加算
されるようになっている。
【0112】BETカウンタは、遊技者の操作により設
定された賭数が記憶されるカウンタであり、これらBE
Tカウンタに設定される賭数の上限は3BETとされて
いる。また、これらBETカウンタに設定された賭数は
ゲームが終了することでクリアされる。尚、リプレイ
(再遊技)が入賞した場合には、BETカウンタはクリ
アされず、BETカウンタに設定されている賭数が次回
のゲームの賭数として用いられる。
【0113】また、RAM212には、これら各カウン
タに加えて内部当選フラグや各種遊技状態等を示す各種
設定フラグ、出球率の設定値等の遊技に必要な情報が記
憶されるようになっている。
【0114】遊技制御部210のROM213には、制
御プログラムに加えて、各賞に対応するサンプリング値
の割り当て範囲が、各入賞確率の設定値並びにゲームの
賭数、遊技状態(通常ゲーム時、BB時、RB時)別に
対応してそれぞれ登録されているとともに、各賞に対応
する入賞図柄の組み合わせや付与される賞球数、入賞に
伴い設定される各種設定内容が、各遊技状態(通常ゲー
ム時、BB時、RB時)別に対応してそれぞれ登録され
ている入賞判定テーブルが記憶されている。この入賞判
定テーブルには、前述のように各賞のサンプリング値の
割り当て範囲が登録されており、これらサンプリング値
の割り当て範囲の設定により、後述の内部抽選処理にお
いて内部当選可能な賞の入賞確率が設定されるようにな
っている。
【0115】遊技制御部210は、入出力回路229に
設けられたフォトカプラからなるスイッチ回路並びに信
号ケーブル814を介してカードユニット800の制御
ユニットとの各種信号の入出力を行うようになってお
り、遊技制御部210からは球貸が可能である旨を示す
台READY信号(SRDY信号)と球貸に伴うパチン
コ球の払出制御が完了した旨を示す台端末貸出完了信号
(EXS信号)がカードユニット800の制御ユニット
に出力されるようになっているとともに、球貸処理を要
求するカードユニットREADY信号(BRDY信号)
や1単位(1度分)に該当する貸球数の球貸要求を示す
台端末貸出要求完了確認信号(BRQ信号)、カードユ
ニット800が接続されている旨を示すカードユニット
接続確認信号(VL)がカードユニット800の制御ユ
ニットから入力されるようになっている。
【0116】また、操作基板810に実装された度数表
示器813、球貸スイッチ811、返却スイッチ812
は、遊技制御基板200並びに信号ケーブル814を介
してカードユニット800の制御ユニットに接続されて
おり、球貸スイッチ811や返却スイッチ812の検出
信号がカードユニット800の制御ユニットに入力され
るとともに、カードユニット800の制御ユニットから
出力された表示制御信号が度数表示器813に入力され
ることで、該度数表示器813の表示制御が実施される
ようになっている。
【0117】遊技制御基板200の遊技制御部210か
ら演出制御基板201へは、バッファ回路220を介し
て後述する各種遊技状態を示すコマンドが出力される。
バッファ回路220は、遊技制御基板200の内部から
外部への信号の出力を許容するが遊技制御基板200の
外部から内部へ信号が入力されることを阻止するように
機能する。このため、遊技制御基板200と演出制御基
板201との間において、遊技制御基板200から演出
制御基板201への一方向通信が担保され、コマンドの
伝送経路を介して遊技制御基板200に信号を入力させ
て不正な制御動作を行わせる不正行為を防止できる。
【0118】演出制御基板201には、演出手段である
遊技効果ランプ130〜133と、液晶表示部15を構
成する液晶表示器135と、放音部12a、12b、1
3に内蔵されるスピーカ136a、136b、137
と、遊技パネル6を内側から照らす各蛍光灯138と、
がそれぞれ接続され、さらに、リールランプ中継基板2
04を介してリール51L、51C、51Rに内蔵され
ているリールランプ55が接続されている。
【0119】演出制御基板201には、演出制御部23
0と、各スピーカ136a、136b、137から音を
出力させるためのスピーカ駆動回路235と、液晶表示
器135を表示制御するための表示駆動回路236と、
各種ランプを点灯あるいは点滅させるためのランプ駆動
回路237と、バックアップ電源238とが搭載されて
いる。
【0120】演出制御部230は、CPU231と、必
要なデータの書き込み、及び書き出しができるRAM2
32と、制御プログラムを格納するROM233と、I
/Oポート234と、を含む。RAM232には、遊技
制御基板200から送信される各種コマンドに基づく遊
技状態等、遊技に伴う演出に必要な情報が記憶されてい
るとともに、RAM232の記憶データはバックアップ
電源238によりバックアップされているため、演出制
御部230は、停電の回復時に停電発生前に記憶されて
いたデータに基づいて演出制御を再開できる。
【0121】演出制御部230のROM233には、遊
技制御基板200から送信される各種コマンドに基づい
てゲームの状況等が登録されたコマンドテーブルが記憶
されているとともに、前記遊技制御基板200から送信
される各種コマンドに基づき特定されるゲーム状況に対
応して演出パターンを定めた演出パターンテーブルが記
憶されている。この演出パターンテーブルは、各遊技効
果ランプ130〜133、液晶表示器135、各スピー
カ136a、136b、137、各蛍光灯138別に分
類されており、例えば所定の遊技状況を示すコマンドを
受信した場合、演出制御部230はその遊技状態に応じ
た演出パターンを抽出し、この抽出した演出パターンに
応じて各遊技効果ランプ130〜133、液晶表示器1
35、各スピーカ136a、136b、137、各蛍光
灯138及びリールランプ55等を制御する。
【0122】図7に示すように、スタートスイッチ10
2の検出信号は、スイッチ回路215を介して遊技制御
部210に入力されるとともに、サンプリング回路22
2に入力される。遊技制御部210は、スタートスイッ
チ102の検出信号を受け、モータ回路216を介して
リール制御信号を出力する。このリール制御信号はリー
ル中継基板203を介して各リール51L、51C、5
1R別に設けられたリールモータ54L、54C、54
Rに入力される。また、リール制御信号は、リール中継
基板203及び外部出力基板205を介してスロットマ
シン1の外部へ出力される。
【0123】これにより、各リール51L、51C、5
1Rが変動し始める。また、リール制御信号の伝送経路
は、リール中継基板203においてリールモータ54
L、54C、54R側と外部出力基板205側とに分岐
されており、外部出力基板205側へ出力されたリール
制御信号は、外部出力基板205からスロットマシン1
の外部へも出力される。このように、外部出力基板20
5から出力されるリール制御信号は、外部出力用に加工
された信号ではなく、リールモータ54L、54C、5
4Rを駆動制御する信号そのものである。
【0124】一方、サンプリング回路222は、スター
トスイッチ102の検出信号が入力されたタイミングで
乱数発生回路221から1個の乱数をサンプリングし、
その乱数をCPU211に引き渡す。CPU211は、
そのサンプリングされた乱数と、ROM213内に格納
されている入賞判定テーブルとを参照して、入賞の発生
を許容するか否かを入賞役別に決定し、その決定結果を
RAM212に記憶させる。これにより、スタート操作
がされたタイミングとほぼ等しいタイミングで、後述の
内部抽選処理が実施され、入賞役の当選の有無が決定さ
れる。遊技制御部210は、その後、入賞役別の当選結
果に応じてリールを制御する。
【0125】また、各ストップスイッチ103L、10
3C、103Rから出力されたストップスイッチ信号
は、遊技制御基板200、リール中継基板203、およ
び外部出力基板205を往復する信号経路を伝送された
後、遊技制御基板200のスイッチ回路215に入力さ
れる。さらに、ストップスイッチ103L、103C、
103Rから出力されたストップスイッチ信号は直接、
外部出力基板205を介して外部に出力されるように構
成されている。
【0126】ストップスイッチ信号の入力を受けた遊技
制御部210は、モータ回路216を介してストップス
イッチ信号に対応するリールモータ54L、54C、5
4Rを停止させるためのリール制御信号を出力する。こ
のリール制御信号は、リールモータ54L、54C、5
4Rに入力されるとともに、外部出力基板205を介し
てスロットマシン1の外部へ出力される。
【0127】外部出力基板205から出力される信号
は、たとえば、第3者機関が型式試験を行う際に利用可
能である。この型式試験では、たとえば、各ストップボ
タン40L、40C、40Rの操作から190ms以内
に各ストップボタン40L、40C、40Rに対応する
各リール51L、51C、51Rが停止するか否かが確
認される。このスロットマシン1の場合、各ストップス
イッチ103L、103C、103Rから出力されたス
トップスイッチ信号が直接、外部出力基板205から出
力されるために、各ストップボタン40L、40C、4
0Rが操作されたタイミングをスロットマシンの外部で
正確に把握できる。同様に、モータ回路216から出力
されるリール制御信号が直接、外部出力基板205から
出力されるために、各リール51L、51C、51Rの
始動および停止タイミングをスロットマシンの外部で正
確に把握できる。このため、外部出力基板205から出
力される信号を用いて、「各ストップボタン40L、4
0C、40Rの操作から190ms以内に各ストップボ
タン40L、40C、40Rに対応する各リール51
L、51C、51Rが停止するか否かの試験」を行った
場合には、正確な試験結果が得られる。また、「遊技制
御基板200の遊技制御部210で一旦、信号を取り込
んでから外部出力基板205に信号を出力するような構
成」とした場合には、遊技制御基板200側で信号を加
工して出力するような不正がなされるおそれもあるが、
本実施の形態によると、かかる不正行為をも防止でき
る。
【0128】次に、本実施例における遊技制御部210
がゲームの進行に伴い実行する各種制御内容を、図9の
フローチャートに基づいて以下に説明していく。
【0129】まずSa1においては、ゲームスタートに
備えるための初期設定を実行する。特に電源の立ち上げ
時等においては、前述した各種装置の接続、及び作動状
況を確認するとともに、バックアップデータの有無を確
認し、バックアップデータが存在する場合には、電源断
前の状態に復帰させる処理を実施する。
【0130】Sa2においては、クレジット球カウンタ
のクレジット球または上皿7に載置されたパチンコ球を
用いた賭数の設定待ちの状態であり、賭数が設定され、
スタートレバー38が押圧操作された時点で賭数を確定
する賭数設定処理としてのBET処理を実行する。具体
的には、1BETボタン36a、またはMAXBETボ
タン36bの押圧操作により賭数が設定されるととも
に、1BET以上の賭数が設定された時点でスタートレ
バー38の押圧操作を可能とし、スタートレバー38が
押圧操作された時点で賭数を確定する。
【0131】また、前回のゲームでリプレイが入賞した
場合には、BETボタン36a、36bの入力を無効と
し、前回のゲームでの賭数と同数の賭数が設定されると
ともに、スタートレバー38の押圧操作を可能とすると
ともに、スタートレバー38が押圧操作された時点で賭
数を確定する。
【0132】Sa3においては、Sa2におけるスター
トレバー38の押圧操作によるゲームスタートに伴い、
前述したいずれかの賞(BB、RB、その他遊技者にと
って利益の小さな賞である小役)の入賞を許容するか否
かを決定する内部抽選処理を実行する。この内部抽選処
理とは、全てのリール51L、51C、51Rが停止さ
れる前の段階において、いずれかの賞への入賞を許容す
るか否かを決定するために実行されるものである。すな
わち、この抽選により当選したいずれかの賞に該当する
内部当選フラグが設定された場合に限り入賞することが
許容されるのである。すなわち、遊技制御部210はい
ずれかの賞に入賞することを許容するか否かを決定する
入賞の事前決定手段としての機能を有している。
【0133】Sa4においては、Sa3の内部抽選処理
の終了に伴い各リール51L、51C、51Rを回転さ
せるリール回転処理を実施する。このリール回転処理に
おいては、リール51L、51C、51Rの回転中の基
準位置チェックによるエラーチェックは、所定時間毎の
タイマ割込で随時確認される。また、全てのリール51
L、51C、51Rが回転した時点でストップボタン4
0L、40C、40Rの押圧操作を有効とし、操作有効
ランプ122L、122C、122Rを点灯するととも
に、リール停止用のタイマカウントを開始する。
【0134】Sa5においては、遊技者による停止ボタ
ン40L、40C、40Rの押圧操作がなされるか、各
リール51L、51C、51Rの回転開始時から遊技者
によるストップボタン40L、40C、40Rの押圧操
作がなされることなく所定時間である30秒が経過した
ことにより図柄を停止表示するための条件が満たされた
時点で各々のリール51L、51C、51Rの停止フラ
グの設定を行い、この停止フラグの設定に基づいて押圧
操作のあった停止ボタン40L、40C、40Rに対応
する操作有効ランプ122L、122C、122Rを消
灯するとともに、対応するリール51L、51C、51
Rの回転を停止させるリール停止処理を実施する。
【0135】具体的には、前述した入賞の抽選によりい
ずれかの賞に該当する内部当選フラグが設定された場合
に限り、その賞に該当する図柄の組み合わせが所定の有
効ライン上に揃うように停止制御し、また、いずれの賞
にも該当する内部当選フラグが設定されていない場合
は、遊技者が目押しを行うことにより3つのリール51
L、51C、51Rのうち2つのリール51が停止され
1つのリール51が回転中である状態において、いずれ
かの賞に該当する入賞の組み合わせのリーチ態様が表示
されることはあっても、最終的には前記賞に該当する図
柄の組み合わせが有効化された有効ライン上に揃わない
ように停止制御する。すなわち、入賞の抽選によりいず
れかの賞に当選しない限り上記各賞に入賞することはな
く、また、これにより繰り返し行われるゲーム中におい
て各賞が平均的に発生することになる。
【0136】Sa6においては、Sa5において全ての
リール51L、51C、51Rの回転が停止されたと判
定した時点で、可変表示装置50に表示された表示内容
と、Sa3において当選し、設定された内部当選フラグ
の内容とを照合して入賞内容の判定を行う入賞判定処理
を実行するとともに、特にいずれかの賞に入賞したと判
定した場合にあっては、入賞内容に対応した各種設定を
実行する。この設定内容としては、例えば入賞内容に対
応する賞球数、遊技状態、再遊技等の設定がある。
【0137】Sa7においては、Sa6において判定さ
れた入賞内容に対応して設定された設定内容に基づく払
出処理を実行する。具体的には、設定された賞球数のク
レジット球カウンタへの加算もしくは上皿7または下皿
11への払出や、遊技状態の変更(通常遊技状態から特
別遊技状態へ、または特別遊技状態から通常遊技状態へ
の変更等)を行う処理等を実行する。
【0138】そしてこのステップにおいては、入賞の有
無に関わらず、BB及びRB以外の賞に該当する内部当
選フラグが設定されている場合はこれをクリアしてゲー
ムを終了する。尚、このように設定されているいずれか
の賞に該当する内部当選フラグは、1回のゲームの終了
とともに解除されるようにしたり、当選した賞に入賞す
るまで継続するように設定することが可能である。本実
施例では、BB及びRBの内部当選フラグは入賞するま
で継続されるように設定され、前述した小役の内部当選
フラグは1ゲーム毎に解除されるように設定されてい
る。なお、各ゲームにおいて実行される入賞の抽選によ
り同時に2種の内部当選フラグが1ゲーム中に同時に設
定されることはないが、BB及びRBの内部当選フラグ
が継続して設定されている間に小役の内部当選フラグが
設定されることはある。
【0139】図10は、遊技制御部210がSa2にお
いて実行する賭数設定処理としてのBET処理の制御内
容を示すフローチャートである。
【0140】この処理で遊技制御部210は、まず、今
回のゲームがリプレイゲームであるかを確認する(Sb
1)。リプレイゲームであるかは、前回のゲームで設定
された遊技状態に基づいて判定される。
【0141】この判定においてリプレイゲームであると
判定した場合には、スタートスイッチ102の検出待ち
の状態となり(Sb2)、この状態でスタートレバー3
8が操作され、スタートスイッチ102が検出される
と、BETカウンタに設定されている賭数、すなわち前
回のゲームで設定された賭数をこのゲームの賭数として
確定するとともに、取込球検出スイッチ704によるパ
チンコ球の検出を無効とし(Sb19)、この確定した
賭数に基づくゲームが開始される。
【0142】また、Sb1の判定においてリプレイゲー
ムでないと判定した場合には、賭数の設定待ち、球貸処
理要求の検出待ち、精算処理要求の検出待ちの状態とな
る(Sb3〜Sb8)。
【0143】この状態でカードユニット800の制御ユ
ニットから出力されるBRDY信号のonが検出された
場合には、所定数のパチンコ球の貸出を行う球貸処理
(Sb10)を実行し、再び賭数の設定待ち、球貸処理
要求の検出待ち、精算処理要求の検出待ちの状態となる
(Sb3〜Sb8)。
【0144】また、Sb3〜Sb8の状態で精算ボタン
37が操作され、精算スイッチ104が検出された場合
には、クレジット球カウンタに記憶されているクレジッ
ト球数の払出並びに上皿7に載置されたパチンコ球の下
皿11への排出を行う返却処理並びに精算処理としての
精算処理を実行し(Sb10)、再び賭数の設定待ち、
球貸処理要求の検出待ち、精算処理要求の検出待ちの状
態となる(Sb3〜Sb8)。
【0145】また、Sb3〜Sb8の状態でMAXBE
Tボタン36bが操作され、MAXBETスイッチ10
1が検出された場合には、クレジット球カウンタが5以
上残存するかを確認し(Sb11)、5以上残存する場
合には、BETカウンタに1を加算し、クレジット球カ
ウンタから5を減算するとともに(Sb12)、5以上
残存しない場合には、上皿7に載置されたパチンコ球を
5球取り込んでBETカウンタに1を加算する取込処理
を実行し(Sb13)、これらの処理をBETカウンタ
が3となるまで繰返し実行する。すなわち、MAXBE
Tボタン36bの操作により、最大賭数である3BET
が賭数として設定されることとなる。
【0146】次いで、球貸処理要求の検出待ち、精算処
理要求の検出待ち、スタートスイッチ102の検出待ち
の状態となり(Sb3〜Sb5、Sb18)、この状態
でスタートレバー38が操作され、スタートスイッチ1
02が検出されると、BETカウンタに設定されている
賭数、すなわち3BETをこのゲームの賭数として確定
し(Sb19)、確定した賭数に基づくゲームが開始さ
れる。
【0147】また、Sb3〜Sb5、Sb18の状態で
カードユニット800の制御ユニットから出力されるB
RDY信号のonが検出された場合には、所定数のパチ
ンコ球の貸出を行う球貸処理(Sb9)を実行し、再び
球貸処理要求の検出待ち、精算処理要求の検出待ち、ス
タートスイッチ102の検出待ちの状態となり(Sb3
〜Sb5、Sb18)、精算ボタン37が操作され、精
算スイッチ104が検出された場合には、クレジット球
カウンタに記憶されているクレジット球数の払出並びに
上皿7に載置されたパチンコ球の下皿11への排出を行
う精算処理を実行し(Sb10)、再び球貸処理要求の
検出待ち、精算処理要求の検出待ち、スタートスイッチ
102の検出待ちの状態となる(Sb3〜Sb5、Sb
18)。
【0148】また、Sb3〜Sb8の状態で1BETボ
タン36aが操作され、1BETスイッチ100が検出
された場合には、クレジット球カウンタが5以上残存す
るかを確認し(Sb15)、5以上残存する場合には、
BETカウンタに1を加算し、クレジット球カウンタか
ら5を減算するとともに(Sb16)、5以上残存しな
い場合には、前述した取込処理を実行する(Sb1
7)。すなわち、1BETボタン36aの操作により、
1BETが賭数として設定されることとなる。
【0149】次いで、賭数の設定待ち、球貸処理要求の
検出待ち、精算処理要求の検出待ち、スタートスイッチ
102の検出待ちの状態となり(Sb3〜Sb8、Sb
18)、この状態でスタートレバー38が操作され、ス
タートスイッチ102が検出されると、BETカウンタ
に設定されている賭数をこのゲームの賭数として確定す
るとともに、取込球検出スイッチ704によるパチンコ
球の検出を無効とし(Sb19)、確定した賭数に基づ
くゲームが開始される。
【0150】また、Sb3〜Sb8、Sb18の状態で
カードユニット800の制御ユニットから出力されるB
RDY信号のonが検出された場合には、所定数のパチ
ンコ球の貸出を行う球貸処理(Sb9)を実行し、再び
賭数の設定待ち、球貸処理要求の検出待ち、精算処理要
求の検出待ち、スタートスイッチ102の検出待ちの状
態となり(Sb3〜Sb8、Sb18)、精算ボタン3
7が操作され、精算スイッチ104が検出された場合に
は、クレジット球カウンタに記憶されているクレジット
球数の払出並びに上皿7に載置されたパチンコ球の下皿
11への排出を行う精算処理を実行し(Sb10)、再
び賭数の設定待ち、球貸処理要求の検出待ち、精算処理
要求の検出待ち、スタートスイッチ102の検出待ちの
状態となる(Sb3〜Sb8、Sb18)。
【0151】また、Sb3〜Sb8、Sb18の状態で
MAXBETボタン36bの操作に基づきBETカウン
タが3となった場合、または1BETボタン36aの操
作に基づきBETカウンタが3となった場合、すなわち
最大賭数である3BETが設定された場合には、球貸処
理要求の検出待ち、精算処理要求の検出待ち、スタート
スイッチ102の検出待ちの状態となり(Sb3〜Sb
5、Sb18)、この状態でスタートレバー38が操作
され、スタートスイッチ102が検出されると、BET
カウンタに設定されている賭数、すなわち3BETをこ
のゲームの賭数として確定するとともに、取込球検出ス
イッチ704によるパチンコ球の検出を無効とし(Sb
19)、確定した賭数に基づくゲームが開始される。
【0152】このように、遊技制御部210が行うBE
T処理においては、MAXBETボタン36bや1BE
Tボタン36aの操作に基づいて賭数の設定がなされる
ようになっており、この設定された賭数に基づいてゲー
ムが行われるようになっている。
【0153】尚、本実施例におけるBET処理では、M
AXBETボタン36bや1BETボタン36aの操作
に基づいて賭数が設定される場合には、クレジット球カ
ウンタに記憶されているクレジット球数を優先して使用
するようになっており、クレジット球数が不足した場合
に上皿7に載置されているパチンコ球が賭数の設定に使
用されるようになっているが、本発明はこれに限定され
るものではなく、上皿7に載置されているパチンコ球を
優先的に賭数の設定に使用し、上皿7に載置されている
パチンコ球が不足した場合にクレジット球カウンタに記
憶されているクレジット球数を賭数の設定に使用するよ
うにしても良い。
【0154】図11、図12は、遊技制御部210がS
b13並びにSb17において実行する取込処理の制御
内容を示すフローチャートである。
【0155】この処理で遊技制御部210は、まず、取
込モータ701を駆動する(Sc1)。
【0156】次いで、取込球検出スイッチ704による
パチンコ球の検出または取込モータ701の回転の終了
待ちの状態となる(Sc2〜4)。取込モータ701の
回転が終了したか否かは1BETを設定可能な単位球数
(5球)分の取込に対応した回転が完了したかにより確
認される。取込に対応した回転は、取込モータ位置セン
サ(図示略)の出力によって監視される。Sc4におい
て取込に対応した回転の完了を確認した場合には、取込
モータ701の駆動を停止するとともに、取込モータ7
01の回転により取り込まれたパチンコ球が取込球検出
スイッチ704にて検出されるまでの時間である取込球
検出待ち時間をセットし(Sc8)、取込球検出スイッ
チ704によるパチンコ球の検出待ちの状態となる(S
c2、3、9、10)。
【0157】また、Sc2〜4またはSc2、3、9、
10における状態で取込球検出スイッチ704により内
部に取り込まれるパチンコ球の通過が検出された場合に
は、取込球カウンタを1加算し(Sc5)、取込球カウ
ンタが5であるか否かを確認する(Sc6)。
【0158】Sc6において取込球カウンタが5の場
合、すなわち単位球数に相当するパチンコ球の取込が検
出された場合には、取込球カウンタをクリアし、BET
カウンタに1加算して処理を終了する。
【0159】Sc6において取込球カウンタが5でない
場合にはSc2の処理へ移行し、再びSc2〜4、また
はSc2、3、9、10のパチンコ球の検出待ちの状態
となる。
【0160】また、Sc2、3、9、10で取込球検出
待ち時間が経過した時点で、取込球検出スイッチ704
により単位数(5球)分の遊技球の検出がされていない
か、あるいは取込モータ701の駆動が停止して取込球
検出待ち時間中においてスタートレバー38が操作され
てスタートスイッチ102が検出された場合には、図1
2のSc11へ移行し、払出モータ601の駆動が開始
される。
【0161】このように本実施例では、取込球検出待ち
時間が経過した時点で、取込球検出スイッチ704によ
り単位数(5球)分の遊技球の検出がされていない場
合、その時点で取り込まれている単位球数に満たない分
のパチンコ球の払出し処理を実施するようになっている
とともに、あるいは取込モータ701の駆動が停止して
取込球検出待ち状態中において、単位球数に満たない分
のパチンコ球の払出しを要求する操作としてのスタート
レバー38の操作が行われてスタートスイッチ102が
検出された場合、該スタートスイッチ102の検出を遊
技者により払出し要求がなされたものとして、その時点
で取り込まれている単位球数に満たない分のパチンコ球
の払出し処理を実施するようになっている。
【0162】また、このように取込球検出待ち時間が経
過した時点で、取込球検出スイッチ704により単位数
(5球)分の遊技球の検出がされていないか、あるいは
取込モータ701の駆動が停止して取込球検出待ち時間
中においてスタートレバー38が操作されてスタートス
イッチ102が検出された時点において、既に賭数が設
定されている場合には、後述するようにスタートレバー
38によるゲーム開始操作を有効としてゲーム開始要求
を受け付ける状態とし、その時点で設定されている賭数
に基づくゲームを開始可能とするようになっている。な
お、この状況の詳細な説明は図15、図16のタイミン
グチャートに基づいて後述することとする。
【0163】次いで、賞球検出スイッチ604によるパ
チンコ球の検出または払出モータ601の回転の終了待
ちの状態となる(Sc12〜14)。払出モータ601
の回転が終了したか否かは取込球カウンタにセットされ
た球数の払出に対応した回転が完了したかにより確認さ
れる。払出に対応した回転は、払出モータ位置センサ
(図示略)の出力によって監視される。Sc14におい
て払出に対応した回転の完了を確認した場合には、払出
モータ601の駆動を停止するとともに、払出モータ6
01の回転により払い出されたパチンコ球が払出球検出
スイッチ604にて検出されるまでの時間である返却球
検出待ち時間をセットし(Sc17)、賞球検出スイッ
チ604によるパチンコ球の検出待ちの状態となる(S
c12、13、18)。
【0164】また、Sc12〜14またはSc12、1
3、18における状態で賞球検出スイッチ604により
外部に返却されるパチンコ球の通過が検出された場合に
は、取込球カウンタを1減算し(Sc15)、取込球カ
ウンタが0であるか否かを確認する(Sc16)。
【0165】Sc16において取込球カウンタが0の場
合、すなわち単位球数に満たない分のパチンコ球の払出
が検出された場合には、Sb8へ移行し、BET=0、
すなわち賭数の設定がされていない場合には、賭数の設
定待ち、球貸処理要求の検出待ち、精算処理要求の検出
待ちの状態となり、BET=1以上、すなわち1以上の
賭数がされている場合には、賭数の設定待ち、球貸処理
要求の検出待ち、精算処理要求の検出待ち、スタートス
イッチ102の検出待ちの状態となる。
【0166】Sc16において取込球カウンタが0でな
い場合にはSc12の処理へ移行し、Sc12〜14、
またはSc12、13、18の状態となる。
【0167】次いで、Sc12、13、18における状
態で供給球スイッチ505によりパチンコ球の通過が検
出されずに、返却球検出待ち時間が経過した場合には、
スタートレバー38の操作によるスタート操作が有効と
なり、供給球スイッチ505によりパチンコ球の通過が
検出された場合には、再び払出モータ601が駆動を開
始する(Sc11)。
【0168】このように、取込処理においては単位球数
分のパチンコ球の取込動作を行うとともに、取込球検出
スイッチ704にて単位球数分のパチンコ球が検出され
ることで、賭数が1設定されるようになっている。
【0169】また、本実施例においては、この取込処理
の実施中においてスタートレバー38の操作に基づいて
スタートスイッチ102から出力されるスタート信号の
入力を監視しないようになっているため、取込モータ7
01の駆動が開始された時点から、遊技球検出手段とし
ての取込球検出スイッチ704により単位球数分の遊技
球が検出されるまでの間において、スタートスイッチ1
02からスタート信号が出力されてもゲームが開始され
ることがない。すなわち、取込球検出スイッチ704に
より単位球数分の遊技球が検出されるまでの間において
は、遊技球検出無効手段としての遊技制御部210によ
り、取込球検出スイッチ704によるパチンコ球の検出
が無効とされてしまうことがないので、取込モータ70
1により取り込まれたパチンコ球が、取込球検出スイッ
チ704により検出されて賭数やクレジットとしてカウ
ントされることなく、アウト玉タンクに排出されてしま
うことにより遊技者が不利益を被るといった事態を回避
できる。
【0170】また、取込球検出待ち時間が経過した時点
で、取込球検出スイッチ704により単位数(5球)分
の遊技球の検出がされていない場合、あるいは取込モー
タ701の駆動が停止して取込球検出待ち時間中におい
て、遊技者が払出しを要求するためにスタートレバー3
8が操作された場合、その時点で取り込まれている単位
球数に満たない分のパチンコ球の払出し処理が実施され
て上皿7または下皿11に返却されるようになってい
る。
【0171】次に、図10〜12において説明したフロ
ーチャートに基づく取込装置700の動作状況ならびに
スタート操作の有効・無効状況を図13〜図16のタイ
ミングチャートに基づいて説明する。
【0172】まず、図13に示すように、賭数が0の状
態で1BETボタン36aが操作され、1BETスイッ
チ100が検出されると(Ta1)、取込モータ701
が駆動して5球分の取込動作が行われ、賭数を1設定す
るのに必要な単位球数である5球が取込球検出スイッチ
704にて検出されることで、賭数が1設定される(T
a2)。これにより、スタート操作が有効、すなわち、
スタートレバー38の操作によるゲーム開始要求が受け
付けられるゲーム開始可能な状態となる。
【0173】次に、この状態で1BETボタン36aが
操作されて、1BETスイッチ100が検出されると
(Ta3)、スタート操作が無効、すなわち、スタート
レバー38の操作によるゲーム開始要求が受け付けられ
ないゲーム開始不可な状態とされて、取込モータ701
が駆動して5球分の取込動作が行われ、賭数を1設定す
るのに必要な単位球数である5球が取込球検出スイッチ
704で検出されることで、賭数が1加算された後(T
a4)、スタート操作が有効、すなわち、スタートレバ
ー38の操作によるゲーム開始要求が受け付けられるゲ
ーム開始可能な状態となる。
【0174】更に、この状態で再度1BETボタン36
aが操作されて、1BETスイッチ100が検出される
と(Ta5)、再びスタート操作が無効、すなわち、ス
タートレバー38の操作によるゲーム開始要求が受け付
けられないゲーム開始不可な状態とされて、賭数を1設
定するのに必要な単位球数である5球が取込球検出スイ
ッチ704で検出されることで、賭数が1加算された後
(Ta6)、スタート操作が有効、すなわち、スタート
レバー38の操作によるゲーム開始要求が受け付けられ
るゲーム開始可能な状態となる。
【0175】このように、賭数が1以上設定された状態
で1BETボタン36aが操作され、取込装置700に
おけるパチンコ球の取込動作が行われる場合には、賭数
を1設定するのに必要な単位球数である5球が取込球検
出スイッチ704に検出されるまでの間、ゲーム開始操
作無効手段としての遊技制御部210によりスタート操
作が無効、すなわち、スタートレバー38の操作による
ゲーム開始要求に基づくゲーム開始処理の実施が無効と
されてゲーム開始不可な状態とされるため、取込球検出
スイッチ704による単位球数分のパチンコ球の検出が
完了していないのにゲームが開始され、取込球検出スイ
ッチ704によるパチンコ球の検出が無効とされてしま
うことを回避できる。
【0176】また、図14に示すように、賭数が設定さ
れていない状態で、最大賭数(ここでは3BET)の設
定を行うのに必要な数のパチンコ球(ここでは15球)
が上皿7に載置されている場合において、MAXBET
ボタン36bが操作され、MAXBETスイッチ101
が検出されると(Tb1)、取込モータ701が5球分
の取込動作をし、賭数を1設定するのに必要な単位球数
である5球が取込球検出スイッチ704で検出されるこ
とで、賭数が1加算され、これを最大賭数が設定される
まで繰り返すようになっており、遊技者が要求した最大
賭数を設定するのに必要な球数分の遊技球が取込球検出
スイッチ704により検出された時点(Tb2)で、ス
タート操作が有効となるようになっている。
【0177】このように、遊技者が最大賭数である3B
ETを、複数単位数分のパチンコ球(15球)を一連の
動作で取り込むことを要求することが出来る賭数設定手
段(最大賭数設定手段)としてのMAXBETボタン3
6bを操作することにより設定する場合において、この
MAXBETボタン36b操作に基づいて取込モータ7
01によるパチンコ球の取込が開始された時点から、遊
技者が一連の動作で取り込むこと要求した球数分である
15球(3BETに必要な単位球数)が取込球検出スイ
ッチ704に検出されるまでの間において、スタート操
作が無効、すなわち、スタートレバー38の操作による
ゲーム開始要求が受け付けられないゲーム開始不可な状
態とされるため、遊技者が要求した賭数に達せずに、遊
技者が意図しない賭数で遊技が行われてしまうことを防
止出来る。
【0178】なお、本実施例においては、賭数設定手段
としてのMAXBETボタン36bを操作することによ
り、複数単位数分のパチンコ球を一連の動作で取り込む
ことを要求することが出来るように構成されているが、
本発明においては、複数単位数分のパチンコ球を一連の
動作で取り込むことを要求する手段は必ずしも賭数設定
手段と兼用されていなくてもよく、例えば予め設けられ
ている他のボタン(ストップボタン40L、40C、4
0Rやレバースタートレバー38等にて兼用するように
したり、あるいは新規なボタン等を別途設け、これらの
操作に基づいて複数単位数分のパチンコ球が一連の動作
で取り込まれるように設定出来るようにしてもよい。
【0179】また、本実施例においては、賭数設定手段
としてのMAXBETボタン36bを操作することによ
り、本実施例における通常ゲーム中での最大賭数となる
3BETに必要な単位球数分のパチンコ球が一連の動作
で取り込まれるように構成されているが、本発明におい
ては、複数単位数分のパチンコ球を一連の動作で取り込
むことの要求は、必ずしも設定可能な最大賭数に相当す
る複数単位数分のパチンコ球を一連の動作で取り込む要
求に限定されるものではなく、例えば実施例で言えば、
最大賭数に相当しない2BETに相当する賭数に相当す
る複数単位数分のパチンコ球を一連の動作で取り込むこ
とを要求することが出来るボタン等であってもよい。
【0180】また、図15(a)に示すように賭数が設
定されている状態(Tc1)で1BETボタン36a、
またはMAXBETボタン36bが操作されて、1BE
Tスイッチ100、またはMAXBETスイッチ101
が検出され(Tc2)、取込装置700が取込動作を行
った際に、単位球数分のパチンコ球が取込球検出スイッ
チ704で検出されずに、取込モータ701が5球分
(2BET目)の取込動作を終了してから(Tc3)取
込球検出待ち時間(T:例えば2秒)が経過すると(T
c4)、単位球数分のパチンコ球の取込が検出されてい
なくとも、それまでに設定されていた賭数(1BET)
で、スタート操作を有効、すなわち、スタートレバー3
8の操作によるゲーム開始要求が受け付けられるゲーム
開始可能な状態となる。この際、Tc2〜Tc3の間に
取り込まれた単位球数に満たない分の球は、上皿7また
は下皿11に返却されるようになっている。
【0181】このように、1BETに対応する単位球数
が取り込まれない場合でも、賭数が設定されている状態
であれば、取込球検出待ち時間の経過した時点で、スタ
ート操作を有効、すなわち、スタートレバー38の操作
によるゲーム開始要求が受け付けられるゲーム開始可能
な状態とすることで、スムーズに遊技を進行させること
が出来る。
【0182】また、図15(b)では、賭数の設定がさ
れていない状態で、MAXBETスイッチ101が検出
されて(Td1)、取込装置700が取込動作を行った
際に、2BET分の単位球数分の取込を行った後に(T
d2)、3BET目の単位球数分のパチンコ球が取込球
検出スイッチ704で検出されずに、取込モータ701
が5球分(3BET目)の取込動作を終了してから取込
球検出待ち時間(T:例えば2秒)が経過すると、単位
球数分(3BET目)のパチンコ球の取込が検出されて
いなくとも、それまでに設定されていた賭数(2BE
T)に基づいてスタート操作を有効、すなわち、スター
トレバー38の操作によるゲーム開始要求が受け付けら
れるゲーム開始可能な状態となり、ゲームが開始可能と
なる。この際、Td2〜Td3の間に取り込まれた単位
球数に満たない分の球は、上皿7または下皿11に返却
されるようになっている。
【0183】このように、遊技球取込手段としての取込
装置700は、上皿7にパチンコ球が載置されているか
否かに関わらず、所定の取込条件である1BETボタン
36aもしくはMAXBETボタン36b(賭数設定手
段)の操作に基づきパチンコ球の取り込み動作を実施す
るようになっているため、MAXBETに対応する単位
球数が取り込まれない場合でも、少なくとも1BETに
対応する単位球数が取り込まれ、賭数が設定されている
状態であれば、取込球検出待ち時間の経過した時点で、
スタート操作を有効、すなわち、スタートレバー38の
操作によるゲーム開始要求が受け付けられるゲーム開始
可能な状態とすることで、MAXBETに対応する単位
球数が取り込まれるまでスタート操作を行えないような
不便さを解消することができ、スムーズに遊技を進行さ
せることが出来る。
【0184】また、図16(a)に示すように、1BE
Tスイッチ100の検出に基づいて、取込モータ701
が5球分のパチンコ球の取り込み動作を開始した後(T
e1)、5球分のパチンコ球の検出が終了して賭数が設
定された時点(Te2)でスタート操作が有効、すなわ
ち、スタートレバー38の操作によるゲーム開始要求が
受け付けられるゲーム開始可能な状態となる。次に再び
1BETスイッチ100またはMAXBETスイッチ1
01が検出されるとスタート操作が無効とされてゲーム
開始不可の状態となり(Te3)、取込装置700が取
込動作を行った際に、単位球数分のパチンコ球が取込球
検出スイッチ704で検出されずに、取込モータ701
が5球分(1BET目)の取込動作を終了してから前述
した取込球検出待ち時間T(Te4〜Te5)が経過す
る前に、スタートスイッチ102が検出される、すなわ
ち、ゲーム開始可能な状態(リール51L、51C、5
1Rの回転を開始させるためのスタートレバー38の操
作を有効とするための状態)とするための操作として遊
技者によりスタートレバー38が操作されると、単位球
数分のパチンコ球の取込が検出されていなくとも、リー
ル51L、51C、51Rの回転を開始させるためのス
タート操作を有効としてゲーム開始可能な状態となる。
この際、取り込まれたものの単位球数に満たない分の球
は、上皿7または下皿11に返却されるようになってい
る。
【0185】また、図16(b)に示すように、賭数の
設定がされていない状態で、MAXBETスイッチ10
1が検出されて(Tf1)、取込装置700が取込動作
を行った際に、2BET分の単位球数分の取込を行った
後に(Tf2)、3BET目の単位球数分のパチンコ球
が取込球検出スイッチ704で検出されずに、取込モー
タ701が5球分(1BET目)の取込動作を終了して
から前述した取込球検出待ち時間T(Tf3〜Tf4)
が経過する前に、スタートスイッチ102が検出され
る、すなわち、ゲーム開始可能な状態とするための操作
として遊技者によりスタートレバー38が操作される
と、単位球数分のパチンコ球の取込が検出されていなく
とも、スタート操作を有効としてゲーム開始可能な状態
となる。この際、取り込まれたものの単位球数に満たな
い分の球は、上皿7または下皿11に返却されるように
なっている。
【0186】なお、図15(a)におけるTc1の時
点、及び図16(a)におけるTe1の時点は1BET
されている状況として説明してきたが、言うまでもなく
これらの時点で2BETされている状況であってもよ
く、すなわち、最大賭数(実施例では3BET)未満の
賭数が設定された以後において前記取込球検出待ち状況
が発生した場合においては、その時点で設定された賭数
に関わらず、前述と同様の作用・効果を奏する。
【0187】このように、取込球検出待ち時間Tが経過
する前に、ゲームを開始可能な状態とするためのスター
トレバー38が操作されると、リール51L、51C、
51Rの回転を開始、つまりゲームを開始させるための
スタート操作が有効とされるため、所定時間Tの間遊技
者が遊技を待つことなく、円滑に遊技を進めることが出
来る。
【0188】なお、本実施例では、所定時間である取込
球検出待ち時間Tの期間中にスタートレバー38の操作
によりスタート操作が有効とされるようになっている
が、スタートレバー38のみならず、例えば1BETボ
タン36a、MAXBETボタン36bや、ストップボ
タン40L、40C、40R等を操作することで、スタ
ート操作が有効となるようにしても良い。
【0189】また、本実施例においては、遊技球取込手
段としての取込モータ701による単位数分のパチンコ
球の取込動作が開始された後、単位数分のパチンコ球を
検出できなかった場合においては、取込動作が終了した
時点において取込球検出待ち時間を設定するようにし、
該遊技球検出待ちが経過した時点か、あるいはこの取込
球検出待ち時間中においてスタートレバー38の操作に
よりスタート操作を有効としてゲーム開始可能な状態と
するようにしていたが、例えば遊技球取込手段としての
取込モータ701による単位数分のパチンコ球の取込動
作が開始された時点において所定時間(取込球検出待ち
時間)を設定するようにし、該遊技球検出待ちが経過し
た時点か、あるいはこの取込球検出待ち時間中において
スタートレバー38の操作によりでスタート操作を有効
としてゲーム開始可能な状態とするようにしてもよい。
【0190】なお、この場合において設定する時間は、
単位球数分のパチンコ球を取り込むのに必要な時間に加
えて、単位数分のパチンコ球が取り込まれなかった場合
において取込球を待つ時間を考慮した時間とすることが
好ましい。
【0191】また、本実施例において、取込球検出待ち
時間が経過した時点で、取込球検出スイッチ704によ
り単位数(5球)分の遊技球の検出がされていない場合
で、かつ、その時点で賭数が設定されていない場合は、
その時点で取り込まれている単位球数に満たない分のパ
チンコ球はそのままの状態で保留しておき、この状態に
おいて例えば所定時間が経過した時点か、あるいはスタ
ートレバー38やBETボタン操作、精算操作等の所定
の操作に基づいて返却出来るようにすることが好まし
い。
【0192】また、本実施例においては、賭数設定手段
としての1BETボタン36aかMAXBETボタン3
6bの操作に基づいて取込モータ701が駆動してパチ
ンコ球の取込が開始されるように構成されていたが、本
発明にあっては、必ずしも賭数設定手段の操作に基づい
て取込モータ701によるパチンコ球の取込が実施され
るとともに賭数が設定されるものに限定されるものでは
なく、例えばパチンコ球の取込を要求する手段と、取り
込まれたパチンコ球に基づく賭数設定手段と、をそれぞ
れ別々に構成し、取込要求と賭数の設定要求とを別々に
行えるようにしたり、あるいはパチンコ球の取込は自動
的に行われ、取り込まれたパチンコ球に基づいて賭数の
設定を要求出来るようにしてもよい。
【0193】また、例えば事前賭数設定手段等を設けて
遊技者が任意の賭数を設定出来るようにし、該設定され
た賭数に相当する遊技球が自動的に取り込まれ、賭数が
設定されるように構成してもよい。
【0194】また、本実施例では、賭数が1以上設定さ
れた状態で1BETボタン36aまたはMAXBETボ
タン36bが操作されるのとほぼ同時にスタート操作が
無効、すなわち、スタートレバー38の操作によるゲー
ム開始要求に基づくゲーム開始処理の実施が無効とされ
てゲーム開始不可な状態となる(図13参照)が、本発
明はこれに限定されるものではなく、例えば、取込モー
タ701の駆動が開始された時点からスタート操作が無
効とされるようにしても良く、少なくとも、賭数を設定
するために取り込まれたパチンコ球が取込球検出スイッ
チ704により検出された時点からスタート操作が無効
とされるようにすれば良い。
【0195】次に図17は、遊技制御部210がSa2
において実行する賭数設定処理としてのBET処理の制
御内容の他の実施例を示すフローチャートである。
【0196】この処理で遊技制御部210は、まず、今
回のゲームがリプレイゲームであるかを確認する(Sd
1)。リプレイゲームであるかは、前回のゲームで設定
された遊技状態に基づいて判定される。
【0197】この判定においてリプレイゲームであると
判定した場合には、スタートスイッチ102の検出待ち
の状態となり(Sd2)、この状態でスタートレバー3
8が操作され、スタートスイッチ102が検出される
と、BETカウンタに設定されている賭数、すなわち前
回のゲームで設定された賭数をこのゲームの賭数として
確定するとともに、取込球検出スイッチ704によるパ
チンコ球の検出を無効とし(Sd20)、この確定した
賭数に基づくゲームが開始される。
【0198】また、Sd1の判定においてリプレイゲー
ムでないと判定した場合には、賭数の設定待ち、球貸処
理要求の検出待ち、精算処理要求の検出待ちの状態とな
る(Sd3〜Sd8)。
【0199】この状態でカードユニット800の制御ユ
ニットから出力されるBRDY信号のonが検出された
場合には、所定数のパチンコ球の貸出を行う球貸処理
(Sd10)を実行し、再び賭数の設定待ち、球貸処理
要求の検出待ち、精算処理要求の検出待ちの状態となる
(Sd3〜Sd8)。
【0200】また、Sd3〜Sd8の状態で精算ボタン
37が操作され、精算スイッチ104が検出された場合
には、クレジット球カウンタに記憶されているクレジッ
ト球数の払出並びに上皿7に載置されたパチンコ球の下
皿11への排出を行う返却処理並びに精算処理としての
精算処理を実行し(Sd10)、再び賭数の設定待ち、
球貸処理要求の検出待ち、精算処理要求の検出待ちの状
態となる(Sd3〜Sd8)。
【0201】また、Sd3〜Sd8の状態でMAXBE
Tボタン36bが操作され、MAXBETスイッチ10
1が検出された場合には、クレジット球カウンタが5以
上残存するかを確認し(Sd11)、5以上残存する場
合には、BETカウンタに1を加算し、クレジット球カ
ウンタから5を減算するとともに(Sd12)、5以上
残存しない場合には、上皿7に載置されたパチンコ球を
5球取り込んでBETカウンタに1を加算する取込処理
を実行し(Sd13)、これらの処理をBETカウンタ
が3となるまで繰返し実行する。すなわち、MAXBE
Tボタン36bの操作により、最大賭数である3BET
が賭数として設定されることとなる。
【0202】次いで、球貸処理要求の検出待ち、精算処
理要求の検出待ち、スタートフラグの設定待ち、スター
トスイッチ102の検出待ちの状態となり(Sd3〜S
d5、Sd18、Sd19)、この状態でスタートフラ
グが設定されているか、あるいはスタートレバー38が
操作され、スタートスイッチ102が検出されると、B
ETカウンタに設定されている賭数、すなわち3BET
をこのゲームの賭数として確定し(Sd20)、確定し
た賭数に基づくゲームが開始される。
【0203】また、Sd3〜Sd5、Sd18、Sd1
9の状態でカードユニット800の制御ユニットから出
力されるBRDY信号のonが検出された場合には、所
定数のパチンコ球の貸出を行う球貸処理(Sd9)を実
行し、再び球貸処理要求の検出待ち、精算処理要求の検
出待ち、スタートスイッチ102の検出待ちの状態とな
り(Sd3〜Sd5、Sd18、Sd19)、精算ボタ
ン37が操作され、精算スイッチ104が検出された場
合には、クレジット球カウンタに記憶されているクレジ
ット球数の払出並びに上皿7に載置されたパチンコ球の
下皿11への排出を行う精算処理を実行し(Sd1
0)、再び球貸処理要求の検出待ち、精算処理要求の検
出待ち、スタートフラグの設定待ち、スタートスイッチ
102の検出待ちの状態となる(Sd3〜Sd5、Sd
18、Sd19)。
【0204】また、Sd3〜Sd8の状態で1BETボ
タン36aが操作され、1BETスイッチ100が検出
された場合には、クレジット球カウンタが5以上残存す
るかを確認し(Sd15)、5以上残存する場合には、
BETカウンタに1を加算し、クレジット球カウンタか
ら5を減算するとともに(Sd16)、5以上残存しな
い場合には、前述した取込処理を実行する(Sd1
7)。すなわち、1BETボタン36aの操作により、
1BETが賭数として設定されることとなる。
【0205】次いで、賭数の設定待ち、球貸処理要求の
検出待ち、精算処理要求の検出待ち、スタートフラグの
設定待ち、スタートスイッチ102の検出待ちの状態と
なり(Sd3〜Sd5、Sd18、Sd19)、この状
態でスタートフラグが設定されているか、あるいはスタ
ートレバー38が操作され、スタートスイッチ102が
検出されると、BETカウンタに設定されている賭数を
このゲームの賭数として確定するとともに、取込球検出
スイッチ704によるパチンコ球の検出を無効とし(S
d20)、確定した賭数に基づくゲームが開始される。
【0206】また、Sd3〜Sd8、Sd18、Sd1
9の状態でカードユニット800の制御ユニットから出
力されるBRDY信号のonが検出された場合には、所
定数のパチンコ球の貸出を行う球貸処理(Sd9)を実
行し、再び賭数の設定待ち、球貸処理要求の検出待ち、
精算処理要求の検出待ち、スタートスイッチ102の検
出待ちの状態となり(Sd3〜Sd8、Sd19)、精
算ボタン37が操作され、精算スイッチ104が検出さ
れた場合には、クレジット球カウンタに記憶されている
クレジット球数の払出並びに上皿7に載置されたパチン
コ球の下皿11への排出を行う精算処理を実行し(Sd
10)、再び賭数の設定待ち、球貸処理要求の検出待
ち、精算処理要求の検出待ち、スタートフラグの設定待
ち、スタートスイッチ102の検出待ちの状態となる
(Sd3〜Sd5、Sd18、Sd19)。
【0207】また、Sd3〜Sd8、Sd18、Sd1
9の状態でMAXBETボタン36bの操作に基づきB
ETカウンタが3となった場合、または1BETボタン
36aの操作に基づきBETカウンタが3となった場
合、すなわち最大賭数である3BETが設定された場合
には、球貸処理要求の検出待ち、精算処理要求の検出待
ち、スタートスイッチ102の検出待ちの状態となり
(Sd3〜Sd5、Sd19)、この状態でスタートレ
バー38が操作され、スタートスイッチ102が検出さ
れると、BETカウンタに設定されている賭数、すなわ
ち3BETをこのゲームの賭数として確定するととも
に、取込球検出スイッチ704によるパチンコ球の検出
を無効とし(Sd20)、確定した賭数に基づくゲーム
が開始される。
【0208】また、Sd3〜Sd8、Sd18、Sd1
9の状態で、後述する取込処理中にてスタートフラグが
設定された場合、その時点でBETカウンタに設定され
ている賭数をこのゲームの賭数として確定するととも
に、取込球検出スイッチ704によるパチンコ球の検出
を無効とし(Sd20)、確定した賭数に基づくゲーム
が開始される。
【0209】次に、図18は、遊技制御部210がSd
13並びにSd17において実行する取込処理の制御内
容を示すフローチャートである。
【0210】この処理で遊技制御部210は、まず、取
込モータ701を駆動する(Se1)。
【0211】次いで、取込球検出スイッチ704による
パチンコ球の検出または取込モータ701の回転の終了
待ちの状態となる(Se2〜6)。取込モータ701の
回転が終了したか否かは1BETを設定可能な単位球数
(5球)分の取込に対応した回転が完了したかにより確
認される。取込に対応した回転は、取込モータ位置セン
サ(図示略)の出力によって監視される。Se6におい
て取込に対応した回転の完了を確認した場合には、取込
モータ701の駆動を停止するとともに、取込モータ7
01の回転により取り込まれたパチンコ球が取込球検出
スイッチ704にて検出されるまでの時間である取込球
検出待ち時間をセットし(Se10)、取込球検出スイ
ッチ704によるパチンコ球の検出待ちの状態となる
(Se2、3、11、12)。
【0212】また、Se2〜4またはSe2、3、1
1、12における状態で取込球検出スイッチ704によ
り内部に取り込まれるパチンコ球の通過が検出された場
合には、取込球カウンタを1加算し(Se7)、取込球
カウンタが5であるか否かを確認する(Se8)。
【0213】また、Se3において取込モータ701の
回転中であり、Se6において取込モータ701の回転
が停止されるまでの間に、遊技者によりスタートレバー
38が操作されてスタートスイッチ102が検出された
場合には、スタートフラグを設定して(Se5)、取込
モータ701の回転終了待ち状態となる。
【0214】Se8において取込球カウンタが5の場
合、すなわち単位球数に相当するパチンコ球の取込が検
出された場合には、取込球カウンタをクリアし、BET
カウンタに1加算して処理を終了する。
【0215】Se8において取込球カウンタが5でない
場合にはSe2の処理へ移行し、再びSe2〜6、また
はSe2、3、11、12のパチンコ球の検出待ちの状
態となる。
【0216】また、Se2、3、11、12で取込球検
出待ち時間が経過した時点で、取込球検出スイッチ70
4により単位数(5球)分の遊技球の検出がされていな
いか、あるいは取込モータ701の駆動が停止して取込
球検出待ち時間中においてスタートレバー38が操作さ
れてスタートスイッチ102が検出された場合には、図
12において説明したSc11〜Sc19までの払出し
処理と同様の処理を実施するものとするため、ここでの
詳細な説明は省略するものとする。
【0217】このように本実施例では、遊技球取込手段
としての取込装置700は、上皿7にパチンコ球が載置
されているか否かに関わらず、所定の取込条件である1
BETボタン36aもしくはMAXBETボタン36b
(賭数設定手段)の操作に基づきパチンコ球の取り込み
動作を実施するようになっているとともに、取込球検出
待ち時間が経過した時点で、取込球検出スイッチ704
により単位数(5球)分の遊技球の検出がされていない
場合、その時点で取り込まれている単位球数に満たない
分のパチンコ球の払出し処理を実施するようになってい
るとともに、あるいは取込モータ701の駆動が停止し
て取込球検出待ち時間中においてスタートレバー38が
操作されてスタートスイッチ102が検出された場合、
該スタートスイッチ102の検出を遊技者により払出し
要求がなされたものとして、その時点で取り込まれてい
る単位球数に満たない分のパチンコ球の払出し処理を実
施するようになっている。
【0218】また、このように取込球検出待ち時間が経
過した時点で、取込球検出スイッチ704により単位数
(5球)分の遊技球の検出がされていないか、あるいは
取込モータ701の駆動が停止して取込球検出待ち時間
中においてスタートレバー38が操作されてスタートス
イッチ102が検出された時点において、既に賭数が設
定されている場合には、後述するようにスタートレバー
38によるゲーム開始操作を有効としてゲーム開始要求
を受け付ける状態とし、その時点で設定されている賭数
に基づくゲームを開始可能とするようになっている。
【0219】次に、図17、図18において説明したフ
ローチャートに基づく取込装置700の動作状況ならび
にスタート操作の有効・無効状況を図19のタイミング
チャートに基づいて説明する。
【0220】まず、図19(a)に示すように、賭数が
0の状態で1BETボタン36aが操作され、1BET
スイッチ100が検出されると(Tg1)、取込モータ
701が駆動して5球分の取込動作が行われ、賭数を1
設定するのに必要な単位球数である5球が取込球検出ス
イッチ704にて検出されることで、賭数が1設定され
る(Tg2)。これにより、スタート操作が有効、すな
わち、スタートレバー38の操作によるゲーム開始要求
が受け付けられるゲーム開始可能な状態となる。
【0221】次に、この状態で1BETボタン36aが
操作されて、1BETスイッチ100が検出されると
(Tg3)、スタート操作が無効、すなわち、スタート
レバー38の操作によるゲーム開始要求が受け付けられ
ないゲーム開始不可な状態とされて、取込モータ701
が駆動して5球分の取込動作が行われ、賭数を1設定す
るのに必要な単位球数である5球が取込球検出スイッチ
704で検出されることで、賭数が1加算された後(T
g4)、スタート操作が有効、すなわち、スタートレバ
ー38の操作によるゲーム開始要求が受け付けられるゲ
ーム開始可能な状態となる。
【0222】更に、この状態で再度1BETボタン36
aが操作されて、1BETスイッチ100が検出される
と(Tg5)、再びスタート操作が無効、すなわち、ス
タートレバー38の操作によるゲーム開始要求が受け付
けられないゲーム開始不可な状態とされて、賭数を1設
定するのに必要な単位球数である5球が取込球検出スイ
ッチ704で検出されることで、賭数が1加算された後
(Tg7)、スタート操作が有効、すなわち、スタート
レバー38の操作によるゲーム開始要求が受け付けられ
るゲーム開始可能な状態となる。
【0223】ここで、例えば2BETが設定された後の
1BETスイッチ100が検出された時点(Tg5)か
ら、賭数を1設定するのに必要な単位球数である5球が
取込球検出スイッチ704で検出される時点(Tg7)
までの間の所定時点(Tg6)において、遊技者がゲー
ム開始を要求するためにスタートレバー38が操作され
てスタートスイッチ102が検出されると、図18にて
説明したフローチャートにおけるSe5にてスタートフ
ラグが設定されることにより、スタートスイッチ102
の検出に基づくゲーム開始処理が所定時点まで留保され
ることになる。
【0224】本実施例においては、図17のフローチャ
ートに示されるように、取込球検出スイッチ704によ
る単位球数分である5球のパチンコ球の検出が終了して
スタート操作が有効となる時点(Tg7)まで前記スタ
ートスイッチ102の検出に基づくゲーム開始処理が留
保されるようになっているため、この時点でゲーム開始
処理、すなわち、取込球検出スイッチ704によるパチ
ンコ球の検出を無効とするとともに、リール41L、4
1C、41Rを回転させる処理を実施することになる。
【0225】このように、賭数が1以上設定された状態
で1BETボタン36aが操作され、取込装置700に
おけるパチンコ球の取込動作が開始された時点から、賭
数を1設定するのに必要な単位球数である5球が取込球
検出スイッチ704に検出されるまでの間において、遊
技者がゲーム開始を要求するためにスタートレバー38
を操作した場合、このスタート操作に基づくゲーム開始
処理の実施が、ゲーム開始操作留保手段としての遊技制
御部210によって、所定時点である取込球検出スイッ
チ704による単位球数分である5球のパチンコ球の検
出が終了する時点まで留保されるようになっている。
【0226】よって、パチンコ球の取込動作が開始され
た時点から、賭数を1設定するのに必要な単位球数であ
る5球が取込球検出スイッチ704に検出されるまでの
間において、スタートレバー38の操作によるゲーム開
始要求が受け付けられないゲーム開始不可な状態とされ
るようになっているため、取込球検出スイッチ704に
よる単位球数分のパチンコ球の検出が完了していないの
にゲームが開始され、取込球検出スイッチ704による
パチンコ球の検出が、遊技球検出無効手段としての制御
部210により無効とされてしまうことを回避できるば
かりか、単位数分のパチンコ球の取り込み中においてな
されたゲーム開始を要求するスターと操作が所定時点に
おいて有効となるため、遊技者は単位数分のパチンコ球
の取り込みを待つことなくゲーム開始を要求するスター
ト操作をすることが出来る。
【0227】また、図19(b)に示すように、賭数が
設定されていない状態で、最大賭数(ここでは3BE
T)の設定を行うのに必要な数のパチンコ球(ここでは
15球)が上皿7に載置されている場合において、MA
XBETボタン36bが操作され、MAXBETスイッ
チ101が検出されると(Th1)、取込モータ701
が5球分の取込動作をし、賭数を1設定するのに必要な
単位球数である5球が取込球検出スイッチ704で検出
されることで、賭数が1加算され、これを最大賭数が設
定されるまで繰り返すようになっており、遊技者が要求
した最大賭数を設定するのに必要な球数分の遊技球が取
込球検出スイッチ704により検出された時点(Th
3)で、スタート操作が有効となるようになっている。
【0228】ここで、例えばMAXBETスイッチ10
1が検出された時点(Th1)から、賭数を3設定する
のに必要な単位球数である15球が取込球検出スイッチ
704で検出される時点(Th3)までの間の所定時点
(Th2)において、遊技者がゲーム開始を要求するた
めにスタートレバー38が操作されてスタートスイッチ
102が検出されると、図18にて説明したフローチャ
ートにおけるSe5にてスタートフラグが設定されるこ
とにより、スタートスイッチ102の検出に基づくゲー
ム開始処理が所定時点まで留保されることになる。
【0229】本実施例においては、図17のフローチャ
ートに示されるように、取込球検出スイッチ704によ
る単位球数分である15球のパチンコ球の検出が終了し
てスタート操作が有効となる時点(Th3)まで前記ス
タートスイッチ102の検出に基づくゲーム開始処理が
留保されるようになっているため、この時点でゲーム開
始処理、すなわち、取込球検出スイッチ704によるパ
チンコ球の検出を無効とするとともに、リール41L、
41C、41Rを回転させる処理を実施することにな
る。
【0230】このように、遊技者が最大賭数である3B
ETを、複数単位数分のパチンコ球(15球)を一連の
動作で取り込むことを要求することが出来る賭数設定手
段としてのMAXBETボタン36bを操作することに
より設定する場合において、このMAXBETボタン3
6b操作に基づいて取込モータ701によるパチンコ球
の取込が開始された時点から、遊技者が一連の動作で取
り込むこと要求した球数分である15球(3BETに必
要な単位球数)が取込球検出スイッチ704に検出され
るまでの間において、スタートレバー38の操作による
ゲーム開始要求がなされた場合、この時点でこのスター
ト操作が受け付けられることはないので、取込球検出ス
イッチ704による単位球数分のパチンコ球の検出が完
了していないのにゲームが開始され、取込球検出スイッ
チ704によるパチンコ球の検出が無効とされてしまう
ことや、遊技者が要求した賭数に達していない、遊技者
が意図しない賭数で遊技が行われてしまうことを防止出
来る。
【0231】また、遊技者が要求した複数単位数分のパ
チンコ球の取り込み中においてなされたゲーム開始を要
求するスタート操作に基づく処理の実施が所定時点まで
留保され、該所定時点において有効となり、スタート操
作に基づく処理が実施されるため、遊技者は単位数分の
パチンコ球の取り込みを待つことなくゲーム開始を要求
するスタート操作をすることが出来る。
【0232】また、上記実施例では、単位数分のパチン
コ球の取り込み中においてなされたゲーム開始を要求す
るスタート操作に基づく処理の実施は、所定時点である
単位数分のパチンコ球の取り込みが終了した時点まで留
保されるようになっており、このように単位数分のパチ
ンコ球の取り込み中においてなされたゲーム開始を要求
するスタート操作に基づくゲーム開始処理の実施を単位
数分のパチンコ球の取り込みが終了した時点まで留保す
ることは、スタートレバー38による操作がなされた時
点からゲーム開始処理が実施されるまでの時間を最小限
とすることが出来ることから好ましいが、ゲーム開始を
要求するスタート操作に基づく処理の実施の留保期間は
種々に設定変更可能であり、例えば、スタート操作がな
された時点から予め定められた時間が経過した時点とし
てもよい。
【0233】また、本発明においては、少なくとも取込
球検出スイッチ704によるパチンコ球の検出が開始さ
れてから、単位数分のパチンコ球の検出が終了するまで
の間において、ゲーム開始を要求するスタート操作に基
づくゲーム開始処理の無効とするか、もしくは留保する
ようになっていれば、前記ゲーム開始を要求するスター
ト操作に基づくゲーム開始処理を無効、もしくは留保す
る期間の開始時期は、取込球検出スイッチ704による
パチンコ球の検出が開始された時点に限定されるもので
はなく、例えば上記各実施例にのように、賭数設定手段
としての1BETボタン36aやMAXBETボタン3
6b等による賭数の設定要求がなされた時点や、取込モ
ータ701によるパチンコ球の取り込み動作が開始され
た時点からとしてもよい。
【0234】また、上記各実施例においては、パチンコ
球検出中におけるスタート操作が留保された場合におい
ては、スタートレバー38の操作により出力されたスタ
ート信号が有効に受付けられた時点でリール51L、5
1C、51Rが回転されるように記載されていたが、例
えばスタートレバー38の操作により出力されたスター
ト信号が受付けられた時点が前述したウェイトタイム内
である場合においては、設定されたウェイトタイムが経
過するまでの間、リール51L、51C、51Rは駆動
するものの、回転開始はウェイトタイム経過後になるこ
とから、必ずしもスタートレバー38の操作により出力
されたスタート信号が受付けられた時点でリール51
L、51C、51Rが回転されるものではない。
【0235】また、上記各実施例においては、取込モー
タ701が駆動することによりパチンコ球の取込動作が
なされた場合、取り込んだ全てのパチンコ球数を取込球
検出スイッチ704にて検出し、取り込み動作が終了し
た時点で単位球数に満たない数分のパチンコ球が存在す
ると、所定の時点で取り込んだパチンコ球数のうち、所
定の単位数である5球に満たない数分のパチンコ球が払
出し装置600から返却されるようになっていたが、例
えば返却する際に取り込んだ全てのパチンコ球を返却す
るようにしてもよい。詳しくは、例えば15球のパチン
コ球の取込動作がなされて13球しか検出されなかった
場合において、所定の時点で3球のパチンコ球を返却す
るのではなく、13球のパチンコ球を返却することにな
る。
【0236】図20は、本発明の変形例としてのスロッ
トマシンに適用された遊技球取込手段としての取込装置
900の構成を示す断面図である。
【0237】取込装置900には、上部球受皿81から
球を取込装置900内部に取り込むスプロケット906
と、待機球を検出する遊技球検出手段としての待機球検
出スイッチ904と、待機球が一時留置される賭球待機
通路901と、流路切替モータ912の駆動により回転
可能とされたスプロケット911とが設けられている。
【0238】このスプロケット911は停止状態におい
て、賭球待機通路901内に導入されたパチンコ球を留
置する手段として機能するとともに、反時計回りに回転
されることで賭球待機通路901内に留置されているパ
チンコ球が1球ずつ取込球誘導通路708側に排出さ
れ、時計回りに回転されることで賭球待機通路901内
に留置されているパチンコ球が1球ずつ返却球誘導通路
709側に排出されるようになっており、賭球待機通路
901内のパチンコ球の排出経路を変更する流路切替手
段としても機能するようになっている。
【0239】この取込装置900においては、1BET
ボタン36aの操作並びにMAXBETボタン36bの
操作により、スプロケット906の回転で賭数に応じた
球数のパチンコ球が上部球受皿81から導入され、待機
球検出スイッチ904により検出されて、賭球待機通路
901内に留置される。5球検出毎に賭数が設定され、
スタート操作がされることでスプロケット911が反時
計回りに回転して取込球誘導通路708へ取り込まれる
とともに、単位球数に満たない5球未満の球が存在する
場合には、スプロケット911を先程とは逆の時計回り
に回転させることで返却球誘導通路709を介して下皿
11へ返却出来るようになっている。
【0240】また、スプロケット906の回転が開始さ
れた時点から、遊技球検出手段としての待機球検出スイ
ッチ904により単位数分のパチンコ球が検出されるま
での間においてはスタート操作は無効な状態となってい
る。
【0241】このように、取込装置900が適用された
スロットマシン1においては、スプロケット906によ
り取り込んだパチンコ球を、賭数の設定として使用する
まで一時的に待機させることが可能な賭球待機通路90
1が設けられているため、パチンコ球の取込後において
ゲームの進行上適さない単位球数未満の球が存在する場
合、取り込んだパチンコ球のうち、単位球数に満たない
球数分のパチンコ球内部に取り込むことなく下皿11へ
返却することが出来るため、ゲーム進行上適さない球数
分のパチンコ球を返却出来ることから利便性が向上する
ばかりか、返却された球を再び遊技に使用することが出
来る。
【0242】また、取り込んだ全てのパチンコ球を内部
に取り込むことなく下皿11へ返却することが出来るた
め、遊技者が望まない賭数で遊技が進行されることを回
避できる。
【0243】さらに、最小の賭数を設定するのに必要な
球数に満たない、すなわち、単位球数(5球)分以下の
パチンコ球のみが取り込まれた場合でも、取り込んだ全
てのパチンコ球を内部に取り込むことなく下皿11へ返
却することが出来るため、取込を実施したにもかかわら
ずゲームも開始できないといった事態が発生してもこれ
を容易に回避することが出来る。
【0244】また、スプロケット911の回転により取
込球誘導通路708や、返却球誘導通路709にパチン
コ球を流下させるタイミングとしては、例えば待機球検
出スイッチ904において検出された待機球を賭球待機
通路901へ一時留置し、単位球数が導入されている場
合には、スタートレバー38の操作時において取込球誘
導通路708へ単位球数分のパチンコ球を流下させて、
単位球数に満たない球数のパチンコ球については返却球
誘導通路709に流下させるようにしたり、あるいは待
機球検出スイッチ904において単位球数分の待機球が
検出された直後に取込球誘導通路708へ単位球数分の
球を流下させ、単位球数に満たない待機球については返
却球誘導通路709へ流下させるようにしてもよく、流
下させるタイミングは任意に設定可能である。
【0245】また、上記各実施例においては、取込球検
出スイッチ704によるパチンコ球の検出中においてス
タートレバー38が操作されるとスタートスイッチ10
2からスタート信号が出力されるようになっており、単
位数分のパチンコ球の検出中において出力されたスター
ト信号を、ゲーム開始操作無効手段としての遊技制御部
210が無効としたり、あるいはゲーム開始操作留保手
段としての遊技制御部210が所定時点まで留保するこ
とで、パチンコ球検出中におけるスタート操作を無効と
したり所定時点まで留保するようになっているが、本発
明はこれに限定されるものではなく、例えば取込球検出
スイッチ704によるパチンコ球の検出中においてスタ
ートレバー38が操作された場合にスタート信号が出力
されないようにすることでスタート操作を無効とした
り、あるいは取込球検出スイッチ704によるパチンコ
球の検出中においてスタートレバー38が操作された場
合に遅延回路等を介してスタート信号を所定時点まで留
保した後に出力するようにすることでスタート操作を留
保するようにしてもよい。
【0246】さらに、取込球検出スイッチ704による
パチンコ球の検出中においてスタート操作を無効とした
り、留保する方法としては、上記したようなスタート信
号の受付けに基づいて実施するゲームスタートに関連す
る処理の実施を無効としたり所定時点まで留保するもの
に限定されるものではなく、パチンコ球の検出中におい
てスタートレバー38を機械的なロック状態として、遊
技者がスタートレバー38を押圧することが出来ないよ
うにすることによりスタート操作を無効としたり留保す
ることも含まれる。
【0247】また、上記各実施例においては、上皿7に
パチンコ球が載置されているか否かに関わらず、所定の
取込条件である1BETボタン36aもしくはMAXB
ETボタン36b(賭数設定手段)の操作に基づきパチ
ンコ球の取り込み動作を実施するようになっているが、
取り込み動作の実施条件は上記したような賭数設定手段
の操作に限定されるものではなく、例えば、上皿7に載
置されたパチンコ球を取り込んでクレジット球数に加算
させるための取込操作部等を設け、上皿のパチンコ球を
任意に取り込めるようにした場合における前記取込操作
部の操作であってもよいし、クレジット球数が上限値で
ある250となるまで、自動的に上皿7のパチンコ球が
取り込まれるようにする自動取込機能を備える場合にお
ける自動取込機能の設定等であってもよい。
【0248】以上、本発明の実施例を図面により説明し
てきたが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
なく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追
加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0249】例えば、上記実施例において、賭数を設定
するのに必要な所定の単位数であるパチンコ球数が5球
とされていたが、言うまでもなく5球に限定されるもの
ではなく、5球より少ない3球としたり、あるいは7球
等とされていてもよい。
【0250】また、本発明請求項中に記載の「一連の動
作」とは、複数単位数分の遊技球を連続的に取り込む動
作を示しており、複数単位数分の遊技球を取り込み可能
な状態、すなわち、複数単位数分の遊技球が遊技球取込
手段に供給されている状態において、単位数(5球)分
の遊技球の取り込みが終了した時点で取り込み動作が停
止されてしまうことなく連続的に行われるものであれば
よく、例えば上記実施例に記載したように、複数単位数
分の遊技球の取り込み中において、単位数(5球)分の
遊技球の取り込み毎に取り込み動作が一旦停止された後
に再び駆動され、この動作を繰り返すことにより複数単
位数分の遊技球を連続的に取り込めるものや、複数単位
数分の遊技球を連続駆動により取り込むもの等も含む。
【0251】また、前記実施例のスロットマシン1は、
カードユニット800と並設して使用され、これらカー
ドユニット800に挿入されたプリペイドカードの度数
に基づきパチンコ球の球貸が実施され、これら貸し出さ
れたパチンコ球を用いてゲームを行うようになっている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、
貨幣を受付けることにより貨幣金額に相当するパチンコ
球の払い出しを実施する現金球貸機にスロットマシン1
を並設し、該並設した現金球貸機にて払い出されたパチ
ンコ球を用いてスロットマシン1でのゲームを行えるよ
うにしても良い。更には、前記カードユニット800や
現金球貸機を並設せずに、スロットマシン1を単体で設
置し、遊技場の所定箇所にて貸出を受けたパチンコ球を
用いてスロットマシン1でのゲームを行えるようにして
も良い。尚、このように用いられるスロットマシンにお
いては、上皿7の前面7bに設けられた球貸ボタン30
2aや返却ボタン302b、度数表示部301を設けな
い構成としても良い。
【0252】また、前記実施例のスロットマシン1で
は、クレジット表示部31やペイアウト表示部33の表
示が、パチンコ球5球に相当するBET単位で表示され
るようになっているが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、これらを球数単位で表示するようにしても良
い。
【0253】また、前記実施例のスロットマシン1で
は、クレジット数が表示されている場合には、これらク
レジット数、すなわちクレジット球カウンタに記憶され
ているクレジット球数を用いて賭数が設定され、クレジ
ット球数が0の場合に上皿7のパチンコ球が取り込まれ
て賭数が設定されるようになっているが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、例えば、上皿7に載置され
たパチンコ球を取り込んでクレジット球数に加算させる
ための取込操作部等を設け、上皿7のパチンコ球を任意
に取り込めるようにしても良いし、クレジット球数が上
限値である250となるまで、自動的に上皿7のパチン
コ球が取り込まれるようになっていても良い。更には、
クレジット球数を記憶する機能を設けず、上皿7に載置
されたパチンコ球のみを用いて賭数を設定するようにし
ても良い。
【0254】また、前記実施例のスロットマシン1で
は、遊技球払出手段として、モータの駆動回転に同期し
て回転するスプロケット内のパチンコ球が払い出される
モータ式の払出装置600が適用されているが、本発明
はこれに限定されるものではなく、例えばソレノイドの
励磁によりパチンコ球の払出通路が開放されることでパ
チンコ球が払い出されるソレノイド式の払出装置を適用
しても良い。
【0255】また、前記実施例の払出装置には2条の供
給通路から供給されたパチンコ球の払出を行う2条式の
払出装置600が適用されているが、本発明はこれに限
定されるものではなく、1条式の払出装置や3条式以上
の払出装置を適用するようにしても良い。
【0256】また、前記実施例のスロットマシン1で
は、払出装置600による払出制御を遊技制御基板20
0の遊技制御部210が行っているが、本発明はこれに
限定されるものではなく、払出に関連した制御を行う払
出制御部を設け、この払出制御部が払出装置600の制
御を行うようにしても良い。
【0257】また、前記実施例のスロットマシン1で
は、遊技球取込手段として、モータの駆動回転に同期し
て回転するスプロケット内のパチンコ球が取り込まれる
モータ式の取込装置700が適用されているが、本発明
はこれに限定されるものではなく、例えばソレノイドの
励磁によりパチンコ球の取込通路が開放されることでパ
チンコ球が取り込まれるソレノイド式の取込装置を適用
しても良い。更には、外周に所定数のパチンコ球が待機
可能な複数の待機溝が設けられた筒状のロータにおける
待機溝内にパチンコ球を待機させるとともに、このロー
タを回転させることにより待機溝内に待機するパチンコ
球を取込可能な取込装置を適用しても良い。
【0258】また、前記実施例の取込装置には2条の供
給通路から供給されたパチンコ球の取込を行う2条式の
取込装置700が適用されているが、本発明はこれに限
定されるものではなく、1条式の取込装置や3条式以上
の取込装置を適用するようにしても良い。
【0259】また、前記実施例のスロットマシン1で
は、取込装置700による取込制御を遊技制御基板20
0の遊技制御部210が行っているが、本発明はこれに
限定されるものではなく、前述した払出制御部が取込装
置700の制御を行うようにしても良いし、取込に関連
した制御を行う取込制御部を設け、この取込制御部が取
込装置700の制御を行うようにしても良い。
【0260】また、本実施例の遊技球を用いたスロット
マシン1においては、遊技球払出手段である払出装置6
00と、遊技球取込手段である取込装置700と、が同
一の構造とされており、スロットマシン1の製造コスト
を軽減できる。
【0261】前記実施例における各要素は、本発明に対
して以下のように対応している。
【0262】本発明の請求項1は、遊技球(パチンコ
球)を用いて1ゲームに対して賭数を設定することによ
りゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化さ
せることが可能な可変表示装置(50)の表示結果が導
出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示
装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能な遊技球
を用いたスロットマシン(1)において、所定数の前記
遊技球を一単位として前記賭数を設定するものであり、
該賭数を設定するために前記遊技球の取り込みを行う遊
技球取込手段(取込装置700、900)と、該遊技球
取込手段により取り込まれた前記遊技球を検出する遊技
球検出手段(取込球検出スイッチ704、904)と、
少なくとも前記ゲームの開始を指示する際に操作される
ゲーム開始指示手段(スタートレバー38)と、該ゲー
ム開始指示手段における前記ゲームの開始指示の受付け
に基づき、前記遊技球検出手段における前記遊技球の検
出を無効とする遊技球検出無効手段(遊技制御部21
0)と、前記遊技球取込手段による前記遊技球の取り込
み動作の開始に基づき、少なくとも前記遊技球検出手段
により前記遊技球の検出が開始されてから前記単位数分
の遊技球の検出が終了するまでの間において、前記ゲー
ム開始指示手段の操作に基づくゲーム開始処理の実施を
無効とするゲーム開始操作無効手段(遊技制御部21
0)と、を備える。
【0263】本発明の請求項2は、複数単位数分の遊技
球(パチンコ球)を一連の動作で取り込むことを可能と
されており、該複数単位数分の遊技球を一連の動作で取
り込む場合において、前記ゲーム開始操作無効手段(遊
技制御部210)は、前記遊技球取込手段(取込装置7
00、900)による前記遊技球の取り込み動作の開始
に基づき、少なくとも前記遊技球検出手段(取込球検出
スイッチ704、904)により前記遊技球の検出が開
始されてから前記複数単位数分の遊技球の検出が終了す
るまでの間において、前記ゲーム開始指示手段(スター
トレバー38)の操作に基づくゲーム開始処理の実施を
無効とする。
【0264】本発明の請求項3は、遊技球(パチンコ
球)を用いて1ゲームに対して賭数を設定することによ
りゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化さ
せることが可能な可変表示装置(50)の表示結果が導
出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示
装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能な遊技球
を用いたスロットマシン(1)において、所定数の前記
遊技球を一単位として前記賭数を設定するものであり、
該賭数を設定するために前記遊技球の取り込みを行う遊
技球取込手段(取込装置700、900)と、該遊技球
取込手段により取り込まれた前記遊技球を検出する遊技
球検出手段(取込球検出スイッチ704、904)と、
少なくとも前記ゲームの開始を指示する際に操作される
ゲーム開始指示手段(スタートレバー38)と、該ゲー
ム開始指示手段における前記ゲームの開始指示の受付け
に基づき、前記遊技球検出手段における前記遊技球の検
出を無効とする遊技球検出無効手段(遊技制御部21
0)と、前記遊技球取込手段による前記遊技球の取り込
み動作の開始に基づき、少なくとも前記遊技球検出手段
により前記遊技球の検出が開始されてから前記単位数分
の遊技球の検出が終了するまでの間においてなされた前
記ゲーム開始指示手段の操作に基づくゲーム開始処理の
実施を、所定時点まで留保するゲーム開始操作留保手段
(遊技制御部210)と、を備える。
【0265】本発明の請求項4は、前記所定時点は、前
記遊技球検出手段(取込球検出スイッチ704、90
4)による前記単位数分の遊技球(パチンコ球)の検出
が終了した時点である。
【0266】本発明の請求項5は、複数単位数分の遊技
球(パチンコ球)を一連の動作で取り込むことを可能と
されており、該複数単位数分の遊技球を一連の動作で取
り込む場合において、前記所定時点は、前記遊技球検出
手段(取込球検出スイッチ704、904)による前記
複数単位数分の遊技球の検出が終了した時点である。
【0267】本発明の請求項6は、遊技者の操作に基づ
き、前記賭数を設定する賭数設定手段(1BETボタン
36a、MAXBETボタン36b)を備える。
【0268】本発明の請求項7は、前記賭数には設定可
能な最大賭数が定められており、前記賭数設定手段は、
少なくとも前記最大賭数を一度に設定可能な最大賭数設
定手段(MAXBETボタン36b)を含む。
【0269】本発明の請求項8は、前記遊技球取込手段
(取込装置700、900)は、取り込み可能な前記遊
技球(パチンコ球)があるか否かに関わらず、所定の取
込条件が成立した場合に取込動作を行うものであり、前
記遊技球取込手段による前記単位数分の遊技球(パチン
コ球)の取り込み動作が開始されてから所定時間が経過
した時点において、前記遊技球検出手段(取込球検出ス
イッチ704、904)により前記単位数分の遊技球が
検出されていない場合、前記賭数が設定されていれば、
前記ゲーム開始指示手段(スタートレバー38)の操作
に基づくゲーム開始処理の実施が有効とされる。
【0270】本発明の請求項9は、所定の操作に基づき
前記ゲーム開始指示手段(スタートレバー38)の操作
に基づくゲーム開始処理の実施が有効とされる。
【0271】本発明の請求項10は、前記遊技球取込手
段(取込装置700、900)による前記遊技球の取り
込み動作により取り込まれた遊技球のうち、前記単位数
に満たない分の遊技球が返却される。
【0272】本発明の請求項11は、前記遊技球取込手
段(取込装置700、900)による前記単位数分の遊
技球(パチンコ球)の取り込み動作が開始されてから所
定時間が経過しても前記遊技球検出手段(取込球検出ス
イッチ704、904)により前記単位数分の遊技球が
検出されない場合には、前記取り込み動作により取り込
まれた全ての遊技球が返却される。
【0273】
【発明の効果】本発明は以下の効果を奏する。
【0274】(a)請求項1項の発明によれば、遊技球
取込手段による遊技球の取り込み動作の開始に基づき、
少なくとも遊技球検出手段により遊技球の検出が開始さ
れてから単位数分の遊技球の検出が終了するまでの間
は、ゲーム開始指示手段の操作に基づくゲーム開始処理
の実施が無効とされる、すなわち、ゲーム開始が不可と
されることにより、ゲーム開始操作よりも遊技球検出手
段による遊技球の検出が優位とされるため、単位数分の
遊技球の検出が終了していないにも関わらずゲームが開
始されて、取り込まれた遊技媒体の検出が遊技媒体検出
無効手段によって無効とされることを回避できる。
【0275】(b)請求項2項の発明によれば、複数単
位数分の遊技球を一連の動作で取り込むことを要求され
た場合においても、単位数分の遊技球の取り込みが終了
していないにも関わらずゲームが開始されてしまうこと
を回避できる。
【0276】(c)請求項3項の発明によれば、遊技球
取込手段による遊技球の取り込み動作の開始に基づき、
少なくとも遊技球検出手段により遊技球の検出が開始さ
れてから単位数分の遊技球の検出が終了するまでの間
は、ゲーム開始指示手段の操作に基づくゲーム開始処理
の実施が所定時点まで留保されるようになっているた
め、遊技球検出手段による遊技球の検出よりもゲーム開
始操作が優位とされていても、単位数分の遊技球の検出
が終了していないにも関わらずゲームが開始されて、取
り込まれた遊技媒体の検出が遊技媒体検出無効手段によ
って無効とされることを回避できるばかりか、単位数分
の遊技球の取り込み中においてなされたゲーム開始指示
手段の操作に基づく処理の実施が所定時点において有効
となるため、遊技者は単位数分の遊技球の取り込みの終
了を待つことなくゲーム開始指示の操作をすることが出
来る。
【0277】(d)請求項4項の発明によれば、ゲーム
開始指示手段のゲーム開始操作がなされた時点からゲー
ム開始処理が実施されるまでの時間を最小限とすること
が出来る。
【0278】(e)請求項5項の発明によれば、複数単
位数の遊技球を一連の動作で取り込むことを要求された
場合においても、複数単位数分の遊技球の取り込みが終
了していないにも関わらずゲームが開始されてしまうこ
とを回避できるばかりか、複数単位数分の遊技球の取り
込み中においてなされたゲーム開始指示手段の操作に基
づく処理の実施が所定時点において有効となるため、遊
技者は複数単位数分の遊技球の取り込みの終了を待つこ
となくゲーム開始指示の操作をすることが出来る。
【0279】(f)請求項6項の発明によれば、遊技者
は所望の賭数を設定することが出来る。
【0280】(g)請求項7項の発明によれば、一度の
操作にて最大賭数を設定するのに必要な遊技球の取り込
みを要求できる。
【0281】(h)請求項8項の発明によれば、単位数
分の遊技球が取り込めない場合でも、所定時間が経過す
ることでゲーム開始指示手段の操作が有効となるため、
遊技の進行が停止してしまうことを防止できる。
【0282】(i)請求項9項の発明によれば、単位数
分の遊技球が取り込めない場合でも、所定の操作を行う
ことでゲーム開始指示手段の操作が有効となるため、遊
技の進行が停止してしまうことを防止できるばかりか、
遊技者の意志によりゲーム開始指示手段の操作を有効と
することが出来る。
【0283】(j)請求項10項の発明によれば、取り
込まれたものの単位数に満たない、すなわち、遊技の進
行上適さない数分の遊技球が返却されるため、単位数に
満たなかった遊技球の行方を遊技者が実感でき、遊技の
進行に使用されることなくスロットマシン内に取り込ま
れてしまったのではないのかという不信感を抱かせるこ
とがない。
【0284】(k)請求項11項の発明によれば、遊技
者が望まない数分の遊技球しか取り込まれなかった場
合、取り込まれた全ての遊技球が返却されるため、遊技
者の望まない遊技球数の取り込みによる遊技の進行が行
われることがなくなり、遊技者の利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された実施例のパチンコ球を使用
したスロットマシンを示す正面図である。
【図2】図1のスロットマシンの前面扉の裏面図であ
る。
【図3】図1のスロットマシンの前面扉の裏面に設けら
れた機構板の構成を示す図である。
【図4】(a)は、本実施例のスロットマシンに適用さ
れた取込装置の構成を示す一部破断斜視図であり、
(b)(c)は前記取込装置による取込(返却)状況を
示す断面図である。
【図5】(a)は、本実施例のスロットマシンに適用さ
れた払出装置の構成を示す一部破断斜視図であり、
(b)(c)は前記払出装置による払出状況を示す断面
図である。
【図6】本実施例のスロットマシンの全体構成を示すブ
ロック図である。
【図7】本実施例のスロットマシンにおける回路構成を
示すブロック図である。
【図8】本実施例のスロットマシンにおける回路構成を
示すブロック図である。
【図9】本実施例のスロットマシンにおいて遊技制御基
板の遊技制御部が実施するゲームの進行処理を示すフロ
ーチャートである。
【図10】図9におけるBET処理の詳細を示すフロー
チャートである。
【図11】図10における取込処理の詳細を示すフロー
チャートである。
【図12】同じく図10における取込処理の詳細を示す
フローチャートである。
【図13】本実施例の取込装置の動作状況を示すタイミ
ングチャートである。
【図14】本実施例の取込装置の動作状況を示すタイミ
ングチャートである。
【図15】本実施例の取込装置の動作状況を示すタイミ
ングチャートである。
【図16】本実施例の取込装置の動作状況を示すタイミ
ングチャートである。
【図17】図9におけるBET処理の他の実施例を示す
フローチャートである。
【図18】図17における取込処理の詳細を示すフロー
チャートである。
【図19】図17、図18に基づく取込装置の動作状況
を示すタイミングチャートである。
【図20】本実施例の取込装置の変形例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 遊技球を用いたスロッ
トマシン 2 前面扉 3a 鍵穴 4 枠体 5 入賞図柄説明パネル 6 遊技パネル 7 上皿 7a 上面 7b 前面 9 下皿払出穴 10 連絡口 11 下皿 12a、12b 放音部 13 放音部 14 透視窓 15 液晶表示部 16 返却レバー 21 1BET賭け表示部 22、23 2BET賭け表示部 24、25 3BET賭け表示部 26 ゲームオーバー表示部 27 リプレイ表示部 28 ウェイト表示部 29 スタート表示部 30 BET指示表示部 31 クレジット表示部 32 ゲーム回数表示部 33 ペイアウト表示部 36a 1BETボタン 36b MAXBETボタン 37 精算ボタン 38 スタートレバー 39 ストップボタンユニッ
ト 40L、40C、40R ストップボタン 41〜44 遊技効果ランプ部 50 可変表示装置 51L、51C、51R リール 53 リール間隠蔽部材 54L、54C、54R リールモータ 55 リールランプ 56 リールセンサ 64 電源ユニット 80 メインスイッチ 81 第2リセットスイッチ 82 設定キースイッチ 83 設定スイッチ 84 電源コード 100 1BETスイッチ 101 MAXBETスイッチ 102 スタートスイッチ 103L、103C、103R ストップスイッチ 104 精算スイッチ 105 第1リセットスイッチ 108 ゲーム回数表示器 109 クレジット表示器 110 ペイアウト表示器 111 BET指示ランプ 112 1BET賭けランプ 113、114 2BET賭けランプ 115、116 3BET賭けランプ 117 ゲームオーバーランプ 118 スタートランプ 119 リプレイランプ 120 ボーナス告知ランプ 121a、121b BETボタンランプ 122L、122C、122R 操作有効ランプ 130〜133 遊技効果ランプ 135 液晶表示器 136a、136b、 高音用スピーカ 137 低音用スピーカ 138 蛍光灯 139 ウェイトランプ 200 遊技制御基板 201 演出制御基板 202 電源基板 203 リール中継基板 204 リールランプ中継基板 205 外部出力基板 210 遊技制御部 211 CPU 212 RAM 213 ROM 214 I/Oポート 215 スイッチ回路 216 モータ回路 217 初期リセット回路 218 クロック発生回路 219 パルス分周回路 220 バッファ回路 221 乱数発生回路 222 サンプリング回路 223 バックアップ電源 224 取込装置駆動回路 225 スイッチ回路 226 払出装置駆動回路 227 スイッチ回路 228 スイッチ回路 229 入出力回路 230 演出制御部 231 CPU 232 RAM 233 ROM 234 I/Oポート 235 スピーカ駆動回路 236 表示駆動回路 237 ランプ駆動回路 238 バックアップ電源 301 度数表示部 302a 球貸ボタン 302b 返却ボタン 500 機構板 501 球貯留タンク 502 誘導樋 503 球抜弁 504 球供給通路 505 供給球スイッチ 506 球流下樋 507 余剰球通路 508 満タンスイッチ 509 返却球流下通路 510 取込球流下通路 511 返却球流入口 512 取込球流入口 513 球抜通路 514 球供給樋 516 カーブ樋 600 払出装置 601 払出モータ 602 振分ソレノイド 603 貸球検出スイッチ 604 賞球検出スイッチ 606 スプロケット 607 流路切替弁 700 取込装置 701 取込モータ 702 振分ソレノイド 704 取込球検出スイッチ 705 返却球検出スイッチ 706 スプロケット 707 流路切替弁 708 取込球誘導通路 709 返却球誘導通路 710 取込準備球通路 800 カードユニット 801 動作ランプ 802 方向指示ランプ 803 カード受付中ランプ 804 カード挿入口 810 操作基板 811 球貸スイッチ 812 返却スイッチ 813 度数表示器 814 信号ケーブル 900 取込装置 901 賭球待機通路 904 待機球検出スイッチ 911 スプロケット 912 流路切替モータ L1、L2、L2'、L3、L3' 入賞ライン

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技球を用いて1ゲームに対して賭数を
    設定することによりゲームが開始可能となるとともに、
    表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の表示
    結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該
    可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能
    な遊技球を用いたスロットマシンにおいて、所定数の前
    記遊技球を一単位として前記賭数を設定するものであ
    り、該賭数を設定するために前記遊技球の取り込みを行
    う遊技球取込手段と、該遊技球取込手段により取り込ま
    れた前記遊技球を検出する遊技球検出手段と、少なくと
    も前記ゲームの開始を指示する際に操作されるゲーム開
    始指示手段と、該ゲーム開始指示手段における前記ゲー
    ムの開始指示の受付けに基づき、前記遊技球検出手段に
    おける前記遊技球の検出を無効とする遊技球検出無効手
    段と、前記遊技球取込手段による前記遊技球の取り込み
    動作の開始に基づき、少なくとも前記遊技球検出手段に
    より前記遊技球の検出が開始されてから前記単位数分の
    遊技球の検出が終了するまでの間において、前記ゲーム
    開始指示手段の操作に基づくゲーム開始処理の実施を無
    効とするゲーム開始操作無効手段と、を備えることを特
    徴とする遊技球を用いたスロットマシン。
  2. 【請求項2】 複数単位数分の遊技球を一連の動作で取
    り込むことを可能とされており、該複数単位数分の遊技
    球を一連の動作で取り込む場合において、前記ゲーム開
    始操作無効手段は、前記遊技球取込手段による前記遊技
    球の取り込み動作の開始に基づき、少なくとも前記遊技
    球検出手段により前記遊技球の検出が開始されてから前
    記複数単位数分の遊技球の検出が終了するまでの間にお
    いて、前記ゲーム開始指示手段の操作に基づくゲーム開
    始処理の実施を無効とする請求項1に記載の遊技球を用
    いたスロットマシン。
  3. 【請求項3】 遊技球を用いて1ゲームに対して賭数を
    設定することによりゲームが開始可能となるとともに、
    表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の表示
    結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該
    可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能
    な遊技球を用いたスロットマシンにおいて、所定数の前
    記遊技球を一単位として前記賭数を設定するものであ
    り、該賭数を設定するために前記遊技球の取り込みを行
    う遊技球取込手段と、該遊技球取込手段により取り込ま
    れた前記遊技球を検出する遊技球検出手段と、少なくと
    も前記ゲームの開始を指示する際に操作されるゲーム開
    始指示手段と、該ゲーム開始指示手段における前記ゲー
    ムの開始指示の受付けに基づき、前記遊技球検出手段に
    おける前記遊技球の検出を無効とする遊技球検出無効手
    段と、前記遊技球取込手段による前記遊技球の取り込み
    動作の開始に基づき、少なくとも前記遊技球検出手段に
    より前記遊技球の検出が開始されてから前記単位数分の
    遊技球の検出が終了するまでの間においてなされた前記
    ゲーム開始指示手段の操作に基づくゲーム開始処理の実
    施を、所定時点まで留保するゲーム開始操作留保手段
    と、を備えることを特徴とする遊技球を用いたスロット
    マシン。
  4. 【請求項4】 前記所定時点は、前記遊技球検出手段に
    よる前記単位数分の遊技球の検出が終了した時点である
    請求項3に記載の遊技球を用いたスロットマシン。
  5. 【請求項5】 複数単位数分の遊技球を一連の動作で取
    り込むことを可能とされており、該複数単位数分の遊技
    球を一連の動作で取り込む場合において、前記所定時点
    は、前記遊技球検出手段による前記複数単位数分の遊技
    球の検出が終了した時点である請求項3に記載の遊技球
    を用いたスロットマシン。
  6. 【請求項6】 遊技者の操作に基づき、前記賭数を設定
    する賭数設定手段を備える請求項1〜5のいずれかに記
    載の遊技球を用いたスロットマシン。
  7. 【請求項7】 前記賭数には設定可能な最大賭数が定め
    られており、前記賭数設定手段は、少なくとも前記最大
    賭数を一度に設定可能な最大賭数設定手段を含む請求項
    6に記載の遊技球を用いたスロットマシン。
  8. 【請求項8】 前記遊技球取込手段は、取り込み可能な
    前記遊技球があるか否かに関わらず、所定の取込条件が
    成立した場合に取込動作を行うものであり、前記遊技球
    取込手段による前記単位数分の遊技球の取り込み動作が
    開始されてから所定時間が経過した時点において、前記
    遊技球検出手段により前記単位数分の遊技球が検出され
    ていない場合、前記賭数が設定されていれば、前記ゲー
    ム開始指示手段の操作に基づくゲーム開始処理の実施が
    有効とされる請求項1〜7のいずれかに記載の遊技球を
    用いたスロットマシン。
  9. 【請求項9】 所定の操作に基づき前記ゲーム開始指示
    手段の操作に基づくゲーム開始処理の実施が有効とされ
    る請求項8に記載の遊技球を用いたスロットマシン。
  10. 【請求項10】 前記遊技球取込手段による前記遊技球
    の取り込み動作により取り込まれた遊技球のうち、前記
    単位数に満たない分の遊技球が返却される請求項8また
    は9に記載の遊技球を用いたスロットマシン。
  11. 【請求項11】 前記遊技球取込手段による前記単位数
    分の遊技球の取り込み動作が開始されてから所定時間が
    経過しても前記遊技球検出手段により前記単位数分の遊
    技球が検出されない場合には、前記取り込み動作により
    取り込まれた全ての遊技球が返却される請求項1〜9の
    いずれかに記載の遊技球を用いたスロットマシン。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2006136560A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Sankyo Kk 遊技機
JP2011031074A (ja) * 2010-11-16 2011-02-17 Sankyo Co Ltd 遊技機

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